JP2647036B2 - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JP2647036B2
JP2647036B2 JP6295852A JP29585294A JP2647036B2 JP 2647036 B2 JP2647036 B2 JP 2647036B2 JP 6295852 A JP6295852 A JP 6295852A JP 29585294 A JP29585294 A JP 29585294A JP 2647036 B2 JP2647036 B2 JP 2647036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はロッドレスシリンダに
関するもので、詳しくは周壁の一部に軸線方向に長いス
リットを全長に亘って有するシリンダバレル内にピスト
ンを嵌装し、そのピストンに設けた連結部を前記スリッ
トから外部に突出させ、その連結部にマウントを連結
し、前記スリットをシ−ルバンドによって密封して成る
ロッドレスシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のロッドレスシリンダとし
ては、特開昭58−50302号公報に示されているよ
うに、シリンダバレル内にピストンを嵌装し、そのピス
トンに設けた連結部をシリンダバレルのスリットから外
部に突出させ、その連結部にマウントを連結し、スリッ
トをシ−ルバンドによって密封し、マウントの移動方向
側の両端部に夫々シ−ルバンドを押圧する押圧部材を設
け、この押圧部材によってシ−ルバンドの押圧とシ−ル
バンド付近の清掃とを行うようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の前者のロッ
ドレスシリンダにあっては、マウントの移動方向側の両
端部に設けた押圧部材によってシ−ルバンドの押圧とシ
−ルバンド付近の清掃とを行うようにしてあるので、押
圧力を高くするために押圧部材の材料に摺動抵抗の小さ
いものを使用するとどうしても押圧部材の耐久性が低下
する問題があり、また耐久性の高い材料を使用するとど
うしても摺動抵抗が大きくなり、マウントの移動が不円
滑になったりシール性が低下する問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、周壁の一部に軸線方向に長いスリットを
全長に亘って有するシリンダバレル内にピストンを嵌装
し、そのピストンに設けた連結部を前記スリットから外
部に突出させ、その連結部にマウントを連結し、前記ス
リットをシ−ルバンドによって密封して成るロッドレス
シリンダにおいて、マウントには、その移動方向側の両
端部に夫々外部側のシ−ルバンドの外面に摺接するシ
−ルバンドプレ−トとシリンダバレルの外周面に摺接す
るスクレ−パ−とをマウントの中心側から順に備え、そ
のシ−ルバンドプレ−トとスクレ−パ−との材質を異に
して成ることを特徴としている。
【0005】
【作用】シリンダバレル内のピストンを移動させると、
シリンダバレル外のマウントが連結部を介して同方向へ
移動される。その場合、マウントの移動方向側にシ−ル
バンドに摺接するシ−ルバンドプレ−トを設けているの
で、シ−ルバンドプレ−トによってシールバンドを押圧
してシールを確実にでき、またシ−ルバンドプレ−トの
外側にシリンダバレルの外周面に摺接するスクレ−パ−
を設けているので、シリンダバレル外周面のシールバン
ド付近を清掃することができる。またシ−ルバンドプレ
−トとスクレ−パ−との材質を異にしているので、シ−
ルバンドプレ−トに摺動抵抗の小さい材料を使用してシ
ール性を高くできると共に、スクレ−パ−に耐久性のあ
る材料を使用して清掃能力を長く維持することができ
る。
【0006】
【実施例】図において、1はアルミ材料等の非磁性材料
によって形成してあるシリンダバレルで、断面略四角形
に形成してある。このシリンダバレル1において、2は
摺動孔、3は上壁に形成してあるスリットで、軸線方向
へ全長に亘って形成してある。次に、4はシリンダバレ
ル1の両方の端部に夫々取付ボルト5によって止着して
あるエンドキャップで、圧縮空気を給排する為の給排孔
6を形成してある。7はスリット3を閉鎖する為の内部
側のシ−ルバンドで、磁性材料によってスリット幅より
大きい幅に形成されている。そのシ−ルバンド7の端部
は、エンドキャップ4の挿入穴8に挿入すると共に取付
ねじ9によって固定してある止板10に螺合してある止
ねじ11によってエンドキャップ4に止着されている。
12は外部側のシ−ルバンドで、磁性材料によってスリ
ット幅より大きい幅に形成されている。そのシ−ルバン
