JP2628489B2 - 履物の製造方法およびそれに使用する履物の製造装置 - Google Patents

履物の製造方法およびそれに使用する履物の製造装置

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、履物の製造方法およびそれに使用する履
物の製造装置、詳細にはオープントウタイプや、バンド
タイプ等の胛被の一部を切欠して成る靴の製造方法およ
び製造装置に関する。
[従来の技術] 履物の製造方法としては、中底と胛被を縫着して袋状
体を形成し、その袋状体を底部成形用雄金型(ラスト)
に嵌装し、底部成形用雌金型との間に形成される空隙部
分に、溶融された熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル系樹
脂、ポリウレタン、熱可塑性ゴムを射出充填して、冷却
させ中底と一体的に履物底部を成形する射出成形法(イ
ンジェクション方式)が一般に知られている。
その他、雌金型に熱可塑性の、例えば未加硫ゴムを必
要なだけ仕込み、雄金型の装着後、加圧、加熱して履物
を完成するバルカナイズド方式も知られている。
これらの履物の製造方法は、いずれも中底と胛被を縫
着した袋状体を、雄金型に嵌装して履物を製造する方法
であり、一般にカリフォルニア方式として広く採用され
ており、それに使用する装置も知られている。
しかし、胛被のつま先部を開口したオープントウタイ
プの靴、あるいは胛被のつま先部および踵部を開口した
バンドタイプの履物を上記の製造方法によって行なう
と、底部成形用空隙部分の熔融した熱可塑性樹脂が、胛
被の切欠部分より漏出するため、冷却後、中底の上面を
超えて大型のバリが突出するので、製品としての商品価
値が著しく低下してしまった。
その為、胛被の一部が切欠した履物の製造する方法と
しては、胛被と中底を縫着あるいは接着し、これとは別
の工程で成形された履物底部と中底とを接着して製造す
るという多工程の、手作りに近い製造によって行なわれ
ていた。
本出願人は上記のことに鑑み、胛被の一部を切欠した
履物の製造方法として、特開平1−126902記載の製造方
法を提案した。
すなわち、底部を射出成形により成形する方法および
装置を用い、胛被が切欠している部分の中底を、雄金型
下面周辺部より大きく突出させ、この中底突出部分によ
り雄金型と雌金型との間隙を塞ぎ、その後履物底部が冷
却固化してから中底突出部分を底部上面周縁に沿って切
断、除去するようにした靴の製造方法である。
[この発明が解決しようとする課題] 従来の胛被の一部を切欠した履物の製造方法のうち、
履物底部を別工程で作成し、後に胛被、中底の袋状体と
接着するという製造方法では、作業時間、作業人数が多
く掛かり、製造効率が悪いという問題点があった。
また、特開平1−126902記載の製造方法によっても、
中底をわざわざ突出させ、その部分を後に切断、除去す
る為、無駄な材料費が掛かること、切断、除去の工程が
増えることによる製造価格の上昇という問題点、また突
出部分の切断作業における切断部のバラツキによる商品
の品質低下等の問題点があった。この発明は、胛被の一
部が切欠した履物を、低価格、高品質で一定した履物と
して製造できる作業効率、製造効率の良い製造方法およ
び製造装置を得ることを目的とする。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成するため、この発明は、胛被の一部を
切欠した履物の製造方法を、一部を切欠した胛被と中底
により袋状体を形成し、この袋状体を、雌金型との当接
部分が、雌金型と硬度差を有する雄金型に嵌装し、この
雄金型をボトムモールド単体あるいはボトムモールドと
サイドモールドから成る雌金型に載置し、雌金型を、雄
金型あるいは折り曲げた中底突出外周部分の表面に当接
させることによって底部成形用空隙部を形成し、次に底
部成形用空隙部に底部成形材料を充填して、底部と中底
を一体的に成形することによって構成する。
また、別の履物の製造方法として、胛被の一部を切欠
した履物の製造方法を、一部を切欠した胛被と中底によ
