JP2682754B2 - 写真焼付方法 - Google Patents

写真焼付方法

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JP2682754B2
JP2682754B2 JP3088458A JP8845891A JP2682754B2 JP 2682754 B2 JP2682754 B2 JP 2682754B2 JP 3088458 A JP3088458 A JP 3088458A JP 8845891 A JP8845891 A JP 8845891A JP 2682754 B2 JP2682754 B2 JP 2682754B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真焼付方法に係り、特
にフィルムの画像コマを測光し測光値に基づいて自動的
に焼付露光量を決定して画像コマを印画紙に焼付ける写
真焼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムに記録された画像を自動的に印
画紙に焼付けるオートプリンタでは、フィルムの各画像
を測光して各画像の画面全体の積算透過濃度を求め、こ
の積算透過濃度と基準濃度(例えば目玉ネガの濃度)と
の差に基づいてスロープコントロールとカラーコレクシ
ョンとを行って各画像毎に焼付露光量を決定し、焼付処
理を行っている。これにより、撮影時の露出のばらつき
やカラーフェリアが補正され、適正な濃度及びカラーバ
ランスのプリントを得ることができる。なお、基準濃度
として多数の画像の積算透過濃度の平均値を用いるもの
もある。
【0003】一方、複数個の測光素子で被写体上の異な
るエリアを測光する所謂多点測光方式(分割測光方式、
評価測光方式、マルチパターン測光方式、マルチ測光方
式ともいう)で自動的に露出を決定するカメラにおいて
は種々の技術改良が行われており(一例として、特開昭
57−42026号公報、特開平1−280737号公
報、特開平2−84628号公報等参照)、露出精度が
著しく向上し、各種シーン毎の露出のばらつきは大幅に
減少している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記自
動的に露出を決定するカメラによって画像が撮影された
フィルムを前記オートプリンタにセットして焼付処理を
行うようにした場合、各画像の積算透過濃度に基づいて
各画像の焼付露光量が決定されるので、露出のばらつき
が少ない画像コマに対して過度の補正が加わった焼付露
光量が設定され、適正な濃度のプリントが得られないこ
とがあった。特に主要被写体に合焦した時に露出をロッ
クするカメラでは、主要被写体を基準とした露出で画像
が撮影されるので露出のばらつきに対する焼付露光量の
補正量は小さくてよい。しかしながら、オートプリンタ
では画像の主要被写体を判断することが困難であるの
で、前述のように画像の積算透過濃度に基づいて焼付露
光量を求めるが、積算透過濃度が背景部分の濃度の影響
を受け、例えば背景の濃度が高い場合にはオーバー露光
であると判断され焼付露光量が増加するように過度に補
正されることになる。この結果、仕上がったプリントの
主要被写体の濃度が期待していた濃度よりも高くなる。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、自動的に露出を決定するカメラで撮影された画像か
ら適正な濃度のプリントを高い得率で得ることができる
写真焼付方法を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数個の測光素子で被写体上の異なるエリアを測光して
露出を決定する機能を有するカメラでフィルムに撮影し
た複数の画像コマを印画紙に焼付けるにあたり、前記複
数の画像コマの各々を測光し、前記複数の画像コマの測
光値のうち、値が所定範囲外の測光値を除外して測光値
の平均値を求め、該平均値に基づいて焼付露光量を求
め、該焼付露光量で前記複数の画像コマを印画紙に焼付
けることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、複数個の測光素子
で被写体上の異なるエリアを測光して露出を決定する機
能を有するカメラでフィルムに撮影した複数の画像コマ
を印画紙に焼付けるにあたり、前記複数の画像コマの各
々を測光すると共に撮影条件に応じてグループ分けし、
各グループ毎に測光値の平均値を求め、各グループ毎の
平均値に基づいて各グループ毎の焼付露光量を求め、各
グループ毎の焼付露光量で各グループの画像コマを印画
