JP2625685B2 - デイジタル信号復調装置 - Google Patents

デイジタル信号復調装置

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JP2625685B2
JP2625685B2 JP61234962A JP23496286A JP2625685B2 JP 2625685 B2 JP2625685 B2 JP 2625685B2 JP 61234962 A JP61234962 A JP 61234962A JP 23496286 A JP23496286 A JP 23496286A JP 2625685 B2 JP2625685 B2 JP 2625685B2
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synchronization signal
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synchronization
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はディジタル信号復調装置に係り、特に回転ヘ
ッドにより記録済磁気テープから再生された被変調ディ
ジタル信号を復調してデータ再生を行なう回転ヘッド式
のディジタル信号復調装置に関する。
従来の技術 アナログ情報信号をパルス符号変調(PCM)して得ら
れたディジタルデータに同期信号,誤り検査符号,誤り
訂正符号等を付加して、所定の信号フォーマットのブロ
ック信号を生成し、このブロック単位で時系列的に合成
されたディジタル信号を更に記録再生に適した変調方式
で変調し、これにより得られた被変調ディジタル信号を
記録媒体に記録し、これを再生するディジタル信号記録
再生システムが従来より知られている。
このようなディジタル信号記録再生システムにおい
て、再生時に各ブロックの先頭位置に配置されている同
期信号は、データ復調のためのゲート信号,クロックパ
ルス等のタイミング信号生成の基準となるので、ドロッ
プアウト等により同期信号が欠落しても、その後同期信
号を確実に再生する必要があり、従来はこのために、例
えば誤り検出回路の出力に応じてパルス幅が変化する同
期信号抜き取り信号を発生し、抜き取り信号により再生
同期信号をゲートするようにしていた(例えば特公昭60
−52505号)。
発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記の従来のディジタル信号復調装置は、
ドロップアウト発生時にフェーズ・ロックト・ループ
(PLL)の同期がはずれ、再生ディジタル信号より抽出
したクロックパルスの周波数が外れることを前提とした
ものであるが、PLLの性能向上に伴い、現在では信号の
ドロップアウト発生時にもPLLのクロックが同期を保ち
続けることがある程度できるようになっている。すなわ
ち、再生信号が誤りであっても、PLLがある程度の期
間、同期状態を保ち続けることができるので、次に入来
する同期信号(以下、シンクと記す)の位置(位相)は
それほど変らないから、上記した従来装置のように再生
シンクの抜き取り用ゲート幅を広げることは、それだけ
偽の同期信号を検出する確率を高めてしまうことにな
る。
また、回転ヘッド式ディジタル・オーディオ・テープ
レコーダにおける高速サーチ再生時には、回転ヘッドが
複数のトラックを横切る走査軌跡を描くため、上記の従
来装置のように誤り検出符号CRCを用いたチェックの結
果によってゲート幅を拡げることは不可能である。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、上記の諸問
題点を解決したディジタル信号復調装置を提供すること
