JP2655451B2 - 波長フィルタ自動同調制御装置 - Google Patents

波長フィルタ自動同調制御装置

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JP2655451B2
JP2655451B2 JP3008198A JP819891A JP2655451B2 JP 2655451 B2 JP2655451 B2 JP 2655451B2 JP 3008198 A JP3008198 A JP 3008198A JP 819891 A JP819891 A JP 819891A JP 2655451 B2 JP2655451 B2 JP 2655451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力光信号から所定の
波長の光を選択する波長フィルタの自動同調制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号等の広帯域信号を用いた
通信サービスに対する需要が高まりつつある。広帯域信
号の帯域は数MHz〜数10MHzに及ぶから、送信器
としての電気信号を光信号に変換する電気−光変換器
を、伝送路として従来の同軸ケーブルに比べて細径、広
帯域、低損失、耐電磁誘導性等の利点を有する光ファイ
バを、受信器として光信号を電気信号に変換する光−電
気変換器をそれぞれ用いる光ファイバ伝送方式が広く採
用されつつある。
【0003】さらに光ファイバは一本で複数の波長の光
信号が伝送できるので、複数の電気−光変換器の各波長
の異なる光信号を合流して、一本の光ファイバで伝送
し、受信側では波長毎に光信号を分離して複数の光−電
気変換器で受信する波長多重光伝送方式の検討も行なわ
れている。
【0004】波長多重伝送方式では、送信装置と受信装
置を結ぶ波長多重伝送路の途中で波長多重信号から所定
の波長の光信号を選択し、他の伝送路へ選択した光信号
を切り換える場合がある。このとき、波長多重信号から
所定の波長の光信号を選択する手段として昭和60年電
子通信学会部門別大会予稿集講演番号326記載の(分
布帰還型半導体レーザ)DFBLDを利用した波長フィ
ルタがある。このDFBLDは発振しきい値以下の注入
電流の値を変化させることによって中心波長を可変にで
きる電流制御型の波長フィルタとして動作する。しかし
ながらこのDFBLDを利用した波長フィルタは、In
P系の材料で構成されているので中心波長は1A/℃程
度の温度特性を有している。従って温度が変動しても常
に正しい波長の光信号に波長フィルタが同調するように
波長フィルタを制御する必要がある。また波長多重され
た入・出力光信号の任意の波長間において通話チャンネ
ルを設定する波長分割光交換機においても、光交換機内
で波長多重信号から波長フィルタによって所定の波長の
光信号を選択する動作が行なわれその際にも波長フィル
タが所定の波長の光信号に同調するように制御する必要
がある。
【0005】従来このような波長フィルタの自動同調の
制御方式として特開平1−177518号公報記載の波
長フィルタ自動同調制御方式が知られている。図6はこ
の従来例の構成図である。図6中の光波長多重回路11
00の構成を図7に示す。ここでは一例として光源を3
個にしている。光波長多重回路1100では各光源12
10,1220,1230(各々波長λ1 ,λ2
λ3 )データ信号に比べて十分低周波な識別信号100
1,1002,1003(各々周波数f1 ,f2 ,f3
の正弦波)で直接FM変調されている。各光源の出射光
はさらに外部変調器91,92,93を用いて、データ
信号1270,1280,1290及び第2の識別信号
1001’,1002’,1003’(周波数各々f1
/2,f2 /2,f3 /2の正弦波)に従って強度変調
されている。変調器出力光は波長多重器1200により
多重され、波長多重伝送路1110に出射される。な
お、識別信号1001と1001’、1002と100
2’、1003と1003’の位相は各々同一に設定し
ておく。図6で波長多重伝送路1110で送られた波長
多重光は波長フィルタ1120を透過した後、フォトダ
イオード1132で光電変換される。フォトダイオード
1132出力は識別信号を抽出するため、帯域通過フィ
ルタ1140(識別信号1001’,1002’,10
