JP2673202B2 - 掘削穴の覆工用筒状壁体における主壁部の接合構造 - Google Patents

掘削穴の覆工用筒状壁体における主壁部の接合構造

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JP2673202B2 JP63154312A JP15431288A JP2673202B2 JP 2673202 B2 JP2673202 B2 JP 2673202B2 JP 63154312 A JP63154312 A JP 63154312A JP 15431288 A JP15431288 A JP 15431288A JP 2673202 B2 JP2673202 B2 JP 2673202B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、2連形の掘削穴の覆工に用いられる筒状壁
体にかかり、特に円弧版状のセグメントを連結して断面
C字状、断面逆C字状に構築した主壁部同士を接合する
のに好適な主壁部の接合構造に関するものである。
「従来の技術」 近年、鉄道用トンネルなどの大断面トンネル構造物を
構築するための大断面シールド工法として、複円形特殊
断面シールド工法と呼ばれるものが行なわれるようにな
った。この工法は、円筒状のシールド掘削機を2基連結
した構造のシールド掘削機を用いて、円が2つその一部
が重なった状態で連なる形の断面形状に、地山あるいは
地盤を掘削し、この掘削された穴の内面に、RCセグメン
トを組み立てて筒状壁体を形成してこの筒状壁体を穴に
沿って複数連結し(一次覆工)、この一次覆工のセグメ
ントの背面、すなわちセグメントと地山との間に空隙を
埋める注入材を充填した後、一次覆工の内面にコンクリ
ートを巻き立て(二次覆工)、それらによって地山を支
持して、所定の内空を構成する、というものである。
しかして、従来、前記の工法で構築する筒状壁体とし
ては、たとえば第5図に示すものが知られている。
図に示す筒状壁体は、円弧版状のRCセグメント1を連
結して断面C字状、断面逆C字状の主壁部2,2を構築
し、これら主壁部2の上端部間および下端部間に分岐部
RCセグメント3,3を連結し上下に位置する分岐部RCセグ
メント3,3間に中柱4を建て込み、このようにして構築
した眼鏡枠状の壁体を掘削穴の軸方向に順次連結してな
るものである。
前記の筒状壁体を構成するRCセグメント1、分岐部RC
セグメント3、中柱4はボルト・ナットにより連結され
ており、前記の各部材にはボルト・ナットによる連結部
としてボルト挿通孔5aの形成された継手金具5,5・・・
が埋設されている。
なお、前記分岐部RCセグメント3はコンクリートによ
り外観Y字状に一体成形されており、その具体的構成
は、その端面が中柱4と連結される断面方形の基部3c
と、この基部3cから分岐してそれぞれの端面が主壁部2,
2と連結される断面方形の連結腕部3a,3bとからなる基本
構造となっている。
ここで2つの連結腕部3a,3bのうち、連結腕部3aは連
結腕部3bより長く形成されており、また、連結腕部3a
は、その先端部側がRCセグメント1と同一の曲率半径を
もって円弧状に延出している。連結腕部3a,3bのうち、
一方を長く、他方を短く形成するのは、セグメント1,1
・・・、分岐部セグメント3,3・・・を筒状壁体の軸方
向に千鳥状に配置するため(千鳥状に配置して筒状壁体
の応力の分散を図るため)である。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、前記した眼鏡枠状の筒状壁体にあって
は、その構築をするにあたり、従来、主壁部の一端同士
および他端同士を、分岐部セグメント3,3により連結
し、これら分岐部セグメント3,3の間に中柱4を建て込
むという手順を必要とするため、組み立ての際の工数が
多く、コスト的に不満であるといった問題点があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、主壁部同士を連結する分岐部セグメン
トと中柱とを一つの部材にユニット化することによっ
て、主壁部同士を簡単に接合することができ、その施工
能率を向上させ、またコストの低下を図ることのできる
掘削穴の履工用筒状壁体における主壁部の接合構造を提
供しようとするものである。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するために本発明は、2連形の掘削
穴に配置され、この掘削穴の覆工に用いられる掘削穴の
覆工用筒状壁体であって、複数の円弧版状のセグメント
が組み立てられて軸線方向に沿う開口を有する円筒状の
主壁部が2つ形成され、これらが前記開口を対向して配
置された状態で、これらの開口部の一端同士および他端
同士が、前記主壁部を仕切る交差部セグメントを介して
