JP2664146B2 - セラミツク軸受 - Google Patents
セラミツク軸受Info
- Publication number
- JP2664146B2 JP2664146B2 JP62063821A JP6382187A JP2664146B2 JP 2664146 B2 JP2664146 B2 JP 2664146B2 JP 62063821 A JP62063821 A JP 62063821A JP 6382187 A JP6382187 A JP 6382187A JP 2664146 B2 JP2664146 B2 JP 2664146B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- ceramic
- ceramic bearing
- shaft
- dummy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、組立時や輸送中の不意の衝撃荷重、もしく
は、運転中の軸受の片当りやこじれ等による軸受の破損
防止が図れるセラミック軸受に関する。 〔従来の技術〕 従来この種技術に関連し特開昭60−30822号公報が提
案されているが、軸方向に分割したセグメント軸受であ
り、製造方法の難しさや直接弾性体で支持しているた
め、軸受が変形し破損する欠点がある。 また、セラミック軸受の問題点の一つは、組立中やセ
ラミック軸受を組込んだ機器の輸送中に、セラミックは
脆く衝撃荷重には弱いため、破損させないようにしなけ
ればならないことである。そして、組立中や輸送中のセ
ラミック軸受の破損は外部から発見出来ないことや構造
上破損防止用治具が取り付けにくく、または取り付けた
としても後で治具の取外しが不可能になる等の問題もあ
り、従って、一旦組込んだ後は取外す必要がないように
することも必要である。さらに、従来の一体型や軸方向
に分割したセラミック軸受は、軸受の片当りや軸の傾き
からくるこじれ等のほか不意の衝撃や過大な荷重及び変
形により破損すると云う問題があった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来の技術においては、組立中の例えば部品どう
しのぶつつかり合いや輸送中もしくは運転時に確実にセ
ラミック軸受を破損から守る点についての充分な配慮が
されておらず、使用中や組立時その他の場合に充分に破
損から守れないと云う問題があった。 本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、組立
中、輸送中及び使用時等にセラミック部分の破損を防止
できるセラミック軸受を提供することを目的としたもの
である。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、軸に軸スリーブを嵌め、この軸スリーブ
の外周に隙間を形成して嵌合される円筒のセラミック軸
受と、このセラミック軸受の軸方向の端部にダミー軸受
を配置すると共にこのセラミック軸受を支持する軸受ハ
ウジングとを備えるセラミック軸受において、すくなく
とも前記軸の軸方向の片側端に摩耗はしても軸受として
問題のない性質を有しなじみ性のよいダミー軸受を、前
記円筒のセラミック軸受と軸スリーブ間の隙間以下の隙
間にして配置し、前記セラミック軸受及びダミー軸受を
前記軸受ハウジングにより支持する、ことによって達成
される。 〔作用〕 セラミック軸受の軸方向のすくなくとも片端側にダミ
ー軸受が配置され、ダミー軸受と軸スリーブとの間の隙
間は、セラミック軸受と軸スリーブとの間の隙間よりも
小さく形成されている。従って、組立中や移送中の不意
の衝撃や過大荷重からセラミック軸受の破損を防止でき
る。 〔実施例〕 以下本発明のセラミック軸受を実施例を用い第1図に
より説明する。第1図は要部断面図である。図におい
て、1はセラミック軸受、2はなじみ性があり摩耗はし
ても軸受として問題のない性質を有する例えば鉛青銅の
ダミー軸受、3は軸スリーブ、4は軸、5は軸受ハウジ
ングである。セラミック軸受1と軸スリーブ3との隙間
aは、軸スリーブ3とダミー軸受2との隙間bに対しb
<aの関係となっている。従って、組立時に軸4を挿通
させるときの軸4のぶつつかりをダミー軸受2が受けて
セラミック軸受1を保護し、また、軸4の挿通途中のセ
ラミック軸受1への貫通接触をダミー軸受2が案内役と
して保護するようにできる。そして、組立途中や軸4の
倒れ等による過大荷重や軸受のこじれによる破損、セラ
ミック軸受1を組込んだ機器をクレーンで吊った時や輸
送途中の衝撃に対しセラミック軸受1を保護できる。さ
らに、ダミー軸受2は上記のようになじみ性のある材質
を使用しているため、構造上一旦組込んだ後は取り外せ
ないような場所に配置できるため、従来不可能であった
軸受の保護が確実にできる。また、治具を使用した場合
のように運転前に取り外す必要がないので、治具を取り
外さなかったことによる誤った運転や、治具の製作、取
外し等の費用が不要となり経済性を向上できる。さら
に、セラミック軸受1が機器の内部に組込まれるため、
組立中や輸送中等にセラミック軸受1が破損しても外部
から発見できない問題を、ダミー軸受2を使用すること
により解消できる。 第2図は他の実施例の要部断面図であり、図におい
て、セラミック軸受1は軸方向に分割されると共に外周
にバックメタル6が隣接して配置された後、分割部分並
びにセラミック軸受1の外周のバックメタル6の外周に
緩衝材7が配設され、緩衝材7は緩衝材ケース8を介在
し軸受ケース9に支持されている。そして、セラミック
軸受1は剛体のバックメタル6に圧入支持されているの
で高荷重下のセラミック軸受1の変形を防止すると共
に、緩衝材7を介在し支持されているので軸4の傾きに
追随してセラミック軸受1は動くことができ組立制度か
らくる軸4の傾きによる片当りを防止できる。また、セ
ラミック軸受1は軸方向に分割されているので、片当り
の荷重は個々のセラミック軸受1に分散され、分割軸受
の長さを適宜に選定することにより地盤沈下等による軸
4の倒れによるセラミック軸受1のこじれを防止でき
る。 このように本実施例のセラミック軸受は、セラミック
軸受の両端部に軸スリーブに対する隙間をセラミック軸
受と軸スリーブとの間の隙間以下にしてダミー軸受を配
設し、もしくは、セラミック軸受を分割しバックメタル
で外周を支持しバックメタルの外周及び分割部分に緩衝
材を配設し緩衝材ケースを介在し軸受ケースに支持する
ようにしたので、組立作業中及び輸送時等にはダミー軸
受によりセラミック軸受が保護され、また、使用中等に
おいてセラミック軸受の変形、片当り及びこじれ等によ
る破損を防止でき、従って、組立中、輸送中及び使用時
等にセラミック軸受の破損を防止できる。そして、第1
図,第2図の実施内容を同時に実施すれば同時にそれぞ
れの効果を得ることができる。 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明のセラミック軸受はダミー
軸受の内径を、セラミック軸受の内径よりも小さくして
いるので、組立時や輸送中の不意の衝撃荷重を防止でき
る。
は、運転中の軸受の片当りやこじれ等による軸受の破損
防止が図れるセラミック軸受に関する。 〔従来の技術〕 従来この種技術に関連し特開昭60−30822号公報が提
案されているが、軸方向に分割したセグメント軸受であ
り、製造方法の難しさや直接弾性体で支持しているた
め、軸受が変形し破損する欠点がある。 また、セラミック軸受の問題点の一つは、組立中やセ
ラミック軸受を組込んだ機器の輸送中に、セラミックは
脆く衝撃荷重には弱いため、破損させないようにしなけ
ればならないことである。そして、組立中や輸送中のセ
ラミック軸受の破損は外部から発見出来ないことや構造
上破損防止用治具が取り付けにくく、または取り付けた
としても後で治具の取外しが不可能になる等の問題もあ
り、従って、一旦組込んだ後は取外す必要がないように
することも必要である。さらに、従来の一体型や軸方向
に分割したセラミック軸受は、軸受の片当りや軸の傾き
からくるこじれ等のほか不意の衝撃や過大な荷重及び変
形により破損すると云う問題があった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来の技術においては、組立中の例えば部品どう
しのぶつつかり合いや輸送中もしくは運転時に確実にセ
ラミック軸受を破損から守る点についての充分な配慮が
されておらず、使用中や組立時その他の場合に充分に破
損から守れないと云う問題があった。 本発明は上記の状況に鑑みなされたものであり、組立
中、輸送中及び使用時等にセラミック部分の破損を防止
できるセラミック軸受を提供することを目的としたもの
である。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、軸に軸スリーブを嵌め、この軸スリーブ
の外周に隙間を形成して嵌合される円筒のセラミック軸
受と、このセラミック軸受の軸方向の端部にダミー軸受
を配置すると共にこのセラミック軸受を支持する軸受ハ
ウジングとを備えるセラミック軸受において、すくなく
とも前記軸の軸方向の片側端に摩耗はしても軸受として
問題のない性質を有しなじみ性のよいダミー軸受を、前
記円筒のセラミック軸受と軸スリーブ間の隙間以下の隙
間にして配置し、前記セラミック軸受及びダミー軸受を
前記軸受ハウジングにより支持する、ことによって達成
される。 〔作用〕 セラミック軸受の軸方向のすくなくとも片端側にダミ
ー軸受が配置され、ダミー軸受と軸スリーブとの間の隙
間は、セラミック軸受と軸スリーブとの間の隙間よりも
小さく形成されている。従って、組立中や移送中の不意
の衝撃や過大荷重からセラミック軸受の破損を防止でき
る。 〔実施例〕 以下本発明のセラミック軸受を実施例を用い第1図に
より説明する。第1図は要部断面図である。図におい
て、1はセラミック軸受、2はなじみ性があり摩耗はし
ても軸受として問題のない性質を有する例えば鉛青銅の
ダミー軸受、3は軸スリーブ、4は軸、5は軸受ハウジ
