JP2656160B2 - Icメモリカード - Google Patents

Icメモリカード

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JP2656160B2
JP2656160B2 JP2402068A JP40206890A JP2656160B2 JP 2656160 B2 JP2656160 B2 JP 2656160B2 JP 2402068 A JP2402068 A JP 2402068A JP 40206890 A JP40206890 A JP 40206890A JP 2656160 B2 JP2656160 B2 JP 2656160B2
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政志 向川
潤一 向川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はICメモリカード、特に
電子情報処理機器の外部記憶媒体として用いられるIC
メモリカードの端子接続部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックカード内にICメモリを内
蔵したICメモリカードはリードライタと着脱自在に接
続されて所定のデータのリードライトが任意に可能であ
り、このために、大量のデータを携帯可能なカードに記
憶する必要性のある各種の電子機器に利用可能である。
【0003】このようなICメモリカードは、銀行通
帳、辞書データ、地図データなどのデータベースに利用
され、銀行預金の決済あるいは電子手帳の拡張メモリと
して有用である。また、コンピュータのプログラムソー
スとしても用いられ、パソコンあるいはより大型のコン
ピュータに対して簡便な外部記憶媒体として極めて有用
である。しかしながら、この種のICメモリカードにお
いては、データのリードライトを行うために、リードラ
イタとメモリカードとの電気的な接触が必要となり、簡
単確実に電気的な接続が可能であり、かつ耐久性に優れ
た安価なコネクタ構造が要求されている。
【0004】従来におけるコネクタの構造はカードエッ
ジ型とツーピース型に分類される。カードエッジ型はI
Cメモリカードの端面に複数のリード端子が露出してお
り、カードをリードライタに差し込むと、前記露出した
リード端子がリードライタ側の端子板と接続される。
【0005】この接続形式は、構造が簡単であり低価格
で実現されるので、例えばゲーム機などに用いられてい
るが、コネクタの信頼性及び耐久性に乏しく、高品質の
ICメモリカードには利用できないという問題があっ
た。
【0006】一方、ツーピース型のコネクタ構造はリー
ドライタ側に設けられた雄端子ピンとICメモリカード
に設けられた雌端子とを嵌合する構造からなる。
【0007】従って、ツーピース型コネクタによれば、
各端子が雄雌コネクタによって確実に接続されるので、
耐久性に優れ信頼性の高いメモリカードを提供できると
いう利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ツーピース型コネクタ構造は、各端子毎にICメモリカ
ード側で雌コネクタを必要とし、小型薄型化が要求され
るメモリカードに、このような金属ばねからなるコネク
タを組み込むことが困難であるという欠点があった。
【0009】特に、近年のメモリカードでは例えばJE
IDA規格に準拠して1列34ピンあるいは2列68ピ
ンなどの多数の端子ピンを必要とし、これを前述した従
来構造の雌コネクタで実現することは極めて困難であっ
た。
【0010】また、価格の面からも、メモリカード内に
このような複雑な構造のコネクタを組み込むことは実現
性に乏しいという問題があった。
【0011】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、簡単な構造でかつ組立が容易な
信頼性の高い接続構造をもったICメモリカードを提供
することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、ICメモリカ
ードの端子部に外部から塵埃などが侵入しにくく、劣悪
な使用環境でも十分に長期に亘って良好な性能を発揮す
ることのできる改良されたICメモリカードを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るICメモリカードは以下を含む; (a)電気的絶縁体からなるカードケースであって、リ
ードライタの端子ピンを受け入れる列配置された開口群
と、前記開口群に連接したインターコネクタ収納室とを
有する; (b)プリント基板であって、前記カードケースに固定
され、ICメモリが搭載され、前記インターコネクタ収
納室内で前記開口群と対応した位置において前記ICメ
モリと電気的に接続されたリード端子が設けられてい
る; (c)インターコネクタであって、厚み方向に導電性を
有しかつ弾力のある異方性導電ゴムからなり、前記イン
ターコネクタ収納室内に装着され、厚み方向の一端が前
記ICメモリに電気的に導通され、他端が前記開口から
前記カードケースに挿入される前記端子ピンに接触して
前記ICメモリと前記端子ピンとを導通する。
【0014】また、本発明に係るICメモリカードは以
下を含む; (a)電気的絶縁体からなるカードケースであって、リ
ードライタの端子ピンを受け入れる列配置された2つの
開口群と、前記開口群のそれぞれに連接したインターコ
ネクタ収納室とを有する; (b)プリント基板であって、前記カードケースに前記
開口群に対応して2つ固定され、ICメモリが搭載さ
れ、前記インターコネクタ収納室内で前記開口群と対応
した位置において前記ICメモリと電気的に接続された
リード端子が設けられている; (c)インターコネクタであって、厚み方向に導電性を
有しかつ弾力のある異方性導電ゴムからなり、前記イン
ターコネクタ収納室内にそれぞれ装着され、厚み方向の
一端が前記ICメモリに電気的に導通され、他端が前記
開口から前記カードケースに挿入される前記端子ピンに
接触して前記ICメモリと前記端子ピンとを導通する; (d)リテーナ板であって、弾力のある絶縁ゴムからな
り、前記インターコネクタに積層して前記インターコネ
クタ収納室にそれぞれ配置されている。
【0015】
【作用】従って、本発明によれば、ICメモリカードを
組み立てるときに、好ましくは1枚のインターコネクタ
をカードケースの収納室に単に装着し、ICメモリが搭
載されたプリント基板をカードケースに固定するのみ
で、カード側のコネクタ部を形成することができ、従来
のような各端子毎の雌コネクタの組立を必要とすること
がなく、さらにコネクタとプリント基板との半田付け作
業などを必要としないという利点がある。
【0016】そして、リードライタ側の端子ピンをメモ
リカードの開口に挿入すると、この挿入位置においてイ
ンターコネクタがその厚み方向に端子ピンと対応した部
分だけ電気的に導通され、自動的にコネクタ端子間のセ
ルフアライメントが達成される。
【0017】そして、インターコネクタはカード内に装
着されているので、従来のカードエッジ型コネクタと異
なり、外部に露出されない結果誤接触が生じることなく
また良好な耐久性を得ることができる。
【0018】更に、前記インターコネクタに絶縁ゴムか
らなるリテーナ板を接触させておけば、端子ピンが挿入
されたときのみに両者間に端子ピンを導き入れる空間を
形成し、それ以外にはインターコネクタを外部から絶縁
ゴムのリテーナ板によってシールするので、外部からの
塵埃の侵入その他を確実に防止して一層耐久性に優れた
コネクタ構造を得ることができ、従来におけるツーピー
スタイプに比較しても従来を上回る信頼性及び耐久性を
得ることができる。
【0019】また、本発明によれば、メモリカード側の
コネクタは単にインターコネクタあるいはインターコネ
クタとリテーナ板との組合せにより実現されるので、極
めて小型薄型のコネクタ構造を得ることができ、メモリ
カード内に2列このようなリード端子を作ることがで
き、多ピンメモリカードとしても極めて有用であり、カ
ードの実装密度を向上することができる。
【0020】前述したように、インターコネクタと絶縁
ゴムによるリテーナ板を併用した場合、リードライタの
端子ピンはカードケースの開口に挿入された時インター
コネクタとリテーナ板との間を押し広げて内部に挿入さ
れ、端子ピンとインターコネクタを介したプリント基板
との電気的な接続は極めて確実となる。
【0021】そして、このときに、リテーナ板を1枚の
平板ではなく、例えばリテーナ板の長手方向に延びた、
少なくとも1条の突出条を含む構成とすれば、前記イン
ターコネクタとリテーナ板を端子ピンが押し広げる時の
抵抗を少なくすることができる。
【0022】この突出条によっても、端子ピンをメモリ
カードから引き抜いた後は、この突出条が平板のリテー
ナ板と同様にインターコネクタ表面と密着状態に復帰
し、外部からの塵埃等の挿入を確実に防止することがで
きる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0024】図1には本発明の好適な第1実施例の概略
構造が示されている。
【0025】図においてリードライタ10はその内部に