連結されてなり、かつ、前記交差部セグメントは、主壁
部の開口部に架設される大きさの本体部と、この本体部
の両端に設けられかつ端面が主壁部と連結される連結腕
部とを主体として構成され、これら本体部と連結腕部と
が一体に成形されていることを特徴とするものである。
「作用」 本発明にかかる覆工用筒状壁体の主壁部の接合構造
は、交差部セグメントの連結腕部に主壁部を連結するこ
とにより、組み立てられるため、主壁部同士の接続作業
を極めて簡単に実施することができる。また、主壁部の
間に交差部セグメントを組み付けた状態においては、そ
の本体部が中柱として作用し、筒状壁体の自重や周囲の
地盤からの圧力による崩壊や変形を防止する。
また、一つの型枠によって交差部セグメントを製造す
ることができるので、本体部と連結腕部とが別体である
従来のものと比較して、設備費及び製造工数を大幅に削
減することができ、しかも交差部セグメントの管理の容
易化を図ることができる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図を参照
して説明すると、この覆工用筒状壁体は、断面C字状、
断面逆C字状に構築された主壁部10,10と、これら主壁
部10,10の一端部(左端部)間および他端部(右端部)
間を連結する交差部セグメント11とを主体として構成さ
れている。
前記主壁部10は、円弧版状の複数の同形のRCセグメン
ト14・・・と、このRCセグメント14より小型のRCセグメ
ント15・・・とが、それぞれこれらの端面に埋設された
継手金具5・・・を介してボルト・ナットにより締結さ
れて形成されており、また、この場合、小型のRCセグメ
ント15は端部に位置するように配置されて、隣接する主
壁部10,10どうしが千鳥状に位置するように配慮されて
いる。なお、図示例では、小型のRCセグメント15の接合
端面15aはテーパ状に形成されており、主壁部10,10の内
側からRCセグメント14,15を容易に組み上げることがで
きるようになっている。
一方、前記RCセグメント14,15の両側面には、従来と
同様にボルト・ナットによる連結部としてボルト挿通孔
5aの形成された継手金具5,5・・・が埋設されている。
なお、図示例では、主壁部10を形成するセグメントとし
てRCセグメント14,15が示されているが、本発明はこの
ものに限定されるものではなく、スチールセグメントに
よって構成することもできる。
そして、前記交差部セグメント11は、主壁部10,10の
開口部に架設される大きさの本体部11aと、この本体部1
1aの両端に設けられかつ端面が両側の主壁部10,10と連
結される連結腕部11b,・・・とを主体として構成されて
おり、全体がコンクリートにより一体に型枠成形された
RC構造となっている。
また、前記本体部11aの両側面には主壁部10,10の内側
側面とほぼ同一の曲率半径をもった湾曲面が形成される
とともに、両接合端面にはそれぞれ上下左右に位置して
交差部セグメント11どうしの連結部となる継手金具5が
埋設されている。一方、主壁部10,10に連結される4つ
の連結腕部11b,・・・は、それぞれ主壁部10と同一の曲
率半径をもって二股に突出しており、その先端面が主壁
部10,10の接合端面に接合されるようになっている。
次に、このように構成された筒状壁体の構築方法およ
び作用効果を合わせて説明する。
第1図および第2図に示すように、筒状壁体を構築し
た状態とするには、まず、筒状壁体の中央部に交差部セ
グメント11を建て込み、次いでこの交差部セグメント11
を中心に、たとえば下側の連結腕部11bを起端としてそ
の左右にRCセグメント14,15を周方向に順次ボルト結合
しながら左右の主壁部10,10を構築し、当該主壁部10,10
の上側の接合端面を交差部セグメント11の上側の連結腕
部11bにボルト止めする。
この組立は、交差部セグメント11を掘削穴の中心に建
て込み、その左右にRCセグメント14,15をボルト結合し
て主壁部10,10を組み立てていく単純作業であり、ま
た、主壁部10,10を連結する交差部セグメント11が、筒
状壁体の自重や周囲の地盤からの圧力による崩壊や変形
を防止する中柱として作用するので、中柱を別個に構築
する必要がなく、その施工性を向上することができる。
第3図および第4図は本発明の他の実施例を示すもの
で、縦2連形掘削穴の筒状壁隊に適用した例を示すもの
である。すなわち、この筒状壁体は、縦2連形掘削穴の
上下に設けられた主壁部10,10と、これら主壁部10,10を
連結しかつ上方に円弧版状に湾曲形成された交差部セグ
メント20とによって構成されている。
前記交差部セグメント20は、下側の主壁部10と同一の
曲率半径をもって形成された本体部20aと、この本体部2
0aの両端に端面が上下の主壁部10,10と連結される二股