を目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明のディジタル信号復調装置は、位相同期回路
と、同期信号検出回路と、タイミング信号及び等化同期
信号を発生する信号生成手段と、同期信号保護回路とよ
りなる。
作用 アナログ情報信号をパルス符号変調(PCM)して得ら
れたディジタルデータに同期信号,誤り検査符号等の冗
長ビットを付加して1ブロックを構成し、このブロック
単位で時系列的に合成されてなるディジタル信号が記録
されている記録済磁気テープから回転ヘッドにより再生
された上記ディジタル信号は位相同期回路によりクロッ
クパルスを再生されると共に、同期信号検出回路により
上記同期信号が検出される。
上記のクロックパルスと同期信号検出信号は信号生成
手段に供給され、ここでタイミング信号と等化同期信号
が生成される。信号生成手段は上記同期信号検出信号が
入力されないときは、自ら生成して等化同期信号に基づ
いてタイミング信号と等化同期信号を夫々生成する。タ
イミング信号は同期信号保護回路に供給され、ここで同
期信号を検出した後に次の同期信号が再生されるタイミ
ングを予測し、予測されるタイミング近辺にのみ保護ゲ
ートを生成し、保護ゲート内にて同期信号を検出する。
同期信号保護回路は、またこの同期信号の検出信号によ
りクリアされ、同期信号の未検出が1回ある毎に計数す
るカウンタを有し、カウンタの計数値が一定値になった
ときに保護ゲートを解除する。
また、同期信号保護回路は高速サーチ時には、保護ゲ
ート内で同期信号が検出されないときは、次の同期信号
が検出されるまで保護ゲートを開き続ける。
実施例 第1図は本発明装置の要部の一実施例の回路図、第2
図は本発明装置の一実施例のブロック系統図を示す。本
実施例は回転ヘッド式ディジタル・オーディオ・テープ
レコーダ(RDAT)に適用したもので、第2図中、回転ド
ラム15上に相対向して設けられた2個の回転ヘッド16及
び17により、回転ドラム15に90゜の角度範囲に亘って添
接巻回せしめられつつ走行する記録済磁気テープ18の既
記録信号が再生される。回転ヘッド16及び17により交互
に再生された再生信号は、ブロック単位で時系列的に合
成されたディジタル信号を8−10変調してなる被変調デ
ィジタル信号とトラッキング参照信号等からなる時分割
多重信号で、ヘッドアンプ19、波形等化回路20を通して
PLL21に供給され、ここで再生時の基本クロックパルス
が生成される。
波形等化回路20の出力再生信号はトラッキング検出回
路22に供給され、ここでトラッキング参照信号(ATF信
号)が分離検出された後、トラッキング誤差に応じたト
ラッキング誤差信号に変換された後、トラッキング制御
回路23へ供給され、これにより磁気テープ18の走行位相
が制御されて、回転ヘッド16,17が所定のトラック跡上
を正確に走査するようなトラッキング制御が行なわれ
る。
PLL21を通して取り出された再生信号はデータ復調・
識別回路24に供給され、ここで復調されて10ビットのデ
ータが8ビットに変換される一方、シンク検出回路26に
供給され、ここで各ブロックの先頭位置にある固定パタ
ーンの同期信号(シンク)が検出される。
シンク検出回路26によりシンクを検出して得られた検
出信号は本発明の要部をなす後述のシンク保護回路27に
前記クロックパルスと共に供給される。シンク保護回路
27は後述する如く、通常再生時には、シンク抜けが発生
した後もある程度の期間は通常のシンク保護のゲート幅
を保ち、その後シンクが検出されるまでゲートを解放し
続ける。これは、回転ヘッド式ディジタル・オーディオ
・テープレコーダでは、ブロックのタイミングを一度見
失うと、ドラム回転やテープ走行速度,PLLのクロック等
