JP2635286B2 - 建築現場用仮設屋根 - Google Patents

建築現場用仮設屋根

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JP2635286B2
JP2635286B2 JP23112793A JP23112793A JP2635286B2 JP 2635286 B2 JP2635286 B2 JP 2635286B2 JP 23112793 A JP23112793 A JP 23112793A JP 23112793 A JP23112793 A JP 23112793A JP 2635286 B2 JP2635286 B2 JP 2635286B2
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悟 北山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築現場において作業環
境改善のために用いる仮設屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】各種建造物の建築現場は野外にあること
が多く、そのような野外建築現場での作業は天候の影響
を受けることが多い。例えばコンクリート打ち込み時等
において雨天のときは作業を中止しなければならない、
作業を中止しないまでも作業が困難となったり、辛くな
ったりする、日照の強いときや寒風のときは作業が辛い
等、様々の影響を受け、このため、作業の進行が遅れた
り、若年労働者の確保が難しいという問題がある。
【0003】このような問題を解決するため、最近では
建築現場を覆う仮設屋根が採用されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまで提案
され、採用されている仮設屋根は、その全体構造が複雑
であったり、大掛かりすぎたり、資材の搬入、搬出にあ
たっての屋根部分の開閉構造が複雑で、大掛かりであっ
た。屋根部分の開閉構造を例にとると、従来のものは屋
根部分の全体が、或いは該屋根部分とそれを支える数階
分の高さの支柱の全体が開閉されるため、建築階数が増
すにあわせて屋根部分を上昇させるための上昇装置の上
に屋根開閉用のレール装置を搭載しておかなくてはなら
ず、そのため該上昇装置の構造が複雑化している。数階
分の高さの支柱も一緒に上昇させなければならないとき
は上昇装置の持ち上げ力をそれだけ大きくしなければな
らない。従ってそれだけコスト高につく。
【0005】また、このような構造の複雑さ、大仕掛の
ために、使用後の分解に手間を要したり、再使用のため
の再組み立てができなかったり、できても手間を要する
という問題もある。屋根部分の開閉を屋根フレームに平
行に張り渡した複数本のワイヤに折りたたみ可能の幕部
材を吊り具にて支持し、該ワイヤに沿って幕部材を伸張
又は折りたたみすることも提案されているが、この構造
ではワイヤが邪魔になって資材等の搬入、搬出が困難で
ある。
【0006】そこで本発明は、下階から上階へ順次躯体
構築を行う建築現場に用いる仮設屋根であって、従来の
仮設屋根と比べて構造が簡素化され、最初の組み立て、
その後の建築階数増昇に伴う屋根部分の上昇、資材等の
搬入搬出のための屋根部分の開閉、その資材等の搬入搬
出、使用後の分解、再使用のための再組み立てを比較的
容易に行うことができる建築現場用仮設屋根を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の建築現場用仮設屋根は、躯体構築領域の外側に配
置、立設される継ぎ足し延長可能の複数本の上昇装置支
持ポスト、前記各上昇装置支持ポストに付設される上昇
装置、及び前記上昇装置に支持される屋根部分を含み、
前記各上昇装置は、それが付設される前記ポストに沿っ
て上昇可能であるとともに停止可能に構成されており、
前記屋根部分は、屋根部材を張設するとともに資材搬入
搬出用の開口部を形成した屋根フレームと、前記開口部
のいずれかの方向の両側縁に沿って設けたレールと、両
端部が前記レールに支持され、該レールに沿って走行可
能の複数の可動フレームと、前記開口部を実質上覆い得
る面積を有し、前記可動フレームの走行方向において所
定間隔で前記可動フレームに連結された伸張、折りたた
み可能の幕部材と、前記幕部材を伸張させ又は折りたた
んで前記開口部を閉じ又は開くように前記可動フレーム
を駆動する手段とを含んでおり、前記屋根フレームが前
記上昇装置に連結支持されていることを特徴としてい
る。
【0008】前記上昇装置としては、例えば、それが付
設される前記ポストに固定したラックに噛み合う上ピニ
オン及び下ピニオンと、前記上ピニオンを支持する上部
材と、前記下ピニオンを支持する下部材と、前記上部材
に設けた上ピニオン逆転下降防止手段と、前記下部材に
設けた下ピニオン逆転下降防止手段と、前記上下部材を
互いに連結し、伸縮できるジャッキ装置とを備えたもの
を挙げることができる。
【0009】この場合、各ピニオンの逆転下降防止手段
としては、例えば、ピニオンがラックに沿って下降する
ように回転することを防止するが上昇回転することは許
す一方向クラッチ(例えばカムクラッチ)を挙げること
ができる。また、ジャッキ装置としては、ピストンロッ
ドがシリンダに出没できる油圧又は空圧作動のピストン
シリンダ装置、ネジ機構を利用したスクリュージャッキ
等が考えられる。
【0010】前記上昇装置支持ポストは継ぎ足して上方
へ延長できるもので、適当な強度があるものであればよ
いが、例えば入手、利用し易いものとして、資材の搬入
等のための汎用機であるエレベータのポストを利用でき
る。前記屋根部分の開口部を開閉する幕部材は屋根フレ
ームに連結されることなく、可動フレームのみに連結支
持されてもよく、また、その一部、例えば可動フレーム
走行方向におけるいずれかの端部が直接又は他の部材を
介して屋根フレームに連結されてもよい。いずれにして
も、可動フレームの駆動により前記開口部を閉じ又は開
けるように伸張又は折りたたみされるように支持する。
【0011】幕部材としては、防雨性等の耐候性のある
ものがよい。また、透光性のあるものが望ましい。ま
た、難燃処理を施したものが望ましい。代表例としてテ
ント等に使用されている透光性、耐候性のあるキャンバ
ス布で構成すること、或いはさらに、これに難燃処理を
施したもので構成すること等が考えられる。
【0012】
【作用】本発明仮設屋根は、下階から上階へ順次躯体構
築を行う建築現場に組み立てられ、使用される。躯体構
築領域の外側に配置、立設されるポストに上昇装置が取
り付けられる。一方、別途準備された屋根部分の屋根フ
レームが上昇装置に連結支持される。この状態で各上昇
装置を同期上昇させることで屋根部分を所定位置まで所
定姿勢で上昇させることができる。
【0013】建築階数が増昇するにつれ、必要に応じ、
前記各ポストに新たなポスト又はポスト部材が継ぎ足し
延長され、屋根部分がさらに高い所定位置へ持ち上げら
れる。屋根上方からの資材等の搬入搬出にあたっては、
屋根部分における開口部の可動フレームがその駆動手段
により走行せしめられ、開口部を覆っている幕部材が折
りたたまれる。かくして、該開口部を開けることがで
き、ここを通して資材等の搬入、搬出を行える。搬入、
搬出が終了すると可動フレームを駆動して幕部材を伸張
させることで閉じることができる。
【0014】前記上昇装置がポストに設けたラックに噛
み合う上下ピニオン、それらを支持する上下部材、各部
材に設けたピニオンの逆転下降防止手段及び上下部材を
連結する伸縮可能のジャッキ装置を含むものを採用する
ときは、該ジャッキが伸張すると、下ピニオンの逆転下
降が防止され、従って下部材はその位置で停止したまま
上部材についてはそのピニオンが自由に正転上昇でき、
従って上部材がポストに沿って押し上げられる。逆にジ
ャッキを収縮させると、上ピニオンの逆転下降が防止さ
れ、従って上部材はその位置で停止したまま、下部材に
ついてはそのピニオンが自由に正転上昇でき、従って下
部材がポストに沿って引き上げられる。かくして、上昇
装置全体が上昇し、屋根部分は間欠的に上昇せしめられ
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面参照して説明す
る。図1は1実施例の平面図、図2は屋根部分3におけ
る屋根フレーム開口部32の開閉機構4の正面図、図3
は屋根部分3を支持し、持ち上げる上昇装置2とその支
持ポスト1の正面図である。図4は屋根部分開閉機構4
における可動フレーム42、43・・・・の走行機構の
説明図、図5は屋根部分開閉機構4の平面図である。図
6中、図(A)は上昇装置2及びその支持ポスト1を仮
設屋根全体の正面側から見た図であり、図(B)は一方
の側面側から見た図である。
【0016】図示の仮設屋根は躯体A(図3参照)の構
築領域の両外側に、仮設屋根正面側から見て(図1中矢
印X方向から見て)左右で対をなすように配置立設され
た合計5対の上昇装置支持ポスト1と1・・・・と、各
支持ポスト1に取り付けられた上昇装置2と、屋根部分
3とを含んでいる。各支持ポスト1は、図3、図6に示
すように、高さ1.6m程度のポスト部材11を順次連
結して構成したものであり、一番下のポスト部材11
は、図3に示すように、地盤L上に形成した基礎12
に、図示しないアンカーボルトで固定されている。各ポ
スト部材11は平面から見ると正方形の各隅に配置した
状態の円形パイプ111を横及び斜め部材で連結したも
のである。このポスト部材11は建築現場において広く
使用されている汎用機である人荷エレベータ(株式会社
サノヤスヒシノ明昌製 HSL−750EII)のポスト
部材を採用したもので、容易に継ぎ足し連結でき、分解
も容易なものである。
【0017】各上昇装置2は、図6にその詳細を示すよ
うに、前記ポスト1における各ポスト部材11の躯体構
築領域に向いた面の中央部に縦方向に固定したラック部
材211を上下に連続してなるラック21に噛み合う一
対の上ピニオン22、221及び一対の下ピニオン2
3、231と、上ピニオン22、221を支持する上部
材24と、下ピニオン23、231を支持する下部材2
5と、上下部材24、25を連結するスクリュージャッ
キ装置26とを含んでいる。
【0018】ラック21はその左右面に多数の孔212
を等間隔で備えており、一対の上ピニオン及び一対の下
ピニオンのそれぞれはこのラックを挟むように該ラック
に左右から臨み、前記ラック孔212に噛み合ってい
る。上ピニオン22、221は上部材24に、下ピニオ
ン23、231は下部材25にそれぞれ回転可能に支持
されている。また、上ピニオン22に対してカムクラッ
チ22aが、下ピニオン23に対してはカムクラッチ2
3aが設けられている。なお、ピニオン221、231
は必ずしも要しない。
【0019】カムクラッチ22aはピニオン22が上方
へ転動することを許すが、逆転下降転動を禁じるクラッ
チであり、カムクラッチ23aも同様に、ピニオン23
が上方へ転動することを許すが、逆転下降転動を禁じる
ものである。なお、これらクラッチは、必要に応じ、下
降転動を許すためのクラッチ解除操作部も備えている。
【0020】ジャッキ装置26は、上部材24に支持さ
れた電動モータ261、モータ261のシャフトにユニ
バーサルジョイント262を介して連結された雌ネジシ
リンダ263、シリンダ263に螺合された雄ネジロッ
ド264を含み、ロッド264の下端はユニバーサルジ
ョイント265を介して下部材25に連結されている。
【0021】上部材24は、ポスト部材11の躯体構築
側にある左右のパイプ111、111に両外側、背後、
前側からそれぞれ当接して抱き、且つ、該パイプに沿っ
て転動可能である複数の案内輪27・・・・、271・
・・・を備えており、この構成によって上部材24はポ
スト1に沿い上昇できる状態となっている。下部材25
についても同様で、ポスト部材11の躯体構築側にある
左右のパイプ111、111に両外側、背後及び前側か
らそれぞれ当接して抱き、且つ、該パイプに沿って転動
可能である複数の案内輪28・・・・を備えており、こ
の構成によって下部材25はポスト1に沿い上昇できる
状態とされている。なお、各案内輪27、271、28
はその周面中央部が中凹みに形成されており、その部分
がパイプ111に外嵌当接し、パイプ111から外れな
いようになっている。これら案内輪は必要に応じその数
を増減することができる。
【0022】また、上部材24はその上端部に後述する
屋根フレーム31の側縁部311をピン連結にて支持す
る台部分29を備えている。屋根部分3は屋根フレーム
31を含み、該フレーム31は図1に示すように、複数
のフレームユニットU1、U2、U3、U4を棟方向に
分離可能に連接して形成してある。屋根部分3の棟方向
の長さを延長したいときは同様のユニットを継ぎ足せば
よく、短縮したいときは、1又は2以上のユニットを端
から順次外し取ればよい。
【0023】各ユニットは正面側から見て屋根形勾配の
ついたメイントラスフレーム33と、それに後方へ向け
分離可能に接続した棟部材34と、その両側の平面から
見て長方形状の固定フレーム部35、35を含んでお
り、棟部材34と各固定フレーム部35との間は開口部
32とされている。すなわち、棟部材34に沿ってその
両外側に開口部32、32が形成され、各開口部32に
連続してその外側に固定フレーム部35が形成されてい
る。棟部材34はそれに立設された棟カバー36を含ん
でいる。
【0024】メイントラスフレーム33は各ユニットの
正面側(前側)端に設けられている。ユニットU2はそ
の正面側(前側)のメイントラスフレーム33がユニッ
トU1の棟部材34の後端及び両固定フレーム部35、
35の後端に分離可能に接続され、棟カバー36、36
も互いに分離可能に接続される等してユニットU1に接
続されている。同様にしてユニットU2にユニットU3
が、ユニットU3にユニットU4が連接されている。最
後のユニットU4の後端にもメイントラスフレーム33
が分離可能に接続される。
【0025】かくして、図1に示す屋根部分には合計八
つの開口部32が形成されている。各固定フレーム部3
5の下面には耐候性のある透光性の難燃処理を施したキ
ャンバス布からなる幕部材351を張設してある。な
お、幕部材351に代えて板状体等の屋根部材も採用で
きる。なお、屋根部分3の横幅寸法A(図1参照)は、
構築躯体の大きさ等にあわせて変更できる。その変更
は、各メイントラスフレーム33の、前記開口部32か
ら外れた部分(本例では各端部)の一部310(図1、
図3参照)を継手310a、310aを分解して外し、
より長い又は短い部材に変更するとともに、その変更に
あわせて、各固定フレーム部35もその横幅B(図1参
照)がより長い又は短いものに変更すればよい。
【0026】前記各開口部32には開閉機構4を設けて
ある。各開閉機構4は、図4及び図5に示すように、開
口部32の棟方向の両側縁に沿って設けた一対の断面コ
の字形状のレール41、41、これらレールに両端部を
支持された可動フレーム42と複数の可動フレーム43
・・・・を含んでいる。一方のレール41は棟部材34
に、他方のレール41は固定フレーム部35の側縁部に
それぞれ支持されている。
【0027】各可動フレーム42、43はレール41に
対し直角に、棟部材34から固定フレーム部35の方へ
延びており、棟部材34側の端部はレール41に嵌合し
て転動する車輪a及びレール41の背面に当接して転動
する横揺れ防止用車輪bを備えており、固定フレーム部
35側の端部はレール41に嵌合して転動する、脱落防
止用フランジc1付きの車輪cを備えている。
【0028】各開閉機構4は、さらに、開口部32を実
質上覆い得る面積の幕部材44を備えており、この幕部
材44は耐候性を有し、透光性のある、難燃処理を施し
たキャンバス布からなっており、前記可動フレーム4
2、43・・・・の上面に取外し可能に連結されるとと
もに、仮設屋根正面側(前側)の端部が可動フレーム4
3と平行な横部材45を介して屋根フレームユニットに
取外し可能に連結されている。
【0029】前記可動フレーム42、43・・・・は開
口部32を閉じるときには図5の左側に示すように開口
部32に対し略等間隔で配置され、この状態のとき、幕
部材44は開口部32を全面的に覆うように伸張され
る。開口部32を開けるときは図5の右側に示すように
可動フレーム42が仮設屋根正面側の方向(Y方向)へ
駆動されることで他の可動フレーム43・・・・も同方
向に押され、幕部材44が折りたたまれる。かくして、
開口部32が開けられる。
【0030】各開閉機構4は、さらに、可動フレームの
駆動装置40を備えている。この駆動装置40は、一つ
の開口部32に対し仮設屋根正面側(前側)の端部で棟
部材34の近くに配置した、電動モータ内蔵の駆動回転
されるワイヤ巻回駆動ドラム401、該ドラム401に
軸棒402にて接続され、従動回転する反対側のワイヤ
巻回ドラム403、駆動ドラム401に対向して開口部
32の後端側に上下に高さをずらせて配置された水平配
置滑車404、405、これらの横に配置され、レール
41に対し略直角方向に位置調節可能のワイヤ張設用の
垂直配置滑車406、前記従動ドラム403に対向して
開口部32の後端側に同様に配置された水平配置滑車4
04、405及びワイヤ張設用の垂直配置滑車406、
さらに、一組の駆動ドラム401、滑車404、40
5、406及びもう一組の従動ドラム403、滑車40
4、405、406のそれぞれに巻き掛けたワイヤ40
7を備えており、各ワイヤはドラム401(403)か
ら上側水平滑車404にわたされた部分が可動フレーム
42上のブロック421に連結されている。フレーム4
2は側面から見ると逆三角形に頑丈に形成されている。
【0031】以上説明した駆動ドラム401、これに対
応する滑車404、405、406は棟カバー36を介
して棟部材34に分離可能に支持されており、従動ドラ
ム403、これに対応する滑車404、405、406
は固定フレーム部35に分離可能に支持されている。か
くして、駆動ドラム401を正転、逆転させることで一
対のワイヤ407、407を動かし、可動フレーム42
を開方向に、又は閉方向に駆動することができる。
【0032】開口部32が開かれたときの本例での寸法
は、図1に示すように奥行きW1≒5.7m、間口W2
≒5mである。なお、図面には示していないが、幕部材
44を伸張するとき、その破損や早期の劣化を防止する
ために、開位置における可動フレーム間隔に相当する補
強ワイヤを隣合う可動フレーム間に渡し連結してある。
【0033】以上説明した仮設屋根は、下階から上階へ
順次躯体構築を行う建築現場に組み立て使用される。躯
体A構築領域の外側に配置、立設された複数対のポスト
1・・・・のそれぞれに上昇装置2が取り付けられる。
一方、別途準備された屋根部分3の屋根フレーム31が
上昇装置2に分解可能にピン連結され、支持される。こ
の連結はメイントラスフレーム33の側縁部で行われる
が、ユニットU1、U4では固定フレーム部35の側縁
部でも連結されている。この状態で各上昇装置2を、図
示しない、しかし別途準備した同期駆動のための電気系
制御回路を用いて同期上昇させることで屋根部分3を所
定位置まで所定姿勢で上昇させることができる。かくし
て仮設屋根のもとで快適に作業を行える。
【0034】建築階数が増昇するにつれ、必要に応じ、
前記各ポスト1に新たなポスト部材11が継ぎ足し延長
され、屋根部分がさらに高い所定位置へ持ち上げられ
る。屋根上方からの資材等の搬入搬出にあたっては、屋
根部分3における開口部32の可動フレーム42、43
・・・がその駆動装置40により走行せしめられ、開口
部を覆っている幕部材44が折りたたまれる。かくし
て、開口部32を全面的に開けることができ、ワイヤ等
に邪魔されることなく、ここを通して資材等の搬入、搬
出を容易に行える。搬入、搬出が終了すると可動フレー
ム42、43・・・を駆動して幕部材44を伸張させる
ことで簡単に閉じることができる。
【0035】屋根部分持ち上げにあたり、上昇装置2
は、次のように動作する。すなわち、そのスクリュージ
ャッキ装置26の雌ネジシリンダ263がモータ261
にて正転されることで、このシリンダ内からネジロッド
264が押し出され、かくしてカムクラッチ23aにて
下ピニオン23の逆転下降が防止され、従って下部材2
5はその位置で停止したまま上部材24についてはその
ピニオン22が自由に正転上昇でき、従って上部材24
がポスト1に沿ってジャッキ伸縮量の範囲内で一定距離
押し上げられる。逆にジャッキ26をモータ261の逆
転にて収縮させると、カムクラッチ22aにて上ピニオ
ン22の逆転下降が防止され、従って上部材24はその
位置で停止したまま、下部材25についてはそのピニオ
ン23が自由に正転上昇でき、従って下部材25がポス
ト1に沿ってジャッキ伸縮量の範囲内で一定距離引き上
げられる。各上昇装置2に同じ方向に一斉にこの動作を
同期して繰り返し行わせることですべての上昇装置2全
体が同距離ずつ上昇し、屋根部分3は間欠的に所定の姿
勢で所定位置まで上昇せしめられる。モータ261を停
止させると、上昇装置2はその位置に停止し、屋根部分
3もその位置に停止する。
【0036】なお、屋根部分3の持ち上げによりポスト
部材11が継ぎ足され、ポスト1の背が高くなっていく
が、その姿勢を正しいものに維持するため、既に構築し
た躯体A部分とポスト1とを例えば図3に示すように、
ターンバックルT等の長さ調節可能の支持手段で連結し
てもよい。以上説明した仮設屋根は、下階から上階へ順
次躯体を構築する建設現場の仮設屋根として利用でき、
屋根部分3の開閉機構4が屋根フレーム31に設けられ
ていて屋根部分3の開口部開閉にあたり屋根部分全体を
動かす必要がなく、該開閉機構4の部分のみで開閉でき
る等全体構造が簡素化されているとともに多くの部分を
市販品を利用して構成することができるので安価に済
み、また、建設現場で通常使用されるクレーン等の補助
装置を使用する等して容易に組み立て、分解することも
でき、さらに、屋根部分の開閉機構4により開かれる開
口部32はその全面が障害物無く開かれるので資材等の
搬入搬出もその開口部を通して容易に行うことができ、
また、分解したあと、容易に再組み立てして再利用する
こともできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、下
階から上階へ順次躯体構築を行う建築現場に用いる仮設
屋根であって、従来の仮設屋根と比べて構造が簡素化さ
れ、最初の組み立て、その後の建築階数増昇に伴う屋根
部分の上昇、資材等の搬入搬出のための屋根部分の開
閉、その資材等の搬入搬出、使用後の分解、再使用のた
めの再組み立てを比較的容易に行うことができる建築現
場用仮設屋根を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の平面図である。
【図2】屋根部分における開口部の開閉機構の正面図で
ある。
【図3】屋根部分を支持し、持ち上げる上昇装置及びそ
の支持ポストの正面図である。
【図4】屋根部分開口部の開閉機構における可動フレー
ムの走行機構を示す図である。
【図5】屋根部分開口部の開閉機構の平面図である。
【図6】上昇装置支持ポスト及びそれに設けた上昇装置
を示すもので、図(A)は仮設屋根全体の正面側(前
側)から見た図、図(B)は側面側から見た図である。
【符号の説明】
A 躯体 1 ポスト 11 ポスト部材 2 上昇装置 21 ラック 22 上ピニオン 23 下ピニオン 22a、23a カムクラッチ 24 上部材 25 下部材 26 ジャッキ装置 27、271、28 案内輪 3 屋根部分 31 屋根フレーム 32 開口部 35 固定フレーム部 351 幕部材(屋根部材) 4 開閉機構 41 レール 42、43 可動フレーム 44 幕部材 40 可動フレーム駆動装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体構築領域の外側に配置、立設される
    継ぎ足し延長可能の複数本の上昇装置支持ポスト、前記
    各上昇装置支持ポストに付設される上昇装置、及び前記
    上昇装置に支持される屋根部分を含み、前記各上昇装置
    は、それが付設される前記ポストに沿って上昇可能であ
    るとともに停止可能に構成されており、前記屋根部分
    は、屋根部材を張設するとともに資材搬入搬出用の開口
    部を形成した屋根フレームと、前記開口部のいずれかの
    方向の両側縁に沿って設けたレールと、両端部が前記レ
    ールに支持され、該レールに沿って走行可能の複数の可
    動フレームと、前記開口部を実質上覆い得る面積を有
    し、前記可動フレームの走行方向において所定間隔で前
    記可動フレームに連結された伸張、折りたたみ可能の幕
    部材と、前記幕部材を伸張させ又は折りたたんで前記開
    口部を閉じ又は開くように前記可動フレームを駆動する
    手段とを含んでおり、前記屋根フレームが前記上昇装置
    に連結支持されることを特徴とする建築現場用仮設屋
    根。
  2. 【請求項2】 前記上昇装置は、それが付設される前記
    ポストに固定したラックに噛み合う上ピニオン及び下ピ
    ニオンと、前記上ピニオンを支持する上部材と、前記下
    ピニオンを支持する下部材と、前記上部材に設けた上ピ
    ニオン逆転下降防止手段と、前記下部材に設けた下ピニ
    オン逆転下降防止手段と、前記上下部材を互いに連結
    し、伸縮できるジャッキ装置とを備えている請求項1記
    載の建築現場用仮設屋根。
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