JP2629640B2 - 無線回線制御装置 - Google Patents

無線回線制御装置

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JP2629640B2 JP6281995A JP6281995A JP2629640B2 JP 2629640 B2 JP2629640 B2 JP 2629640B2 JP 6281995 A JP6281995 A JP 6281995A JP 6281995 A JP6281995 A JP 6281995A JP 2629640 B2 JP2629640 B2 JP 2629640B2
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    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線回線制御装置に関
し、特に自動車電話に代表される移動通信システムにお
いて、基地局と移動局間の無線区間の上り/下り回線で
トラヒック量に偏りが生じるデータ通信に対して効率的
な周波数割り当てを行うことができる無線回線制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話に代表されるような大容量の
移動通信システムにおいては、有限の周波数資源を効率
的に用いて、且つ、広大な通話可能サービスエリアを提
供するにあたり、無線基地局(以降は基地局と称する)
を複数設置して当該サービスエリアにくまなく無線電波
が到達するようにし、さらには電波干渉妨害の発生しな
い地理的に離れている基地局間においては、他の基地局
で使用している同一周波数を再利用し、このような周波
数の再利用を空間的に繰り返し使用することにより周波
数の有効利用を図っている。このような方式はセルラー
方式として知られている。
【0003】セルラー方式の移動通信システムでは、加
入者が使用する移動無線機端末(以降は移動局と称す
る)は電波の到達する最寄りの基地局との間で無線回線
を使用して通信することになる。基地局から移動局への
無線通信回線を「下り回線」、逆に移動局から基地局へ
の無線通信回線を「上り回線」と読んでいる。この下り
回線と上り回線とを異なる周波数上に設定する(周波数
分割多重)か、もしくは同一周波数上の異なる時間位置
に設定する(時分割多重)ことにより電話のように双方
向の通信を同時に行うことができる。
【0004】電話サービスのように音声通話を扱う通信
サービスにおいては、下り回線および上り回線共に、そ
れぞれの回線上で運ばれる情報量(ビット/秒)に極端
な差異が生じることはない。従って、一般的に無線回線
の下り回線と上り回線とに同一の伝送速度が用いられ
る。現在、使用されているディジタル自動車携帯電話シ
ステムでは、財団法人電波システム開発センター発行の
ディジタル方式自動車電話システム標準規格(RCR
STD−27B)による11.2キロ・ビット/秒(k
bps)の伝送速度が下り回線および上り回線に用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような移動通
信システムにおいてデータ通信を行う場合を考えてみる
と、パソコン通信網にアクセスしてその電子掲示板に表
示されている内容をダウンロードしたり、電子メールを
送信したり、またはファックスを送受信するような使い
方が主流である。
【0006】これらの通信形態は、いずれの場合も上り
または下りの何れか片方の回線上の伝送情報量が多く、
他方の回線はそのデータ通信のためのプロトコルによる
受信確認信号等(Ack信号など)が流れる程度であ
る。
【0007】このように、通信方向によって伝送情報量
に偏りがある通信に対しても電話サービスと同様に下り
回線、上り回線共に同じ伝送速度の無線回線を割り当て
ているため、無線回線の使用効率が極めて悪いという問
題があった。
【0008】また、各移動局に送信すべき情報の有無を
周期的に問い合わせるポーリングのようなパケットアク
セス方式を導入したとしても、何の工夫も施さなければ
特定の方向に伝送情報量が偏った複数の通信が特定の周
