JP2657524B2 - 貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構 - Google Patents

貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構

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JP2657524B2 JP18769788A JP18769788A JP2657524B2 JP 2657524 B2 JP2657524 B2 JP 2657524B2 JP 18769788 A JP18769788 A JP 18769788A JP 18769788 A JP18769788 A JP 18769788A JP 2657524 B2 JP2657524 B2 JP 2657524B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (3−1)産業上の利用分野 本発明はいわゆるバン車のように高い荷台を有する貨
物自動車における荷箱後部扉の開閉機構に係り、特に開
閉に要するスペースを小さくすることを可能にした開閉
機構に関する。
(3−2)従来の技術 貨物自動車のうち、いわゆるバン車と称せられるもの
は荷物を風、雨、塵埃などから保護するとともに荷物の
紛失、盗難を避ける目的から第7図((イ)は正面図、
(ロ)は背面図、(ハ)は側面図、(ニ)は平面図)に
示すようにその荷箱は密閉型の構造となっているが、荷
の積み下ろしに際して便利でしかも大きな開口部がある
ことが望まれる。この図に示されているものは貨物自動
車1の荷箱2の後部には両開き(観音開き)の扉3が設
けられている。((ロ)図参照)。このような構造の荷
箱は自動車の後部を例えば倉庫に直接密着させて荷物の
積み下ろしができ、また倉庫の床面と荷箱の床面が大体
同一平面になるので、荷扱いが楽であるという長所があ
る。
しかしながらこの扉3の先端はその開閉に際して
(ニ)図の一点鎖線で示すような軌跡Xを描くため、こ
の一点鎖線で囲まれた扇形の部分に障害物があるときは
扉3の開閉ができず、狭い場所における荷扱いの際の欠
点となっていた。
従来以上述べたいわゆる観音開きの後部扉の欠点を解
消するために各種の試みが成されている。例えば、実公
昭63−7675号に示されているものは扉を約90度回転させ
た後、荷箱の側方にスライドさせて収納するようにした
ものであり、扉の開閉の操作には荷箱の幅よりも若干広
い幅のスペースがあれば十分であり、またその開閉機構
を荷箱の上部および下部に設けたヒンジと、扉上部に設
けた上案内レールと、荷箱下部に設けた下案内レールそ
れらのレール内を走行するローラー等から構成すること
によって、開閉の操作も簡単であり、また荷箱側方に収
納した場合にも不必要な搖動をすることがないので安全
であるが、扉の重量が重い場合には扉が撓みそのために
操作が円滑に行かない場合もあり、またその構成が複雑
であり、部品点数も多く、製造原価が嵩むという欠点を
免れることは出来なかった。
本願の出願人もこの観音開きの後部扉についていくつ
かの提案をしている。例えば、実願昭62−147801号に示
されているものは4節回転連鎖によるものである。すな
わち、後部扉と車体とを2本のリンクで結合する構造の
ものであって、構造が簡単で操作も容易であり、扉の開
閉に要するスペースが従来の観音開きのものよりは小さ
くて済むが、扉を90度回転させた後に荷箱の側方にスラ
イドさせるものに比べて大きく、操作のためのスペース
を小さくしようという要求に対しては不十分であった。
(3−3)発明が解決しようとする問題点 本発明は従来の貨物自動車における荷箱後部扉の開閉
機構の以上述べた欠点を解消し、扉の開閉に際して余り
大きなスペースを必要とせず、少なくともそのスペース
の幅が荷箱の幅よりもやや大きい程度で済み、しかも部
品点数が少なく、その開閉操作も円滑に行くような貨物
自動車における荷箱後部扉の開閉機構を提供しようとす
るものである。
(3−4)問題点を解決するための手段およびその作用 本発明は荷箱後部扉を約90度回転した後に荷箱の外側
方にスライドして格納することを特徴とする貨物自動者
における荷箱後部扉の開閉機構を次のような構成とする
ことによって前記した問題点を解決しているのである。
すなわちそれは荷箱後部の外側方の上部に取付けられて
いる溝状の側部レールと、荷箱後端の上部にヒンジによ
って回動可能に取付けられている後部レールと、該後部
レールに摺動可能に嵌装されている2個のローラーと、
該ローラーの軸に取付けられているブラケットと、該ブ
ラケットおよび荷箱後部扉に取付けられている部材にそ
れぞれ回動可能に枢着されている2個のリンクと、前記
