JP2629667B2 - 平膜状のろ材を用いたろ過装置 - Google Patents

平膜状のろ材を用いたろ過装置

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JP2629667B2 JP4087670A JP8767092A JP2629667B2 JP 2629667 B2 JP2629667 B2 JP 2629667B2 JP 4087670 A JP4087670 A JP 4087670A JP 8767092 A JP8767092 A JP 8767092A JP 2629667 B2 JP2629667 B2 JP 2629667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、微細粒子を含む原液
のろ過装置に関し、さらに詳しくは、ろ材として10ミ
クロン程度の粒子を捕捉し得るいわゆる限外ろ過膜を用
いたろ過装置の改良に関するもので、特に、この発明で
は、従来、目詰りしたときに再生が困難であった限外ろ
過膜の再生が容易なろ過装置を提供せんとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、微細な通孔を有する膜状のろ材を
用いたろ過装置は公知であり、実開平3−11426号
はその一例であり、また、本願発明のように、ろ過床に
膜状のろ材を張設したろ板を多数並列してろ過装置を構
成したものも、特開昭64−7910、特開平3−18
8928等で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、実開平3
−11426号は、平膜状のろ材を用いた膜モデュール
の一構造を開示するのみであり、特開昭64−7910
号および特開平3−188928号では、両者とも並列
したろ板は互いに固定されており、従って、ろ材が目詰
りしたときには、分解するか装着した状態のろ材(膜モ
デュール)中に薬液等を注入して洗うより他なく、ろ材
を完全に再生することは困難である。また、メンテナン
スするに当っても装置全体を分解しなければならず手数
を要する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述のよう
な従来の課題を解決し得るものであって、その要旨とす
るところは、少なくともその一面に中凹状のろ過床を設
けた多数の板状のろ板を案内杆に沿って移動自在に配列
し、これらろ板を閉じたときに、ろ板間に上記ろ過床に
張設したろ過膜によってろ過室を形成するとともに、ろ
板には、上記ろ過室内に連通する原液の供給路と、上記
ろ過膜の背面のろ過床に開口するろ液の取出路と、上記
ろ過室に開口する濃縮液の取出路とを配設したろ過装置
において、上記のろ板のろ過床に張設したろ過膜上にメ
タルメッシュを配設し、このメタルメッシュの上からパ
ンチングメタルを裁置し、このパンチングメタルをろ板
の周部に固定したものである。そして、開板したときの
ろ板の周辺には、上記ろ板に張設したろ過膜に向けて洗
浄ノズルを配設したものである。
【0005】
【作用】この発明に係る装置は、上述のように構成して
あり、ろ過室に供給された原液は、その原液に含まれる
粗大粒子がメタルメッシュで分離され、メタルメッシュ
で補助されない微細粒子や有機物がろ過膜で分離され
る。そして、ろ過されたろ液はろ過床を経てろ液取出路
に集液され機外に取り出される。ろ液を分離して濃縮さ
れた原液は、濃縮液の取出路を経て機外に取り出され
る。すなわち、ろ過室に供給された原液は、ろ過膜によ
って濃縮液とろ液とに自動的にろ過分離されるわけであ
り、例えば、ろ液のみが必要な場合は、濃縮液を原液タ
ンクに返送すれば未処理原液と合流して処理することが
できる。このろ過運転時に、この発明では、原液がろ過
膜面を流動し乍らろ過されるので、ろ過膜面を洗浄し目
詰りを防止する利点がある。
【0006】上述のようなろ過運転をしてろ過膜の目詰
りが限界に達したときには、この発明に係る装置では、
各ろ板が開閉するようにしてあるので、各ろ板を開板す
ることによってろ過室を開くことができる。従って、各
ろ板に張設したろ過膜面を洗浄水等によって直接洗浄す
ることができる。また、この表面洗浄のみでは除去し難
い目詰り物については、各ろ板を閉板した状態でろ液の
取出口から洗浄水あるいは薬液を注入することによっ
て、ろ過膜を逆洗することで除去することができる。す
なわち、この発明に係る装置では、目詰りしたろ過膜を
表裏から洗浄できるもので、簡単にろ過膜を再生するこ
とができ、重設したろ過膜とメタルメッシュの上からパ
ンチングメタルを裁置して補強してあるので、逆洗時の
背圧によりろ材が破損することがないものである。
下、図面に基づいてこの発明を具体的に説明する。
【0007】
【実施例】図1および図2において、符号1はフレー
ム、2はフレーム1,1間に橋架したガイドレール、3
はガイドレール上に移動自在に載架したろ板、4は各ろ
板を連結するリンクチェーン、5は可動ヘッド、6はろ
板3を締め付けるための油圧シリンダーで図1に示すも
のは、ろ板3を開閉する役割も兼ねている。図2のもの
では、ろ板3は無端チェーン15で開閉するようにして
いる。
【0008】次に、ろ板の構成について図3に基づいて
説明すると、図3において、符号3aは、ろ板3の両面
にそれぞれ設けた凹所であり、その底面に上下に設けた
細溝よりなるろ過床3bが設けてあり、上部には原液の
供給路3cおよびこの供給路3cと凹所3aとを連通す
る供給口3dが設けてある。また、ろ板3の下部には、
ろ過床3bに連通するろ液の取出路3eおよび凹所3a
に連通する濃縮液の取出路3fが設けてあり、これら原
液の供給路3c、ろ液の取出路3e、濃縮液の取出路3
fはろ板3を閉板したとき、それぞれ連通してつながる
ようにしてある。図1および図2では、この状態を概念
的に示しており、図において、符号7は原液の貯留槽、
8は供給ポンプ、9はろ液受槽、符号14はろ板列の上
方に設けた洗浄管であって、開板したろ板のろ過膜に向
けてノズル14aが設けてある。
【0009】次に、ろ板に設けたろ過装置部分の構成を
図3に基づいて詳述すると、図3において、符号10
は、ろ過床3b上に張設した板状のろ過膜であり、図示
のものでは限外ろ過膜を用いている。符号11はろ過膜
上に張設したメタルメッシュ、12は、メタルメッシュ
11上に設けたパンチングメタル、13は、これらろ過
膜10、メタルメッシュ11、パンチングメタル12を
ろ板3に固定するための押え金である。ろ材部分はこの
ように構成されていて、ろ板3を閉板したときには、各
ろ板間に前後壁が平板状の二重に配設したろ過膜10と
メタルメッシュ11とでろ過室3gが形成してあるので
原液中の粗大粒子をメタルメッシュ11で分離し、メタ
ルメッシュ11の網目を通過した微細粒子と有機物をろ
過膜10で分離するようにしてあり、ろ過膜10が目詰
りしにくくしてある。
【0010】この発明に係る装置は上述のように構成し
てあり、ポンプ8によって貯留槽7から供給路3cを経
てろ過室3gに供給された原液は、メタルメッシュ11
ろ過膜10によってろ過され、そのろ液はろ過床3b
を経て取出路3eに集液され、機外に取り出すことがで
きる。一方、ろ液を分離された濃縮液は取出路3fに集
液されて貯留槽7に還流し、原液に合流して再びろ過室
に供給されてろ過される。すなわち、貯留槽7に供給さ
れる原液は、ろ板3間に形成されたろ過室3gでろ過膜
10によってろ液と濃縮原液とにろ過分離されるわけで
あり、この分離作用時に、ろ過室では、循環する原液が
メタルメッシュ11上を流動するのでメタルメッシュ1
1の網目が目詰りしにくく、長時間の連続ろ過運転が可
能であり、ろ過効率が極めて高いものである。
【0011】以上のようにして、ろ過膜10が目詰りし
たときには、この発明に係る装置では、ろ板3を開板す
ることにより、ろ過室3gを開放することができるの
で、ノズル14aでメタルメッシュ11の表面に洗浄液
を直接噴射して洗浄することができる。そして、この洗
浄操作をするに当ってもこの発明ではろ板3を開板する
操作でメタルメッシュ11の表面を露出できるので、従
来の分解して膜モデュールを取り出して洗浄するのに比
較すれば、その操作は簡単である。
【0012】そして、逆洗洗浄をする場合には、各ろ板
を閉板して、ろ液の取出路3eから洗浄水あるいは薬液
の逆洗液を送ることによって、ろ過膜10が逆洗され、
ろ過膜10に付着した微細粒子や有機物はメタルメッシ
ュの網目を通過してろ過室に押し戻されその洗浄排液
は、原液の供給路3cを経て貯留槽7に戻すことなく、
別途分離して取り出してもよい。この逆洗操作もろ板3
を閉板して洗浄液をろ過室3gに送り込むのみであるの
で簡単であり、特に逆洗の場合は、補強用のパンチング
メタル12がメタルメッシュ11の全面に配設してある
ので、ろ過膜とメタルメッシュが背圧により破損するこ
とがないものである。そして、閉板状態で行われるので
洗浄液が飛散等することがなく、薬液を安全に使用する
ことができるとともに、ろ過膜10の微小な目に入り込
んだ目詰り物までも完全に除去することができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るろ過装置
は、目詰りしたろ材(ろ過膜)をその表裏から洗浄して
完全に再生することができるものであり、その洗浄再生
操作も従来のこの種ろ材の洗浄再生操作に比較すれば、
はるかに簡単である。即ち、ろ過膜の上からメタルメッ
シュを配設してあるので、ろ過膜の目詰りが防止でき、
ろ過時間が長くなり、これらのろ材をパンチングメタル
で固定してあるので、ろ過室の原液圧入圧と逆洗時の背
圧にも耐え得るものであって、この種膜ろ過装置におけ
る課題を解決し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るろ過装置の概略の側面図であ
り、処理される原液の流れを模式的に記入している。
【図2】 同じく、他の実施例の概略の側面図であり、
処理される原液の流れを模式的に記入している。
【図3】 この発明の要部であるろ過室を取り出して示
す縦断側面図である。
【符号の説明】
2 ガイドレール 3 ろ板 3b ろ過床 3c 原液の供給路 3e ろ液の取出路 3f 濃縮液の取出路 10 ろ過膜11 メタルメッシュ 12 パンチングメタル 14a 洗浄ノズル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその一面に中凹状のろ過床3
    bを設けた多数の板状のろ板3を案内杆2に沿って移動
    自在に配列し、これらろ板3を閉じたときに、ろ板3.
    間に上記ろ過床3bに張設したろ過膜10によってろ
    過室を形成するとともに、ろ板3には、上記ろ過室内に
    連通する原液の供給路3cと、上記ろ過膜10の背面の
    ろ過床3bに開口するろ液の取出路3eと、上記ろ過室
    に開口する濃縮液の取出路3fとを配設したろ過装置に
    おいて、上記ろ板3のろ過床3bに張設したろ過膜10
    上にメタルメッシュ11を配設し、このメタルメッシュ
    11の上からパンチングメタル12を裁置し、このパン
    チングメタル12をろ板3の周部で固定したことを特長
    とする平膜状のろ材を用いたろ過装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多数のろ板3を開板した
    とき、そのろ過床3bに張設したろ過膜10に向けて洗
    浄ノズル14aが配設してあることを特長とする平膜状
    のろ材を用いたろ過装置。
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