波数に集中することがあり、逆方向の周波数はほとんど
使用されず同じ様な問題が発生する(財団法人電波シス
テム開発センター発行、陸上移動無線データ通信を行う
無線局の無線設備標準規格、RCR STD−6A参
照)。
【0009】本発明の目的は、データ通信サービスを提
供する移動通信システムにおいて、特定の通信方向に伝
送情報量(または、トラヒック量:ある一定時間に有意
情報で占有されているスロット数の割合)が偏ることに
起因して発生する周波数資源使用の無駄を排除すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線回線制
御装置は、無線基地局が提供する通信サービスエリア内
で、当該無線基地局に割り当てられた複数の通信チャネ
ル用無線周波数の中から任意の周波数を用いて当該無線
基地局と無線移動局との間の通信を行う移動通信システ
ムにおいて、無線基地局に設備されるものであり、通信
の開始時に、当該通信が無線移動局から発信された通信
か、それとも無線移動局に着信する通信かを識別する通
信方向識別手段と、各通信チャネルの無線周波数毎に、
各無線周波数に既に設定されている通信方向毎の通信数
を記憶する通信数記憶手段とを有している。
【0011】そして、通信開始要求を受けると、前記の
通信方向識別手段により通信方向を識別し、前記の通信
数記憶手段より識別した通信方向の通信数が最も少ない
無線周波数を選定し、この選定した無線周波数を当該通
信要求の通信チャネル用周波数として割り当てることを
特徴とする。
【0012】また、本発明に係る無線回線制御装置は、
無線基地局が提供する通信サービスエリア内で、当該無
線基地局に割り当てられた複数の通信チャネル用無線周
波数の中から任意の周波数を用いて当該無線基地局と無
線移動局との間の通信を行う移動通信システムにおい
て、無線基地局に設備されるものであり、通信の開始時
に、当該通信が無線移動局から発信された通信か、それ
とも無線移動局に着信する通信かを識別する通信方向識
別手段と、各通信チャネルの無線周波数毎に、無線基地
局が測定している各無線周波数における無線移動局から
当該無線基地局方向の通信による上りトラヒックと逆方
向の下りトラヒックを集計し、記憶するトラヒック記憶
手段とを有している。
【0013】そして、通信開始要求を受けると、前記の
通信方向識別手段により通信方向を識別し、前記のトラ
ヒック記憶手段より識別した通信方向のトラヒックが最
も少ない無線周波数を選定し、この選定した無線周波数
を当該通信要求の通信チャネル用周波数として割り当て
ることを特徴とする。
【0014】更に、本発明に係る無線回線制御装置は、
無線基地局が提供する通信サービスエリア内で、当該無
線基地局に割り当てられた複数の通信チャネル用無線周
波数の中から任意の周波数を用いて当該無線基地局と無
線移動局との間の通信を行う移動通信システムにおい
て、無線基地局に設備されるものであり、各通信チャネ
ルの無線周波数毎に、無線基地局が測定している各無線
周波数における無線移動局から当該無線基地局方向の通
信による上りトラヒックと逆方向の下りトラヒックを集
計し、記憶するトラヒック記憶手段と、各通信チャネル
の無線周波数毎に、前記のトラヒック記憶手段が記憶し
ている上りトラヒックを第1の閾値と比較して、当該閾
値より多い場合に上りトラヒック過多と判定する第1の
比較手段と、各通信チャネルの無線周波数毎に、前記の
トラヒック記憶手段が記憶している下りトラヒックを第
2の閾値と比較して、当該閾値より多い場合に下りトラ
ヒック過多と判定する第2の比較手段とを有している。
【0015】そして、無線基地局に割り当てられた複数
の通信チャネル用無線周波数を周期的に順次選択し、前
記の第1の比較手段で上りトラヒック過多と判定された
周波数に対しては、当該周波数を用いている通信におい
て最も上りトラヒックが多い通信を、最も上りトラヒッ
クが少ない周波数を選定してその周波数に切り替え、前
記の第2の比較手段で下りトラヒック過多と判定された
周波数に対しては、当該周波数を用いている通信におい
て最も下りトラヒックが多い通信を、最も下りトラヒッ
