JP2678785B2 - 複合段ボールの製造方法 - Google Patents

複合段ボールの製造方法

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JP2678785B2
JP2678785B2 JP2918389A JP2918389A JP2678785B2 JP 2678785 B2 JP2678785 B2 JP 2678785B2 JP 2918389 A JP2918389 A JP 2918389A JP 2918389 A JP2918389 A JP 2918389A JP 2678785 B2 JP2678785 B2 JP 2678785B2
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foamed resin
corrugated board
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liner paper
laminated
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純 前田
洋一 井上
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三菱化学ビーエーエスエフ株式会社
協和段ボール株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、発泡樹脂シートを積層接着した複合段ボー
ルの製造方法に関し、発泡樹脂シートを段ボールのライ
ナー紙上に加熱接着する段階で該発泡樹脂シートが異常
に加熱され、その溶融し過ぎによって起こり易い気泡の
圧潰を防止できるように改良したものである。
【従来の技術】
段ボールに耐水性及び断熱性を付与する目的で、段ボ
ールの表面側(ライナー紙)に発泡樹脂シートを積層接
着することが従来より行なわれている。 この発泡樹脂シート層を有する複合段ボールの製造技
術としては、板紙製である波形中芯にライナー紙を接着
する際の水系接着剤(例えば澱粉糊)の加熱盤による加
熱時の熱エネルギーを有効に利用する方法が、本出願人
によって既に提案されている(特開昭62−71634号公報
を参照)。そして、この提案された製造方法は、発泡樹
脂シートの片面に予め積層されている熱可塑性樹脂フイ
ルム(例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体フイル
ム)を上記水系接着剤の加熱乾燥時における加熱盤の熱
によって溶融させ、この溶融樹脂層を介して発泡樹脂シ
ートを段ボールのライナー紙上に一体に積層接着するも
のである。
【発明が解決しようとする課題】
複合段ボールの製造において、予め熱可塑性樹脂フイ
ルムを積層接着した発泡樹脂シートを加熱盤の設置側で
波形中芯と接着して走行してくるライナー紙上に積層接
着すると、水系接着剤(例えば澱粉糊)の加熱盤による
加熱乾燥時の熱が高温(160〜180℃)であるため、ポリ
スチレンやポリエチレンのような樹脂の融点が100〜134
℃である低融点の樹脂の発泡シートが異常に加熱された
溶融し、冷却ロールによる冷却段階で発泡樹脂シートの
気泡が圧潰してしまうといった不具合の起ることが往々
にしてある。 そこで、本発明の目的は水系接着剤の加熱盤による加
熱乾燥時の熱エネルギーを、発泡樹脂シートの積層接着
段階では該発泡樹脂シートを過剰に溶融させない程度に
緩和させ、発泡樹脂シートを異常に加熱しないで複合段
ボールの製造ができるように改良した製造方法を提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の特徴とする複合
段ボールの製造方法はライナー紙と波形中芯とを水系接
着剤によって接着し、この水系接着剤を加熱盤により加
熱乾燥して段ボール体を形成する段階で、予め接着用の
熱可塑性樹脂フイルムが積層接着されている発泡樹脂シ
ートを加熱盤の設置側でライナー紙上に積層し、上記加
熱乾燥時の熱を利用して熱可塑性樹脂フイルムを溶融さ
せ、この溶融した樹脂層により発泡樹脂シートを段ボー
ル体のライナー紙上に一体化して接着する複合段ボール
の製造方法において、水系接着剤の加熱乾燥により加熱
されたダンボール体を加熱盤に臨んでいるライナー紙側
から冷却し、該ライナー側の温度を発泡樹脂シートの融
点近くまで下げ、この温度降下時点で、上記ライナー紙
上に発泡樹脂シートを積層すると共に、該ライナー紙の
降下した上記温度の熱によって発泡樹脂シートの熱可塑
性樹脂フイルム層を溶融させ、発泡樹脂シートをライナ
ー紙上に接着するものである。
【実 施 例】
以下に、本発明に係る複合段ボールの製造方法を添付
図面に示す製造装置を参照しながら説明する。なお、第
1図に示す製造装置は段ボールの両面に発泡樹脂シート
を積層接着した複合段ボールを製造する装置の1例であ
るが、本発明は、特に加熱盤の設置側に臨んだ段ボール
のライナー紙上に発泡樹脂シートを積層接着する複合段
ボールの製造に適用するものである。 片面に熱可塑性樹脂フイルム2を積層接着した発泡樹
脂シート1はロール状物として支持体3に繰り出し自在
に支持されており、この発泡樹脂シート1は、図上で波
形中芯4の両面にライナー紙5,6が接着されている段ボ
ール体7の走行通路の下側から繰り出される。波形中芯
4の素材である板紙4aはロール状物として支持体8によ
り、一方のライナー紙5はロール状物として支持体9に
より、また他方のライナー紙6はロール状物にして支持
体11によりそれぞれ繰り出し自在に支持されている。 先ず、支持体8より繰り出した板紙4aをコルゲータ12
のコルゲートロール12a,12bの間で波形状に賦形し、次
いで、この賦形された波形中芯4の片面の波形頂部に糊
付け機13によって水系接着剤である澱粉糊を塗布し、片
側のコルゲートロール12bと案内ロール14の間で、支持
体9より繰り出した一方のライナー紙5と波形中芯4と
を重合接着して、片面段ボール状の連続体15を形成す
る。次に、走行する連続体15の波形中芯4の露出する波
形頂部(図上で連続体15の下面側)に案内ロール16と対
をなす糊付け機17によって水系接着剤である澱粉糊を塗
布し、この波形頂部に支持体11より繰り出した他方のラ
イナー紙6を案内ロール18上で接合させ、該ライナー紙
6を波形中芯4に接着して段ボール体7の連続物を形成
する。そして、段ボール体7の連続物を加熱機21に導入
し、この段ボール体7を、図上でその走行通路の上側に
設置した押圧用無端ベルト22と図上で下側に設置した加
熱盤23の間に通し、水系接着剤を160〜180℃に加熱され
た加熱盤23によって加熱乾燥する。この場合、押圧用無
端ベルト22は1対の駆動ローラ24a,24bによって走行自
在に支持され、その下側走行部分22aに当てた複数個の
当てロール25により段ボール体7を押圧している。 次に、加熱盤23を通過した段ボール体7を予備冷却用
無端ベルト26によって予備的に冷却し、該段ボール体7
の温度を、図上で下側のライナー紙6上に積層される発
泡樹脂シート1の融点+10℃より低い温度に下げる。そ
して、段ボール体7が予備冷却用無端ベルト26を通過し
た時点で、支持体3より繰り出された発泡樹脂シート1
をライナー紙6上に積層し、この積層体が冷却用無端ベ
ルト27に沿って走行する過程で発泡樹脂シート1の熱可
塑性樹脂フイルム2層をライナー紙6の熱による加熱作
用で溶融させ、この溶融樹脂層により発泡樹脂シート1
をライナー紙6に接着する。次いで、発泡樹脂シート1
が積層されている段ボール体1を冷却用無端ベルト27の
一方の支持ロールとして機能している先方側の冷却ロー
ル27a(手前の支持ロールは符号27bにより示す)により
冷却し、段ボール体7に発泡樹脂シート1を一体的に積
層接着した複合段ボール31を製造する。 本製造方法の実施には、発泡樹脂シート1として融点
が100〜120℃である発泡ポリエチレンシートや発泡ポリ
スチレンペーパー等を、また接着層用の熱可塑性樹脂フ
イルム2として低密度ポリエチレンフイルムやエチレン
・酢酸ビニル共重合体フイルム等をそれぞれ用いること
ができる。そして、本製造方法による複合段ボールの製
造では、発泡樹脂シート1側にアルミニウム箔やアルミ
ニウム蒸着フイルムを積層することも可能である。 更に、発泡樹脂シート1や熱可塑性樹脂フイルム2に
デオライト、大谷石等のエチレン吸収剤フィラーやカー
ボンブラック等の導電製フィラーを配合してもよい。 しかして、第1図には段ボール体7の両面に発泡樹脂
シートを積層接着する製造例が示されており、図上で段
ボール体7の上面側に積層接着される発泡樹脂シート41
は段ボール体7の走行通路の上側から繰り出され、この
発泡樹脂シート41には予め接着層用の熱可塑性樹脂フイ
ルム2′が積層接着(第4図に示す製品参照)されてお
り、ロール状物として支持体42に支持されている。 そして、予備冷却用無端ベルト26では段ボール体7を
所定の温度に下げられない場合、第2図に示すように冷
却ロール29aと29bを予備冷却用無端ベルト26の前方(図
上で右側)に設けて、これにより段ボール体7の温度を
下げ、案内ロール30を介して発泡樹脂シート1を積層接
着する。 なお、図中3aは発泡樹脂シート1の案内ロール、26a,
26bは予備冷却用無端ベルト26の支持ロール、28a,28bは
送りロール、32a,32bは冷却ロール29a,29bにそれぞ対向
させて設けた案内ロール、43a,43bは発泡樹脂シート41
の案内ロールである。
【発明の効果】
本発明は上記の如くであって、段ボール体のライナー
紙上に発泡樹脂シートを積層接着するときに、加熱盤に
より加熱された段ボール体の温度を該発泡樹脂シートの
融点近くまで下げるようにしたので、段ボール体に積層
接着した発泡樹脂シートの気泡圧潰の原因となる発泡樹
脂シートの溶融過剰といった不具合の生ずる心配が全面
的に解消し、耐水性及び断熱性に優れた複合段ボールを
製造できる。また、発泡樹脂シートの積層接着には波形
中芯とライナー紙を接着する水系接着剤の加熱乾燥用の
熱を利用するので、複合段ボールを経済的に製造できる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に用いる製造装置の略示的側
面図、第2図は第1図の一部を変更した要部の略示的側
面図、第3図は本発明方法により製造され、片面側のみ
に発泡樹脂シートを積層接着した複合段ボールの断面
図、第4図は同様にして製造され、両面に発泡樹脂シー
トを積層接着した複合段ボールの断面図である。 図中、1は発泡樹脂シート、2は熱可塑性樹脂フイル
ム、4は波形中芯、5,6はライナー紙、7は段ボール
体、23は加熱盤、26は予備冷却用無端ベルトである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライナー紙と波形中芯とを水系接着剤によ
    って接着し、この水系接着剤を加熱盤により加熱乾燥し
    て段ボール体を形成する段階で、予め接着用の熱可塑性
    樹脂フイルムが積層接着されている発泡樹脂シートを加
    熱盤の設置側でライナー紙上に積層し、上記加熱乾燥時
    の熱を利用して熱可塑性樹脂フイルムを溶融させ、この
    溶融した樹脂層により発泡樹脂シートを段ボール体のラ
    イナー紙上に一体化して接着する複合段ボールの製造方
    法において、水系接着剤の加熱乾燥により加熱されたダ
    ンボール体を加熱盤に臨んでいるライナー紙側から冷却
    し、該ライナー側の温度を発泡樹脂シートの融点近くま
    で下げ、この温度降下時点で、上記ライナー紙上に発泡
    樹脂シートを積層すると共に、該ライナー紙の降下した
    上記温度の熱によって発泡樹脂シートの熱可塑性樹脂フ
    イルム層を溶融させ、発泡樹脂シートをライナー紙上に
    接着することを特徴とする複合段ボールの製造方法。
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