JP2618910B2 - 中間調記録方法 - Google Patents

中間調記録方法

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JP2618910B2
JP2618910B2 JP62203394A JP20339487A JP2618910B2 JP 2618910 B2 JP2618910 B2 JP 2618910B2 JP 62203394 A JP62203394 A JP 62203394A JP 20339487 A JP20339487 A JP 20339487A JP 2618910 B2 JP2618910 B2 JP 2618910B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、サーマル転写プリンタや光プリンタ、そ
の他のプリンタで中間調イメージを記録するための中間
調記録方法に関する。
(従来の技術) サーマル転写プリンタやレーザプリンタ等は、本来二
値的な記録画像に適した記録方式であるため、これらの
プリンタで中間調画像を再現するには特別な工夫が必要
とされる。これら二値的なプリンタを用いて擬似中間調
を再現する方式としては、ディザ法や固定パターン法等
が知られているが、中でもディザ法は、比較的濃度変化
の急峻な部分での解像度を低下させることなく濃度変化
の滑らかな部分ではきめ細かい階調再現が可能であるこ
とから、擬似中間調を表現する方式として広く用いられ
ている。第19図(a)に5階調の表現が可能なディザ法
に用いられる2×2=4ドットのしきい値マトリクス
を、また同図(b)にこのマトリクスを用いて5階調の
濃度レベルを表現した例を示す。ディザ法では、入力濃
度レベルと上記しきい値マトリクスの各しきい値とを比
較し、入力濃度レベルがしきい値よりも大きいときには
画点が形成され、小さいときには、画点は形成されな
い。このため、濃度変化が滑らかな画像に対しては、マ
トリクス内の記録ドット数(密度)が濃度に応じて変調
されて階調が表現され、濃度変化が急激に変化する画像
のエッジ部分に対しては各ドットレベルでのきめ細かい
解像度が再現できる。しかし、このディザ法では、滑ら
かな濃度変化をきめ細かく再現するため、階調数を増や
そうとすればマトリクスは大きくなり、その分、解像度
が低くなり、逆にマトリクスを小さくすることによって
解像度を上げると階調数が減ってしまうという欠点があ
った。
そこで、小さいマトリクスでより多くの階調を表現で
きるように、各しきい値を多値化した多値のしきい値マ
トリクスを用いたディザ法(以下、多値ディザ法と呼
ぶ)も提案されている。この多値ディザ法には、第20図
に示すように、記録に使用されているマトリクス内のド
ットのうち、特定のドットのみレベルを増減させ、最下
位レベル或は最上位レベルに達したならば増減させるド
ットを他のドットに順次移行させる制御レベル増減規則
を用いた方法と、第21図に示すように、記録に使用され
ているマトリトクス内の全ドットのレベルを均等に増減
する制御レベル増減規則を用いた方法の2つの方法があ
る。例えば、レーザプリンタでは、4値の多値ディザ法
が報告されている(河村他、第1回ノンインパクトプリ
ンティング技術シンポジウム論文集、4−5、p.94−9
9、昭和59年7月24日、特開昭60−240277号,同61−307
93号等)。
しかし、このような工夫によっても、従来の多値ディ
ザ法では、いわゆる階調の飛びや高濃度領域での画像の
つぶれ等が生じ、期待する程のきめ細かな階調表現や解
像度の向上が図れないという問題があった。
即ち、サーマル転写記録を例にとってこの問題点を説
明すると、いま1ドットからなる孤立パターンに対し、
第22図に示すように、注入エネルギー量を徐々に変化さ
せると、図中(a),(b),(c)に示すように、記
録紙に転写されるインク量は、ほぼ単調増加の関係で増
加する。1つのドットが転写された後はこのような単調
増加の関係が得られるが、第23図(a)に示すように、
未だ孤立ドットが成形されていないレベルにおいては、
まず孤立ドットが転写されるか否かが不安定な要素とな
る。また、第23図(b),(c)に示すように、孤立ド
ットが隣接して形成される場合には、両ドットがつなが
ったり離れたりすることにより両ドット間に不安定領域
(*)が形成される。さらには、高濃度領域では、第23
図(d)に示すように、白く抜くべきところが黒く潰れ
