JP2655154B2 - 松の実油のプレスケーキを利用した食品添加物 - Google Patents

松の実油のプレスケーキを利用した食品添加物

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JP2655154B2 JP62273984A JP27398487A JP2655154B2 JP 2655154 B2 JP2655154 B2 JP 2655154B2 JP 62273984 A JP62273984 A JP 62273984A JP 27398487 A JP27398487 A JP 27398487A JP 2655154 B2 JP2655154 B2 JP 2655154B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、松の実油の搾りかす(以下プレスケーキ
と呼ぶ)を利用した新規な食品添加物に関するものであ
る。特に、ふりかけや菓子の原料、その他の食品の原料
に添加し、あるいは日本茶,コーヒー等の飲みものにブ
レンドして食用することを目的とする新規な食品添加物
に関するものである。
(従来の技術) 古くから松の実は不老長寿に薬効のある成分を多量に
含んでいるとして食用に供されてきた。
また、他方によっては、松かさを煎じて飲むと健康に
良いとして利用されてきた。いずれにしても、松の実や
松かさには、非常に生理活性の高い物質が含まれている
ことが知られていた。
特に松の実に含まれる油分には、リノール酸,リノレ
イン酸などの不飽和脂肪酸を含み、これらはコレステロ
ールの除去や副賢皮質の増殖を促す生理活性の高い物質
として知られている。
ところが、このような生理活性の高い油分を搾りとっ
たあとに残っているいわゆるプレスケーキは一部燃料と
して利用されている場合もあるが、その大部分は破棄処
分にされているのが普通である。
しかし、この廃棄処分とされているプレスケーキに
は、かなりの有効成分が存残し、特に前記生理活性の高
い物質が含まれていることが確認されている。
ちなみに、本発明者は松の実油のプレスケーキおよび
松の実を取り除いた殻を熱湯で煎じ、いわゆる熱水抽出
処理を施し、その抽出処理によって得た液を濾紙でこ
し、得られた抽出液を減圧下で濃縮し、その残渣をさら
に1%NaOH液に浸漬して、残渣に含まれた物質を調べた
ところ、きわめて生理活性の高い、特に白血球における
顆粒球の活性化能をもった多糖類が含まれていることを
知見した。
下記表−1は、参考までに本発明者が、特願昭62−23
3472号として出願した松の実の殻から多糖類を抽出する
方法によって得た多糖類の顆粒球に対する活性化能を調
べた結果を示すものである。
なお、上記表−Iで、TAKおよびCM−TAKは、国内で開
発された多糖類のなかで、最も顆粒球の活性化能が高い
とされたもので、松の実の殻から抽出した多糖類の活性
化能と比較するために示したものである。
この表−Iから理解されるように、松の実の殻から熱
水抽出により得た多糖類、特にアルカリ水溶液による抽
出処理を加えて得た多糖類は、国内で開発されたTAKやC
M−TAKに比較して、その活性化能が格段に高く、人体の
血液中に含まれる顆粒球に対し、きわめて強力な活性化
能をもっていることが推定されるものである。
そこで本発明者は、このような知見に基づいて前記し
たように、従来、そのほとんどが破棄処分とされていた
松の実油のプレスケーキを粉末状にし、これを製菓原料
やお茶,コーヒー等の各種食品ないし食品の原料等に添
加し、健康食品ないし健康飲料として食用に供すること
ができるように加工し、その有効活用を目的として開発
を行ったものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成する手段として、本発明は、殻付の松
の実から油を抽出し、残ったプレスケーキを凍結乾燥さ
せ、粉末状にして食品添加物としたことにある。
なお、前記殻付き松の実からなるプレスケーキは、そ
の他に松の実を取り除いた松の殻を重量比で20%〜40%
加えて油を抽出して得たプレスケーキとし、そのプレス
ケーキを凍結乾燥させると共に、粉末状にして食品添加
物とする構成としても構わない。
さらに前記粉末に、松の実油を含め、それをゼラチン
で包み固めてカプセル化した食品添加物としたことを特
徴とするものである。
(作用) 本発明による殻付き松の実のプレスケーキを利用した
食品添加物は、前記したように、その中に生理活性のき
わめて高い多糖類をエキスとして含んでいるため、製菓
原料に添加したり、お茶やコーヒーにブレンドしたり、
もしくは単独で湯水に溶かして健康飲料として攝取する
と、血液中における白血球に含まれる顆粒球の活性化が
促進され、その結果感染病に対する生体防御の機能を高
め、健康を維持する上に大きく役立つものである。
また、粉末に松の実油を含めてゼラチンで包み固め、
