JP2661299B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2661299B2 JP1318145A JP31814589A JP2661299B2 JP 2661299 B2 JP2661299 B2 JP 2661299B2 JP 1318145 A JP1318145 A JP 1318145A JP 31814589 A JP31814589 A JP 31814589A JP 2661299 B2 JP2661299 B2 JP 2661299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は各部屋の室温を独立に調節できる可変風量
制御システムを採用したダクト式の空気調和機に関する
ものであり、特に、そのダクト抵抗の差異を検出して端
末ダクトの風量を推定する空気調和機に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来の可変風量制御式の空気調和機として、送風機に
より冷風若しくは温風をダクトを介して各部屋に分配し
て供給するものがある。しかし、各部屋に分岐された枝
ダクトは、その分岐点から各部屋までの長さが各々相違
しているのが常であり、これらの各分岐ダクトの送風抵
抗には各々差異がある。また、ダクト取付工事の不具
合、例えば、ダクト断面形状の歪等の変形、或いはダク
ト内への異物の介在等によっても各ダクトの送風抵抗は
影響を受ける。
かかる状態、特に、後者の場合において、共通の送風
用風路部分、即ち、ダクトの根元部分の圧力を検出して
送風機の駆動を制御すると、下流側の圧力損失の差異を
無視することになり、各部屋毎に精度のよい送風制御、
ひいては室温の制御ができない。
以下に示す従来例は、各部屋に送風される前のダクト
の根元部の圧力を検出して、送風機の駆動を制御するも
のである。
これらの従来例を代表する具体例として、日本冷凍協
会発行の冷凍空調便覧(新版・第4版応用編)の第2章
・空調システムの41ページに記載されている図2・10
(a)を選び、従来例の動作について説明する。
第5図は前記冷凍空調便覧に記載の従来の空気調和機
を示す構成図である。
図において、(1)は空気調和の対象となる被空調室
で、この図では、4部屋の場合を示している。(2)は
被空調室(1)の天井内等に配設され冷風または温風の
送風源として機能する室内機、(3)は空気中の塵芥等
を除去して空気を浄化するエアーフィルタ、(4)は空
気を冷却または加熱する熱交換器、(5)は冷風または
温風を送風する送風機である。この室内機(2)はエア
ーフィルタ(3)、熱交換器(4)、及び送風機(5)
で構成されている。(6)は室内機(2)の空気吹出口
に連通する主ダクト、(7)はこの主ダクト(6)から
各被空調室(1)の数に応じて分岐した枝ダクト、
(8)は各枝ダクト(7)部に装着され各被空調室
(1)への送風量を調整する絞り形式の送風調整ユニッ
ト、(9)はこの絞り形式の送風調整ユニット(8)内
に回転可能に取付けられているダンパ、(10)は枝ダク
ト(7)の末端に位置する吹出口、(11)は被空調室
(1)の扉の下方部に配設されている吸込口、(12)は
被空調室(1)外の廊下の天井面に配設されている天井
吸込口、(13)は天井吸込口(12)と室内機(2)の吸
込口と連通する吸込ダクトである。(14)は各被空調室
(1)内に据付けた室温設定及び室温検出用のルームサ
ーモスタット、(15)は主ダクト(6)内で送風機
(5)からの送風温度を検出する温度検出器、(16)は
同じく主ダクト(6)内で送風機(5)からの送風によ
る風圧を検出する圧力検出器、(17)は熱交換器(4)
に接続され熱交換器(4)での熱変換動作を支配するヒ
ートポンプ等の熱源機である。
従来のダクト方式の集中冷暖房用の空気調和機は蒸気
のように構成されており、熱交換器(4)で冷却または
加熱した空気を送風機(5)で冷風または温風としてダ
