JP2627979B2 - プレハブ接続部の加熱方法 - Google Patents

プレハブ接続部の加熱方法

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JP2627979B2 JP3055939A JP5593991A JP2627979B2 JP 2627979 B2 JP2627979 B2 JP 2627979B2 JP 3055939 A JP3055939 A JP 3055939A JP 5593991 A JP5593991 A JP 5593991A JP 2627979 B2 JP2627979 B2 JP 2627979B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム・プラスチック絶
縁ケーブルのプレハブ接続部を形成する際の加熱方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等のゴム・プラスチック電
力ケーブルの中間接続部の形成方法として、ケーブル導
体接続部上に予め成型加工されたゴム・プラスチック補
強絶縁体を配置し、その上に半導電性ゴム・プラスチッ
クからなる外部半導電層を設け、加熱モールドを行うプ
レハブ接続方法がある。この接続方法は、コンパウンド
注入法やテープ巻法に比べ、接続部構成部品をユニット
化し現場で組み立ててモールドを行うので、施工時間が
短縮できると共に大掛かりな機材を必要とせず、また熟
練工でなくても容易に施工が可能であるという利点を有
している。
【0003】図4及び図5に上記の接続方法の一例を示
している。図において、接続すべきCVケーブル1a,
1bの端部において導体をそれぞれ露出させ導体接続管
11で導体接続した上に、架橋剤を添加したポリエチレ
ン材料からなる半割り補強絶縁体2a,2b(紡錘状の
補強絶縁体2)を被せ、さらにその上に半導電性熱収縮
チューブ等を被せ、外部半導電層3を設けて接続部Jを
組み立てる。しかる後、図6に示すように、その外周に
ヒーター線5が均一ピッチで巻回された金型などの容器
4内に上記ケーブル接続部Jを収納し、ヒーター線5に
通電すると共に容器4内に加圧ガスを充填して該接続部
Jを加熱してモールドを行い、プレハブ型ケーブル接続
部が完成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すような手段でケーブル接続部Jを加熱した場合、次
のような問題があった。図7は接続部Jの断面図を示し
ており、図中一点鎖線Tは一定時間加熱後の補強絶縁体
2及びケーブル1a,1b絶縁体材料の軟化ラインを示
し、軟化ラインTより中心軸側では材料は非軟化状態に
あり、外側は軟化状態にあることを表している。補強絶
縁体2の筒部20はヒーター線5に近いため比較的早く
材料の軟化が進行し、テーパ部21はヒーター線5から
遠くなるため軟化速度が遅くなり、従って図示のような
軟化ラインTが形成されるものである。
【0005】このような軟化ラインT、換言すると温度
分布で接続部Jを加熱すると、補強絶縁体2のテーパ部
21先端の薄肉部分の界面201が軟化してケーブル1
a,1bと軟化融着すると共に、筒部20の軟化が早く
進行するのでケーブル1a,1bのペンシリング部11
a,11bとの界面202が軟化融着してしまう。する
と補強絶縁体2内周壁とケーブル1a,1bとは密着し
ているものの、その界面には僅かながら空気が存在する
ため、前記界面201と界面202とで挟まれ、図7の
加熱状態ではまだ軟化融着していない界面203に空気
が閉じ込められることになる。
【0006】補強絶縁体2中の空気溜まりの存在は、接
続部Jの電気的性能を劣化させるため好ましくないが、
従来の接続部Jの加熱方法では上記の理由で補強絶縁体
2とケーブル1a,1bとの界面気泡が発生してしまう
という不都合があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、プレハブ接続部の加熱モール
ドの際、補強絶縁体とケーブルとの界面に気泡が発生す
ることのない加熱方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプレハブ接続部
の加熱方法は、ゴム・プラスチック絶縁ケーブルの導体
接続部上に、予め成型加工された紡錘状のゴム・プラス
チック補強絶縁体を配置してケーブル接続部を組み立
て、該接続部を加熱してモールドする場合において、上
記加熱は、補強絶縁体の内周壁がその両端部から中央部
にかけて順次軟化する温度分布を持たせることで、補強
絶縁体とケーブル絶縁体との界面に存在する気体を導体
接続部に向けて順次進行させるものであることを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】補強絶縁体の内周壁がその両端部から中央部に
かけて順次軟化する温度分布を持たせて加熱を行うと、
補強絶縁体とケーブルとは両端部側からケーブル導体接
続部に向けて、その界面が順次軟化融着していくことに
なる。従って補強絶縁体とケーブルとの界面に存在する
空気は、両者の軟化融着に伴って内部に進行していき、
ついにはケーブル導体接続部に達し、ケーブル導体内に
逃がされることになる。このことにより、補強絶縁体と
ケーブルとの界面に気泡が残留しなくなるものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本発明を実施するに際しては、まず図4に
示すように接続すべきゴム・プラスチック電力ケーブ
ル、例えばCVケーブル1a,1bの導体10a,10
b同士を銅材料等からなる導体接続管11にて圧縮接続
した上に、予め架橋剤を添加したゴム・プラスチック材
料または架橋されたゴム・プラスチックによって紡錘状
に成形された半割り補強絶縁体2a,2bを被せる。
【0011】なお、図示はしないが、円筒型補強絶縁体
を使用し、導体接続前に予め一方のケーブルに該補強絶
縁体を挿通しておき、導体接続後に接続部上に引き戻す
方法や、或いは前記円筒型補強絶縁体の内周径がケーブ
ル外径よりも大なるものを使用し、補強絶縁体の内周壁
とケーブルとの空隙にスペーサを挿入する方法であって
も良い。
【0012】このようにして補強絶縁体2をケーブル1
a,1b接続部上に配置した後、図5に示すように半導
電性ゴム・プラスチックからなるテープの巻回或いは熱
収縮チューブの被覆による外部半導電層3を設けてケー
ブル接続部Jを作成する。
【0013】しかる後この接続部Jを金型等の容器内に
セットし、補強絶縁体2の内周壁がその両端部から中央
部にかけて順次軟化する温度分布を持つよう加熱してモ
ールドを行う。すなわち図1に示すように、ケーブル1
a,1bと補強絶縁体2の両端テーパ部21の内周壁と
の界面200から中央部の筒部20の内周壁側に向け
て、換言するとケーブル導体10a,10bの接続部側
に向けて順次軟化融着するような温度分布を持たせて加
熱を行う。
【0014】なお図1において、一点鎖線Tは図7と同
様に一定時間加熱後の補強絶縁体2及びケーブル1a,
1b絶縁体材料の軟化ラインを示し、本発明においては
加熱時間の経過と共に軟化ラインが順次Ta−Tb−T
cと移行するように加熱モールドを行う。このようにす
れば、補強絶縁体2とケーブル1a,1b絶縁体表面と
の界面に存在する空気は、補強絶縁体2両端内周壁の界
面200側から軟化融着が進行するのに伴って徐々に中
央部側へ押し出され、ついにはケーブル導体10a,1
0bの位置まで達して撚線導体中に逃がされることにな
る。従って補強絶縁体2とケーブル1a,1bとの界面
には空気は存在しなくなり、優れた電気特性のケーブル
接続部が形成できる。
【0015】図2は、上記のような温度分布を持たせて
接続部Jの加熱を行う具体的加熱方法の一例を示してい
る。この例では、接続部Jの加熱体であるヒーター線5
を、それぞれ補強絶縁体2のテーパ部21が存在する位
置を密に(密配線部51)、筒部20が存在する位置を
これに対して粗に(粗配線部52)して容器4上に設け
ている。
【0016】このようにすれば、補強絶縁体2のテーパ
部21の加熱温度を高くできるので、ヒーター線5から
テーパ部21が遠くとも一定時間経過後も筒部20と同
様の深度で軟化融着させることが可能となり、従って図
1における軟化ラインTの形成を実現することができ
る。
【0017】図3は接続部Jの加熱方法の他の具体例を
示している。この例では、補強絶縁体2のテーパ部21
が存在する位置と、筒部20が存在する位置における容
器4上のヒーター線5を、別ユニットとして独立電源に
している。すなわちテーパ部21上のヒーターユニット
53,53と筒部20上のヒータユニット54とに分離
し、ユニット53,53を高加熱し、ユニット54をこ
れに対して低加熱とすることにより、前記図2の例と同
様にして図1のような軟化ラインTの形成を実現するこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明のプレハブ接
続部の加熱方法によれば、補強絶縁体の内周壁をその両
端部から中央部にかけて順次軟化させる加熱方法である
ので、補強絶縁体とケーブル表面との界面に散在する微
小な空気を、軟化融着に伴って中央部に押し出し最後に
はケーブル導体の撚線空隙間に逃がせるので、接続部の
加熱モールド後に前記界面に空気が存在しなくなり、従
って電気特性の優れたケーブル接続部を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレハブ接続部の加熱方法による温度
分布を説明するための断面図である。
【図2】本発明の加熱方法を実施するための具体的方法
の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の加熱方法を実施するための具体的方法
の他の例を示す断面図である。
【図4】プレハブ型加熱モールドによるゴム・プラスチ
ック電力ケーブルの接続方法を実施する際の接続部の組
立て方法を示す分解斜視図である。
【図5】加熱モールド前の接続部を示す斜視図である。
【図6】従来の一般的な加熱方法を説明するための断面
図である。
【図7】従来の加熱方法による温度分布を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
1a,1b ケーブル 10a,10b ケーブル導体 2,2a,2b 補強絶縁体 20 (補強絶縁体の)筒部(中央部) 21 (補強絶縁体の)テーパ部(両端
部) 3 外部半導電層 4 容器 5 ヒーター線 Ta,Tb,Tc 軟化ライン J ケーブル接続部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム・プラスチック絶縁ケーブルの導体
    接続部上に、予め成型加工された紡錘状のゴム・プラス
    チック補強絶縁体を配置してケーブル接続部を組み立
    て、該接続部を加熱してモールドする場合において、上
    記加熱は、補強絶縁体の内周壁がその両端部から中央部
    にかけて順次軟化する温度分布を持たせることで、補強
    絶縁体とケーブル絶縁体との界面に存在する気体を導体
    接続部に向けて順次進行させるものであることを特徴と
    するプレハブ接続部の加熱方法。
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JPS5827735B2 (ja) * 1979-12-07 1983-06-11 日立電線株式会社 ゴム或はプラスチツク絶縁ケ−ブルの修理、接続或は端末処理法
JPS61243681A (ja) * 1985-04-19 1986-10-29 東京電力株式会社 押出用金型内ケ−ブルの予熱押出し方法

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