のジッタにより、次のブロックのタイミングの予測がし
にくいためである。また、もう一つの理由は、従来は最
初に本来のシンクの中で疑似シンクを検出すると、保護
ゲートが徐々に拡がり、本来のシンク検出が遅れるが、
このように最初に疑似シンクを検出しても迅速に本来の
シンクを検出できるようにするためである。
更に、シンク保護回路27は高速サーチ時には、信号の
ドロップアウトが多く、記録時と同一のテープ走行速度
で再生を行なうノーマル再生時に比べ、PLLのクロック
が不安定になり、また再生信号より得られるべき抽出ク
ロック信号の周波数も不安定になるため、シンクの予測
が難しく、シンクを検出後ある一定の幅だけシンク保護
ゲートをかけ、その後はすべての領域においてシンクを
検出できるように、直ちにゲートを解放するように切換
わる。これにより、データの読取り率を高めると共に、
シンク検出後、サブコード読取中に疑似シンクが発生し
てタイミングカウンタがリセットされ、再生サブコード
を無効にしてしまうことを防止できる。
シンク保護回路27の出力信号はシンボルカウンタ28に
供給され、これより各種のタイミング信号が取り出さ
れ、シンク保護回路27、データ復調・識別回路24、サブ
コード処理回路29、ブロックアドレス生成回路30、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)31等に夫々供給され
る。
データ復調・識別回路24により復調されたディジタル
データには、サブチャンネル(サブコード)信号が含ま
れている。このサブコード信号は年,月,日や曲番,演
奏時間(累計/曲毎),記録に関する情報(テープスピ
ード,サンプリング周波数,エンファシスのオン,オ
フ,コピー禁止フラグ),フレームアドレス,インデッ
クスナンバー,カタログナンバーなどのデータで、PCM
音声データとは別に設けられたサブコードエリアから再
生されたデータで、サブコード処理回路29により記憶保
持される。また、復調されたディジタルデータはデータ
バス32を介してRAM31に書き込まれる。その書き込みア
ドレスはブロックアドレス生成回路30及びシンボルカウ
ンタ28により生成される。
RAM31に書き込まれたディジタルデータはエラー検出
・訂正回路32により符号エラーの検出,訂正を行なわ
れ、データバス32を介して補間処理回路34に供給され
る。補間処理回路34はデータの訂正不能時に、平均値補
間の前値保持等の処理を行ない、その出力ディジタルデ
ータをDA変換器35に供給する。DA変換器35によりディジ
タル−アナログ変換されたアナログオーディオ信号は出
力端子36へ出力される。
次に本発明の要部について更に詳細に説明する。第1
図は、第2図に示したシンク保護回路27及びシンボルカ
ウンタ28よりなる回路部の一実施例で、カウンタ1は1
ブロック内のタイミングを生成し、NOR回路2の出力で
クリア(リセット)される。1ブロックは36シンボル
で、被変調ディジタル信号の1シンボルは10ビットであ
るので1ブロックは360クロックの計数期間で伝送され
る。デコーダ3はカウンタ1の出力計数値が予め設定し
た所定の値になる毎にパルスを発生する回路で、1ブロ
ック内の各データ処理のためのタイミング(復調,パリ
ティチェック,RAM書き込みタイミング等のタイミングパ
ルス)を生成し、またシンク保護ゲート用のタイミング
パルスa,b及び等化同期信号cを生成する。
カウンタ1はシンク検出回路26により検出されたカウ
ンタ検出パルスと、後述のシングゲートA,BとをAND回路
7により論理積をとって得たパルスか、上記等化同期信
号cのどちらかが出力された時に、NOR回路2の出力パ
ルスによってリセットされる。デコーダ3の出力タイミ
ングパルスのうち、タイミングパルスaはセット・リセ
ット・フリップフロップ4及び5の各セット端子に印加
され、タイミングパルスbはフリップフロップ4のリセ
ット端子に印加される。これらのフリップフロップ4及
び5はシンクゲート生成のための回路で、フリップフロ
ップ4の出力はNAND回路6、カウンタ9及びセット・
リセット・フリッププロップ10のリセット端子に夫々印
加され、フリップフロップ5のQ出力はシンクゲートA
としてAND回路7へ供給される。
カウンタ9はシンク抜けの回数を計測するカウンタ
で、そのQA,QBの両出力信号はデータセレクタ8によ
り、どちらか一方が選択されてNAND回路6へ供給され
る。データセレクタ8の出力はNAND回路6より取り出さ
れるシンクゲートBを強制的に開き放しにする(ハイレ
ベルにする)ものである。フリップフロッフ10はリセッ
ト優先型のもので、カウンタ9のクリア信号を生成す
る。入力端子11には前記シンク検出回路26により検出さ
れたシンク検出パルスが入来し、入力端子12よりデータ
セレクタ8のセレクト端子にはノーマル再生時ハイレベ
ル,高速サーチ再生時にはローレベルのモード判別信号
が入来し、更に入力端子13にはPLL21の出力クロックが
マスタークロックとして入来する。
次にノーマル再生時にシンクが2回続けて抜けた(再
生できなかった)場合の動作について説明する(なお、
2回以上続けてシンク抜けが生じても同様である)。第
3図(A)はデータ復調・識別回路24にシリアルに入力
される再生被変調ディジタル信号をシンボル単位で模式
的に示す。第3図(A)中、SYはシンク,IDはIDコード
(識別コード)を示し、以下、ブロックアドレス(B
A),IDコードとBAの誤り検出用パリティ,D0〜D31の32シ
ンボルのPCM音声データの順でシリアルに伝送される。
第3図(B)は入力端子11よりのシンク検出パルスを
示し、実線が正常に再生検出されたシンク検出パルスを
示し、SYD1,SYD2がシンクパターン以外の所で信号のド
ロップアウト等により偶然にシンクパターンが発生し、
それを検出したために生じた疑似シンク検出パルスで、
更に破線の矢印で示す位置は検出されるべきシンクが検
出できなかったために、シンク抜けが生じた位置を示
す。
このように、シンク抜けや疑似シンクが発生すると、
ただ単にシンク検出パルスでカウンタ1をリセットした
場合、再生データは第3図(A)のブロックn1〜n4の4
ブロックのデータが影響を受ける(n1はD31,n2〜n4は全
データが誤りとなる)。そこで、本実施例ではシンク抜
け対策として等化同期信号cを生成し、また第1図の回
路4〜10により疑似シンク防止対策を行なうものであ
る。
第3図(B)に示すシンク検出パルスが入来すると、
デコーダ3は第3図(C),(D)に夫々示すタイミン
グパルスa,bと、同図(E)に示す等化同期信号cと、
それ以外の各種のタイミングパルスを発生する。このと
きのカウンタ1の係数値とパルスa〜cとの発生タイミ
ングを下記の表に示す。
すなわち、カウンタ1の計数値は0〜359のクロック3
60カウントで一巡し、各1シンボルは10クロック分で再
生される。
これにより、フロップフロップ4の出力信号は第3
図(F)に示す如くになる。この出力信号は単純にカ
ウンタ1の出力計数値に応じて、次のシンク検出の予想
タイミングを±5クロックの範囲で予測する信号であ
る。なお、±5クロック以外の予測範囲でもかまわない
が、あまり拡げすぎると、擬似シンクを拾い易くなる。
この予測範囲は、タイミングパルスa,bのタイミング出
力デコード値の設定により、任意に可変できる。
しかし、カウンタ1が最初に疑似シンクでリセットさ
れたり、PLL21の同期が外れたりしたときに、フリップ
フロップ4の出力信号による同期保護ゲートだけで
は、実際のシンクと同期していないので、シンクをずっ
と検出できなくなってしまう。
そこで、ある程度の期間シンクを検出しなかったとき
は、このゲートを開き放しにしてシンクを捜すことが必
要になる。そのためのゲート強制解放信号が、データセ
レクタ8の出力信号である。シンクを検出できない上記
の「ある程度の期間」は、カウンタ9、フリップフロッ
プ10及びデータセレクタ8よりなる回路により決定する
ことができる。すなわち、ノーマル再生時においては、
入力端子12を介してハイレベルの信号がデータセレクタ
8のセレクト端子に印加されるので、データセレクタ8
はその入力端子Bに入力されるカウンタ9のQB出力信号
を選択出力する。これにより、カウンタ9のQB出力信号
が第3図(H)に示す如くハイレベルになると、データ
セレクタ8の出力信号はローレベルになり、NAND回路
6の出力シンクゲートBを第3図(I)に示す如く強制
的にハイレベルにすると同時に、カウンタ9のEN(イネ
ーブル)入力端子に印加されてカウンタ9の計数動作を
停止する。カウンタ9はその後、クリア信号がローレベ
ルになり、そのときにクロックが入力されないと再び計
数動作を開始しない。
なお、第3図(G)はカウンタ9のQA出力信号,同図
(J)はフリップフロップ5のQ出力端子よりのシンク
ゲートA,同図(K),(L)及び(M)はカウンタ1の
クリア信号,カウンタ9のクリア信号及びカウンタ9の
クロックタイミングを夫々示す。シンクゲートAは単純
にタイミングパルスaでセットされ、AND回路7の出力
信号でリセットされるフリップフロップ5のQ出力であ
り、第3図(B),(J)からわかるように、シンク検
出パルス入来時点で直ちに閉じる(ローレベルにな
る)。これは、シンクゲートBがやや広めにとってある
ものの、シンク検出後はすぐに閉じた方が、疑似シンク
の防止には有効だからである。これにより、第3図
(B)に示す疑似シンクSYD1,SYD2の検出パルスが入来
しても、このシンクゲートBによってAND回路7よりゲ
ート出力されない。
シンク保護はカウンタ1がこのようにシンク検出パル
スに同期して計数動作を行なっていれば良いが、実際に
は、シンク抜けやクロックを用いていることによるクロ
ックの同期外れ等の要因で、カウンタ1の同期がずれる
ことがある。第3図(C)〜(E)の各パルス間隔を見
るとこれがよく分る。シンク抜けは信号のドロップアウ
ト等が要因であり、このときのクロックも同期がはずれ
ることが多い。
本実施例ではシンクが2回続けて抜けると、第3図と
共に説明したように、シンクゲートBがハイレベルとな
り、かつ、シンクゲートAもハイレベルとなり、AND回
路7をゲート「開」状態に保持し続け、そしてそのまま
カウンタ9にクリア信号が入力されるまでカウンタ9は
計数動作を停止せしめられる。カウンタ9にクリア信号
が入力されるのは、シンク検出パルスが入来してフリッ
プフロップ10をセット状態とした時である。本実施例で
は、第3図(A)に示したブロックn5から再びシンク検
出パルスが同図(B)に示す如く正常に入力され始め、
この時点からカウンタ1が正常な計数動作を行なってい
るので、カウンタ9のQB出力信号がブロックn6のIDコー
ド付近でローレベルになり、これにより保護ゲートがブ
ロックn6から正規の状態となっても、データの再生には
全く影響はない。
なお、1回シンクが抜けても、次の予測される保護ゲ
ート内にシンク検出パルスが入来した場合は、通常の動
作が行なわれる。
次に、シンク抜けが2回以上発生した後に、疑似シン
クが発生した例について説明する。この例を挙げた理由
は、シンク抜けが発生し、その後ゲートを解放し続ける
ことにより、疑似シンクを拾う確率が高いためである。
第4図(A)はこの場合のシンク検出パルスの入力タイ
ミングを模式的に示し、実線が正規のシンク検出パル
ス,SDYが疑似シンク検出パルス,破線がシンク抜けを示
す。また、第4図(A)の波形上部は再生ブロック番号
を示す。
また第4図(B)はカウンタ1のクリアタイミングを
示し、同図(C)はフリップフロップ4の出力信号を
示す。更に第4図(F),(G)はこの場合のシンクゲ
ートB及びAを夫々示す。また、カウンタ9のクリアは
シンク抜け後、フリップフロップ4の出力信号(第4
図(C)に示す)がローレベルになっているときに、シ
ンク検出パルスが入来したときに行なわれる(フリップ
フロップ10はリセット優先型のため)。従って、2回シ
ンク抜けがあった後、疑似シンクによるシンク検出パル
スが第4図(A)にSYDで示す如く1回入来しても、フ
リップフロップ10がそのとき第4図(C)に示す如くハ
イレベルのリセット信号が入来しているのでリセット状
態を保持し続け、カウンタ9はリセットされず、シンク
抜け後最初のシンク検出パルス入来時点より約1ブロッ
クの期間を置いてもう一度シンクが検出されときに初め
てリセットされる。第4図(D)及び(E)は、カウン
タ9のQA,QBの各出力信号を示す。
ここで、もう1回、しかも約1ブロック間隔で、疑似
シンクを検出したパルスが入来すると、カウンタ9はリ
セットされ、シンクゲートBは閉じる(ローレベルとな
ってAND回路7をゲート「閉」状態とする)が、このよ
うな確率は極めて低く万一発生しても、その後で又シン
ク抜けが検出されるため、復帰することになる。
このようにして、上記の場合も疑似シンクによるシン
ク検出パルスの入来に対して誤動作することなく、か
つ、シンク抜けに対して安定に所定タイミングの各種タ
イミングパルスを発生することができる。
次に高速サーチ時について説明する。この場合、所望
トラックを検索するために記録時よりもテープ走行速度
を十分速くして再生を行なうので、第2図に示した回転
ヘッド16及び17は第5図にFF又はREWで示す如く、複数
本の記録トラックTを横切って走査する走査軌跡を描
く。ここで、FFは記録時と同一方向X1に記録済磁気テー
プ18を高速走行させて再生を行なう順方向高速再生時の
走査軌跡で、REWは記録時と逆方向X2に記録済磁気テー
プ18を高速走行させて再生を行なう逆方向高速再生時の
走査軌跡を示す。
記録済磁気テープ18上のトラックTは相隣る2本のト
ラックが交互にアジマス角の異なる2つの回転ヘッドに
より順次に記録形成されたものであり、周知のアジマス
損失効果により、記録時と同一のアジマス角のギャップ
を有する回転ヘッドにより再生信号が得られ、異なるア
ジマス角のギャップを有する回転ヘッドではその再生出
力レベルが大きく低下するため、上記の高速再生時の再
生信号は第6図に示す如くなる。第6図の破線41で囲ん
だ波形部分を拡大図示したのが第7図である。
第7図中、TAは再生する回転ヘッドど同一アジマス角
の回転ヘッド記録されたトラックの走査期間を示し、TB
は異なるアジマス角の回転ヘッドで記録されたトラック
の走査期間を示す。このように、高速サーチ再生時の再
生信号はディジタル信号記録領域再生中も、信号のドロ
ップアウトが定期的に生ずるため、PLL21のクロックは
不安定となる。
また、高速サーチ再生時に、ヘッド・テープ間相対速
度が変わるため、相対速度を一定にするために回転ドラ
ム15の回転速度を制御する方式の場合、テープ走行速度
の変化率とドラム回転の変化率とが異なると、PLL21の
ロックレンジが狭い場合はテープ走行速度が安定するま
でにPLL21の同期がはずれることがあり、この場合は次
のシンク検出パルスの入来を予測することが困難にな
る。
更に、200倍速の高速サーチ再生時には、順方向,逆
方向共に第7図のTAは約2.6ブロックで、TBは約1.3ブロ
ックであり(これらは連続ブロック読取長を示す)、2.
6ブロックしか読み取れないときに、2ブロックまでシ
ンク抜けの時に慣性のタイミングでゲートを閉じている
のは、大幅なデータ読取率の低下をまねく。しかし、逆
に保護ゲートを開き放しにし続けると、最初のシンク検
出後、サブコード再生中に疑似シンクが発生すると、そ
れ以降のデータが全く読み取れなくなってしまう。特
に、前記記録済磁気テープ18のサブコード領域では、サ
ブコードデータを読み取り、その内容によってアクセス
を行なう。従って、1ブロック間のシンク保護は必要で
ある。
そこで、第1図に示す回路において、高速サーチ再生
時には、入力端子12に入来するモード判別信号がローレ
ベルとなり、データセレクタ8をカウンタ9のQA出力信
号を選択出力するように切換える。カウンタ9のQA出力
信号は第3図(G)に示したように、1ブロックよりも
やや長い期間連続してマスタークロックを計数すること
により(シンク抜けがあると)ハイレベルとなるから、
シンクゲートBはシンク抜けがあると直ちにハイレベル
となり、次のシンクが検出されるまで保護ゲートを開き
放しの状態とする。これにより、上述の機能が得られ
る。
発明の効果 上述の如く、本発明によれば、ノーマル再生時や高速
サーチ再生時のいずれの場合も、シンク抜けや疑似シン
クの発生に対して、従来よりも安定で、信頼性のあるデ
ータ再生を行なうことができ、高速サーチ再生時にデー
タの読取り率を高めると共に、シンク検出後サブコード
読取中に疑似シンクが発生してタイミングカウンタがリ
セットされ、再生サブコードを無効にしてしまうことを
防止することができる等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の要部の一実施例を示す回路図、第
2図は本発明装置の一実施例を示すブロック系統図、第
3図及び第4図は夫々第1図図示回路の動作説明タイム
チャート、第5図は高速サーチ再生時のヘッド走査軌跡
の各例を示す図、第6図は高速サーチ再生時の再生信号
波形の一例を示す図、第7図は第6図図示波形の一部拡
大図である。 1,9……カウンタ、3……デコーダ、7……AND回路、8
……データセレクタ、10……リセット優先型セット・リ
セット・フリップフロップ、11……シンク検出パルス入
力端子、12……モード判別信号入力端子、16,17……回
転ヘッド、18……記録済磁気テープ、21……フェーズ・
ロックト・ループ(PLL)、26……シンク検出回路、27
……シンク保護回路、28……シンボルカウンタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ情報信号をパルス符号変調して得
    られたディジタルデータに同期信号,誤り検査符号等の
    冗長ビットを付加して1ブロックを構成し、このブロッ
    ク単位で時系列的に合成されてなるディジタル信号が記
    録されている記録済磁気テープから回転ヘッドにより再
    生された該ディジタル信号を復調する回転ヘッド式のデ
    ィジタル信号復調装置において、 該再生ディジタル信号よりクロックパルスを得る位相同
    期回路と、 該再生ディジタル信号より該同期信号を検出する同期信
    号検出回路と、 該クロックパルスと該同期信号検出回路の出力検出信号
    とに基づいて計数を行なってタイミング信号と等化同期
    信号を発生し、該同期信号検出回路により、該同期信号
    が検出されなかったときは該等化同期信号に基づいて該
    クロックパルスの計数を行なって該タイミング信号と該
    等化同期信号を発生する信号生成手段と、 該信号生成手段よりの該タイミング信号に基づき該同期
    信号を検出した後に次の該同期信号が再生されるタイミ
    ングを予測し、予測されるタイミング近辺にのみ保護ゲ
    ートを生成し、該保護ゲート内にて該同期信号を検出
    し、該同期信号の検出信号によりクリアされ、該同期信
    号の末検出が1回ある毎に計数するカウンタを有し、該
    カウンタの計数値が一定値になったときに保護ゲートを
    解除する同期信号保護回路とよりなることを特徴とする
    ディジタル信号復調装置。
  2. 【請求項2】該同期信号保護回路は、所望トラックを検
    索するために記録時よりもテープ走行速度を十分速くし
    て再生を行なう高速サーチ再生時には予測した保護ゲー
    ト内にて同期信号を検出し、該保護ゲート内に該同期信
    号が検出されないときは、そのまま次の同期信号が検出
    されるまで該保護ゲートを開き続けることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のディジタル信号復調装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5898812A (ja) * 1981-12-08 1983-06-11 Sony Corp デジタル信号の再生装置
JPS60245334A (ja) * 1984-05-18 1985-12-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル信号再生装置

Patent Citations (2)

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