JP2613043B2 - トレツド用ゴム組成物 - Google Patents

トレツド用ゴム組成物

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JP2613043B2 JP62035778A JP3577887A JP2613043B2 JP 2613043 B2 JP2613043 B2 JP 2613043B2 JP 62035778 A JP62035778 A JP 62035778A JP 3577887 A JP3577887 A JP 3577887A JP 2613043 B2 JP2613043 B2 JP 2613043B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、走行時のタイヤトレッド部の発熱が少な
く、低燃費性に優れ、しかも耐摩耗性と湿潤路面での制
動性および積雪・氷結路面での制動性を共に著しく改善
した、特に転がり抵抗性能に優れたトレッド用ゴム組成
物に関する。
〔従来技術〕
近年、省資源、省エネルギーを目指す社会的要請のも
とに、自動車における低燃費性の要求が非常に高まって
きている。このために、ガソリン消費の少ないエンジン
の開発など自動車本体の開発はもちろんのこと、エネル
ギー損失の少ない低燃費タイヤの検討が急速に行われて
きた。
従来、低燃費タイヤのタイヤ材料用のゴムとしてヒス
テリシスロスの少ないゴム材料が求められ、なかでもタ
イヤのヒステリシスロスの50%以上を占めるといわれる
トレッド部には、ゴム成分としてヒステリシスロスの少
ない天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴ
ム、ガラス転移点(Tg)の低いスチレン−ブタジエン共
重合体ゴム、およびこれらのブレンド物などが使用され
てきた。さらに、ゴム組成物としては、比較的粒子径の
大きいカーボンブラックを比較的少ない配合量で配合
し、かつ、アロマティックオイル等の軟化剤の配合量も
できるだけ少なくしたゴム組成物がこれまでは使用され
てきた。
ところで、最近、タイヤに対してより多くの機能がい
っそう高いレベルで求められるようになった。例えば、
上述のようにして開発された低燃費タイヤにおいて、そ
の低燃費性能を低下させることがなく、経済性の面から
さらに優れた摩耗性能が、また、安全性の面からは湿潤
路面および積雪・氷結路面などの各種路面に対応できる
高い制動性能が強く望まれている。
しかし、上述したようにヒステリシスロスの少ない天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、Tg
の低いスチレン−ブタジエン共重合体ゴムをトレッド部
に使用した場合には、特に湿潤路面での制動性(ウェッ
トスキッド抵抗性)が劣り、走行安定性が極端に低下し
てしまうという欠点があった。また、粒子径の大きなカ
ーボンブラックを使用した場合には、低燃費性能は優れ
るものの、湿潤路面での制動性および耐摩耗性といった
特性の低下が避けられなかった。さらに、これまでの低
燃費タイヤのトレッド部ゴムは、軟化剤の配合量を少な
くしているため低温になると硬くなり易く、このため積
雪や氷結した路面での制動性(アイススキッド抵抗性)
も十分に満足できるレベルには達していなかった。
一方、タイヤの低燃費性能とウェットスキッド抵抗性
の両特性を満足させる材料として、最近では1,2−ビニ
ル結合を50%以上含有するいわゆる高ビニルポリブタジ
エンゴムや高ビニルスチレン−ブタジエン共重合体ゴム
が提案されている。しかし、これらのゴムは、いずれも
高いガラス転移点(Tg)を有するため、耐摩耗性に劣
り、しかも低温で硬化し易く、積雪・氷結路面での制動
性能に著しく劣り、したがって上述したような全ての特
性を満たすにはやはり不十分である。
このように、現在では、低燃費性能、湿潤路面での高
い制動性、積雪・氷結路面での高い制動性といった特性
を全て満足するタイヤは提案されていない。特に、これ
までは、路面が積雪や氷結のために滑り易くなる冬期に
おいては、低燃費タイヤを含む一般タイヤでは、これら
の路面における制動性が非常に小さく、スノータイヤの
使用を余儀なくされていた。しかし、使用者のタイヤ交
換にかける時間と手間はかなりのものであり、一般夏タ
イヤで上記の3つの特性を満足するオールシーズン用の
タイヤの出現が非常に切望されている。
〔発明の目的〕
本発明は、このような要求に応じるためになされたも
のであって、走行時のタイヤトレッド部の発熱が少な
く、低燃費性に優れ、しかも耐摩耗性と湿潤路面での制
動性および積雪・氷結路面での制動性を共に著しく改善
した、特に転がり抵抗性能に優れたトレッド用ゴム組成
物を提供することを目的とする。この組成物は、夏冬を
問わず通期に亘って使用可能ないわゆるオールシーズン
用の空気入りタイヤのトレッド用として有用である。
〔発明の構成〕
このため、本発明は、天然ゴムおよび/又はポリイソ
プレンゴム20〜80重量部、結合スチレン量が10〜30重量
%であってブタジエン部の1,2−ビニル結合量が10〜80
%であるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム80〜20重量
部を含有し、ゴム分合計100重量部であって、前記スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴムには、分子鎖末端或いは
分子鎖中に下記式、 で示される原子団が導入されており、補強剤として、IA
=60〜70、N2SA/IA=1.22〜1.40、ΔD50(Dst)=70〜1
30mμであるカーボンブラックを原料ゴム100重量部に対
し30〜80重量部含有していることを特徴とするトレッド
用ゴム組成物を要旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
(1) 本発明のトレッド用ゴム組成物は、天然ゴム
(NR)および/又はポリイソプレンゴム(IR)20〜80重
量部と特定のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム80〜20
重量部含有するのである(ゴム分合計100重量部)。こ
の範囲外の配合割合では、低燃費性、湿潤路面での制動
性、積雪・氷結路面での制動性のいずれかの特性が悪く
なるので好ましくないからである。ただし、他のジエン
系ゴム、例えば、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体ゴム、非変性スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴムなどを30重量部以下含んでいてもよ
い。
ここで用いるスチレン−ブタジエン共重合体ゴムに
は、分子鎖末端或いは分子鎖中に下記式で示される原子
団が導入されている。
上記式(I)で示される原子団の導入は、下記式の結
(式中Mは、O原子又はS原子を表わす)を有する化合
物(以下、化合物Aと称する)をスチレン−ブタジエン
共重合体と反応させることによって行われる。
化合物Aとしては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジエチルホルムアミド;N,N−ジエチルアセトアミド;
アミノアセトアミド、N,N−ジメチル−N′,N′−ジメ
チルアミノアセトアミド、N−フェニルジアセトアミ
ド;N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタ
アクリルアミド;プロピオンアミド、N,N−ジメチルプ
ロピオンアミド;4−ピリジルアミド、N,N−ジメチル−
4−ピリジルアミド;N,N−ジメチルベンズアミド、p−
アミノベンズアミド、N′,N′−(p−ジメチルアミ
ノ)ベンズアミド、N,N−ジメチル−N′−(p−エチ
ルアミノ)ベンズアミド、N−アセチル−N−2−ナフ
チルベンズアミド;ニコチンアミド、N,N−ジエチルニ
コチンアミド;コハク酸アミド、マレイン酸アミド、N,
N,N′,N′−テトラメチルマレイン酸アミド;コハクイ
ミド、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−メチル
フタルイミド、1,2−シクロヘキサンジカルボンキシミ
ド、N−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボキシミ
ド;オキサミド、2−フラミド、N,N,N′,N′−テトラ
メチルオキサミド、N,N−ジメチル−2−フラミド;N,N
−ジメチル−8−キノリンカルボキシアミド;N,N−ジメ
チル−p−アミノ−ベンザルアセトアミド、N,N−ジメ
チル−N′,N′−(p′−ジメチルアミノ)シンナミリ
デンアセトアミド;N,N−ジメチル−N′,N′−(2−ジ
メチルアミノ)ビニルアミド;N′−(2−メチルアミ
ノ)ビニルアミド;尿素、N,N′−ジメチル尿素、N,N,
N′,N′−テトラメチル尿素;カルバミン酸メチル、N,N
−ジエチルカルバミン酸メチル;ε−カプロラクタム、
N−メチル−ε−カプロラクタム、N−アセチル−ε−
カプロラクタム、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、2−ピペリ
ドン、N−メチル−2−ピペリドン、2−キノロン、N
−メチル−2−キノロン、2−インドリノン、N−メチ
ル−2−インドリノン;イソシアヌル酸、N,N′,N″−
トリメチルイソシアヌル酸等およびこれらの対応の含硫
黄化合物が例示できる。なかでも特に好ましい化合物
は、窒素にアルキル基が結合した化合物である。
前記式(I)で示される原子団が導入されたスチレン
−ブタジエン共重合体ゴムの製造方法としては、例え
ば、(a)アルカリ金属基材触媒および/又はアルカリ
土類金属基材触媒を用いてスチレンとブタジエンとを重
合させ、重合反応が完了した溶液中に化合物Aを添加す
る方法、(b)スチレン−ブタジエン共重合体を適当な
溶剤に溶解させた溶液中で、該共重合体にアルカリ金属
および/又はアルカリ土類金属を付加させ、引き続き化
合物Aを添加して反応させる方法等が例示できる。
この場合の重合反応および付加反応に使用されるアル
カリ金属基材触媒は、リチウム、ルビジウム、セシウム
等の金属そのもの、或いはこれらの炭化水素化合物もし
くは極性化合物との錯体(例えば、n−ブチルリチウ
ム、2−ナフチルリチウム、カリウム−テトラヒドロフ
ラン錯体、カリウム−ジエトキシエタン錯体等)であ
る。また、アルカリ土類金属基材触媒は、特開昭51−11
5590号、特開昭52−9090号、特開昭57−100146号などに
記載されているバリウム、ストロンチウム、カルシウム
等の化合物を主成分とする触媒系等が例示できる。いず
れの金属基材触媒も通常の溶液重合の触媒として使用さ
れるものでよく、特に制限されるものでない。
反応終了後、化合物Aの導入された不飽和ゴム状重合
体は、メタノール等の凝固剤の添加、水蒸気によるスト
リッピングなどの通常の分離方法を用いて反応溶液中か
ら回収される。得られた不飽和ゴム状重合体には、分子
鎖末端或いは分子鎖中に、 なる原子団として化合物Aが導入されている。
化合物Aが導入される部位は、分子鎖の末端或いはそ
れ以外の部位であってもよいが、好ましくは分子鎖の末
端である。分子鎖の末端がジエニル構造の共重合体と化
合物Aとの反応で得られた重合体を使用することによ
り、低燃費性の改善がさらに大となるからである。
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが前記式(I)で
示される原子団を分子鎖末端或いは分子鎖内に有してい
ることが本発明の必須の構成要件である。このスチレン
−ブタジエン共重合体ゴムを含有するゴム組成物は、前
記式(I)で示される原子団を有さない通常のスチレン
−ブタジエン共重合体ゴムからなるゴム組成物に比べる
と著しく改善された反発弾性を示す。したがって、この
ゴム組成物をトレッドに用いた空気入りタイヤは、他の
特性を高いレベルに維持しながら低燃費性を非常に改善
することが可能となる。
また、本発明で用いるスチレン−ブタジエン共重合体
ゴムは、結合スチレン量が10〜30重量%であり、また、
ブタジエン部の1,2−ビニル結合量が10〜80%である。
結合スチレン量が10重量%未満では、ゴム組成物のウ
ェットスキッド抵抗が低下し、湿潤路面におけるタイヤ
の制動性能を悪化させるので好ましくない。一方、30重
量%を越えると、湿潤路面での制動性が大きくなる反
面、積雪・氷結路面での制動性および耐摩耗性が悪化す
るので好ましくない。
1,2−ビニル結合量が10%未満では湿潤路面での制動
性の改善効果が小さく、一方、80%を越えると発熱性が
大きくなると共に氷結路面での制動性、耐摩耗性が大幅
に低下するため好ましくない。
また、本発明で用いるスチレン−ブタジエン共重合体
ゴムは、タイヤ製造時に良好な加工性を得るために、ス
ズ−ブタジエニル結合で結合された分岐状重合体を含ん
でいてもよい。
(2) また、本発明のトレッド用ゴム組成物は、補強
剤として、カーボンブラックを原料ゴム100重量部に対
して30〜80重量部含有する。
カーボンブラックの配合量が30重量部未満では、タイ
ヤとして十分な湿潤路面での制動性、耐摩耗性が得られ
ない。一方、80重量部を越えるとタイヤの低燃費性が悪
化し、加えて、トレッド部の硬度が低温で高くなるため
氷結路面で滑り易くなり、好しくないからである。
ここで用いるカーボンブラックの特性としては、ヨウ
素吸着量(IA)=60〜70、窒素比表面積(N2SA)とヨウ
素吸着量(IA)との比(N2SA/IA)=1.22〜1.40、ΔD50
(Dst)=70〜130mμであることが必要である。
IAが60未満では耐摩耗性が著しく低下することとな
り、一方、70を超えると低燃費性が悪化するので好まし
くない。
N2SA/IA比はカーボンブラックの表面活性度の尺度と
考えられ、この値が大のとき活性が高い。N2SA/IAが1.2
2未満では充分な耐摩耗性、低燃費性が得られず、ま
た、1.40を超えるとカーボンブラック製造時に造粒が困
難となり、ゴムの混練性が著しく劣ることとなるので好
ましくない。
Δ50(Dst)は、カーボンブラックの粒子の粒度分布
半値幅で、分布の尺度となる。ΔD50(Dst)が70mμ未
満では低燃費性が悪化し、一方、130mμを超えると耐摩
耗性が低下する。
本発明では、上記の特性を有するカーボンブラックを
用いることにより、ゴム組成物の反発弾性を高め、以っ
てタイヤの転動抵抗を低減させ(低燃費)、かつゴムに
対する補強性を高めて対摩耗性を向上させるのである。
すなわち、表面の凹凸が大きく(N2SA/IA比が大(N2SA/
IA=1.22〜1.40))、粒子径分布の大きい(Δ50(Ds
t)=70〜130mμ)カーボンブラックを配合することに
より、カーボンブラックとゴムとの相互作用を大ならし
め(カーボン粒子間のこすれによるエネルギーロスを小
さくする)、カーボン同士のこすれを防止してゴムの発
熱を低下させて転動抵抗を低減させ、かつ補強性を高め
て耐摩耗性を向上させるのである。
本発明のゴム組成物は、通常のゴム工業で用いられる
配合剤である加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、老化防止
剤、軟化剤等を含んでいてもよい。また、本発明のゴム
組成物は、乗用車用タイヤをはじめ、トラック・バス用
タイヤなど全てのタイヤに適用できるものであり、タイ
ヤの種類には特に限定されるものではない。
以下に実施例、比較例を示す。
実施例、比較例 ここで用いたスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SB
R)の特性を表1に、カーボンブラック(CB)の特性を
表2に示した。また、表3に実施例及び比較例について
示した(配合は重量部)。
混合方法は表3に示した配合剤を1.7のバンバリー
ミキサーを使用して4分間混合し、ロールでイオウ及び
加硫促進剤を添加した。加硫は160℃×15分でおこな
い、300%引張応力、リュプケ反撥弾性、ウェットスキ
ッド抵抗およびピコ摩耗を測定した。リュプケ反撥弾性
は0℃、60℃とも指数値が低いほどリュプケ弾性の値が
小さく、0℃の値が小さくなるとウェット性能は良くな
り、60℃の値が大きくなると転動抵抗が低くなることを
示している。ピコ摩耗は、摩耗量で示し、数値が小さい
ほど耐摩耗性が良いことを示している。
注) *1 JIS K6221の方法にて測定。
*2 JIS K6221の方法にて測定。
*3 ΔD50(Dst)の測定は、ディスクセントリフュー
ジ(英国Joyce Loebl社製)を用いて次の方法により測
定。すなわち、カーボンブラックを精秤し、20容量エタ
ノール水溶液と界面活性剤とを加え、カーボンブラック
濃度を5mg/100ccになるように超音波で分散させて試料
溶液を作製する。次にディスクセントリフュージの回転
速度8000rpmにおいて試料溶液0.5mmを蒸溜水からなるス
ピン液10mlに注入し、一斉に遠心沈降を開始させ、光沈
降法によりストークス径で換算された凝集体分布曲線を
作成し、そのヒストグラムにおける最多頻度(最大吸光
度)の1/2のときの凝集体の分布値を半値幅ΔD50(Ds
t)とする。
表3から、本発明のカーボンブラック(CB−3、CB−
4)を使用することによりウェットスキッド抵抗性、耐
摩耗性を低下させずに反撥弾性が向上することが判る。
つぎに、比較例2および実施例3のゴム組成物をそれ
ぞれトレッドゴムとして用いた145SR12サイズのタイヤ
で転動抵抗を試験した。この結果を下記表4に指数で示
す。この場合、転動抵抗の試験は、タイヤ空気圧1.7kg/
cm2で直径1707mmのスチールドルム上で速度60km/hにて
測定した。
表4から、本発明のゴム組成物(実施例3)の場合が
転動抵抗が低いことが判る。
以上のように変性SBR/NRのブレンド系に上記した特定
のカーボンブラックを組み合わせることにより、ウェッ
ト性能、低温性能、耐摩耗性を高いレベルで維持しなが
ら、特に転動抵抗性能を改善したトレッドコンパウンド
を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、ポリマーとして
カーボンブラックとの相互作用が高いSBRを用い、カー
ボンブラックとして活性の高いものを組合わせて用いる
ことで、低燃費性に優れ、しかも耐摩耗性と湿潤路面お
よび積雪・氷結路面での制動性を同時に満足するオール
シーズン用の空気入りタイヤのトレッド用として好適な
ゴム組成物を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) 天然ゴムおよび/又はポリイソプ
    レンゴム20〜80重量部、結合スチレン量が10〜30重量%
    であってブタジエン部の1,2−ビニル結合量が10〜80%
    であるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム80〜20重量部
    を含有し、ゴム分合計100重量部であって、前記スチレ
    ン−ブタジエン共重合体ゴムには、分子鎖末端或いは分
    子鎖中に下記式、 で示される原子団が導入されており、 (2) 補強剤として、IA=60〜70、N2SA/IA=1.22〜
    1.40、ΔD50(Dst)=70〜130mμであるカーボンブラッ
    クを原料ゴム100重量部に対し30〜80重量部含有してい
    ることを特徴とするトレッド用ゴム組成物。
JP62035778A 1987-02-20 1987-02-20 トレツド用ゴム組成物 Expired - Lifetime JP2613043B2 (ja)

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