JP2652755B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2652755B2
JP2652755B2 JP5139449A JP13944993A JP2652755B2 JP 2652755 B2 JP2652755 B2 JP 2652755B2 JP 5139449 A JP5139449 A JP 5139449A JP 13944993 A JP13944993 A JP 13944993A JP 2652755 B2 JP2652755 B2 JP 2652755B2
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secondary coil
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transformer
primary
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哲正 渡邊
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスと、このトラ
ンスから高周波電流が供給される高周波加熱コイル(以
下高周波加熱コイルを単に加熱コイルともいう)とを備
えた高周波加熱装置に関し、特に、加熱コイルが固定さ
れた1次コイルと、可動である2次コイルに分離され、
2次コイルにワークを加熱するワークコイルが直列に接
続されている高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図12は従来の高周波加熱装置の一例を説明する
ための図面であって、図12(a)は一部断面正面説明
図、図12(b)は平面説明図である。ワークとして
は、ワーク取付台90上に載置される短円柱状であって
上端面に浅い円柱状の凹所W2を有するワークWを採り
上げ、この凹所W2の内周面W3(以下内周面W3を被
加熱面W3ともいう)を加熱する場合を説明する。
【0003】この高周波加熱装置は、高周波電源80か
ら1対のフレキシブルリード導体81を介して高周波電
流を受けるトランス66と、トランス66の出力側に、
リード導体65を介して接続された環状の加熱コイル6
1とを備えている。まず、適宜のトランス移動手段67
(例えば、シリンダと、このシリンダの動作によって進
退するロッド)によってトランス66を矢印Aの方向に
上昇させて点線で示す待機位置まで移動させる。次い
で、ワーク受け90上にワークWを載置後、加熱コイル
61をトランス移動手段67によって矢印Bの方向に降
下させて被加熱面W3に対向、接近するように配置す
る。
【0004】そして、図示しない回転装置によってワー
クWをその軸芯線W1を中心としてワーク受け91と共
に回転させながら、図示しない高周波電源からトランス
66を介して加熱コイル61に高周波電流を所定時間通
電して被加熱面W3を加熱後、トランス移動手段67に
よって再びトランス66を加熱コイル61と共に点線で
示す待機位置まで上昇させる。加熱コイル61の上昇が
開始されて後、図示しない焼入液噴射用のジャケットか
ら焼入液を加熱された被加熱面W3に噴射すると、被
面W3は冷却されて硬化層W4が形成される。この
後、ワークWの回転を停止し、ワークWをワーク受け9
0から取り出してから、次のワークWをワーク受け90
に載置し、トランス66をワークコイル61と共に降下
させてから、始めのワークWと同様に加熱を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワークWの加熱の前お
よび後には、それぞれ、加熱コイル61を被加熱面W3
に対向接近させるため、および被加熱面W3から離隔さ
せるために、トランス66を降下させること、および、
上昇させることが必要である。ところが、トランス66
を昇降させるに際しては以下のような問題がある。
【0006】即ち、(1)トランス66は重量が大きい
(例えば80kg)ので、トランス66を上昇させるト
ランス移動手段67として強力なものが必要となり、高
周波加熱装置のコストが高くなる。(2)トランス66
への給電に使用されるフレキシブルリード導体81は、
良好な可撓性と放熱性を持たせるために、薄い銅板を数
枚重ねたものであるので、電気抵抗が大きく従って、電
力損失が大きい。(3)フレキシブルリード導体81は
2本必要であるが、トランス66の昇降にともなって、
これらフレキシブルリード導体81の間で短絡の可能性
がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、強力なトランスの移動手段を必要とせず、ま
た、フレキシブルリード導体によってトランスに給電す
る必要がなく、装置の小型化と安全性の向上を図った
周波加熱装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の高周波加熱装置は、トランスと、こ
のトランスから高周波電流が供給される高周波加熱コイ
ルとを備えた高周波加熱装置において、前記高周波加熱
コイルは、前記トランスの2次線に接続された環状の
重巻1次コイルと、この1次コイルの形成する平面内
に1次コイルと接近対向して同芯状に配置された環状の
1重巻2次コイルと、前記2次コイルの切断点に接続さ
れた1対の導体を介して2次コイルと直列に且つ一体的
形成されワークを加熱するワークコイルと、前記1次
コイルの2次コイルに対向する面を除く全面に装着され
た磁性体のコアと、前記2次コイルを1次コイルの軸芯
方向に移動させる2次コイル移動手段と、を備えてお
り、かつ、前記2次コイル移動手段はワーク加熱時に2
次コイルを1次コイルに接近せしめ、前記加熱後2次コ
イルを、1次コイルから離隔するようにしている。
【0009】請求項2記載の高周波加熱装置は、トラン
スと、このトランスから高周波電流が供給される高周波
加熱コイルとを備えた高周波加熱装置において、前記高
周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接続さ
れ、かつ、それぞれが直列に接続された複数の環状の
重巻1次コイルと、各1次コイルの形成する平面内に1
次コイルと接近対向して同芯状に配置された環状の1重
2次コイルと、前記各2次コイルの切断点に接続され
た1対の導体を介して各2次コイルと直列に且つ一体的
形成されワークを加熱するワークコイルと、前記1次
コイルの2次コイルに対向している面を除く全面に装着
された磁性体のコアと、前記各2次コイルを各1次コイ
ルの軸芯線方向に移動させる複数の2次コイル移動手段
と、を備えており、かつ、前記2次コイル移動手段はワ
ーク加熱時に2次コイルを1次コイルに接近せしめ、前
記加熱後2次コイルを1次コイルから離隔するようにし
たことを備えている。
【0010】請求項3記載の高周波加熱装置は、トラン
スと、このトランスから高周波電流が供給される高周波
加熱コイルとを備えた高周波加熱装置において、前記高
周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接続され
た環状の1重巻1次コイルと、この1次コイルの形成す
る平面に平行にかつ、接近対向して同芯状に配置された
環状の1重巻2次コイルと、前記2次コイルの切断点に
接続された1対の導体を介して2次コイルと直列に且つ
一体的に形成されワークを加熱するワークコイルと、
記1次コイルの2次コイルに対向している面を除く全面
に装着された磁性体のコアと、前記2次コイルを前記1
次コイルの形成する平面に平行な方向に移動させる2次
コイル移動手段と、を備えており、かつ、前記2次コイ
ル移動手段はワーク加熱時に2次コイルを1次コイルに
接近せしめ、加熱後2次コイルを1次コイルから離隔す
るようにしている。
【0011】請求項4記載の高周波加熱装置は、トラン
スと、このトランスから高周波電流が供給される高周波
加熱コイルとを備えた高周波加熱装置において、前記高
周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接続され
た環状の1重巻1次コイルと、この1次コイルの形成す
る平面に平行にかつ接近対向してほぼ同芯状に配置され
た環状の1重巻2次コイルと、前記2次コイルの切断点
に接続された1対の導体を介して2次コィルと直列に且
つ一体的に形成されワークを加熱するワークコイルと、
前記1次コイルの2次コイルに対向している面を除く全
面に装着された磁性体のコアと、前記2次コイルを2次
コイルの軸芯線を中心として回動させる2次コイル回動
手段と、を備えており、かつ、前記2次コイル回動手段
はワーク加熱時に2次コイルをワークに接近せしめ、前
記加熱後ワークコイルをワークから離隔するようにして
いる。
【0012】
【実施例】以下、まず、請求項1記載の発明の第1実施
例を図面を参照して説明する。図1〜図3は本実施例の
高周波加熱装置101を説明するための図面であって、
図1(a)はワークコイルがワークを加熱中の状態を示
模式的斜視説明図、図1(b)はワークコイルが待機
位置にある状態を示す模式的斜視説明図、図2は電気回
路図、図3(a)はワークを加熱中の一部断面正面説明
図、図3(b)は平面説明図、図3(c)は図3
(b)のK−K線矢視断面説明図である。なお、従来の
技術で説明した短円柱状のワークWの端面に形成された
凹所W2の内周面W3(被加熱面W3)を加熱する場合
を例にとって説明する。
【0013】高周波加熱装置101は、トランス16
と、加熱コイル10とを備えている。トランス16に
は、図示しない高周波電源に接続された図2に示す1次
巻線16cと、出力端子16a、16bに接続された2
巻線16dとが設けられている。
【0014】図1〜図3に示すように、加熱コイル10
は、前記出力端子16a、16bにそれぞれ一端が接続
された1対のリード導体15と、これらリード導体15
の他端に接続された環状1重巻1次コイル11と、1
次コイル11の内側に、1次コイル11に接近対向し、
1次コイル11と同芯的に、且つ1次コイル11の形成
する平面内に配設されて1次コイル11の軸芯線11a
の方向に移動可能な環状1重巻2次コイル12と、一
端同志がそれぞれ2次コイル12の切断点12aに接続
された1対の平行で且つ2次コイル12が形成する平面
と直角方向に配設された接続導体14と、接続導体14
の他端に接続されて被加熱面W3を加熱する環状のワー
クコイル13とを備えている。
【0015】ワークコイル13は、ワークコイル13が
加熱面W3に接近対向できるような径に選定してあ
る。また、前記リード導体15、1次コイル11、2次
コイル12、ワークコイル13、および接続導体14
は、全て良導電金属製の四角管から構成されており、四
角管の中空部分は、それぞれのコイルや導体の冷却液の
流通路となっている。2次コイル12、ワークコイル1
3、および接続導体14への冷却液の供給は、例えば2
次コイル12に設けられた図示しないカプラに接続され
た図示しない可撓性の冷却液供給管を介して行われる。
【0016】高周波加熱装置101は、また、一体的に
結合された2次コイル12、ワークコイル13、および
接続導体14を、2次コイル12に1次コイル11と同
芯状態を保たせながら、1次コイル11の軸芯線11a
の方向に沿って、矢印Aの方向に上昇させて、2次コイ
ル12を1次コイル11から離隔し、また、矢印Aと反
対方向の矢印Bの方向に降下させて、2次コイル12を
1次コイル11に接近させる2次コイル移動手段17を
備えている。この2次コイル移動手段17は、例えばシ
リンダと、このシリンダによって進退するロッドを挙げ
ることができる。
【0017】加熱コイル10は、1次コイル11によっ
て発生する磁束を2次コイル12に交鎖させることによ
って1次コイル11と2次コイル12を磁気的に結合さ
せたものであり、1次コイル11と2次コイル12との
間は空隙のみとする場合もあるが、本実施例では、図3
(b)、(c)に示すように、1次コイル11と2次コ
イル12とは、断面矩形状で短円筒状の絶縁管18を介
在させている。また、本実施例では、1次コィル11に
対して、1次コイル11の2次コイル12に対向してい
る面を除く全面に、珪素鋼板またはフェライト製等の磁
性体のコア19を装着して、1次コイル11の発生する
磁界を2次コイル12に向けて収束させている。
【0018】次に、高周波加熱装置101を用いて被
面W3を焼入する動作を説明する。図1(b)に示す
ように、2次コイル移動手段17によって2次コイル1
2、ワークコイル13、および接続導体14の結合体
を、矢印Aの方向に上昇させ、図3(a)に点線で示す
待機位置まで移動させてから、ワーク受け90上にワー
クWを載置し、次いで2次コイル移動手段17によって
ワークコイル13を矢印Bの方向に降下させて被加熱
W3に接近対向させる。
【0019】この後、図示しない回転装置によってワー
クWをその軸芯線W1を中心としてワーク受け90と共
に回転させながら、図示しない高周波電源から、トラン
ス16の1次巻線16c、2次巻線16d、リード導体
15を介して、1次コイル11に所定時間高周波電流を
通電する。1次コイル11の通電による電磁誘導作用に
よって、2次コイル12、および接続導体14を介して
ワークコイル13に所定時間高周波電流が流れて被加熱
面W3を加熱する。この際、コア19によって1次コイ
ル11の発生する磁界が2次コイル12に向かって収束
されるので、1次コイル11より2次コイル12への電
力伝達は、各コイルが1重巻であっても、高周波大電流
の作用と相俟って効率良く行われる。加熱後2次コイル
移動手段17によってワークコイル13をワークから離
隔し点線の待機位置まで上昇させる。
【0020】ワークコイル13の上昇が開始されて後、
図示しないジャケットから焼入液を被焼入面W3に噴
射、冷却すると硬化層W4が形成される。次いで、ワー
クWの回転を停止し、ワークWをワーク受け90から取
り外してから、次のワークWをワーク受け90に載置
し、2次コイル移動手段17によってワークコイル13
を降下させて次のワークWの被加熱面W3に接近対向さ
せる。以下、始めのワークWと同様にして次のワークW
の被加熱面W3に硬化層W4を形成することができる。
【0021】この高周波加熱装置101では、前記のよ
うに、ワークWの加熱の前後に、重量の大きいトランス
16を昇降させることなく、トランス16の重量より遥
に軽量である2次コイル12、ワークコイル13、およ
び接続導体14の結合体を2次コイル移動手段17によ
って昇降させるので、2次コイル移動手段17は強力な
ものとする必要がないから、高周波加熱装置101のコ
ストを低減できる。
【0022】また、トランス16は固定されているの
で、トランス16への給電ケーブルに、従来の技術で述
べたようなフレキシブルリード導体ではなく、普通の固
