JP2659335B2 - 電着画像の製造方法 - Google Patents

電着画像の製造方法

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JP2659335B2 JP6161597A JP16159794A JP2659335B2 JP 2659335 B2 JP2659335 B2 JP 2659335B2 JP 6161597 A JP6161597 A JP 6161597A JP 16159794 A JP16159794 A JP 16159794A JP 2659335 B2 JP2659335 B2 JP 2659335B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、例えば時計用バラ文字や装飾
部品等の画像を電着法によって形成し、この画像(電着
画像)をフィルム等の支持体に転写した後、時計用表示
板等の被着物に貼着する電着画像の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば、時計用のバラ文字や装飾
部品等の微細で複雑な形状を有する物品にあっては、金
属板の表面にこれらの画像形成部以外の部分にレジスト
膜を形成することによって、金属板の表面にこれらの画
像の形状に沿った導電部を形成し、この導電部の上に電
着法により金属を析出させて電着画像を形成し、この電
着画像を接着剤を介して一旦フィルム等の支持基材に転
写して保持した後、この電着画像を支持基材から剥離し
つつ、接着剤を介して時計用表示板等の被着物に再度転
写することが広く行われている。
【0003】たとえば特開昭59−16989号公報
(特公昭63−18674号公報)には、「金属板にレ
ジストを施し、それに電鋳を施し、弱い接着剤のついた
テープ等で電鋳物をレジストと金属板より離し、その剥
離した面に接着剤を塗布する電鋳によるバラ文字の製造
方法において、文字等の外周端の過剰電着を防止するた
めに設けた捨て電着物を文字に接着剤を塗るためのマス
クとして用いた後に捨て去ることを特徴とする電鋳によ
るバラ文字の製造方法。」が開示されている。
【0004】しかしながら、この方法では、マスクとし
ての捨て電着物を大面積にわたって形成しなければなら
ないため、電着材料費、電力費等のコスト増を招き、ま
た電着に長時間を要するなどの問題があった。
【0005】また特開平3−107496号公報(特公
平4−43988号公報)には、金属板表面に電着画像
と、該電着画像を囲む線状電着とを形成し、弱い粘着剤
を塗布してあるシートの粘着剤の面を金属板に貼着して
はがすことにより前記電着画像および前記線状電着を金
属板より剥離し、線状電着をシートから除去し、電着画
像よりもやゝ大きな開口部を備えたマスクをもつて前記
シート上の電着画像以外の部分を覆い、接着剤を電着画
像に塗布する電着画像の製造方法が教示されている。
【0006】しかしながら、この方法では、線状電着を
除去してから、固着用接着剤を塗布しているため、電着
画像周辺に多量の接着剤が塗布され、電着画像の剥離が
困難になったり、あるいは被着物に貼付後、接着剤が電
着画像からはみ出して見苦しくなる等の問題があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、電着画像を廉価に形成できる
電着画像の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】また本発明は、電着画像を被着体に貼付す
る際に、電着画像を支持基材から容易に剥離することが
でき、また被着物に貼付後の接着剤のはみ出しを防止で
きるような電着画像の製造方法を提供することを目的と
している。
【0009】
【発明の概要】上記目的を達成するため、本発明に係る
電着画像の製造方法は、導電性基材表面に電着画像と、
該電着画像を囲む線状電着とを形成し、感圧接着剤層を
設けた支持基材の該感圧接着剤層に前記電着画像および
前記線状電着を前記導電性基材から剥離転写し、前記電
