JP2640860B2 - デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置 - Google Patents

デカール機構及び前記デカール機構を用いた記録装置

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JP2640860B2 JP19263189A JP19263189A JP2640860B2 JP 2640860 B2 JP2640860 B2 JP 2640860B2 JP 19263189 A JP19263189 A JP 19263189A JP 19263189 A JP19263189 A JP 19263189A JP 2640860 B2 JP2640860 B2 JP 2640860B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はロール状に巻き取られたシート材の巻きぐせ
を矯正するためのデカール機構及び前記デカール機構を
有する記録装置に関する。
<従来の技術> 今日、ファクシミリやプリンタ等の事務機器が広く普
及しているが、これら装置の記録系には一般に長尺の記
録シートを巻芯に巻き付けたロールシートを使用してい
る。
このシート材はロール状に巻き付けられていることか
ら巻きぐせ(以下『カール』という)が付き易く、カー
ルしたシート材は搬送する際にジャムを生じ易くなる。
このため前記カールを除去或いは軽減するために前記ロ
ールシートを用いる記録装置の多くはデカール機構を設
けている。
前記デカール機構の一例としては、例えば第12図に示
すように構成したものがある。これは本体51と蓋体52を
ピン53によって開閉可能に構成し、一方の本体51内にロ
ールホルダー54、プラテンローラ55、カッター56及びデ
カール機構を構成するガイド部材57aを設け、他方の蓋
体52に記録ヘッド58及び前記ガイド部材57aと共にデカ
ール機構を構成するガイド部材57bを設けて構成してい
る。
前記装置にあってはシート材59をロール状に巻いたシ
ートロール59aを装填し、プラテンローラ55の回転によ
ってシート材59を搬送すると共に、記録ヘッド58で画像
を形成し、カッター56でカットして装置外へ排出するも
のであり、このシート材59はガイド部材57a,57bで形成
された屈曲通路を通過する際に、カールと逆方向に折曲
げられるときにカールが軽減されるものである。
また別の例としては第13図に示す如く構成したデカー
ル機構が提案されている。この構成はガイドシャフト60
の両端にアーム61が回動可能に取り付けられ、このアー
ム61の回動先端にデカールシャフト62が回動可能に取り
付けられている。また前記アーム61はバネにより常に反
時計回転方向へ付勢されると共に、プラテンローラ55が
矢印方向へ回転するとその回転力が図示しない摩擦クラ
ッチを介して伝達され、アーム61が時計回転方向に回転
する如く構成されている。更に本体51の所定位置にはア
ーム61の回動を制限するストッパー63,64が固定されて
いる。
前記構成に於いては、プラテンローラ55が矢印方向に
回転するとシート材59が搬送される。このときアーム61
も時計回転方向に回転し、ストッパー64に当接すると摩
擦クラッチが滑ってアーム61の回転が制止する。これに
より搬送されるシート材59はロール59aからガイドシャ
フト60を経てデカールシャフト62によってカールと逆方
向に折り曲げられながら搬送されるためにカールが矯正
されるものである。
尚、前記アーム61はプラテンローラ55の回転が停止す
ると、バネの付勢力によってストッパー63に当接するま
で戻って待機状態となる。
<発明が解決しようとする課題> 前記第12図のデカール機構にあっては、記録待機時で
あってもガイド部材57a,57b間にあるシート材59が折曲
げられたままであるため、記録待機状態が長いと前記部
分のシート材59には逆カールが生じてしまう。またカー
ル矯正を行うガイド部材57a,57bによって形成される屈
曲角度は常に一定であるため、ロール59aの径によって
変化するカールを適切に矯正し得ないおそれがある。
また前記第13図のデカール機構にあっては、プラテン
ローラ55を回転させる駆動力が摩擦クラッチを介してア
ーム61に伝達されるため、プラテンローラ55が回転して
いる間は該ローラ55を駆動するモーターに前記摩擦クラ
ッチによる摩擦負荷が常にかかる。従って、前記モータ
ーの必要トルクもプラテンローラ55のみを回転させる場
合に比べて大きく必要となりモーターが大型化して装置
の小型化を図る上で弊害となる。更に装置の小型化を図
るためには前記アーム61の回動範囲を極力小さく設定す
る必要があった。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、シート材を
搬送する搬送手段に不必要な負荷をかけることなく効果
的にカールを矯正し得ると共に、装置の小型化を図るこ
とが可能なデカール機構及び前記デカール機構を有する