定したリード導体を使用できるので、従来の薄い銅板を
積層したフレキシブルリード導体を使用したときより電
気抵抗が小さく、且つフレキシブルリード導体間の短絡
の可能性がある欠点は除去されている。
【0023】次に、請求項1記載の発明の第2実施例を
説明する。本実施例の高周波加熱装置102は、ワーク
の直接通電による加熱を行うものであって、図4の模式
的斜視図に示すように、第1実施例の高周波加熱装置の
トランス16、トランス16の出力端子16a、16
b、加熱コイル10、加熱コイル10の1対のリード導
体15、1次コイル11、2次コイル12、2次コイル
12の切断点12aに一端がそれぞれ接続された1対の
接続導体14、および2次コイル移動手段17に、それ
ぞれ対応したトランス26、出力端子26a、26b加
熱コイル20、加熱コイル20の1対のリード導体2
5、1次コイル21、2次コイル22、2次コイル22
の切断点22aに一端がそれぞれ接続された1対の接続
導体24、および2次コイル移動手段27を備えてい
る。なお以下に述べる前記1次コイル21、2次コイル
22は前記と同様に1重巻であって、1次コイルには前
記に準ず る磁性体の図外のコアが装着されている。
【0024】そして、一方の接続導体24の他端には、
ワーク受け90上に載置された直方体形状のワークVの
一側面の被加熱面V1の一方の端部に接触する第1電極
26が接続されており、また、他方の接続導体24の他
端には、被加熱面V1に平行に配設された直線状のワー
クコイル23と、前記被加熱面V1の他方の端部に接触
する第2電極27とが、順次接続固定されている。
【0025】次に、高周波加熱装置102を用いてワー
クVの被加熱面V1を加熱する場合の動作をする。2次
コイル移動手段27によって2次コイル22、接続導体
24、および第1電極26、ワークコイル23、および
第2電極27を矢印Aの方向に上昇させてから、ワーク
受け90上にワークVを載置し、2次コイル移動手段2
7によってワークコイル13を矢印Bの方向に降下させ
てワークVの被加熱面V1の両端部分にそれぞれ第1、
第2電極26、27の先端を接触させる。
【0026】次いで、図示しない高周波電源からトラン
ス26、トランス26の出力端子26a、26b、およ
びリード導体26a、26bを介して1次コイル21に
通電された高周波電流によって2次コイル22に発生し
た高周波電流は、2次コイル22から一方の接続導体2
4、第1電極26、被加熱面V1、第2電極27、ワー
クコイル23、および他方の接続導体24を通って2次
コイル22に戻る。
【0027】そして、ワークVの被加熱面V1に直接流
れる電流と、ワークコイル23に流れる高周波電流によ
って被加熱面V1に発生した誘導電流との両電流によっ
て被加熱面V1が加熱される。この後、ワークコイル2
3に設けた図示しないジャケットから被加熱面V1に焼
入液を噴射して被加熱面V1の焼入を終える。この後、
ワークコイル23は矢印Aの方向へ上昇される。第2実
施例においても第1実施例と同じ効果を揚げることがで
きる。
【0028】次に、請求項2記載の発明の一実施例を説
明する。図5〜図8は本実施例の高周波加熱装置103
を説明するための図面であって、図5はワークコイルが
ワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図、図6は図5
に於ける正面説明図、図7は図5における平面説明図、
図8はワークの斜視図である。環状のワークUの周面U
5には、図8に示すように、周方向に環状の硬化層U1
〜U4を形成するものとする。
【0029】図5〜図7に示すように、本実施例の高周
波加熱装置103は、図示しない高周波電源から高周波
電流を受けるトランス36と、加熱コイル30とを備え
ている。加熱コイル30は、直列に接続された4個の
1重巻1次コイル31a〜31dと、各1次コイル
31a〜31dの内側に、各1次コイル31a〜31d
と同芯状に且つ各1次コイル31a〜31dの軸芯線3
01〜304の方向に移動可能に配設された環状の1重
2次コイル32a〜32dと、2次コイル32a〜3
2dにそれぞれ一体的に且つ直列に接続された環状のワ
ークコイル33a〜33dと、2次コイル32a〜32
dをそれぞれ前記軸芯線301〜304の方向に沿って
昇降させる2次コイル移動手段37a〜37dとを有す
ることを基本的な構成としている。また1次コイル32
a〜32dには前記に準ずる図外のコアが装着されてい
る。
【0030】以下、高周波加熱装置103を詳細に説明
する。トランス36の一方の出力端子36aには、順
次、リード導体3511、加熱導体3111、接続導体
3512、加熱導体3112、接続導体3513、加熱
導体3113、接続導体3514、および環状の1次コ
イル31dの一端が直列に接続されており、トランス3
6の他方の出力端子36bには、順次、リード導体35
15、加熱導体3114、接続導体3516、加熱導体
3115、接続導体3517、加熱導体3116、接続
導体3518、および前記1次コイル31dの他端が直
列に接続されている。なお、導体3511〜3518は
それぞれ直線状であり、また、加熱導体3111〜31
16はそれぞれ半円形状である。
【0031】そして、加熱導体3111〜3113は、
それぞれ、加熱導体3114〜3116に対抗するよう
に且つ同一平面上に配設されているので、加熱導体31
11と3114とで1次コイル31aが、加熱導体31
12と3115とで1次コイル31bが、加熱導体31
13と3116とで1次コイル31cが、それぞれ、形
成されている。2次コイル32a〜32dの各切断点2
01〜204には、1対の平行で且つ前記軸芯線301
〜304の方向に配設された接続導体34a〜34dの
一端同志が接続されている。そして、これら接続導体3
4a〜34dの他端には、それぞれ、円形状のワークコ
イル33a〜33dが接続されている。
【0032】次に、高周波加熱装置103を用いてワー
クUの被加熱面U5に前記の硬化層U1〜U4を形成す
る場合の動作を説明する。まず、図6に示すように、2
次コイル移動手段37aによってワークコイル33aを
矢印Aの方向に上昇させ、点線で示す待機位置まで移動
させる。次いで、ワーク受け91上にワークUの下端面
を載置し、図示しないワーク受け移動装置によってワー
クUを第1焼入ステーションS1に移動させてワークU
をワークコイル33aの直下に位置せしめる。そして、
2次コイル移動手段37aによってワークコイル33a
を矢印Bの方向に降下させ、ワークUの硬化層U1を形
成する被加熱部を取り囲むようにして停止させ、図示し
ない高周波電源からトランス36を介して高周波電流を
1次コイル31a〜31dに所定時間通電すると、2次
コイル32aに発生した2次電流がワークコイル33a
に流れて被加熱部が加熱される。
【0033】この後、2次コイル移動手段37aによっ
て2次コイル32aを待機位置まで移動させる。この移
動が開始されると、図示しないジャケットから焼入液を
加熱部に噴射、冷却して硬化層U1を形成する。次い
で、前記ワーク受け移動手段によってワーク受け91を
矢印Cの方向に移動させて第2焼入ステーションS2に
移動し、ワークコイル33bを用いて上記と同要領の動
作によって硬化層U2を形成する。
【0034】更に、同様に、順次、第3、第4焼入ステ
ーションS3、S4においてそれぞれ硬化層U3、U4
を形成後、ワークUを第4ステーションS4から取り外
す。この後、次のワークUも同様にして硬化層U1〜U
を形成する。本実施例の高周波加熱装置103は、ワ
ークの複数個所の加熱を順次に行う高周波加熱装置にお
いて、高周波加熱装置101の有する利点を活用したも
のである。
【0035】トランス36と、各1次コイル31a〜3
1dに十分の容量を持たせた場合には、第1〜第4ステ
ーションS1〜S4において、それぞれワークコイル3
3a〜33dによる加熱を同時に行うことができる。従
って、各ステーションでの加熱動作の終了後、前記ワー
ク受け移動手段によってワークUをそれぞれ次のステー
ションに移動させ、各ステーションにおいて、所定の硬
化層を形成するようにすれば、全体の焼入時間を短くす
ることができる。
【0036】次に、請求項3記載の発明の一実施例を説
明する。図9はワークコイルがワークを加熱中の状態を
示す模式的斜視図である。本実施例の高周波加熱装置1
04は、図9に示すように、前記高周波加熱装置101
のトランス16、トランス16の出力端子16a、16
b、加熱コイル10、加熱コイル10の1対のリード導
体15、1次コイル11、2次コイル12、2次コイル
12の切断点12aに一端がそれぞれ接続された1対の
接続導体14、ワークコイル13、および2次コイル移
動手段17に、それぞれ相当するトランス46、出力端
子46a、46b、加熱コイル40、加熱コイル40の
1対のリード導体45、1次コイル41、2次コイル4
2、2次コイル42の切断点42aに一端がそれぞれ接
続された1対の接続導体44、ワークコイル43、およ
び2次コイル移動手段47を備えている。
【0037】但し、高周波加熱装置104においては、
1次コイル41と、2次コイル42とは、同一径であっ
て、1次コイル11の形成する平面と2次コイル12の
形成する平面とが平行であるように、且つ同芯状に接近
して配設されている。そして、接続導体44は2次コイ
ル42が形成する平面内に配設されている。また、ワー
クコイル43は、2次コイル42の軸芯線42bを始点
とする2次コイル42の径方向に開放部分を有し、この
開放部分に円柱状のワークPの周面を収容して、この周
面を加熱する鞍型コイルである。
【0038】更に、2次コイル移動手段47は、2次コ
イル42を、2次コイル42が形成する平面内で、2次
コイル42の軸芯線42aと直角方向の矢印Eの方向に
移動して1次コイル41から離隔させ、また、矢印Eと
反対の矢印Fの方向に移動して、1次コイル41に接近
させる。本実施例の高周波加熱装置104においても、
ワークPの加熱の前後に、トランス46を移動させるの
ではなく、2次コイル42を移動させるので、第1実施
例の高周波加熱装置101と同様の効果を揚げることが
できる。
【0039】次に、請求項4記載の発明の第1実施例を
説明する。図10はワークコイルがワークを加熱中の状
態を示す模式的斜視図である。本実施例の高周波加熱装
置105は、図10に示すように、前記高周波加熱装置
104のトランス46、トランス46の出力端子46
a、46b、加熱コイル40、加熱コイル40の1対の
リード導体45、1次コイル41、2次コイル42、2
次コイル42の切断点42aに一端がそれぞれ接続され
た1対の接続導体44、およびワークコイル43に、そ
れぞれ相当するトランス56、出力端子56a、56
b、加熱コイル50、加熱コイル50の1対のリード導
体55、1次コイル51、2次コイル52、2次コイル
52の切断点52aに一端がそれぞれ接続された1対の
接続導体54、およびワークコイル53を備えている。
【0040】但し、高周波加熱装置105においては、
接続導体54は90度折り曲げられてく字状に形成され
ており、また、鞍型のワークコイル53の開放部分は、
2次コイル52の周方向に設けられている。そして、前
記高周波加熱装置104の2次コイル移動手段47に相
当するものとして、2次コイル回動手段57が設けられ
ている。この2次コイル回動手段57は、2次コイル5
2をその軸芯線52bを中心として回転(自転)させる
ことによってワークコイル53を2次コイル52の周方
向の矢印Hの方向に回動して、ワークコイル53をワー
クPから離隔させ、また、矢印Hと反対の矢印Gの方向
に回動させてワークPに接近させる。本実施例の高周波
加熱装置105においても、ワークPの加熱の前後に、
トランス56を移動させるのではなく、2次コイル52
を回動させるので、第1実施例の高周波加熱装置101
と同様の効果を揚げることができる。
【0041】次に、請求項4記載の発明の第2実施例を
説明する。図11はワークコイルがワークを加熱中の状
態を示す模式的斜視図である。本実施例の高周波加熱装
置105Aは、図11に示すように、前記高周波加熱装
置105と以下の点が異なっている。即ち、加熱コイル
50Aの環状の2次コイル52Aは、1次コイル51の
内側に、1次コィル51と同芯状に且つ同一平面内に配
設されている。そして、2次コイル52Aの切断点52
Aaに接続された接続導体54Aは、下方に引き出され
てから、水平方向且つ2次コイル52Aの軸芯線52A
bを中心として見た径方向に折曲され、次いで、2次コ
イル52Aの周方向に折曲されてワークコイル53に接
続されている。本実施例の高周波加熱装置105Aにお
いても、高周波加熱装置105と同様な効果をえること
ができる。
【0042】なお、前記高周波加熱装置103は、高周
波加熱装置101の1次コイル11の代わりに、直列に
接続された環状の複数の1次コイルとし、各1次コイル
ごとに、1次コイルの軸芯線方向に移動可能な2次コイ
ルと、各2次コイルに接続されたワークコイルを設けた
ものであるが、高周波加熱装置102においても、1次
コイル21を直列に接続された環状の複数の1次コイル
とし、各1次コイルごとに、1次コイルの軸芯線方向に
移動可能な2次コイルとワークコイルとを設けたものと
することができる。同様に、高周波加熱装置104、1
05、および105Aにおいても、複数の直列に接続さ
れた1次コイルと、各1次コイルごとに2次コイルおよ
び2次コイルに直列に接続、固定されたワークコイルを
設け、各2次コイルを、高周波加熱装置104では1次
コイルと平行な方向に移動させ、高周波加熱装置105
および105Aでは、各1次コイルと同芯のままで自転
させるようにすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、トランスと、このトランスから高周波電流が供給
される高周波加熱コイルとを備えた高周波加熱装置にお
いて、高周波加熱コイルは、トランスの2次線に接続
された環状の1重巻1次コイルと、この1次コイルの内
側に1次コイルの軸芯線方向に移動可能に配設された環
状の1重巻2次コイルと、2次コイルの切断点に接続さ
れた1対の導体を介して2次コイルと直列に且つ一体的
に形成されたワークコイルと、1次コイルに設けたコア
、2次コイルを1次コイルの軸芯線方向に移動させる
2次コイル移動手段とを備えている。
【0044】従って、請求項1記載の高周波加熱装置に
おいては、ワークの加熱の前後において、トランスを移
動させることなく、ワークコイルと一体的に結合された
2次コイルを移動させるので、従来の高周波加熱装置の
ようにトランスを移動させるための強力な移動手段を必
要としない。また、1次コイル2次コイルは1重巻であ
るためコイルの小型化が可能となるので、高周波加熱装
置のコストを低減することができる。
【0045】また、トランスを移動せず、加熱コイルの
1次コイルに対して可動であるように、且つ1次コイル
に対して接近して配設されている2次コイルを移動させ
たり、回動させたりするので、トランスの移動用に設け
られていたフレキシブルリード導体を必要としないか
ら、必然的にフレキシブルリード導体の欠点であった抵
抗が大きく、且つ短絡の可能性がある問題点を除去する
ことができる。
【0046】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明が1個の1次コイルとこの1次コイルに対応する1個
の2次コイルおよび1個のワークコイルを備えているこ
とに代わって、直列に接続された環状の複数の1重巻
次コイルと、1次コイルのそれぞれに対応する複数の
重巻2次コイルと、前記に準ずるコアと、各2次コイル
に対応する複数のワークコイルと、各2次コイルを移動
させる複数の2次コイル移動手段とを備えている。従っ
て、請求項2記載の発明の高周波加熱装置は、ワークの
複数個所を順次加熱する高周波加熱装置において、請求
項1記載の発明の利点を享受できる。
【0047】請求項3記載の発明は、トランスと、この
トランスから高周波電流が供給される高周波加熱コイル
とを備えた高周波加熱装置において、高周波加熱コイル
は、トランスの2次線に接続された環状の1重巻1次
コイルと、この1次コイルに平行に配設され、1次コイ
ルに平行な方向に移動可能な環状の1重巻2次コイル
と、前記に準ずるコアと、2次コイルの切断点に接続さ
れた1対の導体を介して2次コイルと直列に且つ一体的
に形成されワークを加熱するワークコイルと、2次コイ
ルを1次コイルの形成する平面に平行な方向に移動させ
る2次コイル移動手段とを備えている。従って、請求項
3記載の発明の高周波加熱装置は、加熱の前後において
トランスを移動させず、2次コイルをワークコイルと共
に移動させるので、請求項1記載の発明と同様な利点を
有する。ほか、多様な形状のワークにも対処することが
できる。
【0048】請求項4記載の発明は、トランスと、この
トランスから高周波電流が供給される高周波加熱コイル
とを備えた高周波加熱装置において、高周波加熱コイル
は、トランスの2次線に接続された環状の1重巻1次
コイルと、この1次コイルとほぼ同芯状に且つ自転可能
に配設された環状の1重巻2次コイルと、前記に準ずる
コアと、ワークを加熱し、2次コイルの切断点に接続さ
れた1対の導体を介して2次コイルと直列に且つ一体的
に形成されたワークコイルと、2次コイルを2次コイル
の軸芯線を中心として回動させる2次コイル回動手段
を備えている。従って、請求項4記載の発明の高周波加
熱装置は、加熱の前後においてトランスを移動させず、
2次コイルをワークコイルと共に回動させるので、請求
項1記載の発明及び請求項3記載の発明と同様な利点を
備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第1実施例の(a)は
ークコイルがワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図
説明図、(b)はワークコイルが待機位置にある状態を
示す模式的斜視説明図である。
【図2】図1に示す高周波加熱装置の電気回路図であ
る。
【図3】図1に示す高周波加熱装置の(a)はワークを
加熱中の一部断面正面説明図、(b)は平面説明図、
(c)は(b)のK−K線矢視断面説明図である。
【図4】請求項1記載の発明の第2実施例のワークを加
熱中の模式的斜視図である。
【図5】請求項2記載の発明の一実施例のワークコイル
がワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図である。
【図6】図5に示す高周波加熱装置の正面説明図であ
る。
【図7】図5に示す高周波加熱装置の平面説明図であ
る。
【図8】図5に示す高周波加熱装置によって加熱される
ワークの斜視図である。
【図9】請求項3記載の発明の一実施例のワークコイル
がワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図である。
【図10】請求項4記載の発明の第1実施例のワークコ
イルがワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図であ
る。
【図11】請求項4記載の発明の第2実施例のワークコ
イルがワークを加熱中の状態を示す模式的斜視図であ
る。
【図12】従来の高周波加熱装置の(a)は正面説明
図、(b)は平面説明図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、50A 加熱コイル 11、21、31、41、51 1次コイル 11a、42b、52b、52Ab、301〜304
軸芯線 12、22、32、42、52、52A 2次コイル 12a、22a、42a、52a、52Aa、201〜
204 切断点 13、23、33、43、53 ワークコイル 14、24、44、54、54A、34a〜34d 接
続導体 16、26、36、46、56 トランス 16d 2次捲線 17、27、37、47 2次コイル移動手段 18 絶縁物19 コア 57 2次コイル回動手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、このトランスから高周波電
    流が供給される高周波加熱コイルとを備えた高周波加熱
    装置において、 前記高周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接
    続された環状の1重巻1次コイルと、 この1次コイルの形成する平面内に1次コイルと接近対
    向して同芯状に配置された環状の1重巻2次コイルと、前記2次コイル の切断点に接続された1対の導体を介し
    て2次コイルと直列に且つ一体的に形成されワークを加
    熱するワークコイルと、前記1次コイルの2次コイルに対向する面を除く全面に
    装着された磁性体のコアと、 前記2次コイルを1次コイルの軸芯方向に移動させる2
    次コイル移動手段と、 を備えており、 かつ、前記2次コイル移動手段はワーク加熱時に2次コ
    イルを1次コイルに接近せしめ、前記加熱後2次コイル
    を1次コイルから離隔するようにし たことを特徴とする
    高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 トランスと、このトランスから高周波電
    流が供給される高周波加熱コイルとを備えた高周波加熱
    装置において、 前記高周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接
    続され、かつ、それぞれが直列に接続された複数の環状
    1重巻1次コイルと、 各1次コイルの形成する平面内に1次コイルと接近対向
    して同芯状に配置された環状の1重巻2次コイルと、前記 各2次コイルの切断点に接続された1対の導体を介
    して各2次コイルと直列に且つ一体的に形成されワーク
    を加熱するワークコイルと、前記1次コイルの2次コイルに対向している面を除く全
    面に装着された磁性体のコアと、 前記 各2次コイルを各1次コイルの軸芯線方向に移動さ
    せる複数の2次コイル移動手段と、 を備えており、 かつ、前記2次コイル移動手段はワーク加熱時に2次コ
    イルを1次コイルに接近せしめ、前記加熱後2次コイル
    を1次コイルから離隔するようにしたことを特徴とする
    高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 トランスと、このトランスから高周波電
    流が供給される高周波加熱コイルとを備えた高周波加熱
    装置において、 前記高周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接
    続された環状の1重巻1次コイルと、 この1次コイルの形成する平面に平行にかつ、接近対向
    して同芯状に配置された環状の1重巻2次コイルと、 前記2次コイルの切断点に接続された1対の導体を介し
    て2次コイルと直列に且つ一体的に形成されワークを加
    熱するワークコイルと、前記1次コイルの2次コイルに対向している面を除く全
    面に装着された磁性体のコアと、 前記2次コイルを前記1次コイルの形成する平面に平行
    な方向に移動させる2次コイル移動手段と、 を備えており、かつ、前記2次コイル移動手段はワーク加熱時に2次コ
    イルを1次コイルに接近せしめ、加熱後2次コイルを1
    次コイルから離隔するようにした ことを特徴とする高周
    波加熱装置。
  4. 【請求項4】 トランスと、このトランスから高周波電
    流が供給される高周波加熱コイルとを備えた高周波加熱
    装置において、 前記高周波加熱コイルは、前記トランスの2次線に接
    続された環状の1重巻1次コイルと、 この1次コイルの形成する平面に平行にかつ接近対向し
    ほぼ同芯状に配置された環状の1重巻2次コイルと、 前記2次コィルの切断点に接続された1対の導体を介し
    て2次コイルと直列に且つ一体的に形成されワークを加
    熱するワークコイルと、前記1次コイルの2次コイルに対向している面を除く全
    面に装着された磁性体のコアと、 前記2次コイルを2次コイルの軸芯線を中心として回動
    させる2次コイル回動手段と、 を備えており、かつ、前記2次コイル回動手段はワーク加熱時に2次コ
    イルをワークに接近せしめ、前記加熱後ワークコイルを
    ワークから離隔するようにした ことを特徴とする高周波
    加熱装置。
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