JP2612441B2 - 化粧シート用原紙 - Google Patents

化粧シート用原紙

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JP2612441B2
JP2612441B2 JP62015221A JP1522187A JP2612441B2 JP 2612441 B2 JP2612441 B2 JP 2612441B2 JP 62015221 A JP62015221 A JP 62015221A JP 1522187 A JP1522187 A JP 1522187A JP 2612441 B2 JP2612441 B2 JP 2612441B2
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paper
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佳介 戸練
豪 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明の化粧シート用原紙は印刷及び塗工を施した
後、合板・パーチクルボード・繊維板等の基材に接着し
て建材または、家具等の構成部材の表面化粧用に供する
ものである。
(従来の技術) 従来、紙をベースとする化粧シートは、例えば吸水性
良好な原紙に印刷し、合成繊維などを含浸乾燥後、更に
樹脂トップコートを行なうという方法によって得られて
いた。この方法では印刷後に合成樹脂液を含浸しなけれ
ばならないために原紙抄造にあたっては印刷適性をもた
せながら含浸性を持たせるよう配慮しなければならな
い。
然し一般には、印刷適性をもたせるためには紙を平滑
にすることが必須条件であり、このためには紙の製造過
程で、プレス,カレンダー等で紙を強圧することによ
り、平滑化処理を施こさねばならず、必然的に紙の密度
が高くなり、その結果含浸性が悪くなる。含浸性を保持
させる為には平滑化処理を充分行なうことが出来ず、そ
の結果として、印刷適性は不充分なものとなる。この方
式は含浸工程が印刷工程の後に来るという意味からアフ
ター含浸方式と称されるが、これに対して近年印刷工程
の前に、含浸する方式いわゆるプレ含浸方式が開発され
てきた。
この方式では通常紙を抄造した後、樹脂液を含浸し、
さらに印刷適性を付与する為に、平滑化処理を行うこと
により、化粧シート用原紙が得られる。
(発明が解決しようとする問題点) 前記のプレ含浸方式により、得られる化粧シート用原
紙において、紙間強度を強くする為には、樹脂の含浸率
を高くする必要があるが、樹脂含浸率が高くなると含浸
後の紙の表面はプレスやカレンダー等では平滑化しにく
くなり、その結果として、充分な印刷適性が得られなく
なる。この為樹脂含浸率を低くして紙間強度を犠牲にす
るか、又は、樹脂含浸率を充分高くして印刷適性を犠牲
にするかあるいはその中間をとり、いずれの特性も不充
分なものにするしかなかった。
(問題点を解決する為の手段) 本発明は上記問題点を解決する為のものであり、抄造
原紙に樹脂液を充分含浸した後、更にその上に樹脂液を
クリアコートし、次いで、平滑化処理を施こすことによ
って、印刷適性と紙間強度を同時に満足させる化粧シー
ト用原紙を得るものである。
すなわち本発明は、 1.抄造原紙に樹脂液を含浸した含浸紙に、顔料を含有し
ない樹脂液からなるクリアコートを設けた後、スーパー
キャレンダーによる平滑化処理を施すことを特徴とする
化粧シート用原紙。
2.化粧シート用原紙の紙間剥離強度を200g/15mm以上か
つ平滑度を300秒以上とすることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の化粧シート用原紙。
3.化粧シート用原紙の平滑度を450秒以上とすることを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載の化粧シート用原
紙。
である。
本発明によるクリアコートは更に平滑度が上がりやす
くなるのみならず、印刷インキの紙層への浸み込みを押
える為、鮮明な色調の印刷が得られるという利点があ
る。
本発明で用いられる抄造原紙は、天然繊維を主体とし
必要ならば、化学繊維等を加えた繊維に顔料,紙力増強
剤,歩留向上剤及びその他の製紙助剤を加えた紙料を抄
紙機で抄造したもので、含浸性を損なわないように、比
較的低密度のものが好ましい。
本発明において、含浸剤として用いられる含浸樹脂液
としては、樹脂の水分散体あるいは有機溶剤溶液が用い
られ、(1)水分散体としては、アクリル系エマルジョ
ン,酢ビ系エマルジョン,合成ゴム系エマルジョンより
選ばれる1種もしくは2種以上の樹脂エマルジョン混合
液又は更にこれと熱硬化性樹脂エマルジョン又は有機溶
媒溶液との混合液が挙げられ、又、(2)有機溶剤溶液
としてはアクリル系樹脂及び合成ゴム系樹脂より選ばれ
る1種もしくは2種以上の樹脂又はこれと熱硬化性樹脂
との混合物を有機溶剤で溶解した溶液が挙げられる。
これを抄造原紙100部に対し、固形分で10部〜100部、
好ましくは15〜80部を含浸する。含浸率が10部未満であ
ると紙間強度が弱くなる。含浸率を高くする為には含浸
液濃度を上げる必要があるが、濃度を例えば50重量%以
上に上げると、含浸剤が原紙に浸透しにくくなり、又、
含浸率が100部より高くなると、カレンダー効果が低く
なり平滑度が高くなりにくくなり、結果として印刷適性
が不充分となる。
次に含浸紙にクリアコートする樹脂液としては 水分散体としてのアクリル系エマルジョン,酢ビ系
エマルジョン,合成ゴム系エマルジョンより選ばれる1
種もしくは2種以上の樹脂又はこれと熱硬化性樹脂との
混合物あるいは 有機溶剤溶液としてのアクリル系樹脂及び合成ゴム
系樹脂より選ばれる1種もしくは2種以上の樹脂又はこ
れらと熱硬化性樹脂エマルジョン又は溶液との混合物が
用いられる。
クリアコート樹脂としては、ブロッキングを防止する
為、ガラス転移温度(Tg)が0℃以上、好ましくは20℃
以上のものが好ましい。
これを固形分で3g/m2〜30g/m2、好ましくは5g/m2〜20
g/m2塗工する。塗工量が少なすぎると平滑度が不充分で
あり、又、逆に30g/m2より多くしてもその効果は向上せ
ず、経済性を考慮すると30g/m2以上は不要である。
本発明においては、平滑化処理の前に水分付与工程を
入れてもよい。6〜8%の水分を持たせることにより、
平滑化処理がスムーズに行なわれる。平滑化処理の典型
的な方法としてスーパーキャレンダー処理がある。上記
の樹脂塗工・乾燥後この処理を行うことにより、ベック
平滑度で300秒以上にすることができ、優れた印刷適性
が付与される。
(発明の効果) 本発明の化粧板原紙は、樹脂を充分量含浸している為
紙間強度が強く、また、表面に樹脂をクリアコートし平
滑化処理を施してある為、平滑度が高く、印刷時に白抜
けが少なく、さらに印刷インキの紙層への浸み込みが少
なく、結果として鮮明な色調の印刷が得られる。
実施例1 広葉樹晒クラフトパルプからなる紙料を叩解度25゜SR
に叩解し、二酸化チタン5部,赤色系顔料1部,カーボ
ンブラック0.01部を添加しさらに、製紙用助剤を添加し
て米坪量50g/m2の原紙を抄造した。得られた原紙100部
に対し、ポリアクリル酸エステルエマルジョンを固形分
として45部を含浸し、乾燥し、次いでTg 35℃のポリア
クリル酸エステルエマルジョンを固形分で20g/m2塗工し
た。次いでスーパーキャレンダーにより表面平滑化を施
こしたところ、平滑度600秒で紙間剥離強度350g/15mmの
化粧シート用原紙が得られた。これに木目柄をグラビア
印刷したところきわめて鮮明で美しい印刷物が得られ
た。
実施例2 広葉樹晒クラフトパルプ80、針葉樹晒クラフトパルプ
20部からなる紙料を叩解度23゜SRに叩解し二酸化チタン
20部,赤色系顔料0.3部,黄色系顔料0.8部を添加し、さ
らに、製紙用助剤を添加して米坪量70g/m2の原紙を抄造
した。得られた原紙100部に対し、ポリアクリル酸エス
テルエマルジョン,メチルメタアクリレート・ブタジエ
ン共重合体エマルジョン及びメラミン樹脂を固形分でそ
れぞれ60:30:10の比率で配合したものを固形分で35部に
なるように含浸した。
次にTg 25℃のポリアクリル酸エステルエマルジョン
及びメラミン樹脂を固形分で、95:5の比率で配合したも
のを固形分で15g/m2塗工した。これに調湿工程をへて水
分を6%付与しスーパーキャレンダーにより平滑度を50
0秒にした。得られた化粧シートは紙間剥離強度が320g/
15mmであり、これに木目柄をグラビア印刷したところ優
れた印刷物が得られた。
実施例3 実施例1で得られた抄造原紙に実施例2に示したよう
に、含浸剤を含浸し、さらにTg 25℃のポリアクリル酸
エステルエマルジョン及びメラミン樹脂を固形分で、9
5:5の比率で配合したものを表−1に示した塗工量を塗
工した。
これに調湿工程をへて水分を8%付与しスーパーキャ
レンダー処理を行なった。
平滑度,印刷適性及び紙間剥離強度は表−1の通りで
あった。
実施例4 実施例2で得られた抄造原紙100部に対しポリアクリ
ル酸エステルの酢酸エステル溶液を固形分で70部になる
ように含浸し、次いでTgが75℃のアクリル酸エステル−
スチレン共重合体の酢酸エチル溶液を固形分で10g/m2
工した。
その後水分が7%になるように調湿し、スーパーキャ
レンダーを施して平滑度を400秒にした。得られた化粧
シート用原紙は紙間剥離強度が400g/15mmであり、非常
に強く、これに木目柄をグラビア印刷したところ印刷適
性の優れた印刷物が得られた。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抄造原紙に樹脂液を含浸した含浸紙に、顔
    料を含有しない樹脂液からなるクリアコートを設けた
    後、スーパーキャレンダーによる平滑化処理を施すこと
    を特徴とする化粧シート用原紙。
  2. 【請求項2】化粧シート用原紙の紙間剥離強度を200g/1
    5mm以上かつ平滑度を300秒以上とすることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の化粧シート用原紙。
  3. 【請求項3】化粧シート用原紙の平滑度を450秒以上と
    することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の化粧
    シート用原紙。
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