り袋状体を形成し、この袋状体を、雌金型との当接部分
が凹凸状嵌合部として形成した雄金型に嵌装し、この雄
金型をボトムモールド単体あるいはボトムモールドとサ
イドモールドから成る雌金型に載置し、雄金型との当接
部分を雄金型の凹凸状嵌合部と嵌合する形状に形成した
雌金型を、雄金型あるいは折り曲げた中底突出外周部分
の表面に当接嵌合させることによって底部成形用空隙部
を形成し、次に底部成形用空隙部に底部成形材料を充填
して、底部と中底を一体的に成形する構成としてもよ
い。
そして、上記履物の製造方法に使用する製造装置は、
底部成形用の雄金型と雌金型の一方の金型の当接部分
が、他方の金型の当接部分と硬度差を有する金型に構成
する。これは、雄金型の当接部分が、雌金型の当接部分
より硬度性が小である材質で形成された雄金型として構
成してもよい。
また、金型の当接部分において、ゴム状弾性または圧
迫塑性を有する材質を雄金型表面に帯状に設けてもよ
く、または雌金型ではゴム状弾性または圧迫塑性を有す
る材質を表面より突出させて形成する当接部分として構
成してもよい。
さらに、金型の当接部分が、互いに嵌合しあうよう
に、凹凸状に当接部分を形成した履物の製造装置とする
こともできる。
[作 用] 胛被の一部を切欠した履物の製造方法は、まず一部を
切欠した胛被と中底を接着して成る袋状体を雄金型に嵌
装して、この雄金型を雌金型に載置する。
このとき、雄金型と雌金型の当接部分が、硬度差を有
すると、当接時に胛被の切欠した部分においても雄金型
と雌金型が接合し、溶融した熱可塑性樹脂が漏出しな
い。これは、どちらかの金型の当接部分が、ゴム状弾性
または圧迫塑性を有する素材で構成しても同様である。
また、雄金型と雌金型のそれぞれの当接部分が、互い
に嵌合する凹凸状として形成することにより、胛被の切
欠した部分でも間隙ができないので、溶融した熱可塑性
樹脂は漏出しない。
[実施例] この発明を、実施例を示す図面に基づいて説明する。
第1図乃至第7図は、この発明の一実施例に使用する靴
底成形用雄金型と雌金型の当接状態を示す断面説明図あ
るいは一部拡大断面説明図であり、第8図は一部を切欠
した胛被と、胛被の切欠部分に対応する部分を切欠した
中底を接着して形成した袋状体を金型に嵌装した下方よ
りの斜視図、第9図は一部を切欠した胛被の下端部分を
紐にて絞り雄金型に嵌装した下方よりの斜視図である。
この実施例にあたっては、胛被の一部を切欠した履物と
して、胛被のつま先部と踵部が切欠して、開口している
サンダル状履物を例として射出成形方式(インジェクシ
ョン方式)による履物の製造方法および製造装置を説明
する。
初めに、この履物の製造方法に使用する履物の製造装
置を、実施例図面に基づいて説明する。
靴底成形用の金型は、雄金型(ラスト)(1)と雌金
型(2)とから成り、互いに移動して当接あるいは嵌合
することにより、その間に靴底成形用空隙部(7)を形
成する。この実施例では、雌金型(2)をボトムモール
ド(2)aと、サイドモールド(2)bによって構成し
ているが、ボトムモールド(2)a単体で構成しても同
様である。ボトムモールド(2)aは、その底面に射出
ノズル(図示せず)に連結するゲート(8)を開口して
いる。
雄金型(1)は、一部を切欠した胛被(3)と中底
(4)により成る袋状体(5)を嵌装する。
雄金型(1)と雌金型(2)は、少なくとも互いの当
接部分(11)、(21)が、硬度差の充分大きい材質で形
成される。
第1図の実施例では、雌金型(2)全体が比較的硬度
の大きい鉄、鉄鋼材等によって構成し、雄金型(1)全
体は比較的硬度の小さいアルミニウム、アルミニウム合
金等で構成する。
第2図の実施例は、雄金型(1)の当接部分(11)
に、ゴム状弾性または圧迫塑性を有する材質から成る帯
状体(11)aを雄金型(1)の周囲表面に埋設固定して
設ける。帯状体(11)aは、第2図に示すように雄金型
(1)の表面よりやや突出して設ける他、雄金型(1)
の表面と同一面に設けてもよく、あるいは雄金型(1)
の表面よりやや凹んで設けてもよい。この突出は、雄金
型(1)の表面より0、2〜7、0mm、好ましくは0、
5〜3、0mm程度高く構成する。