着画像および前記線状電着の保持側全面に固着用接着剤
層を形成し、前記線状電着を除去し、前記支持基材から
前記電着画像を剥離しつつ、前記固着用接着剤層を介し
て前記電着画像を被着物の表面に貼付けることを特徴と
している。
【0010】ここで、前記導電性基材は、金属板と、そ
の上に形成された導電性薄膜とからなる多層基材である
ことが好ましい。また前記感圧接着剤層は、紫外線硬化
型感圧接着剤からなることが好ましい。
【0011】上記のように構成した本発明によれば、電
着画像に固着用接着剤層を設けるに際して、電着画像と
その近傍を囲む線状電着との両方に接着剤層を形成し、
その後、線状電着のみを除去しているため、電着画像の
近傍には接着剤が残存しない。したがって、電着画像を
支持基材から容易に剥離することができ、また被着物に
貼付後の接着剤のはみ出しを防止できる。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明の実施例を図面を参
照して、さらに具体的に説明する。この実施例では、時
計用のバラ文字を電着画像として、これを時計用表示板
(被着物)の表面に被着するようにした例を示すが、本
発明は時計用バラ文字に限らず、種々の装飾文字、記号
等の製造に適用することができる。
【0013】まず、図1に示すように、導電性基材1表
面に、時計用バラ文字の3,6,9及び12を構成する
電着画像2と、該電着画像2を囲む線状電着3と、これ
らの周囲を囲撓し、ガイド孔4が設けられたガイド用電
着5を形成する。
【0014】導電性基材1としては、ステンレス鋼等の
金属板、あるいはこのような金属板1a表面に導電性被
膜1bを設けた積層体(以下、多層基材1と呼ぶことも
ある)が用いられる(図2参照)。本発明においては、
特に金属板1a表面に導電性被膜1bを設けた多層基材
を導電性基材1として用いることが好ましい。このよう
な多層基材1を用いることにより、電着画像を支持基材
に転写する際に、電着画像が飛散することを防止するこ
とができる。以下の実施例では、この多層基材1を用い
た場合を例にとって説明する。
【0015】多層基材1の導電性被膜1bは、導電性を
有する可撓性の薄膜である。このような導電性被膜1b
としては、電解メッキ(電着)または無電解メッキによ
って形成される導電性金属薄膜、導電性塗料被膜、導電
性高分子薄膜等が用いられ、好ましくは電着による導電
性金属薄膜が用いられる。導電性被膜1bの膜厚は特に
限定はされないが、通常は10〜50μm、好ましくは
20〜30μm程度である。
【0016】導電性被膜1bは、後の工程において、金
属板1aの表面から剥離される。したがって、導電性被
膜1bの剥離を容易にするために、導電性被膜1bの形
成に先立って、金属板1aの表面に離型処理を施してお
くことが好ましい。離型処理は、たとえば陽極電解によ
る表面酸化、界面活性剤等で金属板1aの表面を処理す
ることにより行なわれる。
【0017】次いで導電性被膜1bの表面に電着画像2
と、該電着画像2を囲む線状電着3とを形成する。この
具体的手法は、特開平3−107496号公報に記載さ
れている。何ら限定されるものではないが、以下に電着
画像2および線状電着3の一般的な形成方法について説
明する。
【0018】この例は、時計用のバラ文字を電着画像と
して、これを時計用表示板(被着物)の表面に被着する
ようにしたもので、先ず、図3に示すように、必要とす
るネガまたはポジの電着画像用フォトマスクフィルム6
を写真や印刷等によって作成する。
【0019】同図に示すものは、ポジフィルムであり、
このフィルム4には、時計用バラ文字の3,6,9及び
12を構成する目標画像図7と、この目標画像図7の周
囲を囲撓する線状画像図8と、これらの周囲を囲撓する
矩形枠状のガイド用画像図9(同図において斜線で示
す)とが黒インク等で描かれているとともに、このガイ
ド用画像図9の内部の所定の位置にガイドマーク10が
白抜きで描かれている。線状画像図8の幅は、目標画像
図7の形状、大きさにもよるが、通常は0.5〜5mm程
度である。また、目標画像図7と線状画像図8との距離
は、通常は0.3〜0.5mm程度である。
【0020】一方、図4に示すように、多層基材1の導
電性被膜1bの上面に、液レジスト、ドライフィルムレ
ジストまたは印刷用レジストインク等のフォトレジスト
11を塗布し、焼き付けを行ったものを用意しておく。
【0021】そして、図5に示すように、前記導電性被
膜1bの上にフォトレジスト11を挟んで前記フィルム
6を乗せ、この状態で露光機等による露光を行う(な
お、同図において、フィルム6中の斜線で示す部分は、
前記目標画像図7、線状画像図8及びガイド用画像図9
に相当して光を遮断する部分である)。
【0022】この露光後に現像を行って、露光されなか
ったフォトレジスト11a(図5参照)を除去し、これ
によって、図6に示すように、導電性被膜1bの表面に
前記目標画像図7、線状画像図8及びガイド用画像図9
の形状に沿った形状の導電部12(電着画像対応面とも
言う)を形成する。次いで、必要に応じて導電部12の
表面(電着画像対応面)に離型処理を施す。離型処理を
施しておくと、後に形成される電着画像2および線状電
着3を、導電性被膜1bから容易に剥離できるようにな
る。この離型処理は前記と同様の手法によって行なわれ
る。
【0023】次に、図7に示すように、前記導電部12
の上に電着法(電着画像法)によって金属を析出させ
て、前記目標画像図7の形状に沿った形状の電着画像2
と、線状画像図8の形状に沿った形状の線状電着3と、
ガイド用画像図9の形状に沿ったガイド用電着5とを形
成する。このように、電着画像2の周囲に線状電着3を
形成すると、目標画像図7に対応する部分に析出しよう
とする金属を、線状画像図8に対応する部分に分散でき
るため、目標画像図7に対する過剰な電着が防止され
る。目標画像図7が先鋭な形状であると、通常は、先鋭
な部分に電着物が過剰に析出するため、電着画像が丸み
を帯びる等の欠点があったが、本発明によれば線状電着
3を形成することによって電着画像2に対する過剰な電
着を防止しているため、先鋭な形状の電着画像2を得る
ことができる。
【0024】なお、前記電着画像2は、平面から見ると
3,6,9または12の数字となっているが、図面で
は、これらの幅を持ったものとして描いている。また、
前記ガイド用電着5の内部には、前記ガイドマーク10
の形状に沿って貫通するガイド孔(図示せず)が形成さ
れる。
【0025】ここに、前記電着画像2、線状電着3およ
びガイド用電着5を形成する金属として、例えばニッケ
ルを使用した場合には、ワット液として硫酸ニッケル液
を使用することにより、導電部12の上にニッケルを電
着させるのであり、この時の電着条件としては、例えば
150mm×150mmの電着有効面積に対して、3A
/dm2 の電流を流すことにより、3時間で100μm
±10μmの電着画像を得ることができる。
【0026】なお、前記ニッケルの他に、金、銀、銅、
鉄または合金等の任意の金属を導電部12上に析出させ
て、電着画像を形成しても良いことは勿論であり、また
電着条件を変えることにより、例えば20〜300μm
位の範囲で、任意の肉厚の電着画像を得ることができ
る。
【0027】次に、図8に示すように、剥離液に浸漬さ
せて導電性被膜1b上のフォトレジスト11を除去し、
図1に示すように、導電性基材1表面に、時計用バラ文
字の3,6,9及び12を構成する電着画像2と、該電
着画像2を囲む線状電着3と、これらの周囲を囲撓し、
ガイド孔4が設けられたガイド用電着5を形成する。前
記電着画像2の表面に、必要に応じて、表面処理として
の金属メッキや、電着塗装、スプレー塗装、印刷、静電
塗装或いは真空蒸着等の装飾(着色)を施すことができ
る。
【0028】このようにして、電着法によって導電性基
材1の表面に電着画像2、線状電着3およびガイド用電
着5を形成した後、図9に示すように、これらの画像を
フィルム等の支持基材13の感圧接着剤層14上に転写
する。多層基材1を用いた場合には、導電性被膜1b上
に電着画像が形成されるが、この場合には電着画像を転
写する際に、導電性被膜1bを同時に剥離する。すなわ
