JP2684953B2 - 鋼管柱と梁の仕口構造 - Google Patents

鋼管柱と梁の仕口構造

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敏之 福元
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】鋼管柱或いは鋼管コンクリート柱
と梁の仕口構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼管コンクリート柱は、高耐力、高剛性
が期待出来、また変形性にも優れた構造部材であるた
め、これからの構造部材として注目されている。ところ
が鋼管コンクリート柱と梁の接合部に関しては、従来通
しダイアフラム、内ダイアフラム及び外ダイアフラムの
方式が用いられた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】鋼管柱と梁の仕口部
は、強度、剛性の面から補強を要する。柱の内側に突起
のない外ダイアフラム方式では、図５（ａ）に示すよう
に仕上げ材との干渉を生ずるという欠点がある。
【０００４】通しダイアフラム及び内ダイアフラム方式
では、コンクリート充填用の孔を明けるが図５（ｂ）に
示すように、強度を確保するため大きな孔を明けること
は不可能でありコンクリートの充填性は悪く、ダイアフ
ラム下端のコンクリート充填性に懸念が残るためコンク
リートの調合・充填法に対して多くの検討を要する。
【０００５】内ダイアフラム方式だとエレクトロ・スラ
グ溶接という特殊な技術を応用せねばならず、溶接規模
が大きくなり、作業も複雑であった。また一般の溶接よ
り入熱量も多く局部が高温になり調質鋼等に応用する場
合は特別の配慮を要した。
【０００６】この発明は、以上のような課題を解決する
ために工夫されたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】台形のダイアフラム１に
縦リブ２を溶接した治具を、鋼管柱３を構成する４枚の
スキンプレート３’にそれぞれ溶接し、該スキンプレー
ト３’を箱状に溶接して鋼管柱３とし、ダイアフラム１
が溶接してある部位に梁４のフランジを溶接して鋼管柱
と梁の仕口を構成する。
【０００８】
【実施例】以下実施例を図１に従って説明する。
【０００９】台形のダイアフラム１に２枚の縦リブ２を
溶接してなる治具を、４枚の鋼管柱３を構成するスキン
プレート３’にそれぞれ溶接して、該４枚のスキンプレ
ート３’を箱状に溶接して柱を構成し、ダイアフラム１
が溶接してある部位に梁４のフランジを溶接し、コンク
リート５を充填して、鋼管コンクリート柱３と梁４の仕
口を構成する。
【００１０】図２は、１枚の縦リブの場合の実施例であ
る。
【００１１】図３は、縦リブの隅を落として三角形にし
た例である。
【００１２】図４は、コンクリート５の充填性を更に向
上させるため、ダイアフラム１を鋼管柱に対して斜めに
溶接した例である。
【００１３】この仕口構造は縦リブ２で補強してあるの
で、コンクリート５を充填しない鋼管柱にも応用出来
る。
【００１４】
【発明の効果】この発明では、ダイアフラム１と縦リブ
２使用しているため、ダイアフラムの孔を大きく明ける
ことが出来、コンクリート５の充填性は良好である。ま
たエレクトロ・スラグ溶接を使用せず従来一般の溶接法
でも施工可能で、大規模で複雑な溶接設備を必要としな
いし、調質鋼に対しても特別な注意を払う必要がない。
【００１５】
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は、この発明の上面図である。（ｂ）
は、図１（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
【図２】この発明で縦リブを１枚にした別の例を示す図
である。
【図３】この発明で縦リブを三角形にした別の例を示す
図である。
【図４】コンクリートの充填性を更に向上させるため鋼
管柱に対して斜めにリブを溶接した別の例を示す図であ
る。
【図５】（ａ）は、従来の外ダイアフラム方式の図であ
る。（ｂ）は、従来の内ダイアフラム方式の図である。
（ｃ）は、従来の通しダイアフラム方式の図である。
【符号の説明】
１・・・台形のダイアフラム、２・・・縦リブ、３・・
・鋼管柱、３’・・・鋼管柱のスキンプレート、４・・
・梁、５・・・コンクリート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 台形のダイアフラム１に縦リブ２を溶接
    した治具を、鋼管柱３を構成する４枚のスキンプレート
    ３’にそれぞれ溶接し、該スキンプレート３’を箱状に
    溶接して鋼管柱３とし、ダイアフラム１が溶接してある
    部位に梁４のフランジを溶接してなることを特徴とする
    鋼管柱と梁の仕口構造。
  2. 【請求項２】 鋼管柱３にコンクリート５を充填した請
    求項１記載の鋼管コンクリート柱と梁の仕口構造。
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JP6390360B2 (ja) * 2014-11-10 2018-09-19 株式会社大林組 鉄筋コンクリート梁と鋼管柱との接合構造及び方法
JP7047856B2 (ja) * 2019-03-13 2022-04-05 Ｊｆｅスチール株式会社 四面溶接箱形断面柱の組立方法、スキンプレート部材、四面溶接箱形断面柱、およびコンクリート充填鋼管柱

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