この帯状体(11)aは、耐熱性合成ゴム、耐熱性樹
脂、シリコンゴム、非貼着性の合成樹脂、フェルト材、
織布、編布等の材質から成る。
第3図の実施例は、雌金型(2)の当接部分(21)
に、ゴム状弾性または圧迫塑性を有する上記材質の帯状
体(21)aを埋設固定し、雌金型(2)の当接部分(2
1)表面よりやや帯状体(21)aの表面を突出させて設
け、この突出は上記と同様に0、2〜7、0mm、好まし
くは0、5〜3、0mm程度高く構成する。
第7図の実施例は、雄金型(1)外周の当接部分(1
1)に、ゴム状弾性または圧迫塑性を有するテープ状体
(11)cを貼着して構成する。テープ状体(11)cは、
アルミニウム箔、非貼着性を有する繊維性テープまたは
フェルトテープ等で構成する。このゴム状弾性または圧
迫塑性を有するテープ状体(11)cは、図示しないが雌
金型(2)の当接部分(21)に貼着固定してもよく、雄
金型(1)の当接部分(11)と、雌金型(2)の当接部
分(21)の両方に貼着して設けてもよい。
また、第4図は、雄金型(1)の当接部分(11)を嵌
合凹部(11)bとして形成し、雌金型(2)の当接部分
(21)を嵌合凸部(21)bとして形成し、相互に嵌合す
る構成である。
この凹凸形状は、第4図に図示した他、雄金型(1)
に嵌合凸部、雌金型(2)に嵌合凹部を形成してもよ
く、また、凹凸を連続して数層に形成することも可能で
ある。さらに凹凸形状は、断面台形状に限らず、断面が
三角形等の多角形、半円形状の凹凸形状に形成してもよ
い。
更に、この第4図の構成は、雄金型(1)の当接部分
(11)と、雌金型(2)の当接部分(21)の材質が、充
分な硬度差を有するものであっても、硬度差をそれほど
有しないもので構成してもよい。
また、雄金型(1)あるいは雌金型(2)の嵌合凹部
に帯状体(11)a、(21)aや、テープ状体(11)cを
貼着して構成することも可能である。第5図、第6図
は、他の実施例であり、一部を切欠した胛被(3)と中
底(4)を縫製した袋状体(5)が、上記とは別の態様
のもので、胛被(3)の切欠、開口部分の中底(4)の
外周部分が、胛被(3)との縫製部分より突出してお
り、雄金型(1)に挿嵌し、雌金型(2)と当接、圧迫
されると、その突出部分(9)が雄金型(1)の側面に
沿って上方へ折り曲げられ、その上端辺が、当接部分
(11)、(21)の当接部分内に位置する。
この場合は、第5図のように、突出部分(9)の上端
辺を、当接部分(11)と(21)によって挟み込んで、密
閉性のある靴底成形用空隙部(7)を形成する。第5図
は、雌金型(2)の当接部分(21)の面は平面状である
が、当接部分(11)、(21)を拡大した第6図のよう
に、雌金型(2)の当接部分(21)の表面を段差を持た
せて形成し、上部分を高くし、下部分を低くしてもよ
い。これは雌金型(2)を雄金型(1)に当接、圧迫さ
せたとき、高い上部分の表面が雄金型(1)の表面に当
接し、折り曲げられた突出部分(9)の上端辺は、下部
分と雄金型(1)の表面の狭い間隙に挟まれ、より確実
で、堅固な密閉性のある靴底成形用空隙部(7)を形成
できる。
次に、上記の履物の製造装置を使用した履物の製造方
法を説明する。
つま先部(3)aと踵部(3)bを切欠した胛被
(3)は、所定の靴のデザインに基づいて縫製あるいは
ステッチウエルダー加工により形成される。この胛被
(3)は中底(4)との縫着加工により、接着連結し袋
状体(5)を形成する。この袋状体(5)は、靴底
(6)の薄いデザインの靴の場合表裏反転させて縫製部
分を内側とするが、靴底(6)が適度の厚さを有する場
合は、そのままでもよい。
袋状体(5)は、この実施例図面第1図乃至第4図、
第7図では、中底(4)を靴底(6)の上面と同一の広
さとしたもので形成し、第5図、第6図は靴底(6)の
上面より広く、その余部は胛被(3)に沿って上方に折
り曲げた中底(4)と胛被(3)で形成している。ま
た、第8図のように中底(4)が靴底(6)の一部、第
9図のように中底(4)が欠如した袋状体(5)でも同
様である。
袋状体(5)は、胛被(3)を吊り込んで靴底成形用
の雄金型(ラスト)(1)に嵌装される。
袋状体(5)を嵌装した雄金型(1)は中底(4)面
を雌金型(2)方向に向けて、雌金型(2)に載置す
る。靴底成形用の雌金型(2)は、この実施例ではボト
ムモールド(2)aと左右一対のサイドモールド(2)
bとから構成されるが、ボトムモールド(2)a単体で
構成してもよい。
雄金型(1)が、雌金型(2)方向に移動して規定の
位置に停止すると、サイドモールド(2)bが雄金型
(1)を挟み込むようにし、雌金型(2)の当接部分
(21)と雄金型(1)の当接部分(11)を当接、圧迫さ
せ、雄金型(1)と雌金型(2)によって密閉性の有る
靴底成形用空隙部(7)を形成する。
このとき、雄金型(1)の少なくとも当接部分(11)
の表面材質が、雌金型(2)の少なくとも当接部分(2
1)の表面材質と比較して充分大きい硬度差のある材質
で構成されているので、一部が切欠した胛被(3)から
成る袋状体(5)であっても、雌金型(2)の当接押圧
により雄金型(1)と雌金型(2)の当接状態が良好に
なり、密閉性の高い靴底成形用空隙部(7)を形成す
る。
第2図、第3図および第7図の実施例のように雄金型
(1)、雌金型(2)のそれぞれ当接部分(11)、(2
1)にゴム状弾性または圧迫塑性を有する帯状体(11)
a、(21)aあるいはテープ状体(11)cを設けて、よ
り密閉性の高い靴底成形用空隙部(7)を形成してもよ
い。
さらに、第4図に図示する実施例の雄金型(1)、雌
金型(2)により当接部分を凹凸形状にし、確実に嵌合
させることにより、密閉性の高い靴底成形用空隙部
(7)を形成してもよい。
また、第5図、第6図では、中底(4)の外周突出部
分が雄金型(1)の表面上方に折り曲げられ、その上端
辺を当接、圧迫するので密閉性ある靴底成形用空隙部
(7)が形成される。
次に、射出ノズル(図示せず)がボトムモールド
(2)aのゲート(8)開口端に当接し、溶融した熱可
塑性樹脂、例えば塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン、熱
可塑性ゴムを、ボトムモールド(2)aの底面から靴底
成形用空隙部(7)に射出充填させて、冷却固化させ、
靴底(6)を中底(4)と一体に成形する。このとき、
靴底成形用空隙部(7)は、非常に高度の密閉性を有す
るので溶融した熱可塑性樹脂が、当接部分(11)と(2
1)の間より漏出することはない。
第8図のように、中底(4)が胛被(3)と縫着して
いる部分のみにある袋状体(5)であっても、第9図の
ように、中底(4)が無く紐(10)によって胛被(2)
のみを雄金型(1)に吊り込んで装着している袋状体
(5)であっても同様に靴底()を射出成形し、図示し
ない中敷を靴内より靴底(6)表面に接着固定する。
このようにして、成形された履物は、バリが殆ど出来
ないので、そのまま完成した履物となる。
この実施例では、射出成形方式(インジェクション方
式)により履物の製造方法、製造装置を説明したが、予
めボトムモールド(2)aの凹部空隙部に靴底成形材料
として、必要量の熱可塑性材料、例えば未加硫ゴムを充
填しておき、袋状体(5)を挿嵌した雄金型(1)を雌
金型(2)に載置し、当接部分(11)と(21)を当接し
た後、加熱、加圧して成るバルカナイズド方式による履
物の製造方法、製造装置にも応用できる。
上述の実施例における雄金型(1)、雌金型(2)の
当接あるいは嵌合により靴底成形空隙部(7)が、従来
例に比し、非常に高い密閉性を獲得できるので、溶融し
た熱可塑性樹脂を射出充填させても、当接部分(11)、
(12)より熱可塑性樹脂が漏出せず、バリの発生がほと
んど無い。そのため、胛被の一部が切欠した履物の製造
が、非常に簡単、迅速に行うことができ、かつ高品質の
履物を安定的に製造できる。
[発明の効果] したがって、この発明は以下の効果を有する。
胛被の一部が切欠した履物の製造において、作業工程
を簡略化でき、短時間に、バラツキの少ない安定した品
質の履物を、生産効率良く製造できる。
また、従来の製造方法のように、切断、除去する中底
部分が無いので、材料費の軽減が出来、製造価格の低減
に寄与する。
さらに、突出部分の切除に要する作業が無いので、製
造価格の低減に寄与するとともに、切除作業による切断
面のバラツキを無くすことができ品質の安定した履物を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は、この発明の実施例を示すもので、
靴底成形用雄金型と雌金型の当接状態を示す断面説明図
あるいは一部拡大断面説明図である。 第8図、第9図は袋状体の別の実施態様を示すもの
で、第8図は一部を切欠した胛被と、胛被の切欠部分に
対応する部分を切欠した中底を接着して形成した袋状体
を雄金型に嵌装したときの下方よりの斜視図、第9図は
一部を切欠した胛被の下端部分を紐にて絞り雄金型に嵌
装したときの下方よりの斜視図である。 (1)……雄金型、 (11)……雄金型の当接部分、 (11)a……帯状体、 (11)b……嵌合凹部、 (11)c……テープ状体、 (2)……雌金型、 (2)a……ボトルモールド、 (2)b……サイドモールド、 (21)……雌金型の当接部分、 (21)a……帯状体、 (21)b……嵌合凸部、 (3)……胛被、 (3)a……胛被のつま先部切欠部分、 (3)b……胛被の踵部切欠部分、 (4)……中底、 (5)……袋状体、 (6)……靴底、 (7)……靴底成形用空隙部、 (8)……ゲート、 (9)……中底の突出部分、 (10)……紐、

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胛被の一部を切欠した履物の製造方法にお
    いて、一部を切欠した胛被と中底により袋状体を形成
    し、この袋状体を、雌金型との当接部分が、雌金型と硬
    度差を有する雄金型に嵌装し、この雄金型をボトムモー
    ルド単体あるいはボトムモールドとサイドモールドから
    成る雌金型に載置し、雌金型を、雄金型あるいは折り曲
    げた中底突出外周部分の表面に当接させることによって
    底部成形用空隙部を形成し、次に底部成形用空隙部に底
    部成形材料を充填して、底部と中底を一体的に成形して
    成る履物の製造方法。
  2. 【請求項2】胛被の一部を切欠した履物の製造方法にお
    いて、一部を切欠した胛被と中底により袋状体を形成
    し、この袋状体を、雌金型との当接部分が凹凸状嵌合部
    として形成した雄金型に嵌装し、この雄金型をボトムモ
    ールド単体あるいはボトムモールドとサイドモールドか
    ら成る雌金型に載置し、雄金型との当接部分を雄金型の
    凹凸状嵌合部と嵌合する形状に形成した雌金型を、雄金
    型あるいは折り曲げた中底突出外周部分の表面に当接嵌
    合させることによって底部成形用空隙部を形成し、次に
    底部成形用空隙部に底部成形材料を充填して、底部と中
    底を一体的に成形して成る履物の製造方法。
  3. 【請求項3】履物の底部を射出成形等によって成形する
    履物の製造装置において、底部成形用の雄金型と雌金型
    の一方の金型の当接部分が、他方の金型の当接部分と硬
    度差を有する履物の製造装置。
  4. 【請求項4】雄金型の当接部分が、雌金型の当接部分よ
    り硬度性が充分に小さい材質で形成された請求項3記載
    の履物の製造装置。
  5. 【請求項5】雄金型の当接部分が、ゴム状弾性または圧
    迫塑性を有する帯状体を、雄金型表面に設けて成る当接
    部分である請求項3または4記載の履物の製造装置。
  6. 【請求項6】雌金型の当接部分が、ゴム状弾性または圧
    迫塑性を有する帯状体を、雌金型表面よりやや突出させ
    て成る当接部分である請求項3記載の履物の製造装置。
  7. 【請求項7】雄金型の当接部分が、ゴム状弾性または圧
    迫塑性を有するテープ状体で成る当接部分である請求項
    3または4記載の履物の製造装置。
  8. 【請求項8】履物の底部成形用の雄金型と雌金型の、そ
    れぞれの当接部分が、互いに嵌合する凹凸状に形成した
    当接部分である履物の製造装置。
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