たり潰れなかったりする不安定要素もある。
以上のことから、各発熱体の注入エネルギーと記録濃
度との間には、第24図に示すように、低濃度領域から高
濃度領域にかけていくつかの不安定領域が存在する。こ
のような領域が階調のジャンプや高濃度領域のつぶれを
発生させ、画質劣化の要因となっていた。
(発明が解決しようとする問題点) このように、従来の多値ディザ法を用いた中間調記録
方式においては、階調の不安定領域の存在によってきめ
細かい階調表現や高い解像度の記録画像を得ることがで
きないという問題があった。
本発明は、多値ディザ法を用いた中間調記録方式にお
いて、階調の飛びの無い滑らかな階調表現が可能でしか
も高解像度の記録画像が得られる中間調記録方法を提供
することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、所定の制御レベル増減規則に基づいて、M
個の要素からなるマトリクス上の前記要素の位置とその
位置におけるドットの再現すべき濃度とから該ドットに
対応した記録ドットの制御レベルをN値(N≧3の整
数)の制御レベルの中から選択し、この選択された制御
レベルにて記録ドットを形成することにより前記マトリ
クス全体で疑似中間調を表現する中間調記録方法におい
て、前記制御レベル増減規則は、前記マトリクス内に共
通に定めた1つの特定のドット位置を通る主走査方向及
び副走査方向に延びる線上に沿ってドットパターンが突
出するように定めたものであることを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、多値ディザ法において、ドットパタ
ーンがマトリクス内に共通に定めた1つの特定のドット
位置を中心として、この位置を通る主走査方向及び副走
査方向延長線上にドットが突出するパターンとなるよう
に制御レベル増減規則が定められている。これらのパタ
ーンでは、隣接パターンとの融合が同一線上の突起部分
で最も早く起こる。このような隣接パターンとの融合が
確実に一箇所で行われれば、他の箇所での意図しない融
合は避けられる。このため、ランダムなインクの転写や
潰れ等が軽減され、ノイズの少ない良好な記録画質が得
られる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。
本発明者等は、熱溶融性インク或は粉末トナーの付着
状態が、どのような多値のマトリクスパターンの時に安
定になり、画点形状のゆらぎが小さくなるのかを実験に
より求めた。その結果、全濃度範囲を通して同じレベル
増減の規則を持たせた単純なマトリクスを使用するよ
り、濃度領域を複数に領域に分け、各濃度領域毎にその
領域に適した記録ドットのパターンを用いるのが良いこ
とを見出した。即ち、安定した記録画像が得れる記録ド
ットのパターンの構成は、低中濃度領域では隣接パター
ンと融合し難く、中高濃度領域では隣接パターンと所望
の位置で融合し易いことが必要である。更に、当該パタ
ーンに対して隣接パターンが及ぼす熱的影響や電界・磁
界の影響等を考慮すると、熱分布や電界分布等が主走査
方向或は副走査方向で対象となるようなパターンが望ま
しい。これらの特徴を考慮し、本発明者等は良好な画像
が得られるパターンとして次のものを挙げる。
孤立ドットパターン 主走査方向及び副走査方向の少なくとも一方のドット
が延び、該ドットが隣接ブロック(ディザマトリクスに
対応した記録ドットの集合を「ブロック」と呼ぶ)と1
箇所のみで接するパターン ここで、話を簡単にするため、サーマル転写プリンタ
を例にとり、第1図を用いて説明すると、上記は、パ
ターンa1に該当する。これは、ブロック内に1ドットで
パターンを形成するものであり、隣接ブロックとの熱的
干渉を避けることができる。この独立ドットパターンは
1つのブロック内に熱的干渉が及ばない範囲で複数設け
ることもできるが、ドット間の熱の影響を避けるには、
マトリクスサイズを大きくせざるを得ないため解像度の
低下は否めない。
は、鍵形パターンや十字形パターンに代表されるも
のであり、第1図におけるパターンa2〜a5がこれに該当
する。これらのパターンでは、隣接パターンとの融合が
突起した部分で最も早く起こる。このような隣接パター
ンとの融合が確実に一箇所で行われれば、多の箇所での
意図しない融合は避けられる。このため、ランダムなイ
ンクの転写や潰れ等が軽減され、ノイズの少ない良好な
記録画質が得られる。
次にパターンを組合わせて全濃度領域の階調を表現す
る例を示す。
第1図及び第2図は、1ドット当り6ビット(0〜6
3)の入力信号に対して4×4のマトリクスを階調表現
単位(1ブロック)とし、1ドット当り10の制御レベル
を有するa1〜a6の6つのドットパターンを用いて64階調
を表現する例である。第1図中、パターンa1〜a6は、低
濃度領域から高濃度領域にかけて分割された6つの濃度
領域に順番に適用されるものであるが、場合によっては
これらa1〜a6のパターンを適用する濃度領域を一部重複
させるようにしても良い。この場合には、重複した濃度
領域では入力画像に応じたパターンを逐次選択して用い
る処理を組合わせることにより、パターン切換え点での
ノイズの発生が抑えられ、画質の向上が更に図れる。
パターンa1は、孤立ドットで構成されるパターンであ
り、ブロックの中心位置にドットが形成される。これに
より、低濃度領域において、他のパターンへの熱的影響
を抑制することができる。パターンa2及びパターンa3
は、十字形パターンである。このパターンは、縦方向に
連続して駆動するドット列と駆動デューティーの小さな
ドット列とを有するパターンであり、最も安定した記録
パターンが得られる。パターンa4は、隣接する4つのブ
ロックのうち2ブロックに対して、1ドットのみで接す
るパターンである。このドットの接するパターン融合箇
所では安定したインクの転写が行われる。又、このパタ
ーンa4を複数個配列すると、第5図にも示すように、白
抜き部分が十字形になるので、丁度パターンa2のネガパ
ターンと考えることができるので、安定した記録が可能
であることが分る。パターンa5は、隣接する4ブロック
のうち、1ブロックのみに対して1ドットで接するパタ
ーンであり、パターンa4同様、隣接ブロックに接する位
置で安定したパターン融合が行われる。更にこのパター
ンにおいては、横方向3ドットの幅で縦方向に連続して
いるパターンであるため、横方向をサーマルヘッドの主
走査方向、縦方向を同副走査方向とすると、上記3ドッ
ト分については副走査方向に連続駆動される。このた
め、この3ドット分の副走査方向についてはベタ記録と
同様、熱の微細なコントロールを要せずとも安定した記
録パターンが得られる。また、これらのパターンのよう
に、全てのパターン間において、マトリクスの同一位置
にパターンの中心位置若しくは重心位置を規定している
ので、隣接ブロック間でのパターンの融合が安定に行わ
れる。
第2図は上記各パターンa1〜a6に基づく多値のディザ
化処理を施すためのしきい値マトリクス群を示す図であ
る。しきい値マトリクス群は、T1〜T9の9つから構成さ
れる。ここでの多値のしきい値処理は、次の規則に従
う。即ち、マトリクスの任意の位置(x,y)の要素に対
する入力レベルをIx,y、出力制御レベルをPx,y、しき
い値レベルをTnx,y(1≦n≦9)、出力装置の制御レ
ベルを表わす関数をL(m)(0≦m≦9)とすると、
制御レベルPx,yは次の規則により決定される。
但し、Tix,y=Tjx,y(i<j)の場合には、I
x,yは、きしい値レベルTjx,yに対して処理するものとす
る。又*は最大入力レベル以上のしきい値レベルを示し
ている。例えば、マトリクスの左下の座標位置(x,y)
=(0,3)に対して、入力レベルI0,3=30とすると、T2
0,3≦I0,3<T30,3なので、制御レベルP0,3=L(2)
が選択される。但し、ここに挙げたしきい値処理規則は
一例であり、本発明はこのようなしきい値処理規則に限
定されるものではない。
このしきい値パターンを用いて、先ず、入力が滑らか
な階調信号のディザ化処理について説明する。この場合
には、4×4マトリクスの各要素に対する入力レベルは
一様と考えられ、4×4マトリクスで平滑化処理を施し
たデータとみなせる。第3図がその例であり、出力パタ
ーンは、パターンa1〜a6の中から一つのパターンが選択
され、入力レベルに応じた制御レベルが出力される。更
に近接のマトリクスにも同一のレベルが入力されるとす
れば、出力パターン群は同一のパターンで構成されるの
で、例えばパターンa3の場合では第4図に示すように、
複数個の十字形パターンが連結して配列される。このよ
うに、隣接パターンa3が突起部分で連結されると、ノイ
ズの少ない良好な画像が得られる。
次にマトリクス内の濃度が変化する画像の場合につい
て説明する。第6図はこの場合の近接9ブロックに対す
る入力レベルと出力制御レベルとの関係を示す例であ
