JP2662430B2 - Ｃａｔｖシステムのセンタ装置および端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［概要］ CATVシステムのセンタ装置および端末装置に関し、 カード識別子によって偽造カードを発見することを目
的とし、 複数の端末装置の制御を行うCATVシステムのセンタ装
置は、複数の端末装置から送信されるカード識別子か
ら、同一カードが同時に使用されているか否かを判定
し、同一カードが使用されている端末装置の視聴を不可
にする管理手段を備え、CATVシステムのセンタ装置に接
続される端末装置は、カード識別子を読み取るカード読
取手段と、前記カード読取手段で読み取ったカード識別
子をCATVシステムのセンタ装置に送信する送信手段と、
センタ装置より該カード識別子が使用不可であるという
情報を受信した場合に、端末装置での視聴を不可とさせ
る制御手段を備えるようにした。

［産業上の利用分野］ 本発明は、CATVシステムのセンタ装置および端末装置
に関する。

本出願人は、視聴者が放送番組に対応するカードを持
ち、このカードを端末に挿入することによって有料番組
を視聴することができるようにしたチャンネル選択方式
を提案している。

この方式は、プログラム編集の自由度が高く、視聴者
は関心のある番組だけを購入することができ、さらに課
金方式も簡単であるという利点を有している。

しかし、放送者はカードを視聴者に販売することによ
り利益を得るため、カードの複写、偽造が行なわれると
被害は大きい。このため、偽造カードを発見することが
必要である。

［従来の技術］ 本出願人は、有料放送システムのチャンネル選択方式
として、例えば第８図に示すようなものを提案してい
る。

この有料放送システムは、センタ11側に映像、音声お
よびデータなどの情報を物理チャンネルごとに送出する
送出手段12と、前記物理チャンネルの内容となる論理チ
ャンネルの番号を含む制御情報を送出する管理手段16
と、前記情報および制御情報を多重化して送出する多重
化装置15とを有し、一方、ホームターミナル18側には前
記論理チャンネル番号を含む管理情報を入力する入力手
段29と、前記制御情報と前記管理情報とを照合してチャ
ンネル選択を支持する制御プロセッサ23と、該制御プロ
セッサ23の指示により所定の物理チャンネルを選択する
チャンネル選択手段31と、該チャンネル選択手段31の出
力情報を受信する受信手段33と、を有し、視聴者が所望
する論理チャンネル番号を入力することにより、自動的
に該当する物理チャンネルを選択して、所望の情報を受
信するようにしたものである。

また、ボーリング機能によって、視聴者側の何らかの
情報をセンタ側へ伝えるようにし、在宅で買物をした
り、各種アンケートに応答したりする、双方向放送シス
テムも知られている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のようなチャンネル選択方式であ
っては、視聴者は関心のある番組をカードで購入するよ
うになっているため、カードの複写、偽造が行なわれる
と、放送者の被害が大きい。したがって、偽造カードを
発見することが必要となる。

本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたも
のであって、カード製造時にカード１枚ごとに異なるカ
ード番号を記録しておき、このカード番号情報によって
偽造カードを発見するようにしたCATVシステムのセンタ
装置および端末装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 第１図は、本発明の原理説明図である。

複数の端末装置18の制御を行うCATVシステムのセンタ
装置11は、複数の端末装置18から送信されるカード識別
子から、同一カードが同時に使用されているか否かを判
定し、同一カードが使用されている端末装置18の視聴を
不可にする管理手段16を備える。

CATVシステムのセンタ装置11に接続される端末装置18
は、カード識別子を読み取るカード読取手段29と、前記
カード読取手段29で読み取ったカード識別子をCATVシス
テムのセンタ装置11に送信する送信手段35と、センタ装
置11より該カード識別子が使用不可であるという情報を
受信した場合に、端末装置18での視聴を不可とさせる制
御手段23を備える。

［作用］ 本発明においては、カード製造時にカード１枚毎に異
なるカード番号を記録しておき、例えば10,000枚のカー
ドを製造したときはカードに１〜10,000のカード番号を
付与しておき、カード読取手段で読み取ったこれらのカ
ード番号をポーリング手段により視聴中のチャンネル番
号、端末番号などのポーリング情報に付加してセンタに
送る。