で同じ長さの連結腕部20b,20bとから構成されており、
また、前記本体部20aの上側両側面には、交差部セグメ
ント20同士の連結部となる継手金具5が埋設されてい
る。
なお、前記連結腕部20bの端面には主壁部10との連結
部を構成する継手金具5が埋設されるとともに、連結腕
部20bの下側両側面にはそれぞれ交差部セグメント20同
士の連結部を構成する継手金具5が埋設されている。
また、図示例では、交差部セグメント20の連結腕部20
bが同一長さに形成されているので、主壁部10をRCセグ
メント14とこれより小型のRCセグメント15により構成
し、隣接する主壁部10,10同士が千鳥状に配置されるよ
うにしておくことは先の実施例と同様である。
そして、このように構成された筒状壁体においては、
先の実施例とほぼ同様にその施工性を向上することがで
きる上、前記交差部セグメント20が上方に円弧版状に湾
曲形成された構造であるため、交差部セグメント20にア
ーチ作用が働き、垂直荷重に対する強度が高くなるた
め、この部分の肉厚を厚くして強度を増大させる必要が
なくるので、その軽量化を達成することができる等の利
点がある。
なお、図面では、本体部20aを、下側の主壁部10と同
一の曲率で形成したが、本発明は、このような同一の曲
率で形成した構造の本体部20aに限定されるものではな
い。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、2連形の掘削穴に配置
され、この掘削穴の覆工に用いられる掘削穴の覆工用筒
状壁体であって、複数の円弧版状のセグメントが組み立
てられて軸線方向に沿う開口を有する円筒状の主壁部が
2つ形成され、これらが前記開口を対向して配置された
状態で、これらの開口部の一端同士および他端同士が、
前記主壁部を仕切る交差部セグメントを介して連結され
てなり、かつ、前記交差部セグメントは、主壁部の開口
部に架設される大きさの本体部と、この本体部の両端に
設けられかつ端面が主壁部と連結される連結腕部とを主
体として構成され、これら本体部と連結腕部とが一体に
成形されているので、交差部セグメントの連結腕部に主
壁部を連結することにより、筒状壁体を容易に組み立て
ることができ、したがって、その施工能率を向上させる
ことができるとともに、コストの低下を図ることのでき
る。
また、一つの型枠によって交差部セグメントを製造す
ることができるので、本体部と連結腕部とが別体である
従来のものと比較して、設備費及び製造工数を大幅に削
減することができ、しかも交差部セグメントの管理の容
易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は横2連形の覆工用筒状壁体を構築した状態を示
す斜視図、第2図はその正面図、第3図および第4図は
本発明の他の実施例を示すもので、第3図は縦2連形の
覆工用筒状壁体を構築した状態を示す斜視図、第4図は
その正面図、第5図は従来の覆工用筒状壁体の一構造例
を示す正面図である。 10……主壁部、 11……交差部セグメント、11a……本体部、11b……連結
腕部、14,15……RCセグメント、20……交差部セグメン
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 染谷 洋樹 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 ロ ーズベイ八重洲ビル 石川島建材工業株 式会社内 (72)発明者 橋本 博英 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 ロ ーズベイ八重洲ビル 石川島建材工業株 式会社内 審査官 大森 伸一 (56)参考文献 特開 昭62−182398(JP,A) 特開 平1−295996(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2連形の掘削穴に配置され、この掘削穴の
    覆工に用いられる掘削穴の覆工用筒状壁体であって、 複数の円弧版状のセグメントが組み立てられて軸線方向
    に沿う開口を有する円筒状の主壁部が2つ形成され、こ
    れらが前記開口を対向して配置された状態で、これらの
    開口部の一端同士および他端同士が、前記主壁部を仕切
    る交差部セグメントを介して連結されてなり、かつ、前
    記交差部セグメントは、主壁部の開口部に架設される大
    きさの本体部と、この本体部の両端に設けられかつ端面
    が主壁部と連結される連結腕部とを主体として構成さ
    れ、これら本体部と連結腕部とが一体に成形されている
    ことを特徴とする掘削穴の覆工用筒状壁体における主壁
    部の接合構造。
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