クト(6)及び/または枝ダクト(7)を介して複数の
被空調室(1)の各室内に分配し送風する集中送風手
段、及び前記各枝ダクト(7)部に装着され前記各被空
調室(1)への冷風または温風の送風量をダンパ(9)
の開閉により調整する送風調整手段たる絞り形式の送風
調整ユニット(8)を有している。
つぎに、上記のような構成の従来の空気調和機の動作
について説明する。
まず、各ルームサーモスタット(14)で使用者等が設
定した設定温度と検出された現在の実際の室温との温度
差に応じて絞り形式の送風調整ユニット(8)のダンパ
(9)の開度を任意の位置に各々調節する。このダンパ
(9)の開度に応じて主ダクト(6)内の圧力も変化す
る。この圧力の変化は圧力検出器(16)で検出され、予
め設定した設定圧力となるように送風機(5)による送
風容量を調整する。また、送風量の変化に伴い熱交換器
(4)の出口側の送風温度も変化するため、この変化を
温度検出器(15)が検出し、予め設定した送風温度とな
るように熱源器(17)の能力を制御する。
このような一連の制御により、略一定温度に調節され
た適量適温の空気が吹出口(10)から被空調室(1)内
に吹出される。すなわち、各被空調室(1)内の熱負荷
の大小に応じた風量で吹出される。また、被空調室
(1)内を空調した空気は吸込口(11)から廊下等の空
間を通り天井吸込口(12)に流入し、吸込ダクト(13)
を経て再び室内機(2)に戻る。そして、再度、上記の
動作に従って同一の流れを繰返す。
上記のように、従来の一般的な絞り形式の送風調整ユ
ニット(8)を用いたダクト方式の集中冷暖房用の空気
調和機では、各被空調室(1)内の熱負荷の変動に応じ
て送風温度と送風圧力との最適値を決定し、これらの値
が略一定となるように熱源機(17)と送風機(5)の容
量を適宜制御している。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の空気調和機では、送風機(5)に
よる送風量の制御を、送風の際の主ダクト(6)内の圧
力変化を制御指標として行なっていた。
しかし、主ダクト(6)の根元圧力を一定にするよう
に、根元圧力を制御指標とした送風機(5)の送風容量
の制御では、各分岐ダクトの送風抵抗が各々相違するた
め、各分岐ダクトを通過する風量、即ち、各被空調室
(1)への供給風量を適正に維持できなかった。
また、ダクト取付工事の不具合、例えば、タクト断面
形状の歪等の変形、或いはダクト内への異物の介在等に
より送風障害が分岐ダクトに存在する場合には、上記の
各被空調室(1)への供給風量を適正に維持することは
特に困難であった。
なお、上記のような主ダクト(6)内の圧力変化を制
御指標としない装置が、特公昭60−47497号公報に開示
されていた。これは、各吹出口の端末風量制御ユニット
に風速センサとしての機能をもたせて送風機(5)等を
制御するものであった。そして、この装置では、ダンパ
(9)が全開となって送風条件が最も劣勢にある送風調
整ユニットが設定風量以下の出力を発した場合に、この
出力に基づいて送風機(5)の送風量を増大するように
し、送風機(5)を常に必要最小能力に制御していた。
しかし、上記の公報で開示された技術では、各吹出口
で適正な風量を得ることができるものの、各端末風量制
御ユニット等が風速センサの存在により、大掛りとなり
極めて高価となっていた。通常、この種の空気調和機の
端末は5〜15程度であり、この価格の高低は極めて重要
であった。
そこで、この発明は簡易な構成及び手段により、送風
機の容量制御が適正に行なえる空気調和機の提供を課題
とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明にかかる空気調和機は、熱交換器で冷却また
は加熱した空気を送風機で冷風または温風として主ダク
ト及び枝ダクトを介して複数の被空調室の各室内に分配
し送風する集中送風手段と、前記各枝ダクトに装着され
前記各被空調室への冷風または温風の送風量をダンパの
