JP2644593B2 - 弾性回転体及び定着装置 - Google Patents
弾性回転体及び定着装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリコーンゴム組成物から形成された表面層
を有する弾性体を具備している弾性回転体及び該弾性回
転体を加圧ローラとして有する定着装置に関する。
を有する弾性体を具備している弾性回転体及び該弾性回
転体を加圧ローラとして有する定着装置に関する。
電子複写装置の画像形成装置において、普通紙等のシ
ート状転写材または記録材を所定の経路に沿って搬送す
る搬送ローラには、一般に搬送性，離型性ならびに耐久
性が要求される。
ート状転写材または記録材を所定の経路に沿って搬送す
る搬送ローラには、一般に搬送性，離型性ならびに耐久
性が要求される。
特に、転写紙上の未定着トナー像に加圧条件下で熱を
付与し、かつ半溶融又は溶融トナーのオフセット現象を
防止しながら該転写紙を所定経路へと搬送しなければな
らない定着ローラ及び加圧ローラを具備する定着装置に
は、より厳しい条件下での搬送性，離型性，耐摩耗性，
定着性及び耐久性が要求される。
付与し、かつ半溶融又は溶融トナーのオフセット現象を
防止しながら該転写紙を所定経路へと搬送しなければな
らない定着ローラ及び加圧ローラを具備する定着装置に
は、より厳しい条件下での搬送性，離型性，耐摩耗性，
定着性及び耐久性が要求される。
従来、この種の定着装置は、定着ローラとこれに加圧
接触して従動回転する加圧ローラを少なくとも有する。
定着ローラは、例えばアルミニウム，鉄等の中空の芯金
の上にポリテトラフルオロエチレン，テトラフルオロエ
チレン−フロロアルコキシエチレン共重合体の如き、フ
ッ素系樹脂あるいはシリコーンゴム等の離型性の良い材
料の層が被覆形成されてある。また、定着ローラの中に
は、必要に応じてハロゲンランプ等のヒータが備えられ
ており、定着ローラの表面を定着に好適な特定の温度ま
で昇温せしめている。また、、多くの場合、センサを用
いて上記定着ローラの表面温度は常時設定された温度と
なるように制御を受けている。さらに、定着ローラの外
周面には、オフセットしたトナーや紙粉を除去するため
のクリーニングや、像担持材の定着ローラへの巻付けを
防ぐための分離爪が設けられている場合もある。
接触して従動回転する加圧ローラを少なくとも有する。
定着ローラは、例えばアルミニウム，鉄等の中空の芯金
の上にポリテトラフルオロエチレン，テトラフルオロエ
チレン−フロロアルコキシエチレン共重合体の如き、フ
ッ素系樹脂あるいはシリコーンゴム等の離型性の良い材
料の層が被覆形成されてある。また、定着ローラの中に
は、必要に応じてハロゲンランプ等のヒータが備えられ
ており、定着ローラの表面を定着に好適な特定の温度ま
で昇温せしめている。また、、多くの場合、センサを用
いて上記定着ローラの表面温度は常時設定された温度と
なるように制御を受けている。さらに、定着ローラの外
周面には、オフセットしたトナーや紙粉を除去するため
のクリーニングや、像担持材の定着ローラへの巻付けを
防ぐための分離爪が設けられている場合もある。
一方、加圧ローラは、鉄やステンレス鋼等の芯金の上
にシリコーンゴム等の離型性を有する弾性体層が被覆さ
れている。そして、加圧ローラは、バネ等によって定着
ローラへ加圧されている。
にシリコーンゴム等の離型性を有する弾性体層が被覆さ
れている。そして、加圧ローラは、バネ等によって定着
ローラへ加圧されている。
かくして、未定着トナー像を持つ像担持材は上記定着
ローラと加圧ローラとによる加熱加圧下において挟持搬
送されることにより上記未定着トナー像が加圧定着され
る。
ローラと加圧ローラとによる加熱加圧下において挟持搬
送されることにより上記未定着トナー像が加圧定着され
る。
上記定着装置で、正帯電トナーを使用した場合におい
てトナーオフセット、ライン像の滲み等の画質の問題、
加圧ローラ表面へのトナー付着の問題があった。特に、
定着ローラ表面をクリーニングするためのクリーニング
手段を有しない定着装置の場合は、これらの問題が生じ
易かった。
てトナーオフセット、ライン像の滲み等の画質の問題、
加圧ローラ表面へのトナー付着の問題があった。特に、
定着ローラ表面をクリーニングするためのクリーニング
手段を有しない定着装置の場合は、これらの問題が生じ
易かった。
すなわち、本発明は、ジメチルシリコーンオイルを担
持した微小細孔を有する多孔性無機微粉体を含有するシ
リコーンゴム組成物から形成された表面層を有する弾性
体を具備し、シリコーンゴム組成物を基準にして該ジメ
