JP2647477B2 - エンボス加工方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、プラスチツクカード等のカードに文字をエ
ンボスする自動的方法及びそのシステムに関する。さら
に詳細には、本発明は、そのような文字のエンボス加工
に必要とされる時間を短縮するような方法及びシステム
に関する。

自動化エンボス加工システムはプラスチツク等の媒体
に文字をエンボスするために広く使用されている。その
ようなエンボス加工システムの代表的な用途はクレジツ
トカード，身分証明書，会員証等の作製である。エンボ
ス加工システムの特許の例は米国特許第3,820,455号、
第4,008,216号及びRe.第27,809号である。

大量のエンボスがエンボス加工されている大型エンボ
ス加工システムにおいては、それぞれのカードをエンボ
ス加工するために必要な時間の短縮によつて、相当のコ
スト低減及びカード生産量の増加という結果を得ること
ができる。時間節約を実現することができる１つの領域
は、文字がエンボスされるカードに対するエンボスホイ
ールの動作と移動である。エンボス加工システムの中に
は、文字が所定のエンボス加工行に現われるに従つて連
続的にエンボスされるものがある。さらに別のシステム
では同様の文字が、すなわち全てのA,全てのB,全てのＣ
等の文字が連続してエンボスされる。本発明は、上述の
エンボス加工システムと比較して性能を向上させたエン
ボス加工システム及び方法を提供する。

発明の概要 本発明は、周囲に沿つた所定の離間した位置に配設さ
れる１組の文字エンボス要素を含む回転自在のエンボス
ホイールアセンブリと、エンボスされるべき文字のそれ
ぞれをエンボス位置へ個々に配置するようにカードを移
動させるカード搬送手段との使用により、カードを、複
数の文字位置で、カードにエンボスされるべき特定の文
字データに従つてエンボスするエンボス加工システムに
関する。このエンボス加工システムは、カードにエンボ
スされるべき文字データを所定のデータフオーマツトで
収納する文字データメモリ手段を含む。文字データは、
文字ごとに、指標位置に対するカード上のその文字の文
字位置と、それぞれの文字をエンボスホイールアセンブ
リの文字エンボス要素の中の１つと関連させる識別子と
を含む。エンボスホイールアセンブリ上のそれぞれの文
字エンボス要素の定位置に対する位置を収納するエンボ
スホイールメモリ手段が設けられる。データ処理手段
は、カードにエンボスされるべくき文字ごとに、その関
連する文字位置がエンボス位置にあるようにカードを移
動させるために必要とされる第１の時間間隔を計算する
手段を含む。データ処理手段は、カードにエンボスされ
るべき文字ごとに、その関連する文字エンボス要素をエ
ンボス位置まで回転させるために必要とされる第２の時
間間隔を計算する手段と、エンボスされるべき文字ごと
に第１の時間間隔と第２の時間間隔とを比較し、２つの
時間間隔をうちの最長のものを文字移動時間として退避
する手段と、エンボスされるべきそれぞれの文字の文字
移動時間を比較し、文字移動時間の中で最短のものを有
する文字を選択する手段と、最短の文字移動時間を有す
る文字をエンボスするためにカード及びエンボスホイー
ルアセンブリをエンボス位置への移動発生をさせる手段
と、エンボス済みの文字を文字データメモリ手段から除
外する手段と、全ての文字がエンボスされ終わるまで、
文字データメモリ手段からの最短の文字移動時間を有す
る文字を反復して選択する手段とをさらに含む。

本発明は、また、回転自在のエンボスホイールアセン
ブリと、エンボスされるべき文字位置のそれぞれをエン
ボスホイールアセンブリに対してエンボス位置へ個々に
配置するようにカードを移動させるカード搬送手段との
使用により、カードを複数の文字位置で、カードにエン
ボスされるべき特定の文字データに従つて文字によりエ
ンボスする方法にも関する。方法は、文字ごとに、指標
位置に対するその文字の文字位置と、それぞれの文字を
エンボスホイールアセンブリの文字エンボス要素の中の
１つと関連させる識別子とを含み、カードにエンボスさ
れるべき文字データを所定のデータフオーマツトでメモ
リに収納する過程と、エンボスホイールアセンブリ上の
それぞれの文字エンボス要素の定位置に対する位置をメ
モリに収納する過程と、カードにエンボスされるべき文
字ごとに、その関連する文字位置をエンボス位置へ移動
させるために必要とされる第１の時間間隔を計算する過
程と、カードにエンボスされるべき文字ごとに、その関
連する文字エンボス要素をエンボス位置まで回転させる
ために必要とされる第２の時間間隔を計算する過程と、
エンボスされるべき文字のそれぞれについて第１の時間
間隔と第２の時間間隔とを比較し、２つの時間間隔のう
ち長いほうを文字移動時間として退避する過程と、エン
ボスされるべき文字のそれぞれについて文字移動時間を
比較し、文字位置時間の中で最短の文字移動時間を有す
る文字をエンボスするためにカード及びエンボスホイー
ルアセンブリを移動させる過程と、エンボス済みの文字
の文字データをメモリから除外する過程と、最初の２つ
の収納する過程を除いて上記の過程を反復して繰返し、
全ての文字がエンボスされ終わるまで最短の文字移動時
間を有する文字を選択的にエンボスする過程とを含む。

その他の特徴及び利点に加えて、本発明は、カードに
文字をエンボスする、時間効率の良いシステム及び方法
を提供する。本願において使用される際のカードという
用語は多数の異なる媒体サイズ及び媒体形状を含むもの
とする。本発明の１つの特定の適用用途は、クレジツ
ト，身分証明，免許等のために使用されるようなプラス
チツクカードをエンボス加工する場合の使用である。

本発明を特徴づける新規性をもつこれらの利点と特徴
及びその他の様々な利点と特徴は、これに添付され且つ
その別の位置部分を成す請求の範囲に詳細に指摘され
る。しかしながら、本発明、その利点及びその使用によ
り達成される目的をより良く理解するために、本発明の
好ましい一実施例が図示され且つ説明されている、本発
明の別の一部分を成す図面と、それに付随する説明とを
参照すべきである。

図面の簡単な説明 いくつかの図を通して同じ図中符合及び文字が相当す
る要素を示す図面において、 第１図は、エンボス加工機システム及びそのホストコ
ンピユータシステムを示すブロツク線図、 第２図は、エンボス加工機システムの要素を示すブロ
ツク線図、 第３図は、エンボスホイールアセンブリに対するカー
ドの移動を示す概略的斜視図、 第４図は、TESTという語がエンボスされたカードと、
その関連文字位置がさらに図示されている平面図、 第５図は、エンボスホイールアセンブリの概略的平面
図、 第６図は、電子メモリに収納される文字カード位置情
報の概略図、 第７図は、電子メモリに収容される文字ホイール位置
情報の概略図、 第８図は、カード移動時間情報の概略図、 第９図は、ホイール移動時間情報の概略図、 第10図は、コンピユータプログラム動作を示す論理プ
ロツク線図である。

好ましい実施例の詳細な説明 ここで図面に関して説明すると、図面には本発明の原
理に従つたエンボス加工システム及びその方法が示され
ており、エンボス加工システムは、その全体が図中符合
20により示されている。エンボス加工機システムは、第
１図には、エンボス加工機22と、そのホストコンピユー
タシステム24とを含むものとして示される。ホストコン
ピユータシステムは、通常、プラスチツクカード等の媒
体にエンボス加工されるべき文字データをエンボス加工
機22へ伝送するために使用される。このホストコンピユ
ータシステム24は、そのプロセツサ及び関連する内部メ
モリを含むことに加え、プラスチツクカード等の媒体に
エンボス加工されるべき文字データを収納するメモリ装
置とも呼ばれるデータ収納装置26を含むものとしてさら
に図示されている。さらに、このホストコンピユータシ
ステム24は、エンボス加工機システム情報をオペレータ
に表示するための表示装置、通常は陰極線管（CRT）装
置28と、オペレータがホストコンピユータシステム24に
入力するためのキーボード又はその他の入力装置30とを
含むものとして示される。ホストコンピユータシステム
24はいくつか良く知られ且つ現在市販されているマイク
ロコンピユータシステムの中のいずれか１つ、たとえば
IBMコンパチブルのXT又はATであつても良いであろう。

第２図には、エンボス加工機22の様々な動作要素を示
すそのブロツク線図が示されている。制御電子回路32
は、様々な動作要素を制御し、且つホストコンピユータ
システム24をインタフエースするプロセツサ及びプログ
ラム論理を含む。プログラム論理は読取りメモリ（RO
M）に内在し、ROMにおいて実行されても良く、あるい
は、ROM又はその他のメモリ収納装置からランダムアク
セスメモリ（RAM）へダウンロード可能であつても良い
でろう。制御電子回路32は他のインテリジエントシステ
ム、またはエンボス加工機情報のオペレータ入力及び表
示のための表示装置／キーボード構成を有する非インテ
リジエントターミナル装置ともインタフエースしても良
いであろう。図示されてはいないが、様々なエンボス加
工機の機能をオペレータが制御できるようにすると共
に、エンボス加工機の状態の表示を行うために、通常、
エンボス加工機22には操作盤が設けられている。

ホツパー入力部34は、エンボス加工されるべき空白の
補給カードを保持する。（本願を通してカードとうとき
は、あらゆる種類の様々な大きさの媒体及び書類を指す
ものであることは理解されるであろう。本発明の適用用
途はプラスチツクカードのエンボス加工産業への使用で
あると期待される。）カード取出機構36は、ホツパー入
力部34からカードを個々に取出し、カード搬送機構38へ
それらを移送する。カード搬送機構38はエンボス加工の
ためにカードを個々に位置決めする。カード搬送機構38
は、通常、取出したカードをエンボス機構40のパンチと
ダイスとの間の平面内で移動させることができる。カー
ド搬送機構38の移動は、どの箇所でカード文字情報がエ
ンボス加工されるべきかに従つて、制御電子回路により
制御される。エンボス加工機の中には、エンボス加工40
が回転自在のホイールアセンブリ42a,42bに取付けられ
て共働するパンチ要素ダイス要素（図示せず）を含むも
のもある。カード搬送機構38は共働するホイール要素42
a,42bがホイール要素42a,42bの間に位置決めされたなら
ば、カード搬送機構は、文字をカード44上のそれぞれの
位置に個別的にエンボスすることができるように、カー
ドを１つの平面内で垂直方向及び水平方向に移動させ
る。エンボスホイールアセンブリ42自体は、選択された
文字をエンボスすることができるようにするためにホイ
ールアセンブリがカード44上の文字位置に対して適正に
位置決めされるように、制御電子回路32の下に回転され
る。それぞれのカードがエンボスされた後、カードはス
タツカ出力部46に位置決めされる。

上述のエンボス加工機の要素はどのような数の構成及
び動作特性を有していても良く、業界では良く知られて
いる。本発明は、特に、所与のカードに文字をエンボス
すべき順序を決定する方法及びシステムに関する。これ
は、ホイールアセンブリ42及びカード搬送機構38の移動
を制御する制御電子回路32のメモリに内在するプログラ
ム論理を含むのが好ましい。実施例によつては、実用的
ではないが、これがホストコンピユータシステム24のデ
ータ収納装置26に収納されるコンピユータプログラムか
ら構成されても良いものもある。プログラムは、カード
のエンボス加工が開始されたときに制御電子回路32にダ
ウンロード可能であつても良いであろう。また、ホスト
システム24がそのプロセツサによってプログラムを実行
し、次に、カード搬送機構38及びエンボス機構40の移動
を指示するために制御電子回路32へ相応する制御信号を
送っても良いことも考えられる。

制御電子回路32に内在しても良いであろうプログラム
論理の一実施例に関する論理流れ図50が、第10図に示さ
れている。この論理流れ図50は、カードに所定の文字の
１行をエンボスするとき、又はカードに文字の全ての行
を同時にエンボスするときに実行される過程を示す。搬
送機構38がカードを垂直方向に容易に移動することがで
きない場合には、各行の文字が順次エンボスされるよう
に論理流れは所定の一行にのみ適用されても良いであろ
う。しかしながら、搬送機構38がカードを垂直方向と水
平方向とに移動することができるのであれば、論理流れ
は文字の行の位置とは無関係に全ての文字に適用されて
良いであろう。

コンピユータプログラムは52で開始される。論理流れ
50のブロツク53で、カード44とエンボスホイールアセン
ブリ42は定位置に割出される。第４図はカード44上でと
りうる文字の位置54を水平の線より示す。第４図に示さ
れるカード44は、１行ごとの文字の位置54の数を８つと
して、７行の文字位置54を有する。カード44上にTESTと
いう語がエンボスされているところが示される。カード
44が任意の数の文字位置54を有していて良いことは理解
されるであろう。文字位置54aは、指標位置とも呼ばれ
るカード44の定位置である。ホイールアセンブリ42は線
56により示される定位置を有するものとして第５図に示
されている。定位置56は第５図に示すように特定のエン
ボス要素の位置に対応していても良く、この場合、定位
置56は文字「Ａ」のエンボス要素と重なるが、あるい
は、定位置56はホイールアセンブリ42の空いた位置に対
応していても良いであろう。（第５図には、個々の文字
のエンボス要素は対応する文字として示される。エンボ
スホイールアセンブリ42上の定位置58に対する任意の数
の位置に任意の数の文字が存在していて良いことは理解
されるであろう。）適正に割出されたとき、文字位置54
aはホイルアセンブリ42の定位置56とアライメントされ
る。

ブロツク60において、カード44上のそれぞれの文字位
置54をエンボスホイールアセンブリ42の定位置に対して
エンボス位置へ移動させるために要求される個々のカー
ド移動回数が計算される。前述のように、搬送機構38が
Ｘ−Ｙ軸平面では容易に移動することができず、Ｘ軸に
沿つてより容易に移動されるのであれば、この計算は１
行ごとに実行されても良い。同様に、搬送機構38がＹ軸
に沿つてより容易に移動可能なのであれば、これは列ご
とに実行されても良いであろう。ブロツク62では、エン
ボスホイールアセンブリ42上の対応する文字エンボイス
要素のそれぞれをエンボス位置すなわち定位置へ移動し
たために要求される個々のホイール移動回数が計算され
る。

本発明の一実施例においては、エンボスされるべき文
字データは、エンボス中である文字の行の中のその文字
の位置に従って、ワークバツフアとも呼ばれるデータ領
域の中へ転送される。そのようなバツフアの１例が第６
図に示されており、これは文字エンボス用ワークバツフ
アと呼ばれる。この例では、各行は行ごとに32文字を有
することができるので、データ領域には、可能な文字識
別子ごとに１つずつ、32の場所が与えられている。空白
部は、文字の存在しない行の位置に対応する場所を埋め
る。実施例が異なれば、行とその文字数は任意で良いこ
とが理解されるであろう。さらに、カードの全ての行を
同時にエンボスすべき場合には、データ領域はカードの
表面上の全ての行にある全ての可能な文字位置に対して
１つの場所を含むことになるであろう。

同様に、ホイール位置／識別子データ領域は第７図に
示すように与えられても良いであろうが、これはホイー
ルテーブルと呼ばれ、この場合、それぞれの文字エンボ
ス要素識別子はそのホイール上の対応する位置に従って
収納されるであろう。カード移動時間テーブル及びホイ
ール移動時間テーブルとも呼ばれる第８図及び第９図に
示すように、本発明の一実施例はカード移動データ領域
と、ホイール移動データ領域とをそれぞれ含んでいても
良いであろう。これらのデータ領域は、それぞれ所定の
位置から、好ましくは定位置からカード上及びホイール
上の各位置へ移動するために必要とされる時間を含むで
あろう。このプログラム論理は、これらのデータ領域
と、その他のデータ領域を利用することにより。カード
移動時間及びホイール移動時間を計算することができる
であろう。本発明の原理に従つて、プログラミング方式
の数が限定されないことは理解されるであろう。

印字すべき文字ごとに、カードとエンボスホイールア
センブリ42の双方をその文字のエンボス加工を可能にす
るための位置へ移動させるのに要するであろう時間を表
わすということから、その文字の対応するホイール移動
時間及びカード移動時間のうち長い方が、ブロツク64で
文字移動時間として退避される。66では、最短の文字移
動時間を有する文字が選択され、エンボスホイールアセ
ンブリ42とカード44は対応する位置へ移動され、ブロツ
ク68においてエンボスされる。ブロツク70で、エンボス
済文字はエンボスされるべき文字のリストから削除され
るか、またはその他の方法によりそれがエンボスされた
ことを指示するために標識で表わす。72において、新た
な現像ホイール位置と現在カード位置がメモリ内で更新
され、ブロツク75では、全ての文字がエンボスされ終わ
るまで、残った文字のそれぞれについてステツプ60から
70が反復形式で繰返えされ、エンボスが終了した時点で
プログラムはブロツク76において終了する。文字が行ご
とにエンボスされているならば、次に残った行が同様に
してエンボスされる。

状況によっては、様々な大きさ（字体）の文字をカー
ドに印字しても良い。上述の実施例では、移動の計算は
所定の大きさの文字について計算される。所定の行の中
の又はカード上のその大きさの全ての文字がエンボスさ
れた後、異なる、字体サイズの文字がエンボスされる。
文字移動時間は字体サイズによって変わるので、上述の
データ領域の中に、字体サイズごとに別個の文字移動デ
ータ領域を設けても良いであろう。位置ごとのホイール
移動時間は文字の字体サイズとは無関係に同じであるの
で、多くのシステムの場合、ホイール移動データ領域は
同じままである。本発明のさらに別の実施例において
は、文字の字体サイズには関係なく全ての文字を移動時
間に基づいて同時にエンボスしても良いであろう。

本発明はエンボス過程において相当の時間を節約す
る。以上の説明の中で本発明の数多くの特徴及び利点を
本発明の構造と機能の詳細と共に明らかにしたが、開示
は単に実施を挙げたものであるにすぎず、詳細につい
て、特に、エンボスの動作要素及びその動作、並びに支
援ハードウエア、ソフトウエアルーチン及びデータ構造
に関して、添付の請求の範囲で表現される用語の広い概
括的は意味により指示される範囲一杯まで変更を行なっ
て良いことを理解すべきである。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−231775（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−51551（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−50173（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−198270（ＪＰ，Ａ) 特表 昭61−500115（ＪＰ，Ａ) 特表 昭60−501749（ＪＰ，Ａ)

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】周囲に沿つた所定の離間した位置に配設さ
   れる１組の文字エンボス要素を含む回転自在のエンボス
   ホイールアセンブリと、エンボスされるべき文字のそれ
   ぞれをエンボスホイールアセンブリに対してエンボス位
   置へ個々に配置するようにカードを移動させるカード搬
   送手段との使用により、カードを、複数の文字位置で、
   カードにエンボスされるべき特定の文字データに従つて
   エンボスするエンボス加工システムにおいて、 ａ）文字ごとに、指標位置に対するカード上のその文字
   の文字位置と、それぞれの文字をエンボスホイールアセ
   ンブリの文字エンボス要素の中の１つと関連させる識別
   子とを含み、カード上にエンボスされるべき文字データ
   を所定のデータフオーマツトで収納する文字データメモ
   リ手段と、 ｂ）エンボスホイールアセンブリ上のそれぞれの文字エ
   ンボス要素の定位置に対する位置を収納するエンボスホ
   イールメモリ手段と、 ｃ）Ｉ）カードにエンボスされるべき文字ごとに、その
   関連する文字位置をエンボス位置へ移動させるために必
   要とされる第１の時間を計算する手段と、 II）カードにエンボスされるべき文字ごとに、その関連
   する文字エンボス要素を所定のエンボス位置まで回転さ
   せるために必要とされる第２の時間を計算する手段と、 III）エンボスされるべき文字ごとに第１の時間と第２
   の時間とを比較し、２つの時間のうち長いほうを文字移
   動時間として退避する手段と、 IV）エンボスされるべきそれぞれの文字の文字移動時間
   を比較し、文字移動時間中で最短のものを有する文字を
   選択する手段と、 Ｖ）文字移動時間の中で最短のものを有する文字をエン
   ボスするためにカード及びエンボスホイールアセンブリ
   のエンボス位置への移動を発生させる手段と、 VI）文字データメモリ手段内で、これ以降にさらにエン
   ボスされるべき文字からエンボス済みの文字を除外する
   手段と、 VII）文字データメモリ手段から最短の文字移動時間を
   有する文字を反復して選択し、同文字を全ての文字がエ
   ンボスされ終わるまでエンボスする手段とを含むデータ
   処理手段とを具備するシステム。
2. 【請求項２】データ処理手段は、カードの所定の１行の
   全ての文字をそれらの文字移動時間に従ってカードの他
   の行に現われる文字がエンボスされる前に順次エンボス
   する手段を含む請求項１に記載のシステム。
3. 【請求項３】データ処理手段は、カードにエンボスされ
   るべき全ての文字をそれらの文字移動時間に従って文字
   が存在するであろう行を列には関係なく順次エンボスす
   る手段を含む請求項第１項に記載のシステム。
4. 【請求項４】文字転写機構と、媒体の文字転送に対する
   移動のための搬送機構との使用により、媒体の複数の文
   字位置に媒体に転写されるべき特定の文字データに従っ
   て文字を転写する方法において、 ａ）転写されるべき文字ごとに、その文字が転写位置に
   あるように媒体を転写機構に対して移動させるために必
   要とされる第１の時間間隔と、転写機構を転写位置まで
   移動させるために必要とされる第２の時間間隔とを決定
   する過程と、 ｂ）転写されるべき文字ごとに第１の時間間隔と第２の
   時間間隔とを比較し、２つの時間間隔のうち長いほうを
   文字移動時間として退避する過程と、 Ｃ）転写されるべき文字について文字移動時間を比較
   し、最短の文字移動時間を有する文字を転写する過程
   と、 ｄ）まだ転写されていない文字について文字移動時間を
   反復して比較し、それらの文字移動時間に基づいて文字
   を順次転写する過程とから成る方法。
5. 【請求項５】回転自在のエンボスホイールアセンブリ
   と、エンボスされるべき文字位置のそれぞれをエンボス
   ホイールアセンブリに対してエンボス位置へ個々に配置
   するようにカードを移動させるカード搬送手段との使用
   により、カードを複数の文字位置でカードにエンボスさ
   れるべき特定の文字データに従って文字によりエンボス
   する方法において、 ａ）文字ごとに、指標位置に対するカード上のその文字
   の文字位置と、それぞれの文字をエンボスホイールアセ
   ンブリの文字エンボス要素の中の１つと関連させる識別
   とを含み、カードにエンボスされるべき文字データを所
   定のデータフオーマツトでメモリに収納する過程と、 ｂ）エンボスホイールアセンブリ上のそれぞれの文字エ
   ンボス要素の定位値に対する位置をメモリに収納する過
   程と、 ｃ）カードにエンボスされるべき文字ごとに、その関連
   する文字位置をエンボス位置へ移動させるために必要と
   される第１の時間間隔を計算する過程と、 ｄ）カードにエンボスされるべき文字ごとに、その関連
   する文字エンボス要素をエンボス位置まで回転させるた
   めに必要とされる第２の時間間隔を計算する手段と、 ｅ）文字ごとに第１の時間間隔と第２の時間間隔とを比
   較し、エンボスされるべき文字ごとに、２つの時間間隔
   のうち最長のものを文字移動時間としてメモリに退避す
   る過程と、 ｆ）エンボスされるべきそれぞれの文字の文字移動時間
   を比較し、文字移動時間の中で最短のものを有する文字
   を選択する過程と、 ｇ）文字移動時間の中で最短のものを有する文字をエン
   ボスするためにカード及びエンボスホイールアセンブリ
   をエンボス位置まで移動させる過程と、 ｈ）過程ｃからｇを反復して繰返し、全ての文字がエン
   ボスされ終わるまで最短の文字移動時間を有する文字を
   選択的にエンボスする過程とから成る方法。
6. 【請求項６】カードの所定の１行の文字はそれらの文字
   移動時間に従ってカード上の別の箇所に現われる文字を
   エンボスする前にエンボスされる請求項第５項に記載の
   方法。
7. 【請求項７】カード上の全ての文字はそれらの文字移動
   時間に従い、それらの行または列とは無関係にエンボス
   される請求項第５項に記載の方法。