クが少ない周波数を選定してその周波数に切り替えるこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】各周波数における通信量の偏りを、その周波数
を用いている上り/下りの通信数から判定し、周波数を
割り当てる際に、その偏りを是正する方向で周波数を選
定する。
【0017】また、この通信量の偏りを、常時測定して
いるトラヒックにより判定する。
【0018】更に、定期的に各周波数の通信量の偏りを
トラヒックにより監視し、トラヒックの偏りが生じた場
合には、その周波数で使用されている最も偏りの大きい
通信を最も偏りの少ない周波数に切り換える。
【0019】
【実施例】次に本発明に係る無線回線制御装置の実施例
について図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の無線回線制御装置が用い
られる移動通信システムの構成例を示す概略構成図であ
る。同図において、この移動通信システムは、図示しな
い公衆固定通信網とのゲートウェーとなる交換局1と、
この交換局1に接続された基地局2A、2Bおよび図示
されていないその他の複数の基地局と、移動局4A、4
Bおよび図示されていないその他の複数の移動局とから
構成されている。セル3A、3Bは上述の基地局2A、
2Bのそれぞれがカバーするサービスエリアを示し、そ
れぞれの基地局には、このサービスエリア毎に複数の周
波数が割り当てられ、その周波数を用いて制御チャネル
および通信チャネルを設定する。
【0021】そして、図1に示す移動局4A、4Bは次
のようにしてデータ通信を行っている。
【0022】基地局2Aがカバーするサービスエリアで
あるセル3Aに在圏する移動局4Aから図示しない公衆
固定通信網へのデータ通信の要求が発生した場合、移動
局4Aは制御チャネルを用いて基地局2Aに対してデー
タ通信を行う通信チャネルの周波数の割り当てを要求
し、基地局2Aにより割り当てられた周波数の通信チャ
ネルを用いてパケット化されたデータの通信を行う。ま
た、基地局2Bがカバーするサービスエリアのセル3B
に在圏する移動局4Bに対して公衆固定通信網からデー
タ通信の要求が発生した場合、基地局2Bは、移動局4
Bに対して制御チャネルを用いてデータ通信を行う通信
チャネルの周波数を通知し、その周波数上でパケット化
されたデータの送受信を行う。
【0023】このように、上り、下りいずれの場合も、
使用する周波数の割り当ては基地局にて行われ、移動局
に通知される。
【0024】図2は、本発明の無線回線制御装置が用い
られる移動通信システムの基地局の基本構成を示すブロ
ック図である。
【0025】同図において、基地局は、アンテナ10
と、アンテナ共用器20と、周波数毎に無線信号の送受
信ならびに変復調を行う送受信器(TRX)31〜33
と、移動局と基地局間の無線区間における信号方式と基
地局と公衆固定通信網間の固定通信区間における信号方
式をそれらの伝送速度、フォーマット等を相互に変換す
るプロトコル変換部41〜43と、周波数毎、通信毎に
上りトラヒック量と下りトラヒック量を測定するトラヒ
ック量監視部51〜53と、移動局からの各周波数のデ
ータ信号を多重化して交換局に送信し、逆に交換局から
受信した多重化されたデータ信号を各周波数に対応した
回路に分離する多重化装置60と、各呼毎に通信チャネ
ルに用いる各周波数を移動局に割り当てる制御を行う無
線回線制御装置70とにより構成されている。
【0026】図3は、この図2に示された無線回線制御
装置70の構成を示すブロック構成図である。同図にお
いて、中央処理部700は本無線回線制御装置の全体動
作を司る制御装置である。中央処理部700は、トラヒ
ック量監視部51〜53が測定した周波数毎、通信毎の
上りトラヒック量と下りトラヒック量に係わる情報を受
信し、それらの情報を周波数管理用メモリ703に蓄積
している。また、対移動局制御信号送受信部701と対
交換局制御信号送受信部702は、それぞれTRX31
〜33および多重化装置60とに接続されている。そし
て、通信要求が発生すると、その通信要求が制御チャネ
ルを用いた移動局からのTRXを経由して対移動局制御
信号送受信部701により受信した発信要求信号である