チルシリコーンオイルの含有量が0.5〜30重量％である
ことを特徴とする弾性回転体に関する。
持した微小細孔を有する多孔性無機微粉体を含有するシ
リコーンゴム組成物から形成された表面層を有する弾性
体を具備し、シリコーンゴム組成物を基準にして該ジメ
チルシリコーンオイルの含有量が0.5〜30重量％である
ことを特徴とする弾性回転体に関する。
さらに、本発明は、少なくとも一対のローラ間に像担
体を挟持搬送させることにより像担持体上に形成された
未定着正帯電トナー像を、加熱加圧定着する定着装置に
おいて、加圧ローラは、 ジメチルシリコーンオイルを担持した微小細孔を有す
る多孔性無機微粉体を含有するシリコーンゴム組成物か
ら形成された表面層を有する弾性体を具備し、シリコー
ンゴム組成物を基準にして該ジメチルシリコーンオイル
の含有量が0.5〜30重量％であることを特徴とする定着
装置に関する。
体を挟持搬送させることにより像担持体上に形成された
未定着正帯電トナー像を、加熱加圧定着する定着装置に
おいて、加圧ローラは、 ジメチルシリコーンオイルを担持した微小細孔を有す
る多孔性無機微粉体を含有するシリコーンゴム組成物か
ら形成された表面層を有する弾性体を具備し、シリコー
ンゴム組成物を基準にして該ジメチルシリコーンオイル
の含有量が0.5〜30重量％であることを特徴とする定着
装置に関する。
本発明はジメチルシリコーンオイルを担持した微小細
孔を有する多孔性無機微粉体をシリコーンゴム組成物に
含有せしめることにより、ゴム成形物の絶縁性を向上せ
しめることを可能としたものである。
孔を有する多孔性無機微粉体をシリコーンゴム組成物に
含有せしめることにより、ゴム成形物の絶縁性を向上せ
しめることを可能としたものである。
本発明に使用されるシリコーンゴム組成物は、縮合反
応タイプ，付加反応タイプ，ラジカル反応タイプのいず
れでもかまわない。また、本発明に使用されるシリコー
ンゴム組成物を構成するポリマー成分としては、主鎖骨
格に を持つもので、R1,R2はメチル基，エチル基などのアル
キル基，フエニル基などのアリール基、トリフルオロプ
ロピル基などのポリフルオロアルキル基などである。
応タイプ，付加反応タイプ，ラジカル反応タイプのいず
れでもかまわない。また、本発明に使用されるシリコー
ンゴム組成物を構成するポリマー成分としては、主鎖骨
格に を持つもので、R1,R2はメチル基，エチル基などのアル
キル基，フエニル基などのアリール基、トリフルオロプ
ロピル基などのポリフルオロアルキル基などである。
本発明におけるジメチルシリコーンオイルは、一般式 〔式中、ｎは正の整数を示す〕 で示される公知のものである。
本発明における微小細孔を有する多孔性微粉体として
は、熱安定性の点で無機微粉体が好ましく、本発明に用
いられるジメチルシリコーンオイルを多量に担持するこ
とが可能な吸油量の大きいものが好ましい。例えば、ジ
ヤイロライト型ケイ酸カルシウム（例えば徳山曹達製フ
ローライト）、球状ポーラスシリカ（例えば洞海化学工
業製M.S.GEL,触媒化成工業株式会社製シリカマイクロビ
ーズ，富士デヴイソン化学株式会社製サイロイド）、シ
ラスバルーンが例示される。該微粉体は、粒径が１〜70
μｍの範囲のもので、平均粒径は１μｍ〜40μｍの範囲
であって、吸油量が200〜800ml/100g、好ましくは300〜
600ml/100gのものが適する。
は、熱安定性の点で無機微粉体が好ましく、本発明に用
いられるジメチルシリコーンオイルを多量に担持するこ
とが可能な吸油量の大きいものが好ましい。例えば、ジ
ヤイロライト型ケイ酸カルシウム（例えば徳山曹達製フ
ローライト）、球状ポーラスシリカ（例えば洞海化学工
業製M.S.GEL,触媒化成工業株式会社製シリカマイクロビ
ーズ，富士デヴイソン化学株式会社製サイロイド）、シ
ラスバルーンが例示される。該微粉体は、粒径が１〜70
μｍの範囲のもので、平均粒径は１μｍ〜40μｍの範囲
であって、吸油量が200〜800ml/100g、好ましくは300〜
600ml/100gのものが適する。
ジメチルシリコーンオイルの該微粉体に対する含浸比
率は、該微粉体100重量部に対して100〜600重量部が好
ましく、特に200〜500重量部の範囲が良い。該ジメチル
シリコーンオイルを担持した微小細孔を有する多孔性微
粉体のシリコーンゴム組成物に対する添加量は、シリコ
ーンゴムを基準として、ジメチルシリコーンオイルの実
質添加量で0.5〜30重量％、好ましくは１〜20重量％に
相当する量が適する。添加量が0.5重量％より少ない
と、絶縁性の飛躍的向上が望めず、逆に添加量が30重量
部より多いと、物性の低下が見られる。
率は、該微粉体100重量部に対して100〜600重量部が好
ましく、特に200〜500重量部の範囲が良い。該ジメチル
シリコーンオイルを担持した微小細孔を有する多孔性微
粉体のシリコーンゴム組成物に対する添加量は、シリコ
ーンゴムを基準として、ジメチルシリコーンオイルの実
質添加量で0.5〜30重量％、好ましくは１〜20重量％に
相当する量が適する。添加量が0.5重量％より少ない
と、絶縁性の飛躍的向上が望めず、逆に添加量が30重量
部より多いと、物性の低下が見られる。
本発明に使用されるシリコーンゴム組成物には、充填
剤として微粉末合成シリカ，石英粉末，溶融石英粉末，
けいそう土，炭酸カルシウムなどを添加しても良い。そ
の他の添加剤として、ベンガラの如き酸化鉄等の耐熱性
向上剤、酸化チタン，酸化亜鉛等の圧縮永久歪改良剤、
低分子量シロキサンの如き分散剤等を用いても良い。
剤として微粉末合成シリカ，石英粉末，溶融石英粉末，
けいそう土，炭酸カルシウムなどを添加しても良い。そ
の他の添加剤として、ベンガラの如き酸化鉄等の耐熱性
向上剤、酸化チタン，酸化亜鉛等の圧縮永久歪改良剤、
低分子量シロキサンの如き分散剤等を用いても良い。
本発明の弾性回転体は、ジメチルシリコーンオイルを
担持した微小細孔を有する多孔性無機微粉末を含有した
シリコーンゴム組成物から形成された弾性体を具備する
ものである。本発明の定着装置は少なくとも一対のロー
ラ間に像担持材を挟持搬送させることにより像担持材上
に形成された未定着正帯電トナー像を加熱加圧定着する
ものである。
担持した微小細孔を有する多孔性無機微粉末を含有した
シリコーンゴム組成物から形成された弾性体を具備する
ものである。本発明の定着装置は少なくとも一対のロー
ラ間に像担持材を挟持搬送させることにより像担持材上
に形成された未定着正帯電トナー像を加熱加圧定着する
ものである。
以下、添付図面にもとづいて本発明の弾性回転体及び
定着装置の実施例を説明する。
定着装置の実施例を説明する。
第１図は、本発明の弾性回転体を加圧ローラとして具
備している定着装置の概要構成を示す縦断面図を主に示
す図である。同図において、１は定着ローラで、該定着
ローラ１はアルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の芯金２
の外表面にPFA,PTFE等の耐熱性及び離型性を有する樹脂
層３が形成されている。芯金２の内部にはヒータの如き
加熱手段９が内包されている。
備している定着装置の概要構成を示す縦断面図を主に示
す図である。同図において、１は定着ローラで、該定着
ローラ１はアルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の芯金２
の外表面にPFA,PTFE等の耐熱性及び離型性を有する樹脂
層３が形成されている。芯金２の内部にはヒータの如き
加熱手段９が内包されている。
上記定着ローラ１には、加圧ローラ４が図示せぬバネ
等によって圧せられて従動回転するようになっている。
該加圧ローラ４は鉄，ステンレス等の芯金５の上に本発
明に係るシリコーンゴム組成物から形成された弾性体層
６が形成されている。
等によって圧せられて従動回転するようになっている。
該加圧ローラ４は鉄，ステンレス等の芯金５の上に本発
明に係るシリコーンゴム組成物から形成された弾性体層
６が形成されている。
上記定着ローラ１の周辺には、定着ローラ１の温度を
検出するサーミスタ8,定着ローラ１に接触してその表面
を清掃するクリーナを具備しても良く、また、トナー像
10を有する普通紙の如き転写材11を定着ローラ１と加圧
ローラ４の間に導くための入口ガイド12等が設けられて
いる。
検出するサーミスタ8,定着ローラ１に接触してその表面
を清掃するクリーナを具備しても良く、また、トナー像
10を有する普通紙の如き転写材11を定着ローラ１と加圧
ローラ４の間に導くための入口ガイド12等が設けられて
いる。
以下、部は重量部を意味する。
製造例 ビニル基含有ジオルガノポリシロキサン100部，乾式
微粉末シリカ５部，石英粉末20部，ベンガラ１部および
白金系触媒から成る粘度900ポイズの付加反応型液状シ
リコーンゴム組成物100部に10000csのジメチルシリコー
ンオイル（信越化学製KF96H）を担持した微小細孔を有
する多孔性無機微粉体を10部添加し、均一に撹拌分散し
て得られた付加反応型液状シリコーンゴム組成物をＡ液
とした。
微粉末シリカ５部，石英粉末20部，ベンガラ１部および
白金系触媒から成る粘度900ポイズの付加反応型液状シ
リコーンゴム組成物100部に10000csのジメチルシリコー
ンオイル（信越化学製KF96H）を担持した微小細孔を有
する多孔性無機微粉体を10部添加し、均一に撹拌分散し
て得られた付加反応型液状シリコーンゴム組成物をＡ液
とした。
ビニル基含有ジオルガノポリシロキサン及び活性水素
基含有ジオルガノポリシロキサンの混合物100部，乾式
微粉末シリカ５部，石英粉末20部，ベンガラ１部から成
る粘度600ボイズの付加反応型液状シリコーンゴム組成
物100部に、Ａ液と同様に、上記ジメチルシリコーンオ
イルを担持した微小細孔を有する多孔性無機微粉体を10
部添加し、均一に撹拌分散して得られた付加反応型液状
シリコーンゴム組成物をＢ液とした。
基含有ジオルガノポリシロキサンの混合物100部，乾式
微粉末シリカ５部，石英粉末20部，ベンガラ１部から成
る粘度600ボイズの付加反応型液状シリコーンゴム組成
物100部に、Ａ液と同様に、上記ジメチルシリコーンオ
イルを担持した微小細孔を有する多孔性無機微粉体を10
部添加し、均一に撹拌分散して得られた付加反応型液状
シリコーンゴム組成物をＢ液とした。
Ａ液とＢ液を重量比で100対100で混合し脱泡後、150
℃で10分間加熱することにより、該混合組成物中のビニ
ル基と、ケイ素結合水素とが白金触媒の存在下において
付加反応を開始し、該混合組成物は硬化せしめられゴム
状弾性体となった。
℃で10分間加熱することにより、該混合組成物中のビニ
ル基と、ケイ素結合水素とが白金触媒の存在下において
付加反応を開始し、該混合組成物は硬化せしめられゴム
状弾性体となった。
ジメチルシリコーンオイル担持多孔性無機微粉体は以
下の如く調整した。平均粒径25μm,細孔径約0.01〜10μ
m,吸油量500ml/100g,見掛け比重0.1,BET比表面積115m2/
gのジヤイロライト型ケイ酸カルシウム（徳山曹達製フ
ローライトＲ）100部を撹拌装置に導入し、撹拌容器を1
50℃に加温させ、同じく150℃に加温した10000cs（25℃
における粘度）のジメチルシリコーンオイル（信越化学
製KF96H）の400部を撹拌状態のケイ酸カルシウム微粉体
中に徐々に滴下し、全量（400部）を滴下後、しばらく
撹拌を続けた後、撹拌装置より取り出し、10000csジメ
チルシリコーンオイル担持ケイ酸カルシウム微粉体を得
た。
下の如く調整した。平均粒径25μm,細孔径約0.01〜10μ
m,吸油量500ml/100g,見掛け比重0.1,BET比表面積115m2/
gのジヤイロライト型ケイ酸カルシウム（徳山曹達製フ
ローライトＲ）100部を撹拌装置に導入し、撹拌容器を1
50℃に加温させ、同じく150℃に加温した10000cs（25℃
における粘度）のジメチルシリコーンオイル（信越化学
製KF96H）の400部を撹拌状態のケイ酸カルシウム微粉体
中に徐々に滴下し、全量（400部）を滴下後、しばらく
撹拌を続けた後、撹拌装置より取り出し、10000csジメ
チルシリコーンオイル担持ケイ酸カルシウム微粉体を得
た。
比較製造例１ 製造例のＡ液において、10000csジメチルシリコーン
オイルを担持した無機微粉体を全く添加しない外は、Ａ
液同様に粘度900ポイズの付加反応型液状シリコーンゴ
ム組成物を調整し、Ｃ液とした。
オイルを担持した無機微粉体を全く添加しない外は、Ａ
液同様に粘度900ポイズの付加反応型液状シリコーンゴ
ム組成物を調整し、Ｃ液とした。
また、製造例のＢ液において、10000csジメチルシリ
コーンオイルを担持した無機微粉体を全く添加しない外
は、Ｂ液同様に粘度600ポイズの付加反応型液状シリコ
ーンゴム組成物を調製し、Ｄ液とした。
コーンオイルを担持した無機微粉体を全く添加しない外
は、Ｂ液同様に粘度600ポイズの付加反応型液状シリコ
ーンゴム組成物を調製し、Ｄ液とした。
Ｃ液とＤ液を重量比で100対100で均一に混合し、脱泡
した後、150℃で10分間加熱することにより、該混合組
成物中のビニル基とケイ素結合水素とが、白金触媒存在
下において付加反応を開始し、該混合組成物は、硬化せ
しめられゴム状弾性体となった。
した後、150℃で10分間加熱することにより、該混合組
成物中のビニル基とケイ素結合水素とが、白金触媒存在
下において付加反応を開始し、該混合組成物は、硬化せ
しめられゴム状弾性体となった。
比較製造例２ 製造例のＡ液において、10000csジメチルシリコーン
オイルを担持した無機微粉体のかわりに10000csジメチ
ルシリコーンオイル（信越化学製KF96H）を10部添加し
て付加反応型液状シリコーンゴム組成物を調製しＥ液と
した。
オイルを担持した無機微粉体のかわりに10000csジメチ
ルシリコーンオイル（信越化学製KF96H）を10部添加し
て付加反応型液状シリコーンゴム組成物を調製しＥ液と
した。
また、製造例のＢ液において、10000csジメチルシリ
コーンオイルを担持した無機微粉体のかわりに、10000c
sジメチルシリコーンオイル（信越化学製KF96H）を10部
添加して付加反応型液状シリコーンゴム組成物を調整し
てＦ液とした。
コーンオイルを担持した無機微粉体のかわりに、10000c
sジメチルシリコーンオイル（信越化学製KF96H）を10部
添加して付加反応型液状シリコーンゴム組成物を調整し
てＦ液とした。
Ｅ液とＦ液を重量比で100対100で均一に混合し、脱泡
した後、150℃で10分間加熱することにより、該混合組
成物中のビニル基とケイ素結合水素原子とが、白金触媒
存在下において付加反応を開始し、該混合組成物は硬化
せしめられゴム状弾性体となった。
した後、150℃で10分間加熱することにより、該混合組
成物中のビニル基とケイ素結合水素原子とが、白金触媒
存在下において付加反応を開始し、該混合組成物は硬化
せしめられゴム状弾性体となった。
製造例，比較製造例で得られたゴム状弾性体につい
て、絶縁性を以下の如き方法で調べた。20mm×60mm×2m
mのゴム試験片にコロナ放電によって−5000Vを所定の時
間（１秒間）印加した後、直ちに感応板プローブを用い
て、ゴム試験片表面の電位の変化を表面電位計で測定し
た。該結果を第２図に示す。
て、絶縁性を以下の如き方法で調べた。20mm×60mm×2m
mのゴム試験片にコロナ放電によって−5000Vを所定の時
間（１秒間）印加した後、直ちに感応板プローブを用い
て、ゴム試験片表面の電位の変化を表面電位計で測定し
た。該結果を第２図に示す。
製造例，比較製造例２で得られたゴム状弾性体につい
てゴム状弾性体内に含有されたシリコーンオイルのブリ
ードの状況を以下の如き方法で調べた。
てゴム状弾性体内に含有されたシリコーンオイルのブリ
ードの状況を以下の如き方法で調べた。
厚さ12.7mm,径29.0mmの直円柱形状のゴム状弾性体試
料を２枚の平滑な圧縮板で挾持固定するボルト並びにス
ペーサからなる圧縮装置を用い、コピー紙（キャノン
（株）NP紙）４枚で該試料を挟み、25％圧縮し、100℃
で放置した。所定の時間ごとに該試料の重量を測定した
該結果を第３図に示す。
料を２枚の平滑な圧縮板で挾持固定するボルト並びにス
ペーサからなる圧縮装置を用い、コピー紙（キャノン
（株）NP紙）４枚で該試料を挟み、25％圧縮し、100℃
で放置した。所定の時間ごとに該試料の重量を測定した
該結果を第３図に示す。
製造例，比較製造例1,2で得られたゴム状弾性体の硬
度、反発弾性を第１表に示す。
度、反発弾性を第１表に示す。
実施例 本発明のシリコーンゴム組成物を弾性層として有する
熱圧定着装置内の加圧ローラを下記の如く製造した。
熱圧定着装置内の加圧ローラを下記の如く製造した。
あらかじめ、外径10mmステンレス製のシロキサン系プ
ライマー塗布加圧ローラ用芯金を設置し、130℃に予備
加熱しておいた円筒状金型内に、製造例のシリコーンゴ
ム組成物のＡ液:B液を100対100の重量比率で均一に混合
し、脱泡して得た混合液を射出し、同温度にて10分間保
持して硬化させた。硬化後に金型より取り出されたシリ
コーンゴム被覆加圧ローラは、外径16mm、シリコーンゴ
ム被覆層厚3mmであった。
ライマー塗布加圧ローラ用芯金を設置し、130℃に予備
加熱しておいた円筒状金型内に、製造例のシリコーンゴ
ム組成物のＡ液:B液を100対100の重量比率で均一に混合
し、脱泡して得た混合液を射出し、同温度にて10分間保
持して硬化させた。硬化後に金型より取り出されたシリ
コーンゴム被覆加圧ローラは、外径16mm、シリコーンゴ
ム被覆層厚3mmであった。
上記で得た加圧ローラを使用して第１図に示す熱定着
式定着装置を設置し、下記の条件にて連続通紙定着処理
試験を行った。定着ローラ１は外径20mmのアルミ製芯金
の上にテトラフルオロエチレン樹脂を15μｍの層厚で被
覆したものを用いた。
式定着装置を設置し、下記の条件にて連続通紙定着処理
試験を行った。定着ローラ１は外径20mmのアルミ製芯金
の上にテトラフルオロエチレン樹脂を15μｍの層厚で被
覆したものを用いた。
［定着条件］ 定着ローラ表面管理温度:150℃ 定着ローラと加圧ローラ間の締付圧:6kgf 通紙用紙：テストパターンの未定着トナー像を形成した
A4版転写紙（普通紙） 通紙速度:4枚／分 結果は、１万枚通紙後も加圧ローラ表面にトナー付着
汚れは起こらず、定着ローラ表面へのトナー付着もなか
った。また、画質不良，画像汚れ，画像抜けが全くなく
良好な画質性及び定着性を維持した。特に、紙のローラ
への巻き付き，紙詰まり，紙カール，紙シワなど全く起
こらず、ジヤムトラブルの起こらない、良好な搬送性を
維持した。ローラの形状変化も極めて小さく、寸法安定
性も良好であった。
A4版転写紙（普通紙） 通紙速度:4枚／分 結果は、１万枚通紙後も加圧ローラ表面にトナー付着
汚れは起こらず、定着ローラ表面へのトナー付着もなか
った。また、画質不良，画像汚れ，画像抜けが全くなく
良好な画質性及び定着性を維持した。特に、紙のローラ
への巻き付き，紙詰まり，紙カール，紙シワなど全く起
こらず、ジヤムトラブルの起こらない、良好な搬送性を
維持した。ローラの形状変化も極めて小さく、寸法安定
性も良好であった。
比較例１ 比較製造例１で調製したＣ液及びＤ液を用いる以外は
実施例と同様にして加圧ローラを製造した。
実施例と同様にして加圧ローラを製造した。
結果は、5000枚通紙にて加圧ローラ表面へのトナー付
着汚れが増し、画質不良，画像汚れ，画像抜け，紙シ
ワ，紙づまり，紙カールなどが発生した。
着汚れが増し、画質不良，画像汚れ，画像抜け，紙シ
ワ，紙づまり，紙カールなどが発生した。
比較例２ 比較製造例２で調製したＥ液,F液を用いる以外は、実
施例と同様にして加圧ローラを製造した。結果は、6000
枚通紙にて加圧ローラ表面へのトナー付着汚れが増し、
画質不良，画像汚れ，画像抜け，紙シワ，紙づまり，紙
カールなどが発生した。
施例と同様にして加圧ローラを製造した。結果は、6000
枚通紙にて加圧ローラ表面へのトナー付着汚れが増し、
画質不良，画像汚れ，画像抜け，紙シワ，紙づまり，紙
カールなどが発生した。
本発明は、ジメチルシリコーンオイルを担持した微小
細孔を有する多孔性無機微粉体をシリコーンゴム組成物
に含有せしめることにより、ゴム成形物の絶縁性を高め
ることを可能とする。
細孔を有する多孔性無機微粉体をシリコーンゴム組成物
に含有せしめることにより、ゴム成形物の絶縁性を高め
ることを可能とする。
また、本発明は、ジメチルシリコーンオイルを微小細
孔を有する多孔性無機微粉末に担持させることにより、
ゴム成形物表面へのジメチルシリコーンオイルのブリー
ドを抑制もしくは減少せしめることを可能とする。
孔を有する多孔性無機微粉末に担持させることにより、
ゴム成形物表面へのジメチルシリコーンオイルのブリー
ドを抑制もしくは減少せしめることを可能とする。
さらに、本発明は、シリコーンゴム組成物にジメチル
シリコーンオイルを添加した場合に生じるゴム成形物の
硬度，反発弾性等の物性の低下を抑えることを可能とす
る。
シリコーンオイルを添加した場合に生じるゴム成形物の
硬度，反発弾性等の物性の低下を抑えることを可能とす
る。
本発明の組成物を、現像剤が正帯電トナーである電子
複写装置等の画像形成装置における画像定着装置におい
て、加圧ローラの弾性表面層として用いた場合、該ロー
ラ表面が負に帯電するために、正帯電トナー像の紙等の
像担持材上の定着率が増し、その結果として定着ローラ
表面へのトナーの付着量が大幅に減少するため、オフセ
ツトの如き画像不良や、ローラ表面へのトナー付着によ
る汚染を防止することができる。
複写装置等の画像形成装置における画像定着装置におい
て、加圧ローラの弾性表面層として用いた場合、該ロー
ラ表面が負に帯電するために、正帯電トナー像の紙等の
像担持材上の定着率が増し、その結果として定着ローラ
表面へのトナーの付着量が大幅に減少するため、オフセ
ツトの如き画像不良や、ローラ表面へのトナー付着によ
る汚染を防止することができる。
これは、紙の巻き付き、紙カール等の搬送上の問題を
も解決せしめる。
も解決せしめる。
第１図は本発明の一実施例装置を示す縦断面図を示し、
第２図はシリコーンゴム表面の表面電位の経時変化の一
例を示したものである。 第３図はシリコーンゴム成形物をコピー紙で挟んだ状態
で25％圧縮し100℃で放置したときの重量変化率の経時
変化の一列を示したものである。 １……定着ローラ、４……加圧ローラ ６……弾性体層、10……トナー像
第２図はシリコーンゴム表面の表面電位の経時変化の一
例を示したものである。 第３図はシリコーンゴム成形物をコピー紙で挟んだ状態
で25％圧縮し100℃で放置したときの重量変化率の経時
変化の一列を示したものである。 １……定着ローラ、４……加圧ローラ ６……弾性体層、10……トナー像
Claims (6)
- 【請求項１】ジメチルシリコーンオイルを担持した微小
細孔を有する多孔性無機微粉体を含有するシリコーンゴ
ム組成物から形成された表面層を有する弾性体を具備
し、シリコーンゴム組成物を基準にして該ジメチルシリ
コーンオイルの含有量が0.5〜30重量％であることを特
徴とする弾性回転体。 - 【請求項２】多孔性無機微粉体は平均粒径が１〜40μｍ
である請求項１に記載の弾性回転体。 - 【請求項３】ジメチルシリコーンオイルを担持する前の
多孔性無機微粉体は吸油量が200〜800ml/100gである請
求項１又は２に記載の弾性回転体。 - 【請求項４】少なくとも一対のローラ間に像担持体を挟
持搬送させることにより像担持体上に形成された未定着
正帯電トナー像を、加熱加圧定着する定着装置におい
て、加圧ローラは、 ジメチルシリコーンオイルを担持した微小細孔を有する
多孔性無機微粉体を含有するシリコーンゴム組成物から
形成された表面層を有する弾性体を具備し、シリコーン
ゴム組成物を基準にして該ジメチルシリコーンオイルの
含有量が0.5〜30重量％であることを特徴とする定着装
置。 - 【請求項５】多孔性無機微粉体は平均粒径が１〜40μｍ
である請求項４に記載の定着装置。 - 【請求項６】ジメチルシリコーンオイルを担持する前の
多孔性無機微粉体は吸油量が200〜800ml/100gである請
求項４又は５に記載の定着装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238952A JP2644593B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 弾性回転体及び定着装置 |
| EP90117769A EP0417814B1 (en) | 1989-09-14 | 1990-09-14 | Elastic revolution body having a silicone rubber composition and fixing device |
| ES90117769T ES2054183T3 (es) | 1989-09-14 | 1990-09-14 | Cuerpo elastico de revolucion que tiene composicion de goma de siliconas y dispositivo de fijacion. |
| DE69009640T DE69009640T2 (de) | 1989-09-14 | 1990-09-14 | Elastischer Drehkörper mit Silikonkautschukzusammensetzung und Befestigungsvorrichtung. |
| US08/112,231 US6028148A (en) | 1989-09-14 | 1993-08-27 | Silicone rubber composition, molding product formed from the composition, elastic revolution body having the composition and fixing device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1238952A JP2644593B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 弾性回転体及び定着装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03100056A JPH03100056A (ja) | 1991-04-25 |
| JP2644593B2 true JP2644593B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17037732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1238952A Expired - Fee Related JP2644593B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 弾性回転体及び定着装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
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| EP (1) | EP0417814B1 (ja) |
| JP (1) | JP2644593B2 (ja) |
| DE (1) | DE69009640T2 (ja) |
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| US6447904B1 (en) | 1998-12-16 | 2002-09-10 | Nexpress Solutions Llc | Fuser member having composite material including polyalkyl siloxane |
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| JP4941957B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2012-05-30 | シンジーテック株式会社 | 定着用ローラ |
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| KR101696852B1 (ko) * | 2010-01-12 | 2017-01-17 | 동부대우전자 주식회사 | 스팀발생장치 |
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|---|---|---|---|---|
| DE3068768D1 (en) * | 1979-04-04 | 1984-09-06 | Xerox Corp | A member for, a method of, and a system for fusing toner images to a substrate |
| GB8316744D0 (en) * | 1983-06-20 | 1983-07-20 | Erba Farmitalia | N-imidazolyl derivatives of bicyclic compounds |
| US4500659A (en) * | 1983-08-05 | 1985-02-19 | Dow Corning Corporation | Extrudable, curable polyorganosiloxane compositions |
| JPH0816193B2 (ja) * | 1985-06-03 | 1996-02-21 | ゼロツクス コ−ポレ−シヨン | 熱安定化シリコ−ンエラストマ− |
| US4970559A (en) * | 1987-11-10 | 1990-11-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Organic polymer material having antistatic property, elastic revolution body and fixing device using the same |
-
1989
- 1989-09-14 JP JP1238952A patent/JP2644593B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-09-14 ES ES90117769T patent/ES2054183T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-14 EP EP90117769A patent/EP0417814B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-14 DE DE69009640T patent/DE69009640T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-08-27 US US08/112,231 patent/US6028148A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69009640D1 (de) | 1994-07-14 |
| EP0417814A1 (en) | 1991-03-20 |
| DE69009640T2 (de) | 1994-10-27 |
| ES2054183T3 (es) | 1994-08-01 |
| JPH03100056A (ja) | 1991-04-25 |
| US6028148A (en) | 2000-02-22 |
| EP0417814B1 (en) | 1994-06-08 |
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