JP2627894B2 - 自己温度制御性の向上された導電性樹脂組成物 - Google Patents
自己温度制御性の向上された導電性樹脂組成物Info
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- JP2627894B2 JP2627894B2 JP62124042A JP12404287A JP2627894B2 JP 2627894 B2 JP2627894 B2 JP 2627894B2 JP 62124042 A JP62124042 A JP 62124042A JP 12404287 A JP12404287 A JP 12404287A JP 2627894 B2 JP2627894 B2 JP 2627894B2
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C7/00—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
- H01C7/02—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient
- H01C7/027—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient consisting of conducting or semi-conducting material dispersed in a non-conductive organic material
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は暖房、ロードヒーティング等の加温用発熱エ
レメントとして利用される導電性樹脂組成物に係り、特
にPTC（正温度計数）特性が大であって自己温度制御性
の向上された導電性樹脂組成物に関する。
レメントとして利用される導電性樹脂組成物に係り、特
にPTC（正温度計数）特性が大であって自己温度制御性
の向上された導電性樹脂組成物に関する。
この種の導電性樹脂組成物として従来、ポリプロピレ
ン樹脂にカーボンブラック、グラファイト等の導電性付
与材を配合してなるものが知られている。この組成物は
面状、棒状、糸状等の導電体に加工され、電流を流して
ジユール熱を発生させることにより暖房、ロードヒーテ
ィング等の加温用発熱エレメントとして使用される。
ン樹脂にカーボンブラック、グラファイト等の導電性付
与材を配合してなるものが知られている。この組成物は
面状、棒状、糸状等の導電体に加工され、電流を流して
ジユール熱を発生させることにより暖房、ロードヒーテ
ィング等の加温用発熱エレメントとして使用される。
一般に、樹脂系の発熱体はPTC特性を多少有してお
り、温度の上昇とともに抵抗が上昇して発熱量が減少す
るという性質から自動的に温度を一定に保つ働き、すな
わち、自己温度制御特性を有している。
り、温度の上昇とともに抵抗が上昇して発熱量が減少す
るという性質から自動的に温度を一定に保つ働き、すな
わち、自己温度制御特性を有している。
しかし、上述の公知の組成物では抵抗が低く電圧が高
い場合、言い換えれば発熱量が多くて温度が高い場合に
は自己温度制御が限界を超えて異常発熱を起こし、ひど
いときには燃焼して火災を起こすこともある。
い場合、言い換えれば発熱量が多くて温度が高い場合に
は自己温度制御が限界を超えて異常発熱を起こし、ひど
いときには燃焼して火災を起こすこともある。
そこで、本発明の目的は組成物のPTC特性を向上させ
て自己温度制御特性を改良し、前述の公知技術に存する
欠点を改良した発熱体用導電性樹脂組成物を提供するこ
とにある。
て自己温度制御特性を改良し、前述の公知技術に存する
欠点を改良した発熱体用導電性樹脂組成物を提供するこ
とにある。
前述の目的を達成するため、本発明によれば、ポリプ
ロピレン樹脂、非結晶性樹脂および導電性付与材を含ん
でなり、前記ポリプロピレン樹脂と非結晶性樹脂の配合
比率が重量比で95:5乃至50:50であり、かつ前記非結晶
性樹脂がポリイソブチレンおよび／またはポリイソプレ
ンであることを特徴とする。
ロピレン樹脂、非結晶性樹脂および導電性付与材を含ん
でなり、前記ポリプロピレン樹脂と非結晶性樹脂の配合
比率が重量比で95:5乃至50:50であり、かつ前記非結晶
性樹脂がポリイソブチレンおよび／またはポリイソプレ
ンであることを特徴とする。
上述のポリプロピレン樹脂としては、プロピレン単独
重合体、プロピレンに少量のエチレンやブテンをランダ
ムに共重合したもの、または所謂ブロック状に共重合し
たもの、またはポリプロピレンに各種のビニル化合物を
グラフト重合したもの等が挙げられる。
重合体、プロピレンに少量のエチレンやブテンをランダ
ムに共重合したもの、または所謂ブロック状に共重合し
たもの、またはポリプロピレンに各種のビニル化合物を
グラフト重合したもの等が挙げられる。
また、上述非結晶性樹脂としてはポリイソブチレンお
よびポリイソプレンが挙げられ、これらをそれぞれ単独
で、または一緒に組み合わせることにより使用される。
よびポリイソプレンが挙げられ、これらをそれぞれ単独
で、または一緒に組み合わせることにより使用される。
さらに導電性付与材としてはアセチレンブラック、グ
ラファイト等、公知のものが用いられ、具体的にはデン
