JP2658352B2 - 内接型オイルポンプのトロコイドロータ - Google Patents

内接型オイルポンプのトロコイドロータ

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JP2658352B2
JP2658352B2 JP1025190A JP2519089A JP2658352B2 JP 2658352 B2 JP2658352 B2 JP 2658352B2 JP 1025190 A JP1025190 A JP 1025190A JP 2519089 A JP2519089 A JP 2519089A JP 2658352 B2 JP2658352 B2 JP 2658352B2
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克明 細野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、(N+1)個の歯を有するアウターロータ
と、このアウターロータ内に設けられたN個の歯を有す
るインナーロータとから構成された内接型オイルポンプ
のトロコイドロータに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の内接型オイルポンプのトロコイドロー
タとしては第2図に示すものが知られている。これらの
図に示すトロコイドロータは、ケーシング(図示せず)
内に回転自在に設けられた10枚の歯を有するアウターロ
ータ1と、このアウターロータ1内に入力軸2aにより回
転自在に支持された9枚の歯を有するインナーロータ2
とを備えてなるもので、これらの一対のロータ1,2の各
歯の歯面間に形成されるポンプ室Sは、両ロータ1,2が
回転されて、両ロータ1,2の回転中心O1,O2を通る直線上
の符号Aで示す部分に位置するときに、その容積が最小
Vminとなり振号Bで示す部分に位置するときに、その容
積が最大Vmaxとなるように構成されている。また、両ロ
ータ1,2の端面と対向するケーシング部分には、第2図
における右半分のポンプ室Sに作動油を供給する吸入ポ
ート3と、左半分のポンプ室Sに移送された作動油を排
出する吐出ポート4とがそれぞれ設けられている。
そして、上記従来のトロコイドロータにあっては、入
力軸2aを回転させることにより、吸入ポート3からポン
プ室S内に作動油が吸引され、かつ吐出ポート4から高
圧の作動油が吐出されるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記のように構成された従来のトロコイド
ロータにおいては、最小となるポンプ室容積Vminを、イ
ンナーロータ2とアウターロータ1の各歯形が互いに干
渉しない範囲でできるだけ小さくするようにしており、
通常、Vmin/(Vmax−Vmin)を、特に意識しているわけ
ではなかったが、あえて算出すれば0.1以下に設定した
ものがすべてであった。
しかしながら、上述したように、Vmin/(Vmax−Vmi
n)を0.1以下に設定した従来の内接型オイルポンプを高
速回転域(4000r.p.m.以上)で運転すると、キャビテー
ションが発生し、騒音、ポンプの損傷等の問題が生じて
いた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、高速回転域で運転しても、キャビテ
ーションが発生することなく、かつ騒音を防止できて、
ポンプを円滑に運転することができる内接型オイルポン
プのトロコイドロータを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、(N+1)個
の歯を有するアウターロータの歯形と、N個の歯を有す
るインナーロータの歯形とで形成されるポンプ室のう
ち、最大となるポンプ室の容積をVmaxとし、かつ最小と
なるポンプ室の容積をVminとした場合、 Vmin/(Vmax−Vmin)を0.12以上に設定したものであ
る。
〔作用〕
本発明の内接型オイルポンプのトロコイドロータにあ
っては、Vmin/(Vmax−Vmin)を0.12以上に設定したこ
とによって、吐出ポート内の高圧の作動油が最小容積の
ポンプ室を通じて吸入ポート側に戻される形となり、高
速回転時に生じる吸入ポート内の異常な負圧が緩和され
るため、キャビテーションの発生が抑制される。すなわ
ち、本願発明では、最小容積のポンプ室(Vmin)と、最
大容積から最小容積を引いた容積(Vmax−Vmin)との比
率をどの程度にすべきかといった観点から、その比率を
0.12以上とするものである。従って、本願発明は、最大
容積から最小容積のポンプ室に至るまでにどの程度容積
が縮小されるか(どの程度作業油が圧力を受けるか)に
よって、ポンプ室の最小容積が設定されるため、最小容
積のポンプ室における作動油の圧力を適正にして、吸入
ポートへの円滑な接続を確保し、上述のように、高速回
転時のキャビテーションの発生を有効に抑制して吐出効
率の向上を図るものである。
〔実施例〕
以下、第1図に基づいて本発明の一実施例を説明す
る。
本実施例の内接型オイルポンプのトロコイドロータ
は、第2図に示す上記従来例と基本的に同様の構成を有
するものである。上記従来例と相違する点は、ポンプ室
Sが最大となる時の容積Vmaxと、最小となる時の容積Vm
inとの間に、 Vmin/(Vmax−Vmin)が、0.12以上、好ましくは0.2以上
に設定されている関係がある点である。
上記のように構成されたトロコイドロータを備えた内
接型オイルポンプにおいて、従来同様、入力軸2aを回転
させると、第1図において、右半分のポンプ室S内に吸
入ポート3から作動油が吸引され、かつ左半分のポンプ
室S内から作動油が押し出されて吐出ポート4を介して
外部に吐出される。
この場合、Vmin/(Vmax−Vmin)を0.12以上、好まし
くは0.2以上に設定してあるから、吐出ポート4内の高
圧の作動油が最小容積のポンプ室Sを通じて吸入ポート
3に戻される形になる。このとき、作動油の圧力はVmax
−Vminの影響を受けるため、このXmax−Vminに対するVm
inの比率を0.12以上、好ましくは0.2以上に設定するこ
とにより、最小容積のポンプ室Sにおける作動油の圧力
を適正にしている。従って、作動油の圧力が高すぎて吸
入ポート3に必要以上の作動油が戻ってしまうことがな
く、しかも、高速回転時に生じる吸入ポート内の異常な
負圧が緩和されるため、キャビテーションの発生が抑制
される効果を生じる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、(N+1)個の歯を
有するアウターロータ歯形と、N個の歯を有するインナ
ーロータの歯形とで形成されるポンプ室のうち、最大と
なるポンプ室の容積をVmaxとし、かつ最小となるポンプ
室の容積をVminとした場合、 Vmin/(Vmax−Vmin)を0.12以上に設定したものである
から、ポンプ室の最大容積を考慮しつつポンプ室の最小
容積が設定され、吐出ポート内の高圧の作動油が一部最
小容積のポンプ室を通じて吸入ポート側に適正に戻され
る形となることにより、高速回転時に生じる吸入ポート
内の異常な負圧が緩和され、従って、キャビテーション
の発生を抑制することができ、かつ騒音を防止できて、
円滑なポンプ運転を実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す説明図、第2図は従来
のトロコイドロータの説明図である。 1……アウターロータ、2……インナーロータ、S……
ポンプ室、Vmax……最大容積、Vmin……最小容積。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(N+1)個の歯を有するアウターロータ
    と、このアウターロータ内に設けられたN個の歯を有す
    るインナーロータとから構成された内接型オイルポンプ
    のトロコイドロータにおいて、前記アウターロータの歯
    形と前記インナーロータの歯形とで形成されるポンプ室
    のうち、最大となるポンプ室の容積をVmaxとし、かつ最
    小となるポンプ室の容積をVminとした場合、 Vmin/(Vmax−Vmin)が0.12以上に設定されたことを特
    徴とする内接型オイルポンプのトロコイドロータ。
JP1025190A 1989-02-03 1989-02-03 内接型オイルポンプのトロコイドロータ Expired - Fee Related JP2658352B2 (ja)

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