I/Oコネクタ板11を有し、このコネクタ板には複数
の端子ピン12が設けられている。これらの端子ピン1
2は後述するように先端が尖った金属製丸棒からなり、
必要に応じて表面に金メッキなどが施されている。また
これらの端子ピン配列はJEIDA規格などに準拠して
配列されている。
【0026】一方、ICメモリカード20はプラスチッ
クなどの電気的絶縁体からなるカードケース21を含
み、このカードケース21にはプリント基板22が装着
されている。プリント基板22は周知の如く、その表面
にICメモリ23、24が実装されており、これらのI
Cメモリ23,24の端子がプリント基板22上に形成
されているリード線25に半田付けあるいはボンディン
グによって接続されている。
【0027】前記プリント基板22上で各リード線25
はプリント基板22の端面近傍に伸長して整列されたリ
ード端子26に連結されている。
【0028】これらの複数のリード端子26は本発明に
おいて後述するカードケースのインターコネクタ収納室
に伸長しており、インターコネクタを介して前記リード
ライタ10の端子ピン12と電気的に接続される。
【0029】前記カードケース21の端面には前記リー
ドライタ10の端子ピン12を受け入れる列配置された
開口27を含み、これらの開口27に前記端子ピン12
が着脱自在に挿入される。
【0030】そして、開口27の後方に連接して設けら
れた収納室には異方性導電ゴムからなるインターコネク
タ28が装着され、前述した如く、セルフアライメント
作用によって各端子ピン12とこれに対応するリード端
子26とを確実に電気的に接続することができる。
【0031】前記ICメモリ23,24に外部から静電
ノイズが侵入することを防ぐため、前記プリント基板2
2の裏面側には銅箔が設けられており、またカードケー
ス21の上面にはアルミシールド板29が固定され、I
Cメモリ23、24を静電シールドしている。
【0032】図2には図1におけるカードケース21の
裏面から見た平面図が、そして図3にはその側面図が示
されている。さらに、図4は図2のIV−IV断面を示し、
さらに図4ではカードケース21にインターコネクタ2
8及びプリント基板22が装着された状態の断面図を示
す。また図5は図4のV−V断面を示している。
【0033】各図から明らかなように、開口27は正方
形断面を有し、その入口端にはテーパ状の端子受入れ面
30が設けられ、端子ピン21が容易に開口27に挿入
可能である。これらの開口27もJEIDA規格に準拠
した列配置を有し、実施例においては1列配置されてい
るが、必要に応じて2列配置として多数のピンを受け入
れ可能である。
【0034】そして前記開口27の後方には開口27と
連接してインターコネクタ収納室31が設けられ、この
収納室31内にインターコネクタ28が装着される。収
納室31は図2から明らかなように細長い帯形状からな
り、同様に実施例におけるインターコネクタ30も細長
い1枚の帯状に形成されている。もちろん、本発明にお
いて、インターコネクタ30を複数の分割して装着する
ことも可能であるが、実際上、組立を容易にするために
はインターコネクタ30を一枚板とすることが好適であ
る。
【0035】前記インターコネクタ収納室31と重ね合
せ配置されるように、カードケース21には端子ピン1
2を受け入れるピン挿入室32が設けられており、勿論
このピン挿入室32と収納室31とは連通している。
【0036】図2において、前記ピン挿入室32は各開
口27と対応して設けられ、両端に設けられた長いピン
挿入室32a,32bはそれぞれ電源及び接地用に用い
られ、他のピン挿入室32がデータのリードライト用に
用いられる。
【0037】図2、図4、図5から明らかなように、各
ピン挿入室32間には櫛歯状のコネクタ押え33が形成
され、これによって、各開口27毎に前記ピン挿入室3
2が区切られ、これによって、収納室31にインターコ
ネクタ28が挿入された時に、インターコネクタ28が
端子ピン側に浮き上らないように収納室31内に押え付
けられる。
【0038】前記インターコネクタ28は厚み方向に導
電性を有しかつ弾力のある異方性導電ゴムからなり、例
えば金属細線を絶縁性シリコンゴムシートの厚み方向に
軸を合せマトリックス状に配列した異方導電シートが好
適である。このような異方導電シートとしては例えば信
越ポリマー株式会社製の信越インターコネクタGDが好
ましい。図6、図7にはこのインターコネクタが示され
ており、シリコンゴム34からなるシートの厚み方向に
ベリリウム銅製の細線35が0.2mmピッチで配列さ
れており、この細線35の端面は金メッキ処理を施すこ
とが好ましい。前記細線35は前述したベリリウム銅ば
りでなく銅あるいは真鍮でも良く、例えばその直径は3
0〜60μmが好適であった。
【0039】図8、図9には本発明に好適なインターコ
ネクタの他の例が示され、前述の信越ポリマー株式会社
製の信越インターコネクタMAFとして市販されてい
る。
【0040】このインターコネクタ28は金属繊維36
を絶縁性シリコンゴム34の厚み方向に高密度で配向し
た異方導電シートからなり、前記図6、図7に示した金
属細線の配列より低価格で入手可能である。
【0041】さらに、図10には本発明に好適なインタ
ーコネクタ28の他の実施例が示され、絶縁性シリコン
ゴム34に金属メッキされた炭素繊維の布またはフェル
ト37を交互に積層して形成してある。このゼブラタイ
プの異方性導電ゴムによれば、抜差しの耐久性に優れま
たあらゆる環境に対して十分な耐久性を有しさらに製造
価格が著しく低廉であるという利点がある。
【0042】従って、これらの異方性導電ゴムからなる
インターコネクタを用いて、本発明によれば端子ピン1
2とプリント基板22のリード端子26とを確実に接続
可能である。
【0043】図11、図12には、本実施例における端
子ピン12の挿入状態が示されている。
【0044】図11において、端子ピン12の中心軸
と、前記インターコネクタ28の表面とは図のΔdで示
されるギャップが設けられ、このオフセットによって、
端子ピン12の挿入時に良好な接触状態が得られ、また
実験により極めて優れた耐久性が得られている。
【0045】すなわち、インターコネクタ28が厚い
と、端子ピン12の挿入時に端子ピン12がインターコ
ネクタ28に突き刺さったり破損する場合があり、また
両者間のギャップΔdが大きいと十分に良好な圧縮導通
性が得られない場合がある。
【0046】従って、本実施例においてこのギャップΔ
dを最適に設定することが重要である。
【0047】実施例において、端子ピン12を約400
μmとした場合、このギャップΔdを100μmにする
ことが好適であった。
【0048】この結果、接触状態において最適な接触圧
がとれ、また十分に優れた耐久性を確保することができ
た。
【0049】実験によれば、図11の例において、10
0μΩの当初接触抵抗値を5万回以上ほとんど変化する
ことなく確保することができた。
【0050】図12は端子ピン12を開口27からイン
ターコネクタ28に接触しながら挿入した状態を示し、
この状態でインターコネクタ28は端子ピン12と接触
するところが圧縮され、複数本の細線が端子ピン12と
リード端子26に確実に共通接触し、これにより十分な
電気的導通を確保することができた。
【0051】図12から明らかなように、端子ピン12
を挿入した時その先端がインターコネクタ28から突出
するように各部の寸法を設定すれば、端子ピン12が完
全に挿入された状態で挿入抵抗が弱まり、これによって
端子ピン12の挿入時における節度を与えることがで
き、良好な挿入感覚が得られる。
【0052】すなわち、図12のように、端子ピン12
を完全に挿入するとこの時点で抵抗が少なくなるので端
子ピン12とメモリカードとの挿入がしっかりと確保さ
れ、またこの挿入完了を操作者の手の感覚に伝えること
ができる。
【0053】図13は端子ピン12によってインターコ
ネクタ28が圧縮変形し、2列8本の細線35が若干倒
れながらその先端を端子ピン12と接触している状態を
示している。
【0054】以上のようにして、端子ピン12はその挿
入時に任意の金属細線35、金属繊維36あるいは炭素
繊維フェルト37を介して、リード端子26と電気的に
接触し、自動的なセルフアライメントが得られるので、
前記インターコネクタ28の装着時に各開口27との位
置的な整合を全く考慮する必要がないという利点があ
る。
【0055】図14には本発明の第2実施例が示され、
図4と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0056】図14の実施例は2連端子型のICメモリ
カードを示し、上カードケース40と下カードケース4
1によってプリント基板42が挟み込み固定されてい
る。そして、プリント基板42の上面には前述したと同
様にICメモリ24が固定され、またリードライタの端
子ピンを受け入れる構造は図4と同様である。
【0057】本実施例において特徴的なことは、前記上
カードケース42に対して対称的に配置された下カード
ケース41を含むことであり、この下カードケース41
にも開口43が設けられ、この開口43に連接したイン
ターコネクタ収納室44も前述した収納室31と同様の
構成からなる。