荷箱後部扉に部材を介して取付けられている垂直軸と、
前記リンクがその後部レールに対する枢着部を中心とし
て回動するのに伴う前記垂直軸の外周の運動の軌跡と同
一の形状を有し、前記垂直軸と係合している溝を備えか
つ荷箱に取付けられているガイド板とから構成されてい
るものである。
この貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構ではヒ
ンズは1個あるのみであり、ローラーも2個で、全体と
して部品点数が少なく、後部扉はガイド板に沿って回転
するので操作は円滑であり、操作に要するスペースの幅
は小さく、荷箱の幅よりも若干大きい程度である。
(3−5)実施例 以下図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。第1図は本発明に係る貨物自動車における荷箱後部
扉の開閉機構を示した全体図で(イ)は平面図、(ロ)
は正面図、(ハ)は側面図であり、その進行方向に向か
って左側は扉を開いた状況を示した図、右側は扉を閉じ
た状況を示した図である。同図において、バン車と称せ
られる貨物自動車1の荷箱2の後部には観音開きの扉3
が備えられており、後部の左右にはその扉を開閉する開
閉機構4が設けられている。
第2図は本発明に係る荷箱後部扉の開閉機構の一の実
施例の上部の詳細を示した図で、(イ)は平面図、
(ロ)は正面図、第3図は下部の詳細を示した図で、
(イ)は正面図、(ロ)は(イ)図におけるロ−ロ断面
を矢印方向に見た図、第4図(ロ)は側面図、(イ)は
(ロ)図を上方から見た図、第5図は作動の途中におけ
る開閉機構全体を示した透視図、第6図は要部の詳細を
示した拡大斜視図である。
第2図乃至第6図において、荷箱後部扉の開閉機構4
は荷箱後部の外側方の上部に設けられている溝状の側部
レール11、荷箱後端の上部にヒンジ12によって、回動可
能に取付けられている後部レール13、後部レールに嵌装
されている2個のローラー14、ローラーのローラー軸14
Aに取付けられているブラケット15、一端がブラケット
に回動可能に枢着され、他端が観音開きの扉3に固定さ
れている部材16に回動可能に枢着されている2個のリン
ク17、扉3に部材18を介して取付けられている垂直軸1
9、荷箱に水平に取付けられており、垂直軸と係合して
いる溝20aを有するカイド板20、垂直軸の下方に水平に
取付けられており、その先端にローラー21aを有するス
ペーサー21等から成っている。
ヒンズ12は荷箱に取り付けられており、それぞれ通孔
を有する2枚の板から成る固定子12aと、チャンネル材
とその一端に取り付けられているパイプ材とから成る遊
動子12bとを、固定子の通孔の芯と、遊動子のパイプ材
の芯とを一致させた後、ピン12cを挿通して組立てられ
ており(第5図参照)、遊動子12bには後部レール13が
取付けられている。後部レールは四角筒の一の面の中央
部に貫通溝が形成されている形状を成している。側部レ
ール11の形状も後部レール13の形状と同一であり、後部
レールがヒンジ12によってそのピン12Cの回りに90度回
転したときには両レールの芯は一致し、またその端面は
互いに当接するように成っている。
2個のリンク17は適宜のストッパー(図示していな
い)によって所定角度だけ相互に連動して回動するよう
になっており、その一方の死点では扉3は後部レール13
から所定距離だけ離れた位置で垂下されている(第4図
(イ)参照)が、その他方の死点では扉3は後部レール
13のほぼ真下に垂下されている(第2図(イ)参照)。
ガイド板の溝20aは後部レール13が90度回転した状態
で、リンク17がその後部レールに対する枢着部を中心と
してその一方の死点から他方の死点まで回動するのに伴
う前記垂直軸の外周の運動の軌跡と同一の形状をしてお
り、その運動の他方の死点の位置において溝20aは外部
に連通している(第6図参照)。本例ではガイド板20は
上下の2か所に取付けられている。
垂直軸19はリンク17が前記一方の死点にあるときには
その軸芯が前記ヒンジの回転の中心であるピン12Cの芯
と一致するように取付けられている。またスペーサー21
は後部レール13が90度回転し、リンク17が他方の死点に
ある状態で、荷箱の側壁に直交し、そのローラー21aが
側壁に接触するように取付けられている。
以上例示した本発明に係る貨物自動車における荷箱後
部扉の開閉機構は次のように作動する。
まず扉を開ける場合の作動を順序に従って説明する。
扉が閉まった状態では後部レール13の回転角度は0
度、リンク17は一方の死点の位置にあり、垂直軸19はガ
イド板20とその溝20aの出発点の位置で係合している
(第3図(ロ)A位置)。
いま後部扉と荷箱との間のロック機構22(第4図
(ロ)参照)を外し、扉3を手前(自動車の進行方向と
反対の方向)に引けば、後部レール13はヒンジピン12C
を中心として回動し、扉3も垂直軸19を中心にして回動
する。この場合に、リンク17の一方の死点から他方の死
点に至る回動はガイド板2との間に90度の位相差がある
ために行なわれない。後部レール13の回動が90度になっ
た状況は同図のB位置に示される。
次いで更に扉3を手前(自動車の外側方)に引け
ば、リンク17の一方の死点から他方の死点に至る回動が
行なわれ、垂直軸19はガイド板の溝20a内を相対的に摺
動する。リンク17が他方の死点に到達した状況は同図の
C位置に示される。この状態で垂直軸19とガイド板20と
の係合は解除され、扉3は後部レールのほぼ真下に垂下
される。
次いで扉3を自動車の進行方向に押せば、ローラー
14は後部レールに沿って進行し、更に側部レールに沿っ
て進行し、扉3は荷箱の外側方に収納される。この状況
は位置Dに示される。この状態でスペーサーのローラー
21aは荷箱の側面に接触しており、リンク17が他方の死
点から一方の死点の方向に回動するのを防止しているの
で、扉が搖動することはない。
扉を開いている状態から閉じるには以上の逆の順序で
行なえば良い。
以上述べた実施例では垂直軸19にはスペーサー21が備
えられており、扉の収納状態における搖動を防いでいる
が、重量の軽い扉の場合にはこれはなくても良い。また
以上の実施例ではガイド板は上下の2か所に取付けられ
ていたが、これは1か所でもよくまた3か所以上でも良
い。これらのいずれの場合にも本発明は有効に実施でき
る。
(3−6)発明の効果 本発明は貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構を
側部レール、後部レール、ローラー、リンク等から構成
し、扉を90度回転した後に荷箱の外側方にスライドして
収納するようにすることによって、次に示すような優れ
た効果を示すものである。
扉の開閉に要するスペースの幅を荷箱の幅よりも若
干大きい程度のものにすることができる。
部品点数が少なくしたがって製造原価を安くするこ
とができる。
操作が円滑である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る貨物自動車における荷箱後部扉の
開閉機構を示した全体図で(イ)は平面図、(ロ)は正
面図、(ハ)は側面図、第2図は本発明に係る荷箱後部
扉の開閉機構の一の実施例の上部の詳細を示した図で、
(イ)は平面図、(ロ)は正面図、第3図は下部の詳細
を示した図で、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)図にお
けるロ−ロ断面を矢印方向に見た図、第4図(ロ)は側
面図、(イ)は(ロ)図を上方から見た図、第5図は作
動の途中における開閉機構全体を示した透視図、第6図
は要部の詳細を示した拡大斜視図、第7図((イ)は正
面図、(ロ)は背面図、(ハ)は側面図、(ニ)は平面
図)はいわゆるバン車と言われる貨物自動車を示した図
である。 1……貨物自動車、2……荷箱 3……扉、4……開閉機構 11……側部レール、12……ヒンジ 12a……固定子、12b……遊動子 12c……ピン、13……後部レール 14……ローラー、14a……ローラー軸 15……ブラケット、16……部材 17……リンク、18……部材 19……垂直軸、20……ガイド板 20a……溝、21……スペーサー 21a……ローラー、22……ロック機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷箱後部の外側方の上部に取付けられてい
    る溝状の側部レールと、荷箱後端の上部にヒンジによっ
    て回動可能に取付けられている後部レールと、該後部レ
    ールに摺動可能に嵌装されている2個のローラーと、該
    ローラーの軸に取付けられているブラケットと、該ブラ
    ケットおよび荷箱後部扉に取付けられている部材にそれ
    ぞれ回動可能に枢着されている2個のリンクと、前記荷
    箱後部扉に部材を介して取付けられている垂直軸と、前
    記リンクがその後部レールに対する枢着部を中心として
    回動するのに伴う前記垂直軸の外周の運動の軌跡と同一
    の形状を有し、前記垂直軸と係合している溝を備えかつ
    荷箱に取付けられているガイド板とから構成され、荷箱
    後部扉を約90度回転した後に荷箱の外側方にスライドし
    て格納することを特徴とする貨物自動車における荷箱後
    部扉の開閉機構。
JP18769788A 1988-07-27 1988-07-27 貨物自動車における荷箱後部扉の開閉機構 Expired - Lifetime JP2657524B2 (ja)

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