JP2616447B2 - 地図データ入力方式 - Google Patents

地図データ入力方式

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JP2616447B2
JP2616447B2 JP6164839A JP16483994A JP2616447B2 JP 2616447 B2 JP2616447 B2 JP 2616447B2 JP 6164839 A JP6164839 A JP 6164839A JP 16483994 A JP16483994 A JP 16483994A JP 2616447 B2 JP2616447 B2 JP 2616447B2
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泰治 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地図データ入力方式、さ
らに詳しくは例えば移動体等のナビゲーションシステム
に使用する地図データを、紙面に表示された地図からベ
クトルデータとして記憶装置に記憶させる場合の地図デ
ータ入力方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地図データを記憶装置に記憶させる場
合、例えば特開昭62−162170「地図情報システ
ム」(以下、これを関連先行技術と言う)で記載されて
いるように、ベクトルデータに変換して記憶装置に記憶
する方法と、イメージデータを入力して記憶する方法と
があるが、ナビゲーションシステムに使用する地図デー
タの場合には、イメージデータをそのまま入力してナビ
ゲーション地図として使用する方法では非常に使いにく
い地図データとなってしまうため道路等の必要部分だけ
ををベクトルデータに変換した地図データを記憶させて
使用する方法が一般的である。
【0003】そして、紙面に描かれた地図データをこの
ようなベクトルデータに変換して記憶装置に入力させる
場合、従来の方法では、平板上に紙面の地図を置き、タ
ブレットやデジタイザを用いて、例えば地図上に描かれ
た道路等をなぞって座標データを入力しているが、この
方法では手間と時間がかかり、また、作業者の熟練度に
よってその精度が左右されてしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように地図デー
タをベクトルデータに変換して記憶装置に入力させる従
来の地図データ入力方式では、タブレットやデジタイザ
を用いて地図をなぞって座標入力を行っているので、手
間と時間がかかり、その精度も作業者の熟練度によって
左右されてしまう等の問題点があった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、地図データをベクトルデータに変換
して記憶装置に入力させる場合にその作業を大幅に簡略
化し、作業者の熟練度に左右されない地図データ入力方
式を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる地図デー
タ入力方式は、紙面に描かれた地図をカラーイメージと
して読み込み、各色(画素値)ごとの画素の集合に分類
すると共に、各色(画素値)ごとの二値化画像を表示画
面上に表示する手段、表示された二値化画像の画素アド
レスを記憶させる地図データの座標位置に一致させた
後、所望の対象物の画素をタッチペン等の入力装置で指
定して入力することにより当該対象物をベクトルデータ
に変換して記憶させる手段を備えたことを特徴とする。
【0007】また、前記表示画面上に表示する二値化画
像を拡大して表示する手段を備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、前記二値化画像において表示され
る対象物の境界が、その座標位置が既知であり、且つ
「0」,「1」の画素の境界となるのを利用し装置自身
で画素配列中のユニーク要素を決定させる手段を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の地図データ入力方式では、上述のよう
な手段で構成することにより、その位置が正確に判明し
ている二値画像をタッチペンでなぞるだけで入力ができ
るようになる。また、二値画像を拡大して表示すること
により、多少のラフな操作であっても正確に入力するこ
とができるようになる。さらに、対象物の境界が、その
座標位置が既知であり、且つ「0」,「1」の画素の境
界となるのを利用し装置自身で画素配列中のユニーク要
素を決定させることが容易に行えるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の地図データ入力方式を実施するため
の地図データ入力装置の構成の一例を示すブロック図で
あって、図において、1はカラースキャナが使用された
地図イメージ入力装置、2はデータ処理装置であり、こ
のデータ処理装置2には従来のこの種のデータ処理装置
としての機能の他に、後述する分類手段21とベクトル
化手段22とが設けられている。3はCRT等の表示装
置、4はタッチペン等の入力装置、5は作成された地図
データを記憶させる記憶装置である。
【0011】次に動作について説明する。図2は本実施
例の動作を示すフローチャートである。始めにカラース
キャナ1を用いて地図イメージをカラー入力し、分類手
段21を用いて画像情報を色別に分類化して配列化す
る。すなわち入力したカラー地図イメージを画像データ
とした場合、この画像データを図3に示すように画素値
(色)単位の二値データに分類化する。すなわち、各画
素値(色)の相違が1〜Nとした場合、1〜N個の二値
データの集合が作成される。さらに分かり易く言えば、
例えば地図上の道路が「緑」で表示され、ビルが「灰
色」で表示され、さらに各種の対象物がそれぞれ異なる
色で表示された地図をカラー入力した場合、画像情報を
分類化して配列化することにより、「緑」の分布、「灰
色」の分布、・・・、等だけの二値画像データとして表
示装置3に表示する。従って、例えば地図上の道路だけ
を表示装置3上に表示させることができるようになる。
【0012】次に操作者は、このように画素値ごとに二
値画像データとして表示される表示画面を見ながら、所
望の対象物の画素を直接タッチペン等で構成された入力
装置4で指定することにより、ベクトル化手段22が指
定された画素をベクトル化し、記憶装置5にベクトル化
した対象物(地図データ)を記憶させる。なお、各画素
のアドレスと記録される地図データの座標位置とはデー
タ処理装置2で一致させる。
【0013】以上のように本実施例では、従来の入力方
式のように紙面に描かれた地図そのものをタブレットや
デジタイザでなぞるのではなく、その位置が正確に判明
している二値画像をタッチペンでなぞるだけで入力で
き、所望の対象物を容易かつ正確に入力することができ
る。なお、二値画像を所望の倍率に拡大して表示できる
構成とすれば、タッチペンの操作が少々ラフであっても
正確にその座標位置を入力することができ、さらに容易
かつ正確な入力が行えるようになる。
【0014】また、タッチペン等によるベクトル化は、
表示画面の全画素を直接なぞることによっても行うこと
ができるが、例えば画素値ごとに表示される表示画面は
二値データであり、図3に示すようにその境界、例えば
道路とその他との境界は「0」と「1」に分かれること
になるので、この境界の座標位置を装置自身で検出させ
ることは容易であり、従ってこのような構成とすれば、
例えば連続した道路の画素値を表示した表示画面におい
て、その何れか一点を指定することにより、同一画素値
であるカーブした道路等のユニーク要素を含む座標デー
タの境界を装置自身で検出して入力させることもでき
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の地図データ
入力方式は、カラースキャナで取り込んだ地図イメージ
を同一の色(画素値)単位に分類して表示することによ
り、タッチペン等で直接表示画面上の画素をなぞるだけ
で所望の対象物が容易かつ正確にベクトル化して入力化
することができる。また、画素値単位で表示した表示画
面の表示を拡大させることにより、さらに容易かつ正確
な入力が行えるようになる。さらに、装置自身が二値で
分かれた対象物の境界の座標を容易に検出できるので、
ユニーク要素の決定を装置自身で行えるようになる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地図データ入力方式を実施するための
装置構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図3】図1に示す分類手段で行う画像データを画素値
(色)単位の二値データに分ける動作を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 データ処理装置 3 CRT 4 タッチペン 5 記憶装置 21 分類手段 22 ベクトル化手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙面に描かれた地図をカラーイメージと
    して読み込み、各色(画素値)ごとの画素の集合に分類
    すると共に、各色(画素値)ごとの二値化画像を表示画
    面上に表示する手段、 表示された二値化画像の画素アドレスを記憶させる地図
    データの座標位置に一致させた後、所望の対象物の画素
    をタッチペン等の入力装置で指定して入力することによ
    り当該対象物をベクトルデータに変換して記憶させる手
    段、 を備えたことを特徴とする地図データ入力方式。
  2. 【請求項2】 前記表示画面上に表示する二値化画像を
    拡大して表示する手段を備えたことを特徴とする請求項
    第1項記載の地図データ入力方式。
  3. 【請求項3】 前記二値化画像において表示される対象
    物の境界が、その座標位置が既知であり、且つ「0」,
    「1」の画素の境界となるのを利用し装置自身で画素配
    列中のユニーク要素を決定させる手段を備えたことを特
    徴とする請求項第1項又は第2項記載の地図データ入力
    方式。
JP6164839A 1994-06-24 1994-06-24 地図データ入力方式 Expired - Lifetime JP2616447B2 (ja)

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JPH0816759A JPH0816759A (ja) 1996-01-19
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999892A (en) * 1997-05-05 1999-12-07 Fan; Rodric C. Method for providing an instant distance measurement on a map
JPH114371A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Asahi Optical Co Ltd デジタルスチルカメラ

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