JP2649255B2 - センタリングブッシュの製造方法 - Google Patents

センタリングブッシュの製造方法

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JP2649255B2 JP13955088A JP13955088A JP2649255B2 JP 2649255 B2 JP2649255 B2 JP 2649255B2 JP 13955088 A JP13955088 A JP 13955088A JP 13955088 A JP13955088 A JP 13955088A JP 2649255 B2 JP2649255 B2 JP 2649255B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車の駆動系などにおいてプロペラシャ
フトとトランスミッションの出力軸を接続する部分に用
いられるセンタリングブッシュの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来から、自動車の駆動系において、プロペラシャフ
トとトランスミッションの出力軸の接続部には、プロペ
ラシャフト側に生起される捩れ振動を出力軸側へ伝える
ことのないようにフレキシブルカップリングやティルガ
ー(動的吸振器)が装着されるほか、このプロペラシャ
フトと出力軸の相互の軸振れを抑える目的をもって第3
図に示すようなセンタリングブッシュが装着されてい
る。
第3図において、符号(1)はプロペラシャフト側に
固定されるアウタースリーブ、(2)はトランスミッシ
ョンの出力軸に摺動自在に外挿されるインナースリーブ
であって、該両スリーブ(1)(2)を同軸に位置させ
て両スリーブ(1)(2)の間に弾性体(3)が介装さ
れ、両スリーブ(1)(2)に接着されている。出力軸
とインナースリーブ(2)の摺動を円滑にするため当該
ブッシュ内にはグリース(図示せず)が充填され、この
グリースを封止するため、出力軸の先端側にキャップ
(4)が、基部側にシールリップ(5)が設けられてい
る。このシールリップ(5)は前記摺動部へダストが侵
入するのを阻止する働きを兼ね備えるものであって、前
記弾性体(3)と一体に成形され、その基部(5a)はイ
ンナースリーブ(2)の軸方向端部(2a)に接着されて
いる。
上記センタリングブッシュを製造するに際しては、あ
らかじめアウタースリーブ(1)とインナースリーブ
(2)を成形してから、この両スリーブ(1)(2)を
ゴム成形用の金型のキャビティ部に入れ、成形材料を加
硫して弾性体(3)とシールリップ(5)を一体成形す
る。シールリップ(5)の基部(5a)はこの成形に際し
て前述したようにインナースリーブ(2)の端部(2a)
に接着されるが、この成形については該シールリップ
(5)の接着縁辺(5b、第4図参照)がインナースリー
ブ(2)の摺動面となる内径面(2b)側に廻り込まない
ように注意しなければならない。
この成形材料の廻り込みを防止するため、従来は、イ
ンナースリーブ(2)を金型に組み込む際にインナース
リーブ(2)に金型を強く押し付ける手段が採られてい
る。すなわちインナースリーブ(2)の端部(2a)のう
ち成形後にゴムに覆われずに外部に露出する部分(2c)
となる内径寄りのところに、該部分(2c)に接する金型
を強く押し付けて、成形材料が金型とこの部分(2c)の
間に侵入するのを防いでいる。
〔発明が解決しようとする課題〕
インナースリーブ(2)はトランスミッションの出力
軸と摺接するものであることからポリアセタール樹脂な
どの潤滑性に優れた樹脂を材料として成形されることが
多く、この樹脂製のインナースリーブ(2)を金型に組
み込んで上記したように端部(2aのうち2cの部分)に金
型を強く押し付けると、該端部(2a)全体が第4図に破
線で示すように変形し、これに伴なって成形後に接着面
間にズレを生じることからゴム材が剥がれて作動に悪影
響を及ぼすおそれがある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、シ
ールリップの基部がインナースリーブから剥がれるのを
防止することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明の製造方法は、イ
ンナースリーブ(2)の軸方向端部(2a)にゴム材製の
シールリップ(5)を加硫接着するセンタリングブッシ
ュにおいて、前記インナースリーブ(2)の端部(2a)
にあらかじめ環状凹部を形成し、前記インナースリーブ
(2)をシールリップ(5)成形用の金型に入れ、前記
端部(2a)のうち環状凹部より内径側に位置する部分
(2e)を金型によって押さえ、前記環状凹部にシールリ
ップ(5)成形材料の一部を充填してシールリップ
(5)の接着縁辺(5b)を形成することとした。
〔作 用〕
上記環状凹部を形成したインナースリーブ(2)を金
型に組み込んでその端部(2a)の内径側の部分を金型に
よって押圧すると、該端部(2a)は全面が変形すること
なく、環状凹部を境として直接の被押圧部分である内径
側だけが大きく変形し、外径側の部分には変形の影響が
殆んど出ないことが発明者らの行なった実験などによっ
て確認された。本発明はこの点に着目し、インナースリ
ーブ(2)の端部(2a)のうちシールリップ(5)を接
着する部分の変形を抑えて該部におけるゴム材の剥がれ
を防止するものである。
〔実 施 例〕
つぎに本発明の実施例を、当該方法により製造したセ
ンタリングブッシュの要部を描いた第1図を参考としな
がら説明する。同図に描かれていない他の部分の構造は
第3図に示した従来技術と同じであるのでその説明は省
略する。
上記ポリアセタール樹脂などの樹脂材によって成形し
たインナースリーブ(2)の端部(2a)にあらかじめ断
面略三角形状の環状凹部(2d)を形成してこのインナー
スリーブ(2)を金属製のアウタースリーブ(1)とと
もに金型のキャビティ部に入れ、前記端部(2a)のうち
環状凹部(2d)より内径側に位置する部分(2e)に該部
分(2e)に接する金型を強く押し付ける。この状態を維
持して熱を加えてシールリップ(5)の成形材料を加硫
し、その一部を環状凹部(2d)内に充填してシールリッ
プ(5)の接着縁辺(5b)を形成する。インナースリー
ブ(2)の端部(2a)は金型に強く押されて変形する
が、この変形は環状凹部(2d)を境として直接押圧され
る内径側の部分(2e)だけに止められて外径側の部分
(2f)は殆んど変形せず、よってシールリップ(5)の
剥がれを未然に防止することができる。環状凹部(2d)
内に充填した成形材料は該凹部(2d)の内壁に広面積で
接着するため、この部分(すなわち接着縁辺(5b))の
接着力も従来より高められる。環状凹部(2d)の断面形
状については、第2図に示すように半円形状にするなど
様々なものが考えられ、とくにその形状を限定されるも
のではない。
〔発明の効果〕
本発明のセンタリングブッシュの製造方法は以上説明
したように、インナースリーブの軸方向端部に環状凹部
を形成し、シールリップの成形時、金型の押圧によるイ
ンナースリーブの変形をシールリップ接着部以外の部分
に止めたものであって、シールリップの剥がれ現象を有
効に防止して作動性および耐久性に優れたブッシュ製品
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例方法によって製造したセンタリ
ングブッシュの要部断面図、第2図は同センタリングブ
ッシュの他の例を示す要部断面図、第3図はセンタリン
グブッシュの全体構造を示す断面図、第4図は第3図の
要部拡大断面図である。 (1)……アウタースリーブ、(2)……インナースリ
ーブ (2a)……軸方向端部、(2b)……内径面、(2d)……
環状凹部 (2e)……内径部分、(2f)……外径部分、(3)……
弾性体 (4)……キャップ、(5)……シールリップ (5a)……基部、(5b)……接着縁辺
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナースリーブ(2)の軸方向端部(2
    a)にゴム材製のシールリップ(5)を加硫接着するセ
    ンタリングブッシュにおいて、前記インナースリーブ
    (2)の端部(2a)にあらかじめ環状凹部(2d)を形成
    し、前記インナースリーブ(2)をシールリップ(5)
    成形用の金型に入れ、前記端部(2a)のうち環状凹部
    (2d)より内径側に位置する部分(2e)を金型によって
    押さえ、前記環状凹部(2d)にシールリップ(5)成形
    材料の一部を充填してシールリップ(5)の接着縁辺
    (5b)を形成することを特徴とするセンタリングブッシ
    ュの製造方法。
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