JP2614000B2 - 鉄骨架構の基礎 - Google Patents

鉄骨架構の基礎

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JP2614000B2 JP4218462A JP21846292A JP2614000B2 JP 2614000 B2 JP2614000 B2 JP 2614000B2 JP 4218462 A JP4218462 A JP 4218462A JP 21846292 A JP21846292 A JP 21846292A JP 2614000 B2 JP2614000 B2 JP 2614000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中高層の住宅その他
の建物等における鉄骨架構の基礎に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨架構における柱脚の固定構造
として、図5に示すように柱52を基礎51の中へ埋め
込む構造、または図6に示すように柱脚部に根巻コンク
リート65を設ける構造が一般に採用されている。
【0003】図5の例は、独立基礎51のベース部51
aを先に打ち、その上に柱52を建てて、柱52の根巻
配筋53および地中梁54の配筋(図示せず)を施した
後に、基礎上部51bのコンクリート、および地中梁5
4のコンクリートを打設したものである。図6の例は、
独立基礎61および地中梁64の工事を完了した後に、
柱62を建てた構造である。柱62には根巻配筋63を
施し、根巻コンクリート65を後打ちする。何れの例に
おいても、柱脚には柱52,62の固定を確実にするた
めのスタッドボルト56,66が多数設けられる。5
7,67はベースプレート、58,68はアンカーボル
トを各々示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら図5および図6
の従来例は、何れも地中梁54,64の配筋を行うにつ
き、その位置決めに柱52,62を利用することはでき
ず、配筋作業に手間がかかるうえ、熟練した鉄筋工が必
要になる。しかも、柱52,62の堅固な固定のために
は、多数のスタッドボルト56,66を打つことが必要
になり、これらのために施工時間が長くなる。また、図
5の例では、柱52と地中梁54との取り合い部で、地
中梁54の配筋と根巻配筋53やスタッドボルト56等
が入り混じって煩雑となり、より一層配筋作業が難しく
なる。
【0005】さらに、図6の例の場合は、基礎工事の終
了後に柱62を建てるので、工期の短縮のためには、基
礎工事に人工数を一度に多く投入して基礎工事を早く終
わらせる必要があり、鉄筋工や型枠工の手配が難しい。
しかも、床面レベルFLよりも上方で、柱脚部の周囲に
根巻コンクリート65が突出するため、この突出部分が
室内にへの突出部となったり、壁材等の設置の邪魔にな
ることがある。
【0006】この発明の目的は、配筋作業が簡単に行
え、かつスタッドボルトを要せずに柱脚の堅固な固定が
行えて、省力化、工期の短縮が図れ、さらに基礎工事で
の人工数を一度に多く投入することが不要な鉄骨架構の
基礎を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の基礎は、鉄骨
架構の角形鋼管からなる柱を独立基礎のベース部上に建
て、その柱脚における上部の外面に、アングル材からな
る補強板を各々隅部に配置して重ね、隣合う両補強板に
またがってその外面にT形の鉄筋接合金物を重ね、この
鉄筋接合金物を前記補強板と共に前記柱脚にボルト接合
し、この鉄筋接合金物に鉄筋コンクリート基礎梁の上側
の主筋となる配筋をボルト接合し、前記鉄筋コンクリー
ト基礎梁の下側の主筋となる配筋を前記柱脚の下端面に
設けられたベースプレートにボルト接合したものであ
る。前記独立基礎のベース部上には、柱脚をその周囲の
根巻配筋と共に埋め込む基礎上部コンクリートを設け
る。
【0008】
【作用】この構成によると、柱脚に設けた鉄筋接合金物
に、基礎梁の配筋の端部をボルト接合するので、基礎梁
配筋の端部が柱に対して位置決め状態に接合される。そ
のため基礎梁の配筋作業が簡単に行え、また基礎梁配筋
の工場におけるプレ配筋も可能になる。また、基礎梁配
筋を前記鉄筋接合金物で柱と接合するので、柱の固定が
堅固となり、柱脚部のスタッドボルトが省略できる。さ
らに、独立基礎のベース部の構築後に建方を行い、その
後に基礎の残り部分を構築することになるので、基礎工
事での人工数を一度に多く投入することが不要となる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて説明する。鉄骨架構1は、住宅またはビル等の建物
の骨組みとなるものであり、角形鋼管からなる柱2をH
形鋼からなる梁3で接合したラーメン構造に構成され
る。柱2と梁3との接合は、柱2の周囲に設けた補強ア
ングル4とスプリットティー5とによるボルト接合とし
てある。鉄骨架構全体の基礎6は、各柱2に設けた独立
基礎7と、隣合う独立基礎7を接続する基礎梁である地
中梁8とで構成される。
【0010】各独立基礎7は、基礎ベース部7aと、後
打ちの基礎上部コンクリート7b(図3,図4)とで構
成される。基礎ベース部7aは、杭(図示せず)上に打
設され、あるいは直接基礎とされ、内部にベース配筋
(図示せず)等が埋め込まれる。柱2は、基礎ベース部
7a上に建てられ、ベースプレート9が基礎ベース部7
aのアンカーボルト11に接合される。柱2の基礎埋め
込み部分の上部は、アングル材からなる4個の補強板1
2を4隅に配置して外面を囲み、その外面にT形の鉄筋
接合金物13を横向きに突出させて設けてある。これら
鉄筋接合金物13は、補強板12と共にワンサイドボル
ト20等で柱2に接合される。
【0011】地中梁8は、上下の主筋14,15とスタ
ラップ16とを配筋してコンクリート21を打設した鉄
筋コンクリート梁であり、各主筋14,15の端部に
は、羽子板17,18が溶接される。これら羽子板1
7,18は、鉄筋接合金物13のウェブ上面およびベー
スプレート9の上面にボルト・ナット19で接合する。
なお、鉄筋接合金物13、ベースプレート9、および各
羽子板17,18には、所定位置に予めボルト挿通孔を
明けておく。
【0012】柱2の柱脚部の外周には、基礎ベース部7
aに予め埋め込んだ打継ぎ補強兼用の根巻縦筋22を立
ち上げ、その周囲に根巻フープ筋23を配筋する。これ
ら根巻筋22,23と共に、柱2の脚部を基礎上部コン
クリート7bに埋め込む。
【0013】図4は施工手順を示す。まず、同図(A)
の基礎ベース部7aを構築する。この場合、杭打ち後に
ベース配筋、根巻縦筋22、およびアンカーボルト11
をセットし、基礎コンクリートを打設することで基礎ベ
ース部7aを構築する。この基礎ベース部7a上に、
(B)のように柱2を建て、そのベースプレート9をア
ンカーボルト11にナットで締め付ける。柱2には、建
方前に予め工場等で補強板12および鉄筋接合金物13
を接合しておき、あるいは建方後に補強板12および鉄
筋接合金物13を接合する。
【0014】この鉄筋接合金物13に、同図(C)のよ
うに地中梁8の主筋14の羽子板17(図2)をボルト
止めし、下側の主筋15の羽子板18をベースプレート
9にボルト止めする。また、柱2の周囲に根巻フープ筋
23を配筋する。なお、地中梁8の主筋14,15とス
タラップ16とは、工場等でプレ配筋しておくことが望
ましい。このように配筋が終わった後、基礎上部コンク
リート7bと地中梁8の基礎コンクリート21とを打設
し、同図(D)のように独立基礎7と地中梁8とでなる
基礎が構築される。
【0015】この構成の基礎によると、独立基礎7のベ
ース部7aの構築後に柱2の建方を行い、その後に基礎
6の残り部分を構築することになるため、基礎工事での
人工数を一度に多く投入しなくても良く、鉄筋工や型枠
工の手配が行い易い。また、柱2に鉄筋接合金物13を
介して地中梁8の主筋14,15をボルト接合するの
で、配筋が行い易く、施工が簡単である。しかも、地中
梁8の配筋がシンプルな構成となり、地中梁8の型枠の
加工や組立も簡単になる。また、柱2に地中梁8の主筋
14,15を接合するため、スタッドボルトを打つこと
なく柱脚部の堅固な固定が行え、これによっても施工性
が良くなる。
【0016】さらに、柱2に設けた鉄筋接合金物13と
取り合うため、地中梁8の配筋14〜16をプレ配筋で
き、工場で加工することができる。そのため、現場での
省力化が図れ、かつ配筋作業に熟練した鉄筋工を必要と
しない。また、プレ配筋の場合、鉄骨建方時にセットす
ることが可能であり、そのセット作業には鉄筋工を必要
としない。そのため、鉄筋工の不足ぎみとなっている現
状に対処できる。この基礎によると、これらの種々の利
点により省力化が図れ、工期短縮につながる。
【0017】なお、前記実施例では地中梁8のコンクリ
ート打設を現場で行うようにしたが、地中梁8は予めコ
ンクリートを打ってプレキャスト化しておいても良い。
また、鉄筋接合金物13は図示の例に限らず、種々の構
成のものが使用できる。
【0018】
【発明の効果】この発明の鉄骨架構の基礎は、柱に設け
た鉄筋接合金物に基礎梁の配筋をボルト接合するので、
基礎梁の配筋作業が簡単になる。しかも、基礎梁の配筋
を柱と接合するので、柱の固定が堅固となり、柱脚部の
スタッドボルトが省略できる。これらのため省力化が図
れ、工期の短縮につながる。また、独立基礎のベース部
の構築後に建方を行い、その後に基礎の残り部分を構築
することになるため、基礎工事での人工数を一度に多く
投入することが不要となり、鉄筋工や型枠工の手配が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる基礎および鉄骨架
構の斜視図である。
【図2】その基礎の部分拡大破断斜視図である。
【図3】同基礎の部分側面図である。
【図4】同じくその工程説明図である。
【図5】従来例の断面図である。
【図6】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…鉄骨架構、2…柱、3…梁、6…基礎、7…独立基
礎、7a…ベース部、7b…基礎上部コンクリート、8
…地中梁、9…ベースプレート、11…アンカーボル
ト、12…補強板、13…鉄筋接合金物、14,15…
地中梁の主筋、22…根巻縦筋、23…根巻フープ筋

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨架構の角形鋼管からなる柱を独立基
    礎のベース部上に建て、その柱脚における上部の外面
    に、アングル材からなる補強板を各々隅部に配置して重
    ね、隣合う両補強板にまたがってその外面にT形の鉄筋
    接合金物を重ね、この鉄筋接合金物を前記補強板と共に
    前記柱脚にボルト接合し、この鉄筋接合金物に鉄筋コン
    クリート基礎梁の上側の主筋となる配筋をボルト接合
    し、前記鉄筋コンクリート基礎梁の下側の主筋となる配
    筋を前記柱脚の下端面に設けられたベースプレートにボ
    ルト接合し、前記独立基礎のベース部上に、前記柱脚お
    よびこの柱脚周囲の根巻配筋を埋め込んだ基礎上部コン
    クリートを設けた鉄骨架構の基礎。
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