場合には移動局発信、交換局100から多重化装置60
を介して対交換局制御信号送受信部702にて受信した
呼出し信号である場合は移動局着信として、その受信し
た信号種別により通信の開始方向を検知し、各周波数毎
に、移動局発信の通信数と移動局着信の通信数とをそれ
ぞれ集計して周波数管理用メモリ703に蓄積してい
る。中央処理部700は、これらの蓄積情報に基づい
て、後述する制御を行い最適な周波数を選択して各通信
チャネルに割り当てる。
【0027】このように構成された基地局において、上
り、下り各回線のトラヒック量を均等にして通信チャネ
ルを割り当てる動作について3つの実施例を、更に、図
4乃至図8を用いて説明する。
【0028】図4は、本発明の無線回線制御装置を用い
ない場合のスロットアロハ方式によるある周波数の無線
回線の使用状態の一例を示す図である。図中の「A」、
「B」、「C」の記号は、それぞれそのスロットに割り
当てられた移動局を識別するものである。例えば、下り
回線のスロット1〜3および12〜14は基地局から移
動局Aに向けてのデータ送信に、スロット4〜7は基地
局から移動局Bに向けてのデータ送信に、スロット9、
10は基地局から移動局Cに向けてのデータ送信にそれ
ぞれ使用され、上り回線のスロット5、9、12にはそ
れぞれ移動局A、B、Cから基地局に向けてのデータ送
信に使用されている。また、図中の「空」は、そのスロ
ットがどの移動局にも割り当てられていないことを意味
している。
【0029】この図は、下り回線にて移動局にデータ転
送が行われ、上り回線では、各データの受信確認を行う
データのみが流れている場合を示す例であり、下り回線
のトラヒック量が多く、上り回線のトラヒック量が少な
く、多くのスロットが使用されないままであることがわ
かる。
【0030】図5は、本発明の無線回線制御装置の第1
の実施例の動作を説明する流れ図である。本実施例にお
いては、各通信の方向と上り/下り回線の空き状況とに
もとづいて周波数の割り当てを行い、各周波数を均等に
使うものである。
【0031】無線回線制御装置70は、通信要求が発生
すると、その通信要求が制御チャネルを用いた発信要求
信号である場合には移動局発信、交換局から多重化装置
60を介して受信した呼出し信号である場合は移動局着
信として、その受信した信号種別により通信の開始方向
を検知し、各周波数毎に、移動局発信の通信数と移動局
着信の通信数とをそれぞれ集計している(S500)。
【0032】移動局が発信者である場合は、その基地局
に割り当てられている周波数の内で、移動局着信の通信
数と移動局発信の通信数の差(移動局着信通信数 −
移動局発信通信数)が最も大きい周波数、すなわち上り
回線が最も空いていると考えられる周波数を選択する
(S501)。
【0033】一方、移動局が着信者である場合は、その
基地局に割り当てられている周波数の内で、移動局着信
の通信数と移動局発信の通信数の差(移動局着信通信数
−移動局発信通信数)が最も小さい周波数、すなわち
下り回線が最も空いていると考えられる周波数を選択す
る(S502)。
【0034】このようにして選択した周波数を通信用周
波数として使うように割り当てを行い、制御チャネルを
用いてそれぞれ発信移動局または着信移動局に通知する
(S503)。
【0035】このように通信の方向と上り/下り回線の
空き状況とを基準にして、使用する周波数を選択するこ
とにより、各周波数における移動局着信の通信数と移動
局発信の通信数とをほぼ均等にすることができる。従っ
て、電子メール送信やファックス送信のように発信者側
から着信者側への伝送情報量が多く、その逆方向は少な
いというような場合には、上り回線のトラヒック量と下
り回線のトラヒック量とをほぼ均等にすることができ、
図6に示すように上り/下り回線共に無駄の少ない無線
回線の均等使用が可能になる。
【0036】次に、図7を用いて本発明の無線回線制御
装置の第2の実施例を説明する。本実施例においては、
各通信の方向と上り/下り回線のトラヒック量とにもと
づいて周波数の割り当てを行い、各周波数を均等に使う
ものである。
【0037】無線回線制御装置70は、通信要求が発生
すると、その通信要求が制御チャネルを用いた発信要求
信号である場合には移動局発信、交換局から多重化装置
60を介して受信した呼出し信号である場合は移動局着
信として、その受信した信号種別により通信の開始方向
を検知すると共に、各周波数毎に、トラヒック監視部5
1〜53からの情報により上り/下り回線のトラヒック
量を知り、その平均値を測定している(S700)。以
下の説明においては、このトラヒック量の平均値を用い
て計算しているものとする。
【0038】移動局が発信者である場合は、その基地局
に割り当てられている周波数の内で、下り回線のトラヒ
ック量と上り回線のトラヒック量との差(下り回線のト
ラヒック量 − 上り回線のトラヒック量)が最も大き
い周波数、すなわち上り回線が最も空いていると考えら
れる周波数を選択する(S701)。
【0039】一方、移動局が着信者である場合は、その
基地局に割り当てられている周波数の内で、下り回線の
トラヒック量と上り回線のトラヒック量との差(下り回
線のトラヒック量 − 上り回線のトラヒック量)が最
も小さい周波数、すなわち下り回線が最も空いていると
考えられる周波数を選択する(S702)。
【0040】このようにして選択した周波数を通信用周
波数として使うように割り当てを行い、制御チャネルを
用いてそれぞれ発信移動局または着信移動局に通知する
(S703)。
【0041】このように通信の方向と上り/下り回線の
トラヒック量とを基準にして、使用する周波数を選択す
ることにより、各周波数における上り回線のトラヒック
量と下り回線のトラヒック量とをほぼ均等にすることが
できる。通信毎に上り回線と下り回線のトラヒック量の
比にばらつきがあっても、本実施例では直接トラヒック
量を選択基準に用いているので第1の実施例に比べて上
り回線と下り回線のトラヒック量を正確に均等化でき
る。
【0042】次に、図8を用いて本発明の無線回線制御
装置の第3の実施例を説明する。本実施例においては、
通信要求の発生とは独立して各周波数の上り/下り回線
のトラヒック量の均一性を定期的に監視し、偏りが発生
していると判断した場合には、その偏りを排除して、各
周波数を均等に使うものである。
【0043】まず、基地局に割り当てられている周波数
の各周波数を識別する周波数番号iを定義する。定期的
な監視処理が起動されると、周波数番号i=1を設定し
て第1番目の周波数を監視対象とする(S800)。
【0044】この周波数における上り回線のトラヒック
量から下り回線のトラヒック量を差し引いた値を算出す
る(S801)。
【0045】次に、この算出した値と予め定めた第1の
閾値aとの大小を比較する(S802)。
【0046】算出値が第1の閾値aよりも大きい場合
は、その周波数において上り回線のトラヒック量が相対
的に過多であり、使用状況に偏りが生じている判定する
(S802のYes)。この場合、上り回線のトラヒッ
ク量を削減する処置を次のようにして行う。
【0047】まず、その周波数における各通信毎のトラ
ヒック量に注目し、上り回線のトラヒック量から下り回
線のトラヒック量を差し引いた値が最大となる通信を選
択する(S803)。すなわち、上り回線にトラヒック
量の偏りが生じている通信を選択する。次に、他の周波
数のトラヒック量に着目し、上り回線のトラヒック量か
ら下り回線のトラヒック量を差し引いた値が最小とな
る、最も上り回線が空いていると考えられる周波数を選
択する。そして、監視対象周波数における上り回線にト
ラヒック量の偏りが生じている通信を最も上り回線が空
いていると考えられる周波数に切り換える(S80
4)。
【0048】前述のステップS802の処理において算
出値が第1の閾値aよりも小さい場合(S802のN
o)、引き続いて、算出値と第2の閾値bとを比較する
(S804)。この比較において、算出値が第2の閾値
bよりも小さい場合は、その周波数において下り回線の
トラヒック量が相対的に過多であり、使用状況に偏りが
生じている判定する(S805のYes)。この場合、
下り回線のトラヒック量を削減する処置を次のようにし
て行う。
【0049】まず、その周波数における各通信毎のトラ
ヒック量に注目し、上り回線のトラヒック量から下り回