【0058】そして、プリント基板42の下面にはIC
メモリ45が搭載され、この結果、メモリのデータ容量
を著しく増加することができる。ICメモリ45に電気
的に接続されたリード線46はその先端がリード端子4
7としてインターコネクタ48と接触する位置に伸長し
ており、これによって開口43から挿入される端子ピン
をインターコネクタ48を介してリード線46からIC
メモリ45に電気的に接続することができる。実施例に
おいて下カードケース41の表面にはアルミシールド板
49が固定配置されている。
【0059】図15には本に係るICメモリカードの第
3実施例が示され、前述した第1実施例と類似するの
で、同一部材には符号に100を加えて示し、詳細な説
明は省略する。
【0060】第3実施例において特徴的なことは、イン
ターコネクタ128の上に絶縁ゴムからなる弾力のある
リテーナ板150が積層配置され、これによってインタ
ーコネクタ収納室を封止し、換言すればインターコネク
タ128の端子表面を端子ピンの未挿入状態においてリ
テーナ板150で密着してしまうことであり、これによ
って外部からの塵埃等の侵入を確実に防止することがで
きる。
【0061】図16には第2実施例におけるカードケー
ス121の下側から見た平面図であり、また図17には
図16の17−17断面であってインターコネクタ12
8及びリテーナ板150をインターコネクタ収納室13
1に装着しさらにプリント基板122を組み込んだ断面
を示す。また、図18は図17の18−18断面図であ
る。
【0062】これら図16〜図18はそれぞれ第1実施
例における図2、図4、図5と類似するのでこれらの図
を参照することによってより理解が促進されるであろ
う。
【0063】第3実施例において特徴的なことは、前述
した如く、インターコネクタ収納室131にインターコ
ネクタ128とリテーナ板150とが重ね合せ配置さ
れ、収納室131をほぼ封止状態としてしまうことであ
る。
【0064】従って、第3実施例において、前述した図
5の櫛歯状のコネクタ押え33を必要とすることがな
い。
【0065】本発明において、リテーナ板150はシリ
コンゴムなどの弾力性のある薄板からなり、実施例によ
ればインターコネクタ148を積層された1枚の帯状の
板からなる。
【0066】従って、図17、図18から明らかなよう
に、これら2枚のリテーナ板150及びインターコネク
タ128は単にインターコネクタ収納室131内に装着
された状態でカードケース121にプリント基板122
を組み込めば、特別な固定あるいは保持機構を必要とす
ることなくその位置が定まり、極めて組立て性に優れて
いるという利点を有する。
【0067】図19には、第3実施例の端子ピン112
の挿入状態が示されており、第3実施例においても端子
ピン112の中心軸とインターコネクタ128の表面と
の間には、Δdで示されるオフセットを設けることが良
好な耐久性を得るために好適である。
【0068】また、図19ではインターコネクタ128
とリテーナ板133との間にシリコンオイルなどの潤滑
剤151を塗布することが更に好適であり、両者の接続
部を気密に保持することができる。
【0069】従って、インターコネクタ128に設けら
れている導電細線などが非金属などの酸化性物質を用い
た場合においても、本実施例によれば、その表面が内部
に露出しないので、酸化等による接触抵抗の増加を確実
に防止可能である。
【0070】図19の状態から端子ピン112を開口1
27から挿入すると、端子ピン112はインターコネク
タ128とリテーナ板150の間を押し広げながら内部
に挿入され、第1実施例と同様に端子ピン112がその
先端をインターコネクタ128とリテーナ板150の接
触面から更に突き出すことによって良好な挿入感覚を得
ることができる。
【0071】そして、端子ピン112を引き抜いた時に
は、インターコネクタ128とリテーナ板150とが直
接あるいは潤滑剤151を介して密着し、外部への露出
がないので、前述した酸化防止に極めて有益である。
【0072】本実施例においても、第2実施例と同様
に、開口列を2列に重ね合せ配置することも好適であ
り、これによって、タピンメモリカードを簡単に得るこ
とができる。
【0073】図20は本発明のさらに第4実施例が示さ
れ、第3実施例と類似するので同一部材には同一符号を
付して説明を省略する。
【0074】第4実施例において特徴的なことは、リテ
ーナ板250がその長手方向に波形条に形成されている
ことであり、この結果リテーナ板250の長手方向に沿
って実施例においては3個の突出条251が設けられる
こととなる。
【0075】この結果、端子ピン112を挿入する際に
リテーナ板251は容易に変形して極めてスムーズな挿
入感覚を得ることができ、また外部との気密は前記突出
条によつて確実に行われるので、インターコネクタ12
8の表面が外部へ露出することなく、第3実施例と同様
に良好な耐久性を示すことができる。
【0076】図21にはこのような突出条251を持っ
たリテーナ板250の下面から見た斜視図が示されてい
る。
【0077】図22には本発明の第5実施例が示されて
いる。
【0078】第5実施例は2連コネクタ配列を有し、カ
ードケース300の両側に上プリント基板301及び下
プリント基板302が配置されている。
【0079】カードケース300には2列の開口30
3,304が設けられ、これらの開口303,304に
連通してその後方にはインターコネクタ収納室305,
306が設けられている。
【0080】そして、各収納室305,306には前述
した図20と同様にそれぞれインターコネクタ307と
リテーナ板308そしてインターコネクタ309とリテ
ーナ板310が収納配置されている。
【0081】従って、外部からの端子ピンの装着は前述
した第4実施例と同様に極めてスムーズに行われ、また
優れた耐久性を得ることができる。
【0082】実施例において、両プリント基板301は
それぞれICメモリ311,312を搭載し、前述した
各実施例と同様にリード線313及び314によって各
ICメモリ311,312と前記インターコネクタ30
7,309との接続が行われている。また、両プリント
基板301の外側面にはそれぞれアルミシールド板31
5及び316が設けられ、ICメモリ311,312が
静電シールドされている。
【0083】従って、第5実施例によれば、カードケー
ス300の両面にプリント基板301,302を取り付
け、このときにインターコネクタ収納室305,306
にリテーナ板308,310そしてインターコネクタ3
07,309を装着することによって、極めて容易に外
部端子ピンとICメモリ311,312の接続をセルフ
アライメントで行うことが可能となる。
【0084】そして、本実施例においても、インターコ
ネクタ307,309はリテーナ板308,310によ
って外気と遮断されているので、塵埃などの侵入を防
ぎ、また空気との接触による酸化を確実に防止可能であ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のような複雑なコネクタ構造を必要とすることな
く、簡単な構造でかつ組立て容易にICメモリカードの
コネクタ構造を達成可能である。
【0086】また、本発明によれば、ICメモリカード
側のコネクタ部の開口あるいは外部から挿入される端子
ピンとの整合を何ら考慮することなく、セルフアライメ
ントにてコネクタの整合を得ることができる利点があ
る。
【0087】また、本発明によれば、インターコネクタ
に弾性ゴムからなるリテーナ板を積層配置することによ
って、インターコネクタを外部に対して気密に封止する
ことができ、コネクタ部の耐久性を著しく改善しまた外
部からの塵埃の侵入を確実に遮断することができる。
【0088】さらに、前記リテーナ板に長手方向に延び
た突出条を形成することによって、リテーナ板の変形時
の逃げを容易とし、端子ピンの挿入をスムーズに行いま
たインターコネクタ及びリテーナ板の耐久性を改善する
ことができる。
【0089】更に、本発明によれば、端子ピンがインタ
ーコネクタを越えてその後方に突き出すことによって端
子ピン挿入時の挿入間隔を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICメモリカードの好適な第1実
施例を分解して示し、さらにICメモリカードと外部の
リードライタとの関係を簡単に示す概略分解斜視図であ
る。
【図2】第1実施例におけるカードケースの下方から見
た平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】第1実施例における図2のIV−IV断面であっ
て、カードケースにインターコネクタ及びプリント基板
が装着された状態を示す断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本発明に好適なインターコネクタの一例を示す
平面図である。
【図7】図6の要部断面図である。
【図8】本発明におけるインターコネクタの他の実施例
を示す平面図である。
【図9】図8の要部断面図、
【図10】本発明におけるインターコネクタのさらに他
の実施例を示す斜視図である。
【図11】第1実施例における端子ピンの挿入状態を示
す説明図である。
