JP2667058B2 - パルプの製造方法 - Google Patents

パルプの製造方法

Info

Publication number
JP2667058B2
JP2667058B2 JP5517140A JP51714093A JP2667058B2 JP 2667058 B2 JP2667058 B2 JP 2667058B2 JP 5517140 A JP5517140 A JP 5517140A JP 51714093 A JP51714093 A JP 51714093A JP 2667058 B2 JP2667058 B2 JP 2667058B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic solvent
solvent
alkali
lignin
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5517140A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07501860A (ja
Inventor
エベリング,カリ
カユ ヘンリクソン
ラクセン,トロルフ
ロンベルグ,ブルノ
Original Assignee
エイ.アフルストロム コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エイ.アフルストロム コーポレーション filed Critical エイ.アフルストロム コーポレーション
Publication of JPH07501860A publication Critical patent/JPH07501860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2667058B2 publication Critical patent/JP2667058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/22Other features of pulping processes
    • D21C3/222Use of compounds accelerating the pulping processes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/20Pulping cellulose-containing materials with organic solvents or in solvent environment

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な化学パルプ製造方法に関する。本発
明は、米国特許第3,585,104号明細書に一般的に記載さ
れているような「溶媒パルプ化(solvent pulpin)」と
屡々呼ばれている溶媒蒸煮法(solvent cooking metho
d)(例えば、有機溶媒蒸煮)の改良にある。
木材は、セルロース繊維と、それら繊維の内部及び繊
維間の両方にあって繊維を一緒に結合しているリグニン
とからなる。繊維を互いに入念に分離するためには、リ
グニンを繊維間から除去しなければならず、その除去は
通常リグニンを溶解することにより達成されている。一
般に蒸煮液体は、水酸化ナトリウム(即ちソーダ蒸
煮)、硫化ナトリウム含有水酸化ナトリウム(即ち、硫
酸塩又はクラフト蒸煮、アルカリ蒸煮とも呼ばれてい
る)、又は、例えば亜硫酸イオン(即ち、亜硫酸塩蒸
煮、亜硫酸蒸煮とも呼ばれている)からなる。リグニン
は或る有機溶媒によって除去することもでき(従って、
商業的に有機溶媒法と呼ばれている)、その溶媒の最も
よく知られたものはメタノール及びエタノールである。
蟻酸は別の有機溶媒として提案されている。
メタノール及びエタノールはアルカリ及び酸による蒸
煮の両方で溶媒として用いることができる。酸蒸煮の利
点は、溶媒としてメタノール又はエタノールだけを用い
た場合、木材が蒸煮物を酸性にする酸を含んでいるので
化学物質の回収が簡単なことである。酸蒸煮の欠点は生
成パルプの品質が低いことである。なぜなら、セルロー
ス繊維が酸処理で、ある程度劣化するからである。アル
カリ蒸煮では、生成パルプの品質は良好のままである
が、アルカリ蒸煮の問題は化学物質の回収にある。或る
アルカリ、殆どのナトリウム系アルカリでは、先ず蒸煮
物中に添加し、次に回収し、再び用いなければならな
い。既知のアルカリ性有機溶媒法は、ドイツで現在用い
られている「有機槽法」であり、その方法では蒸煮はソ
ーダ・メタノール蒸煮である。
本発明によれば、溶媒パルプ化中、蒸煮の正に開始時
に酸が形成されることが決定される。蒸煮物のpHは、酸
を蒸煮の開始時から、即ち殆どそれが形成された直後か
ら除去することにより希望の範囲(一般に中性)に維持
することができる。pHを一般に中性に維持することによ
り、連続式及びバッチ式の両方の蒸煮法に対してパルプ
の品質を向上することができる。このことは、一般に、
連続的蒸煮では向流により、バッチ式蒸煮では蒸煮の開
始から予め定められた時間後(恐らく開始後周期的)
に、バッチ式蒸煮器から溶媒を取り出し、その溶媒取り
