JP2651450B2 - 麦芽を利用した糞尿の悪臭除去方法 - Google Patents

麦芽を利用した糞尿の悪臭除去方法

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JP2651450B2 JP1050213A JP5021389A JP2651450B2 JP 2651450 B2 JP2651450 B2 JP 2651450B2 JP 1050213 A JP1050213 A JP 1050213A JP 5021389 A JP5021389 A JP 5021389A JP 2651450 B2 JP2651450 B2 JP 2651450B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、麦芽を利用して家畜等動物等から***さ
れる糞尿の含水率を下げることによって、糞尿から生じ
る悪臭を除去するようにした麦芽を利用した糞尿の悪臭
除去方法に関するものである。
<発明の背景とその問題点> 人口の増加とともに食料の増産は絶対に必要なものと
なっている。一方、生活水準の向上とともに食生活も高
蛋白質の牛乳、鶏卵、肉等を好んで選ぶようになり、そ
れにつれて大規模の養鶏場、養豚場、牛乳牧場及び肉牛
農場が運営されている。
これらの大規模の飼料場で生成される糞尿は非常に多
量であり、飼育舎に溜る糞尿とこれらを運搬する過程に
おいて発生する悪臭は大量になり、生活環境を害する社
会問題となるに至っている。それのみか、大規模な鶏舎
周辺では、特に夏期において数え切れないほどの蠅が発
生するが、これら蠅の幼虫であるうじ虫は水分を多く含
む鶏糞において成長する。
このような家畜舎の悪臭を除去するために従来は、化
学的脱臭剤、生物学的脱臭剤、自然物から抽出された脱
臭剤等がすでに開発されているものの、利用者によって
経済的負担になるばかりか、薬剤処理過程も煩雑である
という弊害があった。
<問題点を解決するための手段及び作用> そこでこの発明にかかる麦芽を利用した糞尿の悪臭除
去方法は前記の問題点を解決するために、飼料に対して
麦芽粉末又はその抽出物を多く添加すればする程悪臭除
去効果が高いが、経済的な面を考えて少なくとも1〜10
wt.%添加し、又は麦芽粉末又はその抽出物を糞尿又は
下水口、汚物浄化槽等に直接散布することによって、麦
芽を利用して家畜等動物等から***される糞尿の含水率
を下げることによって、糞尿から生じる悪臭を除去する
ようにした麦芽を利用したものである。
すなわち、家畜に供給される飼料には程度の差こそあ
れ、そこに使われる原料は主にとうもろこし、小麦、と
うきび、大豆粕、菜種粕、小麦皮、脱脂殻、魚粉、牛脂
等であり、少量の方解石、リン酸カルシウム、食塩、ビ
タミン剤等とそれ以外に極微量の疾病予防剤や治療剤が
添加されている。つまり飼料の主成分は、糖質(澱粉,
多糖類)、蛋白質及び脂肪である。
したがってこれらの有機物が分解しつつ、硫化水素
(H2S)、アンモニア(NH3)、メタン(CH4)、炭酸ガ
ス(CO2)、インドール(Indole)、スカトール(Skato
l)、5−アミノアセトフェノン、フェノールその他種
々の微量なガスが発生し、炭酸ガスを除く全種類が悪臭
の原因となっているのである。
有機物が分解しながら悪臭を伴うガスを発生すること
になるが、これを続けて分解させるか、化学的に転換さ
せると悪臭のない物質にすることができる。すなわち、
硫化水素が硫酸塩に、アンモニアが酢酸塩に、メタンが
炭酸ガスになると悪臭がなくなることになる。
この発明では飼料の主成分である澱粉と蛋白質の分解
を促進させ、これらが分解された後生成された二次産物
の連続的分解を誘発することによって悪臭のない物質を
生成する酵素剤を使用した。
この発明で使用された酵素剤は麦芽粉末(Malt Powde
r)と麦芽抽出物である。麦芽は麦を原料として発芽さ
せたもので、酵素を生成する特性がある。麦芽用麦とし
ては収穫後6〜8週間経過した麦が使用され、濡れた麦
の粒に酸素を供給し、温度が適当であれば発芽し、酵素
を生成することによって澱粉、蛋白質、有機燐酸塩、脂
肪等を分解する性質を有するようになる。麦芽に形成さ
れる酵素はシターゼ(Cytase)、アミラーゼ(Amylas
e)、マルターゼ(Maltase)、プロテアーゼ(Proteas
e)、フォスファターゼ(Phosphatase)、オキシダーゼ
(Oxidase)及びカタラーゼ(Catalase)等である。
これらの中でも特にアミラーゼとプロテアーゼは以下
のような役割を果す。すなわちアミラーゼは、澱粉を加
水分解する酵素として麦芽以外にも唾液や動物の膵臓で
生成される。このようなアミラーゼが飼料に添加され動
物が摂取した場合、消化を促進し、飼料の利用効率を高
めて糞尿の含水率を下げる効用がある。
またアミラーゼとともに生成されるプロテアーゼは、
プロテインアーゼ(Protinase)とペプチダーゼ(Pepti
dase)からなり、プロテインアーゼはペプチド結合の内
部構造を断つ働きがあり、ペプチターゼは末端の遊離α
−アミノ基又は末端の遊離α−カルボキシ基に作用し、
ペプチド鎖を切断する働きがあるので、この酵素を飼料
に添加した場合にもよい効果を得られる。
これ以外の酵素も生物体の代謝過程において重要な役
割をする。すなわち麦芽は複合酵素剤ということができ
る。
麦芽粉末又は麦芽抽出物を飼料に添加し使用する場合
にはこれら酵素の複合作用により消化が促進され、飼料
の利用効率も高まり、糞尿の含水率が下がり、蠅の発生
が減少し、悪臭が除去され、環境を大きく改善すること
ができる。
また麦芽自体が一つの栄養源として作用して、牛や鶏
等家畜の成長を促進させる。
麦芽粉末又は麦芽抽出物を糞尿に直接散布する場合に
も分解産物の分解が促進され、糞尿の含水率が下がるの
で、悪臭を除去することができる。
<実施例 I> 以上の根拠に基づいて実験した結果、麦芽粉末を飼料
に対して10wt.%添加したところ、消化率が下がり、糞
尿の含水率が下がり、したがって糞尿に悪臭がなくな
り、飼料の投与量も節減するという効果を得ることがで
きた。
<実施例 II> また麦芽粉末を飼料に対して1〜9wt.%添加した場合
にも、実施例1と同様に、消化率が上がり、糞尿の含水
率が下がり、糞尿に悪臭がなくなり、飼料の投与量を節
減するという効果が得られた。
<実施例 III> さらに人糞及び家畜の糞尿に麦芽粉末を直接散布した
結果、同様に含水率が下がり、悪臭が除去された。
<実施例 IV> さらにまた、鶏の場合、1日1羽当たりの鶏糞を基準
に少なくとも1〜10g程度の麦芽粉末を直接散布した結
果、悪臭除去は勿論、蠅の発生も格段に減少した。
<実施例 V> 麦芽粉末を下水口と汚物浄化槽に適量を直接投与した
結果、有機物の除去率が向上し、悪臭が格段に除去され
た。
<発明の効果> 前記のこの発明にかかる麦芽を利用した糞尿の悪臭除
去方法によれば、飼料に対して麦芽粉末又はその抽出物
を多く添加すればする程悪臭除去効果が高いが、経済的
な面を考えて少なくとも1〜10wt.%添加し、又は麦芽
粉末又はその抽出物を糞尿又は下水口、汚物浄化槽等に
直接散布することによって、経済的で簡単な処理で、糞
尿の回収・除去や運搬が容易となり、飼料の利用効率を
上げることができ、かつ悪臭を除去することができると
いう効果を有する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】麦芽粉末又はその抽出物を飼料に対して少
    なくとも1〜10wt.%添加したことを特長とする麦芽を
    利用した糞尿の悪臭除去方法。
  2. 【請求項2】麦芽粉末又はその抽出物を糞尿又は下水
    口、汚物浄化槽等に直接散布することを特長とする麦芽
    を利用した糞尿の悪臭除去方法。
JP1050213A 1989-03-03 1989-03-03 麦芽を利用した糞尿の悪臭除去方法 Expired - Lifetime JP2651450B2 (ja)

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KR101659667B1 (ko) 2013-11-25 2016-09-23 경희대학교 산학협력단 맥아 추출물을 함유하는 성장 장애 예방 또는 치료용 조성물

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