カブラック（電気化学工業（株）製）が挙げられる。
ラファイト等、公知のものが用いられ、具体的にはデン
カブラック（電気化学工業（株）製）が挙げられる。
前述の各成分の組成物中の配合比率はポリプロピレン
樹脂と非結晶性樹脂についてはプロピレン樹脂：非結晶
性樹脂＝95:5乃至50:50（重量比）であり、この範囲か
ら逸脱すると、すなわち非結晶性樹脂の配合量が50より
も多くなると耐熱温度が低下し、また、５よりも少なく
なるとPTC特性が小さくなる。また、導電性付与材の配
合比率は所望の発熱量に応じて適当な比率であることが
できる。
樹脂と非結晶性樹脂についてはプロピレン樹脂：非結晶
性樹脂＝95:5乃至50:50（重量比）であり、この範囲か
ら逸脱すると、すなわち非結晶性樹脂の配合量が50より
も多くなると耐熱温度が低下し、また、５よりも少なく
なるとPTC特性が小さくなる。また、導電性付与材の配
合比率は所望の発熱量に応じて適当な比率であることが
できる。
なお、本発明において、前記三成分のほかに必要に応
じて分散剤、安定剤、酸化防止剤あるいはまた、成形
性、物性等の改良のためのブレンドポリマー等を配合す
ることができる。
じて分散剤、安定剤、酸化防止剤あるいはまた、成形
性、物性等の改良のためのブレンドポリマー等を配合す
ることができる。
上述の本発明組成物は二軸押出機、加圧ニーダー、バ
ンバリー等、公知の混練機で混練され、面状、糸状、棒
状、シート状等、用途に応じた形状に加工され、発熱エ
レメントとして使用される。
ンバリー等、公知の混練機で混練され、面状、糸状、棒
状、シート状等、用途に応じた形状に加工され、発熱エ
レメントとして使用される。
上述の本発明組成物はポリプロピレン樹脂と導電性付
与材の組成に対して非結晶性樹脂が所望定量配合される
から、PTC特性が大となり、したがって、温度が上昇し
てもそれにともなって抵抗が大きくなり、このため、自
己温度制御性が向上される。
与材の組成に対して非結晶性樹脂が所望定量配合される
から、PTC特性が大となり、したがって、温度が上昇し
てもそれにともなって抵抗が大きくなり、このため、自
己温度制御性が向上される。
ポリプロピレン樹脂として、ブロックコーポリマー
（三井ノーブレンBJHHG:三井東圧化学工業株式会社製）
を、非結晶製樹脂としてポリイソブチレン（ビスタネッ
クMML−100、エッソスタンダード石油株式会社製）、ポ
リイソプレン（IR2200、日本合成ゴム株式会社製）を、
導電性付与材としてデンカブラック（電気化学工業株式
会社製）を、導電性付与材としてデンカブラック（電気
化学工業株式会社製）を、酸化防止剤としてイルガノッ
クス1010（チバガイギー社製）を選択し、表−１の組成
に従って、1.7テストバンバリーにより均一に混和
し、２本ロールでシート状にした後、角ペレダイザーで
約4mmの角ペレットを得た。
（三井ノーブレンBJHHG:三井東圧化学工業株式会社製）
を、非結晶製樹脂としてポリイソブチレン（ビスタネッ
クMML−100、エッソスタンダード石油株式会社製）、ポ
リイソプレン（IR2200、日本合成ゴム株式会社製）を、
導電性付与材としてデンカブラック（電気化学工業株式
会社製）を、導電性付与材としてデンカブラック（電気
化学工業株式会社製）を、酸化防止剤としてイルガノッ
クス1010（チバガイギー社製）を選択し、表−１の組成
に従って、1.7テストバンバリーにより均一に混和
し、２本ロールでシート状にした後、角ペレダイザーで
約4mmの角ペレットを得た。
これらペレットを用いて30mmΦＴダイ成形機により断
面4cm×0.1cmのベルト状成形物を得た。そこから長さ22
cmにテストピースを切取り、両端から1cmの所まで銀塗
料を塗布し、電極とした。このテストピースを第１図の
ようにセットした。この時、温度計の熱電対はテストピ
ースの中央とする。第１図から明白なようにまず、スイ
ッチ２を閉じ、電圧Ｅ〔Ｖ〕×電圧Ｉ〔Ａ〕＝15〔Ｗ〕
になるようにスライダックス１（０〜200V）を調整して
からスイッチ２を開き、テストピース６を常温（22℃）
に戻した後、再度スイッチ２を閉じ、１分毎に温度計５
で表面温度および電流計４で電流を測定した。表面温度
が安定するまで測定し、 および安定表面温度を求めた。結果を表−１に記す。こ
こで、電圧計３の電圧は一定であるから、抵抗Ｒはオー
ムの法則により電流と反比例の関係にあり、発熱量Ｗと
の関係は、 Ｗ＝1E より となり、ΔＷは抵抗変化率に対応する。よってΔＷが大
きい方がPTC特性が大きく、温度安定性が向上すると言
える。
面4cm×0.1cmのベルト状成形物を得た。そこから長さ22
cmにテストピースを切取り、両端から1cmの所まで銀塗
料を塗布し、電極とした。このテストピースを第１図の
ようにセットした。この時、温度計の熱電対はテストピ
ースの中央とする。第１図から明白なようにまず、スイ
ッチ２を閉じ、電圧Ｅ〔Ｖ〕×電圧Ｉ〔Ａ〕＝15〔Ｗ〕
になるようにスライダックス１（０〜200V）を調整して
からスイッチ２を開き、テストピース６を常温（22℃）
に戻した後、再度スイッチ２を閉じ、１分毎に温度計５
で表面温度および電流計４で電流を測定した。表面温度
が安定するまで測定し、 および安定表面温度を求めた。結果を表−１に記す。こ
こで、電圧計３の電圧は一定であるから、抵抗Ｒはオー
ムの法則により電流と反比例の関係にあり、発熱量Ｗと
の関係は、 Ｗ＝1E より となり、ΔＷは抵抗変化率に対応する。よってΔＷが大
きい方がPTC特性が大きく、温度安定性が向上すると言
える。
〔比較例〕 表−２に示す各配合の組成物を調製し、これら各試料
について実施例と同様にして評価し、結果を表−２に示
した。なお、表−２において、ハイゼックス5000Sは三
井石油化学工業（株）製の高密度ポリエチレン、ウルト
ゼックス2020Lは三井石油化学工業（株）製の直鎖状低
密度ポリエチレンである。
について実施例と同様にして評価し、結果を表−２に示
した。なお、表−２において、ハイゼックス5000Sは三
井石油化学工業（株）製の高密度ポリエチレン、ウルト
ゼックス2020Lは三井石油化学工業（株）製の直鎖状低
密度ポリエチレンである。
表−１ならびに表−２の結果から明らかのように、ポ
リイソブチレンおよび／またはポリイソプレンからなる
非結晶性樹脂配合の効果は顕著であり、発熱温度安定性
を高めるのに卓越した効果があると言える。
リイソブチレンおよび／またはポリイソプレンからなる
非結晶性樹脂配合の効果は顕著であり、発熱温度安定性
を高めるのに卓越した効果があると言える。
以上のとおり、本発明組成物はポリイソブチレンおよ
び／またはポリイソプレンからなる非結晶性樹脂を含有
するからPTC特性が大であり、したがって、自己温度制
御性が向上される。
び／またはポリイソプレンからなる非結晶性樹脂を含有
するからPTC特性が大であり、したがって、自己温度制
御性が向上される。
第１図は本発明組成物によるテストピースの性能試験装
置のブロック図を示す。 １……スライダックス、２……スイッチ、３……電圧
計、４……電流計、５……温度計、６……テストピー
ス。
置のブロック図を示す。 １……スライダックス、２……スイッチ、３……電圧
計、４……電流計、５……温度計、６……テストピー
ス。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリプロピレン樹脂、非結晶性樹脂および
導電性付与物を含み、前記ポリプロピレン樹脂と非結晶
性樹脂の配合比率が重量比で95:5乃至50:50であり、か
つ前記非結晶性樹脂がポリイソブチレンおよび／または
ポリイソプレンであり、これにより正温度計数、すなわ
ちPTC特性を大きくして自己温度制御性を向上せしめた
ことを特徴とする温度制御性の向上された導電性樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62124042A JP2627894B2 (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 自己温度制御性の向上された導電性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62124042A JP2627894B2 (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 自己温度制御性の向上された導電性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63289901A JPS63289901A (ja) | 1988-11-28 |
| JP2627894B2 true JP2627894B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=14875571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62124042A Expired - Fee Related JP2627894B2 (ja) | 1987-05-22 | 1987-05-22 | 自己温度制御性の向上された導電性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2627894B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999030330A1 (fr) * | 1997-12-08 | 1999-06-17 | Acome Societe Cooperative De Travailleurs | Fil electrique ayant un isolant mince a base de polybutyleneterephtalate |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1604904A (en) * | 1977-05-18 | 1981-12-16 | Raychem Corp | Electrical devices and heating method |
| JPS6031548A (ja) * | 1983-07-29 | 1985-02-18 | Toshiba Corp | 電気装置 |
-
1987
- 1987-05-22 JP JP62124042A patent/JP2627894B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63289901A (ja) | 1988-11-28 |
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