JP2616340B2 - スタンディングパウチ - Google Patents

スタンディングパウチ

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JP2616340B2
JP2616340B2 JP4129226A JP12922692A JP2616340B2 JP 2616340 B2 JP2616340 B2 JP 2616340B2 JP 4129226 A JP4129226 A JP 4129226A JP 12922692 A JP12922692 A JP 12922692A JP 2616340 B2 JP2616340 B2 JP 2616340B2
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density polyethylene
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義昭 大塚
宏 長谷川
荘司 伊藤
英明 増尾
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被包装物を内包したス
タンディングパウチに関する。更に詳しくは耐衝撃性
と、耐環境ストレスクラッキング性に優れ保存、流通過
程における底部と胴部のシール部の後退のない、易開封
性の良好な、剛性を有する詰め替え用洗剤スタンディン
グパウチに関する。
【0002】
【従来の技術】近年省資源化のため、容器を再利用する
試みが広く行なわれている。洗剤においてもこのような
容器再利用のため詰め替え用の洗剤をより簡単な包装に
より供給することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スタンディングパウチ
は、種々の性能が要求されるが、その一つは容易開封性
である。通常スタンディングパウチはフイルムを折り流
れの方向に沿って合せて製造される。ところが二軸延伸
したフイルムを折り重ねて周辺をヒートシールしたパウ
チの開口部を引き裂くと引き裂き方向にズレが発生し、
良好な開口が得られず包装物がこぼれることが多い。こ
の原因は完全には解明されていない。つぎに保存中の環
境ストレスクラッキング発生の問題がある。特に洗剤の
詰め替え用スタンディングパウチにはいくつかの重要な
性能が要求される。
【0004】その1つは耐衝撃性である。流通過程等の
取扱中に落下等の衝撃で包装が破れることは内包された
洗剤が流出するので非常に大きな問題である。
【0005】また耐環境ストレスクラッキング性も重要
で、洗剤を内包するパウチは時間の経過特に夏期等の高
い気温にさらされると包装にストレスクラッキングが発
生し包装が破れる。
【0006】特にスタンディングパウチは保存、流通過
程で底部と胴部のシール部に荷重がかかるためシール部
の後退が発生する。このようなシール部の後退は液体
剤を内蔵した場合にのみ発生する特異な現象であって特
に夏期の高い気温で発生する。洗剤以外の物例えば水で
は絶対に生じないが本発明者は最内層のフイルムのシー
ル部に洗剤が影響すると考えている。底部と胴部のシー
ル部が後退し、シール面積が減少すると耐衝撃強度が小
さくなり取扱中に包装が破れる危険が大きい。このよう
な性能は、詰め替え用の包装物が直接洗剤容器として使
用するものではなく、詰め替え後の廃棄処理等の問題か
ら洗剤容器より簡略なものであるので特に問題となるの
である。この他容易開封性が強く要求される。本発明者
はこのような問題を解決するために研究しさきに、これ
等の問題を解決した発明を出願したこれが特願平3−
360997号である。この発明を更に改良したのが本
発明であって底部のシール後退をほぼ完全に防止するの
に成功した。さらに洗剤を充填する時の作業性と、流通
時や詰替時の取扱い性から袋には適度の剛性が要求され
るので、この問題も解決した。底部のフイルムとして高
密度ポリエチレンフイルムを積層したので剛性は良好と
なり、更に線状低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレ
ンを共押ししたフイルム胴部に使用してスタンディング
性と剛性を更に良好にしたのが本発明の特徴の一つであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. (A)(a)線状低密度ポリエチレンとエチレ
ン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエチレンのブレン
ド物からなるフイルムを被包装物と接触する最内層と
し、 (b)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
向と交叉する方向の配向度TDの比MD/TDが2以
上である延伸ポリオレフィンフイルムを中間層と 、 (c)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
向と交叉する方向の配向度TDの比MD/TDが1.
2〜2.5である二軸延伸したナイロンフイルムを最外
層とした、積層フイルムで形成した胴部と、 (B)胴部下端に融着して配設した、 (d)線状低密度ポリエチレンとエチレンーブテン−1
共重合体とを含むブレンド物フイルムを最内層とし、 (e)二軸延伸ナイロンフイルムを最外層をとし積層
した積層フイルムで形成した底部、により形成された
袋状包装容器に被包装物を内包し開口部をヒートシール
して成るスタンディングパウチ。 2. (A)(a)線状低密度ポリエチレンとエチレン
−ブテン−1共重合体と低密度ポリエチレンのブレンド
物からなるフイルムを被包装物と接触する最内層とし、
(b)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
向と交叉する方向の配向度TDとの比MD/TDが2以
上である延伸ポリオレフィンフイルムを中間層とし、
(c)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
向と交叉する方向の配向度TDとの比MD/TDが1.
