JP2639203B2 - 180°密着曲げ加工装置 - Google Patents

180°密着曲げ加工装置

Info

Publication number
JP2639203B2
JP2639203B2 JP28058090A JP28058090A JP2639203B2 JP 2639203 B2 JP2639203 B2 JP 2639203B2 JP 28058090 A JP28058090 A JP 28058090A JP 28058090 A JP28058090 A JP 28058090A JP 2639203 B2 JP2639203 B2 JP 2639203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
bent
bending
fixed
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28058090A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04158930A (ja
Inventor
行一 上野
永 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP28058090A priority Critical patent/JP2639203B2/ja
Publication of JPH04158930A publication Critical patent/JPH04158930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2639203B2 publication Critical patent/JP2639203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえばFF車に多く採用されているマクフ
ァーソン型懸架装置におけるショックアブソーバとステ
アリングナックルの締結部に使用される鋼板製のブラケ
ットのように、厚い一枚板の鋼板から成り180゜密着曲
げ部を有するものを製造するための鋼板の180゜密着曲
げ加工装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、鋼板の180゜曲げ加工は、ロール成形法やヘミ
ング加工法等により行なわれている。これは、材料を平
板(0゜)から90゜,180゜へ連続または段階的に曲げ加
工するものである。
曲げ変形をうけた鋼板は、曲がり部分の外表面で最大
の引張歪が発生し、また曲がり部分の内表面で最大の圧
縮歪が発生している。曲げ半径を小さくすると、この2
つの歪はそれぞれ増大するが、一般的に引張歪が先に材
料の限界値に達し、曲がり部分の外表面に割れが生じ
る。
すなわち、鋼板の最小曲げ半径(鋼板に割れが生じな
い最小の半径)は、この引張歪値によって決定され、板
厚が薄くなる程、また軟鋼板程最小曲げ半径は小さくす
ることができる。
また材料の曲がり部分には、スプリングバックが生
じ、このスプリングバックの大きさは、材料が軟鋼板程
小さくなる。
このようにロール成形法やヘミング加工法等によって
180゜曲げられた鋼板の互いに平行な2つの部分の間に
は、加工後のスプリングバック量に加えて最小曲げ半径
の2倍のすき間が存在する。
したがって薄い軟鋼板の場合には、最小曲げ半径及び
スプリングバック量を非常に小さくできるために、180
゜密着(前記すき間が0.2mm以下)曲げ加工を行うこと
ができるが、厚い鋼板の場合には、前記すき間0.2mm以
下にすることはできない。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のように、ヘミング法等による加工機構は、厚い
鋼板の180゜密着曲げ加工を行なうことができず、第2
図で示したような厚い一枚板から成り、また180゜密着
曲げ部分が必要なブラケット等を作ることができない。
本発明は、厚板から前述のような180゜密着曲げ部分
を有するブラケット等を製造することができる180゜密
着曲げ加工装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前述の目的を達成するために、本発明による180゜密
着曲げ加工装置は、固定型と、少なくとも1つの可動型
と、前記固定型に少なくとも一部がU字形に曲げられた
加工部部材を固定する手段、とを具備し、前記固定手段
により前記加工部材のU字形に曲げられた互いに平行な
部分の一方が、前記固定型の加工面と当接するように固
定され、前記固定型と前記可動型の加工面のいずれか一
方が、前記加工部材のU字形に曲げられた互いに平行な
部分と平行な平面であり、他方は、前記加工部材のU字
形曲がり先端部と当接する部分が傾斜面であり、その他
の部分が前記平面と平行面であり、前記傾斜面と前記平
行面は鈍角を成すことを特徴とする。
〔作 用〕
前述の180゜密着曲げ装置を使用して、一部がU字形
に曲げられた加工部材を押圧すれば、前記傾斜面により
U字形に曲げられた先端部に圧縮力が作用する。この圧
縮力は、曲がり部分の内側に発生している圧縮歪を増大
させるが、曲がり部分の外側に発生している引張歪を減
少させる。前述のように、材料の最小曲げ半径は、曲が
り部分の外表面に発生する最大引張歪の大きさで決まる
ために、この圧縮力によって曲げ半径を材料固有の最小
曲げ半径よりも小さく、曲がり部の内表面に発生する圧
縮歪により材料が割れるまで小さくすることができる。
さらに、材料の曲がり部分に生じるスプリングバック
は、曲がり部分の弾性変形部分によって起こるために、
この圧縮力により曲げ半径を小さくすることで曲がり部
分の弾性変形部分は減少し、それに伴いスプリングバッ
ク量も減少できる。また加工部材の互いに平行な部分の
内、傾斜面を有する型と当接する部分は、くの字形に曲
げられる。それにより、加工部材のU字形の平行な部分
に存在するすき間を減少させることができる。また、加
工部材の曲がり先端部に発生するスプリングバックの方
向と、このくの字形に曲げられた部分に発生するスプリ
ングバックの方向は、反対方向であり、前記傾斜面の角
度と前記曲がり先端部の長さを適当に選択することによ
り、前記2つのスプリングバック量を相殺させることが
でき、180゜密着曲げ加工が可能となる。
〔実施例〕
第1図に本発明の実施例を示す。同図において、1は
加工部材である。加工部材1の完成形状を第2図に示
す。本装置による180゜密着曲げ加工は、加工部材1の
前加工が必要である。前加工の内の一次加工後の加工部
材1′を第3図(a)に示す。この加工では、加工部材
の凸部1′aが完成形状に仕上げられる。次の二次加工
後の加工部材1″を第3図(b)に示す。この加工で
は、完成形状で密着を必要とする部分1″bが、U字形
に曲げられる。この時の曲げ半径R2は材料固有の最小曲
げ半径とするのが好ましい。また一次加工の曲げ半径R1
との関係は、R1≧R2とするのが好ましい。この二次加工
後の加工部材1″が、本装置により加工される。
第1図において、2は固定型であり、前述の二次加工
後の加工部材1″の部分1″bと平行で、またこの部分
1″bと当接する加工表面2aを有する。固定型2は、上
部に後述の可動型15,16との摺動面3aを有するポンチリ
テーナ3を介して、ボルト4により下型台5に固定され
る。下型台5は凹形状であり、内側側面が後述の固定カ
ム13,14の摺動面5aとなっている。加工部材1を固定型
2に固定するためのパッド6が、パッド受台7にボルト
8で取付けられている。パッド受台7は、上部に凹みを
有し、この凹みの深さより厚い弾性体9が設けられてい
る。パッド受台7は、上面にボルト10によってスリーブ
11が固定され、このスリーブ11によって上型台12に上下
方向に摺動可能に取付けられる。上型台12は湯圧等によ
る駆動装置(図示されていない)によって上下方向に移
動可能となっている。上型台12には、下型台5の摺動面
5aに沿って動き、下方向に延在する固定カム13,14が設
けられている。固定カム13,14の先端部は、それぞれ同
一角度の対向する傾斜面13a,14aを有し、可動型15,16に
設けられた傾斜面15a,16bと当接している。可動型15,16
は、二次加工後の加工部材1″の部分1″bと平行な加
工表面15b,16bと、加工表面15b,16bとそれぞれ鈍角を成
す傾斜加工表面15c,16c、とを有し、ポンチリテーナ3
の摺動面3a上を水平方向に摺動可能に設置される。傾斜
加工表面15c,16cは、二次加工後の加工部材1″の曲が
り先端部(長さがLで示されている)と当接する部分で
ある。
上述の装置は以下のように動作する。
まず、第3図(b)に示した二次加工後の加工部材
1″を固定型2に嵌合させる。次に上型台12を徐々に下
降させると、パッド6の先端部が加工部材1に当接し、
次に弾性体9の上面と上型台12の下面が当接する。この
時可動型15,16は、第1図で示した位置から、それぞれ
いくらか左、右方向にバネ等(支持されていない)によ
り付勢されて位置している。さらに上型第12を下降させ
ると、弾性体9が圧縮され、パッド6が加工部材1を固
定型2に押圧する。一方可動型15,16の傾斜面15a,16a
は、それぞれ固定カム13,14の先端部の傾斜面13a,14aと
当接しており、可動型15,16は、下型台5の摺動面5aを
摺動し上型台12と共に下降する固定カム13,14により、
それぞれ右、左方向に前記バネ力に逆って、ポンリチテ
ーナ3上の摺動面3aを移動する。最終的に可動型15,16
の加工面15b,15c,16b,16cが、加工部材1を固定型2の
加工面2aに押圧する。この時、パッド受台7の上面と上
型台12の下面は、弾性体9により直接接触しないように
なっており、可動型15,16が加工部材1を十分に押圧可
能となっている。
この加工により、第3図(b)に示した二次加工後の
加工部材1″のU字形部分1″bの先端の曲がり部分に
は、可動型15,16の傾斜加工表面15c,15cにより、圧縮力
が作用し、先端の曲げ半径を割れを生じさせないで小さ
くできる。同時に先端のまがり部分の弾性変形部分を減
少させ、それによりこの曲がり部分に発生するスプリン
グバック量を減少させる。また、これらの傾斜加工表面
15c,16cと、固定型2の加工表面2aに平行な加工表面15
b,16bとにより、前記U字形部分1″bの各外側部分
が、くの字形に曲げられる。それにより前記U字形部
1″bのすき間を減少させることができ、また前記スプ
リングバック量と、このくの字形に曲げられた部分に発
生するスプリングバック量は、互いに逆方向であるため
に、これら2つのスプリングバック量をほぼ同一にすれ
ば、180゜密着曲げ部分が得られる。
前述のようにU字形部分1″bの各外側部分をくの字
形に曲げまた前記2つのスプリングバック量をほぼ同一
にして、二次加工後の加工部材1″の180゜密着曲げ加
工を行なうには、二次加工時の先端の曲げ半径R2と、先
端部長さLと、可動形15,16の傾斜加工表面の角度α、
との関係が重要であり、第4図に、前記曲げ半径R2及び
前記先端部長さLを一定(R2=6mm,L=12mm)にした時
の前記角度αに対する密着が必要な部分の最大すき間の
実測値を示す。同図において、前記角度αが150゜,160
゜,170゜の時、前記最大すき間が0.2mm以下となり、希
望の180゜密着曲げ部分が得られる。この内、αが170゜
の時、前記最大すき間が最小の0.05mm以下となる。また
第5図に、前記角度αを一定(α=170゜)にした時の
前記曲げ半径R2と前記先端部長さLの比(R2/L)に対す
る前記最大すき間の実測値を示す。同図において、前記
最大すき間の実測値は、いずれも希望の最大すき間の0.
2mm以下となるが、前記比(R2/L)が2.0の時、最小の0.
05mm以下となる。
このように、二次加工時の先端の曲げ半径R2と、先端
部長さLと可動型15,16の傾斜加工表面の角度αを最適
に選択することにより、加工部材の180゜密着(前記最
大すき間が0.2mm以下)曲げ加工を行なうことができ
る。
〔発明の効果〕
本発明による装置により、厚板の180゜密着曲げ加工
が可能になり、第2図に例示するようなブラケット等
が、厚い一枚板から製作できる。これは、このようなブ
ラケットの製作において、溶接を不要とするために、製
作時間の短縮及びコストダウンをもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による180゜密着曲げ加工装置の断面
図、第2図は180゜密着曲げ加工を必要とするブラケッ
トの斜視図、第3図(a)は一次加工後のブラケットの
正面図、第3図(b)は二次加工後のブラケットの正面
図、第4図は可動型の傾斜加工表面の角度に対する最大
すき間の実測値を示す図、第5図は二次加工の曲げ半径
と先端部長さの比に対する最大すき間の実測値を示す図
である。 1……加工部材、2……固定型、 6……パッド、9……弾性体、 13,14……固定カム、15,16……可動型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型と、少なくとも1つの可動型と、前
    記固定型に少なくとも一部がU字形に曲げられた加工部
    材を固定する手段、とを具備し、前記固定手段により前
    記加工部材のU字形に曲げられた互いに平行な部分の一
    方が、前記固定型の加工面と当接するように固定され、
    前記固定型と前記可動型の加工面のいずれか一方が、前
    記加工部材のU字形に曲げられた互いに平行な部分と平
    行な平面であり、他方は、前記加工部材のU字形曲がり
    先端部と当接する部分が傾斜面であり、その他の部分が
    前記平面と平行面であり、前記傾斜面と前記平行面は鈍
    角を成すことを特徴とする180゜密着曲げ加工装置。
JP28058090A 1990-10-20 1990-10-20 180°密着曲げ加工装置 Expired - Fee Related JP2639203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28058090A JP2639203B2 (ja) 1990-10-20 1990-10-20 180°密着曲げ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28058090A JP2639203B2 (ja) 1990-10-20 1990-10-20 180°密着曲げ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04158930A JPH04158930A (ja) 1992-06-02
JP2639203B2 true JP2639203B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=17627020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28058090A Expired - Fee Related JP2639203B2 (ja) 1990-10-20 1990-10-20 180°密着曲げ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2639203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4496707B2 (ja) * 2003-03-03 2010-07-07 Jfeスチール株式会社 Uプレス工具及びuoe鋼管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04158930A (ja) 1992-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100236867B1 (ko) 신장 제어식 성형 기구와 금속 블랭크 성형 방법
RU2447960C2 (ru) Способ загибания кромочных полос формуемого в шлицевую трубу листа и загибочный пресс для осуществления этого способа
JP2004181502A (ja) 形状凍結性に優れたプレス加工方法およびそれに用いる加工工具
US11813659B2 (en) Press forming method and press forming apparatus for automotive outer panel
GB1489257A (en) Precision bending of metals
JP2639203B2 (ja) 180°密着曲げ加工装置
JP3572950B2 (ja) プレス成形方法およびその装置
US6782729B2 (en) Tool clamping device for shaping tool, especially for a press brake
JP4622591B2 (ja) プレス加工用パンチ
JP4158028B2 (ja) 金属板のプレス加工工具および加工方法
JP3862016B2 (ja) 形状凍結性に優れたプレス加工方法
SU1719126A1 (ru) Штамп дл гибки и плющени краев листовых заготовок
CN114502296A (zh) 汽车用外板面板的冲压成形方法及冲压成形装置
JPH0114349Y2 (ja)
JPH054165B2 (ja)
RU2216426C2 (ru) Способ и устройство для обработки заготовки
JP4461843B2 (ja) スプリングバックの少ない金属板の加工方法
JPS5928412B2 (ja) 管、形材等の工作物を曲げるための工具
JP3410606B2 (ja) プレス加工装置およびその成形品
US20240157426A1 (en) Method and apparatus for forming sheet metal
JPS5939423A (ja) 引張曲げ加工方法
JPH0618653Y2 (ja) プレス型構造
JP2001239329A (ja) 液圧成形方法および液圧成形型
US20050103079A1 (en) Method and apparatus for forming flange corners
CN116390821A (zh) 汽车用外板面板的冲压成型方法及冲压成型装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees