JP2658649B2 - 車載用音声ダイヤラ - Google Patents
車載用音声ダイヤラInfo
- Publication number
- JP2658649B2 JP2658649B2 JP20616691A JP20616691A JP2658649B2 JP 2658649 B2 JP2658649 B2 JP 2658649B2 JP 20616691 A JP20616691 A JP 20616691A JP 20616691 A JP20616691 A JP 20616691A JP 2658649 B2 JP2658649 B2 JP 2658649B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voice
- signal
- vehicle
- vehicle speed
- section detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車電話端末装置に関
し、特に音声信号でダイヤルを行うための音声ダイヤラ
に関する。
し、特に音声信号でダイヤルを行うための音声ダイヤラ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車電話において、走行中の安全性の
面からハンズフリー電話が注目されている。更に、操作
動作のハンズフリーということで音声により予め登録さ
れたダイヤルＮＯ．へ電話をかけることができる音声ダ
イヤラが注目されている。この音声ダイヤラには音声分
析部と音声認識部が設けられ、音声分析部の多くは周波
数分析を行っており、複数チャネルの帯域ろ波器で構成
されている。そして、音声認識部としては、例えばＤＰ
マッチング方式の特定話者認識部が用いられており、分
析された音声の音声区間検出を行い、予め登録されてい
る標準パターンとの距離計算を行って類似度を見、一番
類似度が高い標準パターンとして認識を行ってダイヤル
を行うようになっている。
面からハンズフリー電話が注目されている。更に、操作
動作のハンズフリーということで音声により予め登録さ
れたダイヤルＮＯ．へ電話をかけることができる音声ダ
イヤラが注目されている。この音声ダイヤラには音声分
析部と音声認識部が設けられ、音声分析部の多くは周波
数分析を行っており、複数チャネルの帯域ろ波器で構成
されている。そして、音声認識部としては、例えばＤＰ
マッチング方式の特定話者認識部が用いられており、分
析された音声の音声区間検出を行い、予め登録されてい
る標準パターンとの距離計算を行って類似度を見、一番
類似度が高い標準パターンとして認識を行ってダイヤル
を行うようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような自動車電話
の音声ダイヤラでは、予め自分の音声を登録しておく必
要があるが、この登録は通常停車中の比較的静かな環境
で行うのに対し、実際使用中は走行中の自動車内の雑音
環境の中で行うため、両者を比較する際の誤差が大きな
ものとなっている。特に、自動車内の雑音は 1／ｆの特
性を持ち、走行中に自動車の車速に伴って生じる雑音に
より、高速になると低域における雑音の影響が顕著に現
れてくる。このため、特に低域チャネルにおける音声区
間検出での誤差が大きくなり、音声の切り出しが難しく
なって認識率が劣化されるという問題がある。本発明の
目的は、特に低域チャネルにおける音声区間検出を改善
し、自動車走行中における認識率を改善した車載用音声
ダイヤラを提供することにある。
の音声ダイヤラでは、予め自分の音声を登録しておく必
要があるが、この登録は通常停車中の比較的静かな環境
で行うのに対し、実際使用中は走行中の自動車内の雑音
環境の中で行うため、両者を比較する際の誤差が大きな
ものとなっている。特に、自動車内の雑音は 1／ｆの特
性を持ち、走行中に自動車の車速に伴って生じる雑音に
より、高速になると低域における雑音の影響が顕著に現
れてくる。このため、特に低域チャネルにおける音声区
間検出での誤差が大きくなり、音声の切り出しが難しく
なって認識率が劣化されるという問題がある。本発明の
目的は、特に低域チャネルにおける音声区間検出を改善
し、自動車走行中における認識率を改善した車載用音声
ダイヤラを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の車載用音声ダイ
ヤラは、周波数分析部によって周波数チャネル毎に分析
されたハンズフリーマイクからの音声信号をの音声区間
検出を行う音声区間検出部に自動車の車速センサを接続
し、この車速センサからの車速信号に応じて周波数分析
部からの各周波数チャネル信号に重み付けを行うように
構成する。この場合、低域チャネルにおける重み付けの
係数を高域チャネルによりも小さくする。
ヤラは、周波数分析部によって周波数チャネル毎に分析
されたハンズフリーマイクからの音声信号をの音声区間
