JP2672841B2 - 低透過性ホース - Google Patents

低透過性ホース

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JP2672841B2 JP63231466A JP23146688A JP2672841B2 JP 2672841 B2 JP2672841 B2 JP 2672841B2 JP 63231466 A JP63231466 A JP 63231466A JP 23146688 A JP23146688 A JP 23146688A JP 2672841 B2 JP2672841 B2 JP 2672841B2
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hose
rubber
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low permeability
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知二 斉藤
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷媒として使用される、1.1.1.2−テトラ
フルオロエタンガスの輸送用として用いられる低透過性
ホースに関する。
〔従来の技術〕
従来、冷媒として利用されている、フレオンガスの輸
送用として使用されているホースとしてはホースの内管
を冷媒の透過性の低いゴム、例えば冷媒として、ジクロ
ロジフルオロメタンを使用した場合にはニトリルゴムで
形成したホースや、該内管をゴムと樹脂の2層から形成
したホース等が提案されている。
ところで、カークーラー等の振動する物体に取り付け
るクーラーの冷媒として、一般的には、フレオンガス、
とくにジクロロジフルオロメタン(以下「CFC12」とい
う。)が使われてきた。しかしCFC12は極めて安定なた
め地球の大気の対流圏内で分解されず、長く対流圏内に
留まった後成層圏に到達する。成層圏に到達したCFC12
は紫外線により分解し、生成した塩素原子は触媒として
オゾンに働き、次々とオゾンを分解し、成層圏オゾン層
を破壊し、そのために、皮膚ガン、免疫機能の低下及び
白内障等の眼疾患の原因になることが明らかとなり、CF
C12の使用が禁止される方向となってきた。そこで従来
の冷媒と異なり成層圏オゾン層を破壊しない冷媒とし
て、1.1.1.2−テトラフルオロエタン〔化学式:CF3CH
2F〕(以下「HFC134a」という。)をCFC12の代替品とし
て使用する動きが出てきた。その理由はHFC134aは水素
を含むので比較的分解され易く、成層圏まで拡散しにく
いためにオゾン層を破壊されるおそれが少ないこと、ま
たHFC134aは塩素を含まず水素を含んでいるので、やは
り成層圏まで到達しにくく、たとえ到達してもオゾン層
を破壊するおそれがないことである。
ところが、HFC134aは従来の冷媒として用いられてい
たCFC12等とはゴム材質に対するガス透過性の特性に関
し著しく相違し、従来のNBR系ゴムでは透過量が大きく
使用出来ないことがわかった。従ってHFC134aの透過性
が低くかつこの種のホースに求められる物性、例えば耐
水分透過性、耐熱性を兼ね備えたホースはこれまでに知
られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記の事実に鑑み、また、産業上の要請に
応えてなされたものであり、主成分としてHFC134aを冷
媒として使用した場合、この冷媒の透過性が低く、実用
的な耐水分透過性、耐熱性を兼ね備えた低透過性ホース
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、内管、補強層および外管からなるホースに
おいて、少なくとも前記内管のガス不透過層が、ブチル
系ゴム、塩素化ポリエチレン系ゴム、およびクロロプレ
ン系ゴムからなる群より選ばれるゴム材、もしくはそれ
らの混合物からなるHFC134a低透過性ホースを提供する
ものである。
以下に、本発明について詳述する。
本発明の、HFC134a低透過性ホースは、内管、補強層
および外管からなり、本発明は特に内管に適切な材料を
用いることにより、所期の目的であるHFC134aの透過性
を低くさせようとしたものである。以下に各層の構成に
ついて述べる。
本発明に用いられる、HFC134aの透過防止層として作
用する内管の材料としては、ブチル(以下「IIR」とい
う。)系ゴム(ハロゲン化ブチルゴムを含む)、塩素化
ポリエチレン(以下「CM」という。)系ゴム又はクロロ
プレン(以下「CR」という。)系ゴムが好適であり、更
に前記したゴムを適宜混合して用いることもできる。な
おIIR系ゴムを用いる場合は、ポリマーの不飽和度が1
