JP2683494B2 - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents

電子レンジ用マグネトロン

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JP2683494B2
JP2683494B2 JP5266698A JP26669893A JP2683494B2 JP 2683494 B2 JP2683494 B2 JP 2683494B2 JP 5266698 A JP5266698 A JP 5266698A JP 26669893 A JP26669893 A JP 26669893A JP 2683494 B2 JP2683494 B2 JP 2683494B2
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JP
Japan
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magnetron
microwave oven
coil
core
choke coil
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JP5266698A
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正寿 東
良久 野村
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Toshiba Hokuto Electronics Corp
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Toshiba Hokuto Electronics Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食物の調理や解凍など
を行なう電子レンジに用いられる電子レンジ用マグネト
ロンに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ用マグネトロンには、その入
力端子からノイズが漏洩しないように入力端子部分にフ
ィルター回路が設けられる。このフィルター回路は、通
常、チョークコイルとコンデンサで構成される。そし
て、チョークコイルは、電波を吸収する材料で形成され
たコアと、このコアに導線が巻き付けられたコイルとか
ら構成される。また、コアとコイルはシリコンなどで一
体に固定される。
【0003】このような構造のチョークコイルでは、そ
のインダクタンス(以下L値という)は、コイルとコア
との相対位置や、コイルの巻数、即ちコアに巻き付けら
れた導線の巻数で決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子レンジ
用マグネトロンのフィラメントに対する入力電圧が交流
の場合、チョークコイルを通してフィラメントに入力電
圧が印加されるため、フィラメントに流れるフィラメン
ト電流は、チョークコイルのL値が小さいと大きくな
り、反対に、L値が大きいと小さくなる。したがって、
フィラメントに対する電源として、例えば、動作周波数
が数10kHzと高いインバータ電源を使用する場合、
チョークコイルのL値が大きいと、電圧降下も大きくな
る。
【0005】しかし、チョークコイルを構成するコイル
やコアは、上記したように互いに固定されているため、
動作中の温度がコアのキュリー点に達するまでL値は一
定である。したがって、電子レンジ用マグネトロンをイ
ンバーター電源で動作させた場合、熱減磁によって動作
中に陽極電圧が下がると、入力端子電圧も下がる。この
結果、フィラメントに流れるフィラメント電流が小さく
なり、ついには正常な発振が持続できなくなってしま
う。
【0006】このような場合、電子レンジ用マグネトロ
ンの入力端子電圧が下がっても、フィラメント電流が低
下しなければ正常な発振が持続できる。しかし、チョー
クコイルを構成するコアとコイルが互いに固定された構
造では、L値が固定であるため、入力端子電圧が下がる
と、フィラメント電流が小さくなり、正常な発振が困難
になる。したがって、従来の電子レンジ用マグネトロン
では、その動作電源としてインバーター電源を使用する
ことには問題があった。
【0007】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、動作周波数が高い電源の場合でも安定した発振を持
続できる電子レンジ用マグネトロンを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、導線を複数回
巻いて形成されるコイルとこのコイルの内部に配設され
るコアからなるチョークコイルと、このチョークコイル
を有し、漏洩するノイズを阻止するフィルター回路とを
具備した電子レンジ用マグネトロンにおいて、一端が前
記コアに連結され、他端が固定され、かつ、温度によっ
て形状が変化する可動部品を設けている。
【0009】
【0010】
【作用】上記した構成によれば、電子レンジ用マグネト
ロンを動作周波数が高い例えばインバーター電源で動作
させた場合、コイルとコアとの相対的な位置が動作中
温度上昇による可動部品の変形によって変化し、コイ
ル内に位置するコアの長さが短くなり、チョークコイル
のL値が減少する。このため、熱減磁により陽極電圧が
下がり、そして入力電圧が下がっても、チョークコイル
のL値の減少によって、フィラメントに流れるフィラメ
ント電流の減少を抑えることができ、安定な発振を持続
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1を参
照して説明する。図1(a)は、電子レンジ用マグネト
ロンのフィルター回路部分を示し、また、図1(b)は
フィルター回路のチョークコイル部分を断面して示して
いる。
【0012】11はフィルターボックスで、フィルター
ボックス11にコンデンサ12が取り付けられている。
また、13は入力端子で、入力端子13に電源(図示せ
ず)が接続される。コンデンサ12には2つのコイル1
4a、14bが接続され、コイル14a、14bの他端
は発振部本体15のフィラメント端子に接続されてい
る。また、コイル14a、14bの内部にはそれぞれコ
ア15a、15bが挿入されている。そして、コア15
a、15bは、形状記憶合金やバイメタル等の温度によ
って形状が変化する材質の可動部品16a、16bが接
続され、可動部品16a、16bの一端はフィルターボ
ックス11に固定されている。
【0013】なお、上記の構成で、コイル14a、14
bとコア15a、15bがチョークコイルを形成し、こ
のチョークコイルとコンデンサ12によって、入力端子
13から漏洩するノイズを阻止するフィルター回路が形
成されている。
【0014】上記の構成の電子レンジ用マグネトロン
を、例えばインバーター電源で動作させた場合、発振部
本体15の温度が上昇し、熱減磁により陽極電圧が下が
る。このとき、入力端子13から供給されている入力電
圧も下がり、フィラメント電流が減少する。なお、陽極
温度の上昇によって陽極電圧やフィラメント電流が下が
る様子を図2に示している。図2では、縦軸に陽極電圧
やフィラメント電流の低下率、そして陽極温度を、ま
た、横軸に時間をとっている。ここで、Aが陽極温度、
Bがフィラメント電流低下率、Cが陽極電圧低下率であ
る。
【0015】ところで、発振部本体15の温度が上昇す
ると、発振部本体15の熱が可動部品16a、16bに
伝わり、図1(b)に示すように、可動部品16a、1
6bが変形して例えば縮小し、コア15a、15bを矢
印Y方向に引っ張る。このとき、コイル14a、14b
に挿入されている部分のコア15a、15bの長さが短
くなり、チョークコイルのL値が減少する。この結果、
フィラメントに流れるフィラメント電流の減少が抑えら
れ、安定な発振を持続できる。このときの陽極電圧やフ
ィラメント電流の低下率の模様を図3に示している。図
3では、陽極電圧やフィラメント電流の低下率、そして
陽極温度を縦軸に、また、時間を横軸にとっている。そ
して、Aが陽極温度、Bがフィラメント電流低下率、C
が陽極電圧低下率である。
【0016】また、コア15a、15bの移動量とL値
の関係を図4に示している。図4は横軸がコア4の移動
量を、縦軸がL値を示している。
【0017】次に、この発明の他の実施例を図5で説明
する。なお、図5では図1に対応する部分には同一の符
号を付し、重複する説明は省略する。この実施例ではコ
イル14a、14bの内側に配置されるコアを、円筒部
分51とこの円筒部分51に挿入される中心棒部分52
とで構成している。そして、円筒部分51をコイル14
a、14bの内側に固定し、中心棒部分52を、可動部
品53を介して円筒部分51の底辺に固定している。な
お、可動部品53は、温度が上昇したときに膨脹する特
性を持つ材料が使用される。したがって、温度が上昇す
ると、可動部品53が膨脹し中心棒部分52を矢印Y方
向へ移動させる。これにより、チョークコイルのL値が
減少し、フィラメント電流の減少が抑えられる。
【0018】この発明のもう1つの他の実施例につい
て、図6を参照して説明する。図6では、図5と対応す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。この実施例の場合、中心棒部分61が特性の違う2
種類の材質を張り合わせて形成される。例えば、中心棒
部分61の右側部分をL値が高くなるように透磁率が大
きい材質61aのものを、そして、左側部分をそれより
透磁率が小さい材質6bのものを用いている。この構
成によれば、中心棒部分61の矢印Y方向への移動が少
ない場合でも、透磁率が大きい材質61aの部分がコイ
ル14a、14bの外側へ移動するので、L値の変化を
大きくできる。したがって、チョークコイルのL値の変
化を大きく取りたい場合や少ない移動量でL値の変化を
大きく取る場合などに効果的である。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、動作周波数が高い電
源を使用する場合でも、安定した発振を持続できる電子
レンジ用マグネトロンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する特性図である。
【図3】本発明の一実施例を説明する特性図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する特性図である。
【図5】本発明の他の実施例を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施例を説明する図である。
【符号の説明】
11…フィルタボックス 12…コンデンサ 13…入力端子 14a、14b…コイル 15a、15b…コア 16a、16b、53…可動部品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を複数回巻いて形成されるコイルと
    このコイルの内部に配設されるコアからなるチョークコ
    イルと、このチョークコイルを有し、漏洩するノイズを
    阻止するフィルター回路とを具備した電子レンジ用マグ
    ネトロンにおいて、一端が前記コアに連結され、他端が
    固定され、かつ、温度によって形状が変化する可動部品
    を設けたことを特徴とする電子レンジ用マグネトロン。
JP5266698A 1993-10-26 1993-10-26 電子レンジ用マグネトロン Expired - Lifetime JP2683494B2 (ja)

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JPH07122199A JPH07122199A (ja) 1995-05-12
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