線のトラヒック量を差し引いた値が最小となる通信を選
択する(S806)。すなわち、下り回線にトラヒック
量の偏りが生じている通信を選択する。次に、他の周波
数のトラヒック量に着目し、下り回線のトラヒック量か
ら下り回線のトラヒック量を差し引いた値が最大とな
る、最も下り回線が空いていると考えられる周波数を選
択する。そして、監視対象周波数における下り回線にト
ラヒック量の偏りが生じている通信を最も下り回線が空
いていると考えられる周波数に切り換える(S80
7)。
【0050】なお、前述のステップS805の処理にお
いて算出値が第2の閾値bよりも大きい場合(S805
のNo)は、その周波数における上り回線と下り回線の
使用状況には偏りが生じていないと判定して何も処理を
行わない。
【0051】以上の処理により、当該周波数の監視とそ
れにもとづく処理は終了し、周波数番号iに1を加えて
第2番目の周波数を監視対象とし(S809)、ステッ
プS801からS807までの処理を繰り返す。このよ
うな処理を、基地局に割り当てられているすべての周波
数を対象にして行う。なお、前記のステップS804ま
たはS807の処理で周波数切り替えの対象となった周
波数はこの回での監視処理の対象からはずす。
【0052】基地局に割り当てられたすべての周波数に
対する監視処理が終了すると(S808のYes)、処
理を終了して次の回の定期起動を待つ。
【0053】以上説明したような処理を行うことによ
り、各周波数における上り回線のトラヒック量と下り回
線のトラヒック量とを均一にすることができる。特に、
着信者から発信者へのトラヒック量が多い場合や、ある
通信が終了したことにより急激に上り回線と下り回線の
各トラヒック量に差が生じた場合であっても、通信中の
周波数を切り替えることにより、常に上り回線と下り回
線を均一に使用することができる。
【0054】なお、以上の説明においては、ランダムア
クセス方式の一方式であるスロットアロハ方式を用いて
説明したが、本発明の無線回線制御装置は、その他のラ
ンダムアクセス方式や、時分割多重やポーリング等の非
ランダムアクセス方式にも適用できることは勿論のこと
である。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる無線回線制御装置によれば、基地局と移動局との間
の無線回線で使用する周波数の使用状況を適宜監視して
不均衡な使用が生じた場合にはそれを修正すべく周波数
割り当てを行うので、データ通信等で発生しがちな上り
/下り回線のいずれかの通信方向にトラヒック量が偏る
通信が多く発生したとしても常に効率的に周波数を使う
ことができ、周波数資源の無駄使いを排除することがで
きる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線回線制御装置が用いられる移動通
信システムの構成例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の無線回線制御装置が用いられる移動通
信システムの基地局の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の無線回線制御装置の構成を示すブロッ
ク構成図である。
【図4】本発明の無線回線制御装置を用いない場合のス
ロットアロハ方式によるある周波数の無線回線の使用状
態の一例を示す図である。
【図5】本発明の無線回線制御装置の第1の実施例の動
作を説明する流れ図である。
【図6】本発明の無線回線制御装置の第1の実施例を用
いた場合のスロットアロハ方式によるある周波数の無線
回線の使用状態の一例を示す図である。
【図7】本発明の無線回線制御装置の第2の実施例の動
作を説明する流れ図である。
【図8】本発明の無線回線制御装置の第3の実施例の動
作を説明する流れ図である。
【符号の説明】
1 交換局 2A、2B 基地局 3A、3B セル 4A、4B 移動局 10 アンテナ 20 アンテナ共用器 31〜33 TRX 41〜43 プロトコル変換部 51〜53 トラヒック量監視部 60 多重化装置 70 無線回線制御装置 700 中央処理部 701 対移動局制御信号送受信部 702 対交換局制御信号送受信部 703 周波数管理用メモリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局が提供する通信サービスエリ
    ア内で、当該無線基地局に割り当てられた複数の通信チ
    ャネル用無線周波数の中から任意の周波数を用いて当該
    無線基地局と無線移動局との間の通信を行う移動通信シ
    ステムにおいて、 前記無線基地局に設備され、 通信の開始時に、当該通信が前記無線移動局から発信さ
    れた通信か、それとも前記無線移動局に着信する通信か
    を識別する通信方向識別手段と、 各通信チャネルの無線周波数毎に、各無線周波数に既に
    設定されている前記通信方向毎の通信数を記憶する通信
    数記憶手段とを有し、 通信開始要求を受けると、前記通信方向識別手段により
    通信方向を識別し、前記通信数記憶手段より当該識別し
    た通信方向の通信数が最も少ない無線周波数を選定し、
    この選定した無線周波数を当該通信要求の通信チャネル
    用周波数として割り当てることを特徴とする無線回線制
    御装置。
  2. 【請求項2】 無線基地局が提供する通信サービスエリ
    ア内で、当該無線基地局に割り当てられた複数の通信チ
    ャネル用無線周波数の中から任意の周波数を用いて当該
    無線基地局と無線移動局との間の通信を行う移動通信シ
    ステムにおいて、 前記無線基地局に設備され、 通信の開始時に、当該通信が前記無線移動局から発信さ
    れた通信か、それとも前記無線移動局に着信する通信か
    を識別する通信方向識別手段と、 各通信チャネルの無線周波数毎に、前記無線基地局が測
    定している各無線周波数における無線移動局から当該無
    線基地局方向の通信による上りトラヒックと逆方向の下
    りトラヒックを集計し、記憶するトラヒック記憶手段と
    を有し、 通信開始要求を受けると、前記通信方向識別手段により
    通信方向を識別し、前記トラヒック記憶手段より当該識
    別した通信方向のトラヒックが最も少ない無線周波数を
    選定し、この選定した無線周波数を当該通信要求の通信
    チャネル用周波数として割り当てることを特徴とする無
    線回線制御装置。
  3. 【請求項3】 無線基地局が提供する通信サービスエリ
    ア内で、当該無線基地局に割り当てられた複数の通信チ
    ャネル用無線周波数の中から任意の周波数を用いて当該
    無線基地局と無線移動局との間の通信を行う移動通信シ
    ステムにおいて、 前記無線基地局に設備され、 各通信チャネルの無線周波数毎に、前記無線基地局が測
    定している各無線周波数における無線移動局から当該無
    線基地局方向の通信による上りトラヒックと逆方向の下
    りトラヒックを集計し、記憶するトラヒック記憶手段
    と、 各通信チャネルの無線周波数毎に、前記トラヒック記憶
    手段が記憶している上りトラヒックを第1の閾値と比較
    して、当該閾値より多い場合に上りトラヒック過多と判
    定する第1の比較手段と、 各通信チャネルの無線周波数毎に、前記トラヒック記憶
    手段が記憶している下りトラヒックを第2の閾値と比較
    して、当該閾値より多い場合に下りトラヒック過多と判
    定する第2の比較手段とを有し、 前記無線基地局に割り当てられた複数の通信チャネル用
    無線周波数を周期的に順次選択し、 前記第1の比較手段で上りトラヒック過多と判定された
    周波数に対しては、当該周波数を用いている通信におい
    て最も上りトラヒックが多い通信を、最も上りトラヒッ
    クが少ない周波数を選定してその周波数に切り替え、 前記第2の比較手段で下りトラヒック過多と判定された
    周波数に対しては、当該周波数を用いている通信におい
    て最も下りトラヒックが多い通信を、最も下りトラヒッ
    クが少ない周波数を選定してその周波数に切り替えるこ
    とを特徴とする無線回線制御装置。
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