JP2622401B2 - 油圧流量制御装置 - Google Patents

油圧流量制御装置

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JP2622401B2
JP2622401B2 JP14161588A JP14161588A JP2622401B2 JP 2622401 B2 JP2622401 B2 JP 2622401B2 JP 14161588 A JP14161588 A JP 14161588A JP 14161588 A JP14161588 A JP 14161588A JP 2622401 B2 JP2622401 B2 JP 2622401B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1つの可変容量ポンプの加圧油を複数のア
クチュエータ装置に分配する油圧流量制御装置に関す
る。
(従来の技術) 一般に、複数のアクチュエータ装置を有するパワーシ
ョベルなどにおいては、装置全体の構造を簡単にし且つ
価格を安価にするために、各アクチュエータ装置の駆動
源は、通常、1つの油圧ポンプで構成されている(以
降、パラレル駆動方式と称する)。しかるに、このよう
なパラレル駆動方式においては、各アクチュエータ装置
のそれぞれの所要油量の合計がポンプの最大吐出流量よ
り小さい場合は問題を有しないが、前記合計流量がポン
プの最大吐出流量より大きくなると、ポンプ流量は負荷
圧力が低いアクチュエータ装置の方へ優先的に流れ、こ
のため負荷圧力が高いアクチュエータ装置は往々にして
駆動を停止されるに至るなどの同時操作性に劣る欠点を
有している。
このようなことから、簡単、安価な利点を有するパラ
レル駆動方式において前記欠点を解決し得る装置の提供
が要望されていた。そこで、このような要望に応えるも
のとして、例えば特開昭62−75107号公報に示されるよ
うな装置が提案されている。
前記装置は、1つのポンプの吐出量を複数のアクチュ
エータに供給する複数の操作弁と、この各操作弁を切換
える操作部材と、各操作部材の操作ストロークを検出す
る検出器と、操作した操作部材の操作ストロークに基づ
いてアクチュエータの流量要求値の合計を演算する手段
と、ポンプの吐出量を演算する手段と、前記合計の流量
要求量とポンプ最大吐出量の比に基づいて検出した操作
ストロークを補正する手段とを備えて構成されており、
そして、前記合計の流量要求量がポンプ最大吐出量より
大きい場合には、各操作弁は操作部材の操作ストローク
に比例した切換えストロークだけ切換えられて各アクチ
ュエータにはポンプ最大吐出量を越えない範囲で操作部
材の操作ストロークに比例した流量が供給されるよう構
成されている。すなわち、前記装置によればパラレル駆
動方式の有する同時操作性に劣る欠点が解消される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記装置は次に述べるような問題点を
有していた。
すなわち、前記装置は、前述したように、各アクチュ
エータ毎に検出器や演算手段や補正手段を要し、またこ
の他にポンプ流量に関連しては別の演算手段などを必要
とし、そして更に、前記機器ないしは手段には複雑な電
気回路、配線を必要とする。このため、前記装置によれ
ば、パラレル駆動方式の有する同時操作性に劣る欠点は
解決されるものの、一方において、パラレル駆動方式の
有する利点、すなわち簡単,安価性が失われるという新
たな欠点を有していた。
そこで、本発明の目的は、パラレル駆動方式の利点、
すなわち簡単,安価性を失うことなく、パラレル駆動方
式の欠点,すなわち同時操作性の劣悪性を解決すること
ができる油圧流量制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
先の目的を達成するために、本発明に係る油圧流量制
御装置は、1つの可変容量ポンプの加圧油を複数のアク
チュエータ装置に分配する油圧流量制御装置において、
ポンプはそのパイロットポートの圧力が予め設定された
ポンプ制御圧力以上になるとポンプ吐出流量を減小させ
ると共に一方ポンプ制御圧力以下になるとポンプ吐出流