る。同図(a)の入力レベルに対して、第2図を用いて
しきい値処理を施した結果として得られる出力制御レベ
ルを同図(b)に示してある。マトリクスの各要素に対
応した入力レベルに応じて出力制御レベルが変動する
が、その際、マトリクス内の各要素に対する入力レベル
の変動が大きい場合には、出力制御レベルは、必ずしも
パターンa1〜a6のようにはならず、むしろエッジ構造等
の各要素の位置情報を良好に表現する。この場合には階
調性に歪みは生じるものの、画像のエッジ部等、解像度
を重視する画像領域では、人間の視覚特性からいって階
調性をそれ程必要としないため、かえって解像度の優れ
た表現により、良好な画像が得られる。
次に64階調を表現する他の実施例について説明する。
第7図は使用するドットパターンがパターンb1〜b7の
7つであり、先の実施例同様に1ドット当り6ビットの
入力信号に対して4×4を階調表現単位として1ドット
当り10レベル(0〜9)の制御レベルを有する場合を示
す。先の実施例と大きく異なる点は、最低濃度を表現す
るパターンとして孤立ドットパターンを使用せずに5ド
ットからなる十字形のパターンb1を用いていること、及
び最高濃度を表現するパターンとしていわゆるベタパタ
ーンを使用せず、12ドットからなるパターンb7を使用し
ている点にある。第8図はこの場合のしきい値マトリク
ス群の例である。しきい値処理は、先の実施例と同様の
規則を用いることが可能である。
なお、実際のプリンタにおいては、しきい値マトリク
スを考慮して入力レベルを出力制御レベルな直接変換す
るROMテーブルを用いることが多い。この場合には、入
力と出力との関係が例えば第9図に示すように設定され
る。この例において、入力レベル1の場合の出力制御レ
ベルは第9図の入力レベル1の行に記載されているよう
に、4,4,6,4,4である。このマトリクス内の全エネルギ
ー量が本実施例で用いられる出力装置の最低濃度を表現
するために必要なエネルギー量に相当する。この場合、
5つのドットにエネルギーを注入しているが、実際は5
つのドット全部が形成されるのではなく、中心要素(x,
y)=(1,2)のドットのみに微少なインクの転写パター
ンが得られる。このように、1ドットだけではインクが
転写されないようなエネルギーの注入により周囲を加熱
すれば、その中心に位置するドットでは、微少なインク
の転写が確実に行なえ、画点抜けのないノイズの軽減さ
れた記録イメージが得られる。更に入力レベルが増大す
るに伴い、この点のインク転写量(インク面積やインク
高さ)が増大し、やがてエネルギーを注入している残り
4ドットの位置にもインクが転写されるようになる。一
方、最高濃度を得るにはパターンb7が選択され、第9図
の入力レベル63の行に記載されるエネルギーが各ドット
位置に出力される。この際、形成される熱の広がりによ
り未記録のドット位置にまでインクが転写され、ベタ濃
度が得られる。
また上記実施例においては、記録スピードや回路構成
上の理由により、制御レベル数が不足する場合がある。
第10図はこのような場合における注入エネルギー量の与
え方を工夫した例である。使用するパターンは前述と同
様であるが、制御レベル数は、1ドット当り7レベル
(0〜6)である。この場合では、パターンb4からパタ
ーンb5、パターンb5からパターンb6、パターンb6からパ
ターンb7へのそれぞれの移行点(入力レベル42→43、49
→50、56→59に相当)において、制御レベルが減少する
ドットがある。これは記録ドットの増加に伴い、この位
置でのインクの転写量が最低制御レベルでは制御しきれ
ないために、他のドット位置の制御レベルを減少させ補
償しているためである。このように注入エネルギー量の
補償を行なうことにより、制御レベル数の少ない出力装
置においても滑らかな階調表現が可能になる。
次にこの発明をサーマル転写プリンタに適用した装置
の具体例を説明する。
第11図は上記のサーマル転写プリンターの要素構成を
示すブロック図である。メモリ等からなる階調信号信号
源11からの出力は、多値のディザ化回路12に供給されて
いる。ここで階調信号とは各画点毎の再現すべき濃度を
表わす信号である。多値のディザ化回路12は、1ドット
毎に入力される階調信号と、M個の要素からなる(N−
1)層のしきい値マトリクスの各要素とを比較して各記
録ドットの制御レベルをN値の中から選択し、各記録ド
ット毎にN値の制御レベル信号としてヘッド駆動回路13
に出力するものであるが、これは単に前述したようにRO
Mテーブルによって構成できる。このN値の制御レベル
信号は、ヘッド駆動回路13においてサーマルヘッド14の
各ドットへのエネルギー注入量(パルス幅)に変換さ
れ、サーマルヘッド14に出力される。サーマルヘッド14
は、記録紙15をインクリボン16を介してプラテンローラ
17側に押し付けながら、ライン状に配設された発熱抵抗
体への選択的な通電加熱により、インクを加熱溶融し記
録紙15上に転写する。記録紙15上に転写され付着したイ
ンクは、記録画像18を形成し、その他のインク19はイン
クリボン上に残る。各種のタイミングを制御するタイミ
ングコントローラ10は階調信号信号源11、多値のディザ
回路12、ヘッド駆動回路13に必要なタイミング信号を供
給する。
第12図は上記多値のディザ化回路12の詳細ブロック図
である。階調信号信号源11からの階調データ(8ビッ
ト)はバッファ(RAM1)20、バッファ(RAM2)21に供給
される。ここで、サーマル記録ヘッド14が、主走査方向
(記録紙の進行方向と直交する記録紙の幅方向)に2560
個の発熱体を並べた2560ドット/ラインのヘッドとする
と、上記2つのバッファ20、21の容量は、それぞれ階調
データ1ライン分に相当する8ビット×2560ドットであ
る。2つのバッファ20,21を使用しているのは高速記録
に対応したものである。即ち、最初のラインのデータは
バッファ20に書込まれ、次の1ラインのデータはバッフ
ァ21に書込まれる。以後、バッファ20,21に交互に各ラ
インのデータが書込まれる。このようにしておくと、一
方のバッファにデータを書込む間に他方のバッファから
データを読出すことができる。バッファ20又は21は、1
ラインのデータの書込みが終了すると待機状態になる。
1ラインの記録が終了すると、データ読出し信号RAM1RD
又はRAM2RDが発生され、2ライン目のデータがバッファ
20又は21から読出される。この様子は第13図のタイミン
グチャートに示される。このような2560ドット分の階調
信号の交互の書込み、読出しが、1頁の記録が終了する
まで(カラー記録の場合には、1色目の記録が終了する
まで)繰返される。これによれば、印字周期を2msec/ラ
インとすることができる。
RAM1RD信号又はRAM2RD信号によりバッファ20又は21内
のデータが読出されると、このデータは多値のしきい値
マトリクスROM22に供給される。
この多値のしきい値マトリクスROM22は本発明に係る
要旨となる部分で、階調信号から多値の制御レベルへの
変換を行なう。このしきい値マトリクスROM22の内容
は、第9図及び第10図に示した通りもので、入力レベル
と記録ドット位置(x,y座標)とアドレスとして与えら
れると、対応したドットの制御レベルデータを出力す
る。例えば、第9図において、x=1,y=2のドットの
入力レベルとして“7"が階調信号信号源11から与えられ
ると、ROM22から出力される制御レベルは、“8"とな
る。なお、この多値のしきい値マトリクスをROMの代わ
りにRAMにより構成しても良い。
しきい値マトリクスROM22のアドレスの一部として与
えられるドット位置のデータ(x,y座標)は、第12図に
おけるラインカウンタ23の出力(2ビット)と、ドット
カウンタ24の出力(2ビット)とによって得ることがで
きる。即ち、ドットカウンタ24は、第13図のタイミング
チャートからも明らかなように、RAM1RD又はRAM2RD信号
に同期して0〜3までのカウント動作を行ない、x座標
を出力する。また、ラインカウンタ24は、前記RAM1RD又
はRAM2RD信号が2560カウントする度にカウントアップし
て0〜3までのy座標を出力する。
しきい値マトリクスROM22からの制御レベルに変換さ
れた出力は6ビットでシリアルに出力され、バッファ
(RAMB1)25、バッファ(RAM2)26に格納される。この
データは記録ヘッドの各発熱体に供給されるエネルギー
量を表わすデータである。バッファ25及び26は、6ビッ
ト×2560ドットの容量があり、これも高速駆動のために
2ライン分が設けられ、第13図のタイミングチャートに
示すように、RAMB1WR及びRAMB2WR信号によって交互に書
込まれ、RAMB1RD及びRAMB2RD信号によって交互に読出さ
れるようになっている。
第14図は第11図におけるヘッド駆動回路13の詳細ブロ
ック図、第15図はそのタイミングチャートである。ここ
では、サーマル記録ヘッド14は二層で駆動されるとして
いる。従って、2系統の駆動回路が構成されている。多
値のディザ化回路12で通電エネルギー量に変換されたデ
ータは、シフトレジスタ30aに入力される。シフトレジ
スタ30aの出力はシフトレジスタ30bに転送される。シフ
トレジスタ30a,30bには、同一のクロック信号が供給さ
れている。シフトレジスタ30a,30bの出力はパラレルに
それぞれラッチ回路31a,31bに入力される。ラッチ回路3
1a,31bには、同一のラッチ信号が供給されている。ラッ
チ回路31a,31bには、それぞれ第15図に示すように、イ
ネーブル信号EN1,EN2が交互に供給されている。ゲート
回路32a,32bの出力はドライバー33a,33bを介してサーマ
ル記録ヘッド14の各層の発熱体に供給される。
このヘッド駆動回路13はパラレル信号を入力する形で
あっても良い(例えば、特開昭61−227074号)。但し、
その場合には、多値のディザ化回路12からの出力信号は
パラレルにする必要がある。
この実施例では、第11図に示すように、サーマル記録
ヘッド14の温度がヘッド駆動回路13に帰還されている。
これは、サーマル記録ヘッド14自身に蓄積される熱や環
境温度によって同一の通電エネルギー量でも転写される
インク量が異なってくることから、サーマル記録ヘッド
14自信の検出温度によって通電エネルギーを適切に制御
するためである。このような制御を行なうことにより、
第16図に示すように、常温(Tn)のときのエネルギー量
を100%とすると、温度が増加するにつれて通電エネル
ギー量を減少させ、温度が減少するにつれて通電エネル
ギー量を増加させ、サーマル記録ヘッドの蓄熱状態に拘
らず、常に所定のインク量が転写されるようになってい
る。サーマル記録ヘッド14の温度検出は、例えば第17図
に示すように、サーマル記録ヘッド14に温度検出用のサ
ーミスタ40を接続し、このサーミスタ40の出力をA/D変
換器41を介してヘッド駆動回路13に供給することにより
行なえば良い。また、サーマル記録ヘッド14の通電エネ
ルギー量は、第14図のゲート回路32a,32bに供給されて
いるイネーブル信号EN1,EN2のパルス幅を第18図A1,B1に
示すパルス幅からそれぞれA2,B2に示すパルス幅に減少
させたり、ドライバー33a,33bの出力電圧の振幅値を第1
8図A1,A2に示す値から同図A3,B3に示すような値に減少
させることにより減少させることができる。
なお上記実施例ては4×4ドットのディザパターンを
例にとったが、これは本発明の一例であり、3×3や8
×8等他のマトリクスサイズについても本発明を適用可
能であることは言うまでも無い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、多値ディザ法におい
て、隣接パターンと一点で接続されるようなパターンと
なるように制御レベル増減規則を定めているので、多値
ディザ法を用いた中間調記録方式において、階調の飛び
の無い滑らかな階調表現が可能でしかも高解像度の良好
な記録画像が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第18図は本発明の実施例を説明するための図
で、第1図は一実施例に係る記録ドットパターンとその
適用濃度領域とを示す図、第2図は同実施例に使用され
る多値のしきい値マトリクスを示す図、第3図は同マト
リクスを用いて濃度変化の少ない画像をディザ化した様
子を示す図、第4図及び第5図は記録ドットパターンを
配列させた様子を示す図、第6図は上記マトリクスを用
いて濃度変化の激しい画像をディザ化した様子を示す
図、第7図は多の実施例に係る記録ドットパターンとそ
の適用濃度領域とを示す図、第8図は同実施例に使用さ
れる多値のしきい値マトリクスを示す図、第9図及び第
10図はROMテーブルを用いた場合の入力レベルと出力制
御レベルとの関係を示す図、第11図はサーマル転写プリ
ンタの構成を示すブロック図、第12図は同プリンタにお
ける多値のディザ化回路の詳細ブロック図、第13図はそ
のタイミングチャート、第14図は同プリンタにおけるヘ
ッド駆動回路の詳細ブロック図、第15図は同回路のタイ
ミングチャート、第16図はサーマル記録ヘッドの温度と
注入エネルギー量との関係を示す図、第17図は同記録ヘ
ッドの温度検出手段を示すブロック図、第18図は同記録
ヘッドの温度補償方法の一例を示す波形図、第19図は従
来のディザ法による中間調記録を説明するための図、第
20図及び第21図は従来の多値ディザ法による中間調記録
を説明するための図、第22図〜第24図は従来の問題点を
説明するための図である。 10……タイミングコントローラ、11……階調信号信号
源、12……多値のティザ化回路、13……ヘッド駆動回
路、14……サーマル記録ヘッド、15……記録紙、16……
インクリボン、17……プラテンローラ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−73650(JP,A) 特開 昭61−99459(JP,A) 特開 昭61−176273(JP,A) 特開 昭62−2775(JP,A) 特開 昭62−43264(JP,A) 特開 昭62−15971(JP,A) 特開 昭60−59866(JP,A) 特開 昭62−167(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の制御レベル増減規則に基づいて、M
    個の要素からなるマトリクス上の前記要素の位置とその
    位置におけるドットの再現すべき濃度とから該ドットに
    対応した記録ドットの制御レベルをN値(N≧3の整
    数)の制御レベルの中から選択し、この選択された制御
    レベルにて記録ドットを形成することにより前記マトリ
    クス全体で疑似中間調を表現する中間調記録方法におい
    て、前記制御レベル増減規則は、前記マトリクス内に共
    通に定めた1つの特定のドット位置を通る主走査方向及
    び副走査方向に延びる線上に沿ってドットパターンが突
    出するように定めたものであることを特徴とする中間調
    記録方法。
  2. 【請求項2】前記制御レベル増減規則は、特定の濃度領
    域で前記ドットパターンが十字形をなすように定められ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の中
    間調記録方法。
  3. 【請求項3】前記制御レベル増減規則は、特定の濃度領
    域で前記ドットパターンによって形成される上記ドット
    パターン以外の空白パターンが十字形をなすように定め
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の中間調記録方法。
  4. 【請求項4】前記制御レベル増減規則は、時定の濃度領
    域で前記ドットパターンが鍵形をなすように定められて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の中間
    調記録方法。
  5. 【請求項5】前記制御レベル増減規則は、特定の濃度領
    域で前記ドットパターンによって形成される上記ドット
    パターン以外の空白パターンが鍵形をなすように定めら
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    中間調記録方法。
  6. 【請求項6】前記制御レベル増減規則は、特定の濃度領
    域で前記ドットパターンが該ドットパターンに対して四
    方から隣接する4つのドットパターンのうち少なくとも
    1つのドットパターンと一点で結合されるように定めら
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    中間調記録方法。
  7. 【請求項7】前記所定のドット位置は、前記マトリクス
    の中心若しくは重心又はそれらの近傍に配置されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の中間調記
    録方法。
  8. 【請求項8】前記制御レベル増減規則は、特定の濃度領
    域で前記ドットパターンが該マトリクスの外周に接しな
    い孤立パターンとなるように定められていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の中間調記録方法。
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JPH0746828B2 (ja) * 1985-01-31 1995-05-17 株式会社東芝 熱転写記録装置
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