%以上のゴムを用いることがHFC134aの透過量が小さく
更に好適に用いられる。また内管の厚さは、HFC134aの
低透過性のために1〜5mmとすることが好ましい。
尚前記ゴム材料には、ゴムの他に加硫剤、充填剤、補
強剤、老化防止剤等が配合されており、また加硫促進
剤、軟化剤、粘着付与剤、滑剤、しゃく解剤、分散剤、
加工助剤等が配合されていても良い。
本発明として内管の外側に施す補強層としては通常用
いられている補強糸が使用でき、特にレーヨン糸、ポリ
エステル糸等が好適に用いられる。また補強層の外側に
はCR系ゴム、EPDM系ゴム、CSM系ゴム、CM系ゴム、IIR系
ゴム、が好適に用いられる。
本発明のHFC134a低透過性ホースの製造方法として
は、公知の手段を適用することができるが、その一例を
示す。
予め離型剤を塗布したマンドレル上に、押出機により
内管を押出した後、その内管の上に編組機を使用して適
宜補強糸を編組し、その上に、ゴム押出機を用いてゴム
製外管を形成する。このようにして内管、補強層および
外管が形成されたマンドレルを130℃〜170℃、好ましく
は140℃〜160℃の温度範囲内で加圧下で加熱を行い、ゴ
ム層を加硫し、その後冷却し、最後にマンドレルを引き
抜くことにより、本発明のホースがえられる。
〔実施例〕
本発明を実施例に基づき具体的に説明する。予め離型
剤を塗布したマンドレルの上に、表1に示した内管の組
成(比較例1〜2、実施例1〜5)よりなる内径10.3m
m、肉厚3.8mm、の内管を押し出し、その内管の外側に編
組機を用いてレーヨン糸ブレード補強層を1層施したの
ち、その補強層の外側に肉厚1.1mmのCR系ゴムを押出機
を用いてゴム製外管を形成したのち、加圧下にて160℃
にて加熱加硫し、冷却し、最後にマンドレルを引き抜く
ことにより、ホースを製造した。製造したそれらのホー
スを用いて、HFC134a透過量、水分透過性および耐熱性
を下記の方法で測定・試験した。
結果を表2に示した。
(HFC134a透過量の測定方法) JRA規格(日本冷凍空調工業会規格)のJRA2001に準ず
る。
前記の製造したホース長さ0.45mの金属アセンブリー
ホースに、冷媒HFC134aをホース内容積1cm3あたり0.6±
0.1g封入する。温度100℃のギャーオーブン中に96時間
放置し、24時間後と96時間後の間の減量(ガス透過量)
を測定し、gf/m/72時間に数値を換算する。
(水分透過性の測定方法) 50℃オーブン中に5時間放置したホースの内容積の80
%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラーシーブ3A)
を、そのホースに封入し、密閉する。50℃×95%RHの雰
囲気下に放置し、120時間毎に480時間まで乾燥剤の重量
を測定し、mg/cm2/日に数値を換算する。
(耐熱性) 各ホースを温度120℃のギャーオーブン中に168時間放
置した後、内管から試験サンプルを採取し、引張り試験
を実施した。結果は熱老化する前のオリジナルの抗張積
に対して変化率でランク別とした。
◎:90%以上 ○:70〜89% △:50〜69% 表2から明らかなように、本発明のHFC134a低透過性
ホースは、いずれもHFC134aの透過量が小さく、且つ水
分透過性、耐熱性も十分実用上の性能を備えている。従
って、カークーラー等のHFC134aの冷媒輸送用ホースと
して十分使用できる。
(発明の効果) 本発明は内管、補強層および外管からなるホースにお
いて、少なくとも内管のガス不透過層として、およびCR
系のゴムからなる群より選ばれたゴム材またはそれらの
混合物からなるホースはHFC134aの透過量が小さく、且
つ水分透過性、耐熱性を兼ね備えたHFC134a低透過性ホ
ースを得ることができる。従ってオゾン層を破壊するこ
とが明らかとなり、使用規制の方向にあるCFC12の代替
冷媒として、HFC134aを使用することができるようにな
った。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管、補強層および外管からなるホースに
    おいて、少なくとも前記内管が、1,1,1,2−テトラフル
    オロエタンを主成分とするガスの不透過層として、ブチ
    ル系ゴム、塩素化ポリエチレン系ゴムおよびクロロプレ
    ン系ゴムからなる群より選ばれるゴム材、もしくはそれ
    らの混合物からなることを特徴とする1,1,1,2−テトラ
    フルオロエタンを主成分とする冷媒用低透過性ホース。
JP63231466A 1988-09-17 1988-09-17 低透過性ホース Expired - Lifetime JP2672841B2 (ja)

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