【図12】第1実施例における端子ピンの挿入状態を示
す説明図である。
【図13】第1実施例における端子ピンとインターコネ
クタとの接触状態を示す説明図である。
【図14】本発明における第2実施例を示し、第1実施
例を2連配置した断面図である。
【図15】本発明の第3実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図16】第3実施例におけるカードケースの下面から
見た要部平面図である。
【図17】図16の17−17断面であって、カードケ
ースにインターコネクタ及びリテーナ板が装着され、さ
らにプリント基板が固定された断面図である。
【図18】図17の18−18断面図である。
【図19】第3実施例における端子ピンの挿入状態を示
す説明図である。
【図20】本発明の第4実施例を示す要部断面図であ
る。
【図21】図20におけるリテーナ板の斜視図である。
【図22】本発明の第5実施例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10 リードライタ 12 端子ピン 20 ICメモリカード 21 カードケース 22 プリント基板 23,24 ICメモリ 25 リード線 26 リード端子 27 開口 28 インターコネクタ 31 インターコネクタ収納室 32 ピン挿入室 33 コネクタ押え 150 リテーナ板 250 突出条

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下を含むICメモリカード: (a)電気的絶縁体からなるカードケースであって、リ
    ードライタの端子ピンを受け入れる列配置された開口群
    と、前記開口群に連接したインターコネクタ収納室とを
    有する; (b)プリント基板であって、前記カードケースに固定
    され、ICメモリが搭載され、前記インターコネクタ収
    納室内で前記開口群と対応した位置において前記ICメ
    モリと電気的に接続されたリード端子が設けられてい
    る; (c)インターコネクタであって、厚み方向に導電性を
    有しかつ弾力のある異方性導電ゴムからなり、前記イン
    ターコネクタ収納室内に装着され、厚み方向の一端が前
    記ICメモリに電気的に導通され、他端が前記開口から
    前記カードケースに挿入される前記端子ピンの側面に圧
    接されて前記ICメモリと前記端子ピンとを導通する。
  2. 【請求項2】請求項1記載のICメモリカードにおい
    て、 前記カードケースには前記インターコネクタ収納室と積
    層状態で連通した端子ピン挿入室を有し、 この端子ピン挿入室には、前記インターコネクタを保持
    する櫛歯状のコネクタ押えが設けられている。
  3. 【請求項3】以下を含むICメモリカード: (a)電気的絶縁体からなるカードケースであって、リ
    ードライタの端子ピンを受け入れる列配置された2つの
    開口群と、前記開口群のそれぞれに連接したインターコ
    ネクタ収納室とを有する; (b)プリント基板であって、前記カードケースに前記
    開口群に対応して2つ固定され、ICメモリが搭載さ
    れ、前記インターコネクタ収納室内で前記開口群と対応
    した位置において前記ICメモリと電気的に接続された
    リード端子が設けられている; (c)インターコネクタであって、厚み方向に導電性を
    有しかつ弾力のある異方性導電ゴムからなり、前記イン
    ターコネクタ収納室内にそれぞれ装着され、厚み方向の
    一端が前記ICメモリに電気的に導通され、他端が前記
    開口から前記カードケースに挿入される前記端子ピンに
    接触して前記ICメモリと前記端子ピンとを導通する; (d)リテーナ板であって、弾力のある絶縁ゴムからな
    り、前記インターコネクタに積層して前記インターコネ
    クタ収納室にそれぞれ配置されている。
  4. 【請求項4】請求項3記載のICメモリカードにおい
    て、リテーナ板は長さ方向に延びた少なくとも1条の突
    出条を有する。
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JP2-104563 1990-04-20
JP10456390 1990-04-20
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JP2-285535 1990-10-23
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