ち、導電性被膜1bと金属板1aとの界面で剥離を行
い、電着画像を、導電性被膜1bと支持基材13とで挟
み込みながら剥離する。この結果、電着画像の散乱が防
止されるため、電着画像を歩留り良く製造することがで
きる。また、電着画像および金属板を殆ど変形すること
なく剥離することができるため、電着画像内に応力が残
留せず、被着物に貼付後も変形が起こることはない。さ
らに金属板を繰り返し使用できるという利点もある。ま
た、導電性被膜1bとして表面平滑性の高い膜、たとえ
ば電解メッキ膜(電着膜)等を使用すると、電着画像の
裏面が平滑になり、被着物への貼付が確実に行なえるよ
うになる。しかも表面平滑性の高い導電性被膜1bには
フォトレジストも密着するため、バリの発生を防止する
ことができ、良質の電着画像が得られる。
【0029】前記感圧接着剤層14は、例えば紫外線硬
化型、加熱硬化型、更には経時硬化型の感圧接着剤によ
って形成することができる。ここに、紫外線硬化型の感
圧接着剤の代表例としては、不飽和結合を2以上有する
付加重合性化合物やエポキシ基を有するアルコキシシラ
ンの如き光重合性化合物と、カルボニル化合物や有機硫
黄化合物、過酸化物、アミン、オニウム塩系化合物の如
き光重合開始剤を配合したゴム系感圧接着剤や、アクリ
ル系感圧接着剤等が挙げられる(特開昭60−1969
56号公報参照)。光重合性化合物、光重合開始剤の配
合量は、それぞれベースポリマ100重量部当り10〜
500重量部、0.1〜20重量部が一般的である。
【0030】なお、アクリル系ポリマには、通例のもの
(特公昭57−54068号公報、特公昭58−339
09号公報等参照)の他、側鎖にラジカル反応性不飽和
基を有するもの(特公昭61−56264号公報参照)
や、分子中にエポキシ基を有するものも用いることがで
きる。
【0031】また、不飽和結合を2個以上有する付加重
合性化合物としては、例えばアクリル酸やメタクリル酸
の多価アルコール系エステルやオリゴエステル、エポキ
シ系やウレタン系化合物等が挙げられる。
【0032】更に、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルの如き分子中にエポキシ基を1個または2個以上
有するエポキシ基官能性架橋剤を追加配合して架橋効果
を上げることもできる。
【0033】紫外線硬化型の接着剤を用いて感圧接着剤
層14を形成した場合には、紫外線照射処理を可能とす
るために、支持基材13として透明なフィルム等を用い
る必要がある。
【0034】また、加熱硬化型の感圧接着剤の代表例と
しては、ポリイソシアネート、メラミン樹脂、アミン−
エポキシ樹脂、過酸化物、金属キレート化合物の如き架
橋剤や、必要に応じてジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレートの如き多官能性化合物からなる架橋調節剤
等を配合したゴム系感圧接着剤やアクリル系感圧接着剤
等が挙げられる。
【0035】更に、経時硬化型の感圧接着剤としては、
配合した溶剤が経時的に蒸発することによって接着力が
低下するようにしたものが挙げられる。電着画像等
(2、3、5)を導電性薄膜1bとともに、支持基材1
3の感圧接着剤層14に転写した後、図10に示すよう
に、導電性薄膜1bを除去し、電着画像等を露出させる
(以下、この露出面を保持側全面と呼ぶことがある)。
なお、前記感圧接着剤層14を紫外線硬化型の感圧接着
剤で形成した場合には、導電性薄膜1bの除去に先立
ち、感圧接着剤層14に少量の紫外線を照射しておき、
感圧接着剤層14の接着力を低減しておくことが好まし
い。また金属板1aと導電性薄膜1bとの剥離(図9参
照)に先立ち、感圧接着剤層14の接着力を低減してお
くこともできる。すなわち、紫外線硬化型接着剤の接着
力は、2400g/25mm幅と強力なため、ある程度接着
力を低減しておかないと、導電性薄膜1bを感圧接着剤
層14から剥離することが困難になるためである。また
紫外線硬化型接着剤層の接着力の低減を過度に行なう
と、導電性薄膜1bを除去する際に、電着画像等も一緒
に剥離するため、好ましくない。したがって、紫外線照
射後の接着力は、300〜600g/25mm幅程度、好ま
しくは400〜500g/25mm幅程度とすることが望ま
しい。
【0036】次に、図11に示すように、電着画像2、
線状電着3およびガイド用電着5の保持側全面に固着用
接着剤層15を形成する。固着用接着剤層15は、前記
感圧接着剤層14よりも強い接着力を有するものである
ことが好ましい。その後、固定用接着剤層15上に離型
紙16を貼付する(図12参照)。次いで、この状態で
感圧接着剤層14の接着力をさらに低減する。
【0037】ここに、前記感圧接着剤層14を紫外線硬
化型の感圧接着剤で形成した場合には、離型紙16を貼
付後、支持基材13に電着画像2の表面側から、即ち電
着画像2の保持側と反対側から、図13に示すように、
紫外線を照射することにより、感圧接着剤層14の接着
力を極めて弱い接着力に変化させる。
【0038】また、感圧接着剤層14を加熱硬化型の感
圧接着剤で形成した場合には、支持基材13に加熱を施
すことにより、更に経時硬化型の感圧接着剤に形成した
場合には、経時変化を与えることにより、感圧接着剤層
14の接着力を極めて弱い接着力に変化させる。
【0039】このような処理により、感圧接着剤層14
の接着力を、100g/25mm幅以下、好ましくは30〜
50g/25mm幅程度に低減することが望ましい。次い
で、離型紙16を除去する。その後、図14に示すよう
に、線状電着3を除去する。線状電着3は、図1に示し
たように、互いに連接しており、連続的に剥離すること
が可能である。この結果、電着画像2に近接する線状電
着3が固着用接着剤15とともに除去されるため、電着
画像2の近傍には殆ど固着用接着剤が残存しない。した
がって、電着画像2を支持基材13から容易に剥離する
ことができ、また被着物に貼付後の接着剤のはみ出しを
防止できる。なお、直ちに用いない場合には、図15に
示すように固着用接着剤層15側に離型紙16’を貼り
付けておいて使用時、離型紙16’を剥がして用いる。
【0040】次に、図16に示すように、被着物17の
表面に、支持基材13の電着画像保持側に塗布した固着
用接着剤15を介して前記電着画像2を前記支持基材1
3から剥離しつつ貼付け固定する。
【0041】ここに、図16〜図17に示すように、被
着物17としての時計用表示板17’を保持している保
持板18にガイドピン19を突設しておき、このガイド
ピン19と前記ガイド用電着5に設けたガイド孔4とを
介して、電着画像2の時計用表示板17’に対する位置
決めを行うことができる。
【0042】この時、前述のように、前記感圧接着剤層
14の接着力が低下しているため、弱い接着剤で電着画
像2を保持しているのと同じ状態となり、支持基材13
の電着画像保持側に塗布した固着用接着剤15を介して
前記電着画像2を前記支持基材13から剥離しつつ時計
用表示板(被着物)17’の表面に貼付けることができ
る。
【0043】そして、この感圧接着剤層14と前記固着
用接着剤15との界面の接着力の方が、時計用表示板1
7’と固着用接着剤15との界面における接着力よりも
大きくなるように両接着剤14、15を選択することに
より、固着用接着剤15が時計用表示板17’に付着し
ないようにすることができる。
【0044】例えば、前記感圧接着剤層14を形成する
感圧接着剤として、光重合性化合物及び光重合開始剤を
配合したアクリル系感圧接着剤を使用した場合、固着用
接着剤15として、感圧接着剤層14を形成する感圧接
着剤と同種の接着剤、即ち光重合性化合物及び光重合開
始剤を配合していないベースポリマのみアクリル系感圧
接着剤を使用し、これを塗布した後、40℃の雰囲気で
9時間熟成させることにより、感圧接着剤層14と前記
固着用接着剤15との界面の接着力の方が、時計用表示
板17’と固着用接着剤15との界面における接合力よ
りも大きくなるようにすることができる。そして固着部
以外の接着剤を残さず剥離除去できる。このように、前
記接着力が低下した後の感圧接着剤層14と固着用接着
剤15との界面における接合力の方が、被着物17と固
着用接着剤15との界面における接合力よりも大きくな
るように両接着剤を選択することにより、支持基材13
の電着画像保持側の全面に固着用接着剤15を塗布する
ようにして、電着画像の裏面のみに接着剤を塗布すると
いった面倒な作業をなくして工程の簡素化を図ることも
できる。
【0045】なお、本発明においては、固着用接着剤層
15を形成する際に、電着画像2よりもやや大きめの開
口部を備えたマスクを介して接着剤を塗布またはスプレ
ーし、電着画像2の裏面のみに固着用接着剤層15を形
成することもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、電着画像を廉価に製造
することができる。また、電着画像を被着物に貼付する
際に、電着画像を支持基材から容易に剥離することがで
き、また被着物に貼付後の接着剤のはみ出しを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性基材上表面に、電着画像、線状電着およ
びガイド用電着を形成した状態を示す平面図。
【図2】導電性基材(多層基材)の一例を示す断面図。
【図3】電着画像用フォトマスクフィルムの一例を示す
平面図。
【図4】導電性基材表面にフォトレジストを積層した状
態の断面図。
【図5】露光時の状態を示す断面図。
【図6】露光後、現像した状態を示す断面図。
【図7】現像後、電着を施した状態を示す断面図。
【図8】電着後、フォトレジストを除去した状態を示す
断面図。
【図9】電着画像を導電性被膜とともに、支持基材に転
写保持した状態を示す断面図。
【図10】少量の紫外線を照射した後、導電性被膜を除
去している状態を示す断面図。
【図11】電着画像、線状電着、ガイド用電着の保持側
全面に固着用接着剤層を形成した状態を示す断面図。
【図12】固着用接着剤層に離型紙を貼付けた状態を示
す断面図。
【図13】紫外線照射により、感圧接着剤層の接着力を
低減している状態を示す断面図。
【図14】線状電着を除去した状態を示す断面図。
【図15】線状電着を除去した後、固着用接着剤層に離
型紙を貼付けた状態を示す断面図。
【図16】支持基材を剥離しつつ、被着物に電着画像を
転写している状態を示す断面図。
【図17】電着画像を被着した被着物を示す斜視図。
【符号の説明】
1…導電性基材(多層基材:1a…金属板、1b…導電
性薄膜);2…電着画像; 3…線状電着; 4…ガイ
ド孔; 5…ガイド用電着;6…電着画像用フォトマス
ク; 7…目標画像図; 8…線状画像図;9…ガイド
用画像図; 10…ガイドマーク; 11…フォトレジ
スト12…導電部; 13…支持基材; 14…感圧接
着剤層;15…固着用接着剤層; 16…離型紙;17
(17’)…被着物(時計用表示板); 18…保持
板;19…ガイドピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基材表面に電着画像と、該電着画像
    を囲む線状電着とを形成し、 感圧接着剤層を設けた支持基材の該感圧接着剤層に、前
    記電着画像および前記線状電着を前記導電性基材から剥
    離転写し、 前記電着画像および前記線状電着の保持側全面に固着用
    接着剤層を形成し、 前記線状電着を除去し、 前記支持基材から前記電着画像を剥離しつつ、前記固着
    用接着剤層を介して前記電着画像を被着物の表面に貼付
    けることを特徴とする電着画像の製造方法。
  2. 【請求項2】前記導電性基材が、金属板と、その上に形
    成された導電性薄膜とからなることを特徴とする請求項
    1に記載の電着画像の製造方法。
  3. 【請求項3】前記感圧接着剤層が、紫外線硬化型感圧接
    着からなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    電着画像の製造方法。
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