センタではこれらの情報に基づいて予め入力してある
カード番号と照合して、同一時刻に同一カード番号で同
一論理チャンネルを視聴している視聴者が２者以上あれ
ば、偽造が行なわれていると判定することができる。こ
のような条件で視聴している視聴者を記録しておけば、
偽造に関与した視聴者、偽造カードの使用状態を把握す
ることができる。

また、この場合、カード読取手段に設けたカード回収
機構により、視聴者が偽造カードを取り出せなくなるよ
うに回収することができる。また、チャンネル選択手段
のゲート出力を止める、またはデスクランブルを行なわ
ないことによりその番組を視聴することができないよう
にすることもできる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は、本発明を実施するための放送システムを示
す図である。

第２図において、11はセンタであり、センタ11は送出
手段である複数個の送出部12と、変調部13および多重化
部14からなる多重化装置15と、管理コンピュータ（管理
手段）16とポーリング部（ポーリング手段）34を有して
いる。

送出部12は、映像、音声およびデータなどの情報を多
重化装置15に送出する。この情報の伝送には１チャンネ
ルあたり、例えば6MHZの周波数空間を割りつけており、
これら物理的チャンネルという。

管理コンピュータ16は、送出部12に送出の指示を与え
るとともに、多重化装置15に制御情報を送出する。制御
情報の伝送方式は、サイクリック時分割伝送であり、伝
送チャンネルは前記情報のチャンネルとは独立したチャ
ンネルとしている。制御情報の内容は、日時、放送終
了、サービス種別、暗証コード、物理チャンネル番号、
および論理チャンネル番号である。なお、論理チャンネ
ルは物理チャンネルのうちの特定の番組をいう。

また、管理コンピュータ16はポーリング部34からのポ
ーリング情報により常時視聴者の視聴中の論理チャネル
番号情報を収集し、記録分析することにより、視聴率の
調査を行なうとともに、論理チャンネル番号情報、端末
番号情報に付加して送られてくるカード番号情報に基づ
いてカード管理を行なう。すなわち、同一時刻に同一カ
ード番号で同一論理チャンネルを視聴している視聴者が
２者以上あるときは、カード偽造が行なわれていると判
定し、その視聴者の端末番号を記録しておき、偽造に関
与している視聴者を把握するようにしている。

前記情報および制御情報は、変調部13で変調され、多
重化部14で多重化された後、伝送路17を介してホームタ
ーミナル18に送出される。また、ポーリング部34より多
重化装置15を介してホームターミナル18にポーリングが
送出される。19はホームターミナル18内に設けられた分
岐路であり、分岐路19は、情報および制御情報をそれぞ
れ分岐して２つ復調部20,21へ送る。一方の復調部20は
情報および制御情報をそれぞれ復調し、分離部22は復調
された情報および制御情報のうち、制御情報を分離し
て、制御プロセッサ23へ送る。

制御プロセッサ23は、符号抽出部24、照合部25、カー
ドデータ抽出部26および制御部27より構成されている。

一方、28は視聴者が番組のうちの関心のある番組（論
理チャンネル）を購入するためのカードであり、カード
28にはサービス種別、暗証コード、有効期間、論理チャ
ンネル番号、およびカード番号が記録されている。

カード番号はカード製造時にカード28一枚毎に記録さ
れ、例えば10,000枚製造したときはカード28に１〜10,0
00の番号を付与する。このカード記録情報の１例を第４
図に示す。

カード28がカードリーダ部（カード読取手段）29に挿
入されると、カードリーダ部29はカードデータを読み取
り、カードデータ抽出部26はカードデータを抽出して照
合部25へ送る。また、符号抽出部24は、制御情報を抽出
して照合部25へ送り、照合部25は制御情報とカードデー
タとを照合して照合結果を制御部27へ送る。制御部27は
照合結果を表示部30に送るとともに、チャンネル選択手
段であるチャンネル選択部31にチャンネル選択の指示を
与える。表示部30は制御部27からの出力により放送な
し、OK、NGまたはカード重複をそれぞれ表示する。

35は前記ポーリング部34からのポーリング通信に応答
するポーリング部（ポーリング手段）であり、このポー
リング部35は、端末NO、視聴中のチャンネル番号、端末
番号などのポーリング情報にカード番号を付加して伝送
路17を介してセンタ11へ送出する。

一方、他方の復調部21では情報を復調し、チャンネル
選択部31に送る。チャンネル選択部31は制御部27からの
チャンネル選択の指示により、特定の物理チャンネルを
選択して送出部32を介して受信手段である受信部33へ送
る。この場合、カード28が重複しているときは、チャン
ネル選択部31のゲート出力を止める、またはデスクラン
ブルを行なわないことにより視聴者が論理チャンネルを
視聴することができないようにすることができる。受信
部33は、テレビ受信機に限らず、オーディオアンプ、FM
受信機、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサな
どからなり、所望の情報を受信する。

なお、前記制御プロセッサ23には、オプション通信の
ためのアダプタが接続可能であり、PCM、音声受信、パ
ソコン通信、FMテレビ受信など各オプション機能をもた
せることができるようになっている。

次に、第４図に基づいて前記カードリーダ部29の構成
を説明すると、36は筐体であり、筐体36内にはカード28
を回収する回収箱37が収納されている。また、筐体36に
はカード挿入口38が設けられ、カード挿入口38に挿入さ
れたカード28には引込排出ローラ39によって引き込みま
たは排出が行なわれる。カード28のカードデータはガイ
ド40に設けた読取ヘッド41により読み取られる。また、
カード28が重複していると判定したときは、ストッパ42
を移動させて、回収ローラ43により回収箱37に回収す
る。このようにして、カード28が重複しているときは、
カード28を視聴者から回収することができるようにして
いる。

次に、動作を説明する。

第５図〜第７図は本発明の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。

第５図において、ステップS1で視聴者端末IDの稼動端
末管理表（ID表）とカード番号NOのカード管理表（NO
表）を初期値に設定する。次に、ステップS2でポーリン
グ情報をリードし、ステップS3でポーリング情報がカー
ド情報であることを判明したときは、ステップS4でカー
ド管理表のカード番号が初期値であるか否かを判別す
る。

カード番号が初期値であるときは、ステップS5で回収
フラグ（回収FLG）を稼動端末管理表に記入する。

ここで、回収フラグが１のときはカード28が重複して
いることをコンソール表示するだけの場合を示し、２の
ときはカード28を回収する指令であることを示し、３の
ときはカード28の回収とデスクランブル停止の指令であ
ることを示す。

次に、ステップS6では視聴者端末IDをカード管理表に
記入し、ステップS7でカード情報をログ出力領域に移
し、ステップS8でジャーナルファイルに記録する。こう
して、偽造カードの使用状態を把握し、偽造に関与した
視聴者を調査することができるようになっている。

次に、前記ステップS3でポーリング情報がカード情報
でないときは第６図ののフローに入る。

第６図において、ステップS11で回収フラグが変更さ
れたか否かを判別し、変更されていないときはに進
み、変更されているときは、ステップS12で回収フラグ
の指示値が正当であるか否かを判別する。指示値が１〜
３以外のときは、ステップS13で指示値の不当であるこ
とを表示してへ進み、指示値が１〜３であって正当な
ときは、ステップS14でその変更された指示値（例えば
１→２）を回収フラグに設定して、に進む。

次に、前記ステップS4でカード管理表のカード番号が
初期値でないときは、第７図ののフローに入る。

第７図において、ステップS21では視聴者端末IDと回
収フラグにより回収電文をつくり、ステップS22で回収
フラグが１であるか否かを判別する。回収フラグが１の
ときは、ステップS24でカード28が重複していることを
コンソール表示する。回収フラグが１でないときは、２
か３であるので、ステップS23でその指令を管理コンピ
ュータ16へ与え、カードリーダ部29でカード28を回収す
るか、または回収に加えてチャンネル選択部31のゲート
出力を止める、またはデスクランブルを停止して視聴者
が番組を視聴することができないようにする。

