JP2626733B2 - シールド掘削用ガス検知方法及び装置 - Google Patents

シールド掘削用ガス検知方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネルを掘
削する場合に使用されるシールド掘削用ガス検知方法及
びガス検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドトンネルを掘削するため
のシールド掘進機に関しては、例えば特公昭63−54
876号公報にみられるように種々改良がなされてい
て、トンネル掘削の作業効率も著しく向上している。し
かし、安全面からいえば未だ改良すべき点が残されてい
る。その一つとしてシールドトンネル掘削中に地層に溜
ったフリーガスが突然噴出し、トンネル先端の掘進機内
作業者の安全がおびやかされ、早期対策がとれないとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、シール
ド掘進機を用いてシールドトンネルを掘進中に地層に溜
ったフリーガスが突然噴出する場合に迅速に対処できる
適切な対処方法が開発されておらず、掘進機内で働く作
業者の安全がおびやかされているのが現状である。
【0004】シールド工法における安全対策に関し、本
発明者が種々研究した結果、シールドトンネル掘進中に
地層に溜ったフリーガスが突然噴出する危険を未然に防
止するためには、掘進中に循環泥水のガス濃度を連続的
に監視計測する方法が最も有効であるとの知見を得た。
つまり、過去の調査結果によれば、フリーガスが存在す
る地層付近では地層中に含まれる溶存ガス濃度はきわめ
て高く、したがって、シールドトンネル掘進中に、掘削
泥水中に混入するガス成分の濃度を計測すれば、フリー
ガスの存在を予知することができる。そして、このよう
に掘削トンネルの最先端であるトンネル切羽面から流出
するガス成分の濃度からフリーガスの存在を予知したと
きは、それを掘進機内で作業中の作業者に直ちに警報を
発することで適切な安全対策を迅速にとれるはずであ
る。
【0005】本発明は前記の知見にもとづいてなされシ
ールド掘削用ガス検知方法及び検知装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るシールド掘削用ガス検知方法は、シー
ルド工法により掘削中のトンネル切羽1面に送泥管2と
排泥管3とを介して泥水を循環させるシールド工法にお
いて、前記排泥管3を通って排出される掘削泥水をガス
濃度計測装置4に導き、当該ガス濃度計測装置4により
前記掘削泥水中に含まれるガスの濃度を計測することを
特徴とする。また本発明のシールド掘削用ガス検知装置
は、シールド掘進機5により掘削中のトンネル切羽1面
に送泥管2と排泥管3を介して泥水を循環させるように
したシールド掘削装置において、前記排泥管3の途中を
下側本管6と上側バイパス管7とに分岐させ、上側バイ
パス管7の途中に、前記排泥管3から分流され、スライ
ムが除去された掘削泥水中のガス濃度を計測するガス濃
度計測装置本体8を設置した構成を特徴とする。前記排
泥管3と前記上側バイパス管7の分岐部には、当該上側
バイパス管7に掘削泥水中のスライムを流さないようフ
ィルタ10が設けられていると共に、上側バイパス管7
には泥水流速の調整機構11が設けられている。また、
前記ガス濃度計測装置本体8内の上部に空気溜まり12
が設けられていて、当該空気溜まり12の底部の泥水レ
ベルが一定に制御せられるよう水位検知器13及び、排
泥管3の圧力に対して空気溜まり12の内圧を調整する
調整機構14が設けられている。また、前記ガス濃度計
測装置本体8には、空気を泥水流中に噴射するエア噴射
フイルタ15と、泥水中の溶存ガスを追い出し、泥水中
の気泡との混合を促進する超音波発生装置16が設けら
れている。また、前記ガス濃度計測装置本体8には、そ
の空気溜まり12に集められたガスが水素除去装置1
7,水分除去装置18,定流量コントローラ19を介し
て導かれるガス濃度測定器20が接続され、ガス濃度測
定器20で分析された廃ガスはタンク23,圧入ポンプ
48を介して排泥管3の下流側に送られるように構成す
るとよい。さらに、前記ガス濃度測定器20には、その
値が一定値以上になると警報を発する警報装置を接続す
るとよい。
【0007】
【作用】本発明によると、シールド工法により連続して
トンネルを掘削中、掘削泥水中の溶存ガス成分の濃度
を、当該掘削泥水が排泥管3を介して排出される途中に
おいて、ガス濃度計測装置4により計測することにより
地中に存在するフリーガスを予知でき、これをシールド
掘進機5内にいる作業者に直ちに知らせることで早期安
全対策をとることが容易となる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図3はシールド工法によりトンネルを掘削する工事
において、本実施例に係るガス濃度計測装置4が設置さ
れる場所を示す説明図である。同図に示されるように、
シールド工法では、地表25から所定の深さまで立孔2
6が開削されており、この立孔26を通してシールド掘
進機が地中に運び込まれ立孔26の下部から横方向にシ
ールド掘進機5が推進することによりシールドトンネル
27が掘削される。
【0009】シールド掘進機5の本体は公知であり、前
端の軸28を中心に回転する刃口30でトンネル切羽1
の掘削を行ない、このトンネル切羽1を保持しつつ後方
のジャッキ推進によってシールド掘進機5を推進させ
る。そして、シールド掘進機5の後部で、当該掘進機の
推進につれて鋼製または鉄筋コンクリート製のセグメン
トを組立て覆工が完成する。
【0010】また、シールド掘進機5の前端には、地表
25に設置された泥水処理施設31から導出されている
送泥管2と排泥管3が導かれており、トンネル切羽1に
おいて泥水を循環させながらシールド掘進機5の刃口3
0でトンネルの掘削が行なわれる。そしてシールド掘進
機5の機内において、排泥管3の途中には排泥ポンプ2
9及び本実施例の主たる構成要素をなすガス濃度計測装
置4が設けられている。
【0011】図1は前記ガス濃度計測装置4の全体図、
図2は図1におけるガス濃度計測部の説明図である。ま
ず、図1,図2について説明すると、ガス濃度計測装置
4は泥水配管を上下に分岐させるべく下側本管6と、こ
の下側本管6の前後両端部において二叉継手32を介し
て分岐された上側バイパス管7とから構成され、下側本
管6の前後両端が排泥管3に接続されている。この下側
本管6の中間部に伸縮継ぎ手33が設けられており、こ
れにより下側本管6の長さを調節して排泥管3に接続さ
れる。
【0012】上側バイパス管7の中間部にはガス濃度計
測装置本体(ガストラップ)8が設けられており、この
装置本体8の管体8a内を泥水が矢印方向に流れる。装
置本体8にはエア注入口34,排出ガス注入口35,テ
ストガス注入口36,泥水サンプル取り出し口37等が
設けられている。また、装置本体8の両端には雄雌エル
ボ38を介して水流の調整機構11を構成するボールバ
ルブ40が接続されている。また、下側本管6と上側バ
イパス管7の上流側分岐部には、掘削泥水中の掘屑を下
側本管6を通し、上側バイパス管7に通さないためのフ
ィルタ10が構成されている
【0013】さらに、図2に示されるようにガス濃度計
測装置本体8の管体8aは中間部が上方に膨んでいて、
この管体8a内にエア噴射フイルタ15と超音波発生装
置16の超音波振動子16aが設けられている。また、
管体8aの上部は形成された開口41が集ガスキャップ
42で閉じられてその内側が空気溜まり12とされてお
り、集ガスキャップ42を気密に貫通して空気溜まり1
2に進入するよう水位検知器13を構成する水位上限検
出器13aと水位下限検出器13bが設けられている。
【0014】本実施例では、前記の構成要素及び次に述
べる構成要素によりシールドトンネル先端の加圧配管内
で循環中の掘削泥水から有効に、かつ連続的にガス成分
を集め、ガス濃度を定量的に計測し、計測後のガスを大
気汚染を避けるため配管内に戻し、計測結果は地下およ
び地上の作業員に表示し、危険濃度に達すれば警報を発
するようになっている。
【0015】これを詳しく説明すると、排泥管3を流れ
る掘削泥水は、ガス濃度計測装置4において、下側本管
6と上側バイパス管7に分岐して流通し、上側バイパス
管7に分流される泥水は計測装置本体8内を流れる。計
測装置本体8では、泥水中に含まれている天然ガス(主
にメタンガス)と空気との混合ガスを生成し、この混合
ガスを集ガスキャップ42内に集めるものである。前記
の空気は、計測装置本体8内に注入する当該空気を一定
に保つ定流量コントローラ43及びエア注入口34を介
してエア噴射フイルタ15により微小気泡となって泥水
中に噴射される。
【0016】また、超音波振動子16aにより超音波を
計測装置本体8内の泥水に放射し、そのキャビテーショ
ン効果により混合ガス生成効率を高めている。前記のよ
うにして集ガスキャップ42内に集められた混合ガス
は、配管39に設けられる開閉コック44,水素除去装
置(水素反応槽)17,水分除去装置(水分除去槽)1
8,定流量コントローラ19を経てガス濃度測定器20
(及び警報出力装置20a)に導かれ、このガス濃度測
定器20で混合ガスのメタン含有率を測定し、電気信号
を出力する。また、メタンガス濃度がある値以上になる
と警報を出力する。
【0017】前記開閉コック44は、測定ガスの流路系
とそれに付属する装置の修理,点検等を行なう時、これ
を閉じる。また、水素反応槽17は、測定する混合ガス
に水素が含まれていると、測定誤差になるので、水素と
酸素を反応させるためであり、水分除去槽18は混合ガ
スに水分が含まれていると、測定誤差になるので、測定
ガスの水分を除去するためのものである。このようにし
て、ガス濃度計測装置本体8に取込まれた泥水中のメタ
ン含有ガス濃度は、ガス濃度測定器20で測定され、か
つ警報信号を出力する。
【0018】前記ガス濃度測定器20で測定の終了した
ガス(及び水位調節で空気溜まり12より放出されたガ
ス)は、ガス一時貯蔵タンク23に貯蔵され、その蓄積
量が監視されて、ポンプコントローラ47に圧入開始,
停止信号が出力される。ポンプコントローラ47ではガ
ス一時貯蔵タンク23からの信号を受信し、圧入ポンプ
48を制御しつつ測定装置本体8内の出口部に設けられ
た排出ガス注入口35を通って、上側バイパス管7の下
流部に適正量ずつメタンガスを戻す。
【0019】集ガスキャップ42に設けられた水位下限
検知器13bと水位上限検知器13aは、当該集ガスキ
ャップ42内の泥水液面を検知し、水位コントローラ4
9に信号を送るためのものである。水位コントローラ4
9では水位の上下限検知器13a,13bからの信号を
受けて、電磁バルブ50,51を制御するもので、一方
の電磁バルブ50が開くことにより集ガスキャップ42
のガスが放出され、他方の電磁バルブ51が開くことに
より集ガスキャップ42内に空気が補給される。ニード
ルバルブ52は集ガスキャップ42内に空気を補給する
とき、急激な補給を抑制するためのものである。
【0020】また、テストガス注入口36(図1,図2
に示す)は、これから標準メタンガスを泥水中に定量圧
入し、本装置の機能をチェックするためのものである。
泥水サンプル取出し口37は泥水中の天然ガス含有率を
高精度で分析する(これは実験室で行なわれる)ための
ものである。
【0021】前述のとおり、本実施例では、トンネル切
羽1のところで循環し、排泥管3を流れる泥水を上側バ
イパス管7を介してガス濃度計測装置本体8内に取込
み、この計測装置本体8内で泥水流中にエア噴射フィル
タ15を介してエアを噴射すると共に、超音波振動子1
6aから超音波を放射し、これによるキャビテーション
効果を利用して水溶性ガスを気化すると共に、空気と泥
水中に含まれる天然ガスを結合させて混合気体を生成し
ている。
【0022】そして、混合気体は、その浮力により計測
装置本体8内の上部に沿って流れ、集ガスキャップ42
に集まる。混合気体が集ガスキャップ42からガス濃度
測定器20(及び警報出力装置20a)に導かれたと
き、その測定値は電気信号に変換されてレコーダやコン
ピュータ(図示せず)等へ出力される。また、測定値が
安全値を超えた場合はアラームが出力される。そして、
測定終了ガスは、水位制御で放出されたガスと共に、一
時貯蔵タンク23に集められ、最終的に圧入ポンプ48
により排泥管3の下流側に戻される。
【0023】前記の実施例において、排泥管3に設ける
ガス濃度計測装置4を下側本管6と上側バイパス管7と
に分岐させ、上側バイパス管7にガス濃度計測装置本体
8を設けたのは、これにより計測装置本体8内の泥水の
流速を遅くし、計測装置本体8内での集ガス効率を良く
するため及び、泥水中に含まれる掘屑等の塊が上側バイ
パス管7を流れないようその分岐部に設けるフィルタ1
0によって阻止し、その掘屑を下側本管6を通して排除
させるためである。なお、計測装置本体8内での集ガス
効率を良くするために泥水の流速を遅くする手段として
前記機構に加え、計測装置本体8の管体8aの径を図示
のように拡大している。
【0024】また、水位検知器13を用いて集ガスキャ
ップ42内の水位制御を行なっているのは次の理由によ
る。すなわち、集ガスキャップ42内の混合気体の量が
多くなると、泥水中のガス含有率変化に対して、反応が
遅くなると共に、測定値の再現性が悪くなる(図5参
照)。この現象をなくすためには集ガスキャップ42内
の気体の体積を小量かつ一定に保つ必要がある。このこ
とは、集ガスキャップ42内の水位変化を最小にするこ
とでもあり、それを水位下限検知器13bと水位上限検
知器13aとにより行っている。つまり、水位下限検知
器13bにより水位が下った(つまり、集ガスキャップ
42内のガスが多すぎる)ときは、水位コントローラ4
9により電磁バルブ50を開き、集ガスキャップ42内
のガスを放出して水位を上げ、水位が水位上限検知器1
3aより上になったときは、水位コントローラ49によ
り電磁バルブ51を開き、ニードルバルブ52を経て、
集ガスキャップ42内に空気を送り込み水位を下げてい
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
シールド工法により連続してトンネルを掘削中フリーガ
スが存在する地層付近では、地層水に含まれる溶存ガス
濃度が極めて高いので、掘削泥水が排泥管3を排出され
る途中において、前記掘削泥水中に混入するガス成分を
ガス濃度計測装置4により計測してガスの存在を検知
し、それによりフリーガスの存在を予知できる。したが
って、フリーガスの存在を予知したとき、それをシール
ド掘進機5内にいる作業者に直ちに知らせて掘削を中止
し、安全な場所に待避させるなど早期安全対策をとるこ
とができ、安全作業面できわめて有益な効果が期待され
る。さらに、本発明によると、計測後のガスは大気汚染
を避けるために配管内に戻しているので、公害の発生の
おそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシールド掘削用ガス検知
装置の全体説明図である。
【図2】図1におけるガス濃度計測装置の説明図であ
る。
【図3】シールドトンネル掘削工事において、ガス検知
装置が設置される場所を示す説明図である。
【図4】集ガスキャップ内のガスと泥水中のガスの濃度
と反応の時間的ずれの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 トンネル切羽 2 送泥管 3 排泥管 4 ガス濃度計測装置 5 シールド掘進機 6 下側本管 7 上側バイパス管 8 ガス濃度計測装置本体 8a 管体 10 フィルタ 11 流水調整機構 12 空気溜まり 13 水位検知器 13a 水位上限検知器 13b 水位下限検知器 14 内圧調整機構 15 エア噴射フイルタ 16 超音波発生装置 17 水素除去装置 18 水分除去装置 19 定流量コントローラ 20 ガス濃度測定器 20a 警報装置 23 タンク 25 地表 26 立孔 27 シールドトンネル 28 軸 30 刃口 31 泥水処理施設 32 二叉継手 33 伸縮継手 34 エア注入口 35 排出ガス注入口 36 テストガス注入口 37 泥水サンプル取出し口 38 雄雌エルボ 40 ボールバルブ 41 開口 42 集ガスキャップ 43 定流量コントローラ 44 開閉コック 47 ポンプコントローラ 48 圧入ポンプ 49 水位コントローラ 50 電磁バルブ 51 電磁バルブ 52 ニードルバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正治 埼玉県南埼玉郡宮代町東姫宮2−7−13 (72)発明者 原田 行夫 埼玉県桶川市坂田1622−12 (56)参考文献 特開 平6−257397(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘削中のトンネル切羽1面に送
    泥管2と排泥管3とを介して泥水を循環させるシールド
    掘削工法において、前記排泥管3を通って排出される掘
    削泥水をガス濃度計測装置4に導き、当該ガス濃度計測
    装置4により前記掘削泥水中に含まれるガスの濃度を計
    測することを特徴とするシールド掘削用ガス検知方法。
  2. 【請求項2】 シールド掘進機5により掘削中のトンネ
    ル切羽1面に送泥管2と排泥管3を介して泥水を循環さ
    せるようにしたシールド掘削装置において、前記排泥管
    3の途中を下側本管6と上側バイパス管7とに分岐さ
    せ、上側バイパス管7の途中に、前記排泥管3から分流
    され、スライムが除去された掘削泥水中のガス濃度を計
    測するガス濃度計測装置本体8を設置した構成を特徴と
    するシールド掘削用ガス検知装置。
  3. 【請求項3】 前記排泥管3と前記上側バイパス管7の
    分岐部には、当該上側バイパス管7に掘削泥水中のスラ
    イムを流さないようフィルタ10が設けられていると共
    に、上側バイパス管7には泥水流速の調整機構11が設
    けられている請求項2に記載のシールド掘削用ガス検知
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス濃度計測装置本体8内の上部に
    空気溜まり12が設けられていて、当該空気溜まり12
    の底部の泥水レベルが一定に制御せられるよう水位検知
    器13及び排泥管3の圧力に対して空気溜まり12の内
    圧を調整する調整機構14が設けられている請求項2に
    記載のシールド掘削用ガス検知装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス濃度計測装置本体8には、空気
    を泥水流中に噴射するエア噴射フイルタ15と、泥水中
    の溶存ガスを追い出し、泥水中の気泡との混合を促進す
    る超音波発生装置16が設けられている請求項2に記載
    のシールド掘削用ガス検知装置。
  6. 【請求項6】 前記ガス濃度計測装置本体8には、その
    空気溜まり12に集められたガスが水素除去装置17,
    水分除去装置18,定流量コントローラ19を介して導
    かれるガス濃度測定器20が接続され、ガス濃度測定器
    20で分析された廃ガスはタンク23、圧入ポンプ48
    を介して排泥管3の下流側に送られるように構成された
    請求項2に記載のシールド掘削用ガス検知装置。
  7. 【請求項7】 前記ガス濃度測定器20には、その値が
    一定値以上になると警報を発する警報装置が接続されて
    いる請求項6に記載のシールド掘削用ガス検知装置。
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