検出を行う音声区間検出部に自動車の車速センサを接続
し、この車速センサからの車速信号に応じて周波数分析
部からの各周波数チャネル信号に重み付けを行うように
構成する。この場合、低域チャネルにおける重み付けの
係数を高域チャネルによりも小さくする。
【０００５】
【作用】本発明によれば、各周波数チャネル信号に対し
て自動車の車速に応じた重み付けを行うことで、車速に
伴って生じる雑音の影響を改善して音声の認識率を改善
する。
て自動車の車速に応じた重み付けを行うことで、車速に
伴って生じる雑音の影響を改善して音声の認識率を改善
する。
【０００６】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図２は本発明を用いた自動車電話装置のブロック図
である。同図において、１はハンズフリーマイク、２は
音声ダイヤラ、３は自動車電話装置の制御を行う制御
部、４は無線部、５は車速センサである。図１は前記音
声ダイヤラ２の内部構造を示すブロック図であり、前記
ハンズフリーマイク１からの信号を増幅する増幅部６
と、この増幅された信号をディジタル信号に変換するＡ
／Ｄ変換器７と、変換された信号をＮチャネルの帯域の
周波数に分析するＮ個の帯域ろ波器を備えた周波数分析
部８と、周波数分析部８における分析結果から音声の始
端と終端を判断する音声区間検出部９と、音声区間検出
部９で指定された音声パターンを入力し、予め登録され
た標準パタンと比較して認識を行う音声認識部１０とで
構成される。尚、前記車速センサ５からの車速信号は前
記音声区間検出部９に入力される。
る。図２は本発明を用いた自動車電話装置のブロック図
である。同図において、１はハンズフリーマイク、２は
音声ダイヤラ、３は自動車電話装置の制御を行う制御
部、４は無線部、５は車速センサである。図１は前記音
声ダイヤラ２の内部構造を示すブロック図であり、前記
ハンズフリーマイク１からの信号を増幅する増幅部６
と、この増幅された信号をディジタル信号に変換するＡ
／Ｄ変換器７と、変換された信号をＮチャネルの帯域の
周波数に分析するＮ個の帯域ろ波器を備えた周波数分析
部８と、周波数分析部８における分析結果から音声の始
端と終端を判断する音声区間検出部９と、音声区間検出
部９で指定された音声パターンを入力し、予め登録され
た標準パタンと比較して認識を行う音声認識部１０とで
構成される。尚、前記車速センサ５からの車速信号は前
記音声区間検出部９に入力される。
【０００７】この構成において、先ず、登録の際は、通
常の特定話者方式の音声認識と同様にハンズフリーマイ
ク１から入力された音声信号をＡ／Ｄ変換器７によりデ
ィジタル信号に変換する。この信号を周波数分析部８に
設けたＮ個の帯域ろ波器により周波数分析を行い、その
周波数分析の結果を音声区間検出部９に送出する。音声
区間検出部９ではこの周波数分析された信号により各チ
ャンネルの総和をとり、電力計算する。この結果によ
り、音声の始端と判断されたときは、その時間から終端
までの各チャネルのパタンを標準パタンとして音声認識
部１０の登録エリアに登録される。
常の特定話者方式の音声認識と同様にハンズフリーマイ
ク１から入力された音声信号をＡ／Ｄ変換器７によりデ
ィジタル信号に変換する。この信号を周波数分析部８に
設けたＮ個の帯域ろ波器により周波数分析を行い、その
周波数分析の結果を音声区間検出部９に送出する。音声
区間検出部９ではこの周波数分析された信号により各チ
ャンネルの総和をとり、電力計算する。この結果によ
り、音声の始端と判断されたときは、その時間から終端
までの各チャネルのパタンを標準パタンとして音声認識
部１０の登録エリアに登録される。
【０００８】次に、実際に音声認識をする場合を説明す
る。登録の際と同様に、発生された音声信号はＡ／Ｄ変
換器７に入力され、その出力は周波数分析部８に入力さ
れる。ここで周波数分析部８の出力は登録時のように静
かな環境の場合は発生音声をほぼ忠実に周波数分析をす
るが、走行中の場合は 1／ｆノイズが支配し、低域が持
ち上がった特性となる。このため、音声区間検出部９で
は登録時と同様にこの周波数分析信号から、音声区間検
出を行うが、その際車速信号により低域のチャネルに対
して重み付けを軽くして電力計算を行う。例えば、帯域
ろ波器が 1/5オクターブ、22チャンネルに構成されてい
たとする。ここで、低域の１ＣＨ（中心周波数： 250Ｈ
Z ），２ＣＨ（中心周波数： 287ＨZ ），３ＣＨ（中心
周波数： 330ＨZ ）とした場合、これらの低域チャネル
に対して車速に応じた重み付けを行う。
る。登録の際と同様に、発生された音声信号はＡ／Ｄ変
換器７に入力され、その出力は周波数分析部８に入力さ
れる。ここで周波数分析部８の出力は登録時のように静
かな環境の場合は発生音声をほぼ忠実に周波数分析をす
るが、走行中の場合は 1／ｆノイズが支配し、低域が持
ち上がった特性となる。このため、音声区間検出部９で