次に、ステップS25ではカード管理表のカード番号が
オール９、すなわちカード管理番号の最終番号であるか
否かを判別し、オール９であればに戻り、オール９で
ないときは、ステップS26でカード番号と回収フラグに
より回収電文を作成する。

すなわち、この場合には重複カード３枚以上あること
を示している。次に、ステップS27で回収フラグが１で
あるか否かを判別し、１のときは、ステップS30でカー
ド重複を表示し、１でないときは管理コンピュータ16に
回収、または回収＋デスクランブル停止を指示し、ステ
ップS29でオール９をカード管理表に記入してへ戻
る。

以上のように、カードリーダ部29で読み取ったカード
番号をポーリング部35により論理チャンネル番号、端末
番号のポーリング情報に付加してセンタ11へ送るように
したため、管理コンピュータ16はカード番号情報に基づ
いてカード管理を行ない、同一時刻に同一カード番号で
同一論理チャンネルを視聴している視聴者が２者以上あ
ればカード28の偽造が行なわれていると判定することが
でき、カード28の偽造に関与した視聴者を調査すること
ができる。この場合、カード28をカードリーダ部29の回
収箱37内に回収することもでき、また回収に加えてチャ
ンネル選択部31のゲート出力を止める、またはデスクラ
ンブルを停止することにより視聴者が番組を視聴するこ
とができないようにすることができる。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、同一時刻に同一カード番号
で同一論理チャンネルを視聴している視聴者が２者以上
いることを判別するようにしたため、カードの偽造を容
易に発見することができる。

また、この場合には、カードをカード読取部の回収箱
に回収することができ、また回収に加えて番組を視聴す
ることができないようにすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、 第２図は本発明を実施するための放送システムを示す
図、 第３図はカード記録情報の説明図、 第４図はカードリーダ部の構成図、 第５図〜第７図は動作を説明するための各フローチャー
ト、 第８図は従来例の説明図である。 図中、 11:センタ、 12:送出部（送出手段）、 13:変調部、 14:多重化部、 15:多重化装置、 16:管理コンピュータ（管理手段）、 17:伝送路、 18:ホームターミナル、 19:分岐部、 20,21:復調部、 22:分離部、 23:制御プロセッサ、 24:符号抽出部、 25:照合部、 26:カードデータ抽出部、 27:制御部、 28:カード、 29:カードリーダ部（カード手段）、 30:表示部、 31:チャンネル選択部（チャンネル選択手段）、 32:送出部、 33:受信部（受信手段） 34:センタ側ポーリング部（ポーリング手段）、 35:ホームターミナル側ポーリング部（ポーリング手
段）、 36:筐体、 37:回収箱 38:カード挿入口、 39:引込排出ローラ、 40:ガイド、 41:読取ヘッド、 42:ストッパ、 43:回収ローラ。

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端末装置の制御を行うCATVシステム
   のセンタ装置において、 複数の端末装置から送信されるカード識別子から、同一
   カードが同時に使用されているか否かを判定し、同一カ
   ードが使用されている端末装置の視聴を不可にする管理
   手段を備えたことを特徴とするCATVシステムのセンタ装
   置。
2. 【請求項２】CATVシステムのセンタ装置に接続される端
   末装置において、 カード識別子を読み取るカード読取手段と、 前記カード読取手段で読み取ったカード識別子をCATVシ
   ステムのセンタ装置に送信する送信手段と、 センタ装置より該カード識別子が使用不可であるという
   情報を受信した場合に、端末装置での視聴を不可とさせ
   る制御手段を備えたことを特徴とするCATVシステムの端
   末装置。
3. 【請求項３】前記カード識別子が使用不可であるとき
   は、カード読取手段によりカードを回収するようにした
   ことを特徴とする請求項２記載のCATVシステムの端末装
   置。
4. 【請求項４】前記カード識別子が使用不可であるとき
   は、視聴データの出力のゲートを止めることを特徴とす
   る請求項２記載のCATVシステムの端末装置。
5. 【請求項５】前記カード識別子が使用不可であるとき
   は、視聴データのデスクランブルを行わないことを特徴
   とする請求項２記載のCATVシステムの端末装置。