JP2632546B2 - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

磁気テープカートリッジ

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JP2632546B2 JP12473488A JP12473488A JP2632546B2 JP 2632546 B2 JP2632546 B2 JP 2632546B2 JP 12473488 A JP12473488 A JP 12473488A JP 12473488 A JP12473488 A JP 12473488A JP 2632546 B2 JP2632546 B2 JP 2632546B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープを単一のリールハブに巻回して回
転可能にケース内に収納した磁気テープカートリッジ、
特にその磁気テープの自由端に固着するリーダーブロッ
クに関する。
従来の技術 従来、コンピュータの補助記憶装置等に使用する磁気
テープカートリッジは磁気テープを単一のリールハブに
巻回して回転可能にケース内に収納している。この磁気
テープカートリッジを磁気記録再生装置に装着すると、
収納されている磁気テープに対するデータの書き込みや
読み取りを行なうことができる。その際、磁気テープに
塵埃等が付着していると、それが誤記録、誤再生等の原
因となる。そこで、ケースに設けた磁気テープを出し入
れする開口から不使用時に塵埃等が侵入するのを防止す
るため、磁気テープの自由端にリーダーブロックを固着
し、そのリーダーブロックを出し入れ可能に収納するリ
ーダーブロック収納室を上下のケースを組み合せた1隅
部にある開口付近に設け、そのリーダーブロックの一側
面を開口に臨ませて、そこを密封する構造のものがある
(例えば特公昭61-61470号公報参照)。
このような磁気テープカートリッジは繰り返し使用に
対する耐久性が要請される。特に、リーダーブロックは
ケースの収納室に対して繰り返し、挿入、取り出し動作
をすると、その摺動面が摩耗して削れて行き、挿入力、
取り出し力が変化する。このため、リーダーブロックの
挿入力、取り出し力は規格化されており、磁気記録再生
装置との兼合いでその適性範囲が決められている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このようなリーダーブロックとしてポ
リカーボネートやポリアセタール等のプラスチックを基
材にし、そこにガラス繊維を混入して成形したものを用
い、その挿入力、取り出し力を適性に初期設定しても、
繰り返し使用によるロード・アンロードによりリーダー
ブロックの挿入、取り出しを数十回、あるいは数百回繰
り返すと、その摺動面が徐々に摩耗して削れて行き、遂
には挿入力、取り出し力が大きく変化したり、不安定に
なる。更に、摺動面の削れにより摩擦抵抗が一層増加す
ると、時として抵抗力が磁気記録再生装置の挿入力、取
り出し力を越えてしまい動作不能となることがある。元
来、コンピュータに使用される磁気テープカートリッジ
は数千回、更には5千回以上のロード・アンロードの繰
り返し信頼度が要求されている。
又、リーダーブロックの摺動面が傷付きダメージを受
けると、塵埃等を発生するので、誤記録、誤再生の原因
となる。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされた
ものであり、リーダーブロックのケースに対する挿入、
取り出しが繰り返し使用してもスムーズに行なえて、誤
記録、誤再生のない磁気テープカートリッジを提供する
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、以下実施例に対応
する第1図を用いて説明する。
この磁気テープカートリッジは磁気テープ26を単一の
リールハブ24に巻回して回転可能にケース12等内に収納
し、その磁気テープ26の自由端をリーダーブロック18に
固着して成るものに係り、そのリーダーブロック18をフ
ッ素樹脂及びガラス繊維入りのプラスチック基材から成
る成形品にするものである。
作用 上記のように構成すると、フッ素樹脂を混入すること
によって、プラスチック基材に耐摩耗性を与えることが
できるため、リーダーブロック18はプラスチック基材の
特性をガラス繊維の特性で補強した上、更に耐摩耗性に
も優れたものになる。従って、リーダーブロック18の挿
入力、取り出し力に対する初期設定を適正に行なえば、
繰り返し使用しても。その後挿入力、取り出し力は変化
せずに安定する。当然摩耗による塵埃等の発生も少なく
なる。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例を説明す
る。
第1図は本発明を適用した磁気テープカートリッジを
裏返して下ケースを除いた内部構造を示す平面図、第2
図は同カートリッジの不使用状態における外観を示す斜
視図である。図中、10は上ケース12と下ケース14とを組
み合せた方形体状のカートリッジケースである。このケ
ース10内には磁気テープを巻回した単一のリールハブが
回転可能に収納されており、その1隅部にある開口(ケ
ース開口)16には磁気テープの自由端に固着する方形体
状のリーダーブロック18が臨み、上ケース12の周囲側壁
20にある開口には誤記録防止用のセレクター22が臨んで
いる。
このような外観を有する磁気テープカートリッジを裏
返して下ケースを除くと、第1図に示すようにその内部
構造が明らかとなる。図中、24は上ケース12の中央部に
位置する上述したリールハブ、26はそこに巻回している
磁気テープ、28はその自由端を固定するリーダーブロッ
ク18のクランプである。この上ケース12は上面板とその
内面30から垂直に突出する周囲側壁20、仕切壁等を有
し、その上ケース開口16aの付近にはリーダーブロック1
8を出し入れ可能に収納するリーダーブロック収納室の
上部32がある。なお、上述した仕切壁には上ケース12の
4隅付近にそれぞれ配置された円弧状部を有するリール
ハブ24の回転領域を形成する仕切壁34とリーダーブロッ
ク収納室の上部32を形成する線状の仕切壁36とがある。
結局、リーダーブロック収納室の上部32は上ケース12の
内面30から僅かに突出している方形状の摺動面38を含む
天井面40を有し、その周囲を上ケース12の周囲側壁20の
一部20a、20b、仕切壁36、摺動面42を有する細長いガイ
ドリブ44、上ケース開口16a、仕切開口46等で取り囲ん
だ構造となっている。しかも、ガイドリブ44にはリーダ
ーブロック18の回転中心となる1隅部48に対する逃げ部
50として凹所を形成している。なお、方形状の摺動面38
にはその縁と内部に突条(図示なし)があり、そこにリ
ーダーブロック18の上面が接触する。因みに、明確に図
示されているリーダーブロック18の底面は下ケース14に
設けられたリーダーブロック収納室の下部にある同様な
方形状の摺動面と接触する。
このような磁気テープカートリッジを磁気記録再生装
置に装着すると、挿入時にはリーダーブロック18はその
先端部の中央穴に通された駆動ピン52に導かれ、先ず方
形状の摺動面38と接触してスライドして行き、その後端
部にある2隅部48、49をそれぞれガイドリブ44の摺動面
42に接触する。すると、リーダーブロック18はガイドリ
ブ44に沿ってスライドを続け、その回転中心となる1隅
部48が逃げ部50に入ると、そこを中心にして順次回転す
る。更に回転を続け、リーダーブロック18の先端が周囲
側壁20aの先端と接触するようになった後、収納室の上
部32内で所定位置を占めると、リーダーブロック18は上
ケース12の開口16aを良く閉鎖することができる。取り
出し時にはリーダーブロック18は逆の過程をたどる。
又、下ケース14についても同様である。
このようにして、ケース10の収納室32等に対し挿入、
取り出し動作を繰り返すリーダーブロック18にはポリ四
フッ化エチレン及びガラス繊維入りのプラスチック基材
による成形品を用いる。このプラスチック基材にはやは
りポリカーボネートやポリアセタール等の熱可塑性樹脂
が弾性率が高く、機械的強度や耐熱性が大きいため好適
である。又、ガラス繊維はそのプラスチック基材に引張
り強度、硬さ、耐熱性等を更に与え、温度変化による寸
法の変化を小さくするために混入する。なお、ガラス繊
維の混入率は5〜40%(重量%)であり、5%を下回る
と効果が小さく、40%を越えると樹脂の流れが悪くな
り、成形不可能となる。適正値は10〜30%である。更に
ポリ四フッ化エチレンは代表的なフッ素樹脂として、プ
ラスチック基材に耐摩耗性を与え、摩擦係数を小さくす
るために混入する。混入率は2〜40%(重量%)であ
り、ガラス繊維と同じく、40%を越えると成形不可能と
なる。適正値は5〜20%である。
そこで、本発明によるリーダーブロックと従来例によ
るものとの第1図に示す48°の方向における挿入、取り
出し動作繰り返し回数に対する挿入力、取り出し力の変
化を示すデータを本発明は○印で、従来例は×印を用い
て第3図及び第4図にそれぞれ示しておく。但し、本発
明のリーダーブロックはポリ四フッ化エチレン及びガラ
ス繊維入りのポリカーボネートを用い、従来例のものに
はガラス繊維入りのポリカーボネートを用いた。又、ケ
ースにはいずれにもポリカーボネートを用いた。この結
果、本発明によるリーダブロックは従来例のものと異な
り、挿入力、取り出し力に対する初期設定を適正に行な
えば、繰り返し使用しても、その後の挿入力、取り出し
力はほとんど変化せずに安定することが明らかとなる。
特に、挿入力においてその効果が顕著である。なお、摩
耗による塵埃等の発生も当然に少なくなる。
発明の効果 以上説明した本発明によれば、フッ素樹脂を混入する
ので、ケースの摺動面に接触するリーダーブロックの摺
動面が傷付かなくなり、摩擦抵抗が小さくなるため、リ
ーダーブロックの挿入、取り出しをスムーズに行なうこ
とができる。又、繰り返し使用しても摩擦抵抗が増加せ
ず、挿入力、取り出し力の安定が得られるため、信頼性
が向上する。更に塵埃等に起因する誤記録、誤再生も発
生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した磁気テープカートリッジを裏
返して下ケースを除いた内部構造を示す平面図、第2図
は同カートリッジの不使用状態における外観を示す斜視
図である。 第3図及び第4図は本発明を適用した磁気テープカート
リッジのリーダーブロックと従来例によるものとの挿
入、取り出し動作繰返し回数に対する挿入力、取り出し
力の変化を示す実験データのグラフである。 10……カートリッジケース、12、14……上下ケース、16
……ケース開口、18……リーダーブロック、24……リー
ルハブ、26……磁気テープ、32……リーダーブロック収
納室の上部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを単一のリールハブに巻回して
    回転可能にケース内に収納し、その磁気テープの自由端
    をリーダブロックに固着して成る磁気テープカートリッ
    ジにおいて、上記リーダーブロックをフッ素樹脂及びガ
    ラス繊維入りのプラスチック基材から成る成形品にする
    ことを特徴とする磁気テープカートリッジ。
  2. 【請求項2】フッ素樹脂がポリ四フッ化エチレンである
    ことを特徴とする第1項記載の磁気テープカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】プラスチック基材がポリカーボネートであ
    ることを特徴とする第1項、又は第2項記載の磁気テー
    プカートリッジ。
  4. 【請求項4】プラスチック基材がポリアセタールである
    ことを特徴とする第1項、又は第2項記載の磁気テープ
    カートリッジ。
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