は登録時と同様にこの周波数分析信号から、音声区間検
出を行うが、その際車速信号により低域のチャネルに対
して重み付けを軽くして電力計算を行う。例えば、帯域
ろ波器が 1/5オクターブ、22チャンネルに構成されてい
たとする。ここで、低域の１ＣＨ（中心周波数： 250Ｈ
Z ），２ＣＨ（中心周波数： 287ＨZ ），３ＣＨ（中心
周波数： 330ＨZ ）とした場合、これらの低域チャネル
に対して車速に応じた重み付けを行う。
【０００９】この場合、予め時速20km〜 100kmの間でハ
ンズフリーマイクで集音したデータから車速に対する低
域チャネルにおける雑音の増加を予測しておき、これに
基づいて各車速時の各チャネルの重み付けを設定する。 Ｐ＝Ｋ1CH ×Ｐ1CH ＋Ｋ2CH ×Ｐ2CH ＋Ｋ3CH ×Ｐ3CH
＋…ここで、Ｋは各チャンネルの重み付け係数、ＰiCH
は各チャンネルの電力。このＫを車速センサからの車速
信号に応じて、高速になるほど低域チャネルにおける係
数を小さくするように変化させる。次に数サンプル前か
らの電力の平均をとり、これをＰAUとする。音声の終端
をこのＰAUの変化量があるしきい値を越えたときとする
と、高速走行時の低域雑音の影響が緩和され、音声信号
自体の変化量が強調される。これにより、高速走行時に
おいても走行ノイズの影響を抑えた音声区間検出がで
き、走行時の認識率向上が期待できる。
ンズフリーマイクで集音したデータから車速に対する低
域チャネルにおける雑音の増加を予測しておき、これに
基づいて各車速時の各チャネルの重み付けを設定する。 Ｐ＝Ｋ1CH ×Ｐ1CH ＋Ｋ2CH ×Ｐ2CH ＋Ｋ3CH ×Ｐ3CH
＋…ここで、Ｋは各チャンネルの重み付け係数、ＰiCH
は各チャンネルの電力。このＫを車速センサからの車速
信号に応じて、高速になるほど低域チャネルにおける係
数を小さくするように変化させる。次に数サンプル前か
らの電力の平均をとり、これをＰAUとする。音声の終端
をこのＰAUの変化量があるしきい値を越えたときとする
と、高速走行時の低域雑音の影響が緩和され、音声信号
自体の変化量が強調される。これにより、高速走行時に
おいても走行ノイズの影響を抑えた音声区間検出がで
き、走行時の認識率向上が期待できる。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、車速セン
サからの車速信号に応じて周波数分析部からの信号に重
み付けをして音声区間検出を行うことにより、特に高速
走行時において車内雑音の影響を抑えることができ、音
声ダイヤラを行うための音声の認識率を改善することが
できる効果がある。
サからの車速信号に応じて周波数分析部からの信号に重
み付けをして音声区間検出を行うことにより、特に高速
走行時において車内雑音の影響を抑えることができ、音
声ダイヤラを行うための音声の認識率を改善することが
できる効果がある。
【図１】本発明の音声ダイヤラの内部構造を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図２】本発明が適用される自動車電話装置のブロック
図である。
図である。
１ ハンズフリーマイク ２ 音声ダイヤラ ３ 制御部 ４ 無線部 ５ 車速センサ ８ 周波数分析部 ９ 音声区間検出部 １０ 音声認識部
Claims (2)
- 【請求項１】 ハンズフリーマイクロホンに入力された
音声信号を、予め登録した音声信号と比較して音声認識
を行ない、その結果に基づいてダイヤルを行う自動車電
話装置において、前記ハンズフリーマイクからの音声信
号を周波数チャネル毎に分析する周波数分析部と、この
周波数分析部から送出される音声信号から音声区間検出
を行う音声区間検出部と、この音声区間検出部で指定さ
れた区間の音声信号を登録された音声信号と比較して音
声認識を行う音声認識部を有し、前記音声区間検出部は
自動車の車速センサと接続され、この車速センサからの
車速信号に応じて前記周波数分析部からの各周波数チャ
ネル信号に重み付けを行うように構成したことを特徴と
した車載用音声ダイヤラ。 - 【請求項２】 低域チャネルにおける重み付けの係数を
高域チャネルによりも小さくしてなる請求項１の車載用
音声ダイヤラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20616691A JP2658649B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 車載用音声ダイヤラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20616691A JP2658649B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 車載用音声ダイヤラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0530174A JPH0530174A (ja) | 1993-02-05 |
| JP2658649B2 true JP2658649B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=16518904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20616691A Expired - Fee Related JP2658649B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 車載用音声ダイヤラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2658649B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI100840B (fi) * | 1995-12-12 | 1998-02-27 | Nokia Mobile Phones Ltd | Kohinanvaimennin ja menetelmä taustakohinan vaimentamiseksi kohinaises ta puheesta sekä matkaviestin |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP20616691A patent/JP2658649B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0530174A (ja) | 1993-02-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6937980B2 (en) | Speech recognition using microphone antenna array | |
| JP2654503B2 (ja) | 無線端末装置 | |
| US5353376A (en) | System and method for improved speech acquisition for hands-free voice telecommunication in a noisy environment | |
| US5371901A (en) | Remote voice control system | |
| KR100318144B1 (ko) | 핸드프리장치를갖는이동무선송수신기 | |
| JP2008236448A (ja) | 音声信号処理装置、ハンズフリー通話装置、音声信号処理方法および制御プログラム | |
| US5734987A (en) | Noise-controlled communication apparatus | |
| AU752528B2 (en) | Simplified communication system | |
| KR20000035104A (ko) | 유효 신호를 필터링하고 주위 잡음이 있을 때 이를 복구하기 위한 오디오 처리 장치, 수신기 및 필터링 방법 | |
| KR20070119741A (ko) | 음색 노이즈 강인성을 위한 신호 처리 시스템 | |
| JP2658649B2 (ja) | 車載用音声ダイヤラ | |
| JP2001016057A (ja) | 音響装置 | |
| US6314394B1 (en) | Adaptive signal separation system and method | |
| US10181316B2 (en) | Dynamically increased noise suppression based on input noise characteristics | |
| JP3244062B2 (ja) | 車載ハンズフリー電話装置 | |
| JPH07111527A (ja) | 音声の加工方法およびそれを用いた装置 | |
| JPH04282697A (ja) | 雑音制御装置 | |
| JPH0511795A (ja) | 音声認識装置 | |
| JP2001119470A (ja) | 電話音声処理装置 | |
| JP3350106B2 (ja) | 音声認識装置 | |
| KR20000040570A (ko) | 두 채널의 마이크를 이용한 차량 잡음 제거 장치 및 방법 | |
| JP2002006898A (ja) | ノイズ低減方法及びノイズ低減装置 | |
| JPH0635498A (ja) | 音声認識装置及び方法 | |
| KR20040006850A (ko) | 핸즈프리 기능을 갖는 차량용 오디오 시스템의음성처리회로 및 방법 | |
| JP2000069583A (ja) | 音声入力装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |