JP2687083B2 - ドップラ式対地車速検出装置 - Google Patents

ドップラ式対地車速検出装置

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JP2687083B2
JP2687083B2 JP5230353A JP23035393A JP2687083B2 JP 2687083 B2 JP2687083 B2 JP 2687083B2 JP 5230353 A JP5230353 A JP 5230353A JP 23035393 A JP23035393 A JP 23035393A JP 2687083 B2 JP2687083 B2 JP 2687083B2
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波のドップラ効果を利用
して車両の対地速度を検出するドップラ式対地車速検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチロック制御,トラクション制御等
の如き、車速との関係において車両の運動状態を制御す
る車両運動制御においては、車速をできる限り精度よく
取得することが要請される。そのため、車両の各輪に設
けられた車輪速センサにより検出される複数の車輪速に
基づいて車速を推定することが既に行われている。しか
し、特にアンチロック制御,トラクション制御等の車輪
スリップ率制御は、各輪のスリップ率が通常より大きい
状況下で実行され、そのような状況下で車速が推定され
ることとなるため、その精度を高めるにも限界があっ
た。
【0003】このような事情に鑑み、ドップラ式対地車
速検出装置を車両に搭載することにより、各輪のスリッ
プ率の増加とは無関係に、車速を精度よく検出する技術
が既に提案されている。そして、このドップラ式対地車
速検出装置は一般に、(a) 路面に向かって波を送信する
送信素子と、(b) 送信された波のうち路面で反射したも
のを受信する受信素子と、(c) 前記送信素子の送信周波
数および前記受信素子の受信周波数に基づき、波のドッ
プラ効果を利用して対地車速を決定する対地車速決定手
段とを含むように構成される。
【0004】しかし、ドップラ式対地車速検出の技術に
は前記車速推定の技術にはない特有の問題がある。すな
わち、路面上での波の反射を利用しなければ車速を検出
することができないために路面の反射状態の如何によっ
て検出精度が左右されてしまうという問題があるのであ
る。車両が冠水路,アイスバーン路等の表面が平滑な路
面を走行する場合などには、送信素子から送信された波
の路面上での乱反射率が減少し、受信素子の受信強度が
低下して、対地車速の検出精度が低下してしまうのであ
る。
【0005】このような受信強度低下状態でも対地車速
が精度よく検出されるようにするために本出願人は先に
次のようなドップラ式対地車速検出装置を提案した。そ
れは、本出願人の特開平4−212086号公報に記載
されているように、車輪速から車速を推定する車速推定
手段を備えた車両に搭載されるドップラ式対地車速検出
装置であって、受信素子の受信強度を検出する受信強度
検出手段を備え、かつ、前記対地車速決定手段が、送信
周波数および受信周波数に基づいて対地車速を決定し、
受信強度検出手段により検出された受信強度が基準値以
下である場合には、その決定した対地車速を無視し、車
速推定手段による推定車速を対地車速に決定するドップ
ラ式対地車速検出装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人はその後も、
受信強度低下状態で対地車速を精度よく検出する技術に
ついて研究し、その結果、次のような事実を得た。それ
は、受信強度低下状態で、対地車速決定手段により送信
周波数および受信周波数に基づき、受信強度検出手段に
より検出される受信強度が基準値以下であるか否かとは
無関係に決定される対地車速(以下、元対地車速とい
う)と真の車速との間に強い相関があるという事実であ
る。具体的には、送信素子も受信素子も車両に後向きに
搭載される場合には、受信強度低下状態では、元対地車
速が真の車速より減少するとともに、その減少量が真の
車速が大きいほど増加し、また、送信素子も受信素子も
車両に前向きに搭載される場合には、受信強度低下状態
では、元対地車速が真の車速より増加するとともに、そ
の増加量が真の車速が大きいほど増加するという事実で
ある。したがって、この事実を利用すれば、元対地車速
を無視するのではなく、有効に利用することにより、受
信強度低下状態で対地車速を精度よく検出することが可
能となる。
【0007】以上の知見に基づき、本発明は、受信強度
低下状態で元対地車速を直接的にかまたは間接的に有効
に利用することにより、対地車速の検出精度の低下を防
止することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、車両に搭載されてそれの対地速度を検出す
るドップラ式対地車速検出装置を、図1に示すように、
(a) 路面に向かって波を送信する送信素子1と、(b) 送
信された波のうち路面で反射したものを受信する受信素
子2と、(c) その受信素子2の受信強度を検出する受信