量を増大させるネガティブ流量制御装置を有し、各アク
チュエータ装置はそれぞれアクチュエータと、アクチュ
エータの駆動速度ならびに駆動方向を設定するアクチュ
エータ速度設定器と、速度設定器の設定値に対応して加
圧油の流量を所定に制御する可変絞りと、可変絞りの開
口面積が定まると加圧油の圧力が変化してもこの可変絞
りを通過する流量を一定に保持する圧力補償弁とからな
り、ポンプとアクチュエータ装置群との間には各アクチ
ュエータの加圧油駆動圧力のうちの最大の値を検出する
検出器と、検出器が検出する前記最大駆動圧力とポンプ
吐出圧力との間の圧力差が予め設定されたバイパス制御
圧力以上になるとポンプ吐出流量の一部をポンプバイパ
スラインに排出するバイパス弁と、バイパスラインに排
出された加圧油が流れるとこのバイパスラインにポンプ
制御圧力を発生させる圧力発生器と、バイパスラインの
前記ポンプ制御圧力が予め設定された2次流量制御圧力
以下になると前記各圧力補償弁を作動させて前記各可変
絞りを通過する流量の合計をポンプ最大吐出流量以下に
設定する複数の油圧シリンダ装置とを備えてなることを
特徴とする。
この場合、各圧力補償弁のそれぞれの油圧シリンダ装
置は、バイパスラインのポンプ制御圧力が2次流量制御
圧力以下になると各圧力補償弁を閉じる方向へ作動し、
各可変絞りの前後差圧を一律に減小しこれにより各可変
絞りの前後差圧を同一とし、各可変絞りの開口面積に比
例した流量をそれぞれ通過させるよう構成すると好適で
ある。
〔作用〕
同時操作性に劣る欠点は、各可変絞りを通過する流量
の合計をポンプ最大吐出量以下に設定する油圧シリンダ
装置によって達成される。しかもこの油圧シリンダ装置
は、油圧検出器ならびに油圧発生器などを介して制御さ
れるので、すなわち油圧回路を利用して制御されるの
で、油圧流量制御装置全体の構造ならびに価格を格別に
複雑,高価にすることはない。
〔実施例〕
次に、本発明に係る油圧流量制御装置の実施例につき
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図に示す本発明の油圧流量制御装置は、1つの可変容
量ポンプ10と、2つのアクチュエータ装置200,300とか
ら構成される。
ポンプ10は、パイロットポート12の圧力が予め設定さ
れたポンプ制御圧力以上になるとポンプ吐出量を減小さ
せると共に一方ポンプ制御圧力以下になるとポンプ吐出
量を増大させるネガティブ流量制御装置14を有する。
両アクチュエータ装置200,300は、それぞれ、方向制
御弁装置16を備えたアクチュエータ18と、アクチュエー
タ18の駆動速度ならびに駆動方向を設定するアクチュエ
ータ速度設定器20と、速度設定器20の設定値に対応して
加圧油の流量を所定に制御する可変絞り22,22を有する
メータイン弁188と、可変絞り22,22の開口面積が定まる
と加圧油の圧力が変化してもこの可変絞り22,22を通過
する流量を一定に保持する圧力補償弁24とからなる。そ
して、ポンプ10の吐出ライン26は分岐してそれぞれ圧力
補償弁24に接続される。
ポンプ10と両アクチュエータ装置200,300との間に
は、これら両装置200,300の加圧油駆動圧力のうちの高
い方の圧力を検出する検出器28と、検出器28が検出する
前記圧力とポンプ10の吐出圧力との圧力差が予め設定さ
れたバイパス制御圧力以上になるとポンプ吐出流量の一
部をポンプバイパスライン30に排出するバイパス弁32
と、バイパスライン30に排出された操作油が流れるとこ
のバイパスライン30にポンプ制御圧力を発生させる圧力
発生器34と、バイパスラインの前記ポンプ制御圧力が予
め設定された2次流量制御圧力以下になると前記圧力補
償弁24,24をそれぞれ所定に作動させて前記各可変絞り2
2,22を通過する流量の合計をポンプ10の最大吐出流量以
下に設定する油圧シリンダ装置36,36が備えられてい
る。そして、検出器28はシャトル弁に構成され、その一
方の接続口には左側アクチュエータ装置200のアクチュ
エータ18の駆動圧力を検出するパイロットライン38が可
変絞り22の後側通路40から分岐されて接続されており、
他方の接続口には右側アクチュエータ装置300のアクチ
ュエータ18の駆動圧力を検出するパイロットライン44が
可変絞り22の後側通路40から分岐されており、出力接続
口には前記両パイロットライン38,44の高い方の圧力を
バイパス弁32に伝達するパイロットライン46が接続され
ている。バイパス弁32はスプリング48を有し、第3図に
示すように、パイロットライン46とポンプ吐出ライン26
との圧力差がバイパス制御圧力以上になるとピストン51
がスプリング48の力に抗して図において右行し、吐出ラ
イン26の流量の一部をバイパスライン30に排出するよう
構成されている。圧力発生器34はオリフィスで構成さ
れ、その側方には排出流量の急増時に圧力の異常上昇を
防止するためのリリーフ弁49を有し、そしてバイパスラ
イン30はパイロットライン50を介してパイロットポート
16に接続されている。油圧シリンダ装置36は、第2図に
も示すように、油圧シリンダ52でなり、この油圧シリン
ダ52は右側シリンダ室54に配設されるスプリング56とな
らびに左側シリンダ室58に配設されるラム60付き出力軸
62を有し、図において左側シリンダ室58はパイロットラ
イン64によりパイロットライン50を介してバイパスライ
ン30に接続されている。なお、出力軸62は左側シリンダ
室58の穴66(第2図)内に摺動自在に組込まれている。
この油圧シリンダ装置36を更に詳細に説明すると(特に
第2図参照)、出力軸62の反対方向へは同径の補償軸68
が延在し、この補償軸68は穴66と同径の穴70内に摺動自
在に組込まれると共に出力軸62ならびに補償軸68内には
貫通穴72が穿設されていて、これにより、出力軸62がそ
の左端面に作用する油圧によって右側へ押圧される押圧
力が補償軸68の右単面に作用する油圧によって相殺され
るよう構成されている。また、左側シリンダ室58は穴7
4,パイロット通路76を介してパイロットライン64に接続
され、右側シリンダ室54は穴78,通路80を介してタンク8
2に接続される。そして、スプリング56の力は、左側シ
リンダ室58の圧力が2次制御圧力以上になると、ラム60
が右端部まで押圧移動され、出力軸62が圧力補償弁24を
左方へ押圧する力を失うような力に調節されている。
次に、このような構成になる本発明に係る油圧流量制
御装置の一般的な動作について説明する。
先ず、左右両アクチュエータ装置200,300のそれぞれ
のアクチュエータ20のレバー20aがいずれも中立位置に
あってパイロットライン84,86にパイロット圧力が発生
していない時は、可変絞り22を有するスプール88は図示
の位置にあり、各パイロットライン38,44,46は、可変絞
り22の後側通路40,スプール88の外周に設けた環状通路9
0を経て、室92,通路94を介してタンク82に連通されてお
り、そして吐出ライン26の圧力が予め設定された圧力以
上になると、第3図において、ピストン51が右方へ移動
し、吐出ライン26とバイパスライン30が連通する。バイ
パスライン30の圧力はパイロットライン50を介してネガ
ティブ流量制御装置14のパイロットポート12に伝達さ
れ、これにより、可変容量ポンプ10は前記ネガティブ流
量制御装置14の作用でパイロットポート12の圧力が予め
設定されたポンプ制御圧力を保持するように油を吐出
し、そしてポンプ10から吐出された油は吐出ライン26,
バイパス弁32,バイパスライン30,圧力発生器34を通って
タンク82へ流れる。なおこの状態においては、圧力補償
弁24のスプリング室96は穴98,通路100を介して可変絞り
22の後側通路40と連通してタンク圧力となっており、一
方右側部分102は可変絞り22の前側通路42と連通してお
り、また圧力補償弁24が左方へ動くための両端圧力差、
すなわち圧力補償弁24の制御圧力はバイパス弁32のポン
プ51が作動(第3図で右行)するためのバイパス弁32の
制御圧力により小となっており、そしてバイパスライン
30における前記ポンプ制御圧力および前記2次制御圧力
より大となるようにスプリング120が設定されているの
で、圧力補償弁24は左方へ移動され、吐出ライン26と前
側通路42との間が絞られ、これにより圧力補償弁24は前
側通路42の圧力が圧力補償弁24の制御圧力となる所で平
衡を保たれている。
次に、左側アクチュエータ装置200のアクチュエータ
速度設定器20のレバー20aを操作して仮にパイロットラ
イン84側へパイロット圧力を発生させると、スプール88
はスプリング104の力に抗して右方へ移動し、可変絞り2
2の後側通路40と室92がブロックされ、可変絞り22の前
側通路42と後側通路40とは可変絞り22を介して連通され
る。一方これと同時に、左側アクチュエータ装置200の
方向制御弁装置16においては、前記後側通路40の油がア
クチュエータポート106へ流れ、アクチュエータ20から
の戻り油はアクチュエータポート108から油出口110へと
流れるように油通路が制御される。そしてこのように左
側アクチュエータ装置200の前記両通路40,42が連通さ
れ、そしてこの状態において両通路40,42間に油が流れ
ない場合には、両通路40,42間に圧力差がなくなり、圧
力補償弁24は図示の位置に戻り、吐出ライン26と前側通
路42の間が開き、バイパス弁32の両端圧力も減小し、ピ
ストン51が左行し、バイパスライン30へ流れる流量が減
小し、バイパスライン30の圧力は低下しようとする。し
かしながらこの時、ネガティブ流量制御装置14はパイロ
ットパイプ50を介して前記状態を検知し、ポンプ吐出量
を増大させ、アクチュエータ速度設定器20で設定された
所定の流量を吐出ライン26から可変絞り22を通して流
し、可変絞り22の前後両通路42,40に所定のバイパス弁
制御圧力を発生させ、再びバイパスライン30へ流れる流
量を増大させる。これにより、バイパスライン30は所定
のポンプ制御圧力を保持し、そして左側アクチュエータ
装置200のアクチュエータ18には所定の設定流量が流さ
れる。このようにして、左側アクチュエータ装置200の
アクチュエータ20は所望の速度で駆動される。なおこの
場合、右側アクチュエータ装置300のアクチュエータ20
のレバー20aは操作されていないので、右側アクチュエ
ータ装置300の圧力補償弁24のスプリング室96はタンク
へ連通されており、したがって吐出ライン26の圧力が高
くなると、前記圧力補償弁24は左方へ移動し、吐出ライ
ン26と可変絞り22の後側通路42を全閉に近い状態まで絞
り、後側通路42の圧力補償弁24の制御圧力となる位置で
平衡されている。
次に、このように左側アクチュエータ装置200が駆動
されている状態で右側アクチュエータ装置300を同時に
パラレル駆動するために、速度変換器20のレバー20aを
操作して仮にその右側のパイロットライン86を加圧する
と、右側アクチュエータ装置300においては、そのスプ
ール88が左行し、可変絞り22が開口し、後側通路40と室
92がブロックされる。したがって、可変絞り22の前後の
圧力差が小となり、スプリング96によって圧力補償弁24
が開口する。そしてこの時、左側アクチュエータ装置20
0の負荷圧力が右側アクチュエータ装置300の負荷圧力よ
り大きい場合には、吐出ライン26の油はただちに右側ア
クチュエータ装置300の側へ流れ、そしてその流量は右
側アクチュエータ装置300の設定速度に対応する流量を
越えようとする。しかしながらこの時、右側アクチュエ
ータ装置300においては、その可変絞り22は前記過度の
流量によってその前後差が大となり、したがって圧力補
償弁24が左方へ移動し、吐出ライン26と前側通路42の間
が絞られ、速度設定器20で設定された速度に対応する流
量の油がアクチュエータ18に流されるようになる。する
とこれにより、吐出ライン26から左側アクチュエータ装
置200へ流れていた流量が減小し、左側アクチュエータ
装置200においてはその可変絞り22の前後差圧が減小
し、その前側通路42と後側通路40との間の圧力差が減小
し、これら通路42,40に連通した吐出ライン26とパイロ
ットライン46との間の圧力差が減小し、そしてバイパス
ライン30の圧力が減小しようとする。しかしながらこの
時、ネガティブ流量制御装置14はバイパスライン30の圧
力が減小したことをパイロットライン50を介して検知
し、ポンプ吐出流量を増加させ、この増加分が左側アク
チュエータ装置200においてその可変絞り22に流れ、こ
の可変絞り22の前後通路42,40の間の圧力差が大とな
り、再びバイパス弁32を開いてバイパスライン30に油が
流れ、これによりバイパスライン30の圧力がポンプ制御
圧力に保持されながらポンプ吐出流量が増加し、この結
果、左右両アクチュエータ装置200,300が共に設定され
た速度でパラレル駆動される。
一方前述の場合とは逆に、右側アクチュエータ装置30
0の負荷圧力が左側アクチュエータ装置200の負荷圧力よ
り大きい場合には、右側装置300における前側通路42と
後側通路40とが可変絞り22を介して連通し、前述の場合
と同様に圧力補償弁24が開かれる。しかるにこの場合
は、右側装置300の負荷圧力が大であるので直ちには右
側装置300は駆動されることがない。しかるにこの場
合、右側装置300の後側通路40に連通したパイロットラ
イン44の圧力は前側通路42の圧力、すなわち吐出ライン
26の圧力と等しくなっており、左側装置200の可変絞り2
2には油が流れており、そしてパイロットライン38の圧
力は吐出ライン26の圧力より左側装置200における可変
絞り22の前後圧力差の分だけ低くなっているので、パイ
ロットライン44の圧力がパイロットライン38の圧力より
高くなり、パイロットライン46はパイロットライン44と
連通する。すると、パイロットライン46と吐出ライン26
との間の圧力差がなくなり、バイパス弁32が閉じられ、
バイパス流量が減小し、そしてこれによりバイパスライ
ン30の圧力が低下しようとするが、しかしながらこの
時、ネガティブ流量制御弁装置14がこれをパイロットラ
イン50を介して検知し、ポンプ10の吐出量を増大する。
しかるにこの場合、負荷圧力は左側装置200の方が低い
ので、左側装置200へ流れる流量が増加する。そしてこ
の流量の増加により左側装置200における可変絞り22の
前後差圧が圧力補償弁24の制御圧力以上になると、圧力
補償弁24は吐出ライン26と左側装置200における前側通
路42との間を絞り、左側装置200の可変絞り22に設定さ
れた所定の流量が流される。すると、この右側装置300
における可変絞り22の前後差圧がバイパス弁32の制御圧
力となり、バイパス弁32が再び開き、バイパスライン30
に排出される流量が増加し、バイパスライン30はポンプ
制御圧力を保持し、設定された所定の流量の油が安定し
て右側装置300に流れる。この結果、左右両アクチュエ
ータ装置200,300が共に設定された速度でパラレル駆動
される。
以上説明したように、本発明の油圧流量制御装置によ
れば、複数のアクチュエータ装置と、それぞれの負荷圧
力の大小に係わらず、それぞれの設定速度で安定して駆
動することができる。しかるに以上の説明は、一般的な
駆動動作、すなわち操作油の所要流量がポンプの最大吐
出量以下である場合における駆動動作に関する。因み
に、所要流量がポンプ最大吐出量より大きい場合には、
この種の従来のパラレル駆動方式においては、前述した
ように、複数のアクチュエータ装置に対しては同時操作
性が損われるという欠点が発生されるが、本発明によれ
ば、以下述べるようにこのような問題点が完全に解消さ
れる。
以下一例として、左側アクチュエータ装置200の方が
右側アクチュエータ装置300の方より負荷圧力ならびに
要求流量が共に大であり、そしてポンプ10の最大吐出量
が両装置200,300の前記要求流量の合計より小である場
合について説明する。
この場合は、先ず、右側装置300にこの右側装置300が
要求する流量の油が流れるが、この時、検出器28は、左
側装置200の負荷圧力が大であるから、第1図に示す状
態にあり、そして右側装置300においては、油が必要以
上に吐出ライン26から右側装置300へ流れないように圧
力補償弁24が左方へ移動し、吐出ライン26と前側通路42
との間が絞られた状態となる。一方、ポンプ10の吐出量
の残りの流量は左側装置200へ流れるが、この流量は所
定の流量、すなわち速度設定器20で設定した速度に対応
する流量には達し得ない。したがって、左側装置200の
後側通路40に連通したパイロットライン46と吐出ライン
26との間の圧力差が小となり、バイパス弁32は閉方向へ
移動し、バイパス流量が減少し、バイパスライン30の圧
力が予め設定された2次制御圧力に達するまで低下す
る。これにより、左右両装置200,300における油圧シリ
ンダ装置36すなわち油圧シリンダ52の左側シリンダ室58
の圧力も共にパイロットライン64を介して2次制御圧力
まで低下し、ラム60がスプリング56の力によって左行
し、出力軸62が圧力補償弁24に当接する。そして更にバ
イパスライン30の圧力が低下すると、圧力補償弁24が出
力軸62に押圧されて左行し、吐出ライン26と前側通路42
との間が絞られ、吐出ライン26と後側通路40との間の圧
力差が増加し、そしてこれにより、吐出ライン26の圧力
と負荷圧力が大きい側の左側装置200における後側通路4
0の圧力との間の圧力差が予め設定されたバイパス弁32
の制御圧力に達する。すると、バイパス弁32が開き、吐
出ライン26からバイパスライン30への流量が増加し、し
たがって吐出ライン26から各アクチュエータ装置200,30
0への流量が減少する。しかるに一方、バイパスライン3
0の圧力が更に低下しようとして圧力補償弁24が閉じら
れると、この場合は直ちに吐出ライン26の圧力が上昇
し、吐出ライン26の余剰油がバイパスライン30に流れ、
これによりバイパスライン30の圧力の低下が阻止される
ので、したがって、バイパス弁32ならびに各作動装置3
6、圧力補償弁24は、次の状態すなわち、吐出ライン26
と負荷圧力が大きい側の左側装置200における後側通路4
0との間に一定のバイパスライン制御圧力が保持された
状態で平衡を保たれる。したがって、バイパスライン30
の圧力は、全可変絞り22,22の大きさとポンプ吐出流量
との兼ね合いから、一定の値にはならないが、吐出ライ
ン26には若干の余剰油が発生されそしてバイパス弁32に
は一定の制御圧力差が保持されるような圧力に自動的に
調節維持される。そしてその結果、全可変絞り22,22の
前後差圧ΔPは ΔP=F1−F2/S…(1) 但し、F1=圧力補償弁24のスプリング120の力 F2=油圧シリンダ52の出力軸62の左方向への押圧 力 S=圧力補償弁24のスプール面積 前記(1)式で示される圧力となる。すなわち、各アク
チュエータ装置200,300へ流れる流量は、ポンプの全吐
出量から極小のバイパス流量を差引いた流量を各可変絞
り22,22の開口面積によって比例配分した流量に設定さ
れる。このように、ポンプ吐出量が不足する場合には、
このポンプ吐出量を各可変絞りの開口面積に比例して按
分した量がそれぞれ各アクチュエータ装置に分配される
ので、各アクチュエータ装置が総て安定して且つ自動的
に駆動される。
なお、本実施例においては、アクチュエータ装置は説
明を簡単にするため左右2個の場合について述べたが、
本発明は3個あるいはそれ以上のアクチュエータ装置に
適用できることは勿論である。この場合、検出器は全ア
クチュエータ装置の中における最高駆動圧力を検出する
よう構成される。
以上、本発明を好適な実施例について説明したが、本
発明はその精神を逸脱することなく多くの設計変更をな
し得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る油圧流量制御装置
は、1つのポンプで複数のアクチュエータ装置をパラレ
ル駆動する油圧流量制御装置において、ポンプにはネガ
ティブ流量制御装置を備え、各アクチュエータ装置はそ
れぞれアクチュエータとアクチュエータ速度設定器と可
変絞りと圧力補償弁とで構成すると共に、ポンプとアク
チュエータ装置群との間には各アクチュエータの加圧油
駆動圧力のうちの最大の値を検出する検出器と、検出器
が検出する前記最大駆動圧力とポンプ吐出圧力との間の
圧力差が予め設定されたバイパス制御圧力以上になると
ポンプ吐出流量の一部をポンプバイパスラインに排出す
るバイパス弁と、バイパスラインに排出された加圧油が
流れるとこのバイパスラインにポンプ制御圧力を発生さ
せる圧力発生器と、バイパスラインの前記ポンプ制御圧
力が予め設定された2次流量制御圧力以下になると前記
各圧力補償弁を作動させて前記各可変絞りを通過する流
量の合計をポンプ最大吐出流量以下に設定する複数の油
圧シリンダ装置とを備えるよう構成したので、従来のこ
の種のパラレル駆動方式の油圧流量制御装置における欠
点、すなわち、加圧油の要求合計量がポンプ最大吐出量
を上回る場合における同時操作性が劣悪となるという欠
点が解消される。しかも、本発明における前記欠点を解
決する構成は、油圧検出器、油圧発生器、油圧シリンダ
などからなり、したがってすべて油圧回路を利用して構
成されるものであるので、油圧流量制御装置全体の構造
ならびに価格を格別に複雑、高価とすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧流量制御装置の一実施例を示
す油圧回路図、第2図は第1図に示す油圧流量制御装置
における可変絞り、圧力補償弁ならびに油圧シリンダ装
置を示す断面構造図、第3図は第1図に示す油圧流量制
御装置におけるバイパス弁を示す断面構造図である。 10…可変容量ポンプ、12…パイロットポート 14…ネガティブ流量制御装置 16…方向制御装置、18…アクチュエータ 20…アクチュエータ速度設定器 20a…レバー、22…可変絞り 24…圧力補償弁、26…吐出ライン 28…圧力検出器、30…バイパスライン 32…バイパス弁、34…圧力発生器 36…油圧シリンダ装置 38,44,46,50,64,84,86…パイロットライン 40…後側通路、42…前側通路 48,56…スプリング、49…リリーフ弁 51…ピストン、52…油圧シリンダ 54…右側シリンダ室、58…左側シリンダ室 60…ラム、62…出力軸 66,70,74,78,98…穴、68…補償軸 72…貫通穴、76,80,94,100…通路 82…タンク、88…スプール 90…環状通路、92…室 96…スプリング室、102…右側部分 104…スプリング 106,108…アクチュエータポート 110…油出口、120…スプリング 188…メータイン弁 200…左側アクチュエータ装置 300…右側アクチュエータ装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの可変容量ポンプの加圧油を複数のア
    クチュエータ装置に分配する油圧流量制御装置におい
    て、 ポンプはそのパイロットポートの圧力が予め設定された
    ポンプ制御圧力以上になるとポンプ吐出流量を減小させ
    ると共に一方ポンプ制御圧力以下になるとポンプ吐出流
    量を増大させるネガティブ流量制御装置を有し、 各アクチュエータ装置はそれぞれアクチュエータと、ア
    クチュエータの駆動速度ならびに駆動方向を設定するア
    クチュエータ速度設定器と、速度設定器の設定値に対応
    して加圧油の流量を所定に制御する可変絞りと、可変絞
    りの開口面積が定まると加圧油の圧力が変化してもこの
    可変絞りを通過する流量を一定に保持する圧力補償弁と
    からなり、 ポンプとアクチュエータ装置群との間には各アクチュエ
    ータの加圧油駆動圧力のうちの最大の値を検出する検出
    器と、検出器が検出する前記最大駆動圧力とポンプ吐出
    圧力との間の圧力差が予め設定されたバイパス制御圧力
    以上になるとポンプ吐出流量の一部をポンプバイパスラ
    インに排出するバイパス弁と、バイパスラインに排出さ
    れた加圧油が流れるとこのバイパスラインにポンプ制御
    圧力を発生させる圧力発生器と、バイパスラインの前記
    ポンプ制御圧力が予め設定された2次流量制御圧力以下
    になると前記各圧力補償弁を作動させて前記各可変絞り
    を通過する流量の合計をポンプ最大吐出流量以下に設定
    する複数の油圧シリンダ装置とを備えてなることを特徴
    とする油圧流量制御装置。
  2. 【請求項2】各圧力補償弁のそれぞれの油圧シリンダ装
    置は、バイパスラインのポンプ制御圧力が2次流量制御
    圧力以下になると各圧力補償弁を閉じる方向へ作動し、
    各可変絞りの前後差圧を一律に減小しこれにより各可変
    絞りの前後差圧を同一とし、各可変絞りの開口面積に比
    例した流量をそれぞれ通過させるよう構成されてなる請
    求項1記載の油圧流量制御装置。
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