ド12の端部は、前記止板10を固定する取付ねじ9に
よって押板10aを介してエンドキャップ4に止着され
ている。80は図3に示すようにスリット3の両側にお
いてシリンダバレル1の上面1aに埋設してある永久磁
石から成る磁性バンドで、前記シ−ルバンド7、12の
両縁部を吸着するようにしてある。
【0007】次に、13は摺動孔2に摺動自在に嵌合し
てあるピストンで、両端部13aの周囲に夫々環状溝1
4を備え、それらの環状溝14に弾性材料から成るピス
トンパッキン15が嵌着されている。これらのピストン
パッキン15は軸線方向に適当な間隔Lをあけて配設し
てある。ピストン13の中間部13bは下側に凹溝17
を形成することによって断面略コ字形に形成され、その
凹溝17内に前記シ−ルバンド7が挿通されている。中
間部13bの外周には連結部16が一体に形成されてい
る。その連結部16はシリンダバレル1外に位置される
外部体18とスリット3を貫通している首部19とで構
成されている。外部体18にはピストンパッキン15、
15間の中心部と対応する位置にピストン13の移動方
向に対して直交する方向の連結孔21を有し、その連結
孔21にブッシュ22が嵌着されている。外部体18の
上面には凹溝18aが形成され、その凹溝18aに前記
シ−ルバンド12が嵌め込まれている。上記中間部13
bには2本のマグネット20が埋設され、そのマグネッ
ト20が後述の位置検出スイッチを作動させる為の被検
出体を構成している。
【0008】次に、23はシリンダバレル1のスリット
3を挾んだ両側の側壁の上面1aに夫々設けてある水平
案内レ−ルで、軸線方向へ全長に亘って配設されてい
る。その水平案内レ−ル23の案内面は、上面1aに形
成した溝24に貼着してあるステンレススチ−ルバンド
等の耐摩耗性バンド25の上面25aによって構成され
ている。その耐摩耗性バンド25は図3に示すようにシ
リンダバレル1の中心部の側壁即ち中心部高さ位置での
側壁の略真上に位置され、その上面25aはスリット幅
方向(スリットを上向きにしたとき略水平方向、図3に
おいて左右方向)と平行でかつシリンダバレル1の上面
1aと略面一に形成されている。なお、水平案内レ−ル
23は硬質アルマイト処理を施してあるシリンダバレル
1の上面1a自体で構成しても良い。
【0009】次に、26はスリット3の両側においてシ
リンダバレル1の側面1bの上部に夫々設けてある傾斜
案内レ−ルで、軸線方向へ全長に亘って配設されてい
る。その傾斜案内レ−ル26の案内面は側面1bに形成
した略V形の案内溝27の上側斜面27aによって構成
されている。その上側斜面27aはシリンダバレル1の
中心側に向けて下向きの斜面に形成され、その傾斜角度
はスリット3を上向きにした状態でスリット幅方向であ
る水平方向に対して下側へ略30度の角度に設定されて
いる。なお、傾斜案内レ−ル26はシリンダバレル1の
側面1bに取付けた直線転動ガイドによって構成しても
良い。またその傾斜角度も適宜変更しても良い。28は
スリット3の両側においてシリンダバレル1の側面1b
の下部に夫々設けてある取付溝で、軸線方向へ全長に亘
って形成されている。その取付溝28には図4に示すよ
うに任意の位置でサポ−ト29の係止部29aが係合さ
れ、そのサポ−ト29を取付ボルト30によって被取付
部材に締着することによってシリンダバレル1をその被
取付部材に固定し得るようにしてある。31はスリット
3の両側においてシリンダバレル1の側面1bの中間部
に夫々設けてある係止溝で、軸線方向へ全長に亘って形
成されている。その係止溝31には図4に示すように任
意の位置で位置検出スイッチ32の取付具33の係止部
33aが係合され、取付ねじ34の締付けによって位置
検出スイッチ32をシリンダバレル1に固定し得るよう
にしてある。
【0010】次に、34は連結部16の外部体18に連
結してあるマウントである。そのマウント34におい
て、35はマウント本体で、断面略コ字形に形成され、
シリンダバレル1の上部を覆うように位置されている。
そのマウント本体35において、36はシリンダバレル
1の上方に位置されているマウント基部で、上面には被
移動体を取付ける為の取付ねじ孔81が設けられてい
る。マウント基部36の下面には凹溝37が形成され、
その凹溝37に外部体18が嵌め込まれている。マウン
ト基部36には移動方向の長さの中央部に凹溝37を横
切る連結ピン38がねじ39によって固定され、その連
結ピン38が前記ブッシュ22の孔に隙間をあけて挿通
されている。連結ピン38には上側と下側に夫々切除部
38aを形成して二面幅部分を設け、その連結ピン38
とブッシュ22間のピストン移動方向と直交する方向の
隙間がピストン移動方向の隙間より僅かに大きくなるよ
うにしてある。また、マウント本体35において、4
0、41はシリンダバレル1の側方に位置される一対の
保持片で、マウント基部36の両側部から下向きに一体
に突設されている。一方の保持片40は、図3に示すよ
うにマウント基部36の側面に階段上の切割溝36aを
設けて薄肉の接続部40aを形成することによって、左
右方向へ弾性変形可能に構成されている。なお、上記保
持片40は図8に示すようにマウント本体35の内側か
ら切込みを入れて弾性変形可能に構成しても良い。
【0011】次に、42はマウント基部36の下面に設
けてある案内部で、水平案内レ−ル23に案内されるよ
うに一対配設されている。その案内部42は、マウント
本体35がアルミ材で構成してあるときは、含油焼結金
属等の金属シ−ト43で構成されており、比較的低速で
高荷重の場合に適している。なお、上記案内部42は、
マウント本体35が鋼材で構成されかつその部分の硬度
が焼き入れ等で高くしてあるときや、マウント本体35
がアルミ材で構成されかつその部分にステンレススチ−
ル等の耐摩耗性バンドを貼着してあるときは、合金鋼の
針状コロ又は平形保持器付の針状コロ等で構成すると良
い。また、案内部42は、水平案内レ−ル23をシリン
ダバレル1の上面自体で構成するときは、ポリアセタ−
ル樹脂等のプラスチックシ−ト又は鋼板に銅合金とポリ
アセタ−ル樹脂を付けたシ−トで構成すると良く、比較
的高速で低荷重の場合に適している。44、45は保持
片40、41に設けてある案内部で、夫々保持片40、
41の内側に形成した凹曲溝46に回動自在に嵌合して
あるポリアセタ−ル樹脂等のプラスチック材料から成る
案内体47によって構成されている。各案内体47の案
内面47aは、マウント基部36の側面に螺合してある
複数の調整ビス48を保持片40の当接部40bに当接
させることによって傾斜案内レ−ル26に夫々摺動自在
に密接されている。前記案内面47aと傾斜案内レ−ル
26間の隙間は約0.05mm〜約0.1mm程度に調
節されている。案内体47、47はマウント本体35の
両端面に夫々取付ボルト49によって止着してある押え
板50、51の止部50a、51aによって抜止めされ
ている。前記保持片40、41は夫々ピストンパッキン
15、15位置より内側へ所定量H入り込んだ位置に配
置されている。その所定量Hは、例えばシリンダ孔径が
25mmのときは約15mm程度、シリンダ孔径が40
mmのときは約20mm程度にしてあり、約10mm以
上にすると作動時におけるシリンダバレル1の変形の影
響を少なくできて好ましい。
【0012】次に、52はマウント34の両端部に夫々
備えさせてあるシ−ルバンドプレ−トで、マウント本体
35と押え板50、51間に挟着され、その下部の中央
部分はシ−ルバンド12の上面に摺接されている。この
シ−ルバンドプレ−ト52はポリアセタ−ル樹脂等のプ
ラスチック材料(摺動抵抗が小さい。)によって構成さ
れている。また、53はシ−ルバンドプレ−ト52の外
側に並設してある略コ字形のスクレ−パで、マウント本
体35と押え板50、51間にシ−ルバンドプレ−ト5
2を介して挟着され、その下部はシ−ルバンド12と水
平案内レ−ル23とシリンダバレル1との上面及び案内
溝27の内面に夫々摺接されている。このスクレ−パ5
3はゴム(摺動抵抗は大きいが耐久性が良い。)等の弾
性材によって構成されている。54は保持片40、41
の外側に設けてあるグリ−スニップル、55は給油孔
で、シリンダバレル1の上面とマウント34の下面との
間に形成される空間に給油し得るようにしてある。
【0013】次に、57は図6に示すように後述のスト
ッパ−を支持する為の取付ブラケットで、シリンダバレ
ル1の両端部に夫々固定されている。その取付ブラケッ
ト57には軸線方向の取付ねじ孔58が形成され、その
取付ねじ孔58の雌ねじ58aにねじ体から成るストッ
パ−59の雄ねじ59aが螺合されている。また取付ブ
ラケット57には取付ねじ孔58と一方の側面との間に
切割溝60が形成され、その切割溝60より上側の壁体
57aが上下に弾性変形するようにしてある。また取付
ブラケット57の両端部には上下方向の挿通孔61が夫
々形成され、その一方の挿通孔61が前記切割溝60を
横切っている。両挿通孔61には夫々取付ボルト62が
挿通され、それらの取付ボルト62の先端部に締着体6
3に設けたねじ孔63aが螺合されている。前記締着体
63の係合部63bは前記案内溝27の任意の位置に嵌
合され、その位置で取付ボルト62を締付けることによ
って係合部63bが取付ブラケット57との間にシリン
ダバレル1の案内溝27と上面1a間の張出部64を挟
着固定すると共に、前記取付ねじ孔58がストッパ−5
9を挟着固定している。65は切割溝60より上側の壁
体57aに設けたねじ孔、66はそのねじ孔65に螺合
してある開放ビスで、その先端部を切割溝60より下側
の壁体57bに当接させることによって切割溝60を拡
大し得るようにしてある。
【0014】上記構成のものにあっては、一方の給排孔
6からシリンダバレル1内のシリンダ室に圧縮空気を供
給すると、その圧縮空気の空気圧がピストン13の端面
に作用してそのピストン13を押圧移動させる。そのピ
ストン1の移動によってマウント34も連結部16及び
連結ピン38を介して移動される。そのマウント34は
案内部42、42がシリンダバレル1の水平案内レ−ル
23、23に、また案内部44、45がシリンダバレル
1の傾斜案内レ−ル26、26に夫々軸線方向へ案内さ
れ、マウント34は軸線方向へまっすぐ安定移動され
る。上記の場合、シリンダ室に供給した圧縮空気の空気
圧がシリンダバレル1の内面に作用してシリンダバレル
1の両側壁のスリット3側部分を外側へ変形させる。こ
の両側壁の変形量は図7に示すようにピストンパッキン
15位置より外側へ離れるほど大きくなり、ピストンパ
ッキン15位置より内側へ離れるほど急激に小さくな
る。例えばシリンダ室の空気圧を5kgf/cm2 とし
たときシリンダバレル1の孔径が25mmのものでは、
ピストンパッキン15位置での両側壁の外側間の変形量
は0.03mmであるが、ピストンパッキン15位置か
ら15mm外側へ離れるとその変形量は0.04mmと
なり、ピストンパッキン15位置から10mm内側へ離
れるとその変形量は0.02mmとなり、ピストンパッ
キン15位置から40mm内側へ離れるとその変形量は
略零になる。ところが、前記マウント34の両側の案内
部44、45はピストンパッキン15位置よりも完全に
内側に位置させてあるので、前記両側壁の変形によって
傾斜案内レ−ル26、26が案内体47の案内面47a
に強く圧接するのを阻止できる。
【0015】また上記のようにマウント34が移動され
る場合、スクレ−パ53が外側のシ−ルバンド12と水
平案内レ−ル23、23とシリンダバレル1との上面及
び案内溝27、27の内面を夫々摺動してそれらの表面
を清掃すると共にシ−ルバンドプレ−ト52が外側のシ
−ルバンド12の上面を摺動してシ−ルバンド12を磁
性バンド80に確実に接着させる。上記マウント34は
移動端迄移動されるとストッパ−59に当接して正確な
位置に停止される。上記ピストン13が所定位置に移動
されると、被検出体としてのマグネット20が位置検出
スイッチ32を作動させる。
【0016】次に、シリンダバレル1をスリット3が上
側になるように配置した使用状態において、マウント3
4の上面に下向きの大きな荷重が作用すると、その荷重
は案内部42、42がシリンダバレル1の水平案内レ−
ル23、23に案内されることによってその水平案内レ
−ル23、23で支持される。その水平案内レ−ル2
3、23の上面25aはスリット幅方向と平行に形成さ
れているので、水平案内レ−ル23、23が前記荷重を
案内部42、42を介して略スリット幅方向に対して直
角な方向の力だけによって受止める。また水平案内レ−
ル23、23がシリンダバレル1の中心部の側壁の略真
上に位置されているので、シリンダバレル1の両側壁に
は前記荷重が略上下方向の圧縮力としてのみ作用し、ス
リット幅方向の曲応力がほとんど作用せず、両側壁のス
リット幅方向への変形量が極めて小さくなる。その結
果、マウント34の上面に作用する荷重の大きさを相当
大きくしても、傾斜案内レ−ル26、26が案内体47
の案内面47aに強く圧接するのを阻止できてマウント
34を円滑に移動させることができる。
【0017】また、マウント34に例えば図3において
右方向の大きな横曲げモ−メントが作用したときには、
左側の案内部44が傾斜案内レ−ル26を押すと共に右
側の案内部42が水平案内レ−ル23を押す。左側の案
内部44が傾斜案内レ−ル26を押すと、その傾斜案内
レ−ル26の上側斜面27aの傾斜角度が水平方向(ス
リット幅方向)に対して下側へ略30度の角度になって
いるので、傾斜案内レ−ル26は案内部44の力を上方
向の力とその力よりも小さい右方向(スリット幅方向)
の力によって受止め、左側の側壁は内側へ僅かに変形さ
れる。また右側の案内部42が水平案内レ−ル23を押
すと、その水平案内レ−ル23の上面25aがスリット
幅方向と平行に形成してあるので、水平案内レ−ル23
は案内部42の力を下方向(スリット幅方向に対して直
角な方向)の力によって受止め、右側の側壁はスリット
幅方向の曲応力をほとんど受けず、内側へ大きく変形す
ることはない。右側の側壁は外方向への僅かな曲応力を
受けて外側へ僅かに変形する。従って、マウント34に
大きな横曲げモ−メントが作用したときでも両側壁のス
リット幅方向への変形量が極めて小さくなり、傾斜案内
レ−ル26、26が案内体47の案内面47aに強く圧
接するのを阻止できてマウント34を円滑に移動させる
ことができる。なお、マウント34に図3において左方
向の横曲げモ−メントが作用したときにも前記と同様の
ことが言える。
【0018】次に、マウント34の停止位置即ち移動ス
トロ−クを大きく変更したい場合には、取付ボルト62
を緩めて締着体63による張出部64の挟着を解除し、
その状態で取付ブラケット57を軸線方向へ移動させて
締着体63を案内溝27の所望の位置に移動させ、その
位置で再び取付ボルト62を締付けて取付ブラケット5
7をシリンダバレル1に固定する。また前記マウント3
4の停止位置即ち移動ストロ−クを僅かに変更したい場
合には、取付ボルト62を緩めた状態で開放ビス66を
締付けることによってその開放ビス66の先端部を切割
溝60より下側の壁体57bに当接させ、これにより切
割溝60を拡大して取付ねじ孔58の雌ねじ58aと雄
ねじ59aとの食いつきを解除する。その後ストッパ−
59を回動させて取付ねじ孔58との螺合位置を変更
し、その状態で再び開放ビス66を緩めると共に取付ボ
ルト62を締付けてストッパ−59を挟着固定する。
【0019】図8は本願の異なる例を示すもので、シリ
ンダバレル1eの側方に張出部90、90を一体に設
け、それらの張出部90、90の上面に水平案内レ−ル
23e、23eを設け、その水平案内レ−ル23e、2
3eに案内される案内部44、45をマウント34eの
保持片40e、41eに設けたものである。なお、前記
実施例と同じ部分には同一の符号にアルファベットのe
を付して重複説明を省略した。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、マウン
トには、その移動方向側の両端部に、外部側のシ−ルバ
ンドの外面に摺接するシ−ルバンドプレ−トを設けてい
るので、シ−ルバンドプレ−トによって外部側のシール
バンドを押圧してシールを確実にでき、またマウントの
中心側に対してシ−ルバンドプレ−トの外側にシリンダ
バレルの外周面に摺接するスクレ−パ−を設けているの
で、シリンダバレルの外周面のシールバンド付近を確実
に清掃することができる。またシ−ルバンドプレ−トと
スクレ−パ−との材質を異にしているので、シ−ルバン
ドプレ−トに摺動抵抗の小さい材料を使用することによ
って加圧力を大きくしてシール性を高くできると共に、
スクレ−パ−に摺動抵抗が大きくて耐久性のあるゴム等
の材料を使用して清掃能力を長く維持することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面にして示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【図7】ピストンパッキン位置とシリンダバレルの両側
壁間の変形量との関係を示すグラフである。
【図8】異なる実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダバレル、 3 スリット、 7 シ−ルバ
ンド、 12 シ−ルバンド、 13 ピストン、 1
6 連結部、 23 水平案内レール、 26傾斜案内
レ−ル、 34 マウント、 42、44、45 案内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁の一部に軸線方向に長いスリットを
    全長に亘って有するシリンダバレル内にピストンを嵌装
    し、そのピストンに設けた連結部を前記スリットから外
    部に突出させ、その連結部にマウントを連結し、前記ス
    リットをシ−ルバンドによって密封して成るロッドレス
    シリンダにおいて、マウントには、その移動方向側の両
    端部に夫々外部側のシ−ルバンドの外面に摺接するシ
    −ルバンドプレ−トとシリンダバレルの外周面に摺接す
    るスクレ−パ−とをマウントの中心側から順に備え、そ
    のシ−ルバンドプレ−トとスクレ−パ−との材質を異に
    して成ることを特徴とするロッドレスシリンダ。
JP6295852A 1994-11-04 1994-11-04 ロッドレスシリンダ Expired - Fee Related JP2647036B2 (ja)

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