記録装置を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するための本発明の代表的な手段は、
シート材を搬送するための搬送手段と、前記シート材の
搬送をガイドするためのガイド部材と、前記搬送される
シート材を屈曲ガイドするためのデカール部材と、前記
ガイド部材とデカール部材の少なくとも一方を移動させ
るための移動手段と、前記シート材の屈曲が大きくなる
方向に前記移動手段を付勢するための付勢手段と、前記
移動手段の移動範囲を規制するための規制手段とを設け
てデカール機構を構成したことを特徴としてなる。
また前記構成のデカール機構を設けて記録装置を構成
したことを特徴としてなる。
<作用> 前記手段にあっては、シート材を搬送するときに、移
動手段はシート材にかかるテンションと、付勢手段によ
る付勢力とが釣り合った状態で停止する。従って、前記
テンションが大きいときは前記移動手段に対する付勢力
の影響は小さく、該移動手段の動作量が小さくなるため
にシート材の屈曲量は小さくなる。一方、前記テンショ
ンが小さいときは前記と逆に移動手段の移動量が大きく
なってシート材の屈曲量が大きくなる。これによりカー
ル強さに応じたカール矯正が行われる。
また前記移動手段は規制手段により移動範囲が規制さ
れることから、移動手段の移動領域が小さくなり、装置
の小型化が図れるものである。
<実施例> 次に前記手段をファクシミリ装置に適用した一実施例
を例示して説明する。
〔第一実施例〕
第1図及び第2図はファクシミリ装置の記録系の斜視
説明図、第3図はファクシミリ装置全体の断面説明図で
ある。
このファクシミリ装置は第3図に示すようにデカール
機構Aを有する記録系Bと、原稿読み取り系Cとから構
成されている。
先ず第3図を参照して全体構成を概略説明すると、記
録系Bは装置本体1に蓋体2が軸3によって開閉可能に
構成されており、前記蓋体2は図示しないクリック機構
によって本体1に係止し得る如く構成されている。また
記録系本体の奥側所定位置にはロールホルダー4が設け
られており、該ホルダー4にロール状に巻きとられた感
熱シート材5のロール5aが装填されている。このシート
材5は搬送手段を構成するプラテンローラ6aの回転によ
って搬送され、このときデカール機構Aを通過する際に
シート材5はカール方向と逆方向に折り曲げられること
によりカールが矯正される。
前記カールが矯正されたシート材5は記録手段6に於
いて所定画像が形成され、記録後のシート材5はカッタ
ー7によってカットされて排出ローラ8により排出スタ
ッカ9へ排出される如く構成されている。
原稿読み取り系Cは前記蓋体2の上面に形成された原
稿載置台10に複数枚の原稿11をセットし、読み取り操作
をすると前記セットした複数枚の原稿11のうち、下から
数枚の原稿2が予備搬送ローラ12a及びこれと圧接する
圧接部材12bで搬送され、分離ローラ13aとこれに圧接す
る圧接部材13bとによって一枚ずつ分離供給される如く
構成されている。更に分離された原稿11は搬送ローラ対
14a,14b及び15a,15bによって搬送される間に光源16で光
照射され、その反射光がミラー17及びレンズ18を介して
CCD等の光電変換素子19に至って電気信号に変換され、
この信号がコピーモードの場合は自己の記録系Bに伝達
され、ファクシミリモードの場合は他機の記録系に伝達
される如く構成されている。
次に前記ファクシミリ装置に於けるデカール機構Aを
有する記録系Bの各部の構成について詳細に説明する。
ロールホルダー4は、上部が開放された形状に形成さ
れ、これが記録系本体1の奥側に配置されている。この
ロールホルダー4にはシートロール5aが装填され、この
ロール5aの外周面とホルダー4の内面とが接触すること
で、摩擦抵抗を生ずる。即ち、シート材5が引き出され
るときにロール5aの径が大きく、重量が重いときは大き
な摩擦抵抗を生じ、シート材5が引き出されてロール5a
の重量が減少するにつれて前記摩擦抵抗も減少する。こ
の摩擦抵抗はシート材5が引き出されるときの該シート
材5にテンションを付与する作用をもつものであり、摩
擦抵抗の大小に比例して引き出されるシート材5にかか
るテンションも変化する。
前記シート材5に所定画像を記録するための記録手段
6の構成は、プラテンローラ6aと記録ヘッド6bとからな
る。プラテンローラ6aは硬質ゴム等の摩擦係数の高い部
材をローラ状に形成したものを本体1に回動可能に取り
付けたものであり、これを駆動源となるモーター20で駆
動するように構成している。即ち、第1図に示すよう
に、モーター20の回転力がモーター軸に固着したギヤ21
aから中間ギヤ21bを介してプラテンローラ6aのロール軸
に固着したギヤ21cに伝達され、プラテンローラ6aが回
転する。このプラテンローラ6aの回転によってシート材
5が搬送され前記プラテンローラ6aはシート材5の搬送
手段も兼ねている。
記録ヘッド6bは画信号に応じて前記シート材5を加熱
することにより、該シート材5に画像を形成するもので
あり、シート材5を介してプラテンローラ6aを押圧する
如く構成されている。具体的には軸6cにより蓋体2に回
動可能に取り付けられ、この蓋体2を閉じたときに圧縮
バネ6dによってプラテンローラ6aを押圧する如く構成さ
れている。従って、プラテンローラ6aと記録ヘッド6b間
にシート材5を挿通した状態でプラテンローラ6aが回転
すると、シート材5が搬送されるものである。
本実施例に於ける記録ヘッド6bはシート材5と接触す
る面に、通電により発熱する多数の発熱素子6b1をシー
ト材5の幅方向に配列した、所謂ライン型のサーマルヘ
ッドを使用しており、前記発熱素子6b1へ画信号に応じ
た通電を行うことによりシート材5を選択的に加熱し、
感熱シート材5を発色させて記録を行うものである。
次にカッター7は本実施例では固定刃7aと駆動刃7bと
からなる回転式カッターを使用している。具体的には固
定刃7aは本体1に固定されており、駆動刃7bは軸7cを中
心として回動可能に取り付けられ、前記駆動刃7bが駆動
手段によって回動すると固定刃7aと擦り合ってシート材
5をカットするものである。
尚、前記駆動刃7bはプラテンローラ6aを駆動するモー
ター20で駆動するように構成しても良く、他の独立した
モーターで駆動するようにしても良い。
前記カッター7でカットされたシート材5は図示しな
い駆動手段によって駆動する排出ローラ8でスタッカ9
に排出されるが、前記記録に用いられるシート材5は巻
芯5bに巻き付けられているために、シートロール5aから
引き出された状態ではカールが生じている。
前記カールはロール5aの径によって異なる。例えばロ
ール径が大きいときに発生するカールは第4図(a)に
示すカール高さhが小さく、ロール径が小さくなると前
記カール高さhは大きくなり、更には第4図(b)に示
すように丸まってしまう。
本実施例の装置にあっては前記カールはシート材5が
デカール機構Aを通過する際に矯正される。即ち、デカ
ール部材となるデカールシャフト22に対してガイド部材
となるガイドシャフト23の位置が移動可能に構成され、
シート材5が前記両シャフト22,23でガイドされる際に
カール方向と逆方向に折り曲げられることによりカール
矯正されるものである。
またガイドシャフト23は後述する付勢手段によりシー
ト材5に付勢され、第5図に示す如き大径ロール5aを装
填した場合と、第6図に示す如き小径ロール5aを装填し
た場合とでデカール効果が異なるようになっている。
ここで前記デカール機構Aの構成について具体的に説
明する。
デカールシャフト22は第1図及び第2図に示す如く蓋
体2に固着した取付部材24に回動自在に取り付けられて
いる。前記取付部材24はシート材5のガイドとなる平板
24aと、該平板24aの両端に起立形成したブラケット24b
とによって構成され、前記両ブラケット24bの間隔はシ
ート材5の幅よりも大きく、後述するガイドシャフト23
の両端を支持するアームの間隔よりも小さく形成されて
いる。そして前記ブラケット24bにデカールシャフト22
が回動自在に取り付けられている。
このデカールシャフト22は第5図及び第6図に示すよ
うに、蓋体2を閉じたときの本体1に対する位置が常に
一定であり、このときの位置がプラテンローラ6aに対し
てシート材5の搬送方向上流側であって、且つシート材
5のプラテンローラ6aへの導入角度があまり大きくなら
ない位置に配設されている。
また前記デカールシャフト22と対向した本体1にはロ
ール5aから引き出されたシート材5をプラテンローラ6a
までガイドするためのガイド4aが設けられている。この
ガイド4aの一方端はプラテンローラ6aの近傍まで延長さ
れており、他方端はロールホルダー4と一体となるよう
に構成されている。
一方、ガイドシャフト23は移動手段により前記デカー
ルシャフト22に対して移動可能に構成されている。この
移動手段の構成は第7図の斜視説明図及び第8図の断面
説明図に示すように、本体1に取り付けられた軸25に2
個のアーム26が固着され、両アーム26の先端にガイドシ
ャフト23が回動自在に取り付けられ、軸25が回動すると
アーム26が一体的に回動し、これによってデカールシャ
フト22に対するガイドシャフト23が移動可能となってい
る。
前記軸25は本体1に軸受27を介して回動可能に取り付
けられ、一方の軸端にはクラッチフランジ28、クラッチ
ギヤ29及びバネクラッチ30が取り付けられ、軸25に一方
向の回転力が伝達される如く構成されている。
前記クラッチフランジ28は円筒部28aと鍔部28bとから
なり、回止ピン31によって前記軸25と一体となって同一
方向に回転するように取り付けられている。
またクラッチギヤ29は円筒部29aとギヤ部29bとからな
り、前記軸25を挿通する孔の内径は軸25の外径よりも若
干大きく形成され、軸25に対して回動自在に取り付けら
れている。
またバネクラッチ30はバネ用鋼線、バネ用鋼帯或いは
プラスチック線等をコイル状に巻き回してなり、前記ク
ラッチフランジ28及びクラッチギヤ29の両円筒部28a,29
aの外周にわたって巻き付けられ、その一端はクラッチ
フランジ28の鍔部28bに係止しており、他端は曲げ起こ
して係止部30aが形成されている。
前記バネクラッチ30はクラッチギヤ29の回転力をクラ
ッチフランジ28に対して一方向のみ伝達し、他方向へは
伝達しないものである。即ち、クラッチギヤ29が第7図
の矢印a方向に回転するときは、バネクラッチ30が緩ん
でフリー状態となり、クラッチフランジ28には回転力が
伝達されない。一方、クラッチギヤ29が前記と逆の矢印
−a方向(以下マイナス記号は矢印の逆方向を示す)に
回転したときは、バネクラッチ30が円筒部28a,29aを締
め付けてロック状態となり、クラッチフランジ28へ回転
力が伝達され、ガイドシャフト22を矢印b方向へ移動さ
せる回転力が伝達されるものである 前記クラッチギヤ29を回転させるための駆動源は前記
プラテンローラ6aを回転させる駆動源と同一であり、モ
ーター20によって駆動する。即ち、第1図に示すように
モーター20の駆動力は前述した如くギヤ21a〜21cを介し
てプラテンローラ6aに伝達されるが、プラテンローラ軸
に取り付けられたギヤ21cは中間ギヤ21dを介してクラッ
チギヤ29のギヤ部29bと噛合している。
従って、第1図に示すようにモーター20が矢印c方向
に正回転するとプラテンローラ6aは矢印d方向へ回転
し、クラッチギヤ29は矢印a方向へ回転する。すなわ
ち、プラテンローラ6aがシート材5を矢印e方向へ引き
出す方向へ回転するときは、バネクラッチ30はフリー状
態となる。
またモーター20が前記と逆の矢印−c方向へ逆回転す
ると、プラテンローラ6aはシート材5を逆送する方向へ
回転し、このときクラッチギヤ29が矢印−a方向に回転
してバネクラッチ30がロック状態となり、ガイドシャフ
ト23を第7図の矢印b方向へ回転させる回転力を伝達す
る。
次に前記ガイドシャフト23をシート材5のテンション
と釣り合うように付勢する付勢手段の構成について説明
する。
第7図及び第8図に示すように軸25の他端に回止ピン
32によってプーリ33が固着されている。このプーリ33の
円周面には溝33aが形成されていると共に所定位置には
フック34aが突設され、このフック34aと本体1の所定位
置に突設されたフック34b(第2図参照)との間に引張
バネ35が張力をもった状態で取り付けられている。即
ち、引張バネ35の引張力によりプーリ33は第7図の矢印
f方向(ガイドシャフト23によるデカール効果が大きく
なる方向)へ常に付勢されている。
また本体1の所定位置であって、前記アーム26の回動
範囲にはストッパー36が設けられている。このストッパ
ー36はアーム26が第7図の矢印−b方向へ回転したとき
に当接し、アーム26の矢印−b方向への回転量を規制す
る規制手段を構成するものであり、デカールシャフト22
に対するシート材5の巻付量の最大値を設定するもので
ある。
更に第7図及び第9図に示すように、本体1の所定位
置であって、バネクラッチ30に形成された係止部30aの
回動範囲にもストッパー37が設けられている。このスト
ッパー37はクラッチギヤ29が矢印−a方向へ回転したと
きに、ロック状態となって前記ギヤ29と共に同一方向へ
回転するバネクラッチ30の回転を規制してアーム26の回
転を規制する規制手段を構成するものである。即ち、前
記係止部30aがストッパー37に当接した状態でクラッチ
ギヤ29が矢印−a方向へ回転すると、バネクラッチ30の
締め付けが緩むようになり、クラッチフランジ28へ回転
力が伝達しなくなってアーム26の矢印b方向への回転が
規制される。
従って前記アーム26はストッパー36,37の範囲で回動
するものである。
次に前記の如く構成されたデカール機構Aを有する記
録系Bを用いて記録を行う場合の動作を、第5図に示す
如きロール径が大きい場合と第6図に示す如きロール径
が小さい場合のカール矯正作用を中心に説明する。
先ず蓋体2を開放してシートロール5aをロールホルダ
ー4に装填し、そのシート先端をプラテンローラ6aまで
引き出してセットする。このとき第1図及び第2図に示
すようにデカールシャフト22は蓋体2に取り付けられ、
ガイドシャフト23は本体1に取り付けられているため
に、蓋体2を開くと両シャフト22,23は大きく離れシー
ト材5のセットが容易になし得る。
次に蓋体2を閉じた状態で記録開始信号を入力する
と、モーター20が正転してプラテンローラ6aが矢印d方
向へ回転し、シート材5が矢印e方向へ搬送される。こ
の搬送に同期して記録ヘッド6bの発熱素子6b1が選択的
に発熱してシート材5に所定記録が行われる。そして前
記シート材5が搬送される際にデカール機構Aが動作し
てシート材5のカールが矯正される。
即ち、モーター20の正転駆動力はクラッチギヤ29にも
伝達されるが、前述したようにバネクラッチ30がフリー
状態となってクラッチギヤ29はクラッチフランジ28に対
して空回りしている。
一方、軸25には第7図に示すように引張バネ35の引張
力により矢印f方向の付勢力が作用しているために、ア
ーム26が矢印−b方向に回転してガイドシャフト23が移
動し、シート材5のテンションと釣り合った位置で停止
する。
これによりシート材5の搬送経路はシートロール5aか
らガイドシャフト23に対してカール方向に巻き付き、次
にデカールシャフト22で屈曲して該シャフト22に対して
カールと逆方向に巻き付く。このデカールシャフト22に
対する巻き付きによりシート材5のカールが矯正される
ものである。
ここで前記搬送されるシート材5にかかるテンション
はロールホルダー4と、このホルダー4に装填されたロ
ール5aとの接触摩擦が作用する。即ち、第5図に示すよ
うに、ロール5aの重量をG1とし、このときシート材5に
作用するテンションをF1とすると、ガイドシャフト23の
前後ではシート材5に沿ってテンションF1が作用する。
またガイドシャフト23が矢印−b方向に移動することで
シャフト23に対するシート材5の巻付量が増大し、これ
に伴って前記テンションF1の合力に対するアーム26の回
動力(引張バネ35の引張力によるプーリ33の回動トル
ク)に対する抗力が増大する。そして前記合力とアーム
26の回動力と釣り合った位置でアーム26が停止する。
第5図に示すように、ロール径が大きいときはシート
材5に対するテンションF1とアーム26の回動力とが釣り
合ったときのシート材5がデカールシャフト22に巻き付
く巻付角はθ1となり、その後プラテンローラ6aに導か
れる。
一方、第6図に示すようにロール5aの径が小さくなる
とロール重量G2も小さくなり(G2<G1)、シート材5に
作用するテンションF2が小さくなる(F2<F1)。このた
めアーム26はロール径が大きい場合よりも更に矢印−b
方向へ回転する。そしてアーム26の回動力と前記抗力が
釣り合った場合にはアーム26はその位置で停止するが、
該アーム26の回動量の方が大きい場合にはストッパー36
に当接した位置で停止する。このときシート材5がデカ
ールシャフト22に巻き付く巻付角はθ2となり、前記ロ
ール径が大きい場合の巻付角θ1よりも小さくなる。
従って、ロール5aの径が大きい場合にはデカールシャ
フト22へのシート材巻付量は小さく、ロール径が小さく
なってカールが強くなるに従って前記巻付量が大きくな
る。そして前記巻付量が大きくなるほどシート材5はカ
ールと逆方向へ折り曲げられるためにカール矯正効果が
高まる。即ち、カールが強くなるロール径が小さくなる
に従ってカール矯正効果が大きくなるものである。
ここで前記デカール機構Aにより、種々のロール径の
シート材5を搬送し、カールを矯正した実験結果を示
す。
この実験で使用したシート材5は幅210mm(A4サイ
ズ)、長さ100mの感熱記録紙を1インチ(25.4mm)の巻
芯5bに巻き付けたシートロール5aを用いた。この場合、
シート未使用状態ではロール5aの系は96mmであった。ま
たアーム26の回動力が1kgcmとなるように引張バネ35を
設定し、ガイドシャフト23の移動半径は13mmに設定し、
デカールシャフト22は外径4mmのものを使用した。更に
シート材5がデカールシャフト22に巻き付く巻付用θの
範囲を130〜30度となるように構成し、シート材5を297
mm(A4サイズの長さ)搬送して結果を見た。
前記実験結果は第10図に示す如くであった。第10図に
於いて、白三角はカール矯正を行わない状態でカール形
状が第4図(a)となったものであり、黒三角は同じく
カール矯正を行わない状態でカール形状が第4図(b)
となったものである。また白丸は前記デカール機構Aに
よりカール矯正したものであり且つカール状態が第4図
(a)となったものである。
この結果から明らかなように、シート材5に発生する
カールはロール5aの径が大きいほどカール高さhの値が
小さく、ロール径が小さくなるに従ってカール高さhの
値が大きくなる。そしてロール径が約40mm以下になる
と、丸まった状態のカールが発生する。
これに対し、前述した実施例のデカール機構Aによっ
てデカールしたシート材5には殆どカールの発生がな
く、且つ測定されたカール高さhの値が略一定の値を示
した。
このように前記デカール機構Aはシート材5に作用す
るテンションとアーム26の回動力との釣り合いによりカ
ールの強さに応じてデカール効果が変わり、カールを適
切に矯正するものである。
また前記アーム26の付勢は引張バネ35によって行わ
れ、モーター20のc方向への回転力はプラテンローラ6a
には伝達されるがアーム26には伝達されない。従って、
記録時にモーター20にはアーム26を移動させるための負
荷がかからないことから、搬送精度が高まり高画質の記
録を行うことが出来るものである。
前記の如くしてカールを矯正したシート材5に画像を
記録した後はカッター7でカットし、排出ローラ8で排
出する。
一方、装置内にあるシート材5はその先端をカッター
7位置から記録手段6までの距離lだけ逆送する。これ
は次の記録の際にシート先端に空白部分を生じさせない
ためである。そのためモーター20を所定量逆転駆動する
と、その駆動力はプラテンローラ6aのみならず前述した
ようにバネクラッチ30がロック状態となってクラッチフ
ランジ28にも伝達され、アーム26を矢印b方向へ回転さ
せる力が作用する。
このとき前記アーム26には第7図及び第9図に示すよ
うに、引張バネ35により前記回転を妨げる方向に引張力
が作用している。このため本実施例に於けるモーター20
は前記の如く逆転駆動する際の駆動力を、引張バネ35の
引張力によるアーム回転力よりも大きく設定してある。
従って、前記の如くシート材5aを逆送するためにモー
ター20を逆転駆動すると、その駆動力によりアーム26が
矢印b方向へ回転してシート材5から離隔する。このと
きバネクラッチ30の係止部30aもアーム26の相対位置を
略一体に保った状態で回転し(第9図(a)→(b)→
(c))、第9図(c)に示すように、係止部30aがス
トッパー37に当接した状態でクラッチギヤ29が回転する
とバネクラッチ30の締め付けが緩められる。そのために
クラッチギヤ29はクラッチフランジ28に対して空回りす
ると共に、アーム26は初期位置でまで戻って停止する。
尚、ここで初期位置とはガイドシャフト23がロールホル
ダー4の開口部を塞がない位置であって、蓋体2を開く
ときにガイドシャフト23がデカールシャフト22を干渉し
ない位置をいう。具体的には第9図(c)に示すように
バネクラッチ30の係止部30aがストッパー37に当接して
いる位置である。この状態にあってはガイドシャフト23
がシート材5から離隔しているために、前記待機状態が
長く続いてもシート材5に逆方向のカールが付与される
ことはない。
次に前記モーター20を正転駆動する場合と、逆転駆動
する場合とで、各部材を動作させるのに必要なモーター
駆動力について説明する。
モーター20を正転駆動する場合(シート材5を記録方
向へ搬送する場合)のモーター出力をP1とすると、この
場合はバネクラッチ30がフリー状態になるために、前記
出力P1はプラテンローラ6aを回転させるのに必要な駆動
力で良い。
一方、モーター20を逆転駆動する場合(シート材5を
巻き戻す方向へ搬送する場合)のモータ出力をP2とする
と、この場合はバネクラッチ30がロック状態となるため
に、前記出力P2はプラテンローラ6aを回転させるのに必
要な駆動力と、前記引張バネ35に抗してアーム26を回転
させるのに必要な駆動力を要し、正転駆動する場合より
も大きな駆動力(P1<P2)が必要となる。
そのためモーター20の定格出力を前記P2に設定する
と、モーター20を正転駆動してシート材5を記録方向へ
搬送したときに、モーター20の余剰出力(P2−P1)が原
因となって振動が発生し、送りムラや騒音等が生ずるこ
とがある。
そのため本実施例ではモーター20を正転駆動するとき
の出力を前記P1に設定し、逆転駆動するときは正転駆動
時よりも大きな出力P2となるように駆動する。これは正
転時に対して逆転時に於けるモーター20の駆動電流を大
きくし、或いは回転数を低くする等の公知の方法により
容易になし得る。
前記の如く逆転駆動時に駆動電流を大きくし、或いは
回転数を低く設定しても、シート材5の記録時搬送量
(例えばA4サイズにあっては210mm)に対して巻き戻し
量l(例えば20mm程度)の方が充分小さいために、逆転
駆動時に於けるモーター20の温度上昇、或いはシート材
5の逆送時間の遅延の影響は極めて小さい。
また本実施例では前記モーター20を逆転駆動してシー
ト材5を長さl逆送するのに要するモーター回転量より
も、ストッパー36に当接しているアーム26を初期位置ま
で退避させるのに要するモーター回転量の方が少なくな
るようにギヤ21a〜21dのギヤ比を設定している。これに
よりシート材5の先端がプラテンローラ6aに達した際に
はガイドシャフト23は確実に初期位置に退避するように
なる。
ここで前記ストッパー37が設けられていない場合につ
いて考えてみると、モーター20を正転駆動したときにア
ーム26の回転角度は第5図に示すようにロール5aの径が
大きい場合(シート材5の巻付角θ1)と、第6図に示
すように小さい場合(シート材5の巻付角θ2)とでは
異なる。従って、前記状態からモーター20を一定量逆転
駆動してアーム26を矢印b方向へ回転させると、ロール
5aの径が小さいときよりも大きいときの方がより矢印b
方向へ退避するようになる。このためガイドシャフト23
を退避させるための空間を大きくとっておく必要がある
が、本実施例では前述したようにアーム26の回動範囲が
ストッパー36,37で規制されるために、ガイドシャフト2
3の移動領域とて最小限の領域を確保しておけば良く、
本体内の空間を有効利用することが出来る。
また前記モーター20はシート材5を所定量l巻き戻し
た後に停止状態となるが、このときアーム26は引張バネ
35により引っ張られた状態にある。この引張力は第7図
に示すように、プーリ33を矢印f方向へ回転させようと
するために、バネクラッチ30がロック状態となってクラ
ッチギヤ29を矢印a方向へ付勢する力となり、これはギ
ヤ21a〜21dを介してモーター20を回転させる回転トルク
として作用する。
例えば前記プーリ33を矢印f方向へ回転させる回動ト
ルクがT1(例えば約1kgcm)である場合、モーター20と
クラッチギヤ29の回転数比を10:1とすると、前記回動力
によりモーター20に伝達される回転トルクT2はT1/10
(0.1kgcm)となる。
そこで本実施例ではモーター20が停止した状態でアー
ム26が回動しないようにするために、モーター20の自己
保持トルク(永久磁石よりなる回転子に外部からトルク
が加わった場合に、前記磁力等により回転子が静止しよ
うとするトルク)を前記モーター20に伝達される回転ト
ルクT2よりも大きく(例えば0.2kgcm)設定している。
これにより本実施例の記録装置にあっては記録待機状
態ではアーム26は第5図及び第6図の二点鎖線の初期位
置に保持される。
従って、ロール5aを交換する場合等、蓋体2を開くと
きにガイドシャフト23がデカールシャフト22と干渉する
ことがなく、蓋体2をスムーズに開放することが出来
る。
本実施例の装置にあっては前述した如く構成してある
ために、カールの強さに応じたカール矯正が出来ると共
に、記録時にモーター20にかかる負荷はプラテンローラ
6aを回転させる負荷のみであるためにシート搬送が正確
に行われ、更にはロール5aの交換等も容易になし得るも
のである。
〔第二実施例〕
前述した第一実施例ではデカールシャフト22に対して
ガイドシャフト23を移動可能にした例を示したが、第二
実施例としてデカールシャフト22を移動可能に構成した
一実施例を第11図に示す。
尚、第一実施例と同一部分及び同一機能を有する部分
は同一符号を付すことにより説明を省略する。
第11図に於いて、ガイドシャフト23は装置本体1の支
持部材38に回動自在に取り付けられている。
一方、デカールシャフト22は蓋体2に回動自在に取り
付けられた軸39に固着されたアーム40に回動自在に取り
付けられ、アーム40の矢印g方向への回転によりシート
材5のカールを矯正し、−g方向への回転により矯正を
解除する如く構成している。
前記軸39の一端には電磁クラッチ41を固着したクラッ
チギヤ42が回動可能に設けられている。尚、前記電磁ク
ラッチ41は図示しない制御部からの信号によってクラッ
チギヤ42の回転力を軸39に伝達したり、又は解除したり
するものである。そして前記クラッチギヤ42にはモータ
ー43に固着したギヤ44が噛合しており前記モーター43の
駆動力がクラッチギヤ42に伝達されるようになってい
る。
また前記軸39の他端には第一実施例と同様にプーリ45
が固着されていると共に、該プーリの円周面に設けられ
た突起と、蓋体2の所定位置に突設されたフック46間に
引張バネ47が取り付けられ、該バネ47の作用によりアー
ム40が矢印g方向へ常時付勢されている。
更に蓋体2の所定位置であって、アーム40の回動範囲
にマイクロスイッチ48が設けられており、アーム40が矢
印−g方向へ回転して初期位置に至るとマイクロスイッ
チ48と接触し、該スイッチ48からの信号によりモーター
43の駆動を停止する如く構成されている。
前記構成にあっては、記録待機時には電磁クラッチ41
がオン状態にあり、モーター43の自己保持力によりアー
ム40は第11図の二点鎖線の位置に保持されている。この
ため蓋体2を開くときはデカールシャフト22とガイドシ
ャフト23とが干渉することなく、ロール5aの交換を容易
になし得る。
そして記録時には蓋体2を閉じ、モーター20を駆動し
てプラテンローラ6aを回転してシート材5を矢印e方向
へ搬送すると共に記録ヘッド6bを画信号に応じて駆動す
ることでシート材5に画像を形成する。このとき前記モ
ーター20の駆動と同時に、電磁クラッチ41をオフ状態に
すると、アーム40は引張バネ47の引張力により矢印g方
向へ回転し、第11図の実線に示すようにデカールシャフ
ト22がシート材5と接触する。このデカールシャフト22
の移動位置は第一実施例と同様に引張バネ47の付勢力
と、シート材5のテンションとが釣り合った位置とな
り、シート材5がデカールシャフト22によってカール方
向と逆方向へ折り曲げられることによりカールが矯正さ
れるものである。
また記録が終了すると、モーター20が逆転駆動してシ
ート材5の先端をカッター7からプラテンローラ6aの位
置まで逆送する。このとき電磁クラッチ41がオンすると
共に、モーター43が所定量逆転駆動してアーム40が矢印
−g方向に回転する。このアーム40が初期位置まで退避
すると、マイクロスイッチ48と接触し、モーター43が駆
動停止する。これによりデカールシャフト22は初期位置
にで保持されるものである。
尚、アーム40が初期位置に戻ったか否かを検出するも
のは前記の如くマイクロスイッチ48に限定する必要はな
く、アーム40の位置を検出し得るものであれば何でも良
く、他にも例えばフォトインタラプタ等を用いるように
しても良い。
前記の如くデカールシャフト22を移動可能にしても、
第一実施例と同様の効果を得ることが出来る。
〔他の実施例〕
前述した第一実施例ではガイドシャフト23を、第二実
施例ではデカールシャフト22を夫々アームに取り付、こ
のアームを回動させることで移動するように構成した
が、前記移動手段はこれに限定する必要はなく、例えば
他の構成としてガイドシャフト23或いはデカールシャフ
ト22をラック或いはレールに沿って平行移動するように
構成しても良く、カム等で押し上げることによって移動
させるようにしても良い。
また、デカールシャフト22及びガイドシャフト23は各
々取付部材24及びアーム26に固着されていても良く、更
には金属シャフトに代わり所定の曲率半径を持つように
折り曲げた金属板等で構成することも可能である。
また第一実施例と第二実施例とを組合せる等してデカ
ールシャフト22とガイドシャフト23の双方を移動可能に
構成しても良い。
またモーターの駆動力を前記デカールシャフト22或い
はガイドシャフト23に選択的に伝達するものとして、第
一実施例ではバネクラッチ30を使用し、第二実施例では
電磁クラッチ41を使用したが、これらに限定しなくても
例えばローラタイプのニードルクラッチ等を用いるよう
にしても良い。
また第一実施例ではガイドシャフト23を移動させるた
めの駆動源としてプラテンローラ6aを駆動するモーター
20を用いたが、これらは別々のモーターで駆動するよう
にしても良いことは当然である。更に前記駆動源はモー
ターに限定する必要はなく、例えばプランジャ等を用い
るようにしても良い。
更にデカールシャフト22或いはガイドシャフト23をデ
カール効果が高くなる方向へ付勢する付勢手段として前
述した実施例では引張バネを使用したが、本発明はこれ
に限定する必要はなく、例えば捩じりコイルバネ、圧縮
バネ、ゼンマイ等のバネ類は以外にもエアシリンダーや
オイルシリンダー等のシリンダー類、或いはマグネット
を用いても良い。
更に前述した記録系は感熱シート材を用いる感熱記録
装置を例にとって説明したが、インクシートのインクを
普通紙に転写する熱転写記録装置にも同様に適用するこ
とが出来るものである。
<発明の効果> 本発明は前述した如く、シート材に作用するテンショ
ンと、ガイド部材或いはデカール部材に付与される移動
力との相互作用によってガイド部材或いはデカール部材
を移動可能に構成したために、ロールシートのカールの
度合いに応じてカール矯正を行うことが出来る。
また前記デカール部材或いはガイド部材を付勢手段に
よって付勢するようにしたために、シート搬送手段の駆
動源に不必要な負荷をかけることを防止出来、シート搬
送精度を向上させることが出来ると共に、駆動源を小型
化してコストダウンを図ることが出来る。
更には移動手段の移動範囲を規制するようにしたため
に、移動手段の移動する空間を必要最小限にすることが
出来、装置スペースを有効に利用して装置の小型化を図
ることが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明をファクシミリ装置の記録系
に適用した第一実施例の斜視説明図、第3図はファクシ
ミリ装置の全体断面説明図、第4図(a),(b)はシ
ート材のカールの説明図、第5図は大径シートロールを
装填して記録を行う状態説明図、第6図は小径シートロ
ールにより記録を行う状態説明図、第7図及び第8図は
デカール機構の構成説明図、第9図(a)〜(c)はバ
ネクラッチとストッパーとの関係説明図、第10図はロー
ル径とカールの度合いを示す説明図、第11図は第二実施
例の説明図、第12図及び第13図は従来技術の説明図であ
る。 Aはデカール機構、Bは記録系、Cは原稿読み取り系、
1は装置本体、2は蓋体、3は軸、4はロールホルダ
ー、4aはガイド、5はシート材、5aはシートロール、5b
は巻芯、6は記録手段、6aはプラテンローラ、6bは記録
ヘッド、6b1は発熱素子、6cは軸、6dは圧縮バネ、7は
カッター、7aは固定刃、7bは駆動刃、7cは軸、8は排出
ローラ、9はスタッカ、10は原稿載置台、11は原稿、12
aは予備搬送ローラ、12bは圧接部材、13aは分離ロー
ラ、13bは圧接部材、14a,14b,15a,15bは搬送ローラ、16
は光源、17はミラー、18はレンズ、19は光電変換素子、
20はモーター、21a〜21dはギヤ、22はデカールシャフ
ト、23はガイドシャフト、24は取付部材、24aは平板、2
4bはブラケット、25は軸、26はアーム、27は軸受、28は
クラッチフランジ、28aは円筒部、28bは鍔部、29はクラ
ッチギヤ、29aは円筒部、29bはギヤ部、30はバネクラッ
チ、30aは係止部、31,32は回止ピン、33はプーリ、33a
は溝、34a,34bはフック、35は引張バネ、36,37はストッ
パー、38は支持部材、39は軸、40はアーム、41は電磁ク
ラッチ、42はクラッチギヤ、43はモーター、44はギヤ、
45はプーリ、46はフック、47は引張バネ、48はマイクロ
スイッチである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材を搬送するための搬送手段と、 前記シート材の搬送をガイドするためのガイド部材と、 前記搬送されるシート材を屈曲ガイドするためのデカー
    ル部材と、 前記ガイド部材とデカール部材の少なくとも一方を移動
    させるための移動手段と、 前記シート材の屈曲が大きくなる方向に前記移動手段を
    付勢するための付勢手段と、 前記移動手段の移動範囲を規制するための規制手段と、 を有するデカール機構。
  2. 【請求項2】前記請求項(1)記載のデカール機構と、 搬送手段により搬送されるシート材に画像を記録するた
    めの記録手段と、 を有する記録装置。
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