紙に焼付けることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、複数個の測光素子で
被写体上の異なるエリアを測光して露出を決定する機能
を有するカメラで、例えば1本のフィルムに撮影された
複数の画像コマの各々を測光し、複数の画像コマの測光
値のうち、値が所定範囲外の測光値を除外して測光値の
平均値を求め、該平均値に基づいて焼付露光量を求めて
いる。
【0009】複数個の測光素子で被写体上の異なるエリ
アを測光して露出を決定するカメラで撮影された画像
は、適正露出で撮影される確率が高いため露出のばらつ
きが小さい。また、複数の画像コマの測光値のうち、値
が所定範囲外の測光値を除外して測光値の平均値を求め
ているので、例えばアンダーネガまたはオーバーネガの
測光値が前記測光値の平均値に悪影響を及ぼすことを排
除することができる。
【0010】このため、複数の画像コマの測光値のう
ち、値が所定範囲外の測光値を除外して測光値の平均値
を求め、該平均値に基づいて求めた焼付露光量により焼
付けることにより、適正な濃度のプリントを高い得率で
得ることができる。
【0011】なお、前記複数の画像コマを、例えば1本
のフィルムに撮影された画像コマとすれば、前記測光値
の平均値はカメラ毎の露出のばらつきやフィルム毎の感
度のばらつき等に応じた値になり、より適正な焼付露光
量が得られる。
【0012】また、本発明は、主要被写体の合焦時に露
出を決定して露出をロックするカメラで撮影された画像
の焼付処理に特に適している。上記カメラでは主要被写
体を基準とした露出で画像が撮影されるので露出のばら
つきに対する焼付露光量の補正量はさらに小さくなる。
このため、適正な濃度のプリントをさらに高い得率で得
ることができる。
【0013】請求項2記載の発明では、複数の画像コマ
の各々を測光すると共に、複数の画像コマを撮影条件、
例えば撮影光源や撮影した時間帯、季節等に応じてグル
ープ分けし、各グループ毎に測光値の平均値を求め、各
グループ毎の平均値に基づいて各グループ毎の焼付露光
量を求め、各グループ毎の焼付露光量で各グループの画
像コマを印画紙に焼付けている。これにより、各グルー
プ毎に類似した撮影条件の画像コマの測光値から前記撮
影条件に応じた適切な平均値が得られ、適正な濃度のプ
リントを高い得率で得ることができる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照し、まず本発明の比較例につ
いて説明する。図1には本発明を適用可能なプリンタが
示されている。
【0015】このプリンタには、図2に示すように、図
示しないカメラによって複数の画像20Aが撮影された
多数のネガフィルム20が接合され、現像、漂白、定
着、水洗、乾燥処理された後にセットされる。またネガ
フィルム20の先端部には、画像を撮影したカメラによ
り撮影条件等の情報を表すバーコード14が付与されて
いる。この撮影条件を表す情報には、複数個の測光素子
で被写体上の異なるエリアを測光する所謂多点測光方式
で露出を決定する機能、所謂AE機能を備えたカメラに
より前記多点測光方式で画像が撮影されたか否かを表す
情報が含まれている。
【0016】なお、上記多点測光方式で画像が撮影され
たか否かを表す情報に代えて、多点測光方式で露出が決
定されてオートフォーカスで画像が撮影されたか否かを
表す情報でもよく、後述する平均露光による焼付処理の
実行を指示する情報であってもよい。また、上記AE機
能は絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、プロ
グラムAEのいずれでもよい。また、AE機能を備えた
カメラとしては、さらにオートフォーカス機能を備えた
タイプ、オートフォーカス機能を備えフォーカスロック
時に露出を決定して露出をロックするタイプ等がある。
【0017】図1に示すように、プリンタはネガフィル
ム20を焼付部に搬送するネガキャリア12を備えてお
り、ネガキャリア12の下方には、ミラーボックス18
及びハロゲンランプを備えたランプハウス10が配置さ
れている。ミラーボックス18とランプハウス10との
間には、調光フィルタ60が配置されている。調光フィ
ルタ60は、周知のようにCフィルタ、Mフィルタ及び
Yフィルタの3つの色補正フィルタで構成されている。
【0018】ネガキャリア12の上方には、レンズ2
2、ブラックシャッタ24及びカラーペーパ26が順に
配置されており、ランプハウス10から照射されて調光
フィルタ60、ミラーボックス18及びネガフィルム2
0を透過した光線がレンズ22によってカラーペーパ2
6上に結像するように構成されている。
【0019】上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した
方向でかつネガフィルム20の画像コマ20Aの濃度を
測定可能な位置には2次元イメージセンサ30が配置さ
れている。2次元イメージセンサ30がネガ画像を多数
の領域に分割してR、G、B毎に測定する。また、ネガ
キャリア12の上流側には前記バーコード14を読み取
るバーコードリーダ16が配置されている。イメージセ
ンサ30及びバーコードリーダ16はマイクロコンピュ
ータで構成された制御回路28に接続されている。制御
回路28にはデータ等を入力するためのキーボード32
が接続されている。また、制御回路28には図示しない
ドライバを介して調光フィルタ60が接続されており、
調光フィルタ60の作動を制御する。
【0020】次に図3のフローチャートを参照して本比
較例の作用を説明する。なお図3のフローチャートは、
プリンタにネガフィルム20がセットされ焼付処理の実
行が指示されると実行される。
【0021】ステップ100ではネガフィルム20を搬
送し、焼付処理を行うネガフィルム20の先端部に付与
されたバーコード14をバーコードリーダ16によって
読み取る。ステップ102では読み取ったバーコード1
4が表す情報に基づいて、本発明に係る平均露光による
焼付処理を行うか否か判定する。この判定は、焼付処理
を行うネガフィルム20がAEカメラにより前記多点測
光方式で画像が撮影された場合に肯定される。
【0022】ステップ102の判定が否定された場合に
はステップ104へ移行し、ステップ104乃至ステッ
プ110で通常の焼付処理を行う。すなわち、ステップ
104では2次元イメージセンサ30によって単一の画
像コマ20Aを測光し、画面全体の平均濃度を求める。
ステップ106ではこの平均濃度に基づいて前記画像コ
マ20Aの焼付露光量を以下の(1)式によって決定す
る。
【0023】 log Ei =K1i+K2i(D1i −DNi )+K3i ……(1) ただし、iはR、G、Bのいずれかを表し、Ei は焼付
露光量、DNi は基準ネガ(所謂目玉ネガ)の濃度、D
i はステップ104で求めた単一の画像コマ20Aの
濃度、K1i、K2iはプリンタ、ネガフィルム20、カラ
ーペーパ26の種類やカラーペーパ26の現像処理性能
等に応じて定まる定数、K3iは必要に応じて用いられる
補正量を表す定数である。
【0024】次のステップ108ではこの焼付露光量で
前記画像コマ20Aの画像をカラーペーパ26に焼付け
る。ステップ110ではフィルム1本分の焼付処理が終
了したか否か判定する。ステップ110の判定が否定さ
れた場合にはステップ104へ戻り、上記処理を繰り返
す。このように、所謂多点測光方式以外の方式、例えば
手動により露出が調整されて画像が撮影された場合や、
露出調整機能を有していない低価格のカメラで画像が撮
影された場合には、単一の画像コマ20A毎に焼付露光
量を求めて焼付処理を行う。ステップ110の判定が肯
定された場合にはステップ100へ戻る。
【0025】一方、ステップ102の判定が肯定された
場合にはステップ112へ移行し、平均露光による焼付
処理を行う。すなわち、ステップ112では2次元イメ
ージセンサ30によって単一の画像コマ20Aを測光
し、画面全体の平均濃度をR、G、B毎に求めてこれを
記憶する。なお画面の主要部分の平均濃度を求めるよう
にしてもよい。この画面の主要部分は、例えば主要被写
体が位置している確率が高い画面の中心領域や、フォー
カスエリア領域とすることができる。
【0026】ステップ114ではネガフィルム20の1
本分の処理が終了したか否か判定する。ステップ114
の判定が否定された場合にはステップ112へ戻り、ネ
ガフィルム20の全ての画像コマ20Aに対する測光が
終了するまでステップ112及びステップ114を繰り
返す。ステップ114の判定が肯定された場合にはステ
ップ116へ移行し、ネガフィルム20を先頭まで巻戻
す。次のステップ118では記憶しているネガフィルム
20の全ての画像コマの平均濃度の平均値を演算する。
ステップ120では前記平均濃度の平均値を用い、以下
の(2)式によって焼付露光量を決定する。
【0027】 log Ei =K1i+K2i(Di −DNi )+K3i ……(2) ただし、iはR、G、Bのいずれかを表し、Ei は焼付
露光量、DNi は基準ネガ(所謂目玉ネガ)の濃度、D
i はステップ118で求めた多数の画像コマの平均濃度
の平均値、K1i、K2iはプリンタ、ネガフィルム20、
カラーペーパ26の種類やカラーペーパ26の現像処理
性能等に応じて定まる定数、K3iは必要に応じて用いら
れる補正量を表す定数である。上記(2)式によってプ
リント濃度及びカラーバランスが最適化された焼付露光
量が決定される。
【0028】次のステップ122では上記焼付露光量E
i で焼付処理を行う。すなわち、ネガフィルム20の画
像コマ20Aをネガキャリア12の焼付位置に位置決め
すると共にカラーペーパ26の未露光部分を焼付位置に
位置決めする。次にブラックシャッタ24を開放し、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フィルタ60、ミラ
ーボックス18及びネガフィルム20を透過した光線を
カラーペーパ26上に結像させる。これにより、画像コ
マ20Aの画像がカラーペーパ26に焼付けられる。ま
た、R、G、Bの各々の露光量が焼付露光量Ei になる
ように調光フィルタ60及びブラックシャッタ24の作
動を制御する。
【0029】ステップ124では1本のネガフィルム2
0の全ての画像コマ20Aに対する焼付処理が終了した
か否か判定する。ステップ124の判定が否定された場
合にはステップ122へ戻り、上記処理を繰り返す。こ
れにより、1本のネガフィルム20の全ての画像コマ2
0Aが同一の焼付露光量Ei で焼付けされる。ステップ
124の判定が肯定された場合にはステップ100へ戻
り、次のネガフィルム20に対して同様の処理を繰り返
す。
【0030】このように、本比較例ではAEカメラで多
点測光方式で画像が撮影されたネガフィルム20の焼付
処理を行う場合に、該ネガフィルム20の画像コマ20
Aの各々の平均濃度を測定し、平均濃度の平均値に基づ
いて焼付露光量Ei を求め、ネガフィルム12の全ての
画像コマ20Aを焼付露光量Ei で焼付処理するように
したので、適正な濃度のプリントを高い得率で得ること
ができる。
【0031】〔第1実施例〕 以下、本発明の第1実施例を説明する。なお、本第1実
施例のプリンタ及びネガフィルム20は比較例と同様の
構成であるので説明を省略し、図4のフローチャートを
参照して本第1実施例の作用を説明する。なお、図4の
フローチャートにおいて図3のフローチャートと同一の
部分については説明を省略する。
【0032】本第1実施例では、平均露光による焼付処
理において、単一の画像コマ20Aを測光して平均濃度
を求めた(ステップ162)後に、ステップ164で濃
度値が基準範囲外か否か判定している。この基準範囲と
しては、例えば基準ネガ(所謂目玉ネガ)の濃度値との
差が所定値以内の濃度とすることができる。背景の濃度
が極端に高いかまたは低い画像コマ20Aを測光した場
合にステップ164の判定が肯定される。ステップ16
4の判定が肯定された場合にはステップ166で該画像
コマ20Aのコマ番号を記憶する。上記処理を繰り返す
ことにより、1本のネガフィルム20の画像コマ20A
のうち濃度値が基準範囲外の全ての画像コマのコマ番号
が記憶される。
【0033】ステップ172では画像コマ20Aの濃度
値の平均値を演算するが、前記記憶しているコマ番号を
参照し、記憶しているコマ番号の濃度値を除外して平均
値を演算する。これにより、基準範囲外の濃度値による
平均値への影響が排除され、より適切な平均値が得られ
る。次のステップ174では上記平均値を用いて、図3
のフローチャートのステップ120と同様に(2)式に
よって焼付露光量を決定する。ステップ176以降の焼
付処理においては、ステップ176で焼付処理を行う画
像コマ20Aがコマ番号を記憶している画像コマか否か
判定する。ステップ176の判定が否定された場合に
は、ステップ174で決定した焼付露光量で焼付処理を
行う。また、ステップ176の判定が肯定された場合
は、ステップ180で焼付処理を行う画像コマ20Aの
濃度値に基づいて該画像コマ20Aの焼付露光量を決定
し、ステップ182でこの焼付露光量で焼付処理を行
う。
【0034】このように、本第1実施例では、先に説明
した比較例に対し、基準範囲外の濃度値を除外して平均
値を演算し、この平均値に基づいて焼付露光量を決定す
るようにしたので、例えば背景の濃度が極端に高いまた
は低い画像による影響を排除したより適切な濃度値の平
均値が得られ、適正な濃度のプリントを高い得率で得る
ことができる。
【0035】〔第2実施例〕 次に本発明の第2実施例を説明する。なお、比較例、第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省
略する。
【0036】本第2実施例で用いられるネガフィルム5
0(図6参照)は裏面に図示しない磁性材料が塗布され
ており、ネガフィルム50の先端部には情報を磁気記録
可能な磁気トラックS1が設けられており、各画像コマ
50A毎には同様に磁気トラックS2が設けられてい
る。磁気トラックS1にはネガフィルム50毎の情報、
例えばネガフィルム50の種類、画像を撮影したカメラ
の種類、多点測光方式で撮影したか否かを表す情報等が
カメラにより磁気記録されている。また、磁気トラック
S2には各画像コマ50Aの撮影条件を表す情報、例え
ば撮影光源、撮影年月日、撮影時間等が磁気記録されて
いる。
【0037】また、図5に示すように、プリンタにはバ
ーコードリーダ16に代えて読取ヘッド52が前記磁気
トラックS1、S2に対応するように取付けられてい
る。読取ヘッド52は制御回路28に接続されており、
磁気トラックS1、S2に磁気記録された情報を読み取
って制御回路28へ出力する。
【0038】次に図7のフローチャートを参照して本第
2実施例の作用を説明する。ステップ200では磁気ト
ラックS1からネガフィルム50毎の情報を読み取る。
ステップ202では読み取ったネガフィルム50毎の情
報に基づいて、平均露光による焼付処理を行うか否か判
定する。ステップ202の判定が否定された場合にはス
テップ204乃至ステップ210で、図3のフローチャ
ートのステップ104乃至ステップ110と同様に単一
の画像コマ50A毎に焼付露光量を求めて焼付処理を行
う。
【0039】ステップ202の判定が肯定された場合に
はステップ212で単一の磁気トラックS2に磁気記録
された撮影条件を読み取ると共に、ステップ214で前
記磁気トラックS2に対応される単一の画像コマ50A
を測光し平均濃度をR、G、B毎に求める。ステップ2
16では読み取った撮影条件と濃度値とを対応させて記
憶する。ステップ218ではネガフィルム50の1本分
の処理が終了したか否か判定する。ステップ218の判
定が否定された場合にはステップ212へ戻り、ネガフ
ィルム50の全ての画像コマ50Aの撮影条件の読取及
び測光が終了するまでステップ212及びステップ21
8を繰り返す。ステップ218の判定が肯定された場合
にはステップ220でネガフィルム50を先頭まで巻戻
す。
【0040】次のステップ222では、記憶している各
画像コマ50Aの撮影条件に基づいて、画像コマを類似
している撮影条件で撮影された画像コマ毎にグループ分
けする。この撮影条件によるグループ分けは、例えばス
トロボ、デイライト、蛍光灯等の撮影光源に応じてグル
ープ分けしたり、撮影した時間帯、季節に応じてグルー
プ分けしたり、上記を組み合わせてグループ分けしたり
することができる。ステップ224では各グループ毎に
各グループに属する画像コマ50Aの濃度値の平均値を
演算する。前述のように、類似している撮影条件で撮影
された画像コマを同一グループにグループ分けしたの
で、各グループ毎に撮影条件に応じた適切な濃度値の平
均値が得られる。ステップ226では各グループ毎の濃
度値の平均値に基づいて、各グループ毎に前記(2)式
によって焼付露光量を決定する。
【0041】ステップ228は焼付処理を行う画像コマ
50Aのグループを判定し、焼付処理を行う画像コマ5
0Aが属しているグループの焼付露光量で焼付処理を行
う。ステップ230ではフィルム1本分の焼付処理が終
了したか否か判定し、ステップ230の判定が肯定され
るまでステップ228の処理を繰り返す。ステップ23
0の判定が肯定された場合にはステップ200へ戻り、
次のネガフィルム50に対して同様の処理を行う。
【0042】このように、本第2実施例では複数の画像
コマ50Aを撮影条件に応じてグループ分けし、各グル
ープ毎に濃度値の平均値を求め、各グループ毎の平均値
に基づいて各グループ毎の焼付露光量を求め、各グルー
プ毎の焼付露光量で各グループの画像コマ50Aを焼付
けるようにしたので、撮影条件に応じた適切な濃度値の
平均値が得られ、適正な濃度のプリントを高い得率で得
ることができる。
【0043】なお、上記実施例ではネガフィルムの画像
コマが複数個の測光素子で被写体上の異なるエリアを測
光して露出を決定するカメラで撮影されたか否かを表す
情報を、バーコード14または磁気トラックに記録して
いたが、特にこれに限定されものではなく、例えばネガ
フィルムと別体のメモリカード等に記録してもよく、ネ
ガフィルムを収容するパトローネに記録するようにして
もよい。
【0044】また、上記実施例では画像コマの平均濃度
をR、G、B毎に求め、(2)式によってプリント濃度
及びカラーバランスを同時に最適化するようにしていた
が、カラーバランスの補正を本発明のプリント濃度の補
正から独立させて別々に行うようにしてもよい。また、
(2)式によってプリント濃度及びカラーバランスを補
正した焼付露光量を求めた後に、各画像コマのR、G、
B毎の平均濃度を参考にして必要に応じてカラーバラン
スを再調整するようにしてもよい。
【0045】次に本発明を適用してプリントを行った結
果を従来と比較する。 ・カメラ : ミノルタ α−7700i (ミノルタ社製、商品名) (多点測光式AE機能付、合焦時に測光) ・フィルム : フジカラーSHG100 (富士フィルム製、商品名) ・プリンタ : FAP3500 (富士フィルム製、商品名) ・印画紙 : HGペーパー (富士フィルム製、商品名) 上記カメラで画像を撮影した上記フィルム30本を、現
像処理した後に上記プリンタにセットし、(a)プリン
タの濃度補正機能を利用したプリント(従来)、(b)
30本のフィルムの各画像コマの測光値を平均して求め
た焼付露光量でプリント(従来)、(c)各フィルム毎
に求めた焼付露光量で各フィルムの画像をプリント(本
発明)の3種類のプリントを行った。さらに、(d)上
記カメラのフォーカスロック機能を使用して画像を撮影
したフィルムを上記(c)と同様にプリントを行った。
このときに、得られたプリントのうち適正プリント濃度
に対して濃度差が±1キー以内のプリントの比率を次に
示す。
【0046】 プリント方式 濃度差±1キー以内のプリントの比率 (a) 53% (従来) (b) 57% (従来) (c) 64% (本発明) (d) 83% このように、本発明を適用した場合には適正プリント濃
度に近いプリントが高い得率で得られる。また、フォー
カスロック機能を使用した場合はフレームの中央に主要
被写体が位置した状態で合焦及び測光され、主要被写体
を基準としたより精度の高い露出で画像が撮影されるの
で、適正プリント濃度に近いプリントがより高い得率で
得られる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、複数個の測光
素子で被写体上の異なるエリアを測光して露出を決定す
る機能を有するカメラでフィルムに撮影された複数の画
像コマの各々を測光し、複数の画像コマの測光値のう
ち、値が所定範囲外の測光値を除外して測光値の平均値
を求め、該測光値の平均値に基づいて焼付露光量を求
め、該焼付露光量で複数の画像コマを印画紙に焼付ける
ようにしたので、適正な濃度のプリントを高い得率で得
られる、という優れた効果が得られる。
【0048】請求項2記載の発明では、複数の画像コマ
の各々を測光すると共に撮影条件に応じてグループ分け
し、各グループ毎に測光値の平均値を求め、各グループ
毎の平均値に基づいて各グループ毎の焼付露光量を求
め、各グループ毎の焼付露光量で各グループの画像コマ
を印画紙に焼付けるようにしたので、適正な濃度のプリ
ントを高い得率で得られる、という優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例及び第1実施例に係るプリンタを示す概
略構成図である。
【図2】比較例及び第1実施例に係るネガフィルムを示
す平面図である。
【図3】比較例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図4】第1実施例の作用を説明するフローチャートで
ある。
【図5】第2実施例に係るプリンタを示す概略構成図で
ある。
【図6】第2実施例に係るネガフィルムを示す平面図で
ある。
【図7】第2実施例の作用を説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
20 ネガフィルム 26 カラーペーパ 28 制御回路 30 2次元イメージセンサ 50 ネガフィルム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の測光素子で被写体上の異なるエ
    リアを測光して露出を決定する機能を有するカメラでフ
    ィルムに撮影した複数の画像コマを印画紙に焼付けるに
    あたり、前記複数の画像コマの各々を測光し、前記複数
    の画像コマの測光値のうち、値が所定範囲外の測光値を
    除外して測光値の平均値を求め、該平均値に基づいて焼
    付露光量を求め、該焼付露光量で前記複数の画像コマを
    印画紙に焼付けることを特徴とする写真焼付方法。
  2. 【請求項2】 複数個の測光素子で被写体上の異なるエ
    リアを測光して露出を決定する機能を有するカメラでフ
    ィルムに撮影した複数の画像コマを印画紙に焼付けるに
    あたり、前記複数の画像コマの各々を測光すると共に撮
    影条件に応じてグループ分けし、各グループ毎に測光値
    の平均値を求め、各グループ毎の平均値に基づいて各グ
    ループ毎の焼付露光量を求め、各グループ毎の焼付露光
    量で各グループの画像コマを印画紙に焼付けることを特
    徴とする写真焼付方法。
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