03’を抽出)、1150(識別信号1001,100
2,1003を抽出)に入力される。帯域通過フィルタ
1140の出力は次段の位相同期ループ(PLL)11
42(構成は図8参照)で、位相は不変で周波数が2倍
(すなわち、f1 ,f2 ,f3 )の正弦波に変換され
る。PLL1142の出力と帯域通過フィルタ1150
の出力は次の掛算器1160で両者の積が計算される。
波長フィルタ1120の透過特性が入力波長に対し単峰
であるとすると、その透過中心波長と入力光波長の大小
関係に応じ、入力光にFM変調信号として印加されてい
る識別信号1001,1002,1003の位相が無変
化か反転する。さらにフィルタ透過中心波長と入力光波
長が一致するときは、識別信号1001,1002,1
003は2倍周波数の正弦波に変換される。これに対
し、入力光に強度変調信号として印加されている識別信
号1001’,1002’,1003’はフィルタ、入
力光の波長の大小に関わりなく、フィルタ入出力で不変
である。従って、掛算器1160出力を低域通過フィル
タ1161に印加したときの出力電圧を、フィルタ透過
中心波長と入力光波長の差に対してプロットすると差が
零となる点で零をとり、その前後で符号を変えるという
弁別特性が得られるから、低域通過フィルタ1161出
力を誤差信号として波長フィルタ1120の透過中心波
長を入力光波長に追随させる制御を行なうことができ
る。
【0006】また、識別信号1001,1002,10
03は波長フィルタ1120を透過している入力光が3
つのうちどれであるかを制御装置側で認識するためにも
使われている。帯域通過フィルタ1150から出力され
る識別信号1001,1002,1003は波形変換器
195で、繰り返し周波数が入力周波数と同一のパルス
列に変換された後、周波数比較器181に、周波数シン
セサイザ1180の出力とともに入力される。周波数シ
ンセサイザは外部入力に従って、f1 ,f2 ,f3 のい
ずれかの繰り返し周波数を有するパルス列を出力する。
周波数比較器1181は図9に示すように構成され、入
力端子1101,1102に印加される2つのパルス列
入力の繰り返し周波数を比較し、その大小に応じて出力
電圧を増減し、両入力が同一繰り返し周波数を持つ場合
は直前の出力電圧を保持するという機能を持つ。従って
入力端子1102に印加される、周波数シンセサイザ1
180の出力パルス列の繰り返し周波数の設定により、
波長フィルタ1120を透過する入力光波長を任意に変
えることができる。
【0007】周波数比較器1181ではまずSRフリッ
プフロップ1500とDフリップフロップ1510で入
力端子1101へのパルス列の到来の有無を判定する。
パルス列が到来しているときは、Dフリップフロップ1
510の出力はハイレベルに保持され、ANDゲート1
520,1521が共にオンになる。N進カウンタ15
40,1541では入力端子1101,1102に入力
されているパルス列のパルス数を計数し、いずれか一方
のパルス数がNに達した段階で、すべてのカウンタをリ
セットする。先にNに達した方のN進カウンタに対応す
る入力の繰り返し周波数が高いということが、この段階
で判定される。一方両入力の繰り返し周波数が等しい場
合には、両入力パルス列の論理和を入力とするM進カウ
ンタ(N≦M<2N)1550の計数結果が、2つのN
進カウンタ1540,1541の計数結果がNに達する
よりも先にMに達し、すべてのカウンタをリセットす
る。N進カウンタ1540,1541の出力はそれぞれ
SRフリップフロップ1501,1502のセット入力
に入力し、先にNに達した方のN進カウンタに対応する
SRフリップフロップをハイレベルに保持する。2つの
SRフリップフロップ501,502の出力はそれぞれ
制御信号発生回路1560,1561に入力される。制
御信号発生回路1560,1561は入力がハイレベル
に保持されている間は出力電圧を単調に増大または減少
させる(増減の方向は1560,1561で逆にしてあ
る)。また、入力がロウレベルに保持されている間は、
入力がロウレベルに移行する直前の出力の値を保持す
る。一方、M進カウンタ550の出力はSRフリップフ
ロップ1501,1502のリセット入力に入力する。
従って周波数比較器1181出力は入力端子110
1,1102に入力されるパルス列の繰り返し周波数が
異なる場合は、その大小関係に応じて出力電圧が増減す
る。また繰り返し周波数が等しい場合は、出力電圧が変
化しない。さらに、波長フィルタ1120の透過中心波
長を切換えるために、周波数比較器1181が出力電圧
を増減させているときは目標値に到達するまでの間に、
波長フィルタ1120が入力光のいずれをも透過せず、
従って周波数比較器1181の入力端子1101に全く
パルス列が現われない状態が存在する。このときはAN
Dゲート1520,1521がともにオフになり、N
進、M進カウンタが計数を行なわないため、そのすべて
の出力がロウレベルに固定される。このときSRフリッ
プフロップ1501,1502のセット、リセット入力
はともにロウレベルに保持されるから、入力端子110
1のパルス列が消失する直前の状態を保持する。従って
波長フィルタ透過光が無い、過渡的な状況でも瞬断する
ことなく自動同調が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上で述べた従来の波長
フィルタ自動同調制御方式では、図7に示すように、2
通りの識別信号で各光源を変調する必要があり、しかも
一方はFM変調、他方は強度変調でなければならない。
また、光源に半導体レーザを使用することを考えると、
直接強度変調は寄生的にFM変調を伴い、制御に誤動作
を生じるため、外部変調器による強度変調を行なう必要
があり、系の複雑化、コスト上昇は避けられない。さら
に音響光学型波長フィルタのように透過幅が10〜20
オングストロームもある波長フィルタを制御対象とする
場合、光源にも数オングストローム程度の深さのFM変
調を施す必要があるが、現状の半導体レーザに寄生的な
強度変調を十分抑えたまま、この程度の深さのFM変調
を直接変調で実現することは極めて困難である。
【0009】また、上述の構成では、予め波長フィルタ
から波長多重された入力光の一つが出力され、識別信号
が周波数比較器に到来するように波長フィルタ透過波長
を設定しておく必要がある。
【0010】さらに上述の構成では、周波数比較器に到
来する識別信号と周波数シンセサイザ出力信号の位相が
一致した場合、両者の論理和をとっても同じ繰り返し周
波数のパルス列が形成されるのみで期待するような両者
のパルス数の和で構成されるパルス列は形成されない。
この場合本来ならM進カウンタが先にM個の計数を完了
するべきであるのが、N進カウンタが先にN個計数を完
了させ、誤動作につながることとなる。
【0011】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を除去し、各光源に印加する識別信号が1つですみ、
しかも外部変調器を必要とせず、また自動立ち上げが可
能であり、周波数比較器に入力するパルス列の位相によ
らず安定動作が期待できる波長フィルタ自動同調制御装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、波長毎に予め定めれた互いに異なる識
別信号によって強度変調された信号光を入力とする波長
フィルタからの出力光を電気信号に変換する光検出器
と、前記識別信号とは異なる信号を発生する第1の信号
源と、該第1の信号源の出力と前記光検出器の出力を掛
け合わせる掛算器と、該掛算器の出力を積分する積分器
と、前記光検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過
させるフィルタと、外部からの入力に基づき前記識別信
号のうち1つを出力する第2の信号源と、該第2の信号
源の出力と前記フィルタの出力を比較し、両者の周波数
の大小に基づき出力電圧を増減させる周波数比較器と、
該周波数比較器の出力と前記第2の信号源の出力と前記
積分器の出力とを加え合わせる加算器と、該加算器出力
を前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィ
ルタ駆動器から成ることを特徴とする。
【0013】波長毎に予め定められた互いに異なる識別
信号によって変調された信号光を入力とする波長フィル
タからの出力光を電気信号に変換する光検出器と、該光
検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過させるフィ
ルタと、外部からの入力に基づき前記識別信号のうち1
つを出力する信号源と、この信号源の出力と前記フィル
タの出力を比較し、両者の周波数の大小に基づき出力電
圧を増減させる周波数比較器と、該周波数比較器出力を
前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィル
タ駆動器から成る波長フィルタ自動同調制御装置におい
て、立ち上げ時に前記波長フィルタの透過波長を掃引
し、前記識別信号の一つが前記フィルタから出力された
時点で掃引を停止する手段を持つことを特徴とする。
【0014】波長毎に予め定められた互いに異なる識別
信号によって変調された信号光を入力とする波長フィル
タからの出力光を電気信号に変換する光検出器と、該光
検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過させるフィ
ルタと、外部からの入力に基づき前記識別信号のうち1
つを出力する信号源と、この信号源の出力と前記フィル
タの出力を比較し、両者の周波数の大小に基づき出力電
圧を増減させる周波数比較器と、該周波数比較器出力を
前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィル
タ駆動器から成る波長フィルタ自動同調制御装置におい
て、前記信号源からの出力に位相変調を施すことを特徴
とする。
【0015】
【作用】上述のように本発明では制御対象である波長フ
ィルタの透過中心波長の波長フィルタ入力光波長への追
従制御を行なうのに、波長フィルタの透過中心波長を微
小に変調し、その際の波長フィルタ出力光の変調成分の
位相変化を弁別している。従って光波長多重回路におい
てはこの追従制御用の識別信号を光源に印加する必要は
なく、自動同調制御用の光源波長識別信号を1つ印加し
ておけばよく、必要な識別信号が減っている。
【0016】また、本発明では、制御装置の立ち上げ時
に制御対象である波長フィルタの透過中心波長を掃引
し、波長フィルタへの入力光である波長多重光のうち1
波(立ち上げ時に設定されている透過中心波長に一致す
る必要はない)が波長フィルタを透過した時点で掃引を
停止し、通常の自動同調制御、追従制御に移行する。こ
のような動作により、立ち上げ時に設定されている透過
中心波長に立ち上げ後、自動的に引き込まれる。
【0017】また本発明では周波数シンセサイザの出力
パルスの位相を微小に変調している。従ってある時点で
周波数比較器に入力される両入力のパルスの位相が一致
していても、一方のパルス位相が徐々に変化しているの
で、次の同期のパルスの論理和が2つのパルスから成っ
ているようにすることができる。従ってパルス位相が一
致していることの影響をほとんどこうむらずにすむ。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例につき詳細に説明す
る。図1は本発明の実施例を示す図である。
【0019】光波長多重回路100では、互いに異なる
波長を持つ3つの半導体レーザの出射光が合波され、波
長多重伝送路に110に送出される。図2に光波長多重
回路100の構成図を示す。半導体レーザ310,32
0,330の発振波長はそれぞれ1.55μm、1.5
52μm、1.554μmと2nm間隔で配置されてい
る。半導体レーザ310,320,330にはそれぞ
れ、1kHz,2kHz,4kHzの周波数を持つ正弦
波が識別信号として印加される。一方、各半導体レーザ
には、データ信号270,280,290も印加され
る。データ信号と識別信号とは加算器360,370,
380で加算された後、半導体レーザの注入電流の変化
として入力され、半導体レーザ出力光を直接強度変調す
るのに用いられる。半導体レーザ310,320,33
0からの出力光は、3入力のスターカプラ340で合波
した後、波長多重伝送路350にのせて送られる。波長
多重伝送路350は音響光学型波長フィルタ(AOフィ
ルタ)120の入力に接続され、所望の波長がAOフィ
ルタ120により選択される。AOフィルタ120の出
力光は分岐器130により2分岐され、一方は光検出器
132で光/電気変換される。なお音響光学型波長フィ
ルタの動作原理、特性については、S.E.Harri
sらによるジャーナル・オブ・ジ・オプティカル・ソサ
イアティ・オブ・アメリカ(Journal of t
he Optical Societyof Amer
ica)第59巻第6号(1969年刊)744〜74