カプセル化すれば、松の実油の酸化を防止するととも
に、飲用すれば松の実油の効果と粉末のもつ効果とが相
乗し、人体組織細胞の活性化を促す作用効果がある。し
たがって、単に食品添加物としてでなく、いわゆる健康
維持のための保健剤としても用いることができる。
(実施例) (1) 松の実のプレスケーキ、具体的には殻付きの松
の実をプレスにより圧搾して油を抽出し、そして得られ
たプレスケーキを凍結乾燥させ粉末状にした。
そして、その当量を真空パックしてインスタントコー
ヒーのようにパック包装し、食品添加物とした。
それを1カップのコーヒーにブレンドとして飲用した
らコーヒー本来の風味を損うことなく健康飲料として用
いることが判明した。
また、前記粉末を日本茶に、重量比で2〜3%の割合
で吹き付け、通常のお茶として飲用したら煎じ茶と同様
に用いることができることが判明した。
なお、前記真空パックする際、粉末に塩その他調味量
を混ぜてパックすれば、いわゆるふりかけとして食用す
ることができる。
(2) 粉末をせんべいの原料である米の殻に、重量比
2〜5%混ぜ合わせ焼成した。
その結果、独特の風味を有するせんべいを得ることが
できた。
(3) 粉末に松の実の油を150〜300mg混ぜ合わせ、単
に固形化するか、ゼラチンで包み固めカプセル化して、
球状の食品添加物ないし保健剤として飲用することがで
きるように加工した。
特に粉末に、松の実油を混ぜ合わせ、カプセル化して
包んだ場合は、松の実油の酸化を防止し、長期保存のき
く食品添加物ないし保健剤として利用することができ
る。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように、殻付き松の実油のプ
レスケーキを凍結乾燥手段により、粉末に加工し、その
プレスケーキに含まれているエキスを、食品添加物とし
て食用に供することができるようにしたものであるた
め、この粉末を食用に供すると、次のような効果があ
る。
(1) まず、搾油かすとして従来は破棄処分されたも
のを、食品添加物として有効利用したものであるため、
その経済的効果がきわめて高い。
(2) また、その有効利用にあたって、従来は繊維質
の固まりで、バサバサとして、きわめて食用に供するこ
となど考えられなかったが凍結乾燥により粉末状にして
いるため、例えば湯水に溶かして健康飲料とし、または
他の健康食品などにブレンドして食用に供することがで
き、さらにふりかけとして利用することもできる。特に
凍結乾燥手段によるため、粉末の粒子が微細で、食した
場合の舌ざわりがよい。したがって、食用として供する
にあたって非常に手軽で、その上利用範囲がきわめて広
い。
例えば、ドッグフードやキャットフードにふりかけペ
ット類の食べ物に添加すれば、前記したように粉末に
は、顆粒球の活性化能と生体防御機能をもった物質が含
まれているため、これら動物の健康維持にも役立つ。
なお搾油に際し、殻付の松の実と、実を取り除いた殻
だけを重量比で20〜45%混ぜ合わせて搾油すると、搾油
時におけるこげつき等がなく、搾油上の収率が高まるば
かりでなく、そのプレスケーキ自体に含まれる有効成分
も多く、きわめて安定した搾油とプレスケーキを得るこ
とが可能である。
(3) 特に、粉末中に含まれる多糖類は、前記したよ
うに血液中の白血球に含まれる顆粒球の活性化能を備え
ているため、この粉末を前記各方法により攝取すれば人
体の組織細胞の活性と感染防御の機能を常に高く維持さ
せることができ、健康の保持に大きく貢献する食品添加
物として利用することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殻付の松の実から油を抽出し、残ったプレ
    スケーキを凍結乾燥させ、粉末状にしたことを特徴とす
    る松の実油のプレスケーキを利用した食品添加物。
  2. 【請求項2】前記プレスケーキは、殻付の松の実に殻を
    重量比で20%〜40%を加えて搾油して残ったプレスケー
    キであることを特徴とする請求項(1)に記載の松の実
    油のプレスケーキを利用した食品添加物。
  3. 【請求項3】前記粉末に松の実油を含めてゼラチンで包
    み固め、カプセル化したことを特徴とする請求項(1)
    または(2)に記載の松の実油のプレスケーキを利用し
    た食品添加物。
JP62273984A 1987-10-29 1987-10-29 松の実油のプレスケーキを利用した食品添加物 Expired - Lifetime JP2655154B2 (ja)

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JPS6163269A (ja) * 1984-09-04 1986-04-01 Sebuntetsuku:Kk 栄養強化食品の製造法

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