開閉により調整する送風調整手段と、前記送風調整手段
のダンパの開閉を試運転モードのときに各一台毎に開閉
度合を変えるとともに他を全閉とするダンパ制御手段
と、前記送風機からの送風量を風量検出器で検出し、実
際の送風量を測定する風量測定手段と、前記集中送風手
段の出口空気圧と入口空気圧との圧力差を圧力差検出器
で検出し、実際のダクト系に対する送風圧力差を測定す
る圧力差測定手段と、前記圧力差測定手段と風量測定手
段とダンパ制御手段の各出力ににより前記各送風調整手
段の通過風量とダンパの開閉度合と送風圧力差との相関
関係を演算し、各ダクト内の送風抵抗を得るための送風
制御の初期設定情報を算出する風量演算手段と、前記ダ
ンパ制御手段と圧力差検出器と圧力差測定手段と風量演
算手段とからなる前記初期設定情報を得る初期設定情報
獲得手段と、前記初期設定情報を記憶する初期設定情報
記憶手段とを具備し、各ダクトの風路抵抗の差異を事前
に検知し、各端末風量制御ユニットの風量を間接的に推
定して、設定風量に対する送風圧力差及びダンパの開閉
度合を求めるようにしたものである。
[作用] この発明の空気調和機においては、試運転モードのと
きに、ダンパ制御手段が送風調整手段のダンパの各々一
台毎に開閉度合を変えるとともに他を全閉とし、このと
きの送風機の送風量を風量検出器により風量測定手段で
測定するとともに、集中送風手段の出口空気圧と入口空
気圧との圧力差を圧力差検出器により圧力差測定手段で
測定する。そして、上記のダンパ制御手段によるダンパ
の開閉情報及び風量測定手段による風量情報及び圧力差
測定手段による送風圧力差情報から風量演算手段はこれ
らの各関係を演算してテーブル化或いは定式化する。こ
の一連の動作は送風調整手段の数だけ初期設定情報獲得
手段により行なわれ、各枝ダクト等に所定の風量を送風
するには、送風圧力差及び送風調整手段のダンパの開閉
度合をいかに制御すべきかの情報を初期設定情報として
初期設定情報記憶手段に順次蓄積する。一方、実際の運
転モードのときには、上記の初期設定情報記憶手段に記
憶された情報に基づき送風機及び送風調整手段のダンパ
の開閉度合を適宜制御し、各被空調室に適量の冷風また
は温風を設定風量に応じて適正に供給する。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシス
テム全体を示す構成図である。なお、図中、(2)、
(4)から(7)、(9)及び(16)は上記従来例の構
成部分と同一または相当する構成部分であるから、ここ
では重複する説明を省略する。また、この空気調和機も
従来例と同様に、熱交換器(4)で冷却または加熱した
空気を送風機(5)で冷風または温風としてダクト
(6)及び枝ダクト(7)を介して複数の被空調室
(1)の各室内に分配し送風する集中送風手段、及び前
記各枝ダクト(7)に装着され前記各被空調室(1)へ
の冷風または温風の送風量をダンパ(9)の開閉により
調整する送風調整手段を有している。なお、この空気調
和機の運転モードによる通常の運転制御動作は従来より
周知なので、ここではこの空気調和機の試運転モードに
ついて説明する。
第1図において、(18)は集中送風手段として機能す
る熱交換器(4)及び送風機(5)からなる室内機
(2)の出口空気圧と入口空気圧との圧力差を検出する
圧力差検出器、(19)は主ダクト(6)の根元部に配設
されている風量検出器であり、送風機(5)による送風
量を検出する。(20)は各送風調整手段のダンパ(9)
の開度を制御するダンパ制御手段である。このダンパ
(9)には各ダンパ(9)の開閉動作を個々に行なう駆
動機構(図示せず)が接続されており、ダンパ制御手段
(20)からの開度信号に応じて各々の駆動機構を作動さ
せ、対応するダンパ(9)の開度を制御する。(21)は
風量検出器(19)の検出信号に基づき実際の送風量を測
定する風量測定手段である。(22)は圧力差検出器(1
8)の検出信号に基づき実際の送風圧力差を測定する圧
力差測定手段である。(23)は前記圧力差測定手段(2
2)と風量測定手段(21)とダンパ制御手段(20)の各
出力により送風調整手段の通過風量とダンパ(9)の開
閉度合と送風圧力差との関係を演算する風量演算手段で
ある。この風量演算手段(23)は風量測定手段(21)か
らの測定風量出力と圧力差測定手段(22)からの測定圧
力差出力とダンパ制御手段(20)からの当該ダンパ開度
情報出力を入力として、これらの関係を演算評価し、テ
ーブル化或いは定式化された初期設定情報が生成され
る。(24)は初期設定情報記憶手段であり、ここには風
量演算手段(23)で算出した各ダクト内の送風抵抗を得
るための送風制御の初期設定情報が記憶される。さら
に、(25)は試運転操作のみに必要なダンパ制御手段
(20)と圧力差検出器(18)と圧力差測定手段(22)と
風量演算手段(23)とからなる初期設定情報獲得手段で
あり、この初期設定情報獲得手段(25)は着脱自在な構
成となっている。
ここで、上記のように構成された空気調和機の風量演
算手段(23)の機能及び動作の一例について、第2図を
参考にして説明する。第2図はこの発明の一実施例であ
る空気調和機に用いる送風機の風景と送風圧力差との関
係を示す送風特性図である。
第2図において、縦軸は送風機(5)による室内機
(2)の出口空気圧と入口空気圧との圧力差から求まる
送風圧力差P、横軸は風量Q、実線は送風機(5)の特
性曲線、破線は所定のダンパ(9)に至る枝ダクト
(7)等の送風抵抗を示す抵抗曲線である。破線のパラ
メータは各ダンパ(9)の開度Dである。なお、実線の
送風特性曲線は送風機(5)の回転数を所定の回転数に
固定したときを示している。また、枝ダクト(7)等の
送風抵抗を示す抵抗曲線はダンパ(9)の開度Dによっ
て図のように変化する。
この特性図を利用することにより、上記実施例の所定
の一の送風調整手段のダンパ(9)の開度Dを数段階に
亘って順次変化させる。なお、このとき、他のダンパ
(9)は全閉状態である。このときの各風量Qi1,Qi2,Qi
3とこの風量に対応する送風圧力差P1,P2,P3を測定すれ
ば、送風圧力差Pと風量Qiとダンパ(9)の開度Diの相
関関係が判明する。
したがって、所定の一のダンパ(9)の開度をDiと
し、他のダンパ(9)を全閉状態にしたときの、風量が
Qi1で送風圧力差がP1であれば、点1はそのときの送風
機(5)の送風特性曲線と抵抗曲線の交点となる。すな
わち、このP1は送風機(5)による室内機(2)の出口
空気圧と入口空気圧との圧力差であるとともに、このP1
が風量Qi1としたときの当該ダンパ(9)を含むダクト
管路の送風抵抗と等しい。
この考え方に従えば、単にダクト内圧力による送風抵
抗を求める考え方に比べ、より正確にダクト管路の送風
抵抗が求まる。これは、ダクト内圧力による場合には、
吸込側の圧力は評価されず、単に、吹出側の圧力のみか
らダクト管路の送風抵抗を求めるものだからである。
上記と同様の操作を他の各送風調整手段のダンパ
(9)についても行なうことにより、各々の送風経路に
ついての送風圧力差Pと風量Qiとダンパ開度Diの関係を
テーブル化或いは定式化できる。
そして、このテーブル化或いは定式化した結果は、初
期設定情報記憶手段(24)に蓄積される。
実際の運転における送風制御において、この蓄積情報
を用いれば、送風圧力差Pと各送風調整手段のダンパ
(9)の開度Diを既知として、各風量Qを算出すること
ができる。或いは、各送風調整手段を通過する通過風量
を予め設定すれば、室内機(2)の送風圧力差Pのとき
の各送風調整手段のダンパ(9)の開度Diを各々算出す
ることができる。
したがって、上記のような風量演算手段(23)等を用
いて空気調和機を構成すれば、従来より要求されていた
各部屋毎の精度のよい送風制御を、各ダンパ(9)の開
度及び風量を制御指標として送風機(5)の送風容量の
制御ができる。また、従来例で引例とした特公昭60−47
497号公報で開示されているような各送風調整手段毎に
風量検出センサ機能等を備える必要もなくなる。
つぎに、この実施例の空気調和機による動作を第3図
により説明する。第3図はこの発明の一実施例の空気調
和機の試運転モードにおける制御動作例を示すフローチ
ャートである。なお、この制御動作はマイクロコンピュ
ータを利用し、試運転モードを選択することによって、
このルーチンをコールするものであるが、この制御回路
についてはここでは説明を省略する。
空気調和機の運転モードを試運転モードにすることに
より、以下のルーチンに従って動作制御が行なわれる。
まず、ステップS1で運転モードが試運転モードにある
か否かを判断する。試運転モードにない場合には、以下
に述べる一連の制御動作は行なわれない。試運転モード
にある場合には、ステップS2で熱源機(本実施例では図
示せず)の運転を停止し、ステップS3で送風機(5)の
運転を開始する。そして、ステップS4で主ダクト(6)
に接続されている送風調整手段のダンパ(9)の個数N
を設定し、ステップS5で最初(I=1)のダンパ(9)
を初期開度に設定し、残りの他のダンパ(9)を全閉状
態にする。このダンパ(9)の開閉制御はダンパ制御手
段(20)により行なわれる。そして、ステップS6でこの
ときの送風機(5)による実際の送風量が風量検出器
(19)及び風量測定手段(21)によって測定され、ステ
ップS7でこのときの送風機(5)による室内機(2)の
送風圧力差が圧力差検出器(18)及び圧力差測定手段
(22)によって測定される。続いて、ステップS8で上記
のダンパ(9)(I=1)の開度が次の設定開度にすべ
きか否かを判断する。次の設定開度にすべき場合には、
ステップS9で上記のダンパ(9)(I=1)の開度を次
の設定開度に変更し、ステップS6に戻りステップS6及び
ステップS7の動作を行なう。この開度の変更はダンパ
(9)の種類によっても相違するが、通常、2段階から
3段階の水準でよい。なお、この場合にも他のダンパ
(9)は全閉状態のままである。このステップS6からス
テップS9の動作はダンパ(9)の開度が所定の設定開度
となるまで繰返し行なわれる。一方、ステップS8でダン
パ(9)(I=1)の開度を次の設定開度にすべきでな
い場合、即ち、この場合は上記ダンパ(9)の開度が所
定の設定開度まで到達した場合であるが、ステップS10
で上記の設定開度まで到達したダンパ(9)がN番目の
ダンパ(9)か否かを判断する。未だN番目でない場合
には、ステップS11でI=I+1として再度ステップS5
に戻り上記の動作を繰返す。したがって、上記の動作は
I=1からI=Nまでのダンパ(9)のすべてについて
順次行なわれ、合計でN回繰返されることになる。そし
て、ステップS10でI=N番目のダンパ(9)となった
ことを確認した場合には、ステップS12で上記一連の動
作で得た各ダンパ(9)の開度、送風量、及び送風圧力
差の各データからこれらの関係を演算し、各送風調整手
段についてテーブル化或いは定式化する。この演算動作
は風量演算手段(23)により行なわれ、この初期設定情
報は初期設定情報記憶手段(24)に記憶される。
続いて、上記のテーブル化或いは定式化した各ダンパ
(9)の開度、送風量、及び送風圧力差の関係を用いて
行なわれるダンパ(9)及び送風機(5)の実際の制御
動作について、第4図のフローチャートの流れに沿って
簡単に説明をする。第4図はこの発明の一実施例の空気
調和機の制御動作例を示すフローチャートである。
まず、ステップS12でこのルーチンがコールされる
と、ステップS21で各送風調整手段について、上記の初
期設定情報記憶手段(24)に記憶されている各送風調整
手段毎に定式化或いはテーブル化された風量、ダンパ開
度、及び室内機(2)の送風圧力差の関係を用いて、各
送風調整手段に要求された任意の要求送風量について、
ダンパ開度を全開としたときの必要送風圧力差Piを各々
算出する。つぎに、ステップS22で各送風調整手段の必
要送風圧力差Piの最大値Pimaxを選出する。ステップS23