7頁所載の論文に詳しい。AOフィルタ120は常時発
振器161の出力である50kHzの正弦波により、そ
の透過中心波長が変調されている。また、AOフィルタ
120は外部から入力される数百MHz程度の正弦波の
周波数によって、その透過中心波長が変換するため、A
Oフィルタの駆動には外部入力電圧に対し出力信号周波
数が単調に変化する機能を持つAOフィルタ駆動器19
0を用いる。
【0020】光検出器132の出力電気信号の一部は、
発振器161の出力の一部と掛け合わされ、積分器20
0でその直流成分のみ選択され、増幅器210を介して
AOフィルタ120に帰還される。掛算器160からA
Oフィルタ120に達する一連の経路は従来の技術の頃
でも触れた、AOフィルタ120の透過中心波長を入力
光波長に追従させる制御を司どっている。なお、掛算器
160に到来する2つの入力に重畳された発振器161
出力正弦波の位相が一致するよう、両者の経路長を適宜
調整しておく。
【0021】また、光検出器132出力の一部は、識別
信号のみを透過させるために配置された、遮断周波数5
kHzの低域通過フィルタ220を通った後、通過した
識別信号と同じ繰り返し周波数を持つ方形パルス列に、
波形変換器230(図4参照)で変換される。
【0022】波形変換器230の出力パルス列は周波数
比較器181の入力端子1に、また外部からの選択信号
によりその出力が1kHz,2kHz,4kHzのいず
れかの繰り返し周波数を持つ方形パルス列である周波数
シンセサイザ180出力は入力端子2に印加される。周
波数比較器181の主要な動作は従来の技術で述べたも
のと同じであるので、ここでは本発明で改良された部分
につき説明する。
【0023】初め、本発明における制御系を立ち上げる
際には、図3のスイッチ515を投入する。チャタリン
グ防止用のSRフリップフロップ503で、スイッチ投
入前後にスイッチ515に現われる電圧を単一の立ち上
がりを持つステップ関数状に波形整形し、次の単安定マ
ルチバイブレータ591で単一のパルスに変換する。こ
のパルスはORゲート532,533を介してSRフリ
ップフロップ501,502に入力され、それぞれセッ
ト状態、リセット状態とする。単一パルスが立ち去った
後は、入力端子1に識別信号が到来するまでは、SRフ
リップフロップ501,502のセット入力、リセット
入力はすべてロウレベルであるから、それぞれSRフリ
ップフロップの状態は保持される。この間SRフリップ
フロップ501出力からハイレベルが継続して出ている
から、積分器590の出力電圧は直線的に増大し、これ
に従ってAOフィルタ120の透過中心波長も一方向に
掃引される。この間NORゲート534の出力はロウレ
ベルに保持されるから、出力端子512が接続されてい
るスイッチ185は開放され、しかもこの間SRフリッ
プフロップ504の反転出力(Q)はロウレベルに保た
れるから図1の積分器200はオフになりAOフィルタ
透過波長の入力光波長への追従制御はオフになってい
る。掃引中に波長多重光の1つがAOフィルタ120を
透過し識別信号が入力端子1に到来すると、所望の透過
波長に対応し、周波数シンセサイザ180から供給され
る基準信号周波数との比較が行なわれ、その大小に応じ
てAOフィルタ透過中心波長の掃引が変化する。最終的
に両者が一致すると、M進カウンタ550出力がハイレ
ベルに立ち上がり、これによりSRフリップフロップ5
04がリセットされ、その反転出力(Qバー)がハイレ
ベルに上り、図1の積分器200をオンにする。SRフ
リップフロップ504のセット入力はスイッチ515投
入直後以外はロウレベルだから、SRフリップフロップ
504の反転出力(Qバー)はスイッチ515を再度投
入するまでハイレベルを持続し、従って積分器200は
オン状態を維持する。さらに入力端子1,2に到来する
信号周波数が一致しているときは、NORゲート534
出力がハイレベルに保たれるからAOフィルタ透過波長
の入力光波長への追従制御はオンになる。
【0024】この状態で、AOフィルタ透過波長を変え
るため、周波数シンセサイザ180の出力である基準信
号の周波数を変えると、SRフリップフロップ501ま
たは502がセット状態となり、NORゲートをオフに
してスイッチ185を切る。このとき積分器200は直
前の出力電圧を若干の時間保持するから、AOフィルタ
透過波長が目標とは逆の方向に掃引されることがない。
【0025】この後のフィルタ透過波長自動同調、入力
光波長への追従制御は以上と同じように行なわれる。
【0026】続いて、周波数比較器181に到来する2
つのパルス列の位相がほぼ一致したときに、従来技術で
問題となった、M進カウンタへの入力パルス数の減少を
回避する方法について述べる。まずM進カウンタ550
入力に設けるゲートをEx−ORゲート530に変更す
る。こうすることにより両パルス位相が完全に一致して
いる場合を除き、2つのパルスとして出力することが可
能となる。次に完全に一致した場合の対策として、AN
Dゲート521の出力パルス列にパルス位相変調を施
す。こうすることにより両パルス位相の完全な一致は、
パルス位相変調の1周期に1回のみとなり、1周期長を
パルス繰り返し周波数(1kHz,2kHz,4kH
z)の逆数よりも十分小さくとり、10ms程度とする
ことにより、パルス消失の頻度を格段に下げることがで
きる。このとき、両入力が完全に位相が一致した1kH
zのパルス列に対しては、10回に1回の割にまでパル
ス消失の頻度を減らすことができる。これは一方のパル
ス繰り返し周波数が10%減少したことに相当するが、
後段のカウンタの計数値M,Nを例えばM=10,N=
6とすれば、両入力パルス周波数の比が1.5までは同
一周波数とみなされるから、この程度の減少量は問題に
ならない。パルス位相変調回路580の構成を図5に示
す。入力パルス列の反転により積分器をオン、オフし、
のこぎり波列を発生させる。これに加算器710で、発
振器700の出力正弦波(100Hz)を重畳する。次
に比較器720で一定レベルとの比較を行ない、パルス
幅変調波を得、これを単安定マルチバイブレータ730
で同一パルス幅のパルス列に変換することで、パルス位
相変調波を得る。
【0027】以上の実施例では、制御対象である波長フ
ィルタとしてAOフィルタを仮定したが、これに限定さ
れず、DFB LD型フィルタ等、外部入力により透過
中心周波数が変化できるフィルタならば何でもよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の波長フィ
ルタ自動同調制御装置では、識別信号を各光源に1つし
か使用しておらず、また外部変調器も特に使用する必要
がないため、装置の簡略化が可能となっている。
【0029】また本発明では、制御装置の立ち上げ時に
波長フィルタの透過中心波長を掃引し、掃引中止時に通
常動作への移行を可能にしているため、立ち上げ時から
の自動化が達成されている。
【0030】さらに本発明では、到来する識別信号と基
準信号の位相が一致した場合の制御の誤動作を回避する
ことを可能にしているため、波長フィルタに到来する各
波長光の位相がどのようであっても正常な制御動作が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長フィルタ自動同調制御装置の構成図であ
る。
【図2】光波長多重回路100の構成図である。
【図3】周波数比較器181の構成図である。
【図4】波長変換器230の構成図である。
【図5】パルス位相変調回路580の構成図である。
【図6】従来の技術を用いた波長フィルタ自動同調制御
装置の構成図である。
【図7】従来の技術を用いた波長フィルタ自動同調制御
装置の光波長多重回路100の構成図である。
【図8】従来の技術を用いた波長フィルタ自動同調制御
装置のPLL142の構成図である。
【図9】従来の技術を用いた波長フィルタ自動同調制御
装置の周波数比較器181の構成図である。
【符号の説明】
100,1100 光波長多重回路 350,1110 波長多重伝送路 120 AOフィルタ 130,1130 分岐器 132,1132 光検出器 160,1160 掛算器 161,700,1310 発振器 162,710 加算器 180,1180 周波数シンセサイザ 181,1181 周波数比較器 190 AOフィルタ駆動器 200 積分器 210,1162 増幅器 220,1161 低域通過フィルタ 230,195 波形変換器 1,2,1101,1102 入力端子 511,512,513 出力端子 310,320,330 半導体レーザ 270,280,290 データ信号 21,22,23,1001,1002,1003,1
001’,1002’,1003’ 識別信号 360,370,380,1240,1250,126
0 加算器 340 スターカプラ 500,501,502,503,504,1500,
1501,1502SRフリップフロップ 510,1510 Dフリップフロップ 520,521,1520,1521 ANDゲート 530 Ex−ORゲート 531,532,533,1530,1531 ORゲ
ート 540,541,1540,1541 N進カウンタ 550,1550 M進カウンタ 534 NORゲート 570 遅延素子 580 パルス位相変調回路 590 積分器 591,420,730 単安定マルチバイブレータ 410,720 比較器 560,561 制御信号発生回路 1140,1150 帯域通過フィルタ 1142 PLL 1120 波長フィルタ 1170 フィルタ駆動回路 1300 位相比較器 1320 1/2分周器 1210,1220,1230 光源 91,92,93 外部変調器 1200 波長多重化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/142

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長毎に予め定められた互いに異なる識
    別信号によって強度変調された信号光を入力とする波長
    フィルタからの出力光を電気信号に変換する光検出器
    と、前記識別信号とは異なる信号を発生する第1の信号
    源と、該第1の信号源の出力と前記光検出器の出力を掛
    け合わせる掛算器と、該掛算器の出力を積分する積分器
    と、前記光検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過
    させるフィルタと、外部からの入力に基づき前記識別信
    号のうち1つを出力する第2の信号源と、該第2の信号
    源の出力と前記フィルタの出力を比較し、両者の周波数
    の大小に基づき出力電圧を増減させる周波数比較器と、
    該周波数比較器の出力と前記第2の信号源の出力と前記
    積分器の出力とを加え合わせる加算器と、該加算器出力
    を前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィ
    ルタ駆動器から成ることを特徴とする波長フィルタ自動
    同調制御装置。
  2. 【請求項2】 波長毎に予め定められた互いに異なる識
    別信号によって変調された信号光を入力とする波長フィ
    ルタからの出力光を電気信号に変換する光検出器と、該
    光検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過させるフ
    ィルタと、外部からの入力に基づき前記識別信号のうち
    1つを出力する信号源と、この信号源の出力と前記フィ
    ルタの出力を比較し、両者の周波数の大小に基づき出力
    電圧を増減させる周波数比較器と、該周波数比較器出力
    を前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィ
    ルタ駆動器から成る波長フィルタ自動同調制御装置にお
    いて、立ち上げ時に前記波長フィルタの透過波長を掃引
    し、前記識別信号の1つが前記フィルタから出力された
    時点で掃引を停止する手段を持つことを特徴とする波長
    フィルタ自動同調制御装置。
  3. 【請求項3】 波長毎に予め定められた互いに異なる識
    別信号によって変調された信号光を入力とする波長フィ
    ルタからの出力光を電気信号に変換する光検出器と、該
    光検出器の出力のうち前記識別信号のみを通過させるフ
    ィルタと、外部からの入力に基づき前記識別信号のうち
    1つを出力する信号源と、この信号源の出力と前記フィ
    ルタの出力を比較し、両者の周波数の大小に基づき出力
    電圧を増減させる周波数比較器と、該周波数比較器出力
    を前記波長フィルタを駆動する信号に変換する波長フィ
    ルタ駆動器から成る波長フィルタ自動同調制御装置にお
    いて、前記信号源からの出力に位相変調を施す手段を有
    することを特徴とする波長フィルタ自動同調制御装置。
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