出し後も新しい溶媒を添加して蒸煮を維持することによ
り達成される。
本発明の一つの態様によれば、粉砕セルロース繊維材
料からセルロースパルプを有機溶媒パルプ化により製造
する方法において、(a)蒸煮中の材料のpHを調節し、
蒸煮開始時に形成された酸の蒸煮で用いた有機溶媒と共
に除去し、pHを希望の値に維持するのに充分な量のアル
カリをセルロース繊維材料に添加することによりそれを
一般に中性に調節する工程を含むパルプ製造方法を与え
る。この方法は処理容器を用い、更に(b)セルロース
繊維材料を第一の方向としてその処理容器中へ流し、同
じ第一方向で処理容器から除去し、然も、必要な量のア
ルカリを処理容器前の該材料に添加し、そして(c)有
機溶媒含有液体流を前記第一方向とは反対の第二方向に
前記処理容器中へ導入してセルロース繊維材料のリグニ
ンを溶解する付加的工程を用いて行うことができる。工
程(a)は、パルプ化中形成された酸を使用済み有機溶
媒と共に処理容器から除去することにより行う。
本発明の別の態様によれば、溶媒パルプ化により粉砕
セルロース繊維材料からセルロースパルプを製造する方
法において、 粉砕セルロース繊維材料を第一の流れとして第一方向
に流し、 有機溶媒の流れを前記第一流とは向流的に、即ち、前
記第一方向とは反対の第二方向に流して前記粉砕セルロ
ース繊維材料と接触させて作用させ、然も、それらの間
の作用接触の領域の全体に亙って流し、それによって有
機酸を、有機溶媒がセルロース繊維材料からのリグニン
を溶解するに従って生成させ、そして 溶媒パルプ化中に形成された有機酸を、有機溶媒の向
流と共に前記セルロース繊維材料との緊密な接触から除
去する、 諸工程からなるセルロースパルプ製造方法を与える。
本発明の主たる目的は、安定なpHで効果的な溶媒パル
プ化を与えることである。本発明のこの特徴及び他の特
徴は、本発明の詳細な記述及び請求の範囲を調べること
により明らかになるであろう。
本発明によるパルプ製造方法は、図面を参照した詳細
な記述から明らかになるであろう。図中、 第1図は、本発明による蒸煮/抽出法の一態様例の概
略的工程図である。
第2図は、本発明による蒸煮/抽出法の別の態様例の
概略的工程図である。
第3図は、蒸煮/抽出工程に続く洗浄段階の態様例の
概略的工程図である。
第4図は、本発明による溶媒回収工程の態様例の概略
的工程図である。
第5図は、本発明による蒸煮/抽出工程の別の態様例
の概略的工程図である。
第6図及び第7図は、第1図の蒸煮/抽出工程を調べ
た時に観察されたpH変化を示すグラフである。
第8図は、本発明による方法を実施するための装置を
例示した概略的工程図である。
第9図は、本発明による溶媒及びアルカリ回収工程の
一態様例の概略的工程図である。
第10図は、本発明を応用した別の可能な方法の工程図
である。
第11図は、工業的規模で本発明を応用した別の可能な
方法の工程図である。
第1図は、本発明による向流蒸煮/抽出処理容器/工
程20の原理を概略的に例示している。数10はその工程に
供給される粉砕セルロース繊維材料(例えば、木材)を
示し、数11はその木材からリグニンを溶解抽出すること
により生成した木材のセルロース繊維を示す。数12はそ
の工程に供給される有機溶媒を示し、数13はその工程か
ら排出される、溶解したリグニンを存在する使用済み有
機溶媒を示す。第1図の工程は、実験室条件で研究さ
れ、第6図に示す驚くべき結果が得られている。
針葉樹の通常の有機溶媒蒸煮では、pHは曲線100に従
う。木材中の酸が溶解するに従って、pHは約15分で3.6
〜3.5に減少し、蒸煮の残りの期間中この水準に止ま
る。広葉樹の有機溶媒蒸煮では、pHは3.8〜4.0に減少す
る。このことは、蒸煮の初期段階で全ての酸が形成され
るか又は溶解することを意味する。生成した繊維の強度
が低いのは、蒸煮の酸条件による。針葉樹の蒸煮でpHが
低いとリグニンの凝結を起こし、それがリグニンの溶解
を妨げる結果になることもある。
本発明による向流有機溶媒蒸煮では、pHは曲線101に
従う。抽出の初期段階ではpHは急激に減少することは認
められるが、次に急速に殆ど最初の水準である約5.5に
上昇する。この理由は、木材中に存在する有機酸が最初
溶媒中に溶解するが、その方法が向流式であると、蒸煮
の後の段階中、酸が溶媒によって洗浄除去されることに
ある。pHはアルカリを用いることなく蒸煮中殆ど中性の
水準に維持することができる。蒸煮の後の段階中酸性度
が低下しているため、パルプの品質が改良される。
1989年の溶媒パルプ化会議でクインデ(Quinde)は、
メタノール蒸煮(メタノール80%、205℃)による松の
抽出物で起きることについて講演した。彼は最初の5分
間で樹脂酸の90%及び脂肪酸の約1/4が溶解すると結論
付けている。このことは、第6図に示すように、蒸煮液
体の向流によって(形成された酸を、バッチ式蒸煮器で
生成した直ぐ後で除去することにより)pHの低下を妨ぐ
ことができるという驚くべき結果を裏付けている。残り
の樹脂及び脂肪酸はその方法の向流の性質により除去さ
れることは明らかである。従って、本発明により抽出工
程のpHはその工程中に形成された有機酸を、常に向流状
に流れる溶媒と共に除去することにより調節することが
できる。
第6図に示した実験結果を、更に第7図により説明す
ることができる。
第7図の領域C中ではpHは4.5より低く、そのためパ
ルプの品質が劣化する。通常のエタノール蒸煮の場合、
殆どの時間pHはその水準より下にあり、そのため品質の
悪いパルプを与える結果になる。その場合第7図中曲線
104によって表されている。しかし、本発明による向流
蒸煮法を用いると、pHは蒸煮中ほんの僅かな時間だけpH
にとって望ましい最低水準(線105)の下になってい
る。pHが低すぎる時間は短いので、良好な品質のパルプ
が製造される。このことは第7図中曲線103で表されて
いる。
蒸煮の開始時に向流蒸煮液にアルカリを添加すること
によりパルプの品質を一層改良することができる。この
場合は第7図中曲線102により示されている。開始時に
添加したアルカリはpHを上昇させ、形成又は溶解した酸
がその蒸煮物を中和し、向流蒸煮中pHを殆ど中性の値ま
で低下する。望ましいpHの最大値が存在し、線106によ
って示されており、それを越えないのが望ましい(第7
図中領域A)。なぜなら、その領域では回収しなければ
ならないアルカリの量が余りにも多くなり、回収系が高
価になるからである。このようにして領域B内にpHを調
節することにより、良好な品質のパルプが製造される。
溶媒蒸煮法のpHを4.5〜12の範囲に保つのが最も有利
であると言うことができるが、一次的に蒸煮の開始時に
4.5より低く低下するか、又は12より高く上昇すること
があってもよい。最低限はアルカリを用いない場合に到
着され、最大限はアルカリを用いた場合に到達される。
アルカリは最低限と最大限との間に蒸煮物のpHを維持す
るような量で添加することもできる。
第2図による向流抽出により、蒸煮/抽出工程20の初
期段階でpHが低下しないようにすることができる。アル
カリ14、例えば、CaO、Na3CO3又はNaOH、又はそれらの
組合せを、その蒸煮工程に供給される木材材料10に添加
すると、初期段階の蒸煮物を中和し、それによってpHの
低下が防止される。このようにして、加水分解がセルロ
ース繊維を劣化する約3〜4の水準にpHが低下するのを
防止する。蒸煮の初期段階で形成される酸の量は、パル
プ1t当たり8〜20kgであり、もしpHを酸性範囲の外に維
持したい場合(例えば、一般に中性、例えば約6.5〜7.5
のpH)、酸の量に対応した量のアルカリを添加する。蒸
煮の本質的に完全な向流特性により、蒸煮工程20の初期
段階で幾らかのアルカリが存在するが、それは次に洗浄
除去され、流れ13中に溶解したリグニンと共に除去され
る。
実験室的条件で向流蒸煮を行なった場合、有機溶媒含
有液体中のエタノール又はメタノール含有量が高いと
(例えば70%以上)、一層よい脱リグニン結果を与える
ことも発見されている。通常、木材中に含有されている
水により、エタノール含有量はせいぜい50%にしかなら
ないと推定されている。向流蒸煮を行うと、エタノール
含有量は、導入流12(第1図及び第2図)中のエタノー
ル含有量を高く維持することにより、有機溶媒含有液体
の50%を超えるまで実質的に増大させることができる。
本発明により、蒸煮の開始時に水を洗浄除去し、流れ13
と共に除去する。こにのようにして向流蒸煮により、pH
の調節と有機溶媒含有量の増大の両方が可能になる。
抽出工程20の続く繊維の流れ中に残留する溶媒は、第
3図に示すように洗浄除去しなければならない。繊維の
流れ11は有機溶媒と木質繊維との混合物である。蒸煮/
抽出の向流特性のため、繊維は殆ど純粋な溶媒中に懸濁
していると仮定することができる。洗浄段階21では、洗
浄液体16、多くの場合水により溶媒を洗浄除去する。そ
の結果木質繊維・水懸濁物15、水及び溶媒、殆どの場合
水とエタノール又はメタノールとの混合物の溶液17が得
られる。
溶媒は、例えば第4図による方法により流れ17から回
収される。水と溶媒の溶液17を蒸留装置22に送り、そこ
で水18と溶媒12とを分離する。溶媒12を蒸煮工程20へ送
る。第4図に示したように、21で水による洗浄を行なっ
ても、依然として実際の蒸煮工程20の高いエタノール及
び(又は)メタノール含有量を維持することができる。
もしあったとしても、洗浄前に依然としてチップの形を
したパルプがあったならば、それは洗浄前に繊維化し、
洗浄が最適になるようにする。有機溶媒12は実質的に30
%より大きなメタノール及び(又は)エタノール含有量
を有するのが好ましい。
第5図は、今まで記載したものよりも一層発展させた
方法を例示している。その方法で導入された木材30は、
プレスチーマー(presteamer)23中の木材材料に水蒸気
31を供給することにより蒸煮の開始時に加熱する。同時
にアルカリ32を木材材料中に導入し、蒸煮初期段階での
pHを上昇させる。前処理工程23又は蒸煮工程20の開始時
中に触媒33を導入してリグニンの溶解を促進させてもよ
い。酸処理で一般に用いられる触媒はCaCl2である。Ca
2+イオンはその工程に有利であるが、一方、反応、2Cl-
+2H+→2HClにより酸の量が増大して有害である。アミ
ンの如き有機塩基を、酸性、中性及びアルカリ性処理工
程で触媒として用いることができる。エタノール又はメ
タノール34を添加して、工程中の溶媒の損失を補う。
その方法は更にリグニン含有排出液体36を処理するこ
とにより補足されている。前の態様の排出液体13も同様
に処理できることは勿論である。蒸煮工程20からの溶媒
排出流36は、殆どの場合溶媒、多糖類、リグニン及び水
を含んでいる。その混合物36を蒸留/蒸発工程24へ送
り、そこで溶媒、殆どの場合エタノール及び(又は)メ
タノール37を、水38及びリグニン及び多糖類物質39から
分離する。溶媒37を蒸発工程22からの溶媒12と一緒に蒸
煮工程20へ戻し、一方水及びリグニン物質を燃焼装置25
又は他の処理装置へ送ることができる。一つの可能な方
法は、リグニンを分離して、例えばその分離したリグニ
ンからバニリンを生成することである。もしあった場
合、添加アルカリ32を燃焼装置25へ送り、然る後、再使
用するか、又はもし望むならば除去することができる。
もし添加アルカリの量が僅かであるならば、例えば、パ
ルプ1t当たり10〜50kgであるならば、除去されるのが典
型的である。
良好な品質のパルプを製造する実験室的試験では、Ca
Cl2を触媒として用い、その量は5〜50g/リットル(即
ち、処理される材料1リットル当たり触媒約5〜50g)
であった。蒸煮温度は195℃であり、蒸煮工程20の継続
時間は3時間であった。Ca++の外に可能な触媒はMg++
びNa+である。リグニン抽出の場合、木材にアルカリ(1
4、32)を含浸させるのが有利である。なぜなら、これ
によって木材を膨潤させ、それによってリグニンの抽出
を向上させることができるからである。
本発明の実施にとってエタノールは恐らくメタノール
より良い溶媒であるが、木材中で起きる脱アセチル化に
より幾らかのメタノールを生ずる。従って、仮え新しい
溶媒34がエタノールのみであっても、その工程中に常に
幾らかのメタノールが存在する。
本発明は、バッチ式蒸煮及び連続的蒸煮の両方の多く
の蒸煮に適用することができる。例えば、本発明の前処
理領域を有する連続的蒸煮器、又は別々の前処理容器を
有する連続的蒸煮器で用いることができる。本発明をバ
ッチ式蒸煮器で実施する場合、蒸煮の初期に生成した酸
は、予め定められた時間(例えば、約5〜10分である
が、蒸煮される材料、有機溶媒の正確な組成等に依存す
る)経過後蒸煮器から溶媒を取り出し、生成した酸を溶
媒と一緒に除去し、少なくとも幾らかの新しい溶媒を導
入することにより除去することができる。通常必要なこ
とではないが、酸の殆どは最初の5分かそこいらで生成
するので、その除去及び置換手順は、もし望ましいなら
ば、周期的に行うことができる。バッチ式蒸煮中のpH
は、別法として又は付加的に、アルカリを材料に、その
材料の蒸煮器への導入前又はそれと同時に添加すること
により、蒸煮の初期段階中一般に中性に維持することが
できる。
本発明を更に次の実施例により例示する。
実施例 本方法を研究するため、軟材に対する一連の実験室試
験を行なった。実験室では、有機溶媒蒸煮法を次の如く
行なった: 工程1: NaOHを水に溶解したものからなる前処理液体でチップ
を前処理した。前処理時間は、約30分で温度は120℃で
あった。前処理工程の目的は、繊維を膨潤させ、後のエ
タノール抽出工程を促進することにある。前処理工程の
別の理由は、アルカリをチップに添加して蒸煮の残りの
期間中pHを充分高い水準に維持することにある。
前処理工程中、アルカリの量は0.25〜1.50モルNaOH/
リットルの間で変化させた。アルカリの量が0.25モルNa
OH/リットルより低くなると、脱リグニン化は不充分に
なり、繊維化されない木材の量が多くなることが判明し
た。約1.00モルNaOH/リットルより高いアルカリ水準で
は、蒸煮物中の収率低下が高くなり過ぎる。恐らく実際
に必要なアルカリの量は、使用した木材の種類に依存す
る。試験したスカンジナビアトウヒの場合、最適アルカ
リ量は0.5〜1.0モルNaOH/リットルであった。
工程2: チップを持ち上げることにより前処理液体からチップ
を取り出した。パルプ1t当たり約30〜70kgのNaOHがチッ
プと共に運ばれたことが判明した。
前処理容器ではアルカリも消費された。その消費量は
パルプ1t当たり50〜300kgのNaOHであった。
工程3: 工程1及び2に続き、チップを向流エタノール抽出工
程へ入れた。この溶媒抽出工程の時間は約120分であ
り、温度は185℃であった。脱リグニン化を改良するた
めに溶媒にアントラキノンを添加した。アントラキノン
の添加量は0〜1.0mMであった。
エタノール溶媒の濃度は25%〜100%の間で変化させ
た。エタノール含有量が液相中40〜70%の時、最も低い
残留リグニン含有量が得られた。漂白性及びパルプ特性
について試験すると、パルプは漂白性及び強度の両方に
ついてクラフトパルプのものに近いパルプ特性を有する
ことが判明した。
第8図は、実施例1の方法を行うことができる装置を
示している。その装置は、慣用的低圧供給器202によっ
て慣用的水平水蒸気処理容器203に接続された慣用的チ
ップビン(chips bin)201を有し、その水蒸気処理容器
は慣用的シュート203によって慣用的高圧供給器204に接
続されている。木材チップは先ず水蒸気処理し、予熱し
て、次に導管205中の第一圧力供給器204を通って前処理
容器206へ取り出し、その中でチップをアルカリ性溶液
で処理する。そのアルカリ性溶液を導管207の系中に導
入する。慣用的溶液/材料分離器装置が前処理容器の頂
部に配備されており、取り出された液体を導管208を通
って供給器204の高圧導入口へ再循環させる。アルカリ
は次の原料の一つ又は幾つかから供給することができ
る: − アルカリ性漂白工程、例えばE又はP段階からの排
水; − ミルに新たに導入するか、又はNa2CO3を苛性化する
ことによりミルで製造されたNaOH;及び(又は) − 必要なアルカリ度が非常に低く、アルカリの一部分
がNaOHであればよい場合、Na2CO3
前処理容器206からチップを、加圧容器206よりも圧力
がかなり高い第二加圧容器213中の抽出領域215へ送る。
チップ材料を、前処理容器206の底にある高圧供給器209
から導管211を通り容器213の頂部へ送る。慣用的液体/
材料分離装置が容器213の頂部に配備されており、取り
出された液体を導管212を通り供給器209の高圧導入口へ
再循環する。再循環液体の温度を調節して、高圧供給器
209に与えられる可能性のある逆効果を最小にするため
に、液体を熱交換器210に通す。
第二容器213は二つの領域、(1)チップをエタノー
ル/メタノールで抽出する領域215;及び(2)チップを
その容器から排出する前に洗浄する領域216;からなるの
が好ましい。
続く洗浄又は漂白工程からの液を洗浄用液体として
用いる。洗浄用液体は導管218を通って容器213の底部へ
導入する。容器213の底にあるパルプを洗浄し、導管219
へ排出する。
エタノール及び(又は)メタノールを導管217から洗
浄領域216より高い点で添加する。エタノールは、最適
抽出条件が抽出領域215で達成されるような濃度及び量
で導入される。もし必要ならば、水を再循環経路220か
ら蒸留により分離し、抽出領域215中のメタノール/エ
タノール濃度を調節してもよい。
抽出液体を抽出器/蒸煮器213から取り出し、取り出
し導管214へ導入する。使用アルカリ、使用エタノール
/メタノール及び溶解リグニンを含有する取り出した液
体を回収系へ送る。
簡単化した溶媒アルカリ回収系が第9図に示されてい
る。第8図からの抽出液体214を次の工程によって処理
する。(a)エタノール/メタノール分離(250)。次
にその溶媒を抽出容器213で再使用する。(b)水を分
離する蒸発(252)。(c)リグニン及び多糖類の燃焼
(254)。
燃焼中、本質的にNa2CO3からなる溶融物(255)が生
ずる。この溶融物を水に溶解して、前処理容器206でNa2
CO3含有液体として用いるか、前処理容器206で用いる前
に苛性化してNaOHにする。もしNa2CO3の量が僅かである
ならばそれは再使用する必要はない。
もし生成したパルプを無塩素にした場合、パルプを酸
素、オゾン、及び過酸化物で漂白してもよい。第10図
は、最初の漂白を酸素によって行い、実際の最終的漂白
をオゾン及び過酸化物で行う方法の工程図を例示してい
る。
第10図の装置では、その方法で導入した木材チップ30
0を、先ず前処理容器323中の木材材料に水蒸気301を供
給することにより加熱する。同時にアルカリ302を木材
材料に導入して、チップを11〜12のpHで処理する。その
アルカリは、NaOHの含有量が40〜120kg/adtである漂白
プラント流出物から得られる。もしその流出物の体積が
余りにも多過ぎるならば、その流出物を蒸発して体積を
減少させなけらばならない。もしNaOH又はNa2CO3の形で
必要ならば、付加的アルカリを導入する。
前処理323の後、チップ310を抽出段階320へ導入し、
そこで幾らかのメタノール及び(又は)エタノール31
2′を最初に添加し、液体対木材比を調節するか、又は
抽出工程320の開始時のメタノール/エタノールの含有
量を増大する。
抽出後、チップ311を、漂白がどのように行われたか
によって酸性又はアルカリ性になる漂白プラント流出物
302′、303、304で洗浄する。もし可能ならば、洗浄工
程321で酸性液303及び304を用い、チップ前処理工程3
23でアルカリ性液302を用いる。溶媒を含有する洗浄
用液体317は、メタノール及び(又は)エタノール312を
抽出工程320に添加する前に、蒸留322により濃縮しなけ
らばならないこともある。
洗浄工程からのパルプ315を漂白プラント330に導入
し、そこでパルプを連続OZPで漂白する。
抽出段階320の後、廃液306を回収し、蒸発し、燃焼す
る。もしアルカリの量が低いならば、回収工程で形成さ
れたNa2CO3をミルから取り出し、新たなNaOHを導入す
る。そのNa2CO3の幾らかは前処理段階で用いることがで
きる。流出流中のアルカリの量が大きいならば、形成Na
2CO3を苛性化してNaOHにし、それによってミルの漂白及
び前処理のための新たなNaOHを生成させるのが恐らく一
層実際的である。
実施例 一つの成功した試験として、木材を75%のNa2CO3と25
%のNaOHの混合物で、NaOHとして表して約200kgNa/adt
に相当する量で前処理する。このことは約50kg/adtのNa
OHを用い、残りはNa2CO3であることを意味する。
漂白連続工程OZEPで必要になるNaOHの量も約50kg/adt
である。従って、チップの前処理で必要になるNaOHの形
のアルカリは全て漂白プラント流出水から得られる。ア
ルカリの残りはNa2CO3として用いることができ、それは
回収ボイラーで残留液体を燃焼した時のNaの形である。
従って、ミルは苛性化プラントを必要とせず、廃液の
燃焼からのNa2CO3及び漂白プラント流出物からのNaOHを
使用する。
漂白プラントからの液は、回収ボイラーからのNa2C
O3を溶解するのに用いることができ、これによって水流
出物の体積を更に減少させることができる。
第11図も、最初の漂白を酸素で行い、実際的に最終の
漂白をオゾン及び過酸化物で行う方法の概略的工程図を
例示している。
本発明を、現在最も実際的で好ましい態様と考えられ
るものに関連して記述してきたが、本発明は、記載した
態様に限定されるものではなく、逆に請求の範囲及びそ
の本質に含まれる種々の修正及び同等の配列を包含する
ものであることは理解されるべきである。
フロントページの続き (72)発明者 ロンベルグ,ブルノ フィンランド国エスエフ ― 20500 アボ,ニランドスガタン 7 ビー 24 (56)参考文献 特開 昭53−61702(JP,A) 特開 昭63−309688(JP,A) 特公 昭63−28157(JP,B2) 特公 昭61−6193(JP,B2) 特許131372(JP,C2)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉砕セルロース繊維材料から有機溶媒パル
    プ化によりセルロースパルプを製造する方法において、 (a)溶媒の浸透を改良するため、及びpHを上昇させて
    溶媒パルプ化中に前記材料のpHが少なくとも中性に維持
    されるようにするために、粉砕したセルロース繊維材料
    をアルカリ水溶液で前処理し、 (b)予め処理したセルロース繊維材料を有機溶媒含有
    液体で処理し、繊維材料のリグニンを溶媒で抽出し、そ
    して (c)前記処理したセルロース繊維材料を洗浄して溶解
    したリグニンを抽出除去し、望ましくない化学物質をそ
    こから除去する、 ことを特徴とするセルロースパルプの製造方法。
  2. 【請求項2】工程(b)及び(c)を、向流抽出及び向
    流洗浄により行う、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】工程(a)、(b)及び(c)を実質的に
    連続的に行う、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】工程(b)及び(c)を処理容器を用いて
    行い、それによって、 −セルロース繊維材料を第一方向に流して前記処理容器
    中へ流入され、同じ第一方向に前記処理容器から取り出
    し、然も、必要な量のアルカリを前記処理容器前の前記
    材料に添加し、そして −有機溶媒含有液体の流れを前記処理容器中に、前記第
    一方向とは反対の第二方向に導入し、前記セルロース繊
    維材料のリグニンを溶解し、パルプ化中に形成された酸
    を使用済み有機溶媒の向流と共に前記処理容器から取り
    出す、 請求項2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】使用済み有機溶媒を工程(b)から抽出
    し、処理して、その中に溶解した物質から有機溶媒を取
    り出す、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】分離工程で分離した有機溶媒を、工程
    (b)の有機溶媒として用いるように導入する、請求項
    5に記載の方法。
  7. 【請求項7】分離工程で有機溶媒から取り出した分離材
    料を燃焼してNa2CO3含有溶融物を生成させ、その溶融物
    を水に溶解して液体を生成させ、それを苛性化すること
    なく又は苛性化した後、アルカリとして用い、工程
    (a)でセルロース繊維材料に添加する、請求項5に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】洗浄中に除去された化学物質の幾らかが有
    機溶媒を含み、それを洗浄液体から分離して工程(b)
    に導入する、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】有機溶媒が洗浄液体から蒸留により分離す
    る、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】セルロース繊維材料を工程(a)の前又
    はその工程中、水蒸気処理する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】リグニンの溶解を促進する触媒を、工程
    (b)の前にセルロース繊維材料に導入する、請求項1
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】触媒を、アルカリ土類金属の塩、アンス
    ラキノン、及び有機塩基から本質的になる群から選択
    し、約5〜50gの触媒を、処理される材料の1リットル
    当たり添加する、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】形成された酸を含有する使用済み溶媒
    を、蒸煮の開始時にそれら酸の大部分が形成された直ぐ
    後で蒸煮器から除去することにより、パルプ化をバッチ
    式蒸煮器で行う、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】有機溶媒含有液体中の有機溶媒を、メタ
    ノール、エタノール、メタノールとエタノールとの混合
    物から本質的になる群から選択する、請求項1に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】メタノール、エタノール、メタノールと
    エタノールとの混合物の量が、溶媒含有液体の全量の50
    %より実質的に大きい、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】NaOHを工程(a)でアルカリとして用い
    る、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】Na2CO3も工程(a)でアルカリとして用
    いる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】工程(c)でセルロース繊維材料を水で
    洗浄する、請求項1に記載の方法。
JP5517140A 1992-04-06 1993-04-01 パルプの製造方法 Expired - Fee Related JP2667058B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US86397792A 1992-04-06 1992-04-06
US863,977 1992-04-06
US1911393A 1993-02-17 1993-02-17
US19,113 1993-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07501860A JPH07501860A (ja) 1995-02-23
JP2667058B2 true JP2667058B2 (ja) 1997-10-22

Family

ID=26691861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5517140A Expired - Fee Related JP2667058B2 (ja) 1992-04-06 1993-04-01 パルプの製造方法

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0635080B1 (ja)
JP (1) JP2667058B2 (ja)
AT (1) ATE150112T1 (ja)
CA (1) CA2133574C (ja)
DE (1) DE69308831T2 (ja)
RU (1) RU2084574C1 (ja)
WO (1) WO1993020279A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5788812A (en) * 1985-11-05 1998-08-04 Agar; Richard C. Method of recovering furfural from organic pulping liquor
FI122838B (fi) 2005-03-31 2012-07-31 Metso Paper Inc Menetelmä massan valmistamiseksi lignoselluloosamateriaalista
US20100285550A1 (en) * 2008-01-11 2010-11-11 Novozymes A/S Delignification of Lignocellulose-Containing Material
FR2937656B1 (fr) * 2008-10-24 2010-11-19 Arkema France Procede de fabrication de pate a papier
JP2013042727A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Kawasaki Heavy Ind Ltd リグノセルロース系バイオマスからエタノールを製造する方法及びその前処理方法
CN105239435B (zh) * 2015-09-02 2018-03-27 广州市楹晟生物科技有限公司 一种木质纤维原料的处理方法
CN110194446B (zh) * 2019-06-10 2022-05-13 广西科学院 一种以纤维素深度水解得到的2d纤维素为原料的石墨烯2d粉体的制备方法
CN114645479B (zh) * 2020-12-19 2023-07-25 山东洲星天然物提取智能设备有限公司 一种纸浆的制备方法
EP4023812A1 (de) 2020-12-29 2022-07-06 MM BOARD & PAPER GmbH Verfahren zur herstellung von produkten auf basis von holz als rohstoff
EP4023813A1 (de) 2020-12-29 2022-07-06 Technische Universität Wien Verfahren zur herstellung von produkten auf basis von holz als rohstoff

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3585104A (en) * 1968-07-29 1971-06-15 Theodor N Kleinert Organosolv pulping and recovery process
DE2644155C2 (de) * 1976-09-30 1978-07-27 Theodor N. Dr. Pointe Claire Quebec Kleinert (Kanada) Kontinuierliches Aufschluß- und Ruckgewinnungsverfahren für pflanzliche Faserrohstoffe zur Herstellung von Zellstoff im organischen Lösungsmittel
CA1150012A (en) * 1980-07-25 1983-07-19 Pei-Ching Chang Aqueous catalysed solvent pulping of lignocellulose

Also Published As

Publication number Publication date
RU94045883A (ru) 1996-08-20
WO1993020279A1 (en) 1993-10-14
DE69308831T2 (de) 1997-07-31
ATE150112T1 (de) 1997-03-15
EP0635080B1 (en) 1997-03-12
DE69308831D1 (de) 1997-04-17
CA2133574C (en) 1997-12-30
EP0635080A1 (en) 1995-01-25
CA2133574A1 (en) 1993-10-14
JPH07501860A (ja) 1995-02-23
RU2084574C1 (ru) 1997-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2445414C2 (ru) Способы карбонатной предварительной обработки и варки целлюлозного материала
RU2089694C1 (ru) Способ непрерывной сульфатной варки измельченного целлюлозного волокнистого материала и устройство для его осуществления
JPH11241285A (ja) 前清浄化されたパルプの製造方法
EP1026312A1 (en) Method and apparatus for pulp yield enhancement
JPS6012477B2 (ja) リグノセルロ−ス物質の連続アルカリ脱リグニン化法
JPH0217677B2 (ja)
EP2707539A1 (en) Compact process for producing prehydrolyzed pulp
JP2667058B2 (ja) パルプの製造方法
EP0776394B1 (en) Enhancements in pulping with dissolved solids control
JP7292296B2 (ja) 溶解パルプの製造方法
JP4280636B2 (ja) セルロースパルプの製造方法
EP1945852B1 (en) Use of carbonate ions for the solubilization of wood extractives in a process for deresination of pulp
JP2005515311A (ja) ケミカルセルロースパルプの連続蒸煮方法
EP2006441B1 (en) Processes and systems for the bleaching of lignocellulosic pulps following cooking with soda and anthraquinone
RU2793493C2 (ru) Способ изготовления растворимой древесноволокнистой массы
FI108945B (fi) Menetelmä massan valmistamiseksi
SU1587095A1 (ru) Способ получени беленой целлюлозы дл химической переработки
WO2002042550A1 (en) Method for alkaline cooking of fiber material
EP3673110A1 (en) Improved compact process for producing prehydrolyzed pulp

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees