JP2631454B2 - 孔加工方法及びその装置 - Google Patents

孔加工方法及びその装置

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JP2631454B2 JP6252860A JP25286094A JP2631454B2 JP 2631454 B2 JP2631454 B2 JP 2631454B2 JP 6252860 A JP6252860 A JP 6252860A JP 25286094 A JP25286094 A JP 25286094A JP 2631454 B2 JP2631454 B2 JP 2631454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物にねじ切り、
孔明け等の加工をする方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ボール盤に特殊な治具を介してタ
ップを装着し、簡易なねじ切り加工が行われている。こ
の場合、ねじ切り動作時にタップ軸線方向の外力が加え
られるので、高精度のねじを切ることが困難であるし、
タップを切損する事故が頻繁に生じるという問題点があ
る。自動ねじ切り装置は、数値制御の大規模な工作機械
として存在するが、高価である。ボール盤の主軸の送り
を自動制御するようにすれば、理論的には簡易な自動タ
ッピング装置が構成できるが、送り制御が難しくて、簡
易に構成できない。
【0003】また、従来、卓上ボール盤を用いてステッ
ピングドリル加工を行う場合には、手動により行われて
いるが、作業に手数がかかる。自動装置は構造が複雑
で、大型であり、また高価であるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ボ
ール盤のような簡易な構成の装置を用いて、タップに外
力をかけずに、高精度のねじ切り加工を行い、あるいは
ステッピングドリル加工を行う方法、またそのようなね
じ切り加工やステッピングドリル加工を自動的に行うこ
とができる構造簡易で、比較的安価な孔加工装置を提供
することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、タップ9、ドリル49のような工
具を装着したモータ駆動の主軸7をガイド柱2に沿って
垂直に昇降自在に支持し、この主軸7をバランスワイヤ
10の一端側に吊り、バランスワイヤ10の中間をプー
リ11,12にかけ、他端側にバランスウエイト13,
42,43を吊り、このバランスウエイト13,42,
43を主軸7側の自重と釣り合わせ、このバランスウエ
イト13,42,43の上方に、巻き上げ機23につな
がる吊りワイヤ20で戻りウエイト16,44を昇降自
在に吊り、戻りウエイト16,44をバランスウエイト
13,42,43上に載せたり離したりすることによ
り、主軸7側の自重との重量バランスを調整して、主軸
7を昇降制御し、工具9,49を被加工物Wに切り込ま
せたり抜いたりする孔加工方法を採用した。
【0006】また、タップ9を装着したモータ駆動の主
軸7をガイド柱2に沿って垂直に昇降自在に支持し、こ
の主軸7をバランスワイヤ10の一端側に吊り、バラン
スワイヤ10の中間をプーリ11,12にかけ、他端側
にバランスウエイト13を吊り、このバランスウエイト
13を主軸7側の自重と釣り合わせ、このバランスウエ
イト13の上方に、巻き上げ機23につながる吊りワイ
ヤ20で戻りウエイト16を昇降自在に吊り、バランス
ウエイト13上に載せたり離したりできるようにし、タ
ップ9が被加工物Wに切り込む初期の短時間だけ主軸7
に軸線方向の外力を加え、タップ9が被加工物Wに対す
るねじ切り動作を行う間、戻りウエイト16をバランス
ウエイト13上に離し、タップ9に対する軸線方向の外
力を断ち、ねじ切り動作完了後、タップ9を逆転させて
被加工物Wから抜いたら、戻りウエイト16をバランス
ウエイト13上に吊り降ろし、主軸7側との釣り合いを
崩してタップ9を引き上げるタッピング方法を採用し
た。
【0007】また、上記タッピング方法を実施するた
め、タップ9を装着したモータ駆動の主軸7を昇降アー
ム4に垂直に支持し、この昇降アーム4をガイド柱2に
沿って垂直に昇降自在に支持すると共に、昇降アーム4
にバランスワイヤ10の一端を係止し、バランスワイヤ
10の中間部をガイド柱2上のプーリ11,12に掛け
て、他端にバランスウエイト13を吊り、これを昇降ア
ーム7側の自重に釣り合わせ、バランスウエイト13の
上方には、戻りウエイト16を配置し、この戻りウエイ
ト16を、巻き上げ機23につながる吊りワイヤ20で
昇降自在に吊り、バランスウエイト10上に載せたり離
したりできるようにし、タップ9が被加工物Wに対する
ねじ切り動作を行う間、タップ9に軸線方向の外力をか
けないように、戻りウエイト16をバランスウエイト1
3の上方に間隔をおいて配置し、ねじ切り動作完了後、
タップを逆転させてねじ孔から抜けたら、戻りウエイト
16をバランスウエイト13上に載せてバランスを崩
し、タップ9を引き上げるように巻き上げ機23を制御
してタッピング装置を構成した。
【0008】また、本発明においては、タップ9を装着
したモータ駆動の主軸7をガイド柱2に沿って垂直に昇
降自在に支持し、この主軸7をバランスワイヤ10の一
端側に吊り、バランスワイヤ10の中間をプーリ11,
12にかけ、他端側にバランスウエイト13を吊り、こ
のバランスウエイト13を主軸7側の自重と釣り合わ
せ、このバランスウエイト13の上方に、巻き上げ機2
3につながる吊りワイヤ20で戻りウエイト16を昇降
自在に吊り、戻りウエイト16をバランスウエイト13
上に載せたり離したり、また上昇過程でバランスウエイ
ト13に係合させて一体に引き上げできるようにし、タ
ップ9が被加工物Wに切り込む初期の短時間だけバラン
スウエイト13を戻りウエイト16で引き上げた状態
で、タップ9に主軸7側の自重をかけた後、タップ9が
被加工物Wに対するねじ切り動作を行う間、戻りウエイ
ト16をバランスウエイト13上に浮かして、タップ9
に対する軸線方向の外力を断ち、ねじ切り動作完了後、
タップ9を逆転させてねじ孔から抜けたら、戻りウエイ
ト16をバランスウエイト13上に吊り降ろし、主軸7
側との釣り合いを崩してタップ9を引き上げるタッピン
グ方法を採用することができる。
【0009】本発明においては、上記方法を実施するた
め、タップ9を装着したモータ駆動の主軸7を昇降アー
ム4に垂直に支持し、この昇降アーム4をガイド柱2に
沿って垂直に昇降自在に支持すると共に、昇降アーム4
にバランスワイヤ10の一端を係止し、バランスワイヤ
10の中間部をガイド柱2上のプーリ11,12に掛け
て、他端にバランスウエイト13を吊り、これを昇降ア
ーム4側の自重に釣り合わせ、バランスウエイト13の
上方に、戻りウエイト16を配置し、これを巻き上げ機
23につながる吊りワイヤ20で昇降自在に吊り、バラ
ンスウエイト13上に載せたり離したり、また上昇過程
でバランスウエイト13に係合させて一体に引き上げで
きるようにし、巻き上げ機23は、モータ27で駆動
し、クラッチ25の入り、切りにより吊りワイヤ20を
巻き上げ又はこれを解放するよう構成し、さらにタップ
9の上下位置を検知するエンコーダ14等を用いた位置
検知手段を設けると共に、戻りウエイト16とバランス
ウエイト13との相対位置を検知するリミットスイッチ
19を設け、装置の始動後、適宜時期に主軸7の駆動モ
ータ6を始動させると共に、巻き上げ機23に吊りワイ
ヤ20の巻き上げ動作を行わせて戻りウエイト16と共
にバランスウエイト13を吊り上げ、タップ9を下降さ
せ、タップ9の先端が被加工物Wに当接する加工開始位
置に到達したことを位置検知手段14が検知したら、予
め設定された所定の短い食い付き時間だけ巻き上げ機2
3の巻き上げ動作を継続させることにより、タップ9に
軸線方向の自重をかけた状態で巻き上げ機23を停止さ
せ、タップ9を被加工物Wに食い付かせた後、昇降アー
ム4側とバランスウエイト13とを釣り合わせ、ねじ切
り動作中、タップ9への軸線方向の外力を断ち、タップ
9が所定のねじ切り深さに達したことを位置検知手段1
4が検知すると、主軸7の駆動モータ6を逆転させてタ
ップ9をねじ孔から抜き、タップ9が抜けたことを位置
検知手段14が検知すると、巻き上げ機23のクラッチ
25を切って吊りワイヤ20を解放し、戻りウエイト1
6をバランスウエイト13上に落して下降させることに
より、タップ9を上昇させるように各部を制御する制御
装置29を設けてタッピング装置を構成した。
【0010】本発明においては、ドリル49を装着した
モータ駆動の主軸7を昇降アーム4に垂直に支持し、こ
の昇降アーム4をガイド柱2に沿って垂直に昇降自在に
支持すると共に、昇降アーム4にバランスワイヤ10の
一端を係止し、バランスワイヤ10の中間部をガイド柱
2上のプーリ11,12に掛け、他端に、合計重量で昇
降アーム4側の自重に釣り合う主ウエイト42と加圧ウ
エイト43を吊り、加圧ウエイト43の上方に、戻りウ
エイト44を配置し、これを巻き上げ手段につながる吊
りワイヤ20で昇降自在に吊り、加圧ウエイト43上に
載せたり、加圧ウエイト43と共に主ウエイト42上に
吊り上げたりできるようにし、巻き上げ手段は、モータ
27駆動で、クラッチ25の入り、切りにより吊りワイ
ヤ20を巻き上げ又はこれを解放するよう構成し、さら
にドリル49の上下位置を検知する位置検知手段を設け
ると共に、戻りウエイト44と主ウエイト42、加圧ウ
エイト43との相対位置を検知するリミットスイッチ4
5,46を設け、装置の始動後、適宜時期に主軸7の駆
動モータ6を始動させると共に、巻き上げ手段に吊りワ
イヤ20の巻き上げ動作を行わせて戻りウエイト44を
加圧ウエイト43と共に吊り上げてドリル49を下降さ
せ、ドリル49に加圧ウエイト43の重量差分の軸線方
向の自重をかけて被加工物Wに圧接させた状態で被加工
物Wに孔明け加工させ、孔が予め設定された所定深さを
同じく予め設定されたステッピング回数で除した深さに
達したことを位置検知手段が検知すると、巻き上げ手段
のクラッチを切って吊りワイヤを解放し、戻りウエイト
を主ウエイト42、加圧ウエイト43上に落して下降さ
せることにより、ドリル49を抜き上げ、この孔明け、
ドリル49の抜き上げの動作を所定のステッピング回数
繰り返させて、所定深さの孔を形成するように各部を制
御する制御装置29を設けてドリル装置を構成した。
【0011】
【作用】本発明の孔加工装置においては、巻き上げ機2
3につながる吊りワイヤ20で戻りウエイト16,44
を昇降させ、主軸7側の自重と釣り合うウエイト13,
42,43の上に戻りウエイト16,44を載せたり離
したりすることにより、主軸7を昇降制御し、工具9,
49を被加工物Wに切り込ませたり抜いたりして、タッ
ピング加工、ステッピングドリル加工のような孔加工を
行う。
【0012】本発明のタッピング装置においては、これ
を手動操作する場合、手で主軸7を押し下げ、タップ9
が被加工物Wに当接する前に主軸駆動モータ6を始動さ
せ、さらにタップ9を押し下げて、被加工物Wに食い付
いたら、押し下げをやめる。この間、バランスウエイト
16が上昇して、戻りウェイト16が、リミットスイッ
チ19から離れると、巻き上げ手段23が動作して、戻
りウェイト16を引き上げ、リミットスイッチ19に接
すると巻き上げ機23の動作が停止する。従って、戻り
ウェイト16は、常時バランスウエイト13から浮いた
位置にあるように、バランスウエイト13に追従して上
昇し、バランスウエイト13とタップ9側との釣り合い
を維持する。このため、タップ9の手動押し下げをやめ
ると、タップ9には軸線方向に何ら外力が加わらない状
態になる。この状態で、タップ9は、それ自体のリード
で被加工物Wにねじを切りながら下降する。所定深さの
ねじが形成されたら、主軸駆動モータ6を逆転させると
タップ9は、自らのリードでねじ孔から抜ける。その
後、巻き上げ機23に吊りワイヤ20を解放させて、戻
りウェイト16をバランスウエイト13上に落し、タッ
プ9側との釣り合いを崩してタップ9を被加工物Wから
引き上げる。エンコーダ14等を具備した位置検知手段
でタップ9の所定のねじ切り深さを検知し、吊りワイヤ
20の解放、主軸駆動モータ6の逆転等、以後の動作を
自動制御することができる。
【0013】本発明のタッピング装置を自動操作する場
合、戻りウェイト16がバランスウェイト13上に載っ
てタップ9が上位にある状態で、装置を始動させると、
制御装置29がクラッチ25をつなげて巻上げ機23を
作動させ、戻りウェイト16を引き上げる。戻りウェイ
ト16は、上昇途上でバランスウェイト13に係合し、
これと共に上昇して、タップ9が下降する。この時点で
は、リミットスイッチ19の動作を無視して巻上げ機2
3は動作を継続する。タップ9を保持する主軸7の駆動
モータ6は、タップ9の下降途上で回転を開始する。タ
ップ9が被加工物Wに接触する位置をエンコーダ14等
を具備した位置検知手段が検知すると、所定の短時間経
過後、制御装置29が巻上げ機23を停止させ、戻りウ
ェイト16とバランスウェイト13の上昇を止める。こ
の時点から、リミットスイッチOFFで巻上げ機23動
作、リミットスイッチONで巻上げ機23停止、の制御
状態になり、戻りウェイト16は、常時バランスウェイ
ト13から浮いた状態にあるようにバランスウェイト1
3に追従する。タップ9が被加工物Wに接触した後、な
おバランスウェイト13が上昇する短時間に主軸7側の
自重がタップ9にかかり、タップ9は被加工物Wに圧接
される。この間にタップ9がねじの一山程度、被加工物
Wに食い付き、その後、主軸7側がバランスウェイト1
3と釣り合って、タップ9への外力が消失する。この状
態でタップ9は回転を継続し、それ自体のリードで被加
工物Wにねじを切りながら下降する。タップ9が所定の
ねじ切り深さに達したことを位置検知手段が検知する
と、制御装置29が主軸駆動モータ6を逆転させ、タッ
プ9がそれ自体のリードで被加工物Wのねじ孔から抜け
る。タップ9がねじ孔から抜けたことを位置検知手段が
検知すると、制御装置29が巻き上げ機23のクラッチ
25を切ってバランスウェイト13上に戻りウェイト1
6を落とし、釣り合いを崩してタップ9を上昇させ、ね
じ切り加工を完了する。
【0014】本発明のドリル装置においては、装置の始
動後、主軸7の駆動モータ6を始動させると、巻き上げ
機23が吊りワイヤ20の巻き上げて戻りウエイト44
と加圧ウエイト43とを吊り上げ、ウエイト42との重
量バランスを崩してドリル49を下降させ、ドリル49
に重量差分の軸線方向の自重をかけて被加工物Wに圧接
させつつ孔明け加工させる。孔の深さが、制御装置29
に予め設定された所定深さを、同じく予め設定されたス
テッピング回数で除した深さに達したことを位置検知手
段が検知すると、巻き上げ機23のクラッチ25を切っ
て吊りワイヤ20を解放し、戻りウエイト44と加圧ウ
エイト43とをウエイト42上に落して下降させること
により、ドリル49を孔から抜き上げ、給油、切り屑除
去等の操作を行い、この孔明け、ドリル49の抜き上
げ、の動作を所定のステッピング回数繰り返させて、所
定深さの孔を形成する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1ないし図3において、ベース1上には、二本のガイ
ド柱2,2が立設されている。ガイド柱2,2の上端部
には、上部フレーム3が水平に固着されている。ガイド
柱2,2には、昇降アーム4が上下に摺動自在に係合し
ている。この昇降アーム4は、ガイド柱2の上部に設け
られたストッパ5で上限位置が規制される。
【0016】昇降アーム4には、モータ6で正逆転する
主軸7が垂直に支持されている。主軸7の下端にタップ
ホルダ8が固定されている。タップホルダ8にはタップ
9が装着されている。昇降アーム4には、これを吊るた
めのバランスワイヤ10の一端が係止されている。ワイ
ヤ10は、上部フレーム3上へ引き上げられ、プーリ1
1,12を介して主軸7の反対側へ垂下し、他端がバラ
ンスウェイト13に係止されている。昇降アーム4とバ
ランスウェイト13は重量が釣り合っている。プーリ1
1には、タップ9の位置を検出するために、その回転数
をカウントするロータリエンコーダ14が付設されてい
る。
【0017】バランスウェイト13は、垂直に突出した
ガイドピン15を有し、その上端にワイヤ10が係止さ
れている。このガイドピン15は、戻りウェイト16の
支持板17を摺動自在に貫通している。ガイドピン15
の上部には、支持板17の相対的上昇を止める当接板1
8が固着され、その下面にはリミットスイッチ19が固
着されている。リミットスイッチ19は、戻りウエイト
16が、常時バランスウェイト13の上に浮いている状
態を維持するように監視するためのもので、戻りウエイ
ト16が当接するとONし、離れるとOFFする。
【0018】戻りウェイト16には、吊りワイヤ20の
一端が係止されている。ワイヤ20は上部フレーム3上
へ引き上げられ、プーリ21を介して上部フレーム3上
に固定された巻上げ機23の巻上げプーリ24に他端が
係止されている。巻上げプーリ24は、クラッチ25を
介して軸26に接続されている(図3)。軸26はモー
タ27により回転する。従って、巻上げプーリ24でワ
イヤ20を巻上げた後、クラッチ25を切って戻りウェ
イト16を自重で下降させることができるようになって
いる。モータ27は、リミットスイッチ19のONで停
止し、OFFで始動するよう制御される。
【0019】戻りウェイト16は、バランスウェイト1
3上に載ったり、これから離れたりするように配置され
ている。戻りウェイト16がバランスウェイト13上に
載置された状態では、昇降アーム4側との重量バランス
が崩れ、バランスウェイト13が下降し、昇降アーム4
が上昇する。また、戻りウェイト16が引き上げられ、
支持板17が当接板18に当接した後は、バランスウェ
イト13もろとも引き上げられ、昇降アーム4側が自重
で下降する。
【0020】ベース1上には、加工テーブル28が設け
られている。加工テーブル28は、被加工物Wを治具で
固定して水平面上で自由に位置決めできる。
【0021】このタッピング装置は、図3に示すよう
に、制御装置29によって制御される。制御装置29に
は、ねじ孔の深さを設定する入力部30と、被加工物W
に対するタップ9の食いつき時間を設定するタイマー3
1とが接続されている。
【0022】このタッピング装置においては、加工テー
ブル28に被加工物Wを固定し、タップ9の先端を被加
工物Wの下孔に当てて加工開始点セット押釦32を押
し、加工開始点を制御装置29に記憶させる。また、入
力部30にねじ孔の深さを数値入力すると共に、タイマ
ー31に被加工物Wに対するタップ9の食いつき時間、
即ち、ほぼねじの一山を切り込むのに要する時間を設定
する。
【0023】いま、戻りウェイト16がバランスウェイ
ト13上に載り、昇降アーム4が上昇位置にあるものと
する。スタート押釦33が押されると、制御装置29
が、モータコンタクタ34を介して巻上げ機23のモー
タ27を作動させる共に、クラッチコンタクタ35を介
してクラッチクラッチ25をつなげ、戻りウェイト16
を引き上げる。戻りウェイト16が上昇して当接板18
に当接した後は、バランスウェイト13もろとも引き上
げ、昇降アーム4が下降する。このとき、リミットスイ
ッチ19の動作は無視される。昇降アーム4の位置はエ
ンコーダ14と制御装置29で検出される。タップ9が
加工開始点付近の所定位置に達したことをエンコーダ1
4で検知すると、制御装置29が巻上げ機23のモータ
27を制御して昇降アーム4を減速させて間歇的に送
り、タップ9が被加工物Wに衝突しないようにする。こ
れと同時に制御装置29はインバータ36を介してモー
タ6を正転させる。
【0024】タップ9が加工開始点、即ち被加工物Wと
の接触位置に至ったことをエンコーダ14で検知する
と、タイマー31が作動して設定時間経過後、制御装置
29が巻上げ機23のモータ27を停止させる。この時
点以降リミットスイッチ19がOFFでモータ27動
作、ONでモータ27停止の制御モードとなる。この設
定時間中、タップ9は被加工物Wに当接して下降が止ま
るのにたいし、バランスウエイト13が上昇するので、
タップ9は、昇降アーム4、主軸7等の自重で被加工物
Wに圧接されながら、被加工物Wに食い付き、ほぼねじ
の一山分程度を切り込む。この食い付きによりタップ9
がわずかに下降することで、再びタップ9側とバランス
ウエイト13側とがバランスして、タップ9には軸線方
向の何らの外力もかからない状態になる。この後、タッ
プ9はその回転によりねじを切りながら、それ自体のリ
ードで自ら下降していくが、その間、戻りウエイト16
は、リミットスイッチのON、OFFにより上昇、停止
を繰返し、常時バランスウエイト13から浮いた状態を
維持するから、タップ9に余計な力がかからない。
【0025】タップ9が設定した深さだけねじを切った
ことをエンコーダ14で検知したら、制御装置29は、
モータ6を逆転させ、タップ9はその逆転によって自ら
のリードでねじ孔から抜ける。タップ9が加工開始点に
戻ったことをエンコーダ14で検知したら、制御装置2
9は、巻き上げ機23のクラッチ25を切り、戻りウェ
イト16をバランスウェイト13上に下ろしてバランス
を崩し、昇降アーム4を上昇させる。タップ9が所定位
置に達したことをエンコーダ14で検知したら、制御装
置29がモータ6を停止させる。昇降アーム4は、上昇
してストッパ5に当接して停止する。
【0026】このタッピング装置を手動操作する場合に
は、制御装置29を手動モードに切り替え、手でハンド
ルを操作してタップ9を押し下げ、被加工物Wに当接す
る前に主軸駆動モータ6を始動させる。さらにタップ9
を押し下げて、被加工物Wに食い付いたら、押し下げを
やめる。この間、バランスウエイト13が上昇する。バ
ランスウエイト13が上昇して、戻りウェイト16が、
リミットスイッチ19から離れてOFFすると、制御装
置29が巻き上げ機23のモータ27を始動させて、戻
りウェイト16を引き上げ、リミットスイッチ19がO
Nすると、モータ27を停止させるよう制御する。従っ
て、戻りウェイト16は、バランスウエイト13から浮
いた状態にあるよう、バランスウエイト13に追従して
上昇し、バランスウエイト13とタップ9側との釣り合
いを維持する。このため、タップ9の手動押し下げをや
めると、タップ9には軸線方向に何ら外力が加わらない
状態になる。この状態で、タップ9は、被加工物Wにね
じを切りながら自ら下降する。所定深さのねじが形成さ
れたら、主軸駆動モータ6を逆転させてタップ9をねじ
孔から抜いた後、巻き上げ機23のクラッチ25を切っ
て、吊りワイヤを解放させ、戻りウェイト16をバラン
スウエイト13上に落し、タップ9側との釣り合いを崩
してタップ9を被加工物Wから引き上げる。エンコーダ
14等を具備する位置検知手段でタップ9の所定のねじ
切り深さを検知し、以後のモータ6の逆転、吊りワイヤ
の解放動作を自動制御することもできる。
【0027】なお、図示の実施例では、加工テーブル2
8を制御装置29から独立させたが、これを制御装置2
9に接続し、被加工物Wの固定、位置決めも制御装置2
9で制御すれば、一連の作業を完全に自動化することも
できる。また、主軸を回転させると共に、高速で正逆回
転方向に微振動させつつ、ねじのピッチに従って上下微
振動させる振動切削型の装置(例えば特公平2−776
9号公報参照)にすれば、より一層精密なねじを迅速に
形成することができる。タップ9が摩耗している場合、
タイマー31で設定した時間内にタップ9が所定の深さ
だけ被加工物に切り込むことができない。そこで、この
切り込み深さをエンコーダ14で検知し、設定時間内に
設定深さ切り込まないことを制御装置29で検知した
ら、タップ9の摩耗警報装置を動作させ、タップ9の交
換を促すようにすることができる。
【0028】図4には、ステッピングドリル加工を行う
ドリル装置を示した。このドリル装置は、先に説明した
タッピング装置におけるタップ9に代えてドリル49を
装着し、タイマー31に代えて、ステッピング回数を設
定するステッピング入力部41を設けると共に、バラン
スウエイト13を主ウエイト42と加圧ウエイト43と
に分割し、その上に戻りウエイト44を設け、かつウエ
イト43,44の位置を管理するためのリミットスイッ
チ45,46を設けた点を除き先のタッピング装置と同
等の構造であるから、同等の構成部分に同一の符号を付
して説明を省略する。図5には、ウエイト42,43,
44の詳細を示した。
【0029】図4、図5において、主ウェイト42は、
ワイヤ10に吊られ、戻りウェイト44は、吊りワイヤ
20に吊られている。主ウェイト42は、垂直に突出し
たガイドピン47を有し、その上端にワイヤ10が係止
されている。このガイドピン47は、主ウェイト42の
上に位置する加圧ウエイト43及びその上に位置する戻
りウェイト44を摺動自在に貫通している。ガイドピン
47の上部には、戻りウェイト44の相対的上昇を止め
る当接板18が固着され、その下面にリミットスイッチ
46が固着されている。リミットスイッチ46は、戻り
ウエイト44と加圧ウェイト43が主ウエイト42の上
に浮いている状態を維持するように監視するためのもの
で、戻りウエイト44が当接するとONし、離れるとO
FFする。昇降アーム4側(主軸7側)の重量と主ウェ
イト42と加圧ウエイト43との合計重量とは釣り合っ
ている。
【0030】戻りウエイト44は、巻上げプーリ24で
ワイヤ20を巻上げることにより上昇し、またクラッチ
25を切って自重で下降することができるようになって
いる。モータ27は、リミットスイッチ46のONで停
止し、OFFで始動するよう制御される。
【0031】加圧ウエイト43は、垂直に突出する吊り
ピン48を備え、これを介して戻りウェイト44に、所
定範囲で相対昇降自在に連結されている。即ち、吊りピ
ン48は、戻りウェイト44を摺動自在に貫通し、上端
の鍔50で下方へ抜け止めされている。従って、戻りウ
エイト44が上昇して、加圧ウエイト43の上方に所定
距離離れると、ピン48の鍔50で相互係合し、戻りウ
エイト44と共に上昇することができる。
【0032】戻りウェイト44は、加圧ウエイト43の
上に載ったり、これから上方へ離れたりするように配置
されている。戻りウェイト44が加圧ウェイト43と共
に主ウエイト42上に載置された状態では、昇降アーム
4側(主軸7側)との重量バランスが崩れ、ウェイト4
2,43,44が下降し、昇降アーム4(主軸7)が上
昇する。また、戻りウェイト44が引き上げられ、当接
板18に当接した後は、主ウエイト42もろとも引き上
げられ、昇降アーム4側が自重で下降する。
【0033】このドリル装置においては、ドリル49の
先端を加工テーブル28上の被加工物Wに当てて加工開
始点セット押釦32を押し、加工開始点を制御装置29
に記憶させる。また、入力部30に切削する孔の深さを
数値入力すると共に、ステッピング入力部41に、所望
のステッピング回数を入力して設定する。
【0034】いま、図6(A)に示すように、戻りウェ
イト44、加圧ウエイト43が、主ウェイト42上に載
り、昇降アーム4が上昇位置にあるものとする。スター
ト押釦33が押されると、制御装置29が、モータコン
タクタ34を介して巻上げ機23のモータ27を作動さ
せる共に、クラッチコンタクタ35を介してクラッチク
ラッチ25をつなげ、戻りウェイト44を引き上げる。
戻りウェイト44が上昇して吊りピン48を介して加圧
ウエイト43を吊り上げ、当接板18に当接する。加圧
ウエイト43の吊り上げにより、重量バランスが崩れ
て、昇降アーム4が自重で下降する。このとき、リミッ
トスイッチ46の動作は無視される。昇降アーム4の位
置はエンコーダ14と制御装置29で検出される。ドリ
ル49が加工開始点付近の所定位置に達したことをエン
コーダ14で検知すると、制御装置29が巻上げ機23
のモータ27を制御して昇降アーム4を減速させて間歇
的に送り、ドリル49が被加工物Wに衝突しないように
する。これと同時に制御装置29はインバータ36を介
してモータ6を回転させる。
【0035】ドリル49が加工開始点、即ち被加工物W
との接触位置に至ったことをエンコーダ14で検知する
と、制御装置29が巻上げ機23のモータ27を停止さ
せる。この時点以降リミットスイッチ46がOFFで巻
き上げモータ27動作、ONで停止の制御モードとな
る。従って、図6(C)に示すように、加圧ウエイト4
3が、戻りウエイト44と共に、主ウエイト42から離
れるので、ドリル49は、昇降アーム4、主軸7等の自
重と主ウエイト42との重量差で被加工物Wに圧接され
ながら、被加工物Wに孔を切削していく。孔の深さが、
設定深さをステッピング回数で除した深さに達したこと
をエンコーダ14で検知すると、制御装置29がクラッ
チ25を切り、ワイヤ20を解放して、図6(A)に示
すように、戻りウエイト44及び加圧ウエイト43を主
ウエイト42上に落し、アーム4と共にドリル49を上
昇させて孔から抜き上げ、給油、切削屑の除去を行う。
ドリル49がステッピング開始位置に戻ったことをエン
コーダ14で検知すると、制御装置29がクラッチ25
をつなげて再びワイヤ20を巻き上げ、設定したステッ
ピング回数だけ先と同様の、ドリルの抜き上げと孔明け
加工の動作を繰り返して、設定深さの孔を形成する。最
後のステッピング動作を完了すると、戻りウェイト44
及び加圧ウエイト43を主ウエイト42上に下ろし、ド
リル49を上昇させる。ドリル49が所定位置に達した
ことをエンコーダ14で検知したら、制御装置29がモ
ータ6を停止させる。昇降アーム4は、上昇してストッ
パ5に当接して停止する。
【0036】なお、リミットスイッチ45の動作は、自
動運転時には無視される。自動運転のみ行う場合には、
戻りウェイト44と加圧ウエイト43とを一体に構成
し、このウェイトの昇降のみでドリル49の昇降動作を
制御することができる。
【0037】このドリル装置を半自動操作する場合に
は、制御装置29を半自動モードに切り替えると、当初
リミットスイッチ46の動作は無視され、リミットスイ
ッチ45がONで巻き上げモータ27動作、OFFで停
止の制御モードとなる。従って、手動でドリル49を押
し下げると、加圧ウエイト43と主ウエイト42とが一
体にワイヤ10で引き上げられるが、戻りウエイ44も
モータ27に巻き上げられて上昇し、図6(B)のバラ
ンス状態を保つ。ドリル49が被加工物Wに当接して位
置合わせしたら、主軸駆動モータ6を始動させると、巻
き上げモータ27が始動して戻りウエイト44と共に加
圧ウエイト43が引き上げられ、重量バランスが崩れて
ドリル49に下降圧力がかかり、被加工物Wを孔明けす
る。モータ6の始動後、戻りウエイトの引き上げ状態は
リミットスイッチ46で監視される。即ち、リミットス
イッチ46がONで巻き上げモータ27停止、OFFで
始動となり、ドリル49への加圧状態が維持される。以
後のスッテッピング動作は自動運転に同じである。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ボール盤のよ
うな簡易な構成の装置を用いて容易にねじ切り加工やス
テッピングドリル加工を行うことができる孔加工方法を
提供することができ、また、そのようなねじ切り加工や
ステッピングドリル加工を自動的に行うことができる構
造簡易で、比較的安価な孔加工装置を提供することがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタッピング装置の正面図である。
【図2】タッピング装置の側面図である。
【図3】タッピング装置の制御の説明図である。
【図4】ドリル装置の制御の説明図である。
【図5】ドリル装置のウエイトの詳細図である。
【図6】ドリル装置のウエイトの動作説明図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 ガイド柱 4 昇降アーム 6 モータ 7 主軸 9 タップ 10 バランスワイヤ 11 プーリ 12 プーリ 13 バランスウエイト 14 エンコーダ(位置検知手段) 16 戻りウエイト 23 巻き上げ機(巻き上げ手段) 20 吊りワイヤ 27 モータ 25 クラッチ 19 リミットスイッチ 29 制御装置 W 被加工物

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を装着したモータ駆動の主軸をガイ
    ド柱に沿って垂直に昇降自在に支持し、この主軸をバラ
    ンスワイヤの一端側に吊り、バランスワイヤの中間をプ
    ーリにかけ、他端側にバランスウエイトを吊り、このバ
    ランスウエイトを主軸側の自重と釣り合わせ、このバラ
    ンスウエイトの上方に、巻き上げ手段につながる吊りワ
    イヤで戻りウエイトを昇降自在に吊り、戻りウエイトを
    ウエイト上に載せたり浮かせたりすることにより、また
    上昇過程でバランスウエイトに係合させて一体に引き上
    げたりすることにより、バランスウエイトと主軸側自重
    とのバランスを調整して、主軸を昇降制御すると共に切
    込みに必要な外力を付与し、工具を被加工物に切り込ま
    せたり抜いたりすることを特徴とする孔加工方法。
  2. 【請求項2】 タップを装着したモータ駆動の主軸をガ
    イド柱に沿って垂直に昇降自在に支持し、この主軸をバ
    ランスワイヤの一端側に吊り、バランスワイヤの中間を
    プーリにかけ、他端側にバランスウエイトを吊り、この
    バランスウエイトを主軸側の自重と釣り合わせ、このバ
    ランスウエイトの上方に、巻き上げ手段につながる吊り
    ワイヤで戻りウエイトを昇降自在に吊り、バランスウエ
    イト上に載せたり離したりできるようにし、タップが被
    加工物に切り込む初期の短時間だけ主軸に軸線方向の外
    力を加え、タップが被加工物に対するねじ切り動作を行
    ってねじ孔を戻る間、戻りウエイトをバランスウエイト
    上に離し、タップに対する軸線方向の外力を断ち、ねじ
    切り動作完了後、タップを逆転させてねじ孔から抜いた
    後、戻りウエイトをバランスウエイト上に吊り降ろし、
    主軸側との釣り合いを崩してタップを引き上げることを
    特徴とするタッピング方法。
  3. 【請求項3】 タップを装着したモータ駆動の主軸を昇
    降アームに垂直に支持し、この昇降アームをガイド柱に
    沿って垂直に昇降自在に支持すると共に、昇降アームに
    バランスワイヤの一端を係止し、バランスワイヤの中間
    部をガイド柱上のプーリに掛けて、他端にバランスウエ
    イトを吊り、これを昇降アーム側の自重に釣り合わせ、
    バランスウエイトの上方には戻りウエイトを配置し、こ
    の戻りウエイトを、巻き上げ手段につながる吊りワイヤ
    で昇降自在に吊り、バランスウエイト上に載せたり離し
    たりできるようにし、タップが被加工物に対するねじ切
    り動作を行ってねじ孔を戻る間、タップに軸線方向の外
    力をかけないように、戻りウエイトをバランスウエイト
    の上方に間隔をおいて配置し、ねじ切り動作完了後、タ
    ップを逆転させてねじ孔から抜いた後、戻りウエイトを
    バランスウエイト上に載せてバランスを崩し、タップを
    引き上げるように巻き上げ手段を制御することを特徴と
    するタッピング装置。
  4. 【請求項4】 タップを装着したモータ駆動の主軸をガ
    イド柱に沿って垂直に昇降自在に支持し、この主軸をバ
    ランスワイヤの一端側に吊り、バランスワイヤの中間を
    プーリにかけ、他端側にバランスウエイトを吊り、この
    バランスウエイトを主軸側の自重と釣り合わせ、このバ
    ランスウエイトの上方に、巻き上げ手段につながる吊り
    ワイヤで戻りウエイトを昇降自在に吊り、戻りウエイト
    をバランスウエイト上に載せたり離したり、また上昇過
    程でバランスウエイトに係合させて一体に引き上げでき
    るようにし、タップが被加工物に切り込む初期の短時間
    だけバランスウエイトを戻りウエイトで引き上げた状態
    で、タップに主軸側の自重をかけた後、戻りウエイトを
    バランスウエイト上に浮かして、タップに対する軸線方
    向の外力を断った状態で、ねじ切り動作を行い、ねじ切
    り動作完了後、タップを逆転させてねじ孔から抜き、次
    いで戻りウエイトをバランスウエイト上に吊り降ろし、
    主軸側との釣り合いを崩してタップを引き上げることを
    特徴とするタッピング方法。
  5. 【請求項5】 タップを装着したモータ駆動の主軸を昇
    降アームに垂直に支持し、この昇降アームをガイド柱に
    沿って垂直に昇降自在に支持すると共に、昇降アームに
    バランスワイヤの一端を係止し、バランスワイヤの中間
    部をガイド柱上のプーリに掛けて、他端にバランスウエ
    イトを吊り、これを昇降アーム側の自重に釣り合わせ、
    バランスウエイトの上方に、戻りウエイトを配置し、こ
    れを巻き上げ手段につながる吊りワイヤで昇降自在に吊
    り、バランスウエイト上に載せたり離したり、また上昇
    過程でバランスウエイトに係合させて一体に引き上げで
    きるようにし、巻き上げ手段は、モータ駆動で、クラッ
    チの入り、切りにより吊りワイヤを巻き上げ又はこれを
    解放するよう構成し、さらにタップの上下位置を検知す
    る位置検知手段を設けると共に、戻りウエイトとバラン
    スウエイトとの相対位置を検知するリミットスイッチを
    設け、装置の始動後、適宜時期に主軸の駆動モータを始
    動させると共に、巻き上げ手段に吊りワイヤの巻き上げ
    動作を行わせて戻りウエイトと共にバランスウエイトを
    吊り上げ、タップを下降させ、タップの先端が被加工物
    に当接する加工開始位置に到達したことを位置検知手段
    が検知したら、予め設定された所定の短い食い付き時間
    だけ巻き上げ手段の巻き上げ動作を継続させることによ
    り、タップに軸線方向の自重をかけて被加工物に圧接さ
    せた状態で巻き上げ手段の巻き上げ動作を停止させるこ
    とにより、タップを被加工物に食い付かせた後、昇降ア
    ーム側とバランスウエイトとを釣り合わせ、ねじ切り動
    作中、タップへの軸線方向の外力を断ち、タップが所定
    のねじ切り深さに達したことを位置検知手段が検知する
    と、主軸の駆動モータを逆転させてタップを上昇させ、
    タップが所定位置に戻ったことを位置検知手段が検知す
    ると、巻き上げ手段のクラッチを切って吊りワイヤを解
    放し、戻りウエイトをバランスウエイト上に落して下降
    させることにより、タップを上昇させるように各部を制
    御する制御装置を設けたことを特徴とするタッピング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記位置検知手段が、前記吊りワイヤを
    掛けたプーリの軸に接続されたロータリエンコーダを具
    備することを特徴とする請求項4に記載のタッピング装
    置。
  7. 【請求項7】 前記バランスウェイトは、前記戻りウェ
    イトの支持板を摺動自在に貫通して垂直に突出したガイ
    ドピンを有し、ガイドピンの上端に前記バランスワイヤ
    が係止されると共に、ガイドピンの上部に、前記リミッ
    トスイッチが固着され、戻りウエイトが当接するとON
    し、離れるとOFFして、戻りウェイトが常時バランス
    ウェイトの上に浮いている状態を維持するように前記巻
    き上げ手段と連動することを特徴とする請求項4に記載
    のタッピング装置。
  8. 【請求項8】 ドリルを装着したモータ駆動の主軸を昇
    降アームに垂直に支持し、この昇降アームをガイド柱に
    沿って垂直に昇降自在に支持すると共に、昇降アームに
    バランスワイヤの一端を係止し、バランスワイヤの中間
    部をガイド柱上のプーリに掛け、他端に、合計重量で昇
    降アーム側の自重に釣り合う主ウエイトと加圧ウエイト
    を吊り、加圧ウエイトの上方に、戻りウエイトを配置
    し、これを巻き上げ手段につながる吊りワイヤで昇降自
    在に吊り、加圧ウエイト上に載せたり、加圧ウエイトと
    共に主ウエイト上に吊り上げたりできるようにし、巻き
    上げ手段は、モータ駆動で、クラッチの入り、切りによ
    り吊りワイヤを巻き上げ又はこれを解放するよう構成
    し、さらにドリルの上下位置を検知する位置検知手段を
    設けると共に、戻りウエイトと主ウエイト、加圧ウエイ
    トとの相対位置を検知するリミットスイッチを設け、装
    置の始動後、適宜時期に主軸の駆動モータを始動させる
    と共に、巻き上げ手段に吊りワイヤの巻き上げ動作を行
    わせて戻りウエイトを加圧ウエイトと共に吊り上げてド
    リルを下降させ、ドリルに加圧ウエイトの重量差分の軸
    線方向の自重をかけて被加工物Wに圧接させた状態で被
    加工物に孔明け加工させ、孔が予め設定された所定深さ
    を同じく予め設定されたステッピング回数で除した深さ
    に達したことを位置検知手段が検知すると、巻き上げ手
    段のクラッチを切って吊りワイヤを解放し、戻りウエイ
    トを主ウエイト、加圧ウエイト上に落して下降させるこ
    とにより、ドリルを抜き上げ、この孔明け、ドリルの抜
    き上げの動作を所定のステッピング回数繰り返させて、
    所定深さの孔を形成するように各部を制御する制御装置
    を設けたことを特徴とするドリル装置。
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