では各送風調整手段について、送風圧力差PiがPimaxの
ときに各設定風量を与える各々のダンパ開度を上記の関
係から求める。このとき、ステップS21で必要送風圧力
差PiがPimaxであった送風調整手段のダンパ(9)の開
度は当然全開状態となる。そして、ステップS24ではス
テップS23で求めたダンパ開度を各々の送風調整手段に
指示して、ダンパ(9)を動作させる。この後、ステッ
プS25で前記各送風調整手段について要求される要求送
風量の和と前記風量測定手段による測定送風量が等しく
なるように送風機(5)を制御する。そして、要求送風
量の和と実際の総送風量とを等しくする。
このような制御動作を行なうことにより、例えば、従
来例の引例として述べた特公昭60−47497号公報で開示
されているような、搬送動力を極小にするような送風制
御をより簡易に実現できる。
上記のように、この実施例では試運転モードのとき
に、ダンパ制御手段(20)が送風調整手段のダンパ
(9)の開閉を各一台毎に開閉度合を変えるとともに他
を全閉とする制御を行なう。このときの送風機(5)の
送風量が風量検出器(19)を介して風量測定手段(21)
で測定される。また、このときの送風機(5)からの送
風による室内機(2)の送風圧力差が圧力差検出器(1
8)を介して圧力差測定手段(22)で測定される。そし
て、上記のダンパ制御手段(20)によるダンパ(9)の
開閉情報及び風量測定手段(21)による風量情報及び圧
力差測定手段(22)による送風圧力差の情報から風量演
算手段(23)はこれらの各関係を演算してテーブル化或
いは定式化され、これらの初期設定情報は初期設定情報
記憶手段(24)に記憶される。この一連の動作は送風調
整手段の数だけ行なわれ、各枝ダクト(7)等に所定の
風量を送風するには、前記送風圧力差及び送風調整手段
のダンパ(9)の開閉度合をいかに制御すべきかの初期
設定情報が初期設定情報記憶手段(24)に記憶され順次
蓄積される。このように、各ダクトの風路抵抗の差異を
事前に検知し、各端末風量制御ユニットの風量を間接的
に推定して、要求風量に対する適正なダンパ(9)の開
閉度合を求める。
そして、実際の運転モードのときに、上記の初期設定
情報記憶手段(24)に記憶された初期設定情報に基づ
き、送風機(5)及び送風調整手段のダンパ(9)の開
閉度合を適宜制御することにより、各被空調室(1)に
適量の冷風または温風を安定して供給できる。
しかし、上記で述べてきた試運転操作(初期設定)
は、空気調和機の試運転調整時(即ち、試運転モード
時)のみ行なわれ、この試運転操作にのみ必要な上記の
各手段の多くは、通常の運転時には不要である。特に、
圧力差検出器(18)は一般的に高価であり、システムの
低コスト化の障害となる場合もある。
そこで、この実施例の空気調和機においては、試運転
操作のみに必要な前記ダンパ制御手段(20)と圧力差検
出器(18)と圧力差測定手段(22)と風量演算手段(2
3)とが全体で初期設定情報獲得手段(25)として着脱
自在に構成されている。そして、通常、この初期設定情
報獲得手段(25)は空気調和機の設備設置業者が所有し
ており、試運転操作にのみ、これをセットして初期設定
を行なう。なお、このようにして、得た初期設定情報は
初期設定情報記憶手段(24)に記憶させておく。
このように構成することにより、システム全体の低価
格化を促進できるばかりでなく、更に、高価で精度のよ
い圧力差検出器(18)を使用することができるので、前
記初期設定情報の高品位化も可能になり、送風制御精度
も向上する。
したがって、この実施例では各ダクトの送風抵抗等に
応じて、極めて容易に適正風量の配分と搬送動力の低減
を図ることができ、各被空調室(1)への供給風量を適
正に維持できる。しかも、これらの制御を風速センサ機
能を有する特殊な端末風量制御ユニット等を用いること
なく簡易な構成でできる。この結果、安価な構成によ
り、効率のよい送風動作を実現できる。
さらに、この実施例では試運転操作のみに用いる諸手
段が全体で初期設定情報獲得手段(25)として着脱自在
に構成されている。この結果、安価な構成により、効率
よく、精度の良好な送風動作を実現できる。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明の空気調和機は、試運
転モードのとき、ダンパ制御手段によるダンパの開閉情
報及び風量測定手段による風量情報及び圧力差測定手段
による送風圧力差の情報から、これらの各関係を風量演
算手段で演算してテーブル化或いは定式化することによ
り、各ダクトの風路抵抗の差異を事前に検出し、各端末
風量制御ユニットの風量を間接的に推定し、要求風量に
対する適正なダンパの開閉度合を求めることができる。
そして、実際の運転モードのときに、上記の各情報に基
づき、送風機及びダンパの開閉度合を適宜制御すること
により、各ダクトの送風抵抗等に応じて、適正風量の配
分と搬送動力の低減を図ることができ、各被空調室への
供給風量を適正に維持でき、しかも、これらの制御を特
殊な端末風量制御ユニット等を用いることなく安易な構
成にできるので、経済的で効率のよい送風動作を実現で
きる。また、試運転操作のみに用いる諸手段が全体で初
期設定情報獲得手段として安価に構成され、効率及び精
度のよい送風動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図、第2図はこの発明の一実施例であ
る空気調和機に用いる送風機の風量と送風圧力差との関
係を示す送風特性図、第3図はこの発明の一実施例であ
る空気調和機の試運転モードにおける制御動作例を示す
フローチャート、第4図はこの発明の一実施例である空
気調和機の制御動作例を示すフローチャート、第5図は
従来の空気調和機を示す構成図である。 図において、 1:被空調室、4:熱交換器 5:送風機、6:主ダクト 7:枝ダクト、9:ダンパ 16:圧力検出器、18:圧力差検出器 19:風量検出器、20:ダンパ制御手段 21:風量測定手段、22:圧力差測定手段 23:風量演算手段 24:初期設定情報記憶手段 25:初期設定情報獲得手段 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−102133(JP,A) 特開 平3−51658(JP,A) 特開 昭57−184848(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器で熱交換した空気を送風機で主ダ
    クト及び枝ダクトを介して複数の被空調室の各室内に分
    配し送風する集中送風手段と、 前記各枝ダクト部に装着され前記各被空調室への冷風ま
    たは温風の送風量をダンパの開閉により調整する送風調
    整手段と、 前記送風機からの送風量を風量検出器で検出し、実際の
    送風量を測定する風量測定手段と、 前記送風調整手段のダンパの開閉を試運転モードのと
    き、各一台毎に開閉度合を変えるとともに他を全閉とす
    るダンパ制御手段と、前記集中送風手段の出口空気圧と
    入口空気圧との圧力差を圧力差検出器で検出し、実際の
    ダクト系に対する送風圧力差を測定する圧力差測定手段
    と、前記圧力差測定手段と風量測定手段とダンパ制御手
    段との各出力により、前記各送風調整手段の通過風量と
    ダンパの開閉度合と送風圧力差との相関関係を演算し、
    各ダクト内の送風抵抗を得るための送風制御の初期設定
    情報を算出する風量演算手段とを備えると共に、各ダク
    トの風路抵抗の差異を事前に検出し、各端末風量制御ユ
    ニットの風量を間接的に推定して、要求風量に対する適
    正なダンパの開閉度合を求めるための前記初期設定情報
    を得る初期設定情報獲得手段と、 前記初期設定情報を記憶する初期設定情報記憶手段と を具備することを特徴とする空気調和器。
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