強度検出手段3と、(d) 前記送信素子1の送信周波数お
よび前記受信素子2の受信周波数に基づき、波のドップ
ラ効果を利用して対地車速を決定する対地車速決定手段
4であって、前記受信強度検出手段3により検出された
受信強度が基準値より大きい場合には、その時の送信周
波数および受信周波数に基づき、予め定められた第1の
規則に従って対地車速を決定する一方、検出された受信
強度が基準値以下である場合には、前記第1の規則とは
異なる第2の規則に従って、対地車速を、その時の送信
周波数および受信周波数と近似車速とに対応した大きさ
決定するものとを含むものとしたことを特徴とする。
【0009】なお、ここにおける「対地車速決定手段
4」は例えば、受信強度が基準値以下であるか否かを問
わず、その時の送信周波数および受信周波数に基づき、
第1の規則に従って前記元対地車速を決定し、受信強度
が基準値以下である場合には、その決定した元対地車
補正することによって最終的な対地車速を決定する態
様とすることができる。これがすなわち、「元対地車速
を直接的に利用」する方式の一例なのである。
【0010】なお、この態様においては、補正の規則に
例えば、前述の事実、すなわち、前記元対地車速の真の
車速からの誤差量が真の車速に応じて変化するという事
実に基づき、 補正対地車速=元対地車速+補正係数×近似車速 なる式により規定されるものを選ぶことができる。この
式において「近似車速」は真の車速に近似するパラメー
タであって、具体的には、元対地車速自身や前記推定車
速などである。
【0011】本発明における「対地車速決定手段4」は
また、受信強度が基準値以下である場合には、対地車速
の決定に必要なパラメータ、すなわち送信周波数,受信
周波数および送受信角度の少なくとも一つを補正し、
れによって対地車速をその時の送信周波数および受信周
波数と近似車速とに対応した大きさに決定する態様とす
ることもできる。これがすなわち、「元対地車速を間接
的に利用」する方式の一例なのである。
【0012】
【作用】本発明に係るドップラ式対地車速検出装置にお
いては、受信強度検出手段3により、受信素子2の受信
強度が検出され、対地車速決定手段4により、受信強度
検出手段3により検出された受信強度が基準値より大き
い場合には、その時の送信周波数および受信周波数に基
づき、予め定められた第1の規則に従って対地車速が決
定され、一方、検出された受信強度が基準値以下である
場合には、第1の規則とは異なる第2の規則に従って、
対地車速が、その時の送信周波数および受信周波数と近
似車速とに対応した大きさに決定される。受信強度が基
準値より大きい場合には、受信強度の不足という事情が
考慮されない規則に従って対地車速が決定され、一方、
受信強度が基準値以下である場合には、受信強度の不足
を補う規則に従って対地車速が決定されるのである。
【0013】
【発明の効果】このように、本発明によれば、受信強度
低下状態で元対地車速を直接的にかまたは間接的に利用
することにより対地車速の検出精度の低下を防止するこ
とができるという効果が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるドップラ式対
地車速検出装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】このドップラ式対地車速検出装置は、図2
に示されているように、送信素子10および受信素子1
2を備えている。それら送信素子10および受信素子1
2は車体の底面に後向きで、かつ路面に対して一定角度
θ(例えば45度)を有して対向する状態で搭載されて
いる。
【0016】送信素子10は、図示しない発振回路から
周期的に変化する電気信号が入力され、それを圧電素子
により超音波(これが本発明における「波」の一態様で
ある)に変換し、それを路面に向かって送信するもので
ある。一方、受信素子12は、送信素子10から送信さ
れた超音波のうち路面で乱反射したものを受信し、それ
を圧電素子により、周期的に変化する電気信号に変換す
るものである。この受信素子12には増幅器20および
フィルタ回路22が接続されていて、受信素子12から
の電気信号がまず増幅器20により増幅され、続いてフ
ィルタ回路22により不要な信号が除去されるようにな
っている。
【0017】このフィルタ回路22には受信強度検出回
路30が接続されており、この受信強度検出回路30
は、ピークホールド回路34と、2個のコンパレータ回
路36,38,2個の可変抵抗器40,42等から構成
された受信強度判別回路44とを備えている。
【0018】ピークホールド回路34は、フィルタ回路
22からの電気信号、すなわち受信素子12からの出力
電圧であって周期的に変動するものを表す信号のレベル
のピーク値をホールドする回路である。このピークホー
ルド回路34の出力端子はコンパレータ回路36の正極
入力端子とコンパレータ回路38の正極入力端子とにそ
れぞれ接続されている。
【0019】それらコンパレータ回路36,38のそれ
ぞれの負極入力端子に可変抵抗器40,42が接続され
ており、これにより、コンパレータ回路36の負極入力
端子には基準電圧VREF1、コンパレータ回路38の負極
入力端子には基準電圧VREF2(VREF1より低い)がそれ
ぞれ印加されている。コンパレータ回路36は、それの
正極入力端子の電圧が基準電圧VREF1より高い場合に
は、それの出力端子の電圧がハイレベルとなり、基準電
圧VREF1以下である場合には、出力端子の電圧がローレ
ベルとなる。このことはコンパレータ回路38について
も同様である。
【0020】したがって、受信強度判別回路44におい
ては、それらコンパレータ回路36,38のそれぞれの
出力電圧相互の関係から、受信素子12の出力電圧すな
わち受信強度が高いか中程度であるか低いかが判別され
ることになる。具体的には、コンパレータ回路36の出
力信号がハイレベルにある場合には、受信強度が高く、
コンパレータ回路38の出力信号がローレベルにある場
合には、受信強度が低く、コンパレータ回路36の出力
信号がローレベルにあり、かつコンパレータ回路38の
出力信号がハイレベルにある場合には、受信強度が中程
度であると判別されることになる。
【0021】前記フィルタ回路22にはまた、信号処理
回路48も接続されている。信号処理回路48は、フィ
ルタ回路22からの電気信号に基づき、超音波のドップ
ラ効果を利用して暫定対地車速(前記元対地車速に相当
する)を演算して出力するものである。なお、図示はし
ないが、送信素子10の送信周波数に関する情報もこの
信号処理回路48に入力されるようになっているのはも
ちろんである。
【0022】それら受信強度検出回路30および信号処
理回路48はそれぞれ、演算装置50の入力側に接続さ
れている。演算装置50の入力端子Aにはコンパレータ
回路36の出力端子が、入力端子Bにはコンパレータ回
路38の出力端子がそれぞれ接続されている。演算装置
50の入力側にはさらに、車体の前後左右にそれぞれ配
置された4個の車輪の各々の車輪速を検出する4個の車
輪速センサ60も接続されている。
【0023】演算装置50は、CPU,ROMおよびR
AMを含むコンピュータを主体として構成されており、
そのROMにおいて推定車速演算ルーチン,図3および
4にそれぞれフローチャートで表されている対地車速補
正ルーチンおよび最終対地車速演算ルーチンを予め記憶
させられている。以下、各ルーチンの内容を説明する。
【0024】推定車速演算ルーチンは、車両の左右前輪
および左右後輪のそれぞれの車輪速VWを車輪速センサ
60によって検出し、それら4個の車輪速VWから今回
の推定車速VSO(i) を演算するものである。具体的に
は、今回の推定車速VSO(i ) を、それら4個の車輪
速VWのうち最大のものと、前回の推定車速VSO
(i-1) から想定される最大速度と、前回の推定車速V
SO(i-1) から想定される最小速度とから成る3個の候
補速度のうちの中間のものに決定することにより、今回
の推定車速VSO(i) を演算するものである。
【0025】なお、ここで「最大速度」は、上限加速度
GACC(既知の定数)と推定車速VSOのサンプリン
グ周期α(なお、図4のルーチンの実行周期と一致す
る)とを用いて、 VSO(i-1) +GACC・α なる式で表される。一方、「最小速度」は、上限減速度
GDEG(既知の定数)とサンプリング周期αとを用い
て、 VSO(i-1) −GDEG・α なる式で表される。
【0026】このようにして演算された推定車速VSO
(i) はRAM(図5参照)に記憶される。
【0027】これに対して、対地車速補正ルーチンは、
概略的に説明すれば、2個のコンパレータ回路36,3
8から入力された信号に基づき、受信強度が高いか中程
度であるか低いかを判定し、高い場合には、信号処理回
路48から今回の暫定対地車速VPRV(i) を取り込
み、それに補正を加えることなく、それをRAMに記憶
させる。一方、受信強度が低い場合には、受信素子12
の故障等が原因である可能性が高いため、信号処理回路
48から今回の暫定対地車速VPRV(i) を取り込むこ
となく、前回の最終対地車速VFNL(i-1) をRAMか
ら読み込み、これを今回の暫定対地車速VPRV(i)
してRAMに記憶させる。また、受信強度が中程度であ
る場合には、路面が平滑すぎて反射状態が悪化している
と考えられるから、信号処理回路48から今回の暫定対
地車速VPRV(i) を取り込んだ後、それに補正を加え
てRAMに記憶させる。具体的には、 VPRV(i) +KK・VPRV(i) なる式を用い、かつ、ここにおいて「KK」で表される
補正係数(0〜1)を、図6にグラフで表されているよ
うに、暫定対地車速VPRVに応じて増加するように決
定することにより、信号処理回路48から取り込んだ今
回の暫定対地車速VPRV(i) を補正する。
【0028】次にこの対地車速補正ルーチンを図3に基
づいて具体的に説明する。このルーチンは一定時間ごと
に実行される。このルーチンの各回の実行時にはまず、
ステップS1(以下、単にS1で表す。他のステップに
ついても同じとする)において、入力端子Aの信号、す
なわちコンパレータ回路36の出力信号がハイレベルに
あるか否かが判定される。今回はそうであると仮定すれ
ば、判定がYESとなり、S10において、今回の受信
強度は高いと判定され、S11において、信号処理回路
48から今回の暫定対地車速VPRV(i) が取り込ま
れ、続いて、S12において、それがそのまま今回の暫
定対地車速VPRV(i) としてRAMに記憶させられ
る。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0029】これに対して、入力端子Aの信号がローレ
ベルにある場合には、S1の判定がNOとなり、S2に
おいて、入力端子Bの信号、すなわちコンパレータ回路
38の出力信号がハイレベルにあるか否かが判定され
る。今回はローレベルにあると仮定すれば、判定がNO
となり、S3において、今回の受信強度は低いと判定さ
れ、続いて、S4において、RAMから前回の最終対地
車速VFNL(i-1) が読み込まれ、その後、S5におい
て、それが今回の暫定対地車速VPRV(i) としてRA
Mに記憶させられる。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
【0030】また、入力端子Aの信号がローレベルにあ
り、かつ、入力端子Bの信号がハイレベルにある場合に
は、S1の判定がNO、S2の判定がYESとなり、S
6において、今回の受信強度は中程度であると判定され
る。その後、S7において、信号処理回路48から今回
の暫定対地車速VPRV(i) が取り込まれ、続いて、S
8において、それに対応する補正係数KKの値が決定さ
れる。それら暫定対地車速VPRVと補正係数KKとの
関係(図6にグラフで表されているもの)が予めROM
に記憶させられており、その関係を用いて補正係数KK
の今回値が決定されるのである。その後、S9におい
て、今回の暫定対地車速VPRV(i) に、補正係数KK
と今回の暫定対地車速VPRV(i) との積が加算され、
それが今回の暫定対地車速VPRV(i) としてRAMに
記憶させられる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了
する。
【0031】次に図4の最終対地車速演算ルーチンの内
容を説明するが、まず、受信強度が高い場合の実行内容
について説明する。なお、このルーチンの内容について
は、本出願人の特願平4−185965号明細書に詳し
く記載されている。
【0032】このルーチンは、概略的に説明すれば、推
定車速VSOが真の車速に精度よく一致すると予想され
る車速一致状態では、その推定車速VSOと暫定対地車
速VPRVとの関係を取得し、一方、推定車速VSOが
真の車速に精度よく一致しないと予想される車速不一致
状態では、それに先行する車速一致状態で取得した前記
関係に基づいて暫定対地車速VPRVを補正することに
よって最終対地車速VFNLを決定する。
【0033】より具体的に説明すれば、このルーチン
は、各回の暫定対地車速VPRV(i)をRAMから逐次
読み出すとともに、対地車速の補正係数K(i) を逐次決
定し、その暫定対地車速VPRV(i) にその補正係数K
(i) を掛けることによって対地車速の最終値VFNL
(i) を逐次決定する。しかも、車速一致状態(具体的に
は、定速走行状態である)では、前回の推定車速VSO
(i-1) から前回の最終対地車速VFNL(i-1) を引いた
値をその前回の推定車速VSO(i-1) で割った値を今回
の補正係数K(i) の補正量ΔK(i) に決定し、それと前
回の補正係数K(i-1 ) との和を今回の補正係数K(i)
決定し、一方、車速不一致状態では、それに先行する車
速一致状態における補正係数Kの最終値に各回の補正係
数K(i) を決定する。
【0034】ここで最終対地車速VFNLの算出の原理
を詳しく説明する。本実施例においては、最終対地車速
VFNLが暫定対地車速VPRVに比例するという関
係、すなわち、 VFNL=K・VPRV なる式で表される関係が成立するという事実が利用され
ている。
【0035】この式を時間に関して離散化すると次のよ
うな式が得られる。
【0036】これら離散化された式に対し、本実施例に
おいては、 K(i) =K(i-1) +ΔK(i) なる式が採用されている。この式における「Δ
(i) 」、すなわち今回の補正量ΔK(i) は既知の小さ
な定数でもよいが、本実施例においては、補正量ΔK
(i)が、 ΔK(i) =(VSO(i-1) −VFNL(i-1) )/VSO(i-1) なる式で定義されている。
【0037】このような原理に基づき、本ルーチンは、
車速一致状態に限って補正係数Kを逐次更新し、それに
後続する車速不一致状態では、先行する車速一致状態に
おける補正係数Kの最終値に各回の補正係数Kを固定し
て最終対地車速VFNLを演算する。
【0038】なお、本実施例においては、図7に示すよ
うに、α〔ms〕ごとに推定車速VSOと暫定対地車速
VPRVと最終対地車速VFNLとがそれぞれ取得され
るようになっているが、補正係数Kはβ(>α)〔m
s〕ごとにしか更新されないようになっている。すなわ
ち、本ルーチンはα〔ms〕ごとに実行されてβ〔m
s〕ごとに一回の制御サイクルを終了するものとされ、
その各制御サイクルごとに補正係数K(i) が取得され、
その各制御サイクルにおいては、α〔ms〕ごとに(す
なわち、jの値が1ずつインクリメントされるごとに)
推定車速VSOと暫定対地車速VPRVと最終対地車速
VFNLとがそれぞれ取得され、かつ、各回の最終対地
車速VFNLはそれらに共通の補正係数K(i) の下で取
得されるようになっているのである。
【0039】さらに具体的に説明すれば、各制御サイク
ルにおいては、α〔ms〕ごとに、各推定車速VSO
(i,j) から直前の最終対地車速VFNL(具体的には、
前回の制御サイクルにおける第jMAX 番目の最終対地車
速VFNL(i-1,jMAX)である)を引いた値が演算され、
それの累積値である累積誤差ERRが各制御サイクルご
とに演算され、その累積誤差ERRの平均値(累積誤差
ERRをjMAX で割り算した値)が演算され、それが今
回の推定車速VSO(具体的には、今回の制御サイクル
におけるjMAX 個の推定車速VSO(i,j) の平均値であ
る)で割られることによって補正量ΔK(i) が演算され
るようになっているのである。
【0040】また、本実施例においては、車速一致状態
として、ドライバによってブレーキペダルが踏み込まれ
ておらず、かつ、車両に対して強い減速も加速も行われ
ておらず、かつ、車速が一定範囲にある状態が選定され
ている。具体的には、ストップランプスイッチがONさ
れておらず、かつ、推定車速VSOの前回値と今回値と
の差である車両加減速度の絶対値がG0 以下であり、か
つ、推定車速VSOがA(例えば、40km/h)〜B
(例えば、70km/h)の範囲にある状態が選定され
ているのである。
【0041】また、本実施例においては、車両が車速一
致状態にあるか否かとは無関係に補正量ΔK(i) が決定
されるが、車両が車速一致状態にあるときに限ってそれ
が前回の補正係数K(i-1) に加算されて今回の補正係数
(i) が決定され、車両が車速一致状態にないときには、
今回の補正係数K(i) が前回の補正係数K(i-1) に固定
されて結果的に補正量ΔK(i) が0とされることにな
る。
【0042】また、本実施例においては、補正係数Kの
値が各回の車速一致状態が開始されるごとに1に戻るよ
うにはされておらず、前回の車速一致状態における最終
値が今回の車速一致状態における初期値として採用され
るようになっている。
【0043】なお、本ルーチンにおける「i」の値は、
受信強度が低い状態から高い状態に移行したときに1だ
けインクリメントされ、また、受信強度が高い状態にお
いて一回の制御サイクルが終了するごとに(すなわち、
β〔ms〕が経過するごとに)1ずつインクリメントさ
れるように設計されている。また、jの値が、本ルーチ
ンの一回の実行が終了するごとに(すなわち、α〔m
s〕が経過するごとに)1ずつインクリメントされ、ま
た、iの値がインクリメントされるのに伴って1に戻さ
れるようになっている。
【0044】以上、最終対地車速演算ルーチンの、受信
強度が高い場合の実行内容を概略的に説明したが、受信
強度が中程度であるかまたは低い場合(以下、この場合
を受信強度が低い場合と総称する)には、このルーチン
は、受信強度が回復するまで特別の制御サイクルを実行
し、この制御サイクルにおいて、補正係数Kの更新を禁
止し、この制御サイクル直前の補正係数Kの値をそのま
ま用いて、α〔ms〕ごとに、暫定対地車速VPRV
(i) を補正して最終対地車速VFNL(i) を決定するよ
うになっている。
【0045】なお、本ルーチンにおける「i」の値は、
受信強度が高い状態から低い状態に移行したときに1だ
けインクリメントされるようにも設計されている。
【0046】最終対地車速演算ルーチンの内容を図4に
基づいて具体的に説明する。
【0047】演算装置50のコンピュータの電源が投入
されれば、RAMにおける補正係数Kの初期値が1、累
積誤差ERRの初期値が0、直前の最終対地車速VFN
Lの初期値も0とされる。その後、本ルーチンがα〔m
s〕ごとに周期的に実行される。
【0048】まず、ステップS101において、RAM
から補正係数K(現在は1)が読み出されて、今回の制
御サイクル用の補正係数K(i) 、すなわち今回は第1制
御サイクル用の補正係数K(1) とされる。さらに、RA
Mから暫定対地車速VPRVが読み出されて、今回の暫
定対地車速VPRV(i,j) 、すなわちVPRV(1,1)
される。さらにまた、それら補正係数K(1) と暫定対地
車速VPRV(1,1) との積が今回の最終対地車速VFN
(i,j) 、すなわちVFNL(1,1) として演算される。
演算された最終対地車速VFNLはRAMに記憶され
る。
【0049】その後、S102において、RAMから、
前記対地車速補正ルーチンにより判定された今回の受信
強度が読み込まれ、それが高いか否かが判定される。今
回はそうであると仮定すれば、判定がYESとなり、S
103に移行する。
【0050】このS103においては、まず、RAMか
ら推定車速VSOが読み出され、それが今回の推定車速
VSO(i,j) 、すなわち今回はVSO(1,1) とされる。
さらに、RAMから直前の最終対地車速VFNL(現在
は0)が読み出され、それが直前の最終対地車速VFN
(i-1,jMAX)、すなわち今回はVFNL(0,jMAX)とされ
る。さらに、RAMから累積誤差ERR(現在は0)が
読み出される。また、推定車速VSO(1,1) から直前の
最終対地車速VFNL(0,jMAX)が引かれ、それが、読み
出された累積誤差ERRに加算され、これが最新の累積
誤差ERRとしてRAMに記憶される。
【0051】その後、S104において、一回の制御サ
イクルが終了したか否かが判定される。具体的には、本
ルーチンの実行回数をカウントするカウンタの値がβ
〔ms〕に対応する値以上(図において「カウンタ≧
β」で表す)となったか否かが判定されるのである。今
回は未だ終了していないから、判定がNOとなり、本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
【0052】その後、S101〜104の実行が何回も
繰り返された結果、第1制御サイクルが終了し、β〔m
s〕が経過すれば、S104の判定がYESとなり、S
105において、RAMから累積誤差ERRが読み出さ
れ、それの平均値が演算される。さらに、RAMに記憶
されているjMAX 個の推定車速VSOの平均値が演算さ
れ、累積誤差ERRの平均値を今回の平均推定車速VS
(i) で割ることによって次回の制御サイクルのための
補正量(以下、単に次回の補正量という)ΔK (i+1)
すなわち今回はΔK(2) が演算される。さらに、次回の
制御サイクルの実行に備えて累積誤差ERRの値もカウ
ンタの値も0に戻される。
【0053】なお、このS105においては、平均推定
車速VSO(i) が実質的に0である場合には、演算オー
バフローを防止すべく、補正量ΔK(i+1) が直ちに0と
なるようにされている。
【0054】その後、S106〜109において、車両
が車速一致状態にあるか否かが判定される。具体的に
は、S106においては、ストップランプスイッチがO
Nされているか否かが判定され、S107においては、
車両加減速度の絶対値(推定車速VSOの変化量として
取得する)がG0 以上であるか否かが判定され、S10
8においては、平均推定車速VSO(i) が下限値A以下
であるか否かが判定され、S109においては、平均推
定車速VSO(i) は上限値B以上であるか否かが判定さ
れる。今回はそれらのいずれにも該当せず、車速一致状
態にあると仮定すれば、いずれの判定もNOとなり、S
110において、今回の補正係数K(i) と次回の補正量
ΔK(i+1) との和が演算され、それが次回の補正係数K
(i+1) とされてRAMに記憶される。一方、今回は車速
一致状態にはなく、S106〜109の判定がそのいず
れかでもYESである場合には、S111において、R
AMの補正係数Kが更新されず、今回の補正係数K(i)
がそのまま次回の補正係数K (i+1) とされることにな
る。
【0055】したがって、例えば、暫定対地車速VPR
Vが緩やかに上昇・下降するか、または一定に保たれる
車速一致状態にある場合には、各制御サイクルが終了し
てS104の判定がYESとなるごとにS110におい
て補正係数Kが更新されることになる。
【0056】これに対し、図8に示すように、第i回目
の制御サイクルにおいては車速一致状態にあったが、第
(i+1)回目の制御サイクルにおいて車速不一致状態
に移行する場合には、S114の判定がYESとなった
後にS110にではなくS111に移行する結果、後続
する第(i+2)回目の制御サイクルにおいては、先行
する第(i+1)回目の制御サイクルにおける補正係数
(i+1) がそのまま補正係数(i+2) として使用されるこ
とになる。なお、各制御サイクルにおいて車速一致状態
にあるか否かの判定はそのサイクルの末期において行わ
れるため、同図に示す第(i+1)回目の制御サイクル
のように、初期において車速一致状態にあっても今回の
制御サイクルにおいては車速不一致状態にあると判定さ
れることになる。
【0057】また、図9に示すように、第i回目の制御
サイクルにおいては車速不一致状態にあったが、第(i
+1)回目の制御サイクルにおいて車速一致状態に移行
した場合には、第(i+1)回目の制御サイクルまでは
S111において補正係数Kの更新が禁止された後、第
(i+2)回目の制御サイクルからS110において補
正係数Kが更新されることになる。なお、同図に示すよ
うに、第(i+1)回目の制御サイクルの初期において
は、車速不一致状態にあるため、第(i+1)回目の制
御サイクルにおける補正量ΔK(i+2) が、すべて車速一
致状態にある推定車速VSOを用いて演算することがで
きないが、それに基づく誤差は実用上問題にならないほ
ど小さい。
【0058】以上、受信強度が高い場合について説明し
たが、車両がかなり平滑な路面を走行したなどのため
に、受信強度が低下した場合には、S102の判定がN
Oとなり、S112において、累積誤差ERRの値もカ
ウンタの値も0に戻され、S111において、RAMの
補正係数Kが更新されず、今回の補正係数K(i) がその
まま次回の補正係数K(i+1) とされることになる。これ
で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0059】このように、受信強度が低下した場合に
は、S103〜110の実行がスキップされ、補正係数
Kの補正が禁止されるとともに、S112において、累
積誤差ERRの値もカウンタの値も0に戻され、これに
より、図10に示すように、受信強度が回復するまで特
別の制御サイクルが実行されることになる。そして、こ
の特別の制御サイクルにおいては、RAMの補正係数K
は更新されないため、前回の補正係数K(i-1) がそのま
ま今回の補正係数K(i) として使用されつつ、今回の暫
定対地車速VPRV(i) が補正されて今回の最終対地車
速VFNL(i) が決定されることになる。
【0060】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、受信強度検出回路30が本発明における
「受信強度検出手段3」の一態様を構成し、信号処理回
路48および車輪速センサ60が演算装置50のうち図
3および4のルーチンを実行する部分と共同して、本発
明における「対地車速決定手段4」の一態様を構成して
いるのである。
【0061】次に、別の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。本実施例の構成は、図11に示すように先の
実施例とほぼ同じで、図2の受信強度判別回路44がA
/Dコンバータ70に置き換えられたものであり、ピー
クホールド回路34でホールドされたピーク値がA/D
コンバータ70でデジタル信号に変換され、その強度の
値が演算装置50に送られる。
【0062】また、演算装置50に入力される情報は、
先の実施例と同様、推定車速演算ルーチン,対地車速補
正ルーチンおよび最終対地車速演算ルーチンによって処
理される。ただし、推定車速演算ルーチンおよび最終対
地車速演算ルーチンは上記実施例と同一であるが、対地
車速補正ルーチンは異なっている。
【0063】以下に、対地車速補正ルーチンについて説
明する。本実施例の対地車速補正ルーチンでは、A/D
コンバータ70から入力される値に基づいて路面状態が
推定され、路面状態に応じて対地車速が補正される。上
記実施例では受信波強度の情報が高・中・低の3段階に
分けられ、各段階に応じて最終対地車速が演算された
が、本実施例では、さらに、受信波強度の高さが細分化
され、路面の状態も推定される。受信波強度の高さと路
面状態との関係はほぼ知られているため、その関係に基
づいて路面状態が推定される。なお、対地車速の補正
は、先の実施例同様3段階で行われる。
【0064】以下、図12に示すフローチャートに基づ
いて具体的に説明する。このルーチンは一定時間ごとに
実行される。まず、S201において、今回の受信波強
度の高さを示す値である受信強度値L(n) が図13に示
すRAMから読み出される。RAMには、別のプログラ
ムの実行によりA/Dコンバータ70から読み込まれ、
ノイズ等を除去するソフトウエアによって平滑化された
受信強度値L(n) が記憶されている。
【0065】S202では、受信強度値L(n) が設定値
1 と比較される。受信強度値L(n ) が大きく設定値L
1 以上の場合にはS206で路面がドライスファルト状
態であると判定されて、その判定結果がRAMに記憶さ
れる。この場合、S203〜S209がスキップされて
S210が実行される。受信強度値L(n) が設定値L 1
に満たない場合は、S203で設定値L2 と比較され
る。
【0066】受信強度値L(n) が設定値L2 以上であれ
ば、S207で路面が圧雪状態であると判定され、RA
Mに記憶された後S210が実行される。受信強度値L
(n)が設定値L2 に満たない場合にはS204が実行さ
れて設定値L3 と比較される。受信強度値L(n) が設定
値L3 以上であれば、S208で路面が凍結もしくは新
雪状態であると判定され、RAMに記憶された後S21
0が実行される。受信強度値L(n) が設定値L3 に満た
ない場合にはS205が実行される。
【0067】S205では、受信強度値L(n) が設定値
4 と比較される。受信強度値L(n ) が設定値L4 以上
であれば、S209で路面がウエットアスファルト状態
であると判定され、RAMに記憶された後S210が実
行される。受信強度値L(n)が設定値L4 に満たない場
合にはS212で路面が冠水状態にあると判定され、R
AMに記憶された後S213が実行される。S213で
は、受信強度値L(n)が設定値L5 と比較され、受信強
度値L(n) が設定値L5 以上であればS216が実行さ
れ、設定値L5 に満たなければS214が実行される。
【0068】S202〜S205およびS213で受信
強度値L(n) が3つの場合に分けられ、それぞれの場合
に応じて今回の暫定車速VPRV(n) が決定される。S
202〜S205の判定がYESであり、受信強度が高
い場合、S210において、信号処理回路48から暫定
対地車速VPRV(n) が取り込まれ、続いて、S211
で、それがそのまま今回の暫定対地車速VPRV(n)
してRAMに記憶されてルーチンの実行が終了する。こ
れに対して、S213の判定がNOであり受信強度が低
い場合には、S214において、RAMから前回の最終
対地車速VFNL(n-1) が読み出される。その後、S2
15において、それが今回の暫定対地車速VPRV(n)
としてRAMに記憶されてルーチンの実行が終了する。
【0069】また、S213の判定がYESであり受信
強度が中程度の場合には、S216において、信号処理
回路48から暫定対地車速VPRV(n) が取り込まれ、
続いて、S217において、それに対応する補正係数K
Kの値が決定される。それら暫定対地車速VPRVと補
正係数KKとの関係(先の実施例と同じく図7にグラフ
で表されているもの)が予めROMに記憶されており、
その関係を用いて補正係数KKの今回値が決定されるの
である。その後、S218において、取り込まれた暫定
対地車速VPRV(n) に、補正係数KKと取り込まれた
暫定対地車速VPRV(n) との積が加算され、それが今
回の暫定対地車速VPRV(n) としてRAMに記憶され
てルーチンの実行が終了する。その後、上記実施例と同
様、最終対地車速演算ルーチンにより対地車速が演算さ
れる。
【0070】本実施例においては、L1 〜L5 の具体的
な数値として、例えば、L1 =80dB,L2 =70dB,
3 =65dB,L4 =40dB,L5 =30dBを用いるこ
とができる。しかし、これらの値はセンサの感度,取り
付け状況等に応じて適宜変更されるべきものである。
【0071】このように、受信素子12で受信した波の
強度を細分化し、予め知られた受信強度値と路面状態と
の関係を用いることにより路面状態の推定ができ、さら
に受信強度値に応じて補正された対地車速を得ることが
できる。このように路面状態の推定と対地車速の検出と
を同時に行うことにより、同一の情報をそれぞれ別の装
置で得る場合に比較して装置の小型化と低コスト化を達
成できる。
【0072】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、上記実施例の図3のルーチンが図12のル
ーチンと置き変わって「対地車速決定手段4」の一態様
を構成していることを除いて、上記実施例と同じ構成を
有している。
【0073】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、この他にも特許請求の範囲を逸脱する
ことなく、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を
施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例であるドップラ式対地車速検
出装置を示すシステム図である。
【図3】図2における演算装置のコンピュータにより実
行される対地車速補正ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図4】そのコンピュータにより実行される最終対地車
速演算ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】そのコンピュータのRAMの構成を概念的に示
す図である。
【図6】図3の対地車速補正ルーチンにおいて使用され
る車速と補正係数KKとの関係を示すグラフである。
【図7】図4のプログラムにおける制御サイクルの概念
を説明するための図である。
【図8】図4のプログラムの実行内容を説明するための
グラフである。
【図9】図4のプログラムの実行内容を説明するための
グラフである。
【図10】図4のプログラムの実行内容を説明するため
のグラフである。
【図11】上記実施例と異なる実施例であるドップラ式
対地車速検出装置を示すシステム図である。
【図12】図11における演算装置のコンピュータによ
り実行される路面推定・車速補正ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図13】そのコンピュータのRAMの構成を概念的に
示す図である。
【符号の説明】
10 送信素子 12 受信素子 30 信号強度検出回路 48 信号処理回路 50 演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永縄 浩 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−286984(JP,A) 特開 平4−177194(JP,A) 特開 昭51−122470(JP,A) 特公 昭52−49744(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されてそれの対地速度を検出
    するドップラ式対地車速検出装置であって、 路面に向かって波を送信する送信素子と、 送信された波のうち路面で反射したものを受信する受信
    素子と、 その受信素子の受信強度を検出する受信強度検出手段
    と、 前記送信素子の送信周波数および前記受信素子の受信周
    波数に基づき、波のドップラ効果を利用して対地車速を
    決定する対地車速決定手段であって、前記受信強度検出
    手段により検出された受信強度が基準値より大きい場合
    には、その時の送信周波数および受信周波数に基づき、
    予め定められた第1の規則に従って対地車速を決定する
    一方、検出された受信強度が基準値以下である場合に
    は、前記第1の規則とは異なる第2の規則に従って、対
    地車速を、その時の送信周波数および受信周波数と近似
    車速とに対応した大きさに決定するものとを含むことを
    特徴とするドップラ式対地車速検出装置。
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