JP2627382B2 - 補助放電機能付き表示用放電管 - Google Patents
補助放電機能付き表示用放電管Info
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- JP2627382B2 JP2627382B2 JP4117908A JP11790892A JP2627382B2 JP 2627382 B2 JP2627382 B2 JP 2627382B2 JP 4117908 A JP4117908 A JP 4117908A JP 11790892 A JP11790892 A JP 11790892A JP 2627382 B2 JP2627382 B2 JP 2627382B2
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- electrode
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Description
【産業上の利用分野】本発明は表示用放電管に関する。
【従来の技術】表示用放電管において、主放電すなわち
表示放電を迅速に立ち上げるために、主放電とは別に表
示に無関係な微小な補助放電を主放電の近傍に発生させ
ることが有効である。
表示放電を迅速に立ち上げるために、主放電とは別に表
示に無関係な微小な補助放電を主放電の近傍に発生させ
ることが有効である。
【0001】既存の技術の一つに、先願(特願 昭56
−128470)のいわゆるトリガー放電方式がある。
図4は同方式を説明する分解斜視図である。 トリガ
ー電極は絶縁層を介してカソード電極と同じ背面ガラス
上に配されている。 この表示用放電管の駆動は線順次
方式駆動による。 そして、まず1画面を表示する直前
の垂直ブランキング時間に、対向するアノードまたはカ
ソードのバイアス電位とトリガー電極間で放電を行い、
絶縁層上に正の電荷を蓄積する。 その後トリガー電極
の電位を高圧にすると、その蓄積電荷との重畳作用で各
カソードの近傍に高電圧が発生するので、以降のカソー
ド電極のタイミングで、アノードとカソード間の主放電
に先立ち補助放電が発生し、主放電の立ち上がりを促進
する。
−128470)のいわゆるトリガー放電方式がある。
図4は同方式を説明する分解斜視図である。 トリガ
ー電極は絶縁層を介してカソード電極と同じ背面ガラス
上に配されている。 この表示用放電管の駆動は線順次
方式駆動による。 そして、まず1画面を表示する直前
の垂直ブランキング時間に、対向するアノードまたはカ
ソードのバイアス電位とトリガー電極間で放電を行い、
絶縁層上に正の電荷を蓄積する。 その後トリガー電極
の電位を高圧にすると、その蓄積電荷との重畳作用で各
カソードの近傍に高電圧が発生するので、以降のカソー
ド電極のタイミングで、アノードとカソード間の主放電
に先立ち補助放電が発生し、主放電の立ち上がりを促進
する。
【0002】既存技術の他の例は、図5の分解斜視図に
示すような先願(特願 平2−925981)がある。
これは動作においては上記と同じトリガー放電を起こ
させるものであるが、絶縁層で被覆した有孔金属板を用
い、隣接画素間の干渉防止も兼ねているところが特徴で
ある。
示すような先願(特願 平2−925981)がある。
これは動作においては上記と同じトリガー放電を起こ
させるものであるが、絶縁層で被覆した有孔金属板を用
い、隣接画素間の干渉防止も兼ねているところが特徴で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先願によれば、い
ずれもトリガー放電に必要な電荷は始めの垂直ブランキ
ング時間時の1回の放電により蓄積され、またトリガー
放電も各カソード選択時に1回だけ行われる。 従っ
て、捕助放電機能としては、主放電への電荷供給が不十
分である場合があった。 またトリガー放電が、表示電
極であるカソードに直接行われるため、その発光がコン
トラストの低下の原因にもなっていた。
ずれもトリガー放電に必要な電荷は始めの垂直ブランキ
ング時間時の1回の放電により蓄積され、またトリガー
放電も各カソード選択時に1回だけ行われる。 従っ
て、捕助放電機能としては、主放電への電荷供給が不十
分である場合があった。 またトリガー放電が、表示電
極であるカソードに直接行われるため、その発光がコン
トラストの低下の原因にもなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明では補助放電機能を構造的に分離して主放
電に関係なく補助放電を行い、十分な荷電粒子の供給を
可能にして補助放電効果を高めようとするものである。
めに、本発明では補助放電機能を構造的に分離して主放
電に関係なく補助放電を行い、十分な荷電粒子の供給を
可能にして補助放電効果を高めようとするものである。
【0005】
【作用】本発明の作用は、その実施例の一つを示す図1
及びその断面図の図2で説明される。 補助放電は、第
2補助放電電極8と隣接カソード7間の第2絶縁層7を
通して、そのすぐ上の第1補助放電電極3を被覆する第
1絶縁層4の表面との間で形成する補助放電空間11で
発生する。 ここで発生したイオンや電子等の荷電粒子
は、カソード7の厚さと貫通孔5によって形成される間
隙を通って貫通孔5の主放電空間10に拡散する。 主
放電はこの荷電粒子のいわゆるプライミング効果によっ
て容易に励起される。 この補助放電は、第1補助放電
電極3と第2補助放電電極8の間に放電に必要な交流電
圧を印加することにより主放電の有無つまり表示信号に
関係なく行われる。
及びその断面図の図2で説明される。 補助放電は、第
2補助放電電極8と隣接カソード7間の第2絶縁層7を
通して、そのすぐ上の第1補助放電電極3を被覆する第
1絶縁層4の表面との間で形成する補助放電空間11で
発生する。 ここで発生したイオンや電子等の荷電粒子
は、カソード7の厚さと貫通孔5によって形成される間
隙を通って貫通孔5の主放電空間10に拡散する。 主
放電はこの荷電粒子のいわゆるプライミング効果によっ
て容易に励起される。 この補助放電は、第1補助放電
電極3と第2補助放電電極8の間に放電に必要な交流電
圧を印加することにより主放電の有無つまり表示信号に
関係なく行われる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例の一つを示し、図2は
その断面図を表す。 前面ガラス1の上には、ITO等
の透明な導電膜になるストライプ状電極のアノード2が
配される。 背面ガラス9の上には、全面にわたり厚膜
印刷等の方法で第2補助放電電極8が形成され、その上
を第2絶縁層7が覆う。 また第2絶縁層7の上にはア
ノード2と交差する方向に伸張するストライプ状電極の
カソード6が配されている。 第2捕助放電電極8はA
u、Ag、Al等のペーストを印刷焼成したり、または
蒸着法やスパッタリング法等の薄膜技術で形成してもよ
い。 第2絶縁層7も同じ方法で形成され、必要に応じ
その上をさらにMgO等の保護膜で被覆する。 カソー
ド6は通常のDC型表示放電管に用いられるNiやLa
B6等を印刷焼成して形成する。 補助放電空間11の
放電ギャップを十分に確保するためには、このカソード
6の厚さを厚くするか、またはカソード6のストライプ
形状に合わせた幅でカソード6の下部に絶縁層を形成す
る。 またカソード6上に直交するようにリブを形成し
てもよい。
その断面図を表す。 前面ガラス1の上には、ITO等
の透明な導電膜になるストライプ状電極のアノード2が
配される。 背面ガラス9の上には、全面にわたり厚膜
印刷等の方法で第2補助放電電極8が形成され、その上
を第2絶縁層7が覆う。 また第2絶縁層7の上にはア
ノード2と交差する方向に伸張するストライプ状電極の
カソード6が配されている。 第2捕助放電電極8はA
u、Ag、Al等のペーストを印刷焼成したり、または
蒸着法やスパッタリング法等の薄膜技術で形成してもよ
い。 第2絶縁層7も同じ方法で形成され、必要に応じ
その上をさらにMgO等の保護膜で被覆する。 カソー
ド6は通常のDC型表示放電管に用いられるNiやLa
B6等を印刷焼成して形成する。 補助放電空間11の
放電ギャップを十分に確保するためには、このカソード
6の厚さを厚くするか、またはカソード6のストライプ
形状に合わせた幅でカソード6の下部に絶縁層を形成す
る。 またカソード6上に直交するようにリブを形成し
てもよい。
【0007】第1補助電極3は厚さ50〜200ミクロ
ン程度の金属板に化学エッチング等の方法で多数の貫通
孔5を形成した構造になっている。 また第1絶縁層4
は電着法等により形成され金属板の全表面を被覆する。
金属板はガラスとほぼ等しい熱膨張係数を有する金
属、例えば426合金等を用いる。 貫通孔5はアノー
ド2とカソード6で構成するXYマトリクスの交点に一
致するように配される。
ン程度の金属板に化学エッチング等の方法で多数の貫通
孔5を形成した構造になっている。 また第1絶縁層4
は電着法等により形成され金属板の全表面を被覆する。
金属板はガラスとほぼ等しい熱膨張係数を有する金
属、例えば426合金等を用いる。 貫通孔5はアノー
ド2とカソード6で構成するXYマトリクスの交点に一
致するように配される。
【0008】図3は他の実施例を示す構造の断面図であ
る。 これは先願(特願 平3−356127)の「メ
モリーシートを有する表示用放電管」に本発明を応用し
たものである。 即ちメモリーシートAとメモリーシー
トBは一対でメモリー機能を有するが、下部に位置する
メモリーシートBを、本発明の第1補助電極3と共通に
動作させることが可能である。 この場合、補助放電機
能としては、メモリーシートBの補助放電空間11側の
壁面が動作を担当し、主放電空間10側に面する内壁面
が主放電を受け持つ。
る。 これは先願(特願 平3−356127)の「メ
モリーシートを有する表示用放電管」に本発明を応用し
たものである。 即ちメモリーシートAとメモリーシー
トBは一対でメモリー機能を有するが、下部に位置する
メモリーシートBを、本発明の第1補助電極3と共通に
動作させることが可能である。 この場合、補助放電機
能としては、メモリーシートBの補助放電空間11側の
壁面が動作を担当し、主放電空間10側に面する内壁面
が主放電を受け持つ。
【0009】上記実施例は、主放電の電極がガス空間に
露出したいわゆるDC型放電管における構成にもとずい
ているために、第1補助放電電極3は絶縁層で覆われた
いわゆるAC型の構造になっているが、主放電電極が絶
縁層で覆われたAC型放電管の場合なら、第1補助放電
電極3は金属のままで、同様な補助放電効果を持たせる
ことが可能であることは言うまでもない。
露出したいわゆるDC型放電管における構成にもとずい
ているために、第1補助放電電極3は絶縁層で覆われた
いわゆるAC型の構造になっているが、主放電電極が絶
縁層で覆われたAC型放電管の場合なら、第1補助放電
電極3は金属のままで、同様な補助放電効果を持たせる
ことが可能であることは言うまでもない。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、従来のトリガー放電型
の表示用放電管において、主放電に先立ってカソードに
微小放電を先行させるいわゆるトリガー放電効果に加え
て、カソード近傍に荷電粒子を発生させるプライミング
効果を持たせることができ、表示用放電管の高速応答性
を高めることができる。 また補助放電は金属板の裏側
で発生するので、その発光が表示放電の発光に影響して
コントラストを下げることようなことがない。 さら
に、第1及び第2補助電極は共に単一の共通電極である
から構造が簡単であり、駆動回路もそれぞれ1系統でよ
いから安価である。
の表示用放電管において、主放電に先立ってカソードに
微小放電を先行させるいわゆるトリガー放電効果に加え
て、カソード近傍に荷電粒子を発生させるプライミング
効果を持たせることができ、表示用放電管の高速応答性
を高めることができる。 また補助放電は金属板の裏側
で発生するので、その発光が表示放電の発光に影響して
コントラストを下げることようなことがない。 さら
に、第1及び第2補助電極は共に単一の共通電極である
から構造が簡単であり、駆動回路もそれぞれ1系統でよ
いから安価である。
【0011】
【図1】 実施例(1)の分解斜視図
【図2】 実施例(1)の断面図
【図3】 実施例(2)の断面図
【図4】 従来のトリガー放電型表示放電管(1)
【図5】 従来のトリガー放電型表示放電管(2)
1 前面ガラス 2 アノード 3 第1補助放電電極 4 第1絶縁層 5 貫通孔 6 カソード 7 第2絶縁層 8 第2補助放電電極 9 背面ガラス 10 主放電空間 11 補助放電空間
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の貫通孔を有し、その貫通孔の内壁
面を含む全表面を絶縁層で被覆され全画面に一様にわた
る単一の金属板からなる第1の電極と、XYマトリクス
を構成する一対の線状電極の少なくとも一方の電極と絶
縁層を介して同一基板上に配された全画面に一様にわた
る単一の第2の電極を具備し、第1及び第2の電極の間
で表示放電に必要な荷電粒子等を供給する目的の補助放
電を励起せしめる構造の表示用放電管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4117908A JP2627382B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 補助放電機能付き表示用放電管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4117908A JP2627382B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 補助放電機能付き表示用放電管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620609A JPH0620609A (ja) | 1994-01-28 |
JP2627382B2 true JP2627382B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=14723167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4117908A Expired - Fee Related JP2627382B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 補助放電機能付き表示用放電管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627382B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4105930A (en) * | 1976-07-19 | 1978-08-08 | Ncr Corporation | Load and hold means for plasma display devices |
JPH07105200B2 (ja) * | 1985-05-29 | 1995-11-13 | 株式会社日立製作所 | ガス放電形表示デバイス |
JPS63310540A (ja) * | 1987-06-12 | 1988-12-19 | Hitachi Ltd | ガス放電型表示デバイス |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4117908A patent/JP2627382B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0620609A (ja) | 1994-01-28 |
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Legal Events
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