JP2635164B2 - 複合制振鋼板 - Google Patents
複合制振鋼板Info
- Publication number
- JP2635164B2 JP2635164B2 JP10255789A JP10255789A JP2635164B2 JP 2635164 B2 JP2635164 B2 JP 2635164B2 JP 10255789 A JP10255789 A JP 10255789A JP 10255789 A JP10255789 A JP 10255789A JP 2635164 B2 JP2635164 B2 JP 2635164B2
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- Japan
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- steel plate
- composite
- vibration damping
- damping steel
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、振動音を抑制する工夫が施されて騒音の少
ない電気製品例えば電気洗濯機のボディや自動車のオイ
ルバンなどに用いる複合制振鋼板の改良に関する。
ない電気製品例えば電気洗濯機のボディや自動車のオイ
ルバンなどに用いる複合制振鋼板の改良に関する。
（従来の技術） 従来の複合制振鋼板は、第３図に示す如く鋼板１と鋼
板１′との間に振動音緩衝材２とプラスチックフィルム
等を装入し圧延加工して作られていた。
板１′との間に振動音緩衝材２とプラスチックフィルム
等を装入し圧延加工して作られていた。
しかし、かかる複合制振鋼板３は、製品組立時通電性
の悪さから電気抵抗溶接がしにくく、十分な溶接強度が
得られない。
の悪さから電気抵抗溶接がしにくく、十分な溶接強度が
得られない。
この為複合制振鋼板３の振動音緩衝材２中に、第４図
に示す如くNi、Cu、Fe、Al、Agなどの通電性の良好な球
４を混合分散させ、電気抵抗溶接をし易くする試みがな
されている。
に示す如くNi、Cu、Fe、Al、Agなどの通電性の良好な球
４を混合分散させ、電気抵抗溶接をし易くする試みがな
されている。
（発明が解決しようとする課題） ところで、Niは50〜150μｍの球状にする為の加工に
おいて真球度が悪く且つ球径のばらつきが大きく、Cu、
Fe、Alは安価であるが球４の表面が酸化し易く、接触信
頼性に欠ける為十分な溶接強度が得られず、Agは高価で
経済性が悪い等の問題があった。
おいて真球度が悪く且つ球径のばらつきが大きく、Cu、
Fe、Alは安価であるが球４の表面が酸化し易く、接触信
頼性に欠ける為十分な溶接強度が得られず、Agは高価で
経済性が悪い等の問題があった。
そこで本発明は、製品組立時の電気抵抗溶接に於い
て、十分な溶接強度を得ることのできる複合制振鋼板を
提供しようとするものである。
て、十分な溶接強度を得ることのできる複合制振鋼板を
提供しようとするものである。
（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するための本発明の複合制振鋼板は、
鋼板と鋼板の間に装入された振動音緩衝材中に、Niを0.
1〜５μｍ被覆したCu球、又はNi或いはNi合金線若しく
はNi被覆線を編織した網状体が配されて、鋼板、振動音
緩衝材、鋼板が三者一体に圧延加工されて成るものであ
る。
鋼板と鋼板の間に装入された振動音緩衝材中に、Niを0.
1〜５μｍ被覆したCu球、又はNi或いはNi合金線若しく
はNi被覆線を編織した網状体が配されて、鋼板、振動音
緩衝材、鋼板が三者一体に圧延加工されて成るものであ
る。
本発明の複合制振鋼板に於いて、振動音緩衝材中に配
されるCu球にNiを0.1〜５μｍ被覆する理由は、Cu球表
面の酸化を防止する為で、0.1μｍ未満ではその効果が
無く、５μｍを超えると被覆作業に時間がかかって生産
性が悪くなるばかりで、酸化防止効果は変わりないもの
である。
されるCu球にNiを0.1〜５μｍ被覆する理由は、Cu球表
面の酸化を防止する為で、0.1μｍ未満ではその効果が
無く、５μｍを超えると被覆作業に時間がかかって生産
性が悪くなるばかりで、酸化防止効果は変わりないもの
である。
Cu球にNiを被覆する手段としては、湿式めっき、環式
めっきの他にスパッタリング、蒸着でも良い。
めっきの他にスパッタリング、蒸着でも良い。
また本発明の複合制振鋼板に於いて、振動音緩衝材中
に配される網状体は、耐蝕性良好で通電性の優れたNi又
はNi合金例えばCu−Ni合金線で編織したものが好ましい
が、それに限るものではなく、Cu、Feなどの線にNiを被
覆した複合線で編織したものであっても良い。また網状
体を編織する素線は丸線に限らず、角線でも良い。
に配される網状体は、耐蝕性良好で通電性の優れたNi又
はNi合金例えばCu−Ni合金線で編織したものが好ましい
が、それに限るものではなく、Cu、Feなどの線にNiを被
覆した複合線で編織したものであっても良い。また網状
体を編織する素線は丸線に限らず、角線でも良い。
（作用） 上記のように構成された複合制振鋼板は、鋼板と鋼板
の間に装入された振動音緩衝材中に、通電性が良好で耐
酸化性に優れたNi被覆のCu球、又はNi或いはNi合金線若
しくはNi被覆のCu、Fe線を編織した網状体が配されてい
るので、製品組立時の電気抵抗溶接に於いて安定した十
分な溶接強度が得られる。
の間に装入された振動音緩衝材中に、通電性が良好で耐
酸化性に優れたNi被覆のCu球、又はNi或いはNi合金線若
しくはNi被覆のCu、Fe線を編織した網状体が配されてい
るので、製品組立時の電気抵抗溶接に於いて安定した十
分な溶接強度が得られる。
（実施例） 本発明の複合制振鋼板の一実施例を第１図によって説
明すると、アトマイズ法にて作った球径100μｍのCu球
４をスパッタリングによりNi被覆５を0.1μｍ、３μ
ｍ、５μｍに各々施し、これを夫々プラスチック中に混
合分散して厚さ0.11mmのフィルム状となした振動音緩衝
材６を厚さ8.45mmの鋼板１と鋼板１′との間に装入し、
加工率90％の圧延加工を施して総厚1.62mm、鋼板１、
１′の厚み0.8mm、振動音緩衝材６の厚み0.02mmの複合
制振鋼板７を得た。
明すると、アトマイズ法にて作った球径100μｍのCu球
４をスパッタリングによりNi被覆５を0.1μｍ、３μ
ｍ、５μｍに各々施し、これを夫々プラスチック中に混
合分散して厚さ0.11mmのフィルム状となした振動音緩衝
材６を厚さ8.45mmの鋼板１と鋼板１′との間に装入し、
加工率90％の圧延加工を施して総厚1.62mm、鋼板１、
１′の厚み0.8mm、振動音緩衝材６の厚み0.02mmの複合
制振鋼板７を得た。
次に他の実施例を第２図によって説明すると、線径80
μｍのNi線にて20メッシュに編織した網状体８をプラス
チック中に配して厚さ0.16mmのフィルム状になした振動
音緩衝材９を厚さ8.45mmの鋼板１と鋼板１′との間に装
入し、加工率90％の圧延加工を施して総厚1.62mm、鋼板
１、１′の厚み0.8mm、振動音緩衝材９の厚み0.03mmの
複合制振鋼板10を得た。
μｍのNi線にて20メッシュに編織した網状体８をプラス
チック中に配して厚さ0.16mmのフィルム状になした振動
音緩衝材９を厚さ8.45mmの鋼板１と鋼板１′との間に装
入し、加工率90％の圧延加工を施して総厚1.62mm、鋼板
１、１′の厚み0.8mm、振動音緩衝材９の厚み0.03mmの
複合制振鋼板10を得た。
一方、従来例の複合制振鋼板を第４図によって説明す
ると、アトマイズ法にて作って球径80μｍのNi球及びCu
球４を夫々プラスチック中に混合分散して厚さ0.1mmの
フィルム状となした振動音緩衝材２を各々厚さ8.45mmの
鋼板１と鋼板１′との間に装入し、加工率90％の圧延加
工を施して総厚1.62mm、鋼板１、１′の厚み0.8mm、振
動音緩衝材２の厚み0.02mmの複合制振鋼板３を得た。
ると、アトマイズ法にて作って球径80μｍのNi球及びCu
球４を夫々プラスチック中に混合分散して厚さ0.1mmの
フィルム状となした振動音緩衝材２を各々厚さ8.45mmの
鋼板１と鋼板１′との間に装入し、加工率90％の圧延加
工を施して総厚1.62mm、鋼板１、１′の厚み0.8mm、振
動音緩衝材２の厚み0.02mmの複合制振鋼板３を得た。
こうして得た実施例及び従来例の複合制振鋼板を、夫
々端部を重ねて電気抵抗溶接し、その後90度折り曲げ試
験を３回行った後の剥離発生の有無を調べた処、従来例
の複合制振鋼板は全て剥離して、溶接強度が低かったの
に対し、実施例の場合制振鋼板は全て剥離発生が無く、
溶接強度が高かった。
々端部を重ねて電気抵抗溶接し、その後90度折り曲げ試
験を３回行った後の剥離発生の有無を調べた処、従来例
の複合制振鋼板は全て剥離して、溶接強度が低かったの
に対し、実施例の場合制振鋼板は全て剥離発生が無く、
溶接強度が高かった。
（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の複合制振鋼板は、製
品組立時の電気抵抗溶接に於いて、安定した十分な溶接
強度が得られるという効果がある。
品組立時の電気抵抗溶接に於いて、安定した十分な溶接
強度が得られるという効果がある。
第１図は本発明の複合制振鋼板の一実施例を示す縦断面
図、第２図は本発明の複合制振鋼板の他の実施例を示す
一部破断斜視図、第３図は従来の複合制振鋼板を示す縦
断面図、第４図は従来の複合制振鋼板の改良例を示す縦
断面図である。
図、第２図は本発明の複合制振鋼板の他の実施例を示す
一部破断斜視図、第３図は従来の複合制振鋼板を示す縦
断面図、第４図は従来の複合制振鋼板の改良例を示す縦
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項１】電気抵抗溶接される複合制振鋼板に於い
て、鋼板と鋼板の間に装入された振動音緩衝材中に、Ni
を0.1〜５μｍ被覆したCu球、又はNi或いはNi合金線若
しくはNi被覆線を編織した網状体が配されて、鋼板、振
動音緩衝材、鋼板が三者一体に圧延加工されて成る複合
制振鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10255789A JP2635164B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 複合制振鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10255789A JP2635164B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 複合制振鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02279329A JPH02279329A (ja) | 1990-11-15 |
| JP2635164B2 true JP2635164B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=14330538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10255789A Expired - Lifetime JP2635164B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 複合制振鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2635164B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111763920A (zh) * | 2020-07-02 | 2020-10-13 | 兰州大学 | 物理气相环境下球体表面均匀涂层的制备装置及方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE528470C2 (sv) * | 2004-02-03 | 2006-11-21 | Mircona Ab | Vibrationsdämpad verktygshållare med viskoelastiskt dämpningsmaterial |
| SE528247C2 (sv) | 2004-05-07 | 2006-10-03 | Mircona Ab | Vibrationsdämpad verktygshållare |
| CN108999955A (zh) * | 2018-09-26 | 2018-12-14 | 山东理工大学 | 一种齿轮箱内壁蜂窝状凹陷降噪结构 |
| CN110340509A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-10-18 | 华北水利水电大学 | 一种铜薄板电阻点焊连接方法 |
-
1989
- 1989-04-21 JP JP10255789A patent/JP2635164B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111763920A (zh) * | 2020-07-02 | 2020-10-13 | 兰州大学 | 物理气相环境下球体表面均匀涂层的制备装置及方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02279329A (ja) | 1990-11-15 |
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