JP2659768B2 - 印刷機のインキローラ用駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、印刷機のインキローラ用駆動装置に関する
ものである。

（従来の技術） ブランケツト対ブランケツト型オフセツト印刷機で
は、インキ元ローラと往復運動を行うインキ往復ローラ
とこれらインキ元ローラ及びインキ往復ローラの間で揺
動運動を行うインキ呼出しローラとを有するインキング
装置を印刷胴の近傍位置に設置し、同印刷胴を歯車機構
を介してラインシヤフトに連結している。

この部分の構成を第１、２図（本発明の印刷機のイン
キローラ用駆動装置を示す第１、２図）により説明する
と、（１）がメインモータ（図示せず）により駆動され
るラインシヤフト、（2a）がラインシヤフト（１）に取
付けた歯車、（2b）が歯車（2a）に噛合した歯車、（2
c）が歯車（2b）と同軸の傘歯車、（2d）が傘歯車（2
c）に噛合した傘歯車、（3a）が傘歯車（2d）と同軸の
歯車で、これらの傘歯車（2d）及び歯車（3a）が一方の
ブランケツト胴（３）の回転軸に取付けられている。

歯車（3a）及びブランケツト胴（３）はもう１つあ
り、この他方のブランケツト胴（３）の歯車（3a）が上
記一方のブランケツト胴（３）の歯車（3a）に噛合して
いる。

（4a）が版胴（４）の回転軸に取付けた歯車で、この
歯車（4a）も上記一方のブランケツト胴（３）の歯車
（3a）に噛合している。

（５）が軸、（5b）が軸（５）に取付けた偏心ブツシ
ユ、（5a）が偏心ブツシユ（5b）の中心軸にベアリング
を介して取付けた歯車、（６）がインキクラツチ、（6
a）がインキクラツチ（６）のハンドル、（6d）がハン
ドル（6a）を有するハンドル軸、（6b）がハンドル軸
（6d）に取付けたレバー、（6c）がレバー（6b）と偏心
ブツシユ（5b）とを連結するリンク（両端にボールジヨ
イントと調整ねじを有するリンク）、（7a）がインキ往
復ローラ（７）の歯車、（8a）が中間歯車、（9a）がイ
ンキ往復ローラ（９）の歯車、（10a）が水往復ローラ
（10）の歯車、（11a）（12a）（13a）が中間歯車、（1
4a）がインキ往復ローラ（14）の歯車である。

印刷時には、ラインシヤフト（１）の回転を歯車（2
a）→歯車（2b）→傘歯車（2c）→傘歯車（2d）を介し
て一方のブランケツト胴（３）に伝えて、このブランケ
ツト胴（３）を回転させる。

またこのブランケツト胴（３）の回転を歯車（3a）→
歯車（3a）を介して他方のブランケツト胴（３）に伝え
て、このブランケツト胴（３）を回転させる。

また上記一方のブランケツト胴（３）の回転を歯車
（3a）→歯車（4a）を介して版胴（４）に伝えて、版胴
（４）を回転させる。

またインキクラツチ（６）のハンドル（6a）を操作し
て、その動きをハンドル軸（6d）→レバー（6b）→偏心
ブツシユ（5b）に伝え、偏心ブツシユ（5b）と歯車（5
a）とを軸（５）を中心に回転させて、歯車（5a）を版
胴（４）の歯車（4a）に噛合する噛合位置と非噛合位置
との何れか一方に移動させる。

そして歯車（5a）を噛合位置に移動させたときには、
版胴（４）の歯車（4a）の回転を歯車（5a）→インキ往
復ローラ（７）の歯車（7a）→中間歯車（8a）→インキ
往復ローラ（９）の歯車（9a）に伝えて、インキ往復ロ
ーラ（９）を回転させる一方、中間歯車（8a）の回転を
水往復ローラ（10）の歯車（10a）→中間歯車（11a）
（12a）（13a）→インキ往復ローラ（14）の歯車（14
a）に伝えて、インキ往復ローラ（７）と水往復ローラ
（10）とインキ往復ローラ（14）とを回転させる。

次にインキ往復ローラ（７）（９）（14）及び水往復
ローラ（10）の揺動機構を第３図により具体的に説明す
ると、（16）がインキ往復ローラ（７）（14）の操作側
軸端に取付けたウオーム、（17）がウオーム（16）に噛
合したウオームホイール、（18）がウオームホイール
（17）の軸、（19）が軸（18）の偏心部、（20）がフレ
ーム、（21）がフレーム（20）に取付けた固定軸、（2
2）が固定軸（21）と偏心部（19）とに両端部を遊嵌し
たリンク、（23）がフレーム（20）に固定した歯車箱用
案内軸、（15）がウオーム（16）とウオームホイール
（17）と軸（18）とを取付けた歯車箱で、歯車箱（15）
が歯車箱用案内軸（23）により左右方向（矢印方向）に
移動可能に支持されれている。なおインキ往復ローラ
（９）と水往復ローラ（10）には、ウオーム（16）以降
の動力伝達機構が設けられていない。

以上のインキ往復ローラ（７）（９）（14）及び水往
復ローラ（10）の揺動機構では、インキ往復ローラ
（７）（14）の回転をウオーム（16）→ウオームホイー
ル（17）→歯車箱（15）に伝え、歯車箱（15）を案内軸
（23）に沿って左右方向（矢印方向）に移動させて、イ
ンキ往復ローラ（７）（14）を左右方向に移動（揺動）
させる。

またこの左右方向への移動（揺動）をインキ往復ロー
ラ（７）（14）の駆動側軸端に固定した歯車（7a）及び
（14a）と締付ナツト（25）との間に介装したコロ（ベ
アリングを内装したコロ）（26）により第１図のレバー
（27）に伝え、この動きをレバー（27）の他端部に取付
けたコロ（26）によりインキ往復ローラ（９）及び水往
復ローラ（10）に伝えて、インキ往復ローラ（９）及び
水往復ローラ（10）を左右方向に移動（揺動）させる。

なおレバー（27）は、フレーム（20）に固定したブラ
ケツト（29）の軸（30）を中心に揺動する。コロ（26）
は、レバー（27）の軸（28）に取付けられている。

次にインキ元ローラ（50）及びインキ呼出しローラ
（51）の回転機構を第４、５図により具体的に説明する
と、（52）がブランケツト胴（３）の歯車（3a）に噛合
した歯車、（53）が歯車（52）に同軸のウオーム（53）
に噛合したウオームホイール、（55）がウオームホイー
ル（54）の軸、（56）（57）が軸（55）に偏心状態に取
付けたレバー、（62）が揺動軸、（63）が揺動軸（62）
に一体のレバーで、揺動軸（62）によりインキ呼出しロ
ーラ（51）（第２図参照）が支持されている。

（70）が軸（70b）を中心に揺動する揺動ブロツク、
（70a）が揺動ブロツク（70）の溝、（69a）が溝（70
a）内を滑動するコロ、（69b）がコロ（69a）を取付け
た軸、（69）が軸（69b）を中心に揺動するレバー、（5
9）がレバー（57）とレバー（63）とを連結する連結棒
（両端にボールジヨイントと調整ねじとを有する連結
棒）、（64）がモータ、（65）がねじ軸、（64a）がモ
ータ（64）の回転を同ねじ軸（65）に伝える動力伝達機
構、（66）（67）がレバー、（67a）がレバー（66）（6
7）の揺動中心軸、（60）が爪車、（61）が腕、（61a）
が腕（61）の爪、（61b）が腕（61）の板ばね、（58）
がレバー（56）と揺動ブロツク（70）とを連結する連結
棒（両端にボールジヨイントと調整ねじとを有する連結
棒）である。

以上のインキ元ローラ（50）及びインキ呼出しローラ
（51）の回転機構では、ブランケツト胴（３）の歯車
（3a）の回転をウオーム（53）→ウオームホイール（5
4）→軸（55）→レバー（56）（57）を介して連結棒（5
8）（59）に伝え、連結棒（58）（59）を矢印Ａ方向に
移動させて、インキ元ローラ（50）を間歇回転させると
ともに、インキ呼出しローラ（51）を揺動させる。即
ち、 連結棒（58）の動きを揺動ブロツク（70）に伝えて、
揺動ブロツク（70）を軸（70b）を中心に揺動させ、揺
動ブロツク（70）の溝（70a）内を滑動するコロ（69a）
とコロ（69a）の軸（69b）を中心に揺動するレバー（6
9）とを介して爪（61a）及び板ばね（61b）を有する腕
（61）を揺動させる。このとき、爪（61a）は、板ばね
（61b）によりインキ元ローラ（50）の軸端に固定した
爪車（60）に引っ掛かって、インキ元ローラ（50）を間
歇的に回転させる。

この間歇回転角度の調整は、モータ（64）と動力伝達
機構（64a）とによりねじ軸（65）を回転させ、レバー
（66）（67）により軸（69b）を揺動ブロツク（70）の
軸（70a）内に摺動させて、距離Ｄを変えることにより
行う。

また連結棒（59）の動きをレバー（63）を介して揺動
軸（62）に伝えて、インキ呼出しローラ（51）を揺動軸
（62）を中心に揺動させる。

以上のようにラインシヤフト（１）の回転をインキ元
ローラ（50）、インキ呼出しローラ（51）、及びインキ
往復ローラ（７）（９）（14）に伝えて、これらのイン
キローラを回転、揺動、及び往復動させるようにしてい
る。

（発明が解決しようとする課題） 従来の印刷機のインキローラ用駆動装置は前記のよう
にラインシヤフト（１）の回転をインキ元ローラ（5
0）、インキ呼出しローラ（51）、及びインキ往復ロー
ラ（７）（９）（14）に伝えて、これらのインキローラ
を間歇回転、揺動、及び往復させる。

このとき、（１）間歇回転するインキ元ローラと揺動
運動するインキ呼出しローラとによるトルク変動、
（２）間歇回転するインキ元ローラと高速回転するイン
キ往復ローラとにインキ呼出しローラが交互に接触する
ときのインキ呼出しローラの急激な回転変動による衝
撃、（６）インキ往復ローラを往復運動させる往復動装
置によるトルク変動、がラインシヤフトにより回転され
るギヤートレーンに伝わる。またギヤトレーン中のギヤ
により駆動される印刷胴やインキローラの軸には剛性に
よるねじり振動が発生するし、版胴及びブランケツト胴
には版及びブランケツトを取付けるために設けたギヤツ
プ等のために印圧抜けが発生する。さらにギヤトレーン
中のギヤにはバツクラツシユがあるために、トルク変動
に伴って回転変動が発生し、これらの影響を受けて印刷
された絵柄にシヨツク目や印刷ムラ等の印刷障害が生じ
ている。

本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、そ
の目的とする処は、印刷された絵柄にシヨツク目や印刷
ムラ等の印刷障害を生じさせない上に、インキの呼出し
割合やインキの練り効果を変化させない印刷機のインキ
ローラ用駆動装置を提供しようとする点にある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、本発明は、インキ元ロ
ーラと往復運動を行うインキ往復ローラとこれらインキ
元ローラ及びインキ往復ローラの間で揺動運動を行うイ
ンキ呼出しローラとを有するインキング装置を印刷胴の
近傍位置に設置し、同印刷胴を歯車機構を介してライン
シヤフトに連結した印刷機において、前記インキ元ロー
ラと前記インキ呼出しローラと前記インキ往復ローラと
を前記印刷胴及び前記インキング装置のその他のインキ
ローラとは別に駆動する少なくとも１つの駆動モータ
と、同駆動モータ及び前記ラインシヤフトのそれぞれに
取付けた回転速度検出器と、同各回転速度検出器からの
回転速度信号と制御装置に予め設定した次の設定値、即
ち、駆動モータの回転速度をラインシヤフトの回転速度
信号に応じて比例的に変化させる設定値とを比較して駆
動モータからの回転速度信号が設定値から外れていれば
駆動モータへ制御信号を送って駆動モータの回転速度を
設定値に制御する制御装置とを具えている。

（作用） インキ元ローラ（50）とインキ呼出しローラ（51）と
インキ往復ローラ（７）（９）（14）とを印刷胴及びイ
ンキング装置のその他のインキローラとは別に駆動する
少なくとも１つの駆動モータ（31）と、駆動モータ（3
1）及びラインシヤフト（１）のそれぞれに取付けた回
転速度検出器（42）（43）と、制御装置（40）とを有
し、制御装置（40）では、回転速度検出器（42）（43）
からの回転速度信号と制御装置（40）に予め設定した次
の設定値、即ち、駆動モータ（31）の回転速度をライン
シヤフト（１）の回転速度信号に応じて比例的に変化さ
せる設定値とを比較して、駆動モータ（31）からの回転
速度信号が設定値から外れていれば、駆動モータ（31）
へ制御信号を送って、駆動モータ（31）の回転速度を設
定値に制御する。

（実施例） 次に本発明の印刷機のインキローラ用駆動装置を第
１、２図に示す一実施例により説明する。

印刷ユニツトの表面刷ユニツトと裏面刷ユニツトとは
同じ機構なので、ここでは裏面刷ユニツトについて説明
する。（31）が裏面刷ユニツトに設置された変速可能な
駆動モータ（例えば直流モータ）、（32）が駆動モータ
（31）の出力軸に取付けた歯車、（33）が歯車（32）に
噛合した歯車、（34）が歯車（33）の軸、（35）が軸
（34）に固定したウオーム、（36）がウオーム（35）に
噛合したウオームホイール、（37）がウオームホイール
（36）の軸、（38）が軸（37）に取付けた歯車、（41）
が揺動機構である。

上記駆動モータ（31）の回転を歯車（32）→歯車（3
3）→ウオーム（35）→ウオームホイール（36）→歯車
（38）を介して揺動機構（41）に伝えて、この揺動機構
（41）を駆動する。なお（31）以上の上記（30）代〜
（40）代の符号は本発明に関係した部品である。

揺動機構（41）は、ウオームホイール（36）及び歯車
（38）の軸（37）の偏心部（37a）に回転可能に取付け
たリンク（39）（40）により揺動される。

この揺動機構（41）には、フレーム（20）に固定した
ブラケツト（29）の軸（30）を中心に回転するレバー
（27）とレバー（27）の軸（28）に取付けた複数個のコ
ロ（26）とがある。

このコロ（26）は、第３図に示すインキ往復ローラ
（７）（９）（14）と水往復ローラ（10）の歯車（7a）
（9a）（14a）と歯車（10a）と締付ナツト（25）との間
に介装されている。なおインキ往復ローラ（７）（14）
の軸端に取付けている揺動用歯車箱（15）及び関連部品
は不要で、取り外されている。

またラインシヤフト（１）及び駆動用モータ（31）の
各軸端には、ロータリーエンコーダ（回転速度検出器）
（42）（43）が取付けられている。このロータリーエン
コーダ（42）（43）により検出した回転速度信号を制御
装置（40）へ送り、ここに予め設定している設定値（モ
ータの回転速度をラインシヤフト（１）の回転速度信号
に応じて比例的に変化させる設定値）と比較して、回転
速度信号が設定値から外れていれば、制御装置（44）か
ら駆動用モータ（31）へ制御信号を送って、駆動モータ
（31）の回転を設定値に制御する。

上記インキクラツチ（６）の軸（6a）にリミツトスイ
ツチ（46）を作動するカム（45）を取付け、歯車（5a）
が非噛合位置に移動したときには、リミツトスイツチ
（46）を作動させ、そのとき得られる検知信号を駆動モ
ータ（31）へ送って、駆動モータ（31）を停止させる。

（144）が歯車（38）に噛合する歯車、（145）が歯車
（144）に取付けたカム、（146）がカム（145）に接触
する腕、（148）が腕（146）の揺動軸、（147）が腕（1
46）に回転可能に取付けたカムフオロアで、カム（14
5）とカムフオロア（147）とにより腕（146）及び呼出
しローラ（51）を揺動させる。

（142）が軸（37）に偏心状態に取付けた揺動レバー
で、揺動レバー（142）の一端をインキ元ローラ（50）
の軸端に設けたカムクラツチ（143）に偏心状態に取付
けており、カムクラツチ（143）を介してインキ元ロー
ラ（50）を間歇回転させる。なお上記（140）代の符号
も本発明に関係する部品である。

（発明の効果） 本発明の印刷機のインキローラ用駆動装置は前記のよ
うにインキ元ローラ（50）とインキ呼出しローラ（51）
とインキ往復ローラ（７）（９）（14）とを印刷胴及び
インキング装置のその他のインキローラとは別に駆動す
る少なくとも１つの駆動モータ（31）と、駆動モータ
（31）及びラインシヤフト（１）のそれぞれに取付けた
回転速度検出器（42）（43）と、制御装置（40）とを有
し、制御装置（40）では、回転速度検出器（42）（43）
からの回転速度信号と制御装置（40）に予め設定した次
の設定値、即ち、駆動モータ（31）の回転速度をライン
シヤフト（１）の回転速度信号に応じて比例的に変化さ
せる設定値とを比較して、駆動モータ（31）からの回転
速度信号が設定値から外れていれば、駆動モータ（31）
へ制御信号を送って、駆動モータ（31）の回転速度を設
定値に制御するので、インキ元ローラ（50）とインキ呼
出しローラ（51）とインキ往復ローラ（７）（９）（1
4）とがギヤトレーン中で発生する回転変動等に殆ど影
響されずに運動するし、これらのインキローラに発生す
る変動トルクやシヨツクがジヤトレーンに伝わることが
なくて、印刷された絵柄にシヨツク目や印刷ムラ等の印
刷障害が生じない。

また上記通常運転時、駆動用モータ（31）の回転がラ
インシヤフト（１）の回転に比例して変化するので、印
刷機の運動速度が変化しても、インキ往復ローラの周速
が版胴の周速に常に一致し、スリツプが生じなくて、イ
ンキの転移が正確に行われる上に、ラインシヤフトの回
転数が変化しても、ラインシヤフトの１回転当たりのイ
ンキ元ローラの間歇回転数（間歇回転比）、呼出しロー
ラの揺動回数（揺動比）、及びインキ往復ローラの往復
回数（往復比）が一定になって、インキの呼出し割合や
インキの練り効果が変化しない。

なお上記のように通常運転時には、最低回転速度と最
高回転速度との間で各インキローラの間歇回転比、揺動
比、往復比を制御するが、印刷を行わない緩動時や寸動
時には、各ローラの間歇回転比、揺動比、往復比が重要
な意味を持たないので、上記各インキローラを駆動モー
タ（31）の安定回転域の下限に設定された別の速度で回
転させるようにすれば、緩動時や寸動時にも、インキ呼
出しやインキの練りが可能になる。またインキクラツチ
（６）に連動して駆動用モータ（31）の回転を停止さ
せ、インキ元ローラ（50）とインキ呼出しローラ（51）
とインキ往復ローラ（７）（９）（14）との運動を停止
させるようにすれば、停止中の各インキローラの損傷が
防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる印刷機のインキローラ用駆動装
置の一実施例を示す側面図、第２図はブランケツト対ブ
ランケツト型オフセツト印刷機を示す側面図、第３図は
従来のインキ往復ローラ及び水往復ローラを往復動させ
る機構の正面図、第４図は従来のインキ元ローラ及び呼
出しローラを間歇回転及び揺動回転させる機構の側面
図、第５図は従来のインキ呼出しローラを揺動させる機
構の側面図である。 （１）……ラインシヤフト、（７）（９）（14）……イ
ンキ往復ローラ、（31）……駆動用モータ、（32）（3
3）……歯車、（35）……ウオーム、（36）……ウオー
ムホイール、（37）……偏心軸、（42）（43）……回転
速度検出器（ロータリーエンコーダ）、（44）……制御
装置、（45）……カム、（46）……リミツトスイツチ、
（50）……インキ元ローラ、（51）……インキ呼出しロ
ーラ、（142）……レバー、（143）……カムクラツチ、
（144）……歯車、（145）……カム、（146）……腕、
（147）……コロ（カムフオロア）、（148）……揺動
軸。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】インキ元ローラと往復運動を行うインキ往
   復ローラとこれらインキ元ローラ及びインキ往復ローラ
   の間で揺動運動を行うインキ呼出しローラとを有するイ
   ンキング装置を印刷胴の近傍位置に設置し、同印刷胴を
   歯車機構を介してラインシヤフトに連結した印刷機にお
   いて、前記インキ元ローラと前記インキ呼出しローラと
   前記インキ往復ローラとを前記印刷胴及び前記インキン
   グ装置のその他のインキローラとは別に駆動する少なく
   とも１つの駆動モータと、同駆動モータ及び前記ライン
   シヤフトのそれぞれに取付けた回転速度検出器と、同各
   回転速度検出器からの回転速度信号と制御装置に予め設
   定した次の設定値、即ち、駆動モータの回転速度をライ
   ンシヤフトの回転速度信号に応じて比例的に変化させる
   設定値とを比較して駆動モータからの回転速度信号が設
   定値から外れていれば駆動モータへ制御信号を送って駆
   動モータの回転速度を設定値に制御する制御装置とを具
   えていることを特徴とした印刷機のインキローラ用駆動
   装置。