JP2685812B2 - 貴金属の回収方法 - Google Patents

貴金属の回収方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は貴金属の回収方法に係わり、詳しくは貴金属
を溶解抽出回収する際に用いる溶解液の組成に関するも
のである。
(従来技術とその問題点) 貴金属は導電性や耐腐蝕性などの性質を有することか
ら工業上重要な金属であり、多岐にわたって使用されて
いるが、それに伴い発生する貴金属を含む回収物も多様
化している。
アルカリ金属のシアン化物(以下、シアン化アルカリ
と呼ぶ)と酸化剤により貴金属を溶解する方法は、青化
法として知られ、空気や酸素、過酸化水素水などを貴金
属の酸化剤としてシアン化アルカリ溶液にに貴金属を溶
解する方法で、鉱石からの抽出、貴金属屑からの回収、
貴金属化合物の製造、表面処理など貴金属に関連した多
くの用途に利用されている。
貴金属屑からの回収では、おもに貴金属メッキされた
ものや張り材などから貴金属のみを選択的に溶解抽出す
るために使用されているが、その際にベース材料も溶出
するので、溶解液の寿命が短くなり、また溶解液に貴金
属を多く溶かせないといった問題点があり、良い溶解方
法が望まれている。
(発明の目的) 本発明は、こうした青化法による諸問題を改善すべく
なされたもので、貴金属を効率よく溶解回収する方法を
提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述のごとく本発明による貴金属の回収方法は、基金
属を含む屑よりシアン化アルカリ酸化剤により基金属を
回収する方法において、少なくともシアン化アルカリを
含む溶液にすず、アンチモン、ビスマスからなる化合物
のいずれか1種以上を加えてなる溶解液と酸化剤による
貴金属を溶解して回収することを特徴とする貴金属の回
収方法であり、これにより貴金属を効率よく迅速に溶解
回収することができる。
(作用) 以上本発明の作用について述べる。
前述のごとく本発明は、貴金属メッキされたものや張
り材などからおもに貴金属を溶解回収するために考案さ
れたものであるが、貴金属の回収の他に、鉱石からの抽
出、表面処理などの基金属の溶解に係わる工程にも適用
することができる。
貴金属としては、金、銀、パラジウムが好ましくこの
ほか銅や亜鉛などの卑金属がふくまれていてもよく、基
材上にこれら貴金属が基金属単体もしくは合金として、
湿式メッキ、乾式メッキ、張り、貴金属インクまたはペ
ーストによる印刷などにより形成されたものが本発明に
適用することができ、基剤は金属ばかりでなくプラスチ
ックやセラミックなどでもよい。
リン青銅に金メッキされた回収物を例にとり、本発明
方法による現象を説明する。
シアン化アルカリと酸化剤は、前述のごとく、酸化剤
が貴金属の酸化に係わるとともに、シアンイオンが基金
属の錯化剤として働き、貴金属が貴金属シアン化物とな
ることにより溶解する。金メッキされた部分は、シアン
化金塩となり溶解し、リン青銅部分が露出する。
すず、アンチモン、ビスマスからなる化合物は、シア
ン化アルカリ溶液がアルカリ性であることから、すず酸
イオンのような金属酸イオンとして溶解しているが、こ
れらが含まれていると反応速度が速くなるとともに、よ
り多くの貴金属を溶かすことができるようになる。
すず等の化合物は、反応を促進させる触媒として作用
するとともに、貴金属(金)とベース材との置換反応を
防止する作用がある。これはすずなどの化合物が金の溶
解に必要な電子の受け渡しをするとともに、ベース材と
の置換反応によりベース材(リン青銅)表面にこれら金
属や金属化合物の薄膜を形成するので、ベース材中の銅
などの溶出を防止するとともに、一旦溶解した貴金属
(金)とベース材との置換反応を前記薄膜で阻害するた
めである。これらの作用は、すず、アンチモンおよびビ
スマスのいずれも同様に見られた。
この結果、貴金属を速く溶解することができるととも
に、シアン化アルカリが貴金属の溶解に有効に使用され
るので、薬品効率が向上するとともに、溶解液の寿命が
長くなる。
前記すず、アンチモン、ビスマスからなる化合物、金
属酸化物や金属塩などの方法で加えるのが好ましい。
本発明を適用するにあたり、シアン化アルカリを含む
溶液は、シアン化カリウムやシアン化ナトリウムなどの
シアン化アルカリを5〜200g/を含むようにするのが
適当である。また該シアン化アルカリ溶液の水素イオン
濃度が酸性側にかたよると、有害なシアン化水素が発生
しやすくなるので、水酸化カリウムや水酸化ナトリムウ
などのアルカリをあらかじめ添加してpHを12以上にして
おくとさらによい。さらに濡れ性をよくするための界面
活性剤や、キノンのような酸化と還元の両方向に働く化
合物が含まれていてもよい。
前記すず、アンチモン、ビスマスからなる化合物は、
あらかじめ前記シアン化アルカリ含む溶液に添加してお
くのがよいが、使用に従い適宜添加するようにしてもよ
く、金属イオン濃度に換算して0.05〜5.0g/程度含ま
れるようにするのが良く、さらに好ましくは0.1〜1.0g/
程度である。
また酸化剤は、空気、酸素、オゾン、過酸化水素水な
どを使用して応じて加えるのが好ましい。
以下本発明をより明瞭ならしめるための実施例につい
て述べる。
(実施例 1) 縦2cm、横4cm、厚さ0.4mmの真鍮片にニッケルメッキ
2μmを施し、さらにパラジウムメッキ2μmを施した
テストピースを、1あたりシアン化カリウム50g、水
酸化カリウム7.5g、酸化ビスマス0.5gをふくむ溶解液10
0mlに50℃で空気を送りこみながら浸漬して金メッキ部
分が全て溶解するまでの時間を測定した。測定結果を表
−1に示す。
(実施例 2) 縦2cm、横4cm、厚さ0.4mmの真鍮片にニッケルメッキ
2μmを施し、さらに金メッキ2μmを施したテストピ
ースを、1あたりシアン化カリウム50g、水酸化カリ
ウム7.5g、酸化すず0.3gをふくむ溶解液100mlに50℃で
空気を送りこみながら浸漬して金メッキ部分が全て溶解
するまでの時間を測定した。測定結果を表−1に示す。
(実施例 3) 縦2cm、横4cm、厚さ0.4mmの真鍮片にニッケルメッキ
2μmを施し、さらに金メッキ2μmを施したテストピ
ースを、1あたりシアン化カリウム50g、水酸化カリ
ウム7.5g、酸化アンチモンを0.3gふくむ溶解液100mlに5
0℃で空気を送りこみなが浸漬して金メッキ部分が全て
溶解するまでの時間を測定した。測定結果を表−1に示
す。
(従来例 1) 縦2cm、横4cm、厚さ0.4mmの真鍮片にニッケルメッキ
2μmを施し、さらに金メッキ2μmを施したテストピ
ースを、1あたりシアン化カリウム50g、水酸化カリ
ウム7.5gをふくむ溶解液100mlに50℃で空気を送りこみ
ながら浸漬して金メッキ部分が全て溶解するまでの時間
を測定した。測定結果を表−1に示す。
表−1のように本発明による実施例1〜3では、従来
例1にくらべて貴金属が速くう溶解していることがわか
る。
(発明の効果) 本発明は、貴金属を含む屑よりシアン化アルカリと酸
化剤により貴金属を回収する方法において、少なくとも
シアン化アルカリを含む溶液にすず、アンチモン、ビス
マスからなる化合物のいずれか1種以上を加えてなる溶
解液と酸化剤により貴金属を溶解して回収するようにし
ている。
すず、アンチモン、ビスマスからなる化合物が、貴金
属の溶解速度をあげるとともに、溶解の疲弊を防止する
ので、貴金属を効率よく迅速に溶解回収することができ
る。
結果として、回収コストの低減などの別の効果もあ
り、従来の貴金属の溶解方法に比べて画期的なもので、
本発明の効果大なるものといえる。
(実施態様) 本発明は、特許請求の範囲に記載した特徴を有するも
のであるが、その実施態様を例示すると次の通りであ
る。
2.貴金属が金、銀、パラジウムから成る群より選択され
てなる単体または混合物であることを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の方法。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貴金属を含む屑よりアルカリ金属のシアン
    化物と酸化剤により基金属を回収する方法において、少
    なくともアルカリ金属のシアン化物を含む溶液にすず、
    アンチモン、ビスマスから化合物のいずれか1種以上を
    加えてなる溶解液と酸化剤により貴金属を溶解して回収
    することを特徴とする貴金属の回収方法。
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