ングである。セラミック軸受1と軸スリーブ3との隙間
aは、軸スリーブ3とダミー軸受2との隙間bに対しb
<aの関係となっている。従って、組立時に軸4を挿通
させるときの軸4のぶつつかりをダミー軸受2が受けて
セラミック軸受1を保護し、また、軸4の挿通途中のセ
ラミック軸受1への貫通接触をダミー軸受2が案内役と
して保護するようにできる。そして、組立途中や軸4の
倒れ等による過大荷重や軸受のこじれによる破損、セラ
ミック軸受1を組込んだ機器をクレーンで吊った時や輸
送途中の衝撃に対しセラミック軸受1を保護できる。さ
らに、ダミー軸受2は上記のようになじみ性のある材質
を使用しているため、構造上一旦組込んだ後は取り外せ
ないような場所に配置できるため、従来不可能であった
軸受の保護が確実にできる。また、治具を使用した場合
のように運転前に取り外す必要がないので、治具を取り
外さなかったことによる誤った運転や、治具の製作、取
外し等の費用が不要となり経済性を向上できる。さら
に、セラミック軸受1が機器の内部に組込まれるため、
組立中や輸送中等にセラミック軸受1が破損しても外部
から発見できない問題を、ダミー軸受2を使用すること
により解消できる。 第2図は他の実施例の要部断面図であり、図におい
て、セラミック軸受1は軸方向に分割されると共に外周
にバックメタル6が隣接して配置された後、分割部分並
びにセラミック軸受1の外周のバックメタル6の外周に
緩衝材7が配設され、緩衝材7は緩衝材ケース8を介在
し軸受ケース9に支持されている。そして、セラミック
軸受1は剛体のバックメタル6に圧入支持されているの
で高荷重下のセラミック軸受1の変形を防止すると共
に、緩衝材7を介在し支持されているので軸4の傾きに
追随してセラミック軸受1は動くことができ組立制度か
らくる軸4の傾きによる片当りを防止できる。また、セ
ラミック軸受1は軸方向に分割されているので、片当り
の荷重は個々のセラミック軸受1に分散され、分割軸受
の長さを適宜に選定することにより地盤沈下等による軸
4の倒れによるセラミック軸受1のこじれを防止でき
る。 このように本実施例のセラミック軸受は、セラミック
軸受の両端部に軸スリーブに対する隙間をセラミック軸
受と軸スリーブとの間の隙間以下にしてダミー軸受を配
設し、もしくは、セラミック軸受を分割しバックメタル
で外周を支持しバックメタルの外周及び分割部分に緩衝
材を配設し緩衝材ケースを介在し軸受ケースに支持する
ようにしたので、組立作業中及び輸送時等にはダミー軸
受によりセラミック軸受が保護され、また、使用中等に
おいてセラミック軸受の変形、片当り及びこじれ等によ
る破損を防止でき、従って、組立中、輸送中及び使用時
等にセラミック軸受の破損を防止できる。そして、第1
図,第2図の実施内容を同時に実施すれば同時にそれぞ
れの効果を得ることができる。 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明のセラミック軸受はダミー
軸受の内径を、セラミック軸受の内径よりも小さくして
いるので、組立時や輸送中の不意の衝撃荷重を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は,第2図はそれぞれ本発明のセラミック軸受の
実施例の要部断面図である。 1……セラミック軸受,2……ダミー軸受,3……軸スリー
ブ,6……バックメタル,7……緩衝材,9……軸受ケース,
a,b……隙間。
実施例の要部断面図である。 1……セラミック軸受,2……ダミー軸受,3……軸スリー
ブ,6……バックメタル,7……緩衝材,9……軸受ケース,
a,b……隙間。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.軸に軸スリーブを嵌め、この軸スリーブの外周に隙
間を形成して嵌合される円筒のセラミック軸受と、この
セラミック軸受の軸方向の端部にダミー軸受を配置する
と共にこのセラミック軸受を支持する軸受ハウジングと
を備えるセラミック軸受において、少なくとも前記軸の
軸方向の片側端に摩耗はしても軸受として問題のない性
質を有しなじみ性のよいダミー軸受を、前記円筒のセラ
ミック軸受と軸スリーブ間の隙間以下の隙間にして配置
し、前記セラミック軸受及びダミー軸受を前記軸受ハウ
ジングにより支持することを特徴とするセラミック軸
受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62063821A JP2664146B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | セラミツク軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62063821A JP2664146B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | セラミツク軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63235720A JPS63235720A (ja) | 1988-09-30 |
