JP2633329B2 - 自動販売機の商品展示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明では、自動販売機の商品展示装置に関するもの
である。

従来の技術 近年、自動販売機の大型化にともない販売商品の種類
も増大し、又展示商品も多種多様となって来たため、展
示商品自体の判別も困難となってきた。そこで展示商品
をより一層判別し易く又、目立たせることが商品の販売
促進においても重要になってきた。そのため展示商品を
照明するものとして実開昭63−12272号公報等がある。

以下第４図から第６図を参考に従来の自動販売機の商
品展示装置を説明する。

図において、１は自動販売機の本体で、２は前記本体
の前面に位置し一方を蝶番３にて回動自在に軸支された
扉である。該扉２の表面側に開口部2aと、透視部材で形
成された保護板2Bからなる透視窓2cを有した商品展示室
４を備えている。前記扉２の後方主柱５に蝶番5aにて、
回動自在に軸支された中扉６が設けられている。中扉６
の表面側でかつ前記商品展示室４の内側に位置する箇所
に展示商品取付板７を備え、展示商品取付板７の表面
に、適当な間隔で展示商品取付金具８を蝶子９で固着さ
れている。該展示商品取付金具８は略コ字形状で弾性を
有したスプリング部材から成り、金属又は、ガラス等の
材料で形成され、表面に表示印刷物を貼付けた展示商品
10を把持している。また、当該展示商品10の底面10aを
乗せる受板11は商品展示室４の下側全面に配置され、前
記展示商品取付板７に蝶子12で固着されている。前記商
品展示室４の照明をするために、照明灯13,13aを展示商
品取付板７に固着されている。

以上のように構成された自動販売機の商品展示装置に
ついて、以下その動作について説明する。

販売商品の切替変更が生じた場合、扉２の後方に位置
した中扉６を開け、今迄販売されていた商品の展示商品
10を弾性を有した展示商品取付金具８を押し開くことに
より取り外す。次に、新たに販売される商品の展示商品
10bを前記展示商品取付金具８を押し開けることにより
把持させると共に受板11に乗せて展示する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、特に夜間におい
ては、展示商品の上部に位置する照明灯による一方向か
らの照射のため、展示商品に陰影が生じ、商品展示窓の
外から判別が困難であると云う課題を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、展示商品自体から発光する
ため、夜間においても展示商品が周囲から極立ち、かつ
展示商品に陰影も生じなく、人目を引きつける自動販売
機の商品展示装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の自動販売機の商品
展示装置は、商品展示室内に備えた展示商品受板と、該
展示商品受板に設けた連通穴と、当該連通穴の下部に設
けた光源と、該光源を覆う開閉自在な反射板と、前記連
通穴の上面の投光性材料で形成され、表面に表示印刷層
を有した展示商品とを備えたものである。

作用 本発明は上記の構成によって、展示商品は下部より光
源及び反射板からの乱反射による光の投射を受け、展示
商品の表面に有する表示印刷層を照射するとともに、前
記印刷層で光が乱反射し展示商品の全面にほぼ均一に光
線が当たり展示商品全面が発光する。特に夜間において
は展示商品をより一層明るくし、展示効果を向上させ、
かつ客の購買意欲の向上に寄与することとなる。又、反
射板が自在に開閉出来ることにより、反射板内に入った
虫及びほこりを簡単に除去出来、乱反射の効果を向上出
来る。

実 施 例 以下本発明の一実施例の自動販売機の商品展示装置に
ついて第１図から第３図を参考に説明するが、従来と同
一構成については、同一番号を付してその詳細な説明を
省略する。

図において、14は展示商品受板で商品展示室４の下面
全面に配置され、前記商品取付板７に固定されている。
該展示商品受板14には展示商品と同程度の大きさの連通
穴15が設けられている。また16は反射板で略コ字型断面
を有し内面が白色塗装されており一方に爪16aを設け前
記展示商品受板14に設けた穴14aに嵌挿し支承されてい
る。他方は、前記展示商品取付板７にビス等で固定され
ている。又、前記反射板16の奥面にヒンジ部16bが設け
てある。17は照明灯であり前記展示商品受板14の下部で
前記反射板16の内面に設置されている。18は透光性を有
した合成樹脂で成形された展示商品で、表面に表示印刷
層18aを付加されており、展示商品受板14の連通穴15の
上部に展示商品取付金具８で把持されている。

以上のように構成された自動販売機の商品展示装置に
ついて、以下その動作を説明する。

展示商品取付金具８で把持された展示商品18は、展示
商品受板14の下部に設置された照明灯17の投射及び反射
板16の内面白色塗装面乱反射を受け、展示商品18の表面
に有した表示印刷層18aを照射すると共に、表示印刷層1
8aで光が乱反射し（第１図の矢印）展示商品18の全面に
ほぼ均一に充線が照射され、展示商品全面が発光する。
又、反射板16の爪16aを展示商品受板14に設けた穴14aよ
り外し奥面に設けたヒンジ部16bを支点に前記反射板16
の前面が上下に回転し、虫，ほこり等を簡単に清掃でき
る。

以上のように本実施例によれば、商品展示室４内の展
示商品受板14の下部に設置された照明灯17と、前記展示
商品受板14に取付けられた略コ字型で内面が白色塗装さ
れた反射板16と前記展示商品受板14の連通穴15と、前記
連通穴15の上部で展示商品取付金具８で把持された投光
性材料で成形されかつ表面に表示印刷層18aを付加した
展示商品18の全面が発光し、特に夜間における視認性が
一段と向上する。そして反射板16が簡単に清掃できるた
め、乱反射の効果が常に保てる。

また表示印刷層18aの展示商品18の裏側面のみ反射率
の高いアルミ地等の印刷により、より表面側の発光レベ
ルを増加させることも可能となる。

発明の効果 以上のように本発明は、透光性材料で成形され、かつ
表面に表示印刷層を有した展示商品と、該下部に連通穴
を設けた展示商品受板と、前記展示商品受板の下部に設
置した光源と、その周囲を覆う内面白色塗装された開閉
自在な反射板の構成により以下に示す効果が得られるも
のである。

展示商品自体が発光するため、陰影もなく表示印刷部
が明解に写し出される。

簡単に反射板が上下に回転し開閉できるため容易に清
掃でき、光の乱反射の効果が常に保てる。

夜間においては、特にその効果が著しいため、客の購
買意欲の向上に寄与することとなる。

光源となる蛍光灯の交換が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動販売機の商品展
示装置における商品展示室内の縦断面図、第２図は第１
図の自動販売機本体の外観斜視図、第３図は第２図の商
品展示室内の平面断面図、第４図は従来の自動販売機の
商品展示装置における商品展示室内の縦断面図、第５図
は第４図の自動販売機本体の外観斜視図、第６図は第５
図の商品展示室内の平面断面図である。 14……展示商品受板、15……連通穴、16……反射板、17
……照明灯、18……展示商品、18a……表示印刷層、16b
……反射板のヒンジ部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の本体と、当該本体の前面に取
   付けられた扉と、該扉の表面側に透視窓を有した商品展
   示室と、前記商品展示室内に備えた展示商品取付板と、
   前記商品取付板に取付けた展示商品受板と、該展示商品
   受板に設けた連通穴と、該連通穴の下部に設けた光源
   と、該光源を覆うヒンジ部を設け上下に開閉自在な反射
   板と、前記連通穴の上面の透光性材料で形成され、表面
   に表示印刷層を有した展示商品とを備えたことを特徴と
   する自動販売機の商品展示装置。