2〜2.5である二軸延伸したナイロンフイルムを最外
層とした、積層フイルムで形成した胴部と、(B)胴部
下端に融着して配設した、(d)線状低密度ポリエチレ
ンと高密度ポリエチレンとの共押出しフイルムの線状低
密度ポリエチレンフイルムを最内層とし、(e)二軸延
伸ナイロンフイルムを最外層をとした積層した積層フイ
ルムで形成した底部と、により形成された袋状包装容器
に被包装物を内包し開口部をヒートシールしてなるスタ
ンディングパウチ。 3. 胴部最内層の(a)フイルムが線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエ
チレンのブレンド物と高密度ポリエチレンとの共押出し
フイルムである、1項または2項に記載されたスタンデ
ィングパウチ。 . 胴部最内層の(a)フイルムが線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエ
チレンとのブレンド物からなる二層間に高密度ポリエチ
レンの一層を配置した共押出しフイルムである、1項ま
たは2項に記載されたスタンディングパウチ。 . 胴部中間層の(b)フイルムがエチレン含有量2
重量%以下のポリプロピレンと、密度が0.945g/
cm 以上の高密度ポリエチレンとから選ばれたポリオ
レフィンフイルムである、1項ないし項のいずれか1
項に記載されたスタンディングパウチ。 . 胴部中間層の(b)フイルムがエチレン含有量2
重量%以下のポリプロピレンと、密度が0.945g/
cm 以上の高密度ポリエチレンとのブレンド物からな
り、ポリプロピレンの割合が80重量%以上のブレンド
物フイルムである、1項ないし項のいずれか1項に記
載されたスタンディングパウチ。 . 胴部最外層の(c)フイルムが螢光配向法による
配向係数が、0.1≦1≦0.9、0≦m≦0.4、0
≦n≦0.9のフイルムである、1項ないし項のいず
れか1項に記載されたスタンディングパウチ。 . 底部最内層の(d)フイルムが線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエ
チレンとのブレンド物である、1項、3項ないし7項
いずれか1項に記載されたスタンディングパウチ。 . 底部最内層の(d)フイルムが線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−ブテン−1共重合体とを含むブレン
ド物と、高密度ポリエチレンの共押出しフイルムであ
る、項ないし項のいずれか1項に記載されたスタン
ディングパウチ。 10. 被包装物が詰め替え用の液体洗剤である1項に
記載されたスタンディングパウチ。」に関する。
【0008】
【作用】本発明の作用を説明するが最も厳しい性能を要
求される詰め替え用洗剤スタンディングパウチを代表と
して採りあげて説明する。詰め替え用洗剤スタンディン
グパウチに重要な性能は詰め替え易さ、保存安定性、取
扱い性等である。
【0009】まず詰め替え易さの問題について触れる。
フイルムをヒートシールして形成した袋状体は最も普通
の包装体であり、強度的な理由から二軸延伸フイルムが
使用される。ところが二軸延伸フイルムを折り重ねてヒ
ートシールした袋状体は開封のためフイルムを引き裂く
と重ねた二枚のフイルムの引き裂き方向にズレが発生
し、良好な開口が形成出来ない。この問題は理論的に解
明出来ないことである。つまり、二軸延伸したフイルム
は巾方向の端部と中心部では二軸方向延伸の度合いが異
なること等が原因となると考えられるが、フイルムの流
れ方向の延伸度が高いと重ねた場合でも上下フイルムの
引き裂き方向のズレが小さくなる場合がある。ところが
この場合でも反対側から引き裂くと引き裂き方向のズレ
が発生するなどまだその原因の学問的解明は充分ではな
い。
【0010】つぎに、保存安定性について説明する。包
装体は保存環境によりストレスクラッキングを発生し、
包装は破れ易くなる。耐環境ストレスクラッキング性を
大きくする必要がある。
【0011】つぎに、耐衝撃強度を大きくする必要があ
る。取扱い中に落としたりして包装が破れると周囲の汚