JP2664146B2 true JP2664146B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13240412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62063821A Expired - Lifetime JP2664146B2 (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | セラミツク軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2664146B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4997324A (en) * | 1988-04-21 | 1991-03-05 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Spindle structure for machine tool |
JPH0740097Y2 (ja) * | 1992-09-22 | 1995-09-13 | 日本ピラー工業株式会社 | ラジアル軸受 |
JP6313164B2 (ja) * | 2014-08-28 | 2018-04-18 | 住友重機械工業株式会社 | 撹拌軸の駆動装置およびその組み立て方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311455Y2 (ja) * | 1984-10-15 | 1991-03-19 | ||
JPH021533Y2 (ja) * | 1985-10-22 | 1990-01-16 |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP62063821A patent/JP2664146B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63235720A (ja) | 1988-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR950011872A (ko) | 롤러 베어링용 케이지 및 그 제조방법 | |
JPS58196321A (ja) | 軸支持装置 | |
US4541743A (en) | Plastic retainer for roller bearing | |
JPS62137415A (ja) | 円筒状の転動体のためのラジアルころがり軸受保持器 | |
JP2617583B2 (ja) | 割りリングころ軸受保持器 | |
JP2664146B2 (ja) | セラミツク軸受 | |
JPH04102710A (ja) | 万能連結器 | |
US6422527B1 (en) | Housing support | |
EP3779220B1 (en) | Tapered roller bearing | |
US5310266A (en) | Rolling-contact bearing assembly with data sensor | |
EP0501506A2 (en) | A support unit for an idle element, in particular a non-driving wheel of a vehicle | |
US4350397A (en) | Low strength material housing bearing | |
EP0072666A1 (en) | Improvements in bushes | |
JP4966000B2 (ja) | スラスト軸受用保持器 | |
GB1559567A (en) | Bearing | |
JP3332049B2 (ja) | 玉軸受用冠型保持器 | |
EP3892874B1 (en) | Tapered roller bearing | |
JPS6228550A (ja) | 差動歯車アセンブリ | |
JP2507482B2 (ja) | セラミックすべり軸受装置 | |
DE3468497D1 (en) | Fly-wheel device | |
JP3300931B2 (ja) | セラミックス製球面すべり軸受 | |
JPH028098Y2 (ja) | ||
ITTO960220A1 (it) | Dispositivo di tenuta e trattamento provvisorio per cuscinetti a sfera | |
JPS6030491Y2 (ja) | スラスト軸受け装置 | |
JPH0589952U (ja) | 二つ割れ保持器付き針状ころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |