JP2636851B2 - テレビジョン信号の高能率符号化装置 - Google Patents

テレビジョン信号の高能率符号化装置

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JP2636851B2
JP2636851B2 JP18325687A JP18325687A JP2636851B2 JP 2636851 B2 JP2636851 B2 JP 2636851B2 JP 18325687 A JP18325687 A JP 18325687A JP 18325687 A JP18325687 A JP 18325687A JP 2636851 B2 JP2636851 B2 JP 2636851B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ディジタル信号に標本化されたテレビジョ
ン信号を、伝送時あるいはVTRなどへの記録・再生時に
信号処理するにあたって、原信号をフィールド内にて完
結する処理によって、かかるテレビジョン信号の高能率
符号化を行うテレビジョン信号の高能率符号化装置に関
するものである。
[従来の技術] テレビジョン信号の高能率符号化を行うにあたり、従
来は、たとえばフィールド/フレーム間の画像の相関を
利用して高圧縮率を達成しようとする方式のように、符
号化時の圧縮率の低減を図ってきた。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来は、圧縮率の低減のみを主として追求し
てきたきらいがある。そのため、符号化あるいは復号化
のための装置が大型化したり、あるいは、符号化テレビ
ジョン信号をVTRなどで記録・再生・編集するにあたっ
て、その取扱いが困難となる等の問題が発生していた。
具体例として、フィールド/フレーム間の画像の相関
を利用して高圧縮率を達成しようとする方式について検
討すると、大容量の画像メモリに加えて、フィールド/
フレーム間の動き量や動きベクトルを抽出し、かつその
情報に基いて原画像を復元するための複雑で大規模な回
路系が必要となる。
さらに、フィールド/フレーム相関によって圧縮され
た信号から原信号のフィールド/フレームを復元するた
めには、過去数フィールド/フレーム分の情報が必要で
あり、その結果、VTRでの編集,スイッチング等によっ
てあるフィールド/フレームにおいて信号を切断する
と、そのカット点直後の画像には復元不可能な画質劣化
が発生してしまう。
このような高率の圧縮方式は、伝送路の使用コストの
低減には寄与するものの、符号化・復号化装置の大規模
および高コスト化を招来し、可搬形の小型VTR等の単体
機器に使用するのには適さない。
そこで、本発明の目的は、従来のテレビジョン信号の
符号化における問題点を解決し、テレビジョン信号を画
像として見たときの最小単位である1フィールドの内に
おいて、符号化・復号化処理が完了するようにしたテレ
ビジョン信号の高能率符号化装置を提供することにあ
る。
すなわち、本発明の目的は、高率の圧縮率をいたずら
に追求するのではなく、0.5以下程度の比較的軽率の圧
縮率ながらも、1フィールド内で符号化・復号化処理が
完結する処理装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、標本化されたテ
レビジョン信号の高能率符号化を行うにあたり、前記テ
レビジョン信号を入力し、該テレビジョン信号の1フィ
ールドに関して、飛越走査のために欠落している走査線
を同一フィールド内の直前の走査線により置き換えて類
似的に1フレームとした信号を生成する信号生成手段
と、該信号生成手段から出力する前記テレビジョン信号
の1フレームに対して斜め高域の空間周波数成分を除去
する特性を有する2次元低域通過フィルタと、該2次元
低域通過フィルタの出力に対して水平方向の標本化周波
数変換を行う周波数変換手段と、該周波数変換手段から
出力する周波数変換信号に対してフィールド内における
ラインオフセットを与えてサブサンプルを行い、その結
果得られるサブサンプル信号を符号化出力として出力す
るサブサンプラとを具備することを特徴とする。
[作 用] 本発明では、ディジタル化されたテレビジョン信号の
高能率符号化を行うにあたり、標本化周波数の周波数変
換を行った上で、フィールド内サブサンプルを行い、か
つ、削除した標本点の値を復号器側にて精度よく復元す
るための画像の局所的性質を抽出し、結果として、原入
力テレビジョン信号のデータレートの1/2程度に圧縮す
る。
本発明では、テレビジョン信号の1フィールド内で符
号化・復号化の処理が完結するので、大容量のフィール
ド/フレームメモリ,動き検出のための複雑なロジック
等が不要となり、簡易で小規模な回路系によって、低コ
ストで、かつ小型軽量なハードウエアで符号化方式を実
現できる。しかもまた、VTRなどでこの処理を行った信
号についての編集をフィールド単位で自由に行うことが
できる。
したがって、記録すべき信号の符号量が減少するので
ディジタルVTRの記録時間を拡大し、しかも複雑なアル
ゴリズムを用いないですむので、高画質の維持も可能で
ある。
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
実施例1 入力信号として、2:1にインターレース化されたテレ
ビジョン信号であって、その最高周波数をfh,標本化周
波数fs,1フレームの水平方向の有効画素数をNH,垂直方
向の有効ライン数をNV,レベル方向の量子化を8ビッ
ト,フレーム周波数を30HZとした信号を例にとる。
この信号について、フィールド単位で見たときのμ−
ν空間における空間周波数の分布の様子を第2図に示
す。
実施例1では、次の2段階で符号化を行う。
(I)垂直折返しを許容する斜め成分除去空間低域通過
フィルタを、フィールドに対して行う。すなわち、当該
低域通過フィルタのH方向のしゃ断周波数をfh,V方向の
しゃ断周波数をNV/2とする(第3図参照)。この低域通
過フィルタが正しく動作するためには、V方向の標本化
間隔は1/NV以下でなければならないが、フィールド単位
の画像では、その間隔は2/NVとなり、低域通過フィルタ
の出力に垂直折返しが混入してしまう。しかるに、第2
図に示すごとく、そもそもインターレーステレビジョン
信号のフィールド画像自身に垂直折返しが存在している
から、これは問題ではない。むしろ、その折返しをその
まま伝送することが重要である。
上述の低域通過フィルタをFIR型フィルタで構成し、
このインパルス応答をhn,mとする(但し、n=−N+
1,…,0,N−1,m=−M+1,…,0,M−1)。この低域通過
フィルタに対して、Pk,lを各画素とするフレーム画像
を入力し、出力画素をQk,lとすれば、次の式が成り立
つ。
但し、k(k=0,1,…,NV−1)は画面上の走査線番号 l(l=0,1,…,NH−1)は横方向の画素番号 しかるに、本発明は、フィールド内完結処理をその目
的とするのであるから、(1)式を直接に適用するわけ
ではない。1フレームの画素Pk,lは、 として、偶数フィールドと奇数フィールドとに分類され
る。そこで、(1)式におけるPk+n,l+mを次のよ
うに変換する。すなわち、(1)式の畳込みの中心画素
k,lの属するフィールド番号(k mod2)に注目し、 k:偶数(偶数フィールド)のとき k:奇数(奇数フィールド)のとき とする。その結果、出力画素をQとすると、(1)式
は次の通りに変換される。
言いかえれば、1走査線毎に走査線が欠損しているフ
ィールド内において、その欠損走査線を、1つ直前の走
査線で置き換え、当該フレームを想定した2次元低域通
過フィルタを作用させることを意味する。(4)式の出
力画像Qの空間周波数分布を第4図に示す。
(II)第4図に示す画像の空間周波数分布においては、
ν方向に周期NV/2の凹凸が存在する。そこで、空間標本
構造の変換を行って、凹凸同志のすき間を埋めることに
よって、実効的な伝送帯域の圧縮、すなわち伝送ビット
レートの低減を行う。この処理を「垂直くし型圧縮」と
呼ぶことにする。この手順は、次の通りである。
まず、「垂直くし型圧縮」されたフィールド画像の空
間周波数分布を第6図に示す。第6図において、折返し
キャリアの中心は、(±3/2fh,±NV/4)に位置する。第
4図の分布から第6図の分布を得るのに先立って、H方
向の標本化間隔を1/NHから1/3fhに、標本化周波数変換
を行う。その結果、第5図のごとき周波数分布となる。
これは、よく知られているように、NVと3fhを最大公倍
数とする標本化周波数でオーバーサンプルし、しかる後
に、標本化周波数3fhでH方向にサブサンプルすること
が得られる。このサンプル時の、折返し除去フィルタを
通った出力を、フィールド内オフセットサブサンプル
(ライン間オフセットサブサンプル)することによっ
て、第6図の空間周波数分布を得る。この過程を第7図
(A)〜(C)に順次に示す。
この結果、第6図の垂直くし型圧縮信号のビットレー
トBCは、 となる。原信号のビットレートBIは、 であるから、圧縮率γは、 となる。NTSCのサブキャリアfsの4倍で標本化された白
黒信号においては、Nh(1Hあたりの標本点の数)は91
0、同信号の最高周波数を4.2MHZとして、fh≒267となる
から、γ=0.44となる。
次に、圧縮信号の復元は、前述の2次元低域通過フィ
ルタでくし状折返しの除去を行った後に、圧縮処理とは
逆の3fh→NhなるH方向の標本化周波数変換を行うこと
で実現できる。
上述の圧縮処理を行う符号化装置の構成の一実施例を
第1図に示す。
第1図において、前述の量子化された入力信号V1は、
2次元低域通過フィルタ2DLPFに入力される。この2次
元低域通過フィルタは、(4)式におけるN=2を想定
したものであり、ここで、H1,H2は、各々、容量NHバイ
トの1ライン遅延メモリ、ωhiは、hi,j(j=−M+
1,…,0,…,M−1)を係数とする(2M−1)次のFIR型一
次元フィルタである。ADRは一次元フィルタωh0〜ωh2
からの8ビットの5入力の加算器である。
この加算器ADRからの出力を、周波数変換器DDによ
り、1Hあたり3fhのレートの画素列に圧縮する。その周
波数変換出力VFCをサブサンプラSSに供給して、このサ
ブサンプラSSによって、ライン間オフセットサブサンプ
ルを行う。
サブサンプラSSの再標本化周波数は3/2fhであり、前
述の画面上の走査線番号kに対して、k mod4が0,1の
ときを基準位相とし、k mod4が2,3のときに半周期遅
れているものとすれば、第7図に示すように、周期3/2f
hのサブサンプル信号VCが得られる。
実施例2 実施例1においては、垂直くし型圧縮を、原信号と折
返し信号のスペクトラムが重なることのないようにして
行っている。しかるに、一層高い圧縮率を確保するため
には、折返し部分の為信号を除去する手段を併用しつ
つ、より高率の標本化周波数変換を行う。この場合の本
発明実施例について述べる。
第8図は第4図の画像の標本化構造(横:1/NH,縦:2/N
Vの正方形)を、ラインオフセット形サブサンプル構造
(横周期:1/NHC,縦周期:4/NVのクインカンクス)への標
本化構造の変換を行った結果、折返しが発生している例
である。図中の斜線部分が発生している折返しを示して
いる。この場合には、言うまでもなくNHC<3/2fhであ
る。
第2図の圧縮信号を、前述の実施例1の復元方式で再
生した画像には、(a)細かい縦じま,(b)中程度の
細かさの横じま,(c)左方向の細かい斜めじま,
(d)右方向の細かい斜めじまの4通りの部分について
折返しによる為信号が発生することになる。ここで注目
すべきことは、このような偽信号の発生が、上述した
(a)〜(d)の性質を持つ画像部分であることが、あ
らかじめ、分っていることである。すなわち、符号時に
おいて、画像の上述の性質を持つ局所部分を検出し、そ
の位置と性質の種別を示す情報とを伝送し、復号側でそ
れらの情報に基き、各性質に最適な補間フィルタを用い
て、偽信号の除法を行う方式が考えられる。このような
方式に基づく本発明の実施例2の符号器の構成例を第9
図に、同復号器の構成例を第10図に示す。
第9図において、入力信号VIは、実施例1と同等の2
次元低域通過フィルタ2DLPFによって、垂直くし型の空
間周波数分布に変換された後、水平方向の標本化周波数
変換器DD1によって、NHから2NHCのレートの画素列の周
波数変換信号VFCが得られる。次に、この周波数変換信
号VFCをラインオフセットサブサンプラSSに供給して、1
/2のレートの画素列にサブサンプルする。このサブサン
プラSSは、再標本化周波数がNHCである点を除き、第1
図示のサブサンプラSSと同等のものとする。
このサブサンプラSSからの出力信号VC中に存在する偽
信号の検出は、この実施例においては、IF0,IFa,IFb,IF
c,IFdの5通りの補間フィルタの出力値と、サブサンプ
ラSSに入力する前の信号の値(すなわち、サブサンプル
で欠落する前の真値)とを画素毎に比較し、その差の絶
対値を最も少なくする補間フィルタのインデックス(0,
a,b,c,d)を指定することによって行われる。
言いかえると、このようにして指定された補間フィル
タIFのインデックスが0以外のものに対応する画素は、
それぞれ、上述の(a),(b),(c),(d)のい
ずれかの性質を持つものと見なす。これらの補間フィル
タIF0〜IFdは、第7図(C)のxの位置の補間値を5通
りの方法で算出するのであるが、補間フィルタIFaは同
一フィールド内における上下方向の画素の値に大きな荷
重値を掛けて補間値を求め、補間フィルタIFbは左右の
方向に、補間フィルタIFcは左斜め方向に、補間フィル
タIFdは右斜め方向に、各々、大きな荷重値を掛けて加
算した値を、当該欠落点の補間値とする。補間フィルタ
IF0は前述の2次元低域通過フィルタとほぼ同等の特性
であって、第8図における偽信号の含まれていない(斜
線部分ではなく、原点中心の近傍に相当する空間周波数
特性を有する)欠落画素を、最も良く補間することにな
る。
さらに第9図において、ABi(i=1,2,3,4,5)は、そ
れぞれ、補間フィルタIF0,IFa,IFb,IFc,IFdの補間出力
と、サブサンプラSSに入力する前の信号VFCとの画素毎
レベル差の絶対値の検出器、MDETはこれら5通りの絶対
値の中の最小値の検出器である。最小検出器MDETの出力
IXは、前述の補間フィルタIFのインデックス値(0,a,b,
c,d)の5通りの値を取り得る。
このようにして、第7図(C)に×印で示した欠落点
毎に、lng25ビットの情報IXが得られる。この情報IXと
サブサンプラSSの出力VCとをマルチプレクサMPXで混合
し、出力伝送信号とする。本実施例の混合法の一例
としては、水平ブランキング,垂直ブランキング等の空
白期間中にIXを伝送することが考えられる。
第10図は、第9図で得られた出力伝送信号の復号
化装置の構成の一例を示す。ここで、DMPXは、入力され
た伝送信号から、上述した補間フィルタIFのインデ
ックス情報IXと、画素値VCとを分離するデマルチプレク
サである。IF0,IFa,IFb,IFc,IFdは第9図の場合と同等
の補間フィルタである。SELは、各補間フィルタIF0,IFa
〜IFdの各出力を、インデックス情報IXに基いて選別す
るセレクタである。DD2は、第9図における水平方向の
標本化周波数変換器DD1とは逆の周波数変換を行う周波
数変換器であって、標本化周波数を2NHCからNHに変換
し、出力復元信号を得る。
実施例3 実施例2においては、欠落画素毎にインデックス情報
IXとしてlog25ビット≒2.3ビットの情報を付加してい
た。実施例2におけるデータ圧縮率γは、補間フィル
タIFの個数をnIFとして となるから、nIF=5のとき、伝送符号の29%近くが補
間フィルタIFのインデックス情報となる。
このように、インデックス情報IXの比率がかなり大き
いのは、言うまでもなく、インデックス情報IXを欠落画
素毎に付加しているためである。
ところで、前述の分類による画像の局所的性質
(a),(b),(c),(d)を、各々に対応付けた
補間フィルタIFa,IFb,IFc,IFdの性質に基いて表現し直
すと、定性的には次の通りである。
(a′)縦方向に相関が強い。
(b′)横方向に相関が強い。
(c′)左斜め方向に相関が強い。
(d′)右斜め方向に相関が強い。
そもそも、(a′),(b′),(c′),(d′)
の局所的性質が、画素毎にランダムに分布しているとは
考えられない。すなわち、各性質は近傍集中性を有する
と考えられるので、1フィールド分のインデックス情報
IXの分布を適当な大きさと形状のブロックに分割する。
1ブロックあたりのIXの個数をnix,1フィールドのブロ
ックの数をNBとすれば、1フィールドあたりのIXの情報
量(ビット)IXFは、 で与えられる。また、1フィールドあたりに発生し得る
ブロックの種類の数MBは MB=nIF n (10) となる。そこで、1フィールド中のインデックス情報IX
のブロックの種類を限定して(その数をとする)、
様々の種類のブロックを代表する代表元とし、IXの伝送
情報の低減を図ることにする。その結果、1フィールド
あたりのIXの情報量は、 INF=log2 (ビット) (11) に低減される。
個の代表元の選び方の一例においては、多くのサ
ンプル画像から上述のIXを抽出し、それを1フィールド
あたりにnix個のIXを含むブロックに分割して、各種ブ
ロックの発生頻度によるヒストグラムを作成し、上位
個のブロックをその代表元とする。
さて、符号器側において検出された任意のあるIXのブ
ロックを、上述の代表元ブロック個の中の特定の1
つに同定する手段の一例について述べる。
任意のIXブロックは、nix次元のベクトルであり、そ
のベクトルの各成分は、nF通りの値を取り得る。
各成分は、実施例2では5通りであるから、5通りの
値同志の間の[近似度」として25通りの値があり得る。
検出された任意のブロックベクトルを V=(x1,…,xn) (12) 代表元ベクトルを =(a1,…,an) (13) とする。但し、i=1,…,で、xj,ajはnIF通りの値
を取り得る。各成分の2つの値x,y同志の近似度を与え
る関数をf(x,y)として、Vととの距離‖V−
‖を として求める。また、 f(x,x)=0 ∞>f(x,y)≧1 (15) とすると、任意のベクトルVに対して、(14)式を最小
とするを、その同定すべきベクトルと定める。
実施例1において述べた4fscサンプリングのNTSC白黒
信号に対して、標本化周波数変換の圧縮率を3から2に
し(NHC/NH=1/3)、さらに、実施例2で述べた5通り
の補間フィルタIF0,IFa〜IFdを用い、これら補間フィル
タの識別コードIXの水平方向4つを1つのブロックとす
れば、nix=4であり、かつnIF=5であるから、ブロッ
クの種類の数MBは、(10)式より、MB=625である。そ
こで、その中から、前述のヒストグラム算出による最大
頻度のブロックを=64個選んだとする。
この場合、本実施例3によるデータ圧縮率γであるから、この例では、 となる。
この方式による符号化器では、IXを符号する代りに、
IXのnix個からなるブロック1つ毎に、そのブロックに
ついてあらかじめ同定した代表元ブロックの識別コード
を送る。
上述の例における最適ブロック番号の検出回路の構成
例を第11図に示す。
かかるIX検出回路におけるサブサンプラSSから最小値
検出器MDETでの構成は、第9図に示した実施例2の符号
化装置と同様に構成でき、最小値検出器MDETからインデ
ックス情報IXが取り出される。このように順次に発生す
る4つのインデックス情報(3ビット)IXは、3ビット
のレジスタR1,R2,R3,R4に順次にラッチされ、1つのブ
ロックに相当する3×4=12ビットのデータがそろった
時点に、これらデータがリードオンリメモリROMにアド
レスとして転送される。このリードオンリメモリROMに
は、MB=625通りのベクトルの中から、最も近い距離の
ベクトルを抽出する表があらかじめ格納されており、レ
ジスタR1〜R4から転送されてきたアドレスの示す位置の
ベクトルを読み出す。さらに、ブロック開始信号tBと、
サブサンプルクロックに同期したシフトクロックCKS
用いて、レジスタR1〜R4においてインデックス情報IXを
順次に取り込むための順次ラッチ信号を、ラッチ信号発
生器PGENにより発生する。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明では、ディジタル化
されたテレビジョン信号の高能率符号化を行うあたり、
標本化周波数の周波数変換を行った上で、フィールド内
サブサンプルを行い、かつ、削除した標本点の値を復号
器側にて精度よく復元するための画像の局所的性質を抽
出し、結果として、原入力テレビジョン信号のデータレ
ートの1/2程度に圧縮するようにしたので、テレビジョ
ン信号の1フィールド内で符号化,復号化の処理が完結
し、したがって、大容量のフィールド/フレームメモ
リ,動き検出のための複雑なロジック等が不要となり、
簡易で小規模な回路系によって、低コストで、かつ小型
軽量なハードウエアで符号化装置を実現できる。
さらにまた、本発明は、テレビジョン信号の画像とし
ての最小単位である1フィールドのみを、その処理対象
とする符号化装置であるので、1フィールド単位での画
像の編集等を、符号化信号に対して適用することができ
る。
しかもまた、本発明では、フレームメモリ等の大記憶
容量のICメモリを使用しないので、回路系が小型になる
ばかりか、フレーム相関等を利用しないので、動画・静
止画に対して同一の特性を有し、動きのある画像に対す
る劣化を与えない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1における符号化装置の構成例
を示すブロック図、 第2図はフィールド画像の空間周波数分布を示す分布
図、 第3図は実施例1の2次元低域通過フィルタをフレーム
画像に適用したときの通過帯域の説明図、 第4図は(4)式による低域通過フィルタの出力画像の
空間周波数分布を示す分布図、 第5図は第4図の画像に水平方向に標本化周波数変換を
施したときの空間周波数分布を示す分布図、 第6図は第4図の画像に対して垂直くし型圧縮を施した
結果の空間周波数分布を示す分布図、 第7図は第4図から第6図の空間周波数分布に至るまで
の標本化構造の変化の説明図、 第8図は第4図の画像に対して、原信号への折返しの発
生を許容する垂直くし型圧縮を施した場合の空間周波数
分布を示す分布図、 第9図は実施例2における符号化装置の構成例を示すブ
ロック図、 第10図は実施例2における復号化装置の構成例を示すブ
ロック図、 第11図は実施例3における代表元ブロック番号抽出回路
の構成例を示すブロック図である。 2DLPF……2次元低域通過フィルタ、 H1,H2……1ライン遅延メモリ、 ωh0,ωh1,ωh2……FIR型一次元フィルタ、 ADR……加算器、 DD,DD1,DD2……周波数変換器、 SS……サブサンプラ、 IF0,IFa〜IFd……補間フィルタ、 AB1〜AB5……レベル差絶対値検出器、 MDET……最小値検出器、 MPX……マルチプレクサ、 DMPX……デマルチプレクサ、 SEL……セレクタ、 R1〜R4……レジスタ、 ROM……リードオンリメモリ、 PGEN……ラッチ信号発生器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標本化されたテレビジョン信号の高能率符
    号化を行うにあたり、前記テレビジョン信号を入力し、
    該テレビジョン信号の1フィールドに関して、飛越走査
    のために欠落している走査線を同一フィールド内の直前
    の走査線により置き換えて類似的に1フレームとした信
    号を生成する信号生成手段と、 該信号生成手段から出力する前記テレビジョン信号の1
    フレームに対して斜め高域の空間周波数成分を除去する
    特性を有する2次元低域通過フィルタと、 該2次元低域通過フィルタの出力に対して水平方向の標
    本化周波数変換を行う周波数変換手段と、 該周波数変換手段から出力する周波数変換信号に対して
    フィールド内におけるラインオフセットを与えてサブサ
    ンプルを行い、その結果得られるサブサンプル信号を符
    号化出力として出力するサブサンプラと を具備することを特徴とするテレビジョン信号の高能率
    符号化装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のテレビジョン
    信号の高能率符号化装置において、 前記サブサンプラから前記サブサンプル信号が供給さ
    れ、前記周波数変換信号から前記サブサンプル信号を得
    る際に欠落した画素xを復元するためのn個の補間値xi
    (i=1,…,n)を求めるn個の補間手段と、 該n個の補間手段から出力する前記n個の補間値と、前
    記周波数変換信号中の当該画素xの真値とを比較して、
    前記n個の補間手段のうちで、補間値が前記真値に最も
    近い値xjを与える補間手段の識別番号jを抽出する抽出
    手段と、 前記欠落画素xの値の代わりに、前記抽出手段により抽
    出された当該識別番号jを符号化する符号化手段と、 該符号化手段で符号化された信号を前記サブサンプル信
    号と共に伝送する伝送手段と を更に具備することを特徴とするテレビジョン信号の高
    能率符号化装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載のテレビジョン
    信号の高能率符号化装置において、 前記伝送手段は、各々の欠落画素の固有の識別番号j
    を、1フィールド内で適当な大きさと形状のブロックに
    分割し、そのブロック内に含まれる識別番号jの個数を
    Nとするとき、現われ得るブロックの全種類のnN個の中
    から、適切な代表ブロックをM個選び、前記分割された
    ブロック1つにつき、代表ブロックの識別番号k(k=
    1,…,M)を、前記サブサンプル信号と共に伝送すること
    を特徴とするテレビジョン信号の高能率符号化装置。
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