染をも発生するので大きな問題となる。また洗剤用とし
ては、洗剤と接する面が洗剤に対し不活性である必要が
ある。そのため本発明においては、次に説明する積層フ
イルムを使用して包装体とする。
【0012】胴部も底部も最内層の液体洗剤に接触する
面は線状低密度ポリエチレン(以下LLDPEという)
を含んでいなければならない。胴部と底部の最内層フイ
ルムにおいてLLDPEは粘りがあり、破断の伝搬が
少なく耐衝撃性を向上させる。高密度ポリエチレン(以
下HDPEという)は剛性を向上させるが、液体洗剤に
よる環境ストレスクラック性が大きいという欠点がある
ので洗剤に接触させないように配置するのである。ま
エチレン−ブテン−1共重合体(以下Et−Buとい
う)は、耐環境ストレスクラッキング性(以下ESCと
いう)及び容器開封性(易引裂性)付与の効果がある
が、耐熱性が劣るため、この量が多いと夏期や熱帯地方
等の気温の高い地域ではシールの安定性が劣化する傾向
がある。このEt−Buは少なくとも胴部の最内層に用
いることによって特別の効果が奏される。底部フイルム
の最内層と胴部フイルムの最内面とが融着されるので
あるが、その際少なくとも胴部フイルムの最内面にEt
−Buが存在するとシールの後退が良好に防止出来る。
胴部と底部の両方に存在させることがシールの後退防止
には最適である。
【0013】具体的に説明すると、胴部の最内層に、L
LDPEとEt−Buと低密度ポリエチレン(以下LD
PEという)との三成分ブレンド物フイルムを配置す
る。このブレンド物の組成は、LLDPE10〜80
重量%好ましくは20〜60重量%、LDPE10〜
50重量%、Et−Bu10〜40重量%である。そ
してメルトインデックスはLLDPE1.0〜7.0
g/10分、LDPE0.5〜0,7g/10分、E
t−Bu1.0〜7.0g/10分である。また比重
はLLDPEが0.900〜0.940g/cm、L
DPE0.917〜0.930g/cm 、Et−B
uのブテン−1含有量5.0〜30重量%である。そ
してブレンド物のメルトインデックスは1.0〜7.0
g/10分である。
【0014】また、共押出しフイルムを用いる場合は
最内層としてLLDPEとEt−BuとLDPEとの三
成分ブレンド物とHDPEを共押出ししてブレンド物層
を洗剤と接触する面とする。この共押出しフイルムは、
ブレンド物層とHDPEからなる共押出しフイルムで
もよく、ブレンド物層の二層間にHDPEを配置した共
押出しフイルムでもよい。更に層の数を増加してもよい
が洗剤と接触する面はブレンド物層でなければならな
い。HDPEは洗剤に接触するとESCが劣化するから
である。ブレンド物の二層間にHDPEを配置した共押
出しフイルムの場合はブレンド物の両層の厚みは同一で
もよく、洗剤と接する方の層の厚みを大きくしてもよ
い。洗剤と接触する層は20μ以上の厚みがあるとES
Cが良好となる。
【0015】ブレンド物とHDPEとの共押出しフイル
ムの構成にすると剛性が大きくなり姿勢維持性が良好と
なるので、消費者の詰め替えが容易となりさらに店頭で
の取扱いが便利となる。また、詰め替えスタンディング
パウチへの洗剤の充填が容易となり作業性が良好となっ
た。HDPE層は20μ以下では剛性が充分向上しない
ので20μ以上とすることが好ましい。ここで重要なこ
とは、HDPEは共押出しフイルムとして存在すること
である。共押出しすると、HDPEの性能とブレンド物
の性能は夫々維持されて特有の効果が奏される。そして
メルトインデックスはLLDPE1.0〜7.0
/10分、HDPE0.5〜7.0g/10分、Et
−Bu1.0〜7.0g/10分である。また比重
は、LLDPE0.900〜0.940g/cm
HDPE0.917〜0.930g/cm 、Et−
Buのブテン−1含有量5.0〜30重量%である。
【0016】胴部中間層にはエチレン含有量2.0重量
%以下のポリプロピレンまたは密度が0.945g/c
以上のHDPE若しくは、前記ポリピロピレンの割
合が80重量%以上であるポリプロピレンとHDPEと
ブレンド物からなりフイルムの流れ方向MDに強く延
伸した延伸フイルムであって、赤外2色法による配向度
比MD/TD≧2.0(MD:流れ方向、TD:巾方
向、)破断強度比MD/TD≧2.0であるフイルムを
配置する。
【0017】胴部最外層には、螢光配向法による配向係
数が、0.1≦1≦0.90、0≦m≦0.40、0≦
n≦0.90であり、赤外2色法による配向度比MD/
TD=1.2〜2.5である、二軸延伸した配向の流れ
方向に近いナイロンフイルムを配置する。ナイロンフイ
ルムは耐衝撃強度が良好であるので、スタンディングパ
ウチの耐衝撃性を良好とする。
【0018】胴部中間層のポリオレフィンは一方向の延
伸が大きい特定の配向度比と破断強度比を有しているの
で、引き裂き方向のズレを防止する作用を有し、容易開
封性を与える。
【0019】胴部最外層のナイロンフイルムは、二軸延
伸した配向がフイルムの流れ方向に近いフイルムであ
り、特定の配向係数と配向度比を有するフイルムである
ので、重ね合わせたときも実験結果から引き裂きズレが
非常に小さい。もっとも引き裂きズレが何故小さくなる
のかその学問的理由はまだ必ずしも明らかではない。
【0020】底部最内層はLLDPEとEt−BuとL
DPEとの三成分系ブレンド物からなり、各成分の割合
はLLDPEが20〜80重量%好ましくは30〜70
重量%であり、LDPEが10〜30重量%、Et−B
uが10〜40重量%好ましくは20〜30重量%であ
って、胴部のフイルムよりLLDPEの量が多く、LD
PEの量が少ないのが好適である。
【0021】またEt−Buを存在させると、耐環境ス
トレスクラッキングを良好にするほか、胴部フイルムと
底部フイルムのヒートシール部が安定し、後退すること
が防止される。洗剤を詰めたパウチは、輸送、保存、店
頭での展示配列は全て立った状態におかれる。底と胴の
シール部には洗剤の荷重が常にかけられている。この状
態で温度が上昇する夏期になるとシールの後退が著しく
発生するのである。底材として本発明のフイルムを用い
たパウチは自立性も良好でシールの後退がない。
【0022】底部最内層の(d)フイルムとして、LL
DPEHDPEの共押出しフイルムも使用される。こ
の共押出しフイルムは剛性が大きい特徴があり底形状が
良好である。底部最外層は二軸延伸したナイロンフイル
ムであるが胴部と同じナイロンフイルムを用いてもよ
い。
【0023】胴部を形成する積層フイルムは全ての層が
結合して効果を奏するが、(a)フイルム層が100〜
150μの厚さが好ましく、この層が50μ以下の薄い
層であるとESCが低下する。また(b)フイルム層は
15〜30μの厚さが良好な開封性を示す。(c)フイ
ルム層は15μ〜25μの厚さが優れた落下強度を示
す。底部を形成する積層フイルムは(d)フイルム層は
100〜150μの厚さが好ましく、この範囲が耐シー
ル後退性とESCを示す。(e)フイルム層は15〜2
5μの厚さが良好な落下強度を奏する。
【0024】本発明のスタンディングパウチは、特公昭
40−9704号公報や実開昭50−67010号公報
等に開示されている方法で製造される。このパウチは一
枚のフイルムを折り曲げて製造することもでき、二枚の
フイルムを組み合わせて製造することもできる。底部フ
イルムのシール部が弧状となるようにヒートシールする
と開きが良好となる。被包装物として詰め替え用洗剤を
例として説明したが、食品等任意の物を包装することが
出来る。また詰め替え用のスタンディングパウチでな
く、通常の包装用スタンディングパウチとしても使用す
ることが出来る。
【0025】
【実施例】例1 胴部を形成する積層フイルム (a)フイルム:LLDPE30重量%、LDPE40
重量%、Et−Bu(三井石化会社製 タフマーA♯4
085)30重量%のブレンド物で製造した厚さ130
μのフイルム (b)フイルム:一軸延伸した厚さ20μのホモポリプ
ロピレンフイルムであって、赤外2色法による配向度比
MD/TDが3.0であるフイルム (c)フイルム:二軸延伸した厚さ15μのナイロンフ
イルムであって蛍光配向法による配向係数が1=0.
3、m=0.1、n=0.6であり、赤外2色法による
配向度比MD/TDが1.6であるフイルム、を積層し
て胴部用フイルムとする。底部を形成する積層フイルム (d)フイルム:LLDPE30重量%、LDPE40
重量%、Et−Bu(三井石化会社製 タフマーA♯4
085)30重量%のブレンド物で製造した厚さ150
μフイルム (e)二軸延伸したナイロンフイルムを積層した積層フ
イルム胴部形成用積層フイルムを(a)層を最内層とし
て幅方向に折り重ね幅方向の端部開口に、幅方向に折り
重ねた底部形成用積層フイルムを開口方向を同一にして
挟み込み底部周縁と胴部周縁をシートシールして縦26
0mm、横120mm、底部折入33mmのスタンディ
ングパウチとした。このパウチに液体洗剤(花王株式会
社製 モア)を500g充填し密封した。
【0026】例2〜8 胴部最内面層と底部最内面層のフイルムのブレンド組成
は表1に示す通りである。 胴部を形成する積層フイルムの構成は例1と同一であ
る。 底部を構成する積層フイルムの構成も例1と同じであ
る。
【0027】例9 胴部最内層と底部最内層のフイルムのブレンド組成は表
1に示した通りである。 胴部を形成する積層フイルムの構成は例1と同じであ
る。 底部を形成する積層フイルムの構成は、 (d)最内層フイルム:厚さ130μのブレンド物フイ
ルムである。 中間層フイルム:ポリプロピレン厚さ20μのフイルム
である。 (e)最外層フイルム:ナイロン厚さ15μのフイルム
である。
【0028】例10 胴部最内層と底部最内層のフイルムのブレンド組成は表
1に示した通りである。 胴部を形成する積層フイルムの構成は例1と同じであ
る。 底部を形成する積層フイルムの構成は、 (d)最内層フイルム:厚さ130μのブレンド物フイ
ルムである。 中間層フイルム:ポリプロピレン厚さ20μのフイルム
である。 (e)最外層フイルム:ナイロン厚さ15μのフイルム
である。
【0029】例11 胴部最内層のブレンド組成は表1に示した通りである。 胴部を形成する積層フイルムの構成は例1と同じであ
る。 底部最内層を形成するフイルムは、LLDPE30μ
、HDPE40μm、LLDPE30μmの共押出し
フイルムである。 底部を形成する積層フイルムは、 (d)最内層フイルム:上記押出しフイルムで厚さが1
50μである。 (e)最外層フイルム:例1と同じナイロンフイルムで
ある。
【0030】例12 胴部最内層と底部最内層のフイルムは例11の底部最内
層と同じ共押出しフイルムである。 胴部を形成する積層フイルムは、 (a)最内層フイルム:120μ共押出しフイルム (b)フイルム:例1と同じフイルム (c)最外層フイルム:例1と同じフイルムの積層フイ
ルムである。 底部を形成する積層フイルムは例11と同じ積層フイル
ムである。 比較試験
【0031】試験1 開封性試験 口部のシール部の端部に小さい切り目をれて手で巾方
向に引き裂いて引き裂き易さと袋の表裏のズレを調べ
た。結果を表1に示す。表中○は引き裂きが容易で表裏
のズレがない、△は引き裂きは容易であるが多少のズレ
がみられた、×は引き裂きが困難であり、ズレがあるこ
とを示す。
【0032】試験2 シール後退試験 65℃に3日保存してシールの後退量を調べた。 ○は0〜1mm後退を示し、△は2〜4mmの後退があ
った。×は5mm以上後退があり漏れが発生した。
【0033】試験3 環境ストレスクラック性試験(E
SC) 温度65℃の状態に3日間保存してクラックの発生を調
べた。 表中×は漏れがあった。
【0034】試験4 衝撃試験 各例50袋のパウチを1.2mの高さからコンクリート
面に垂直に落とさせた、10回行なった後の破れを調べ
た。 試験結果を表1に示す。表中の数字は破れの発生したパ
ウチの数である。
【0035】
【表1】
【0036】(註) 開封性:開封力が小さいことと、パウチの表裏のズレが
少ないこと。 シール後退性:シール後退量○:0〜1mm、△:2〜
4mm、×:5mm以上 落下強度:破れた袋の数 (評価) 胴部および底部積層フイルムの最内層の(a)フイルム
中のLLDPEの量が20%以下となるとESCが劣化
する。また(a)フイルムにEt−Buを存在させない
とシール後退が大きくなる。さらに落下強度も悪化す
る。
【0037】
【発明の効果】本発明の詰め替え用洗剤パウチは耐衝撃
強度、耐環境ストレスクラッキング性が大きく、容易開
口性の優れた、しかもシール後退の少ない良好なパウチ
であり、詰め替え用に非常に優れている。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)線状低密度ポリエチレン
    エチレン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエチレンの
    ブレンド物からなるフイルムを被包装物と接触する最内
    層とし、 (b)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
    向と交叉する方向の配向度TDの比MD/TDが2以
    上である延伸ポリオレフィンフイルムを中間層とし、 (c)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと流れ方
    向と交叉する方向の配向度TDの比MD/TDが1.
    2〜2.5である二軸延伸したナイロンフイルムを最外
    層とした、積層フイルムで形成した胴部と、 (B)胴部下端に融着して配設した、 (d)線状低密度ポリエチレンとエチレン−ブテン−1
    共重合体とを含むブレンド物フイルムを最内層とし、 (e)二軸延伸ナイロンフイルムを最外層をとし積層
    した積層フイルムで形成した底部、 により形成された袋状包装容器に被包装物を内包し開口
    部をヒートシールして成るスタンディングパウチ。
  2. 【請求項2】 (A)(a)線状低密度ポリエチレンと
    エチレン−ブテン−1共重合体と低密度ポリエチレンの
    ブレンド物からなるフイルムを被包装物と接触する最内
    層とし、(b)赤外2色法による流れ方向の配向度MD
    と流れ方向と交叉する方向の配向度TDとの比MD/T
    Dが2以上である延伸ポリオレフィンフイルムを中間層
    とし、(c)赤外2色法による流れ方向の配向度MDと
    流れ方向と交叉する方向の配向度TDとの比MD/TD
    が1.2〜2.5である二軸延伸したナイロンフイルム
    を最外層とした、積層フイルムで形成した胴部と、 (B)胴部下端に融着して配設した、(d)線状低密度
    ポリエチレンと高密度ポリエチレンとの共押出しフイル
    ムの線状低密度ポリエチレンフイルムを最内層とし、
    (e)二軸延伸ナイロンフイルムを最外層をとした積層
    した積層フイルムで 形成した底部と、 により形成された袋状包装容器に被包装物を内包し開口
    部をヒートシールしてなるスタンディングパウチ。
  3. 【請求項3】 胴部最内層の(a)フイルムが線状低密
    度ポリエチレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密
    度ポリエチレンのブレンド物と高密度ポリエチレンとの
    共押出しフイルムである、請求項1または2に記載され
    たスタンディングパウチ。
  4. 【請求項4】 胴部最内層の(a)フイルムが線状低密
    度ポリエチレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密
    度ポリエチレンとのブレンド物からなる二層間に高密度
    ポリエチレンの一層を配置した共押出しフイルムであ
    る、請求項1または2に記載されたスタンディングパウ
    チ。
  5. 【請求項5】 胴部中間層の(b)フイルムがエチレン
    含有量2重量%以下のポリプロピレンと、密度が0.9
    45g/cm 以上の高密度ポリエチレンとから選ばれ
    ポリオレフィンフイルムである、請求項1ないし
    いずれか1項に記載されたスタンディングパウチ。
  6. 【請求項6】 胴部中間層の(b)フイルムがエチレン
    含有量2重量%以下のポリプロピレンと、密度が0.9
    45g/cm 以上の高密度ポリエチレンとのブレンド
    物からなり、ポリプロピレンの割合が80重量%以上の
    ブレンド物フイルムである、請求項1ないしのいずれ
    か1項に記載されたスタンディングパウチ。
  7. 【請求項7】 胴部最外層の(c)フイルムが螢光配向
    法による配向係数が、0.1≦1≦0.9、0≦m≦
    0.4、0≦n≦0.9のフイルムである、請求項1な
    いしのいずれか1項に記載されたスタンディングパウ
    チ。
  8. 【請求項8】 底部最内層の(d)フイルムが線状低密
    度ポリエチレンとエチレン−ブテン−1共重合体と低密
    度ポリエチレンとのブレンド物である、請求項1、3な
    いし7のいずれか1項に記載されたスタンディングパウ
    チ。
  9. 【請求項9】 底部最内層の(d)フイルムが線状低密
    度ポリエチレンとエチレン−ブテン−1共重合体とを含
    むブレンド物と、高密度ポリエチレンの共押出しフイ
    ルムである、請求項ないしのいずれか1項に記載さ
    れたスタンディングパウチ。
  10. 【請求項10】 被包装物が詰め替え用の液体洗剤であ
    る請求項1ないし9のいずれか1項に記載されたスタン
    ディングパウチ。
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