JP2675396B2 - ナビゲーションシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は、ナビゲーションシステムに関するものであ
る。

（ロ） 従来の技術 近年、ナビゲーションシステムとして車両用のものが
検討されている。此種ナビゲーションシステムに依れ
ば、ユーザの操作により所定の地図がCRT画面上に表示
され、更に車両の現在位置がこの地図上に重ねて表示さ
れる。

地図データはCD−ROM（Compact Disc−Read only Mem
ory）に記憶されている。地図表示時には、ユーザの指
令に応じた地域の地図データが、このCD−ROMから読出
される。又、車両の現在位置は、ユーザにより画面に初
期設定され、然る後は、車両の移動距離及び移動方向を
示すデータに基き更新される。尚、移動距離及び移動方
向は、車両に備えつけられたセンサにより検出される。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 当該ナビゲーションシステムは、ユーザが画面を見な
がら最適経路を選択し、この経路に沿って目的地に迅速
に達するために用いられることが多い。ところが、選択
した道路が渋滞していたり、途中で通行止めになってい
たりしていると、目的地に迅速に行きつけない場合が生
じる。道路のこの様な状態の変化は、一般に日時或いは
季節によって左右されることが多い。例えば、大きな工
場の回りの道路は、出社時と退社時に渋滞が予想され
る。又、山道などは、冬期において凍結のためスピード
規制或いは通行止めとなっていることが多い。そこで、
本発明はこの様な不都合を未然に退避し得る様なナビゲ
ーションシステムを提供せんとするものであります。

（ニ） 課題を解決するための手段 上記課題に鑑み本発明は、地図データを記憶した媒体
を再生し、所定の地図を画面上に表示させるナビゲーシ
ョンシステムにおいて、現在時刻データを出力する時計
部と、該時計部の出力に応じて選択的にサービス情報デ
ータを出力するサービスデータ出力部とを備え、前記現
在時刻データに基づいて前記サービス情報データを地図
表示部に送出し、このサービス情報を地図画面上に重ね
合わせて表示せしめることを特徴とする。

（ホ） 作用 本発明によれば、所定の時間帯に生じることが予想さ
れる渋滞、通行止め等のサービス情報が現在時刻に応じ
て地図画面に重ねて表示される。

（ヘ） 実施例 以下、本発明の一実施例につき画面を用いて説明す
る。なお、本実施例では、サービス情報データは、地図
データ及び道路データを含むCD−ROMに重ねて記憶され
ている。

第１図は本実施例の回路ブロック図である。図におい
て（１）はコントローラ、（２）はCD−ROM再生部、
（３）は現在位置検出部、（４）は入力部、（５）はＶ
−RAM（Video−Random Access Memory）部、（６）はCR
T表示部、（７）は時計部である。

上記構成において、入力部（４）の操作によりユーザ
から所定の地図表示指令がなされると、この指令を受け
てコントローラ（１）がCD−ROM再生部（２）に対応す
る地域の検索指令を出す。これに応じてCD−ROM再生部
（２）によって再生された１画面分のデータはコントロ
ーラ（１）を介してＶ−RAM部（５）に出力される。Ｖ
−RAM部（５）は斯かる１画面分のデータが入力される
と、これを記憶しつつ且つこのデータをCRT表示部
（６）に送出する。而してCRT画面に前記所望された地
図が表示される。

この様にして、所望の地図がCRT画面に表示される
と、次にユーザが入力部（４）を操作することにより車
両の現在位置がイニシャルセットされる。斯かる現在位
置は、例えば入力部（４）のキー操作によりCRT画面上
にカーソルを移動させることによって行われる。そして
この車両位置は、画面上の座標データとしてＶ−RAM部
（５）に記憶される。そして車両が移動すると、現在位
置検出部（３）によって前記座標データが時々更新さ
れ、これに応じて画面上における車両位置も移動され
る。第２図は、地図表示の一例を示す図である。同図に
示す如く、画面には道路名、市名等も表示される。

更に、CD−ROMからは、CRT画面に表示された地図に関
連するサービス情報データが読出され、コントローラ
（１）内のRAM（Randan Access Memory）に記憶され
る。斯かるサービス情報データの内容は、第３図に示さ
れる如く、道路名、区間、時間帯、内容が１セットにな
っている。コントローラ（１）は、時計部（７）からの
時刻データを受けつつ、この時刻データとサービス情報
データの時間帯データとを比較し、時刻データが時間帯
データに含まれるとき、対応するサービス情報データを
前記RAMから読出す。そして、この様に読出されたデー
タは、画像処理されてＶ−RAM部（５）に入力され、以
って表示画面に重ねてサービス情報が表示される。

今、８時30分に上記地図を画面表示させたとすると、
第３図に示されたサービス情報の内、上位３つが選択さ
れる。この時画面上の表示は、第４図の様になる。即ち
Ａ−Ｂ間、Ｃ−Ｅ間は矢印方向の車線が渋滞しており、
又、Ｃ−Ｄ間は矢印方向に一方通行であることが分か
る。ドライバー（ユーザ）がＸ点からＹ点まで行こうと
する場合、普通ならＸ→Ａ→Ｂ→Ｙの経路が最短である
が、この時間帯にはＡ−Ｂ間が渋滞しやすいことが第４
図の地図からわかるため、ドライバーは、Ａ−Ｂ間の渋
滞を避け、Ｘ→Ａ→Ｃ→Ｂ→Ｙの経路を選ぶこともでき
る。この様に、本実施例に依れば、ドライバーが渋滞に
巻込まれるのを未然に防止することができる。

尚、サービス情報の表示方法は色を変える等、種々の
方法がある。また、サービス情報データは、地図データ
及び道路データに重ねてCD−ROMに記憶されている必要
はなく、他の媒体に記憶させておく様にしても良い。
又、自動経路探索機能を有するナビゲーションシステム
においては、前記サービス情報をも含めて経路探索を行
う様にすれば良い。

（ト） 発明の効果 以上、本発明に依れば、時間帯によって起こることが
予想される渋滞等のサービス情報が地図画面上に重ねて
表示されるため、ユーザはこのサービス情報に基いて経
路を変更することができ、以って交通渋滞に巻込まれる
等の不都合を未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

図は何れも本発明の一実施例を示し、第１図はその回路
ブロック図、第２図は画面表示される地図の一例を示す
図、第３図はサービス情報データの内容を示す図、第４
図はサービス情報が表示された地図を示す図である。 （１）……コントローラ、（７）……時計部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地図データを記憶した媒体を再生し、所定
   の地図を画面上に表示させるナビゲーションシステムに
   おいて、 現在時刻データを出力する時計部と、 該時計部の出力に応じて選択的にサービス情報データを
   出力するサービスデータ出力部とを具え、 前記現在時刻データに基いて前記サービス情報データを
   地図表示部に送出し、該サービス情報を地図画面上に重
   ね合わせて表示せしめることを特徴とするナビゲーショ
   ンシステム。